2009年4月30日木曜日

エンリコ・マクスウェル

漫画、アニメ「HELLSING

イスカリオテの局長。司教から後に大司教へ昇格。
傲慢な性格で、カトリックの絶対性を疑わない狂信者。
ヴァチカン代表として英国との情報交換に顔を出し、
また、かつてミレニアムを支援していた教会内部の背教者達を粛清していた。
その後、第二次ゼーレヴェ作戦の際、
第九次十字軍(クルセイド)遠征熱狂的再征服(レコンキスタ)と表し
第九次十字軍を率いて参入、これまで手を組んでいた英国を裏切って
無差別な殲滅戦を行う。 少佐には全く相手にされていなかったが、
ロンドン侵攻時には一転し「やればできる子」と評価された。
妾の子として生まれて親に見放されたため、幼少期はアンデルセンの
勤める孤児院で過ごした。 そのため己を疎む全てを憎み、
また、それらを見返すための上昇志向が強い。
狂信者ではあるが、ロンドン侵攻時の言動から、同じ狂信者であるアンデルセンは、
その拠り所が「神」ではなく「神の力」だと看破し、粛清を招くこととなる。
「死の河」開放後、劣勢に立たされる中でも変わらず進撃命令を繰り返したが、
護衛ヘリを撃破され亡者の只中へ落とされる。
そして、守りの硬化テクタイト複合強化ガラスの壁も
部下であるアンデルセンに破られたことで、串刺しという最期を遂げた。

これより宗教裁判の判決を行う!
 被告!! 「英国」!!
 被告!! 「化け物」!!
 判決は、死刑!死刑だ!!死刑死刑死刑死刑死刑死刑!!


おまえたちは哀れだ だが許せぬ!!
 実を結ばぬ烈花の様に死ね!!
 蝶の様に舞い 蜂の様に死ね!!


死ね死ね死ね死ね 死ね!!いいぞッ 皆殺しだ!!
 これが我々の力だ!! 目で見よ!!これがヴァチカンの力だ!! 虫けらどもめ!
 はははは 見ろッ あの哀れな連中を!!
 死んだプロテスタントだけが 良いプロテスタントだ!!


マフラーが本体で、マフラーつけてから調子に乗りすぎたので、死ぬ。
それがマクスウェル機関長(後の大司教)だ。
当初は暴言吐くだけの小悪党程度かと思われたが
大司教になってからは一気にお株が急上昇。
他人のドンパチに首突っ込んで、どこかで聞いたことがあるような名台詞をいい
少佐からは「やればできる子」と評され、喜色満面だったが、如何せん。
作中、最も敵に回しちゃいかん吸血鬼一名により部隊をほぼ全滅させられた。
挙句、やっぱり敵に回しちゃいかん神父一名に見限られ
哀れ、惨死となる。やっぱり「HELLSING」で姦計を巡らす奴は早死にするようだ。
何はともあれ、まぁよくがんばったよあんた。

バレンタイン兄弟

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

ナチス残党による組織「ミレニアム」に属する兄・ルークと弟・ヤンの吸血鬼兄弟。
ちなみにルークの階級は准尉。武装したグールの群れを率いて円卓会議中のヘルシング機関を強襲する。
ルークは白を基調としたイメージのジェントルで、ヤンは黒を基調としたチーマー風の青年。
ヤンは瞬発力以外に目立った能力は見られなかったが、ルークは近距離で
銃撃をかわす反射神経と常人の目では捉えられないスピードを持ち
アーカードからA級と評される。また、ルークは左腕に小型拳銃を仕込む用心深さも見せている。
ルークは単身アーカードに挑み、彼にある程度認められて拘束制御術式の開放にまで及ぶ。
しかし使い魔や修復能力など持たない人為的な吸血鬼であり、
特殊能力も無いために瞬く間に追い込まれてアーカードを落胆させ、最後は黒犬獣に喰われる。
ヤンはグール部隊を率いてヘルシングの構成員の殆どを殺害するも、
セラスとウォルターにグール部隊を壊滅させられた挙句に捕縛される。
最後、仕掛けられた発火装置によって体が燃える中「ミレニアム」という言葉を残して灰と化した。
ルークは血を吸われたわけでは無かったため、アーカードの拘束制御術式零号開放時には現われなかったが、
ウォルターとの戦いで黒犬獣が両断された際に顕現する。
また、あくまでアーカードという存在になったわけでも無かったので
ウォルターに強制的に操られながらもミレニアムの構成員としてアーカードを攻撃する。
しかしアーカードに血を吸われて同化し、ウォルターを出し抜くための囮として本当の最期を迎える。

正直、巻末おまけ漫画での彼らの活躍ぶりってどうよ!?
そんな変てこな兄弟、それがバレンタイン兄弟。
ある意味筆者、おまけ漫画目当てに「HELLSING」を読んでいたのかもしれない。

2009年4月28日火曜日

インテグラ

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

本名インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング。
大英帝国と英国国教会(プロテスタント)を反キリストの化物から護る為に組織された
王立国教騎士団、通称ヘルシング機関を治めるヘルシング家当主。
英国国教騎士団局長で円卓会議の一員。長髪、眼鏡で褐色肌の女性。
ヘルシング機関の鬼札・アーカードの主人。
威圧的な人物で、よく葉巻を咥えている。だがそんな普段の態度に対して
非常時などには焦りや弱さなどをのぞかせることがあり、
部下であるアーカードの手綱を握っていると言い難い時もある。処女。
最初のアンデルセンとの対峙や、第二次ゼーレヴェ作戦下で見られるように
武器としては剣を使う。アンデルセンの一撃を受け止めたり、吸血鬼を倒したりと
腕は相当に立つようである。 10年前に父・アーサーの遺言で家を継ぐが、
それを良く思わない叔父・リチャードによって命を狙われる。
ヘルシング邸地下に逃げ込んだ際に偶然アーカードの封印を解いて彼の主人となり、
叔父を殺して名実共にヘルシング家の当主となる。
第二次ゼーレヴェ作戦においてセラスとともに少佐の乗る飛行船に突入し
左目を負傷しつつも少佐を倒す。 その後は無事生還した。
30年後、少佐に撃たれた左目には眼帯をつけているがヘルシング家当主として健在。
「私が死ねばヘルシングも終わる」と発言している事から、
おそらくは独身のままで子供もいないようである。

悪人面したヒロインてのは珍しいもの?
インテグラはその立場上と容姿から「悪の組織の女幹部」と揶揄される。
そのほかにもイスカリオテやミレニアムの敵対者からは「売女(ベイベロン)」とか
売女(ビッチ)」とか「淫売」とか「メス豚」とか、さんざんな言われよう。
色々弄られるあたり、目立ちそうだが周りが
それを上回る外道や鬼畜や変態や戦闘狂ばかりなので
美味しい役回り(!?)が来ない、不遇である。

2009年4月26日日曜日

セラス・ヴィクトリア

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

アーカードの眷族の女吸血鬼。元々は警官であったため、通称は「婦警」。
金髪で胸が大きいのが特徴。後述のチェダース村事件によって
アーカードにより血を吸われて吸血鬼化して、ヘルシング機関員となる。
アーカードを「マスター」と呼び慕い、基本的にアーカードの従者のような立場にいる。
戦闘に関しては専用武器「ハルコンネン」、第二次ゼーレヴェ作戦下では
「ハルコンネンⅡ」を用いるが警官時代の組み手や吸血鬼としての
基礎能力による格闘戦なども行う。見た目は美人であるが性格はどこか気弱で、
吸血鬼であることに対しての気後れなどが見られる。
そのためたとえ輸血用の血液であっても血を飲むことを拒否し、
アーカードの行動にも付いていけないことがある。
対して激昂すると並の吸血鬼やグールなど敵にならないような
戦闘力、残虐性を発揮することもある。
アーカードに「おっかなびっくり夕方を歩く奴」と言われるように、
人と吸血鬼の間を漂うような存在となっている。
幼い頃、警官だった父親の命を狙った二人組の犯罪者に自宅を襲撃され
目の前で両親を殺された上、自身も瀕死の重傷を負う。
そして孤独な幼少時代を過ごした後、周りの反対を押し切って警官となる。
その後、吸血鬼の牧師が起こしたチェダース村事件に警官隊として
派遣されて巻き込まれ瀕死の重傷を負うが、(処女であるため)血を吸われて
吸血鬼になるかそのまま死ぬかの選択肢がアーカードによって与えられ、
血を吸われて吸血鬼になることを選択した。表向きはチェダース村事件で
行方不明ということになっている。 第二次ゼーレヴェ作戦では
ベルナドットと共にヘルシング機関の防衛任務を負い、
ゾーリンの部隊を迎え撃つ。ゾーリンとの戦いでは左腕を落とされる、
目を潰されるなどの瀕死の重傷を負うがベルナドットの遺言に従って
彼の血を吸い一人前の吸血鬼として成長。ゾーリンを難なく倒し、
アンデルセンも感嘆するほどの存在となる。また切られた腕は
不定形の黒い霧のような物に変えられるようになり、翼に変形して空を飛ぶなどの能力も得る。
2030年でもヘルシングに所属しているが、切り落とされた腕は再生していない。
だが、通常の腕と同じ状態を保てるようで不自由ではなさそうである。
またベルナドットがセラスの影としてヘルシング邸でインテグラらを守るようになっている。

どうしようもない戦闘狂、鬼畜、化物どもが集う「HELLSING」。
そんな外道漢臭さの権化のような本作だが、
そんな中で唯一の良心ともともいえるのがセラスだ。
しかし血に酔ったり追い詰められたりするとキレて暴れ出すなどから
アーカードからは半端者呼ばわりされながらも、
将来は有望だと期待されているあたり、やっぱりこの嬢ちゃんも侮りがたし。
主に魔乳的な意味でも。

2009年4月25日土曜日

ヘンゼル・グレーテル

漫画、アニメ「BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)」に登場。

見た目は男女の幼い双子だが、実際は極めて危険な殺し屋。ルーマニア人。
ルーマニアが独裁者・チャウシェスクにより支配されていた時代は
施設で暮らしていたようだが、その後の政変の影響で、多くの子供達と共に
施設から闇社会に売られていった模様。売られた先で嬲りものにされた挙句、
殺人映画(スナッフ・ムービー)の作成・人間の後始末の片棒まで担がされた結果、
快楽殺人者にまで歪んでしまった。「ヘンゼル」、「グレーテル」の名は
チャイルドポルノ上での通称であり、本名は不明。
殺しを「遊び」と称し、『殺した分だけ自分たちの寿命を延ばせる』という
独特な思想を持っている。 自分達が危険に晒されると
他人を身代わりにすることも躊躇しない。 互いの事はそれぞれ「兄様」「姉様」と呼び、
互いの服装を交換することで 人格をも入れ替える事ができる。
過去の境遇もあり、2人とも自分の本来の性別がどちらにあるのか
自覚していないと思われる。ただ、「兄様」「姉様」という呼び方、
童話の中で男女の兄妹である「ヘンゼル」「グレーテル」の名で呼ばれていた事、などを
考慮すると、片方が男性で片方が女性なのは確実である。
「姉様」は歌が得意であり、幼い頃には「兄様」に聞かせていたこともあったという。
ダッチ曰く「声だけは天使」とのこと。「兄様」が二本の戦斧、
「姉様」がBARを得物としている。 「ホテル・モスクワ」と対立している
イタリアン・マフィア「ヴェロッキオ・ファミリー」に雇われ
バラライカ抹殺を命じられるが、思惑通りに動かず暴走、ヴェロッキオと部下ともども皆殺しにした。
最期は「兄様」は「ホテル・モスクワ」の報復による出血多量で死亡、
「姉様」はダッチの手引きで「逃がし屋」エルロイに引き受けられるが、
バラライカからの大金と引き換えにエルロイにより射殺された。

恐ろしくも悲劇的な人物である「ヘンゼル・グレーテル」。
登場開始約10秒で酒場の人間皆殺しやら、モスクワの構成員を虐殺とか、
まさに畜生のやることだが、彼らもそんな畜生どもに買われたがために
今に至るのであるから、因果とは恐ろしいものである。
そして「姉様」の青空を見上げての最期の台詞は、無常感タップリであり
作者は殺すのが惜しかったというが、このラストがなかったら
これほど人気は出なかっただろう。

