2008年11月30日日曜日

タールマン

映画「バタリアン」「バタリアン2」「バタリアン5」に登場。
 
「トライオキシン245」という薬品がある軍事病院で研究されていた。
そこで事故が起きた。その時わかったことは薬品が死体を甦らせる効力が
あるということ。甦った死体による混乱はその後、軍隊により収拾し
事件は内密に処理された。甦った死体は軍の開発した
特製ドラム缶の中にトライオキシンごと密閉され安全な場所に
保管されるはずだった。だが手違いにより、ドラム缶の一つが
民間の医療倉庫に保管されてしまう。
そのドラム缶の死体は全身にコールタールのような黒い泥が
纏わりついた死体でその姿から「タールマン」と呼ばれた。
 
「バタリアン」の有名人といえばこの人!
バタリアン取締代表兼特攻隊長ともいうべき彼を抜きに「バタリアン」は語れない(?)
映画で一番最初に出てくることもさることながら、
そのインパクトある姿は未だにゾンビ映画の歴史に漫然と輝く星と言えるだろう。
シリーズを重ねるごとにチープになっていくのは内緒だ。

赤カブト

漫画「銀牙 -流れ星 銀-」に登場。
 
別名「鬼首」。二子峠に「牙城」を築き一大勢力を誇る巨大熊。
次々と人間を襲う殺人熊として恐れられる。
背中の赤毛が特徴。本来は単に大型のツキノワグマにすぎなかったが、
マタギ・五兵衛に右目を撃たれた事により驚くべき変化が起き
冬眠もしなくなり、異常に巨大化した。
その巨体はヒグマに間違われるほどであり、新種の可能性もある。
その圧倒的な恐怖によって他の熊を配下にしている。
他の熊に縄張りを譲る形で「牙城」の守りを固める、
影武者を用いるなど容姿に似合わず知略に長けている。
 
アニメで恐ろしい動物と言えば「ガンバの大冒険」の「ノロイ」だが
漫画で恐ろしいと言えばこの「赤カブト」。
残酷・残虐・無情・畏怖・最強・最恐であり、人間、犬、他の熊さえも喰う。
どこか得体の知れなさが不気味で、他の熊も異常なのに(モリが刺さった奴とか)
それが霞んで見えるほど強く不気味な上に、何匹もの犬が
襲い掛かっても死なない。絶命したかと思ったら執念で立ち上がり
襲い掛かるなど驚くべき生命力にも溢れている。
その最期までバケモノに相応しいものだった。

2008年11月29日土曜日

鷲巣 巌(わしず いわお)

漫画「アカギ~闇に降り立った天才~」、アニメ「闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~」に登場。

別名“昭和の怪物”。日本の闇の帝王と目される75歳の老人。
戦前は有望な警察官僚だったが、日本の敗戦を予見し退職。
戦後は経営コンサルタント会社を設立し、戦前のコネを駆使して
巨財を築き上げた。しかし、自身の老いと死への絶望から狂ってしまい、
「鷲巣麻雀」を仕立てて、それにより敗れた若者が死に絶える様を見ることを
最高の愉悦としている。
 
問答無用。私が「アカギ」を読んでいたのは
主人公アカギと鷲巣さん見たさである。
その驚くべき狂気に幾度笑いが込み上げたことや、筆舌できず。
あのなんとも言えない奇妙な笑い方「カカカカ・・・・!!
キキキキ・・・!!!」「コォコォコォ・・・!!!!
そして名言(珍言ともいえる)台詞の数々。
死んじゃう・・・死んじゃう・・・死んじゃうツモだ・・・!!
駆け巡る脳内物質っ・・・・!βーエンドルフィン・・・・!
チロシン・・・・・!エンケファリン・・・・!バリン・・・・・・!リジン・・・・・!
ロイシン・・・・・!イソロイシン・・・・!」「通用しませーーーん!!!
それがアニメになったときはもう、グッドともいえないほど最高でした。

アスブラスター

映画「トレマーズ3」に登場。
 
シュリーカーの変態後の姿。名付け親はジョディ。
シュリーカーが成熟すると、これに変態する。
シュリーカー同様に熱で獲物を探し、臀部から発火物質を分泌し
その爆発で飛び、コウモリに似た羽で滑空する。
地上を走ることをやめ、空を飛ぶようになったことにより
その移動性はより向上しており、体内にはグラボイズの卵を保有している。
満腹になると眠る習性がある。
 
これが進化の最終形態(今のところだが)のグラボイズ。 ここまできたらやはり海を移動できる形態が欲しいところ。
早く最新作が出来るか、TVシリーズを日本でDVD化して欲しい。
ついでにいうと名前は臀部(ass)が爆発(blast)する様に由来する。

シュリーカー

映画「トレマーズ2」「トレマーズ3」に登場。
 
グラボイドの変態後の姿。成熟した1匹のグラボイドが分裂して、
3匹のシュリーカーになる。頭部だけのグラボイドに
鶏の足が生えたような姿をしていて、最初は大きさも鶏程度。
地中には潜れなくなったが、地上を走ることができるので
移動能力は向上している。これにも目はなく、頭部にある熱センサー(蓋のような部分を開くと現れる)で
獲物を発見し鳴き声で仲間を呼び、群れで獲物を襲う。
グラボイドにはあった口の中の三つの触手は退化して一つの舌になっている。
口から熱を放つすることで仲間と会話をする。満腹になると口からシュリーカーの幼体を産み落とす。
 
なんともますます奇妙な生物になっていくグラボイズ。
いつしかこれが3作目の飛行形態へと変わるのだから
5作目が出来るなら海を泳げるモノも出てきそうな勢いだ。
これからもドンドン進化していって欲しいものです。
名前は悲鳴(shriek)のような叫び声を上げるのに由来する。

グラボイド

映画「トレマーズ」シリーズに登場。
 
田舎町パーフェクションに突如として現れた地底生物。
名づけ親は雑貨屋の店主ウォルター。
目が無いため地面の振動で獲物の位置を探知する。
円錐形の頭部は、非常に硬い殻で覆われている。
口の中に数本の細長い触手があり、それ自体で獲物に噛み付くことができる。
口を開くと3つに裂けるようになっている。
ときたまに進化し、地上を歩けたり、空を飛ぶ新種が生まれる。
電波を探知する亜種もいる。
大昔にも田舎町リジェクション(後のパーフェクション)に現れており
そのときは幼体を含めて土のドラゴン(ダートドラゴン)と呼ばれていた。
現在は絶滅危惧種として認定されており、パーフェクション全体が保護区になっている。
 
モンスターパニック映画の大御所(?)トレマーズ!
異星生物か?はたまた古代生物か?
未だその生態は明らかになっていないが
とても魅力的な生物であることには違いない。
アール・バセット曰く、「名前なんてどうでもいい」らしいが
名前は包茎(suck)のようだからサコイド(Suckoid)、
蛇(snake)みたいだからスネークオイド(Snakeoid)になり、
最終的になんでも掴む(Grab)ことからグラボイド(Graboid)になった。

2008年11月28日金曜日

スカー

映画「ジョーズ2」に登場。 
 
アミティで起きたあのおぞましいサメ事件から数年後、
アミティでは再び失踪事件が相次ぐ。ブロディ署長
あの事件の再来を感じているとき、ヤツは姿を現した。
サメはボートを襲ったときにエンジンから出た火により、
顔面が半分焼け爛れており、あの事件の悪夢が実体化したような
おぞましい姿をしたサメはブロディの息子マイクに襲い掛かるものの、
ブロディによって電線コードを噛まされ、感電死した。
(名前は前作のブルースと区別するために私がつけた仮称です)

