2009年4月19日日曜日

ヘンリー

映画「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」に登場。

多くの人間を殺した連続殺人犯。
ヘンリーは14歳の時、自分に女装させて学校に行かせていた娼婦の母親を憎み、殺害。
それ以来殺人を犯すようになった彼は、警察に尻尾を掴まれたことのない、完全犯罪を行い続ける。
いつからか、ヘンリーには性根の腐った男オーティスという同居者ができた。
オーティスにはベッキーという妹がおり、ある日、彼女は亭主の暴力に耐えかねて逃げてきて、
2人の共同生活に加わる。オーティスがしきりに妹であるベッキーの身体を狙い、
ヘンリーがそれを道徳的にたしなめる。ベッキーは寡黙なヘンリーに惹かれ始める。
初めて売春婦を殺した時はまっ青で震えたオーティスも、段々と馴れてきた。
ヘンリーとオーティスは幾度となく殺人を重ねる。だが、3人の生活にも破局の時がきた。
ベッキーがヘンリーに激しく迫り、それに嫉妬したオーティスが、
ヘンリーのいない隙に実の妹をレイプしようとしたのだ。
帰ってきたヘンリーは、怯え泣き叫ぶベッキーの前で、オーティスを殺す。
オーティス殺しの共犯者となった2人は、新天地を求めて旅立つ。
モーテルを転々とした逃亡生活の始まりだ。
ベッキーと行動を共にしている限り、殺人に手を染めないヘンリー。
ベッキーとヘンリーの間には愛情が育まれていった。
その後、車で走っていたヘンリーは人気のない路上で車を止めて降りる。
一緒にいるはずのベッキーの姿はなく、ヘンリーは車から
トランクを路上に置き、車に乗りこみ立ち去る…
(これはフィクションです)

いつも同じ銃で撃てば、指紋と同じで足がつく。
だけど、一人は絞め殺し、一人は刺し殺せば足がつかない。
サツは事件を類型化したがるんだ。
だから、常に殺し方を変え、常に移動し続けること。これが肝心だ
」。

殺すのなら、関係ない奴を殺せ。誰を殺したって、胸がスッとするのは同じだ

こいつ何考えてんの映画「ヘンリー」。
ヘンリーさんは何がしたいのか。殺人がしたいのであるが
これはイエスでありノー。彼は殺人を一般的な好奇心や
快楽ゆえに求めている訳ではない。では何故か。
その行動は義務とも宿命ともいえるが結局のところ、わからないのである。
工場で流れ作業を行う人のように殺った、殺った、殺った
それだけしかなく殺す過程などどうでもよい。
何か強迫観念めいたもので殺し続けるヘンリー。恐ろしいヤツだが
実際のヘンリー・リー・ルーカスはこれ以上の鬼畜らしいので
本当に恐ろしい話である。

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