2009年4月23日木曜日

バラライカ

漫画、アニメ「BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)」に登場。

ロシアンマフィア「ホテル・モスクワ」のタイ支部の頭目を任されている大幹部。
「バラライカ」の名は組織内でのコードネームで、
本名は「ソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ」である。
顔右半面の他、首筋や胸元、腕などにソ連アフガン侵攻時に負った
大きな火傷跡が幾つもあり、 陰では「火傷顔(フライフェイス)」と呼ばれる。
旧ソ連軍時代の最終階級は大尉(カピターン)。また、当時から彼女をボスとする
一個小隊は「遊撃隊(ヴィソトニキ)」と呼ばれているが、
ソ連軍時代の正式名称は「第318後方撹乱旅団・第11支隊」である。
愛用の拳銃はスチェッキン・フル・オートマチック・ピストル。
街一つを容易に吹き飛ばせる彼女の力と冷酷さは、ダッチですら恐れるほど
(曰く、彼女が本気で怒っている時は、少なくとも200マイルは近くに居たくない、とのこと)。
ロックには何かと目を掛けており、彼から商社マン時代に
集めた情報を提供してもらうこともしばしば。 基本的には抗争などを好む
非情な性格だが、大変な部下思いでもある。
ただし、部下思いであるのは遊撃隊のメンバーに対してのみであり、
『ホテル・モスクワ』の構成員であるか否かは直接には関係無い
(また「チェーカー嫌い」を公言して憚らず、KGBやGRU出身の
ホテル・モスクワのメンバーのことを非常に嫌っている)。
その点から、アフガニスタンという極限の戦場を潜り抜けてきた
彼女率いる遊撃隊は、非常に強い結束で結ばれていることが窺える。
組織の力によりロシア大使館にすらコネを持つ。来日時の偽名はヴラディレーナ。

アニメ版や小説では彼女の生い立ちが詳細に描写されている。
それによれば父親が失脚したため、ピオネールの団員だった少女時代に
得意だった競技射撃の腕を生かすべきと親戚(または父の元同僚?)に勧められ、
一家の復権のためオリンピック射撃種目の選手を目指していた。
そして選手の選考に有利になるように軍に志願し、特殊部隊である
スペツナズの第318後方撹乱旅団・第11支隊―遊撃隊(ヴィソトニキ)の一員として
アフガニスタンに派遣される(当時はまだ中尉以下の階級である)。
彼女のその射撃技術は「第二のルドミラ・パブリチェンコ」とまで言われていたが、
しかし目指したロス五輪をソ連はボイコットしたため、選手団に入れなかった。
なお、彼女が中尉という階級で部隊を率いていたのは、
彼女以上の階級を持つ士官が全員が戦死した為である。
その後、ムジャヒディンの捕虜となり、全身の肌を寸刻みで焼き潰すという
拷問を一ヵ月も受け、今のような火傷だらけの身体となった。
そのため、一時は本国へと戻り、遊撃隊が解散してもなお、
アフガンに残した戦友のため、大尉へと昇進後に再びアフガンの地を踏むことになる。
ちなみに、ソウル五輪の射撃選手団に編入されるという話もあったが、
著しく低下した右目の視力では国威を背負った競技への参加はできなかった。
1989年にアフガニスタンからソ連が撤退し、祖国へ戻ったものの、
彼女たちのような“アフガン帰還兵(アフガンツィ)”は、
ソビエト連邦の崩壊により部隊ごと軍籍を剥奪され、困窮した部下を見捨てられず、
遊撃隊メンバーと共にホテル・モスクワに参加したと言うものである。

ただし、この経歴の幼少期の設定はあくまでもアニメ版の設定であり、
原作では彼女の生い立ちはほとんど不明で、アフガンにおける越境作戦での
命令違反が原因で軍籍を剥奪されたことが語られた程度であるが、
同マンガ作品の小説版である『ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ』では、
アフガン侵攻時の彼女が詳しく書かれている。
葉巻を愛飲している姿が多いが、パーラメントの場合もある。


同士諸君。今夜、ベロッキオファミリーが襲撃を受けた。
だが予定に変更は無い。全て想定どおりだ。
現刻より状況を開始する。…勇敢なる同志諸君。
サハロフ上等兵、メニショフ伍長はかけがえのない戦友だった。
鎮魂の灯明は我々こそが灯すもの。
無き戦友の魂で、我らの銃は復讐の女神となる!
カラシニコフの裁きの下、5.45ミリ弾で奴らの顎あぎとを食いちぎれ!!



世の中、相手にしちゃいけない人間は五万といるが
その中で女性を一人挙げるとしたら彼女、バラライカが挙がるだろう。
終始余裕の表情、冷酷無比な行動、仲間思いでもあるが
やはりお近づきにはなりたくない人間であることに間違いない。

シェヴ・チェリオス

映画「アドレナリン」に登場。

不運な殺し屋。イギリス生まれ。
父は彼が生まれる前に死に、母親と二人暮らしをしていた。
幼少の頃、非常に暴力的で、学校で喧嘩、店で強盗、路上の車を盗むのは当たり前、
また、彼はテレビゲームに溺れながら日々を過ごした。
超人的スピードで走ることができ、また彼の粗暴はTVで取り上げられるほど。
後に凄腕の殺し屋となるため、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスの西海岸へと渡る。
プロの殺し屋として暴力団の一員となったが、恋人のイヴにはそのことを隠しており、
彼女とより多くの時間を過ごすために、組織を抜けようとも考えている。
しかし、彼の予想を上回る最悪の展開が訪れることとなる。
いつものように依頼を済ませ、朝目覚めると何故かひどく気分が悪い。
朦朧としながらライバルの殺し屋リッキー・ヴェローナからのDVDを再生してみると、
彼に「北京カクテル」という中国産の謎の毒を注射されたことが分かった。
彼の命は残すところ1時間。闇医者の情報で、毒の阻害のためには、
交感神経を活発化させるため常に興奮状態を保ち続けなければならず、
つまり走り続け、危険や性欲で興奮し、アドレナリンを分泌し続けなければならない。
残された短い時間の中、シェブは闇医者と連絡を取り、解毒剤を探しつつ、興奮し続け、
さらにシェヴと関係があるために命を狙われるイブを保護し、自分を罠にハメた者に復讐を開始する。
遂にヴェローナを追い詰め、ヘリコプターで対決するシェヴ。
壮絶な戦いの末、ヴェローナに勝利するがヘリコプターが墜落。
シェヴは落下し、さらに走ってきた車に衝突し、地面に叩きつけられる。
彼の命運もこれまでかと思われたが…

アイデア勝ち映画「アドレナリン」。
シェヴさんは稀に見る苦労人且つ殺し屋。
妙な毒薬を仕込まれた所為で暴走乱闘SEX銃撃などの
幅広いアビリティを使ってのアドレナリンMAXな日を過ごす羽目に。
公衆の面前でファックケツ丸出しで手無しバイク運転など
低俗性200%増量の所業を繰り返し、
最期は安らかに眠った…かのように思えたが続編決定!
彼を労わる気持ち皆無の監督、スタッフ一同により
また酷使されることに。最早、鑑賞者の方が可哀想だから
眠らせてやれよ
と言うこと請け合いの本作。
色々と無茶苦茶な設定でご都合主義だが、
B級映画を愛する心と、バカ映画で笑い転げる慈愛の精神で乗り切れ。

2009年4月21日火曜日

須田 恭也(すだ きょうや)

ゲーム「SIREN」「SIREN2」に登場。

中野坂上高等学校所属の高校2年生。1987年7月26日生まれの16歳。
オカルト好きで好奇心旺盛なごく普通の少年。
通称は羽生蛇村へ発つ直前に書き込みをした『オカルトランド』という掲示板で、
彼が使っていたハンドルネームであるSDK。
羽生蛇村で起こった“一人の村民による全住民の大虐殺”という
衝撃的な事件の噂に惹かれ、夏休みを利用して羽生蛇村を訪れる。
羽生蛇村付近の山中でマウンテンバイクがパンクして彷徨っていたところ、
村で行われていた怪しげな儀式を偶然目撃、異変に巻き込まれた。
異変の直後に石田徹雄に撃たれたが、赤い水の力で一命を取り留め、
怪異の中出会った盲目の少女・神代美耶子とともに、村からの脱出を目指す。
途中、美耶子の血を体内に取り込んだため、神代の血族に受け継がれてきた
堕辰子の呪いを引き受けて不死身となる。神代淳によって美耶子と引き離され、
安野依子と共に屍人の巣に潜入する。儀式の遂行により肉体を失った美耶子と
「全てを終わらせる」約束を交わし、霊体となった彼女の導きと
宇理炎(うりえん)と呼ばれる神の武器を用いて呪いの根源である
「堕辰子(だたつし)」を倒す。そののち、羽生蛇村の屍人を殲滅したが、
現実世界に帰還することは叶わず、屍人を狩りながら永遠に異界を彷徨い続けることとなる。
後、闇人を消滅させるべく、夜見島に召喚される。
職業名は異界ジェノサイダーとなっており、人間以外の異形が住まう
異界を破壊する定めを背負わされている。羽生蛇村で起きた事件の後、
現実世界では行方不明者扱いとなっていた。
全てを終わらせ、美耶子を村から連れ出すと言う約束を果たすべく、異界をさまよい続けている…

かつて、これほどまでに普通(?)な青年が不死身になると考えただろうか?
ホラーゲーム「SIREN」の主人公である須田恭也。
不死の身ゆえに、永遠に彷徨うことになってしまった彼。
果たして彼の明日はどっちだ!?

2009年4月20日月曜日

桐山 和雄(きりやま かずお)

小説、漫画、映画「バトル・ロワイアル」に登場。

3年B組男子不良グループ『桐山ファミリー(沼井充命名)』のリーダー。
170㎝程の中背、襟足が余計なほど長いオールバックの髪型が特徴。
(映画版では茶髪のパーマに変更されている)
財閥の御曹司で、容姿端麗、成績優秀かつ運動神経も抜群。
運動神経のいい三村信史や七原秋也も桐山の運動神経のよさを認めている。
また芸術的なセンスも高く、画力や音楽でも高い才能を持つ。
喧嘩の強さや独特のカリスマ性から仲間からは『ボス』と呼ばれて尊崇されている。
桐山ファミリーは窃盗や喧嘩を日常的に行い、特に桐山はヤクザとも
互角に渡り合う実力から、近隣では生ける伝説として語られているが、
参謀格の沼井充の性格から、笹川竜平が赤松義生にちょっかいを出す程度で、
一般の生徒にはさほど迷惑はかけておらず、校内で暴れたり、授業を妨害する
(本人たちはサボる事も多いが)などということもしない。
桐山本人も物静かで無表情、独特の張り詰めた雰囲気を纏っているが、
実はその原因は母親の胎内にいた頃に事故に遭い、手術の際に神経細胞の
一部を削り取られてしまい、感情が殆ど失われてしまった事にあった。
ただ完全に感情が無いわけでは無いらしい。
また父親も直後に死亡しているため(詳細は明かされないが何らかの陰謀に
巻き込まれた可能性が高い)現在の父親は養父である。
その養父からは桐山財閥の後継者として徹底的な特殊教育を施されており、
彼の中学生離れした能力や、現在に到るまで人間らしい感情を
取り戻さなかった理由はこれに起因していると思われる。
また、仲間たちの敬慕の情も、特に意に介していたわけではなかった。
自身独自の価値基準が無く、自分が何をするのか行き当たりばったりで選び、
プログラムに乗るか否かもコイントスで決めるほど。
結果、プログラムに乗る事を決意した彼はかつての舎弟達すら躊躇なく殺害した。
さらに他のクラスメイトも次々と殺害していき、七原達にとっては最大の脅威となる。
脱出プランを練っていた三村信史や、ゲームに乗って暗躍していた月岡彰、
織田敏憲、相馬光子らも彼の前では為すすべなく倒され、杉村弘樹も撃退している。
七原たちとは二度交戦し、一度目は七原に重傷を負わせ、二度目も彼らを窮地に追い詰めるが、
中川典子に思わぬ方向から顔面を撃たれ、倒れた所を頭部に
川田のショットガンを打ち込まれて息の根を止められた
(典子に撃たれた時点で死亡したのか、川田によって止めを刺されたのかは曖昧にされている)。
39番目の死亡者。殺害数は11人(プログラム内の記録上の数。
禁止エリアに誘導して爆死に追い込んだ月岡彰、桐山によってつけられた傷が
原因で死亡した川田章吾を含むと13人。漫画版では杉村弘樹と琴弾加代子も殺したため漫画版では15人)とダントツ。

その一方で原作・漫画においては能力が明らかに中学生どころか人間の域を超えており
(三村の爆弾で無傷、杉村から腹部に至近距離で連射受けて無傷
(通常防弾チョッキでは防ぎきれない)等、超人めいている。
漫画版では実親がいて幼少時代は人間らしい感情を持っていたが、
交通事故によって実母を亡くし自身も大脳の奥部が傷ついて感情を失っており、
原作よりもさらに人間離れした描写が為されている。