誰が呼んだか、アミティでは何度もサメが出てくるのが
お約束になっている「ジョーズ」シリーズ。
その二作目に出てくるサメ。今回はヴィジュアル面において
ショッキングなわけですが、おかげでなかなか特徴的な顔つきの彼。
私の中では「ジョーズ」シリーズは二作目以降はなかったことにしているが
悪夢の再来、憎い敵、ブロディ署長の息子を助けようとする雄姿と相まって
このサメには思いいれがあります。
 
最近ダレまくって、もはや適当さが満ち溢れてきているカテゴリーですが
まだまだ頑張りますのでよろしく。

2008年11月26日水曜日

バート・ガンマー

映画「トレマーズ」シリーズに登場。
 
サバイバリストで、重度のガンマニア。
鉱山町パーフェクションに地下核シェルターを備えた住居を構え
妻ヘザーとともに武器食料水等を備蓄して終末に備えていた。
そこへグラボイドが現れ、一匹がシェルターの壁をぶち破って現れたところを
一斉射撃によって仕留めた。
(その後そのグラボイドは破ったシェルターの壁に、そのままの状態で飾ってある)
グラボイドによるパーフェクション襲撃事件解決後は妻と別れてしまい
携帯食品ばかり食べる落ちぶれた生活を過ごしていた。
だがさらに落ちぶれていたアール・バセットからグラボイド狩りをするという
連絡を受けるとわざわざメキシコの油田地帯まであらゆる武器と爆薬を持って
駆けつけた。そこで新種であるシュリーカーに襲われるも、これを撃退した。
その後はグラボイドのハンターとして活躍。儲けた金で自分の家を
要塞のように改造していた。だが新たな種であるアスブラスターに襲撃により、
自宅を爆破。無一文になったところをアスブラスターの一匹を捕獲。
これを見世物にし、更には絶滅危惧種となったグラボイドの一匹
エル・ブランコを使ってパーフェクションを自然保護区にし、
地域開発を推し進める地上げ屋から守った。
彼の曽祖父ハイラム・ガンマーは鉱山主で地元の名士であり
この頃にもいたグラボイドにより鉱山をめちゃくちゃくにされるが撃退し、
パーフェクションの創立者になっている。
彼の銃コレクションは拳銃からサブマシンガン、ライフル、果ては象撃ち銃まで幅広い。
 
待ってましたぜ我らがヒーロー!人として軸がブレまくっているが
シリーズ皆勤賞なので気にしない。銃器はリボルバーから対戦車ライフルまで
はたまた爆発物は超お手軽な発破からプラスチック爆弾までという
現代の化け物退治のプロ中のプロであるバート。
彼のその後が気になるTVシリーズ版「トレマーズ」が観たいものです。

2008年11月25日火曜日

ブルース

映画「ジョーズ」に登場。
 
田舎町アミティに突如として現れた全長8メートル、体重3トンの巨大なホオジロザメ。
全裸で海を泳いでいた女子大生を皮切りに、子ども、ボートに乗った青年を襲う。
鮫とは思えないほど頭がよく、知略に長けた狩人の面が強い。
ブロディフーパークイントたち三人が討伐にあたり、
善戦するがオルカ号にエンジントラブルが起き、そこを狙って船底を破った。
さらにフーパーが入っていた檻を破壊、船に乗りあがりクイントを餌食にする。
だがブロディにより酸素ボンベを咥えさせられ、ライフルで狙撃され爆死した。
(名前は撮影上でのニックネームであり、劇中では使用されていない。
名前の由来はスピルバーグ監督の弁護士の名前からとられている
) 

世界中の人々に「ジョーズ」と尋ねれば、満場一致にあのBGMとともに
あの巨大な顎を思い浮かべるだろう。
動物パニックモノの火付け役を遂にご紹介と相成りました。
とある方によれば「公開当時は最新の技術で作られたサメのロボットを使って
撮影されたらしいのだが、実際はレールの上を人力で泳がせたり
顎やヒレを動かすためのケーブルやチューブだらけで
撮影中は故障ばかりしてた」そうです。
しかし、巨匠スピルバーグのカメラはそんな粗さを見事なほどごまかしており
さすが巨匠といったところでしょう。

2008年11月24日月曜日

マット・フーパー

映画「ジョーズ」に登場。
 
海洋学者。アミティの鮫の襲撃事件により、専門家として呼ばれた。
最初に捕らえられた鮫がイタチザメであり、問題のホオジロサメと違うことを見抜く。
優男な学者で、基本的には学術的知識をベースに行動するが、
実行力があり大胆な選択もする。過去に鮫に襲われており、
それ以来鮫のことに夢中になったらしい。
鮫に檻を破壊されて絶体絶命かと思われたが、檻から辛くも脱出に成功し
奇跡の生還を遂げた。
 
ジョーズの三銃士今此処に!最初はフーパーも紹介すべきか悩みましたが
三銃士は三人揃ってこそ、その真価がわかるという夢のような妄想のような
世界でどっかの老師が私に語りかけたようでそんなことは一切ない。

2008年11月23日日曜日

首なし騎士

映画「スリーピー・ホロウ」に登場。
 
本名不明。アメリカにやってきたドイツ人の傭兵。
アメリカ独立戦争時に暗躍し、敵を噛み殺すために歯を尖らせ
愛馬デアデビルを駆り、長剣と斧で次々と敵兵士を血祭りに上げた。
その残忍且つ圧倒的な強さは敵味方関係なく震え上がらせ、
戦争あるところにはかならずその姿を現したという。
だが悪名高い騎士にも年貢の納め時がくる。
デアデビルを狙撃され、一人で戦うも遂には息の根を止められ
その死体は「死人の木」の下に埋められたという。
しかし、騎士は死して尚殺戮を止めなかった。
殺戮に飢えた騎士は復讐と殺戮欲を満たすために
夜な夜な愛馬デアデビルとともに死から甦る。
彼の死体が埋められた付近にある村スリーピーホロウでは
首を斬られる連続殺人が多発。
ニューヨークから派遣されたイカボッド捜査官は科学的捜査を行い、
村人たちが信じる「騎士が蘇った」という迷信を論破しようとする。
だが現実に騎士は蘇り、殺戮を行っていた。
騎士が特定の人物を狙っているとわかったイカボッドは彼の墓を掘り返すと
死体は何者かによって奪われていた。このことから何者かが奪った首を利用して
騎士を使役し、事件を起こしているとイカボッドは推理した。
調べを進めるうちに村の大地主バルタスが村の長たるヴァン・ギャレット家の
遺産を狙っていたことを知るが、その彼もカトリーナの前で殺された。
カトリーナは気絶するが、床には魔術の“呪いの眼"が書かれ
イカボッドは彼女が犯人だと思った。
だが真犯人はバルタスの後妻ヴァン・タッセル夫人だった。
かつて村民に村を追われた魔女の娘である彼女は、首なし騎士を利用して
復讐の機会をうかがっていたのだ。真相を突き止めたイカボッドは
カトリーナを救出し、夫人の持っていた首を騎士に返すと
騎士は夫人を連れて、地獄へ帰っていくのだった…
 
その首切り劇中、実に18回!!!!首切りに定評がある騎士!!!!
演じたクリストファー・ウォーケン氏の面はもはや目で人が殺せるモノであり
文句なく名演技であり、大量殺戮スプラッター絵巻である本編よりも
そっちが気になってしまった。

