2009年4月25日土曜日

ヘンゼル・グレーテル

漫画、アニメ「BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)」に登場。

見た目は男女の幼い双子だが、実際は極めて危険な殺し屋。ルーマニア人。
ルーマニアが独裁者・チャウシェスクにより支配されていた時代は
施設で暮らしていたようだが、その後の政変の影響で、多くの子供達と共に
施設から闇社会に売られていった模様。売られた先で嬲りものにされた挙句、
殺人映画(スナッフ・ムービー)の作成・人間の後始末の片棒まで担がされた結果、
快楽殺人者にまで歪んでしまった。「ヘンゼル」、「グレーテル」の名は
チャイルドポルノ上での通称であり、本名は不明。
殺しを「遊び」と称し、『殺した分だけ自分たちの寿命を延ばせる』という
独特な思想を持っている。 自分達が危険に晒されると
他人を身代わりにすることも躊躇しない。 互いの事はそれぞれ「兄様」「姉様」と呼び、
互いの服装を交換することで 人格をも入れ替える事ができる。
過去の境遇もあり、2人とも自分の本来の性別がどちらにあるのか
自覚していないと思われる。ただ、「兄様」「姉様」という呼び方、
童話の中で男女の兄妹である「ヘンゼル」「グレーテル」の名で呼ばれていた事、などを
考慮すると、片方が男性で片方が女性なのは確実である。
「姉様」は歌が得意であり、幼い頃には「兄様」に聞かせていたこともあったという。
ダッチ曰く「声だけは天使」とのこと。「兄様」が二本の戦斧、
「姉様」がBARを得物としている。 「ホテル・モスクワ」と対立している
イタリアン・マフィア「ヴェロッキオ・ファミリー」に雇われ
バラライカ抹殺を命じられるが、思惑通りに動かず暴走、ヴェロッキオと部下ともども皆殺しにした。
最期は「兄様」は「ホテル・モスクワ」の報復による出血多量で死亡、
「姉様」はダッチの手引きで「逃がし屋」エルロイに引き受けられるが、
バラライカからの大金と引き換えにエルロイにより射殺された。

恐ろしくも悲劇的な人物である「ヘンゼル・グレーテル」。
登場開始約10秒で酒場の人間皆殺しやら、モスクワの構成員を虐殺とか、
まさに畜生のやることだが、彼らもそんな畜生どもに買われたがために
今に至るのであるから、因果とは恐ろしいものである。
そして「姉様」の青空を見上げての最期の台詞は、無常感タップリであり
作者は殺すのが惜しかったというが、このラストがなかったら
これほど人気は出なかっただろう。

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