映画版では川田章吾とともにプログラム開始直前、謎の転校生として登場する。
原作及び漫画版にあった背景は描かれず、プログラムの志願兵ということになっている。
終始嬉々として残酷な殺人を行い、それ自体を楽しんでいるような少年として描かれており、
秋也や光子との戦闘時には表情を見せた。原作と同じく計13人の生徒を殺害
(殺害された面子は微妙に異なり稲田瑞穂は殺害しておらず、
代わりに飯島敬太を殺害している。また月岡彰を直接殺害しているため
プログラム中の記録は12人となる)するが、終盤に三村の特製爆弾による
自爆攻撃に巻き込まれて、両目を潰される重傷を負う。
それでもなお優勝を諦めず、やってきた川田と交戦するが、
川田のショットガンの一弾が首輪に命中、その衝撃で起爆装置が作動し、
首を吹き飛ばされて死亡した。台詞は一切無いが、日下と北野を殺す際
メガホンのマイクテストをしている他、何度か声が漏れている
(相馬にスタンガンを浴びせられたとき、相馬を蹴ったとき)。

そこで俺はコインを投げたんだ。表が出たら坂持と戦う、
そして―――裏が出たら、このゲームに乗ると―――。


高い知能と運動能力を持ち合わせていながら一切の情を伴わず、
コインの裏表でクラスメイトをただ「排除」するだけの存在と化した男。
それが桐山和雄。悪人は悪人なのだが、の観念が無いため
確かな悪人にとはいえないかもしれない。
しかし多くの同級生たちを自身の手で屠った事に違いは無い。
もし彼が「ゲーム」に乗らなければ、脱出に関して
これほどまでに惜しい人材もいないだろう。

2009年4月19日日曜日

ヘンリー

映画「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」に登場。

多くの人間を殺した連続殺人犯。
ヘンリーは14歳の時、自分に女装させて学校に行かせていた娼婦の母親を憎み、殺害。
それ以来殺人を犯すようになった彼は、警察に尻尾を掴まれたことのない、完全犯罪を行い続ける。
いつからか、ヘンリーには性根の腐った男オーティスという同居者ができた。
オーティスにはベッキーという妹がおり、ある日、彼女は亭主の暴力に耐えかねて逃げてきて、
2人の共同生活に加わる。オーティスがしきりに妹であるベッキーの身体を狙い、
ヘンリーがそれを道徳的にたしなめる。ベッキーは寡黙なヘンリーに惹かれ始める。
初めて売春婦を殺した時はまっ青で震えたオーティスも、段々と馴れてきた。
ヘンリーとオーティスは幾度となく殺人を重ねる。だが、3人の生活にも破局の時がきた。
ベッキーがヘンリーに激しく迫り、それに嫉妬したオーティスが、
ヘンリーのいない隙に実の妹をレイプしようとしたのだ。
帰ってきたヘンリーは、怯え泣き叫ぶベッキーの前で、オーティスを殺す。
オーティス殺しの共犯者となった2人は、新天地を求めて旅立つ。
モーテルを転々とした逃亡生活の始まりだ。
ベッキーと行動を共にしている限り、殺人に手を染めないヘンリー。
ベッキーとヘンリーの間には愛情が育まれていった。
その後、車で走っていたヘンリーは人気のない路上で車を止めて降りる。
一緒にいるはずのベッキーの姿はなく、ヘンリーは車から
トランクを路上に置き、車に乗りこみ立ち去る…
(これはフィクションです)

いつも同じ銃で撃てば、指紋と同じで足がつく。
だけど、一人は絞め殺し、一人は刺し殺せば足がつかない。
サツは事件を類型化したがるんだ。
だから、常に殺し方を変え、常に移動し続けること。これが肝心だ
」。

殺すのなら、関係ない奴を殺せ。誰を殺したって、胸がスッとするのは同じだ

こいつ何考えてんの映画「ヘンリー」。
ヘンリーさんは何がしたいのか。殺人がしたいのであるが
これはイエスでありノー。彼は殺人を一般的な好奇心や
快楽ゆえに求めている訳ではない。では何故か。
その行動は義務とも宿命ともいえるが結局のところ、わからないのである。
工場で流れ作業を行う人のように殺った、殺った、殺った
それだけしかなく殺す過程などどうでもよい。
何か強迫観念めいたもので殺し続けるヘンリー。恐ろしいヤツだが
実際のヘンリー・リー・ルーカスはこれ以上の鬼畜らしいので
本当に恐ろしい話である。

2009年4月18日土曜日

少佐

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

本名はモンティナ・マックスと思われるが、詳しくは不明。
南米に逃れたナチス残党によって結成された組織「最後の大隊(ラスト・バタリオン)」
ミレニアムの指揮者で、眼鏡をかけた肥満体の男性。
正式な階級はSS大隊指揮官(親衛隊少佐)。「少佐」「総統代行」「大隊指揮官」等の
階級・役職名でしか呼ばれていない。 「目的のためには手段は選ばない」という
『君主論』を引き合いに出した上で、「手段のために目的は選ばない」と称するなど
その言動の節々に戦争に対する造詣と狂気がある、戦争狂。
(実際には全てアーカードを倒すという目的に基づいて行動していた)
第二次世界大戦中に「総統特秘666号」の特命を受け、
人為的吸血鬼研究を始めるが(当時は少なくとも中尉)、
1944年9月のワルシャワで研究機関をヘルシングに潰され戦後は南米に逃れる。
その後、形式上は上官にあたるナチ残党の大佐らが上層部に就き
自身はその下に従う立場であったが
(それでも総統の特命と言う名目で実質的に組織を仕切っていたが)、
第二次ゼーレヴェ作戦を前にこれを粛清して名実ともに
ミレニアムのトップとなる。 また相当な策略家で自軍の損失を含めて
全て計算通りに事を進めている。 逆に元SSでありながら射撃の腕は
とてつもなく下手であり、運動能力は高くないと思われる。
60年前と比べて外見上まったく老化が見られず部下たちと同じく吸血鬼と見られていたが、
実はサイボーグであった。「人間」を「意思の生き物」と定義しており、
それゆえ血液を介して他者と融合する吸血鬼の本質を憎みこれを否定する。
たとえ見た目が「化物」のようであっても確固たる意思を持つ己は
「人間」であるとしており、逆に吸血鬼(アーカード)を「人間」のような
「化物」として人としてアーカードを倒すことを人生の目的とした。
そのため、第二次世界大戦時にソ連兵に撃たれた際にはアーカードのように
生身の状態から吸血鬼になれる可能性があったのにも関わらずこれを拒否している。
もっともインテグラは対決後に「人間だけが倒す事を目的として戦う」ため、
戦いの愉悦を目的に戦う彼は「いくら人間を自称しようとも、正真正銘の化物だ」と述べて、
人間のみが化物を倒すことができ、ゆえに少佐にアーカードを倒すことはできず、彼は帰ってくると予言した。

諸君 私は戦争が好きだ
 諸君 私は戦争が好きだ
 諸君 私は戦争が大好きだ

 殲滅戦が好きだ
 電撃戦が好きだ
 打撃戦が好きだ
 防衛戦が好きだ
 包囲戦が好きだ
 突破戦が好きだ
 退却戦が好きだ
 掃討戦が好きだ
 撤退戦が好きだ

 平原で 街道で
 塹壕で 草原で
 凍土で 砂漠で
 海上で 空中で
 泥中で 湿原で

この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ


戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる


戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵を
MGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった


銃剣先をそろえた歩兵の横隊が 敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える


敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ虜兵達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを
80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える


露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され


殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる
 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
 君達は一体 何を望んでいる?

 更なる戦争を望むか?
 情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか?
 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?


兵士たち「 戦争!! 戦争!! 戦争!!

よろしい ならば戦争だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
 だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に
 ただの戦争では もはや足りない!!

 大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!

 我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵にすぎない
だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の吸血鬼 の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

「『最後の大隊 大隊指揮官より全空中艦隊へ』

第二次 ゼーレヴェー 作戦 状況を開始せよ 」

征くぞ 諸君

この台詞全文が少佐の全てを表している。
彼を語ること能わず、ただ言えることは
本当にどうしようもない戦争狂ですよ、この人。

2009年4月17日金曜日

トライポッド

映画「宇宙戦争」(2005)に登場。

突如として地中から出現した三本足で動く機械。
宇宙人の戦闘機械であり、宇宙人が過去に地球を訪れた際に埋めたものらしい。
宇宙人の到来にと共に活動を開始、地球を侵略すべく都市を次々と襲った。
宇宙人たちがこれに搭乗するときは何らかの輸送機械により、宇宙空間を超え、雷と共に
トライポッドが埋められている地点に落下。地中深くまで進行し、トライポッドに
輸送機ごと乗り込む形であると思われる。
カメラやサーチライト、数本の運搬用のアームを搭載し、
主要武器は人間を一瞬のうちに灰にするレーザーを放射するアーム二本、
ミサイルを無力化する目に見えないエネルギーシールド(所謂バリア)を装備している。
宇宙人はほとんどの人間を皆殺しにするが、たまに運搬用アームを使って人間を捕獲、
トライポッドを操作しているコックピット脇の、籠のようなものに人間を捕囚する。
これは宇宙人たちが食事をするため、母性から持ってきたと思われる赤い植物を育てるために、
人間からその血を抜き取るためである。また赤い植物に人間の血を与えるときは
運搬用アームとは別の散布用アームを使って行う。

恐ろしあ宇宙人映画「宇宙戦争」。過去、スピルバーグ監督の作った映画で
有名な宇宙人映画といえば「E.T.」「未知との遭遇」。
両作品とも人間に友好的な宇宙人でしたが、この動く大虐殺機械の操作するものは違う。
レーザーで灰に、生き血を搾り取り、無惨な攻撃をしかける宇宙人。
スピルバーグ監督の「もう日和った宇宙人なんてイラネー。
今度は無慈悲で残虐な宇宙人を作るぞ!奇声上げるミイラ宇宙人を
求めた観客の驚愕の顔が目に浮かぶわい。ぐへへへへへへ!

という素晴らしい心情がこの映画にはあるに違いない(それはない)

2009年4月16日木曜日

ファイド

映画「ゾンビーノ」に登場。

ロビンソン家が飼っている心優しきゾンビ。
ファイド(FIDO)とは犬の一般的名前であり、ラテン語で「忠実な」の意味。
かつて宇宙からの放射線の影響で死体がゾンビとなり人々を襲う事態が発生。
人間とゾンビとの一大戦争が巻き起こった。しかしゾムコン社がゾンビを
おとなしくさせる首輪を発明し、それから人々が安心して暮らせるようになり、
地球に平和が戻った。それから数年後の小さな街ウィラード。
ウィラードに住む少年ティミーはそんな社会に疑問を感じ、友達をつくらずに独りで過ごしていた。
ある日、ティミーの母親ヘレンがご町内の風評を気にして、最近流行のゾンビを買ってしまう。
最初は頑なティミーだったが、いじめっ子から助けられたのをきっかけに
キャッチボールを通じてゾンビと仲良くなったティミーは
ゾンビを家族の一員と考え、「ファイド」と名付ける。
しかし首輪が故障し、ファイドが近所のお婆さんを食べてしまう…

過去、ゾンビ映画で心あるゾンビと言えば「バブ」がいた。
そして現在。また新たな「」あるゾンビが登場した。
それがファイドだ。ファイドは当初、首輪に制御させられる
所謂ロボットのようなゾンビだが、ティミー少年との交流により
人(?)としての心をもち、閉鎖的社会の巨悪(?)と戦うことになるのだ!
いつかは誰かがやると思われたことだったが、遂にそれが為された。
こういうほのぼの(?)したゾンビ映画もたまには良いな。

2009年4月15日水曜日

ベビー・ビースト

映画「ザ・フィースト」に登場。

謎の怪物がバーの人々に子どもを殺され、
急遽交尾をして産み落とした怪物。双子である。
親や死んだ子どもに似て、絶倫である。
バーの人々が死んだ女性(実際は生きていた)に爆弾を仕掛け、
そうとは知らずに女性を外へ引っ張り出し、
女性に尺八させたところを爆破され、死亡した。
(名前は私がつけた仮称です)

お間抜け怪物第二弾!
もうね、ここまでバカで淫猥な怪物がいると思うと涙が出るね。
お股についたアレを女性の口に含ませ、白い体液を口に噴出させるとか
独創的とかそういうんじゃなくて、バカとしかいいようがない。
しかも続編が二本も作られたことを考えると、もうグーの音も出ない。
だが、そんな映画が私は好きだ