スコルピオン(サソリまたは蠍座の男)

映画「ダーティハリー」に登場。
 
ベトナム帰還兵で連続殺人犯。
サンフランシスコのプールで泳いでいた女性を射殺。
狙撃地点に残した置手紙で自分のことをスコルピオンと名乗り、市に10万ドルを要求。
要求を呑まない場合は、黒人かカトリックの司祭を殺すと脅迫してきた。
刑事ハリー・キャラハンが事件を担当し、市は即時の支払いを拒み
次の犯行を防ぐために市内の高層ビル多数に警官を配置する。
警戒のヘリが不審人物を発見したが犯人は逃がしてしまう。
この間に黒人の少年を射殺、更には14歳の少女を監禁し強姦した上に
生き埋めにし、再度支払いを要求する。
市は10万ドルの支払を決意、ハリーが引渡しを命ぜられるも
相棒チコとの作戦によりスコルピオンに深手を負わせた。
治療先を突き止め、拷問されたスコルピオンは娘の居場所を吐くが
娘はすでに窒息死していた。ハリーは逮捕するがミランダ警告を行わず
令状も取らず、更には自白を強要したとし、放免となった。
釈放後も無免許医に金を払って自分を殴らせ
それをハリーの仕業だとマスコミに発表、ハリーに謹慎処分を受けさせる。
その後は病院を退院し、スクールバスをジャックして国外逃亡を図る。
銃撃戦の末、ハリーの44マグナムに体を貫かれ死亡した。
小説版では本名をチャールズ・デイビスといい、
若い頃に自分の家族を皆殺しにしマサチューセッツ州スプリングフィールドの
精神病院に収容されていた過去がある。
星占いで生まれが「蠍座」だったので、スコルピオンと名乗っている。
 
都市型殺人犯の最高峰。暑苦しいバスの中、園児たちに向かってママを殺すと脅しながら
歌わせる「ぼ~と、ぼ~と漕げよ~、ぼ~と漕げよ~!ラン、ラン、ラン、ラン、川下り~!!」 のシーンは
あんまりにも狂気染みた為、演じたアンディ・ロビンソン氏は
周囲から本当に殺人鬼と思われて、嫌がらせを受けてノイローゼになったという。
何にしても、これほどインパクトのある悪人もなかなかいないだろう。

マモー

映画「ルパン三世VS複製人間」に登場。

不二子に永遠の命を手に入れるために賢者の石を持ってくるように
依頼した謎の怪人物。表では世界の富の3分の1を支配している
大富豪ハワード・ロックウッドとして考古学の発掘を手がけていた。
しかしその目的は自分が気に入った人間をクローンにして
その他の必要の無い人間を滅ぼし、楽園を作ることであった。
だがその目的はルパンたちによって阻まれ、彼は死んだ。
しかし死んだと思われていたが、またもルパンたちの前に現れる。
その正体はクローン技術によって一万年を生き、
歴史を影から動かしてきた者と自称し、自分を「神」と同じ存在だと述べ、
幻術のようなものも使えるが全ては科学の力によるトリックであり、
彼がクローンということを除けば、ただの人間である。
実は肉体をすでに捨てており、本体は130代目にあたる巨大な脳。
クローン技術には限界があり、クローンからクローンを作る際に徐々に劣化していく。
その劣化を防ぐべく、マモーは130代目を生かし続けていた。
ルパンたちが相手をしていたのは全てその130代目のクローンであり
一体目は次元の銃弾にしとめられ、二体目はレーザの直撃で焼死する。
最後は不二子と自分以外の人間を滅ぼして、人類のアダムとイヴになろうとしたが
またもルパンに阻まれ、本体は宇宙へ逃亡を図るが
脳の入ったロケットをルパンの仕掛けた爆弾によって爆発され
一万年の命に終止符を打った。部下には科学者や腹心のフリンチの様な大男達、
自分のクローンの不良品等がいる。次元曰く「並みの人間では到底勝てねえ化物」。
 
奇怪な容貌をした怪人物マモー。その容貌もさることながら
筆者が印象に残ったのは培養槽に浸かった脳みそ、
マモーのクローン、燃え上がる絵画といった悪夢的イメージであり、
またそれは幼少の頃の悪夢でもある。

2008年11月22日土曜日

クイント

映画「ジョーズ」に登場。
 
観光地であるアミティの地元の漁師。海の荒くれ男で、鮫狩りの達人。
サメの犠牲になった息子の母親が3千ドルの懸賞金を出し、
そのとき「一万ドルならやる」と言うが却下されるも、後に犠牲者が続出により
賞金が一万ドルに達してからサメ退治に乗り出し、漁船オルカ号を駆る。
過去にインディアナポリス号に乗船していた経験があり、
同船の沈没事件の際に仲間をサメに喰われるなどして、
鮫のことを熟知している。経験豊富だが他人の忠言に耳を貸さない
強情さが目立つ。サメとの激闘の末、船に乗り上げてきたサメによって
派手に喰い殺される末路を迎える。
 
クイントは「ジョーズ」で一番のキチガイであるがヒーローでもある。
インディアナポリス号事件の生存者である彼は
仲間をサメに食い殺されており、人生一番の恐怖体験を存分に味わう羽目となる。
しかし何故そんな体験をしたのに彼は海に居続けているのか。
それは仲間が食い殺されたときに彼も死に、仲間を殺した憎いサメたちを
ぶち殺すこと以外、自分が生きていることを証明できないのである。
そんなキチガイじみた人生の終止符を打つのはやはりサメであり
仲間と同じように彼もまた食われてしまうのだった。

2008年11月19日水曜日

スタン捜査官

映画「レオン」に登場。
 
本名ノーマン・スタンスフィールド。
麻薬取締局の捜査官だが、その実体は汚職に塗れた悪徳警官であり
彼自身独自の組織を作り、麻薬の取引を行なっていた。
主人公マチルダの父親が組織の麻薬の預かり役をやっていたが
その一部をくすねていたのがわかると、
マチルダを除いた家族全員を皆殺しにした。
マチルダが復讐に来た上にレオンが部下を手当たりしだいに殺すので
武装警官隊を突入させ、一気に決着をつけようとする。
追い詰められたレオンにより、爆弾を仕掛けられ爆死した。
何かの錠剤を常に飲み砕いており、かなり情緒不安定。
 
悪党をやらせると定評のあるゲイリー・オールドマン氏の演技あって
まさに憎々しい悪党であるスタン捜査官。
姑息な悪党として何時だったかアメリカでやっていた
映画ベスト悪役賞みたいなのでも 上位に食い込む、まさに悪党である。

2008年11月18日火曜日

ラスマン

映画リメイク版「ツールボックス・マーダー」に登場。
 
ラスマン・アパートメントの建設の依頼主兼建設者。
その出生は異様であり、母親の母胎にいる時に母が死んでしまう。
彼もまた死んだかと思われたが母親の遺体を棺に入れたとき、
その遺体から産まれ、「生から生まれたのではなく、死から生まれた」と揶揄される。
奇妙な出生のためか、彼の生と死はとても曖昧ともいわれた。
その後富豪になり、映画製作にコネがあることから、
彼の元には自然とスターを夢見る若き俳優の卵たちが集まっていた。
呪われた生ゆえか、カルト宗教に傾倒していたラスマンは
永遠の生命を求めハリウッドスター達の支援の下、
呪術的なアパートを建てようとした。しかし事故が多発し
作業員が次々と死亡したので、その計画は中止された。
が、ラスマンは独力でアパートを建てた。それがラスマン・アパートである。
アパート内部には不思議な文様が刻まれており、
これは階に一つずつあり全てをあわせると一つの呪文になるのである。
彼はその後謎の失踪を遂げたが実は生きており、永遠の生命を得ていた。
彼はアパート建設時に自分の身を隠すべく、更に隠し部屋や
隠し通路も作っていた。それ以来このアパートでは
謎の失踪事件が多発しているが全てはラスマンが
居住者を密かに殺して、隠し部屋にその遺体を隠していたのだ。
彼はこの建物に呪術を施して以来、ここで人が殺し続ける限り
彼はいつまでも生き続けることができる。
ただし永遠の命は手に入れてはいるが身体は確実に腐敗しており、その外見は醜い。
 
