2009年4月18日土曜日

少佐

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

本名はモンティナ・マックスと思われるが、詳しくは不明。
南米に逃れたナチス残党によって結成された組織「最後の大隊(ラスト・バタリオン)」
ミレニアムの指揮者で、眼鏡をかけた肥満体の男性。
正式な階級はSS大隊指揮官(親衛隊少佐)。「少佐」「総統代行」「大隊指揮官」等の
階級・役職名でしか呼ばれていない。 「目的のためには手段は選ばない」という
『君主論』を引き合いに出した上で、「手段のために目的は選ばない」と称するなど
その言動の節々に戦争に対する造詣と狂気がある、戦争狂。
(実際には全てアーカードを倒すという目的に基づいて行動していた)
第二次世界大戦中に「総統特秘666号」の特命を受け、
人為的吸血鬼研究を始めるが(当時は少なくとも中尉)、
1944年9月のワルシャワで研究機関をヘルシングに潰され戦後は南米に逃れる。
その後、形式上は上官にあたるナチ残党の大佐らが上層部に就き
自身はその下に従う立場であったが
(それでも総統の特命と言う名目で実質的に組織を仕切っていたが)、
第二次ゼーレヴェ作戦を前にこれを粛清して名実ともに
ミレニアムのトップとなる。 また相当な策略家で自軍の損失を含めて
全て計算通りに事を進めている。 逆に元SSでありながら射撃の腕は
とてつもなく下手であり、運動能力は高くないと思われる。
60年前と比べて外見上まったく老化が見られず部下たちと同じく吸血鬼と見られていたが、
実はサイボーグであった。「人間」を「意思の生き物」と定義しており、
それゆえ血液を介して他者と融合する吸血鬼の本質を憎みこれを否定する。
たとえ見た目が「化物」のようであっても確固たる意思を持つ己は
「人間」であるとしており、逆に吸血鬼(アーカード)を「人間」のような
「化物」として人としてアーカードを倒すことを人生の目的とした。
そのため、第二次世界大戦時にソ連兵に撃たれた際にはアーカードのように
生身の状態から吸血鬼になれる可能性があったのにも関わらずこれを拒否している。
もっともインテグラは対決後に「人間だけが倒す事を目的として戦う」ため、
戦いの愉悦を目的に戦う彼は「いくら人間を自称しようとも、正真正銘の化物だ」と述べて、
人間のみが化物を倒すことができ、ゆえに少佐にアーカードを倒すことはできず、彼は帰ってくると予言した。

諸君 私は戦争が好きだ
 諸君 私は戦争が好きだ
 諸君 私は戦争が大好きだ

 殲滅戦が好きだ
 電撃戦が好きだ
 打撃戦が好きだ
 防衛戦が好きだ
 包囲戦が好きだ
 突破戦が好きだ
 退却戦が好きだ
 掃討戦が好きだ
 撤退戦が好きだ

 平原で 街道で
 塹壕で 草原で
 凍土で 砂漠で
 海上で 空中で
 泥中で 湿原で

この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ


戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる


戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵を
MGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった


銃剣先をそろえた歩兵の横隊が 敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える


敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ虜兵達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを
80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える


露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され


殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる
 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
 君達は一体 何を望んでいる?

 更なる戦争を望むか?
 情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか?
 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?


兵士たち「 戦争!! 戦争!! 戦争!!

よろしい ならば戦争だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
 だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に
 ただの戦争では もはや足りない!!

 大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!

 我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵にすぎない
だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の吸血鬼 の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

「『最後の大隊 大隊指揮官より全空中艦隊へ』

第二次 ゼーレヴェー 作戦 状況を開始せよ 」

征くぞ 諸君

この台詞全文が少佐の全てを表している。
彼を語ること能わず、ただ言えることは
本当にどうしようもない戦争狂ですよ、この人。

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