2009年4月14日火曜日

チャイルド・ビースト

映画「ザ・フィースト」に登場。

謎の怪物の子ども。
とても素早く、爪の一閃で簡単に足を切り落とすことができる。
性欲に溢れており、鹿の剥製にすら欲情する。
バーの人々にクーラーボックスの中に閉じ込められ、
何発も銃弾を浴びせられるも、しぶとく生きており、
最期はショットガンを至近距離から発砲され、絶命した。
その死体は怪物たちを脅すためにバーの外へ放逐されるが、
怪物を激昂させるだけで終わった。
その後死体は滋養を得るためか、親の怪物が喰った。
(名前は私がつけた仮称です)

かつて、これほどまでにアホでマヌケで残忍な怪物がいたであろうか?
世界広といえど、性欲処理(?)をする怪物がいるのであろうか?
その長年の答えが今ここに!(しょーもねぇ)

2009年4月13日月曜日

パパ&ママ・ビースト

映画「ザ・フィースト」に登場。

テキサスの荒野に現われた謎の怪物。
非常に素早く、残忍で、食欲旺盛。
その爪はナイフよりも鋭く、歯はチェーンソーよりも多いらしい。
またその吐瀉物は酸性で、どういうわけか蛆が異様に集る。
その正体は突然変異の動物か、はたまた人間か。
牛の頭蓋骨や動物の死体を身に纏っており、一種のカモフラージュか
それかファッションらしい。このことから、それなりに知性があるように思える。
オスとメスがおり、とてつもなく絶倫で、一回交尾しただけで、すぐに子を産むことができる。
家族四匹で、ある男を追いかけてテキサスのとあるバーを襲撃する。
テキサスの荒野にあるうらぶれたバー。常連たちがクダを巻いている中に、
突然ショットガンを抱えた血まみれの男がやって来た。
「“奴ら”がやってくる! 早くバーを封鎖しろ!」と叫ぶ男。
証拠としてその手には怪物の頭が握られていた。
しかし客たちはあっけにとられるばかり。ほどなくして男が窓際に立った瞬間、
窓から伸びた“何か”によって男は殺されてしまう。
続いてバーに男の妻が駆け込み、彼女の指示で客たちはバーの封鎖を実行する。
多くの人が殺される中、なんとか一人の女性がバーから抜け出せた。
これでトラックで脱出するはずだったが脱出した女性はそのままトラックで走り去ってしまう。
遂に正面突破されてしまい、二匹の怪物と直接対決となる。
最期は一匹はトラバサミで頭部を切断され、もう一匹は何度も殴打された挙句、口に腕を突きこまれ絶命した。
しかし最後の一匹が残っており…

超ド級バカ・モンスター映画「ザ・フィースト」。
登場人物の寿命は表示されちゃうし、ヒーローはすぐに死ぬし、
寿命は全然当てにならんし、もうホント愛すべきバカ映画
そんでお目当ての怪物は、まぁビジュアル面においてグッドだし、
セックスするしチ○コ丸出しだし、残忍だし、絶倫だし、強いし…
こんなこと書いてたらなんか急に、今世紀最大の良作のような気がしてきたぞ!

2009年4月12日日曜日

アメリカ陸軍特殊部隊軍

映画「ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖」に登場。

アメリカの保有する特殊部隊(所謂グリーンベレー)。
常時ウィルスから身を守るため防護服を着込み、銃や火炎放射器で武装している。
彼らの中には異常な行動をする者もおり、感染・発症したのか、
ただ異常な状況により発狂したのかはわからない。
とある田舎町で突如人々が発狂する騒ぎが起きる。
かけつけた陸軍によりただちに町は封鎖され、
何も知らない人々は学校の校舎に集められ、逃げた人間は
軍隊によって捜索され、捕らえられていく。
錯乱し、発狂した人々は放火や殺人・自殺・暴動を起こし、
軍隊がそれを鎮圧にあたるが、阿鼻叫喚の地獄と化していく。
実はこの田舎町に軍の細菌兵器を積んだ輸送機が墜落。
感染した者は発狂し、必ず死に至る恐怖のウィルス〝トリクシー〟が
水道を伝って、町中に漏洩されてしまったのだ。
町を出ようと消防隊のディビッドは妻のジュディ、同僚のクランク、
道中で出会ったアーティとその娘のキャシーらと共に、決死の脱出を試みる。
異常な状況下により発狂してしまう人間まで現われ、
誰が感染しているのかわからない状況が続く。
政府も状況の異常ゆえに、ワクチンの研究者を間違えて現場に送り込み、
研究者は暴動の中、事故死してしまう。
軍の追跡を逃れ、とある一軒家で一休みするアーティ一行。
しかし、アーティが娘のキャシーをレイプし、その翌日に自殺。
娘のキャシーは兵士の前にフラフラと歩み寄り、射殺される。
ディビッドも兵士との戦いに敗れ、無残にも射殺される。
ディビッドとジュディは郊外へと逃亡するが、軍の強制的な鎮圧により
暴徒化した市民が、ジュディを射殺する。放心状態のディビッドもまた、
感染者とみなされ兵士達の手により隔離される運命にあった。
何とか町の封鎖に成功したペキム大佐のもとに連絡が入る。
「別の地区で感染者が出た。君が指揮をとれ」…

てめぇら皆狂ってんだよー!映画「ザ・クレイジーズ」。
「ザ・クレイジーズ」の当初の恐怖の対象は発症した人間なのだが
いつしか感染者とは別に人間同士の不信感(感染者なのか、ただの狂人なのか)が
恐ろしく際立っていく。結局本当に恐ろしいのは人間なのだ。
で、何故狂人ではなく陸軍を紹介するのかというと
この軍隊が自棄に記憶に残るんだよなぁ。今じゃ至極当たり前な装備をしているこの軍隊。
けど俺の中じゃ、一番恐ろしく見え、記憶に残ってんのがこの映画の軍隊なんだよ。
DVDやビデオのジャケットでもこの軍隊の姿が描かれており、
予告篇の彼らの行動もまた不気味なんだよなぁ。
余談だが、この映画を最キワモノにすると「処刑軍団ザップ」になる。
(その逆で『ザップをサスペンスフルにすると』が正しいかな?)

2009年4月11日土曜日

ケニー・ハンプソン

映画「テラー・トレイン」に登場。

医学生たちが火を囲んで大晦日の夜を楽しんでいた。
そんな中で、ドクは、数名の仲間たちと共に内気な学生ケニーに
ある悪質ないたずらを考えていた。美人学生アラナをひきあわせ、
彼に初体験させようというのだ。“キスをして"というアラナの声に
恐る恐るベッドに近づくケニー。しかし、ベッドに横たわっていたのは、
ドクが解剖室から盗んできた女の死体だった。
ショックのあまり、ケニーはカタトニア(緊張病)にかかり、精神病院ヘと送られた。
それから三年後の大晦日。大学最後のパーティを列車で過ごそうと、
学生たちは豪華なSL列車を借り切った。
しかし、それぞれが変装して列車に乗り込む時、
エドが何者かに殺されたことに気がついた者はいなかった。
彼は三年前のケニー事件の仲間の一人だ。
犯人はエドの衣装を奪い、グルーチョに扮した。
列車内では、仮装パーティが行なわれ、マジシャンのショーなどと
共に盛況をきわめた。アラナはモーと、ドクはミッチーと
それぞれカップルを組んだ。アラナとミッチーは親友であり、
いずれもケニー事件の仲間だ。アラナがトイレに入ると
トイレの中で扮装していたジャクソンという男の死体を発見する。
列車内の異様な空気に気がついた車掌カーンは乗客をパニックに陥らせないように
事件を伏せたまま、列車を走らせる。犯人は今度はジャクソンの衣装を奪い、
トカゲの怪物に扮した。カーンは続いてミッチーの惨殺死体も発見し、
騒ぎが大きくなることを恐れて、そのことをアラナだけに打ち明けた。
犯人はミッチーの衣装を奪い、魔女に扮した。
そして、女性奇術師を相手にしたマジック・ショーが最高潮に達した頃、モーが殺された。
乗客がパニックになり、カーンは仕方なく急ブレーキをかける。
次々に起こる殺人事件にケニー事件が関係していると気づいたアラナは
次に自分やドクが狙われると予感した。カーンは全員を外に出し調査したが、
犯人らしき人物は見つからなかった。アラナは、ケニーが奇術に凝っていたことを思い出し、
自分に関心を示している様子だったマジシャンを疑った。
しかし、彼はケニーとは程遠い容貌で、謎は深まるばかりだった。
そしてコンパートメントに戻って恐怖に怯えるドクが惨殺された。
一人個室にこもったアラナだが、ドクの衣装を奪って僧に扮した男に襲われた。
大格闘の末、男を車外につき落とすアラナ。
マジシャンが殺しに来たのだと思った彼女は、彼を倒してほっとするが、
その直後、マジシャンの部屋から彼の死体が発見される。
犯人は誰なのか。恐怖におののく彼女の手をある人物がつかんだ。
それは女奇術師だった。そして、それは、あのケニーが女装した姿だったのだ。
ケニーはアラナにキスを求める。あの運命の夜のときのように。
だがアラナがキスをすると、あの夜のことがフラッシュバックし
狂ったように発作を起こした。そこへカーンが現われ、
シャベルでケニーの首を切断し、今度こそ、彼を車外へと葬るのだった。

怨み骨髄、トラウマ殺人鬼映画「テラー・トレイン」。
列車の中というありふれながらも、閉塞した空間での惨劇。
殺人鬼の悲哀、小気味良いトリックなど、隠れた名作である。
で、これが後の作品に影響を与えたのは言うまでもない。
ケニー君はあの手この手で復讐を行うが
結局自分自身のトラウマに飲み込まれ、やられてしまうのである。
余談だが主演のJ・L・カーティスはこれ以外の二本のスラッシャー映画に主演し、
スクリーミング・クイーン」の異名を拝命することとなる。
あとディヴィッド・カッパーフィールドがマジシャン役で出ている。

2009年4月10日金曜日

ザブトム

ゲーム「R-TYPE Ⅱ」「SUPER R-TYPE
R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第二次バイドミッション」にて遭遇する
大型バイド・ドブケラドプスの残骸を寄せ集めて造った惑星破壊兵器。
未だ未完成であり、また人類が造ったのか、
それとも自身で再生を遂げたのかは不明。
以前に滅んだバイド帝国の要塞内部の最奥に待ち構える。
フェイスガードを破壊するとドブケラドプスの顔面が露出する。
腹部にあるコアが弱点。再生したバイドの殲滅に向かう
R-9改により破壊された。

スーファミで初めてやったシューティングゲーム「R-TYPE」。
私がやったのは「SUPER R-TYPE」なのだが
第二ステージで現われるザブトムには苦戦した。
当初は顔面に攻撃してれば勝てると思っていたが
実はコアの部分が弱点だったというんだから最悪である。
おかげで迫る壁にぶつかって、無駄に残機を減らし続けた。
にしても「バイド」。これ最初は気色悪いだけだと思ってたけど
だんだん見ているうちに好きになるんだよなぁこれが。
にしてもザブトムかわいいよザブトム
なんでも設定資料によれば、この状態はまだ未完成で、
両腕やら特殊な脚部、さらに巨大な鎌状の武器を装備させて完成らしい。
(名前も変わってオージザブトム)これが完成してたら間違いなくラスボスだったんだろう。
そう思うと二面で簡単にやられてしまうのは実に惜しい。
ちなみにドブケラドプスはR-TYPE屈指の名物バイドの一体である。

ペイルマン

映画「パンズ・ラビリンス」に登場。

子どもを喰らう怪物。顔には鼻の穴と口しかなく、
掌の穴に目玉を入れることで目が見えるようになる。
迷宮の番人パンから三つの試練を課された少女オフェリアは
一つ目の試練を無事に乗り越え、二つ目の試練に挑むオフェリア。
二つ目の試練は壁の向こうの世界にある怪物ペイルマンのねぐらから
一つ目の試練で手に入れた鍵を使って、短剣を取ってくる事。
この試練には制約があり、砂時計の砂が全部落ちる前に
試練を終わらせなければいけない事、試練の最中は何も食べても飲んでもいけない事だ。
オフェリアは食卓に並んだ豪華な料理を無視して、短剣を手に入れる。
だが無性に葡萄が食べたくなってしまう。
お供である妖精たちが止めるのも聞かず、思わず食べてしまう。
直後、身動き一つせずに上座に座っていたペイルマンが動き出す。
両手の目がオフェリアを捉えると、よろめきながら襲い掛かってくる。
妖精たちが犠牲となり、オフェリアはなんとか元の世界に戻れた…

大人のダークファンタジー映画「パンズ・ラビリンス」。
それに登場する外国版妖怪「手の目」であるペイルマン。
元々はゴヤの絵「我が子を食らうサトゥルヌス」に影響されて
デザインされた怪物らしいが、そうには見えない不思議。