トビー・フーパー監督による同名作のリメイクである道具箱殺人映画「ツールボックス・マーダー」。
オリジナルと全く違うということで、オリジナルのファンからはあまりウケがよくないようですが
私はアルジェント風でしかも「ハロウィン風」な内容に諸手を挙げて拍手を送りたい。
フーパー監督の持ち味がないといえばそれまでだが、ネズミのように
壁の裏でコソコソやっている感じが「キャッスルフリーク」のようで
そこがまた良いと思のである。これでいいのだ。
(最近書くことが適当になったような気がするが、気にしない)

超遺伝子獣ギャオス(平成版)

映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」に登場。 
 
超古代文明(アトランティス?)の遺伝子工学によって作り出されたとされる凶悪な生命体。
甲高い鳴き声は、可聴領域を超えて300万ヘルツ以上に達し
厚さ03センチの鉄板も切断する超音波メスとなる。
その染色体は完全無欠の一対で、様々な生物の遺伝子情報が入っており
そのため単為生殖ができ、メス単独で有精卵を産むことができる。
卵から産まれた当初は体長数メートルだが、仲間をも捕食して急激に成長する。
環境に対する適応能力も高く、夜行性で光を嫌うが自己進化によって
これを克服することが可能である。目の色は幼体の時は白だが、
成体になると真っ赤になり、そこから更に亜成体は目に遮光板のような物が出来て
太陽光のある昼間でも活動を可能にする。
姫神島の洞窟で卵より孵化し、嵐の夜に姫神島の小さな集落を全滅させた。
その後自衛隊により福岡ドームにて"捕獲作戦”が行なわれるが、
三頭のうち1頭は天井が閉じる前に逃亡し、直後に上陸したガメラに
石油パイプに叩き落とされ死亡。
その後、捕獲に成功した2頭も、超音波メスでケージを切断し逃亡した。
その内1頭は木曾山中に出現した所をガメラのプラズマ火球によって葬られた。
最後の1頭は東京へ出現。身長85メートルにも成長し、
へし折られた東京タワーに営巣。しかし巣は再び現れたガメラによって焼却され
激戦の末、ガメラのプラズマ火球によって燃え尽きる。
 
災いの影超古代文明の遺物として知られるが
何故生み出されたのか全く不明の怪獣、それが平成版ギャオス。
一説によれば人口削減のためという超過激な発想かららしい。
にしても平成になってもガメラの前に現れるギャオスは
ガメラの真のライバルといえるだろう。

2008年11月17日月曜日

ジャック・トランス

小説、映画「シャイニング」に登場。
 
作家であり、ウェンディの夫、ダニーの父。
アル中らしく、昔ダニーが原稿を駄目にした時殴りつけたらしい。
それがダニーをシャイニングに目覚めさせる原因となる。
仕事のインスピレーションを得るためにコロラド州ロッキー山上にある
オーバールック・ホテル」を冬季の間管理することになったが、
実はこのホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが
孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺した後
自殺したいわく付きの物件だった。
それを気にも留めず妻のウェンディ、息子のダニーとともに
ホテルでの生活を始めるが惨殺された双子の少女、
237号室の怪異、存在しないバーテンと客と業務員といった超常現象
(巨大すぎるホテルの威圧感による孤独が原因?)から精神を病んでいく。
管理してから1ヶ月後、ついに発狂したジャックは妻と息子に襲い掛かる。
ホテルの庭にある生け垣の迷路でダニーを追いつめるが、
ダニーの機転でジャックは迷路に迷い込み、そのまま凍死した。
その後ホテルの飾ってあった昔撮られた写真にはジャックの姿があった。
原作ではホテルができる前から存在していた邪悪な意思という
謎の存在に狂わされゲートボールの木槌を手に、妻と息子を襲う。
途中正気に戻ってダニーに自分を殺すよう嘆願するが、
またも狂気に駆られその時ダニーがホテルのボイラーの圧力を緩めていないこと、
今すぐ緩めないとボイラーが圧力に耐えられずホテルごと爆発することを
指摘されボイラーの圧力を緩めるにいくが時既に遅く、ホテルとともに爆死した。
 
とある統計によると映画「シャイニング」は最も安定した恐怖を与える映画らしい。
それは置いといて、ジャック・ニコルソン演じるジャックの笑顔は素晴らしいぐらい狂ってる
私は映画、小説、両方とも面白い作品だと思うが、悲しいかな。
両作品におけるファンは、映画の方が、小説の方が良いと
両方に理解ある人が少ない。

2008年11月16日日曜日

ドラムグール所長

映画「ロックアップ」に登場。
 
本名ワーデン・ドラムグール。
別名「地獄の館」と言われる凶悪犯が犇く
最悪の刑務所ゲイトウェイ刑務所長。
元々は普通の刑務所の所長をやっていたが、
その刑務所に服役していた囚人フランク・レオンの
「危篤状態になった父親と面会させてくれ」という嘆願を拒否した。
結果レオンが脱獄し、その脱獄理由からマスコミの注意を引いてしまい
世間から非難を浴びて現在の刑務所に左遷され、
出世の道を阻まれた。その後復讐の鬼となり、強制的にレオンを
ゲイトウェイに拉致し、悪徳看守や凶悪な囚人を使って
徹底的にレオンを痛めつける。その意気込みは解体されるはずだった
電気椅子を再び活動させるほどである。
 
スタローン主演である映画「ロックアップ」に登場する極悪所長。
とある方の紹介により、知ったのですが人相からして
悪人面してるだけではなく、その行動の姑息から正攻法まで
多彩であり、後の映画、小説、漫画史に刑務所とかに出てくる
悪徳所長みたいな奴らの一切は、多分彼がモデルだと思われる。

クリーパー

映画「ジーパーズ・クリーパーズ
ヒューマン・キャッチャー JEEPERS CREEPERS 2」に登場。
 
毎年23年の春、23日間人間を喰らい続ける正体不明の怪物。
元は人間で何らかの理由で今の姿になっているとも
古代の聖書に載っている悪魔ともいわれており詳細は不明。
コウモリのような翼と爬虫類の鱗のような皮膚を持つ。
顔の横には襟巻きのようなものがあり、頭とは独立した器官らしい。
人に化けているつもりなのかブーツを履き、カウボーイハットを被り
ボロボロの服とコートを着ている。足が鳥の爪のようになっており、
空を飛びながらその足で人一人持ち上げられほどの力を持ち、
腕力も車の屋根を毟り取るほど強い。
案山子に化けたり、「BEATNGU」というナンバープレートをつけた
オンボロのトラックを運転する、死体を袋につめる、
斧や細工物の手裏剣やナイフなどを使うなど、人間らしい行動をとる。
また、犠牲者の体の一部を食べることで欠損した部位を元に戻すことが出来る。
(手が無ければ手を、足が無ければ足を、頭が無ければ頭を食べると生えてくる)
教会の地下を棲み処にしており、地下全体に今まで殺した人間の死体を飾っている。
23日間喰らい続けた後はまた次の年に向けて仮死状態になる。
この状態では殺すことは不可能だが、無防備になることが嫌なのか
自分の棲み処で次の年を待つらしい。
最近、息子を殺された農夫タガートによって仕留められる半ばまで
追い詰められるが時間切れになり、仮死状態になった。
その後は復讐を諦めていないタガートが自分の家で、「化物コウモリ」として見世物にしている。
そろそろ出てくる頃らしい…
 