2009年4月9日木曜日

ナバホ・ジョー

映画「さすらいのガンマン」に登場。

虐殺されたインディアンの生き残り。虐殺した盗賊たちに復讐を誓う。
インディアンの平和な部落が、ある日突然、ダンカン率いる盗賊に襲われた。
首領のダンカンは残忍な男で、部落を焼き払った挙句、住人を虐殺し、頭皮を剥いだ。
ひきあげて行く一味の後を追う者がいた。
それは部落の生き残りである、ジョーという腕のたつ男だった。
やがてダンカンたちがたどり着いたのはパヨーテの町。
だが頭の皮を売りに訪れたのだが、法律が変わったため
「インディアン殺し」として指名手配されてしまう。
逆上して保安官を殺すダンカン。仕方なく酒場でルーレットに興じていると
そこへリンという前科者の医者が現れる。エスベランツァの町へ向う
現金輸送列車襲撃の計画をもちかけるリン。 だがその密約を
たまたまテーブルの下にいた女給のバーバラが聞いていた。
その直後、ダンカンはインディアンと白人の混血であることの劣等感から、
例によって何の罪もないインディアンを殺し、町を破壊しはじめた。
救援にかけつけたジョーは、その時流れ弾で重傷を負ったバーバラから
一味の列車襲撃計画を聞き、急ぎ馬首を鉄道へ向けた。
凶悪無比なダンカン一味は列車を襲撃、大金を積んだ列車を制圧する。
大成功に気をよくしたダンカンは数名を金の見張りに残して、引きあげた。
そのあと暗闇にまぎれて列車に潜入したジョーは、ダンカンの部下を一人一人殺してゆく。
列車襲撃の報で町は騒然となった。その前へ現われたジョーは
金の無事なことを示し、悪漢退治の報酬を要求する。
列車襲撃の張本人であるリンは危急を知らせに
ダンカンのもとへ向かうが、ダンカンに殺される。
一味は次に銀行襲撃を始めるが、ジョーの妨害に遭う。
だが捕えられていたインディアン娘エステラを助けようとしたジョーは
逆につかまってしまい、激しい拷問を受けた。
そんなジョーを助けたのは酒場のピアニストだった。
ジョーは彼の部族の墓場で、遂にダンカンと対決する。
そしてダンカンから奪われた亡き妻のペンダントを取り返すが、
背後からダンカンに撃たれてしまう。ジョーは撃たれるとすぐに斧を投げつけ、
ダンカンを仕留める。致命傷を負ったジョーは力無く亡き妻の墓の近くにうずくまる。
一方、町の住民達がこれからどうしようかと相談している
そこへジョーの愛馬がやって来る。鞍にはダンカン達が奪った金があった。
金を取り戻して喜ぶ住民達が馬を保護しようとするのを制止するエステラ。
ジョーの死を悟ったエステラがジョーの愛馬にささやく「さぁ、彼の元に行ってあげなさい…」
ジョーの愛馬は亡き主の元へと荒野を走るのであった…

バート・レイノルズ主演「さすらいのガンマン」。
主人公ナバホ・ジョーはインディアンだけあって、
銃だけじゃなく、斧やナイフも使う。
それがスンバらしく、まるで殺人鬼のように忍び寄る姿は、
悪党がどっちかわからなくなる勢い。
ダンカンの鬼畜ぶりモリコーネ卿の音楽
陰惨無残な物語バイオレンスサスペンス
どれをとってもスンバらしい。タランティーノが絶賛したのも頷ける。
ついでにいうとレイノルズはチェロキーの血を引いており、ナバホではない。

ユダの血統

映画「ミミック」シリーズに登場。

近未来のアメリカで、ゴキブリを媒介とする「ストリックラー病」が蔓延し
多くの人命が失われた。それを撲滅すべく、スーザン・タイラー博士と
ピーター・マン博士が全米遺伝子研究所の協力の下、
シロアリとカマキリのDNAを配合し誕生させた、
ゴキブリの人工的な天敵(シロアリもカマキリもゴキブリの近隣種であるため、
遺伝子操作によって新種のゴキブリを生み出したとも言える)。
本来ならば、ゴキブリの駆除が終わり次第、自滅するよう
寿命を半年と短命に設定した上、メスに不妊処置を施し外界に解き放った。
ところが、オスの一匹に偶然産卵能力を持った事で生き延び、
繁殖を開始。更にゴキブリ対抗する為に代謝を活性化させた事で
繁殖のサイクルを何十、何百世代と加速した結果、
僅か3年の間に本来ならば昆虫には決して存在しない臓器である肺が生まれ、
それにより成人男性と同程度の体格、人間はおろか他の動物と比較しても
桁違いに高い身体能力、生命力(首を切断された後10日程で死亡。死因は餓死)、
抜群の殺傷能力と社会性、高い繁殖能力、人間への擬態能力を持つに至った。
メスの個体は、こげ茶色の体色で、カマキリのように中脚・後脚で立ち、
鎌のような前脚で人を襲う。飛行も可能であり、
また頭部には人の顔の模様がついた器官を有し、それで顔を覆うことによって人間に擬態する。
夜などは黒いフード付きのコートを羽織って、人間に紛れることもできる。
また、群れでただ1匹のオス個体は、メスより一回りほど大きく、
体色も灰色で、翅が退化している。より進化した個体は人間との交配が可能であり、
襲った人間の顔をコピーし、脱皮を繰り返すことで肉体も顔と同じようにコピーでき、
さらにその人間の記憶、思考までもを行動パターンに組み入れることができる。

個人的に許せるのは二作目まで映画「ミミック」シリーズ。
原作はドナルド・A・ウォルハイムの「擬態」。
原作は数ページで終わる短編なので、ここまで大きく作れりゃたいしたもんだ。
人間社会に溶け込もうとする昆虫「ユダの血統」の設定はとてもユニークだ。
ただ、回を重ねるごとに劣化していくような感じも否めない。
しかしこんなユニークな怪物を作ったギレルモ・デル・トロ監督には
盛大な拍手を送りたい。

2009年4月8日水曜日

ギーグ

ゲーム「MOTHER2 ギーグの逆襲」に登場。

未来で地球征服を企む宇宙人。
所有する予言マシン「ちえのリンゴ」が自身の敗北を予言した為、
「ぼく」達を倒そうと様々な手を打っている。
自分の強さの余り人格が破壊されており、
「ぼく」と対峙した時には自我は全く残っていない。
最初は悪魔のマシンごしに姿を見せ、ポーキーが
悪魔のマシンを切るとおぞましい姿を見せる。

………ネスサン…。
アーアーアー
…カエレ…
チガウ…チガウ…チガウ
……ウレシイ…
…カナシイ…ネスサン。
「……トモダチ…」
キ モ チ イ イ…
ウーウー…
…イタイ、イタイ…
ネスサンネスサンネスサンネスサン
ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン
ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン
ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン
ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン・・・・


皆のトラウマゲーム「マザー2」。
(当初は一作目のギーグと一緒に紹介しようとしたが
色々とまどろっこしいので省きました
)
ギーグの姿、なんというか…おぞましい。
製作者自身が怖いというぐらいなので本当におぞましい限りである。

顔のない悪魔

映画「顔のない悪魔」に登場。

とある田舎の村に隣接する空軍基地。
その周辺では不審な死亡事故が続発していた。
不審な怪音が響いてくる中、頭痛に襲われた人間が死亡してしまうのだ。
住民たちは事故の原因を基地が導入した新型の無線機が
発する強力な電波にあるのではないかと睨んでいたが、
軍の要請で死亡者の解剖を行った医師は驚くべきものを発見していた。
被害者の頭部からは脳みそがすっかりなくなっていたのだ。
基地に勤めるカミングス少佐はふとした偶然から、付き合っていた彼女の父親である
ブラッドレー博士が奇妙な研究を行っていた事を知る。
博士は人間の思考エネルギーを増幅して、
テレキネシス能力を引き出すために自らを実験台にしていたのだ。
しかし、彼の実験は恐ろしい副産物を生み出していた。
思考エネルギーが博士の潜在意識を実体化し、姿の見えない怪物となっていたのだ。
遂に姿を現した怪物は触角の生えた脳みそと尻尾のような脊椎をもった恐ろしい姿だった。
怪物たちにより人間たちは包囲される。 怪物たちは基地から発せられる
電波と同調してエネルギーを増幅させていると 気づいたカミングス少佐は
包囲を突破して基地へと向かい、音波の発生源を爆破。
怪物たちは消え去るのであった…
(名前は私がつけた仮称です)

脳みそ怪物が大暴れな映画「顔のない悪魔」。
後半以降が見所。なんといっても怪物がメインだ。
この怪物、動くときは芋虫のように這い、
脊髄っぽい部分を使って、跳躍したり、ぶら下がったり、
襲うときは脊椎の部分を相手の首に巻きつけ、触角を相手の頭に
突き刺し、脳みそを啜り出すという、かなりグロテスクなもの。
まぁなによりもこの怪物を斧で叩き潰したり、撃ったりすると
さらにグロテスクになるんだから、これ考えたヤツの
センスには甚だ驚きというしかあるまい。

ビンセント・スミス

映画「地獄のモーテル」に登場。

モーテル「HELLO」を妹と営む中年の男。
無添加、無農薬を謳う自家製のソーセージや
ベーコンを売っており、これが巷で人気。
カリフォルニア州グレンビルヘ入る国道から
数マイルの緑拡がる丘に 奇妙なモーテルがあった。
その名を“MOTEL HELLO”。 しかし、看板のネオンが
最後の「O」の部分だけ故障で点滅しており、“地獄のモーテル"とも読める。
経営者はビンセント・スミスとアイダの兄妹。モーテルはあまり賑わっていないが、
自家製のソーセージの製造・販売して、気楽に暮していた。
ある日、ビンセントは、国道でオートバイ事故にあい重傷を負った
若い娘テリーを助け、モーテルに運んだ。 兄妹は手厚く看病し、
テリーはみるみる回復していった。 数日後、都の副保安官になった
スミス一家の末弟ブルースがやって来た。 彼はテリーを一目見て好意以上のものを持つ。
翌日、州の食肉検査官が定期的な肉質検査のため、モーテルにやって来た。
ビンセントの態度に不審を抱いた調査官は、夜半そっと彼の農園を探り歩き、
そこで、形容しがたい異様な唸り声を聞いた。 そして彼が見たものは
地面に胴体を埋められ、喉をかき切られた男の必死にもがく姿だった。
しかし次の瞬間、調査官はビンセントに殴られ、その場に倒れた。
その頃、このモーテル沿いの国道を通りかかった人間が
次々に謎の失踪を遂げていた。一方、テリーは順調に回復したが、
ブルースの関心もむなしく、彼女はビンセントに想いを寄せていた。
とまどうビンセントだったが、テリーの積極さに押されて遂に結婚にまで進展していった。
そのことを町のビリー牧師から聞いたブルースは、テリーと話して本心を聞き、落胆する。
その帰り道、ブルースは近くの沼で、失踪者のものと思えわれる車を大量に発見した。
ちょうどその頃、テリーは、アイダによって恐ろしい事実を知ることになる。
それは兄妹が製造しているソーセージ工場内のおぞましい事実だ。
実は、そこで作られるソーセージは、失踪した人々の肉を使っていたのだ。
失踪者たちは畑に首だけ出して埋められ、喋れぬように
声帯を切り、漏斗で給餌し太らせていた。 食べごろになると
光と音の明滅による催眠機でハイになったところを首に縄をかけ、
トラクターで引っ張り、絞殺。あとはそのままトラクターで引きずり出すというもの。
ビンセントをなじるテリー。遂にはテリーをも殺すことにしたビンセント。
しかし、駈けつけたブルースと対決することになる。
ビンセントは豚の頭を被り、チェーンソーで襲い掛かる。ブルースもチェーンソーで迎え撃つ。
死闘の末、ビンセントはブルースに倒される。彼の今際の言葉を聞き、工場を後にする二人。
ビンセントから聞いた秘密の畑に向かうと、アイダが菜園から脱出した人々によって、
頭から畑に埋められていた。二人はモーテルを後にする。
モーテルの看板が遂に壊れ、「MOTEL HELLO」は「MOTEL HELL」に変わるのだった…

地球には人が多すぎ食糧は少ない…私の肉は一石二鳥なのだ
30年も前からこの郡の半分の人間が人肉を食べて喜んできた
弟はアホウだ。しかも人肉は誰よりも喰っている
お前にやるぞ…モーテルを…秘密の畑もだ。
泥道の…突き当たりにある…面倒をみろ…家畜たちの…
オレの一生はすべてが、ウソだった…最高の偽善者…なんだ…大ウソつきだ
ウチの肉に使ってたんだ…防腐剤を…


美味い肉はいらんかね?映画「地獄のモーテル」。
ビンセントさんはその道30年のベテラン。
今日も今日とて、バイクに乗った家畜候補を罠で捕まえ、
畑の家畜たちを育て、収穫する毎日。
だがしかし、ちょっとした気まぐれで家畜を介抱してしまう。
そこから末弟との三角関係やら色々あって結局死んじゃった。
人殺しではあるが、なんだかんだで良い農家のおじさんだった。

2009年4月7日火曜日

リー

映画「荒野の七人」に登場。

凄腕の賞金稼ぎでクールな皮肉屋。
しかし、銃の腕前の衰えから自信を失い始め、
いつか自分以上の賞金稼ぎに殺されると思っている。
金に困っていたので、自分からクリスたちの仲間に加わる。
過去に倒した敵の亡霊に怯える日々を送っており、
守るべき村人から逆に励まされる事もあった。
最終決戦では、人質にとられた村人を救出するため家に飛び込み、
瞬時に3人の盗賊を倒す活躍を見せるが、その直後カルヴェラに射殺される。

過去の亡霊にうなされるリー。演じたのはロバート・ヴォーン。
自分の腕の衰えから自信を失い、男としての誇りさえも失おうとしていた。
しかし、村人たちを助けるために自らを奮い立たせ悪漢どもを倒す。
リーは誇りを取り戻すが、カルヴェラにより殺される。
だが誇りを取り戻した男の最期は、漢として最も輝いた時となった

ハリー・ラック

映画「荒野の七人」に登場。

クリスの旧友で山師。金の匂いを嗅ぎつけ、自分から仲間に加わる。
クリスが20ドル程度で護衛の任に就くとは思わず
「実は物凄い報酬がある」と思い込んでおり、
よく村人に鉱山のありかを尋ねる。
7人の中で一番現実的且つドライな性格で、 村を追われたときは
一旦6人と袂を分かつが、結局最終決戦では彼らの元に駆けつける。
しかし落馬の隙をつかれて銃弾を受け、クリスに見取られながら7人最初の犠牲者となる。
今際の際まで報酬を気にかけており、「村には50万ドル相当の金があり、分け前は1人7万ドル」という
クリスの心遣いから出た嘘を聞いて、「来て良かった」と満足しながら息を引き取った。

ブラッド・デクスター演じる七人の中で
一番悪人っぽい男ハリー・ラック。
旧友がただ働き同然の報酬で護衛を受けるわけがなく“でかいヤマ”と信じる。
こうやって書くと悪人然とした様子。もちろん村民が契約を反故に
するやいなや、すぐさま別れを告げる。 だがなんだかんだで彼も、
良心の呵責(報酬も含め)を無視することができなかった、
良いお人よしでもあることも忘れてはいけない。

ブリット

映画「荒野の七人」に登場。

ナイフ投げの達人で、報酬に興味はなく、戦うことを目的としている
寡黙かつ求道的な孤高の男。牧童として味気ない生活していたところを
クリスたちにスカウトされる。含蓄のある言葉や行動でチコから慕われる。
最終決戦では、敗走する敵の銃弾に倒れるが、
死の間際までナイフを投げる構えを崩さなかった。

ジェームズ・コバーン演じるブリットは戦いを求める男。
台詞は少ないが、只管クールに佇み、銃も使うが、ナイフが一番な男の姿は
コバーンを一躍人気役者にするほどの強烈な印象を残した。

ベルナルド・オライリー

映画「荒野の七人」に登場。

メキシコ人とアイルランド人の混血。ライフルの名手。
薪割りの下働きをしていたところを、ハリーから話を聞いたクリスにスカウトされる。
特に愛想が良い訳ではないが、素朴で屈託の無く温かい人柄から、
村の子供達に慕われる。 盗賊団の復讐を恐れた村人達によって7人が追われた際、
自分達の親を弱虫で卑怯だと非難した子供の尻を叩き、
「銃を持って戦うより土地と家族を守るほうがよほど勇気がいる。
お前達の親は村と家族を守るために決断したのだから悪口を言ってはいけない。」と叱った。
最終決戦では、助けに駆けた子供達を注意している際に隙を突かれ命を落とした。

うう、オライリー!と思わず咽び泣きながら叫びたくなる最期を迎える
オライリーを演じたのはチャールズ・ブロンソン
気難しく、農具を持つことができず銃を持つことしかできないと
生きることに不器用だが、子どもたちを最後まで守ろうとする姿は理想の父親像だね。

チコ

映画「荒野の七人」に登場。

7人の最年少のメンバーで、黒人の死体を白人の墓地に
埋める埋めないの揉め事を鮮やかに片付けたクリスに憧れ、
クリスがガンマンを募集すると一番最初に彼の下を訪れた。
若過ぎることを理由に一度は却下されるが、あきらめずについて行き仲間となる。
村娘のペトラと出会い、親密になっていく。
若さ故ひたむきで純粋、感情的になりやすいところがある。
実は農民の出で、彼らが真っ先に戦いの犠牲になっている事を
身に知っているため、自分が憧れているガンマン、
ひいては仲間達にもわだかまりを抱いている。
戦いで生き残って最後は村に残り、村娘ペトラ達と共に生きる道を選ぶ。

若いっていいねぇ。若き血潮が滾る!
チコを演じたのはホルスト・ブッフホルツ
チコは男の子なら一度は無茶やりたいという青春の真っ只中。
戦い、恋して、空回りしながらも少しずつ成長していく。
やはりこういう成長していく人物ってのはそそられる。

2009年4月6日月曜日

ヴィン

映画「荒野の七人」に登場。
 
七人のサブリーダー格で、早撃ちの達人。
厳格で真面目なクリスに比べて軽妙洒脱なところがあり、
しばしば冗談を言って場を和ませる。しかし、自分達のようなガンマンが
もはや時代遅れである事を自覚しているなど、根はとてもまじめな人格者。
七人の中で最後まで生き残った一人で、クリスとともに村を去った。
 
マックィーンが小洒落たガンマン演じる映画「荒野の七人」。
村人の子ども達にご飯を分けながら、「君、お姉さんいる?」と
聞くあたりかなりふざけているようだが、ヴィンはたった20ドルで
村人たちを助けようとするクリスを愚かといい、
そういいながらも「馬鹿は二人目だ」と仕事を請け負う。
この台詞がグッとくるんだよ。

クリス・アダムズ

映画「荒野の七人」に登場。
 
七人のリーダー格。冷静沈着な性格で、盗賊団と戦うための戦術から、
他のガンマンや村人達のまとめ役となり、チームワークを乱す者に対しては
決して容赦しない厳しさも見せる。毎年刈り入れの時期になると、
カルヴェラ率いる盗賊に作物を奪われ、生活が追いやられていた
メキシコの寒村イストラカンの村人が、盗賊を追い払うために
七人のガンマンを雇おうとする。村人たちの熱意に打たれ、
二束三文のはした金で同意したクリスは腕の立つガンマンを探し始めた。
最初に仲間に入ったのは金の匂いを(実際は二束三文の仕事)
嗅ぎつけたクリスの古い友人ハリー・ラックだった。
先に一仕事した相手であるヴィンも仲間に入った。
ナイフ使いのブリットと賞金稼ぎのリーも加わり、薪割りをしていた
オライリーも仲間に入れた。そんな中にチコという男がいた。 経験も浅く
40人もの敵を相手に戦うには若過ぎた。 だが融通が利かず、しかたなくチコも仲間に入れることに。
7人のガンマンを迎えて村は一変した。クリスは村人達に戦う準備をさせた。
いつしか7人の男達と村人の間には奇妙な友情が生まれていった。
カルヴェラ一味が村を襲ってきたが、簡単に蹴散らした。
全て順調だったが、村人のソテロは臆病者で戦いにまき込まれるのを恐れていた。
クリスは機を逃さず一味を全滅させようと深夜野盗のキャンプを襲った。
しかし誰もいなかった。ソテロの裏切りでカルヴェラは7人の逆をついて
村を占領していたのだ。7人は村を追い払われた。
が、しかしクリスはもう一度村へ引返し戦うことを皆に告げた。
ハリー一人が去り、残った一行は奇襲をかける。カルヴェラ一味の隙をついた。
壮絶な戦闘の中、そこへハリーが現われた。ハリーはクリスが
ただ働き同然の仕事を請けるわけがないと踏んでおり、戻ってきたのだ。
しかし彼は凶弾に倒れる。その次にリーが斃れた。
悲しみに暮れる余裕もなく、戦いは続く。ブリットも、オライリーも斃れた。
だがなんとかカルヴェラ一味を全滅できた。チコはペトラと暮らすことになり、
クリスとヴィンは村を去った。クリスは村を眺めながら云った。
「本当に勝ったのは農民たちだ。俺たちじゃない。」…
 
七人のガンマン現る!映画「荒野の七人」。
そのリーダー格であるクリスは異色的でしたね。
眼光鋭い黒尽くめ。こりゃまるで悪人じゃないか。
しかし黒尽くめだからって悪人とは限らない。
夕陽のガンマン」しかり「西部悪人伝」しかり「傷だらけの用心棒」しかり。
現代でも黒尽くめなヒーローは五万といる。そのへん、漢の美学ともいえるかもしれない。

オリー・ウィークス

映画「ミスト」に登場。
 
スーパーマーケットの副店長。 デイヴィッド・ドレイトンの友人。
射撃の名手で、過去に射撃大会で優勝を飾っている。
霧に包まれたマーケットの外の世界の異常性を デイヴィッドに次いで
いち早く知り、事態の深刻さを重く考える。 常にデイヴィッドを支え、
正確な射撃で怪物相手にも善戦する。 マーケットから脱出し、
車への道を確保することができたが直後、 怪物により頭から喰い千切られた。
その後も、彼の使っていた拳銃が、 生存者たちの運命を分けることになる…
 
今回の惜しい人はオリーだ!
ただのマーケットの副店長のようだが、実は射撃の名手。
要所要所で活躍、観客たちは彼の健気だが頼もしさに
一度は本作の救いのようなものを感じただろう。
しかし後一歩及ばず、パニック映画のお決まり「油断」により
頭からパックンチョという見るも無残な目にあってしまう。
まぁただの副店長がよくギリギリまでがんばったよと褒めたい。

2009年4月4日土曜日

魔墓呂死の仁(まぼろし-じん)

映画「狂い咲きサンダーロード」に登場。
 
暴走族「魔墓呂死」の特攻隊長。
幻の街、サンダーロード。その街中の暴走族が一丸となって、
連合体となり「愛される暴走族になろう」と毎夜合議されていた。
警察の圧力が強まったことが原因だが、魔墓呂死のリーダーである
健が愛した女と一緒になるため堅気になろうとしていることも理由の一つであった。
だが魔墓呂死の特攻隊長である仁は、そんな彼らに反旗を翻し、
合議が行われている集会所に仲間を連れて現われ、出席者を半殺しにする。
仁は権力に屈服する暴走族に我慢がならなかったのだ。
彼らを嘲笑うかのように暴走・暴力行為を繰り返す。
サンダーロードは仁たちの天下となった。手を焼いた暴走族連合は、
仁やその仲間を皆殺しにせんと総動員して、潰しにかかる。
仲間を人質に捕られ、恐れをなした仲間たちは皆逃げ出し、
残ったのは仁を含め、たったの三人。多勢に無勢な状況下。
仁はそれでも連合を皆殺しにしようと戦う。
そこへ魔墓呂死の元・リーダーだった剛が仲裁に入る。
そして仁、仁の親友・茂などが剛に引き取られることになった。
剛は仁のそのカリスマ性と無軌道さに惚れ込み、剛が在籍する
スーパー右翼軍に招集する(剛は同性愛者であり、恋愛的観点からも「惚れ込む」)。
訓練の毎日が続き、茂は右翼青年となりスーパー右翼軍の幹部に抜擢され、
剛の愛人にもなった。しかし根っからのハミダシ者の仁は馴染めず、
その主義や統率に嫌気が差し、組織を去る。
そんな彼を慕う二人の仲間と共に仁は、再び暴走に繰り出す。
が、暴走族連合はこれを良しとせず、見るに見かねた剛も実力行使に出る。
右翼軍と連合に襲撃される仁。チェーンソーの唸る音。気を失う仁。
仁の意識が戻ったときには右手と右足のつま先
(=バイクのブレーキ操作に必須)を切り落とされていた。
バイクに乗る手段を絶たれ、孤独が募り、ヤケになる仁。ヤクに溺れる毎日。
ヤク中のガキと謎のオヤジと出会う。二人の協力で仁は武器を調達、
失った右手には義手代わりの鉤、全身を武装し、暴走族連合と
スーパー右翼軍の皆殺しを決意する。連合はスーパー右翼と結託し、
仁をこの世から抹殺する謀議を図る。軍団を陣頭で指揮するのは、
かっては仁の部下であり、今ではすっかり成長した茂。
オヤジのバズーカ砲により戦いの火ぶたは切っておとされた。
銃弾、爆発、叫びが街中を満たし、仁は次々と敵を倒し、激しい戦いの末、
連合、右翼、そして茂との決着を着け、仁は勝った。
戦いが終わりバイクに跨る仁。「ブレーキどうすんだよ」と聞くガキ。
仁の手ではブレーキを握ることが出来ない。仁は笑って応え、ガキの前から去る。
バイクで当て所も無く走る。速度を上げ続け、止まることもせず、
止まる気も無く、仁はバイクを走らせる…
 
ざまぁみさらせ!
やってやろうじゃねぇよ!
街の奴ら、皆ブッ殺してやる

クゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウ!!!!!!
カッコ良すぎるぜ仁さん!!!!!!!!!!!!!
映画「狂い咲きサンダーロード」は荒削りなアングラ作品。
しかぁぁぁししかし!タランティーノが絶賛、幻のカルト作なのだ!!!!!
そこにあるのは紛れも無く、漢だ!!!!全身武装し、一人戦う漢の雄姿!
観なきゃ損だぜ!書いたことほとんど滅茶苦茶だが、
いっぺん観なきゃこの凄まじさは伝わんね!