殺人鬼!?かと思いきや謎の生物!?クリーパー
殺人鬼モノとモンスターモノが合わさった映画「ジーパーズ・クリーパーズ」シリーズは
面白いと感じる人と面白くないと感じる人がはっきり分かれる。
私は前者であり、このなんともいえない中途半端な感じが好きで
彼にはどんどんパワーアップしてもらいたいものである。

鷹野 千夏(たかの ちなつ)

ゲーム「クロックタワー ゴーストヘッド」に登場。
 
鷹野家の次女で小学一年生。御堂島 崇(みどうしま たかし)が
金色の像に仕込んだ幻覚剤によって、無差別殺人鬼と化し
包丁を持って自身の家族や主人公・優に襲い掛かった。
最終的には目前で燃やされた幻覚剤の化学反応によって正気に戻る。
最後に千夏から離れた霊魂は、幻覚剤による優の見た幻覚であり、
実際に何かに取り憑かれたわけではなかった。
正気に戻った際、ひどい怪我を負っていたものの
一命を取り留めたため、事件の生還者となる。皮膚が異常なほど白い。
 
ゲーム開始数分後、突如としてけたたましい笑い声を上げながら
襲い掛かってくる千夏さん。その白い肌、笑い声、手に持つ包丁、
色々な意味でこれほどの最強の小学生はいないだろう。
クロックタワーの殺人鬼ではお馴染み、異常なほどの不死身さ
小さな少女においても健在であり、クロックタワーではご法度の
異常なスピードで追っかけって来るっというか走ってくるなぁ!!!!

双葉山の殺人鬼

小説「殺人鬼」「殺人鬼Ⅱ逆襲篇」に登場。
 
本名、年齢、一切不明。双葉山に潜む謎の殺人鬼。
性別は男性、身長二メートル前後、体重 百二十キロ前後、
性格は凶暴、残忍、冷酷。人間の持つ良心、理性、常識、
愛や恐怖といった感情が存在せず、ただ人を残虐に殺すということが
全てを埋めている。その正体は熊と樵の娘が交わって産んだ子、
山に棲む鬼の一族の末裔、日本軍の秘密研究所が
極秘に製作した薬品で狂った登山家、
研究所で極秘の人体実験によって遺伝子操作された人間とも言われるが
どれも確かな話ではなく、出生含めて全て謎に包まれている。
ただ昔から双葉山に棲んでいると云われており、
双葉山が「魔の山」と呼ばれるのもこれが理由である。
本人も自分の存在が何なのかわかっていないらしい。
過去に何度も事件を起こしており、どれも首をもぎ、腹を裂くといった
残虐な犯行を行ない、事件は未解決のままになっている。
常に邪悪な波動ともいえる邪気のようなものを
体中から発散しており頭の中は「殺す」という言葉で埋め尽くされ、
相手がもがき苦しみながら死ぬことを、至高の快楽と感じる
残虐性を備えている。相手の頭を潰すほどの怪力を持ち、
その頭は常に残虐な手法で相手を殺すことを考え
彼の目に映るものは全て残虐な用途を持った兇器と化す。
知略にも長けており、残虐性と相成って驚くべき行動を起こす。
 
恐ろしい。小説の中での恐ろしい人物は数知れず、
だがこれほど危険で禍々しい人物はいない。
人を殺さなければいけないという謎の行動原理、
人間を超越しきった心、残虐性、サディストを超えるサディスト。
人が苦しみを感じなくなるまで残虐に嬲り続け、痛めつけ、殺す。
この人物は小説界の異端中の異端といえるであろう。

2008年11月15日土曜日

バンボロ(クロプシー)

映画「バーニング」に登場。
 
アメリカ中西部にあるブラックフット・キャンプ場
キャンプ場の管理人クロプシーは変屈な男で
人々からは嫌われていた。キャンプに来ていた少年たちは、
彼の寝室に無気味な女性の姿が映る悪戯を仕掛けた。
夜、彼らが窓をたたき、音で目ざめたクロプシーは
目の前に映っているものを見て驚き、その拍子にろうそくを倒してしまい
火だるまになり全身火傷を負った。その後病院へ運ばれた彼は
自分の変わり果てた姿に絶望し、狂気に陥った。
それから数年が経ち、病院を退院した彼は町をさまよった。
街娼をアパートに連れこむと、何と彼女を園芸バサミで切り殺した。
そして彼は以前自分がいたキャンプ場にやって来た。
今ではトッドという男が管理していたが、
その男こそがクロプシーを火傷に追いやった
あの少年たちの1人だった。ついに復讐の相手を
見つけたクロプシーだが狂気に陥っている彼は
無関係の少年たちも無差別に襲った。
ほとんどが殺される中、やっとの思いで逃げ出した1人の少年を
執拗に追いかけるクロプシー。少年の危機を救ったのはトッドだった。
クロプシーは再度襲い掛かるが、二人の反撃によって
愛用のハサミで刺された上に顔面に斧を叩き込まれ、
バーナーで生きたまま焼き殺された。
(「バンボロ」という名前は日本の配給会社東宝東和がつけた名前である。)
 
絶叫100発!全米で緊急指名手配 これが恐怖の復讐魔 噂の《バンボロ》だ!
WANTED 全米27州で上映中止!いま空前の《絶叫映画》がやってくる!
あなたはまだ本当の恐怖映画を知らない!
くぅ~、刺激的なキャッチコピーが最高にそそられる(私だけか)映画「バーニング」。
東宝東和の勝手な命名により本名を覚えてもらえないクロプシーさんには悪いが
俺はこの映画のそういうところ全てが好きだ!!!!!
当時日本で公開されたときのパンフレットは我が家の家宝です!
サビーニ氏の特殊メイクが冴え渡り、脚本に難があっても
ゴアシーンとクロプシーの顔面芸で全て乗り切った!
そして、あの逆光の中映るクロプシーの姿は70年代ホラーモノの
最高の名シーンだ(と私は思う)

マイナー(坑夫)またはハリー・ワーデン

映画「血のバレンタイン」に登場。
 
アメリカの東岸に面した小さな鉱山町ハニガー。
この静かで平和な町に、実は、20年前、恐しい事件がおきていた。
2月14日バレンタインで町の人々がパーティを開き祝っている頃
二人の鉱夫が仕事を早くきり上げてパーティに加わろうと
鉱山から去っていったが、不注意にも鉱内のメタン・ガスの量を
調査するのを忘れ、それが原因でガス爆発が勃発。
中にいた鉱夫たちが生き埋めになった。
6週間に及ぶ発掘作業の結果、一人だけが救出されるが
その鉱夫ハリー・ワーデンは、生きのびるため同僚の肉を食べるという
異常な体験をしており、救出された時には完全に気が狂っていた。
一年後、精神病院から脱走しハリーは2月14の晩、鉱山服に身を包み、
爆発の原因をつくった二人の鉱夫を殺し、
その心臓をハート型のキャンデー箱に入れ
“二度とバレンタインを祝うな"という警告を残した。
この恐しい事件のために、ハニガーでバレンタイン・デーを祝わなくなった。
20年後、人々からこの事件の記憶も消えた時、
再びバレンタイン・パーティが復活した。娘たちの中でも
最も美しいサラは、アクセルと恋人同士だったが
以前は町長の息子T・Jの恋人だった。
T・Jは故郷と彼女を捨て都会に行ったのだが、夢は破れ、
町に戻って来ており、サラとアクセルの仲を知ると嫉妬に燃えた。
パーティの当日、悪夢は徐々にはじまった。
まず、ハニガー町長に贈られたハート型キャンデー箱には
血に染まった心臓がつめられ、一人の老女が殺され、
コイン・ライドリーの乾燥機の中にほうりこまれていた。
ハニガーはハリー・ワーデンの再来と思い
警察署長ニュービィに調査を極秘に依頼し、
パーティは中止され、その理由は明かされないようにした。
町の若者たちは不満を持ち、遂に彼らだけのパーティを
町はずれの鉱山に場所を変えて開くことに。警告を無視した
この若者たちは、迷路のように複雑な鉱内で
防毒マスクをした炭坑夫姿の殺人者ハリー・ワーデンによって
ツルハシで一人、また一人と惨殺されてゆく。
アクセルも殺され、サラは危機に陥るがT・Jが
彼女の危機を救い、戦いの最中ガスマスクが外れ
殺人者の素顔を曝け出した。そのマスクの下の顔は
なんと殺されたはずのアクセルであり、今までの犯行は
全てハリーの仕業ではなく、すでにハリーは死亡していたのだ。
アクセルは20年前ハリーに殺された男の子供で、
目の前で父親が惨殺されたショックにより潜在意識の中に
トラウマが残り、復活したバレンタイン・パーティが引き金となり
殺人衝動に駆られて、事件を起こしたのだ。
サラとT・Jはアクセルに襲われるが、その時鉱山がくずれ落ちた。
瓦礫の下敷になったアクセルは片腕を自ら切断し、
血のしたたる切り口をおさえながら呪詛の言葉を吐き、
いずこヘとなく坑道の奥へと消えていった。
 
ガスマスク姿の殺人鬼ツルハシ持って
ザクザク人を殺しまくる映画「血のバレンタイン」。
もう内容なんてどうでも(よくはないが)良い。
凶悪さが滲み出るガスマスク、眩しいライト、ツルハシ。
これだけで私は非常に満足です!

2008年11月14日金曜日

偽ジェイソン

映画「新・13日の金曜日」に登場。 
 
約一週間で、3度にもわたってジェイソン・ボーヒーズによって起きた
連続殺人事件はトミー・ジャービス少年が
ジェイソンを葬った事によって、幕が降ろされた。
6年後、トミーはジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、
18歳になってもその悪夢から逃れられず、
自主的に精神病院に入院していた。
そして森の中にある新しい病院へと入院したとき、
自分と同じ精神病院で暮らしていた者同士による
殺人事件が発生。その翌日に病院付近にて、院長や患者たちが殺される。
死んだジェイソンの犯行と思われる、猟奇殺人事件が発生したのである。
トミーは悪夢の元凶ジェイソンとの戦いに身を投じ、片腕を切断し、
小屋から突き落として串刺しにして殺した。
驚くべきことにジェイソンの正体は救急隊員のロイ・バムスだった。
トミーが入院する際に起きた院内での患者同士の殺人事件で
殺されたのは彼の息子であり、一人息子を無惨に殺されたロイは
憤怒の情にかられ精神に異常をきたし、逆恨みしたロイは
半ば伝説化していたジェイソンに扮し事件を起こしたのだ。
その犯行は本物のジェイソンに劣らず残忍で残虐な手口であり
さらにトラクターに跳ね飛ばされても起き上がるという、
意外なまでのタフさもある。
 
ジェイソンの模倣犯であるこの「偽ジェイソン」は
意外なことに、本元よりも劇中における殺害人数が多い。
これを超えるのは後の本元の「ジェイソンX」だけなのだが、
ジェイソンの名を騙っただけの男に何故これほど凶悪で残虐な根性
湧いたのか、やはりホッケーマスク強さの秘訣なのだろうか?

トラックドライバーまたは殺人鬼(正式名称不明)

映画「ハイテンション」に登場。
 
女子大生マリーは親友アレックスとともに彼女の実家へと向かう。
2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だったのだ。
アレックスの実家に到着したときはもう夜遅く、マリーはアレックスの家族に
おざなりな挨拶をし、二人は床に就く。
夜も更けた頃、アレックスの家の前にトラックが現れる。
乗っていたのは中年の男で、家の中に入るとアレックスの両親、
弟を次々と殺した。物陰に隠れたマリーはアレックスの家族が
虐殺される間、必死に息を潜める。
さらに今度はアレックスが捕まり、男はトラックで連れ去ろうとしていた。
マリーはなんとかトラックの荷台に侵入し、捕まったアレックスを慰める。
トラックは給油するためにガソリンスタンドに止まったので
マリーはスタンドの店員に助けを求めたが店員は無残に殺され
トラックはマリーをおいて去ってしまう。
警察に連絡し、店員の車で追跡するマリー。
紆余曲折の果て、男を倒すことが出来たマリー。
だが捕らわれていたアレックスの口から、驚くべき言葉が飛び出した。
なんと彼女の家族を殺したのはマリーだというのだ。
そして同じ頃、ガソリンスタンドに到着した警察が
店内に仕掛けられていた防犯カメラの映像から得た情報は
店員を殺したのはマリーというものだった。
マリーはレズビアンであり、アレックスを愛していた。
そのとめどない愛情は狂気へと繋がり、彼女を独占すべく
彼女の家族を殺したのだ。自分が殺したという
現実を認めたくないがために、彼女は存在しない殺人者を作り上げ
自らを正当化しようとしたのである。「もう誰にも邪魔はさせない」。
マリーはコンクリート・ソーを持って、アレックスを追いかける。
危機的状況の中、アレックスはマリーを撃退した。
以上のことを精神病院に入院しているマリーは自分の部屋の中で
思い出しているが、全ては狂気に陥っているマリーの頭の中での
出来事ではないのだろうか?事件の真相は不明である。
(名前は私が考えた仮称です)
 
ローテンションなのにハイテンション!が売り(?)の映画「ハイテンション」。
監督は今売れっ子のアレクサンドル・アジャ。
映画の後半には色々と疑問が湧きますが、その圧倒的暴力の嵐と言える
スプラッターシーンは納得のものである。
しかしまぁ、先に書いたパメラ・ボーヒーズといい、女の愛は恐ろしい。