カプラン

映画「バイオハザード」に登場。
 
本名チャド・カプラン。アンブレラ社特殊部隊の隊員の一人。
コンピュータのプロでIT担当。臆病な性格で出現したアンデットに
戸惑いアクセスコードを正確に入力できなかった。
アメリカのラクーンシティにあるアンブレラ社の秘密地下研究所「ハイブ」で、
研究中のT-ウイルスが漏れ出すバイオハザードが発生し、
コンピューター・レッドクイーンが研究所内にハロンガスを放出し、
所員全員を抹殺する事態が起こった。この事故を受けたアンブレラ社は、
ハイブの制御コンピューター「レッドクイーン」のシャットダウン、
および事態の究明のために特殊部隊をハイブに派遣した。
それが彼らの任務である。途中ゾンビに噛まれて絶望し、自殺しようとしたが
諦めず、突入した隊員の中で最後まで生存し、脱出の際に列車を運転していたが、
リッカーに連れ去られてしまい、おそらく死亡したと思われる。
 
最近映画の脇役の中でもムショーに苦労して死んでしまう人が気になる筆者。
今回紹介するカプランはゾンビに噛まれて、孤立無援。
だけど人生諦め切れねェェ!!!!でちゃっかり終盤まで生き残れたりする。
しかし、最後の最後で途中退場してしまう。こういう惜しい人って、
しばらく観ていると愛着が沸くもんだとは、思わなかったなぁ。

ハッド

映画「クローバーフィールド」に登場。
 
本名ハドソン・プラット。ロブの親友。
ニューヨークの都市マンハッタンで衝撃的事件に遭遇し、
それをカメラで記録した男。後に、そのカメラの映像は
アメリカ国防総省の機密情報として扱われている。
ある夜、日本への栄転が決まったロブを祝うため、
サプライズ・パーティが開かれる。ハッドはロブの兄ジェイソンに頼まれ、
嫌々ながらロブへの励ましの言葉をカメラで録画することに。
パーティは無事成功。皆が盛り上がる中、その最中、突如として
不気味な爆音が鳴り響く。外の様子を見に屋上へ向かった彼らは、
そこで炎に包まれたニューヨーク市街を目撃する。
ハッドはその一部始終をカメラで記録し続ける。爆発現場から
巨大な火の玉が辺りに降り注ぎ、彼らは屋内へと逃げ込む。
彼らが見たものは何か巨大なものにより街が破壊されていく様子だった。
ハッドは、ロブ、ジェイソン、ハッドの意中の女性マリーナ、
ジェイソンの恋人リリーとともにブルックリン橋へ避難しようとする。
そしてブルックリン橋の崩壊、ジェイソンの死、ロブの恋人ベスからの電話、
巨大生物との遭遇をハッドは全て記録するのであった。
ロブとともにベスを救出すべく、彼らは地下鉄の線路を歩いて
ベスの自宅へ向かう。気晴らしに巨大生物の発生原因を
可能な限り推測するハッド。マリーナと良い仲になるが、
寄生生物に襲撃され、マリーナは噛まれてしまう。
なんとか地下鉄から脱出するも、マリーナは無残な死を遂げる。
彼は挫けそうになったが、それでもロブたちとともにベス救出へと向かう。
無事にベスを救い、軍が用意した脱出用のヘリコプターへと急ぐ四人。
ハッド、ロブ、ベスは一緒に、リリーは一人別のヘリに乗った。
上空から巨大生物が爆撃されるのを記録するハッド。
生物は息絶えたかと思われたが、突如ハッドたちのヘリを襲い、
ヘリはセントラルパークに墜落してしまう。なんとか破壊されたヘリから脱出し、
逃げようとするがハッドはカメラを置いてきたことに気づきカメラを拾いに行ったが、
彼の頭上に巨大生物がやってきてしまう。ハッドに気づいた生物は彼を襲い、
ハッドは下半身を喰い千切られてしまう。その無情な光景をカメラは克明に記録した…
 
映画「クローバーフィールド」を観て思うことは一つ。ハッド、よく頑張った!
この映画はある意味、お調子者で妙に情けない男ハッドが
主人公といっても過言ではない。かつて、これほどまでに脆弱で情けない男
友人や怪物に振り回されながら、カメラを回し続けられただろうか?
意中の女性を失い、それでもめげずにカメラを回し、友だちの彼女を
救おうとし、そして最期までカメラを回し続けたことは賞賛に値する
悪人でも怪物でも超人でもヒーローでもない男だが、その根性は素晴らしい

ガース家の息子

映画「ヘルナイト」に登場。
 
ガース屋敷に棲む、呪われた奇形の子ども。
12年まえ、ガースという裕福な夫婦が一軒の広大な屋敷に住んでいた。
ある日、妻リリアン・ガースは四人の息子を授かる。
だが、それが全ての悲劇の始まりだった。ガース家の子どもたちは
皆奇形として産まれ、精神に異常をきたしていたと言われる。
あまりの事にリリアンの夫レイモンド・ガースはいつしか心を病み、
遂にはリリアンを絞殺し、息子たちも殺し、自分は首を吊って死んだ。
しかし、息子たちのうちの最も幼い末っ子である
双子のアンドリューとモリスの死体が発見されておらず、
未だに屋敷に棲みついているという噂である。
そして伝説となった屋敷で。 大学の学生クラブ、アルファ・シグマ・ローでは毎年、新人会員は ガース屋敷で一夜をすごす現則になっていた。
今年も「ヘルナイト」と呼ばれるその夜が来た。会長のピーターは、
新人会員4人をガース屋敷に連れてゆき、今も生きているといわれる
伝説の異端児たちの話をし、門に錠をかけて去って行った。
セスとデニースは2階へ行き、マーティとジェフは1階に残る。
一方、ピーターはスコットとメイを連れて屋敷に侵び込み、
あらかじめ録音した悲鳴を聞かせたりして、新人たちを恐がらせる。
だが1人離れたメイが、何者かに地下室に引きずり込まれ惨殺される。
次いで屋上にのぼって次の悪戯の準備をしていたスコットが、
その死体を発見して逃げ出したピーターも串差しに。
ガースの息子アンドリューはまだ生きていたのだ。彼は次に中の4人を狙った。
セスがトイレへ行ったすきにデニースの姿が消え、
代りにメイの生首がころがっていた。セスは狂ったように外へ飛び出し、
傷つきながら門をよじ登って外へ出る。2人きりになったマーティとジェフは、
殺人鬼アンドリューに追われながら、地下室へ逃げ込み
デニースの死体を発見する。一方、セスは警察が自分の話を信じないので、
銃を盗んでガース屋敷へもどってくる。そしてアンドリューを射殺。
だが、そのセスも何者かに後から襲われ殺された。
双子の片割れであるモリスもまた生きていたのだ。ついにジェフもやられ、
マーティは自動車で逃げ出す。最後の殺人鬼モリスは自動車の屋根にのって
マーティを襲う。マーティは、自動車を門に直進させ、門の鉄柵が
モリスを串差しにした。かくして、ガース家の末裔は滅びたのであった…
(名前は私がつけた仮称です)
 
お決まりだよ!映画「ヘルナイト」。
呪われた家の異端児、残虐描写は並程度、ほんとに極普通の殺人鬼モノ。
ゴールデンラズベリー賞に輝いたが、そこまで悪くないと思うんだがなぁ。
ついでにいうと唐突にもう一人の殺人鬼があるくだりは、それなりに驚きだと思うよ。

2009年4月3日金曜日

ミスト・ベヒモス

映画「ミスト」に登場。
 
霧の中から現われた生物。
山のような巨体であり、その全貌はほとんどわからない。
その巨大な脚は電柱よりも大きく、広大な背の周りには
無数の触手が蠢き、それに囲われるように巨大な顔がある。
また背には数羽の鳥のような生物が飛行している。
マーケットから脱出したデイヴィッドたちの前を悠然と歩いていた。
霧の中から現われた生物は「アローヘッド計画」という
軍の極秘実験が関わりがあるといわれ、軍事技術の粋を
集めた壮大な実験だったらしい。その内容は「異世界」を
覗き込むため異世界への扉を開けるというもの。
何らかの軍事目的のためらしいが詳細は不明。
霧や生物が現われたのは、実験が失敗し扉から
覗き見るだけだったのが扉が閉まらず(または開けすぎた)、
異世界のモノを招いてしまった所為と思われる…
(名前は私がつけた仮称です)
 
珍妙奇天烈怪物襲撃映画「ミスト」。
ラスト近くを飾るのがこの巨大な生物。
まさに動く山ともいえるこの生物。
こんなモンが出てきたときには、無常感にとっぷり浸かり
ああ、世界は終わったんだ…」と感じてしまうこと請け合いである。
まぁ結局は、主人公はそれ以上の地獄を味わうのだが…

ミスト・マンティス

映画「ミスト」に登場。
 
霧の中から現われた生物。
その姿は蟷螂に似ていなくもないが、ロブスターのようにも思える。
車よりも大きく、霧に隠れていてその実体はわからない。
6本脚で歩き、鎌のように見える鋏で対象を捕らえ、捕食する。
事の真相の一部を掴んだマーケット内の人々は、
責任を負えとウェイン・ジェサップ二等兵を生贄として差出し、
マーケットの外へ放り出した。ジェサップの悲痛な叫びは無視され、
青年はこの生物に喰われた。この異様な状況を打開すべく、
デイヴィッド・ドレイトンを含めた8人は銃を持った
マーケット店員オリー・ウィークスを先頭に、マーケットの外へと脱出する。
オリーが車までの道を確保し、喜色満面に油断したところを
生物が背後から襲撃し、強靭な鋏で捕らえられたオリーは、
生物に貪り食われることとなった…
(名前は私がつけた仮称です)
 
巨大生物の前座であるこの中位の生物。
最後までこの生物がどんな姿をしているのかはわからなかった。
(この後の巨大生物もよくわからんかったが)
原作ではロブスターのような生物らしいが、
映画ではこのように蟷螂のように見えるモノへと変わった。
ゆったりと歩き、その前脚である鎌(もとい鋏)で
相手を捕らえる姿は「ミスト」内の死神といえるだろう。

ミスト・スパイダー

映画「ミスト」に登場。

霧の中から現われた、蜘蛛のような生物。
サイズは中型犬ぐらから小型犬ぐらいと区々である。
蜘蛛とよく似ているが耳障りな叫び声を上げ、
人間の口と似ている顎を持つなど、従来の蜘蛛とは全く違う。
酸性の糸を剛毛の生えた腹部から噴き出す。
群れを成し、獲物を糸で絡みとり捕食するが、
それとは別に幼生を育てるために捕獲し、生きたまま
数百もの卵を寄生させ、幼生の温床にする。
マーケットにいた人々の何人かは脱出の第一歩として、
重度の火傷を負った青年ジョーを救うべく、近くの薬局で抗生物質を探し、
さらに生存者がいるかどうか調べようとする。しかし、たどり着いた薬局は
蜘蛛のような生物によって、恐ろしい魔窟と化していた。
生存者はいないと思われたが、MPのチャールズが糸に絡み取られていた。
抗生物質も見つけ、MPも助けようとするが、彼の様子がおかしい。
始終「俺たちの所為だ」といいながら体が不自然に蠢きだし、
彼の体から無数の蜘蛛のような生物の幼生が飛び出してきた。
それと同時にどこからともなく蜘蛛のような生物が現われ、
彼らに襲い掛かり、結局、薬局に行った人々のうち
ジョーの弟ボビーを含め二人が犠牲になった。
さらにジョーは治療の甲斐なく、息を引き取る。
マーケット内は不穏な空気に包まれ、カーモディの信者が増え続け、
さらにおぞましい生贄により犠牲者が出た。
ついに業を煮やしたデイヴィッドのグループは
カーモディに阻まれながらも、マーケットの外へと脱出を図るが、
群れとなって現われた蜘蛛に似た生物により脱出の鍵である車まで
生き残れたのはデイヴィッドを含め五人だけだった…
(名前は私がつけた仮称です)