2008年11月13日木曜日

パメラ・ボーヒーズ

映画「13日の金曜日」に登場。
 
エリアス・ボーヒーズの妻であり、ジェイソン・ボーヒーズの母。
1957年、13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウン
クリスタルレイク・キャンプ場にて一人の少年が溺れ死んだという。
それから数年の間クリスタルレイク・キャンプ場では
いくつかの小屋が燃やされ、飲み水に毒が入れられるといった
奇怪な事件が多発し、遂にはキャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害された。
それをきっかけにキャンプ場は閉鎖されたがさらに数年後の1980年。
クリスタルレイク・キャンプ場は再開され、数人の指導員候補生達がキャンプ場を訪れる。
それが新たなる惨劇の幕開けだった。
若者たちがナイフで首を切られ、斧で顔を断ち割られ、矢で貫かれる。
この凶行の犯人はキャンプ場で働いていた元コックのパメラという女性。
キャンプ場で溺れ死んだのは彼女の息子ジェイソンであり
生まれながらの奇形だったジェイソンは、その風貌から彼を怪物と忌み嫌う
少年少女達の虐めにあい、顔に布袋を被せられた状態で
湖に突き落とされたのだ。管理責任のあるキャンプ指導員達は
苛められているジェイソンを助ける事も無く
性行為に及んで監視を疎かにしていた。
結果事件は有耶無耶にされてしまい、この事件が原因で
彼女は精神に異常をきたすようになったのだ。
ジェイソンの父エリアスも彼女の異常性を察したのか、彼女の元から去り
孤独になった彼女はついに発狂し、惨劇を起こすことになる。
しかし被害者の一人であるアリスの反撃によって、首を鉈で切断され死亡。
その後実は生きていた息子ジェイソンによって
彼の住むキャンプ場近くの小屋に首だけ安置されている。
息子のことを溺愛しており、凶行を行なった際も
彼女の頭の中では息子が「殺せ」と嘆願しているように聞こえていた。
 
映画「13日の金曜日」の一作目はホッケーマスクを着けたあの人は登場しない。
事件の犯人は死んだと思われていたジェイソンではなく
その母親だからだ。最愛の息子が死に(ほとんど殺されたも同然)狂気に陥った母。
夫からも見放された彼女にとって唯一残された物は「復讐」。
殺される方は堪ったもんじゃないが、誰かが彼女に手を差し伸べれば
事件は起きなかったのかもしれない。
劇中最期まで孤独で死んだ彼女唯一の味方は、自分の殺人行為を
正当化してくれる頭の中から聞こえるジェイソンの声だけだった。
しかし二作目にて息子ジェイソンは生きており、
母の復讐のためクリスタル・レイクで事件を起こす。
息子が生きていてくれたことだけが、彼女にとっての救いなのかもしれない。

サムライ(正式名称不明)

映画「ギニーピッグ2 血肉の華」に登場。
 
通称「白塗り武者」、「キラーサムライ」、「拷問使サムライ」、「衣装倒錯者」など。
痛みを快楽に変える薬を持つ謎の男。
犠牲者に投与して、拷問の限りを尽くす。
かなりの人間を拷問して殺している連続殺人鬼である。
何故か顔が白塗りで、兜を被っている。
(名前は私が考えた仮称です)
 
筆者は映画「ギニーピッグ」が嫌いである。
語るべきストーリーなく、意味もなくただひたすら人が拷問される。
こんな作品のどこに面白みがあるのだろうと毎度思う。
しかし、そのグロシーンは定評通り。
俳優チャーリー・シーンはこのシリーズを知らずに友人から借りて観てしまい、
あまりのリアルさにスナッフ・ビデオと間違えたと言われている。
だがしかし全く持って理解不能な作品だが、この異様な狂人に関しては別である。
淡々と仕事をやるように事を成していく彼の姿は……………ええぃ!やっぱり「ギニーピッグ」面白ぇよ!
無茶苦茶、くちゃくちゃ結構結構。意味不明故に面白い、それが映画だ!
と、私は常々思ってます(なんのこっちゃ!?)

ブロディ署長

映画「ジョーズ」「ジョーズ2」に登場。
 
本名マーチン・ブロディ。アメリカ東海岸北部の田舎町アミティの警察署長。
ニューヨークから赴任間もなかったころ、彼は生涯忘れられない事件に出くわす。
浜に打ち上げられた人の残骸、海に消えた少年、人食いザメの危機を
市長に申し入れるが、事なかれ主義的な市長から拒絶される。
だがサメ被害が甚大になってしまい、市長からサメ退治の許可を受け
漁師クイント、海洋学者フーパーを供にサメ退治に乗り出す。
クイントが犠牲になるも、酸素ボンベでサメを倒した。
退治に成功するもトラウマから、鮫の恐怖を拭いきれず、神経衰弱に陥る。
そしてそれから数年後も一人アミティ海岸を警戒し続けていた。
しかし、その恐怖心が災いして、小魚の大群を鮫と勘違いして発砲してしまい、
署長をクビになってしまう。だが彼の危機したとおり、またサメはアミティに現れた。
その後息子達の危機を知り、恐怖心が吹き飛んだ彼は
一人で鮫に立ち向かいサメにケーブルを噛ませることで感電死させることに成功した。
彼は心臓発作で亡くなるが、彼の家族は彼と同じようにサメに関わり続けた。
子供の頃に溺れた経験がトラウマとなり、水が大の苦手。
 
一大ブームメントを巻き起こし、その後も類似作品が
ボロボロと出てきた映画「ジョーズ」。
その圧倒的恐怖の対象であるサメに立ち向かうブロディ署長
非常にカッコイイものである。水が苦手なのに海水浴場の付近で働く設定は
今考えてみればおかしい話であるが、その姿はヴァン・ヘルシング教授に次ぐ
70年代における化け物退治の素晴らしき英雄の一人といえるだろう。
亡くなられたロイ・シャイダー氏の劇中の「笑え!畜生!!!」の台詞が
懐かしい今日この頃であります。

2008年11月12日水曜日

ハートマン軍曹

映画「フルメタル・ジャケット」に登場。
 
ベトナム戦争時、戦場に送り込まれる若者たちを
優秀な兵士にするべく地獄のような特訓を繰り出す
海兵隊訓練所の訓練教官を務める軍曹。
徹底的な叱責に加え「貴様らは蛆虫以下の存在」と罵倒し続ける。
精神崩壊してしまった新米兵ローレンスによって射殺された。
 
最近の世の中「親の心 子知らず」な人間が多い。
挙句の果てには、子が親を刺すなんてこともある。
それを体現していたのがハートマン軍曹だ。
若者たちが戦場で生き残れるよう」に親切丁寧に死ぬほど
キツイ訓練をさせ、おぞましいほどの罵倒を繰り返す。
獅子は我が子を千尋の谷に落とす」とはよくいったものだが
しかし「微笑みデブ」ことローレンスは「親の心」がわからなかった。
実際劇中で本当に悪いのは周りの「虐めっ子」たちであり
逆恨みの結果、軍曹を射殺。自分も自殺。世知辛いねぇ。
(あそこまで罵倒したら誰だって恨みますよ(笑)