「ミスト」の中では一番グロテスクだと思われるのが
この蜘蛛のような生物。人間の顔に似た頭を持ち、
醜い体に生えた剛毛、おぞましい限りである。

2009年4月2日木曜日

ミスト・プテロダクティル

映画「ミスト」に登場。
 
霧の中から現われた鳥のような生物。
毛のない猛禽とも太古の翼竜ともいえる姿をしている。
昆虫のような生物を常食し、これを追いかけてマーケットに襲来する。
四つの翼を使って飛行し、嘴や鋭い爪で対象を捕らえる。
非常に貪欲で狙った獲物にだけ集中し、周りの状況を気にせずに追い続ける。
マーケットの光に集まってガラスに張り付いていた昆虫のような生物を狙って襲来。
ガラスにヒビが入るほどの力で激突しながら昆虫のような生物を捕食し、
遂にはガラスを破り、侵入した数匹の昆虫のような生物を追いかけて2羽が侵入し、
1羽は最終的に昆虫のような生物を捕食し、もう1羽は昆虫のような生物を殺すのに
夢中なトム・スモーリーを背後から襲撃し、首の肉を喰い千切った。
トムを襲った1羽は炎に焼かれた上に、モップで叩き殺され、
昆虫のような生物を捕食した1羽はデイヴィッドの息子ビリーを襲おうとし、
マーケットの副店長であるオリー・ウィークスに銃で射殺された。
(名前は私がつけた仮称です)
 
霧の中から…映画「ミスト」。この鳥のような化物が登場するシーンが、
本作品の一つの見せ場ともいえるだろう。何人かはこれを倒そうとするが、
多くは逃げ回り、また倒す側もドジを踏んだり、殺されたりとこのシーンだけでも
パニック映画としては素晴らしい出来であるといえる。

ミスト・インセクト

映画「ミスト」に登場。
 
霧の中から現われた昆虫のような生物。
光に集まる習性があり、マーケットのガラスに張り付いていた。
この生物が集まると、それを捕食する鳥のような生物も現われる。
尾はサソリのように針があり、刺されると患部が異常に腫れ上がり、
なんらかの病原菌(または毒)に冒される。
これに首筋を刺されたマーケット店員のサリーは何の施しようもなく死亡した。
光に集まり、マーケットのガラスに張り付いていたところを
鳥のような生物に襲われ、そのときガラスの一部が割れてしまい、
数匹の虫のような生物がマーケット内に侵入し、
それを追いかけて鳥のような生物二体もマーケット内に侵入する。
サリーを襲い、ユダヤ教信者ミセス・カーモディにも襲い掛かるが、
何故か刺さなかった。二匹は教師アマンダ・ダンフリーやトム・スモーリーにより
モップで叩き落された上に踏み潰され、もう一匹は侵入してきた
鳥のような生物から逃げ切れず、捕食された。
(名前は私がつけた仮称です)
 
怪獣がいっぱい映画「ミスト」。この昆虫のような生物は
刺してくること以外は然したる問題(十分問題ありだが)はないが
これに付随するものが恐ろしい。まず、鳥のような生物。
これは具体的で姿形のある恐怖だが、もう一つは刺されなかった
一人だけのユダヤ教信者ミセス・カーモディに神のご加護を受けているという
印象を強めさせたことだ。これによりカーモディは神様からの
御墨付きをもらったようなものでそれを見た人々の何人かは
彼女の傘下に入ることになり、これがカーモディが
恐ろしい狂信者としての面を露わにさせる原因となったのだ。
原作とデザインが少し違いがあり、原作はナメクジに翅が
生えたような姿でかなりグロテスクな姿をしている。

ミスト・テンタクルズ

映画「ミスト」に登場。
 
霧の中から現われた触手。ノーム曰く「奴らは大勢いる」。
触手自体が生物なのか、霧の中に本体があるのかは不明。
霧によってマーケットから出ることができなくなった客や店員たち。
倉庫にある発電機が猛烈な悪臭を放って倉庫中を悪臭で満たしてしまい
一旦発電機を止めて、マーケットの店員である青年ノームが
シャッターを上げて、換気しようとしたところを襲い掛かる。
通常は肉太で丸みのある姿をしているが、獲物を捕らえるときになると
丸みのある部分が開いて平べったい状態になり、
中に収納されている無数の吸盤を露わにする。
これを開閉することで相手を捕らえ、また肉が開いた状態の
触手の周りには棘の様なものが生えており、より対象を
捕獲しやすいようになっている。倉庫内に侵入し、手当たり次第に
倉庫にあるものを霧の中へ引きずり込み、ノームも霧の中へ引きずり込まれた。
シャッターが閉められるとわかると霧の中へ退却し、
そのときデヴィッド・ドレイトンにより先端部分を切断され、
マーケットにいる人々に外は危険だと認識させる証拠となる。
その先端部分はモップで突かれると反応し、その後融解した。
(名前は私がつけた仮称です)
 
スティーヴン・キング御大原作作品「ミスト」。
それに登場する触手だが、霧の中から突如として現われ、
吸盤で肉を引き千切るシーンにはなんとも凄まじい。
このほかにも『ミスト』にはオドロオドロしい怪物たちが色々出てくるので、
怪獣ファンにはたまらない作品である。

2009年4月1日水曜日

ブチョウ

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。
 
赤い鎧を纏った騎士のような姿をしており、カン4体を従えている。
自分の過去を振りかえっており、息子がいるらしい。
 
これより異物をハイジョする。すべては、カジオー様のために
 
頑張れ企業戦士ことブチョウ。
一見、機械的な人物なだけのように見えるが心の中では
クミアイ、ムスコのジュケン、テンショク、長かった」とかなり人間臭いことを考えている。

カチョウ

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。
 
カジオー軍団を生産している工場にて現われ、
青い鎧を纏った騎士のような姿をしており、テン4体を従えている。
カジオー軍団に25年勤めている。
 
うむ、うむ。ワレワレがガンバレばガンバッタだけ
カジオー軍団はドンドン強くなる!そして、この武器工場で
ドンドン生産された武器たちがあの!マリオワールドを埋め尽くして
カジオー様のモノとなるところを思いウカベてみようではないか!!
お、お前はマリオ!ケンゾール2型やヤリドヴィッヒ・マーク2を
タオしたというのか!
 
中ボスのようで雑魚キャラでしかない哀れな敵。
だけど、そんな彼の心の声「25年・・・・。おれも…そうね」を聞くと
思わず頑張れと言いたくなる。
粉骨砕身、倦まず弛まず、今日も頑張れ企業戦士!

カカリチョウ

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。

カジオー軍団を生産している工場で部下に指示をしており、
黄色い鎧を纏った騎士のような姿。トン4体を従えて現われる。
カジオー軍団に10年勤めている。
 
工場ではジュンチョウに生産が進んでいるようだな。
ケンゾール、ユミンパ、ヤリドヴィッヒ、オノフォースは
やられてしまったが、このぶんだと、
新たなカジオー軍団ができる日も、そう遠くはないな

 
工場の係長ことカカリチョウの魅力は、
「なにかんがえてるの」で聞ける彼の心の声「10年か…。やっと…」に尽きる。
この他にカチョウやブチョウも苦労人めいた台詞が聞け、働くモノの哀愁を感じさせる。

ジョナサン・ジョーンズ

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。
 
拳で語り合うサメの海賊船長。
同じくサメのバンダナレッド、バンダナブルーを従えている。
スターピースが海に落ちたことを理由に自分のモノにしていた。
戦闘になるとバンダナブルー4体とともに戦うことになる。
体色を青から赤へと変える「サメはだ、きょうか」で防御力をアップする。
強化後に4体のバンダナブルーをすべて倒すとマリオと1対1の勝負になるが、
マリオが強化前に倒された場合は、その限りではない。
男の中の男で潔い性格。愛飲しているのはワインかと思いきや、グレープジュース。
マリオとの戦いで友情が芽生え、マリオのピンチに駆けつけることになる。
 
ほほう。おまえがマリオか?大活躍らしいな。
このスターはな、オレの海に落ちてきたもんだ。
つまり……オレのモンってわけだ。別におまえにやる気はねぇ。
ほしいんなら、腕ずくで、ってことさ
フハハハ・・・・。なかなかやるじぇねェか。
どうでぇい。マリオとやら、オレ様とサシで勝負しねェか?
へへへ、気に入ったぜ。それでこそ男ってもんだ!
さすがやるな。よし、このスターはお前のモンだ。
男同士の勝負の証、受けとんな!
ふ・・・・。アンタのパンチ・・・・。けっこうきいたゼ。
どうしてもほしいって気持ちがこもってやがったゼ。
それだけ必要なモンだったってことだろ?さっさと行った方がいいゼ
ジョナサン「まちな!そのスターはテメエにやったんじゃねえぞ。
男は男らしく生きろ!勝負にかける熱い魂を忘れるな!もえろ!
激しく火花を散らすんだ!拳でしか、わかりあえない事が・・
バンダナブルー「親分。あとは、マリオにまかせましょう
 
「スーパーマリオRPG」では漢が揃いぶみ。
先のジャッキーやブーマーは勿論、ジョナサンもカッコいいと筆者は思う。
ちなみに筆者はジョナサン戦ですらクリアするのに時間がかかるヘタレです。

ジャッキー

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。
 
モンスタウンのジャッキー道場の師範代。身体は小さいがかなりの実力者。
弟子にはかつてのクッパの部下ノコヤンがおり、
ノコヤンを倒すと力試しにと、手合わせをしてもらえる。
最初はマリオたちを甘く見ていたが、3回目の手合わせでは
看板を賭けた本気の勝負を挑んでくる。 敗れるとマリオを師匠と崇め、
道場の看板もマリオの「M」となりノコヤンと共に
ジャンプの練習に「1000回ジャンプ」に励むようになる。
 
とある方が推していたので紹介。
ジャッキー先生は名前がアレだけに「なにかんがえてるの」を使うと
10年、早いんだよ!」「アッカンどもに、ミホトケのジヒはムヨウ!」などの
色々とアレな台詞が多く、良い意味で素晴らしいネタキャラでもある。
もちろん戦闘においても激烈に強く、筆者はボタンをポチポチやって
ガードするのがどうにも下手糞で、よく死にそうになったのは良い思い出である。
あと「なにかんがえてるの」の最後の台詞は熱かった。
お前の熱きこぶし、この胸にきざんだ!!強敵(とも)と呼ばせてもらおう!!

ブーマー

ゲーム「スーパーマリオRPG」に登場。
 
マリオワールドの征服を企むカジオー軍団の親衛隊長。
武人であり、正々堂々と戦いを挑む。武士道を極めている。
体色を変えることでステータスを上げることができ、
体色が赤なら攻撃力と防御力が高くなり、青なら魔法攻撃が強くなる。
マリオたちが勝つと自害しようとしてシャンデリアから落下する。
(その際ブーマーのシャンデリアを持っていたシャンデリホーから
「あなたは頑丈だから落ちても平気よ」と言われる)。
 
フハハハハハハ!フウム、そちがマリオじゃな!?
ここまでたどりつけるとはおそれいった。拙者、出番がないと思っておったぞ
ホホウ、威勢がいいな。しかし、ここより上にはいかせぬ!
拙者、カジオー軍団親衛隊長『ブーマー』なり!いざ、勝負!!!
ぬぅ・・・・。ばかな・・・・。拙者がこんなヒヨッコに負けるというのか。
カジオー様の野望達成を目前にして、倒れるというのか・・・・
グフッ・・ゴホゴホ・・・・ガハァ・・・・。じ、持病のシャクが・・・・
情けは無用じゃぁ!!拙者も武士の端くれ!
散り際は、心得ておるわ!!シャンデリホー殿、落としてくだされ!
さらばだっ!若人たちよーー!!
 
武人キャラはよく魅力的に映る。
そんな中でも筆者が気に入っているのはブーマーである。
パッと出てきて、すぐ倒されてしまうが「なにかんがえてるの」を
使ったときの「もはや、語るまい・・・・」がとても印象に残った人物である
(ただそれだけなんだけどね)