チャッキー

映画「チャイルド・プレイ」シリーズに登場。
 
本名チャールズ・リー・レイ。元は「湖畔の絞殺魔」と呼ばれた殺人鬼だったが
逃亡中に仲間のエディに置き去りにされノリス刑事に撃たれしまい
致命傷を負ったがブードゥー教の秘術によって
「グッドガイ人形」に魂を宿らせる。
その後6歳の誕生日を迎えたアンディの誕生日プレゼントとして買われ
テレビでチャッキーの仲間エディが逃走したことが報じられ、
ニュースを消したお返しにアンディの母親カレンの同僚マギーを殺害、
その後も仲間のエディに報復した。やがてヴードゥーの師であるジョンに出会い、
卑劣な罠にかけ人間に戻れる方法を聞きだし、殺害。
マギーの転落死事件の担当がノリスだったこともあり、
アンディを守るためカレンは彼と力を合わせ、
アンディの機転によって窮地を脱出、命からがらチャッキーを倒す。
その後母親は魂が宿った人形による犯行と主張し、精神科に強制入院させられてしまう。
幼児保護センターに入れられていたアンディは
ジョアンとフィルのシンプソン夫妻に預けられた。
しかし、あの時死んだと思われたチャッキーは復元されていて、
再びアンディのもとへと現れる。普通のグッドガイ人形になりすまして、
アンディの部屋に入って呪文をかけようとするが、アンディと同じように
家に引き取られたカイルによって失敗。
チャッキーはアンディの学校で担任のケトルウェルが殺し、
ついにはフィルに手をかけ、カイルを襲ってアンディの行方をつきとめ、
保護センターからアンディを連れ出すと、おもちゃ工場の中で
ついにアンディに乗り移ろうとするもまたしても失敗。
そこへ駆けつけたカイルがチャッキーを葬った。
8年後、チャッキーが葬られた工場が再開され、残骸を利用して
作られた第1作目のグッド・ガイ人形には、やはり復讐に燃えるチャッキーとして甦り
コンピュータからアンディが16歳になり、陸軍学校へ入学した事を突き止める。
チャッキーは幼年兵に憑依しようとするが、邪魔が入り果たせず。
更に残忍な殺人を重ねていく。アンディは遂にチャッキーと対決、これを葬り去る。
だが、更に10年後バラバラになったチャッキーは、
人間時代の恋人ティファニーの手によって復元される。チャッキーとの結婚を
夢見てきたティファニーだが、チャッキーに見事フラれ、
チャッキーをベビーベッドに閉じ込めるがチャッキーに殺される。
そしてティファニーの魂は、ウェディングドレスを着た花嫁人形へ乗り移らせる。
人形同士のカップルとなったチャッキーとティファニーは、
人間の身体を取り戻すためチャッキー自身の死体が埋葬された墓地へいくことに。
ティファニーは顔見知りのジェシーに、1000ドルで
墓場に人形を持っていって欲しいと頼む。ジェシーは警察署長の叔父を持つ
恋人のジェイドと駆け落ちするため人形2体を積み込んで、
ジェイドとともに墓場へ行くことに。行く手を阻むものを次々と殺していく
チャッキーとティファニー。人形が殺人を犯しているとは露とも思わない
ジェシーとジェイド。一方チャッキーとティファニーは、愛を交し合う。
ついにチャッキーたちの正体を知ってしまったジェシーとジェイドは
銃で脅され墓場へと急ぐが、二人はなんとかして
チャッキーとティファニーを仲たがいさせることに成功。
墓場に着いた後、もみ合ううちティファニーはチャッキーを刺し、
最後にジェイドが止めをさした。また、ティファニーもジェイドたちの
幸せを祈りつつ死んでいった。その後チャッキーの息子が生まれ
シットフェイスとしてイギリスで腹話術人形としてこき使われていた。
ある日、ハリウッドでチャッキーとティファニーをモデルにした
都市伝説の映画化が進んでいると聞き、彼らこそ自分の両親だと
確信したシットフェイスはアメリカへ飛び、ブードゥー教の呪術をかけて
2人を復活させ、シットフェイスはグレンorグレンダと改名。
ティファニーは女優のジェニファー・テイリーを乗り移り
グレンダのためにジェニファーを妊娠させ、チャッキーは彼女の運転手に
乗り移ろうとするが仲間割れをし、ティファニーはチャッキーに殺され
チャッキーはグレンに殺されることとなった。
 
遂にシリーズ五作目と相成りました「チャイルド・プレイ」。
一作目は子どもも見れるホラー、それ以降はまるで鳴かず飛ばず。
しかし四作目、五作目はコテコテのギャグホラーへと進化する怪物映画。
さぁ、チャッキーの明日は(略)

キャンディマン

映画「キャンディマン」シリーズに登場。
 
本名ダニエル・ロバターユ。
カガミに向かって「キャンディマン」と5回呼べば、
突如として現れ、右手についた鉤爪で殺そうとする殺人鬼。
生前は19世紀の有能な黒人画家で領主の娘と恋に落ち、娘を妊娠させた。
黒人に娘が誑かされたと怒った領主は彼が画家として大切な右手を切った上に、
体中に蜂蜜を塗りミツバチの大群に襲わせて殺した。
死体は焼かれて、灰は地面に撒かれたといわれている。
だが、彼の霊はキャンディマンの伝説として生きていた。
彼はときどき無差別に人を殺さなければいけない。
でなければ彼の伝説は忘れ去られてしまうからだ。
人が死ねばそれにより恐怖が噂を広げ、彼の伝説はより活き活きとするのである。
それ故に彼の伝説を疑った者も被害者となる。
彼の伝説の信憑性に一瞬の疑いもあってはならないからだ。
彼を殺すこともできる。だが、それは気休めにしかならない。
彼の伝説がある限り、彼は生きているのだから。
 
私はキャンディマンは殺人鬼の中でも、特異な存在だと思っている。
その姿がどことなくドラキュラのように古典的でありながら、
手についた痛々しい鉤爪がモダンであるから。
特に一作目は映画「ドラキュラ」を彷彿とさせるような
ロマンシズムが駄々漏れなところが魅力とされ、
現在でも高い評価を受けている。ただし、一作目以降は
ありふれたモンスター殺人鬼モノであり、一作目の雰囲気を
また出して欲しいところである。

2008年11月11日火曜日

ブラインド・デッド

映画「エル・ゾンビ」シリーズに登場。
 
別称「死霊騎士団」「テンプル騎士団」「盲目の死者」。
あるところにアンクを紋章にした邪教の騎士団がいた。
彼らは近くの村の女を捕らえては、生贄として殺してその血を飲んだ。
その儀式は彼らに不死を約束するものとして行われた。
だが、憤怒に駆られた村人たちの手により彼らは死んだ。
彼らの蛮行もこれまでかと思われたが、彼らはただでは死んでいなかった。
彼らは時間と空間を超越した存在となり、彼らは度あるごとに
甦る生ける亡者と化していたのだ。彼らの体は腐り果てて骸骨同然の姿に
ボロ布を纏わりつかせている。時間と空間を超越したことにより、
あらゆるところに現れる。人数ははっきりしていないが十数人以上はいる。
 
なんというか、多感な時期の少年たちが一度は想像しちゃう(特に私のような)
ような姿であるブラインド・デッド。監督アマンド・デ・オッソリアは生涯を通じて
彼らが登場する映画の脚本や絵を描き続けたそうです。
(監督は死ぬ前に新作一本は撮るつもりだったようです)
映画自体は第一作目以降、ドンドン急下降していくB級映画ですが
私は死霊騎士団に対して死ぬまで拘り続けた監督の根性に拍手を送りたい。
普通の人だったら人気がないと解れば、続編なんぞ作ろうなどと思わない。
しかし、オッソリア監督はこの映画に拘り続けた。
作品は自分の子どものようなもの、とはよくいうものですが
私は監督が作った不死身の彼らを映画を作り続けることにより
不死と同じようにしていたように感じる。
その映画の才能に関しては疑問が多くあるが
その根性は一介の映画監督にはないものであり、職人の鑑である。
原案者が亡くなったことにより今度こそ、彼らブラインド・デッドは滅びた…
わけではない!なんと新作を作りたいという方が居りまして、
今度は善人になったブラインド・デッドが活躍するとかなんとか。
原案者が亡くなった今、筆者は不死鳥の如く蘇る不死身の彼らの
活躍に期待するばかりである。
以下、作品ごとにおける彼らの設定。
 
一作目での設定:十三世紀スペイン、「ベルザノ」という地にある騎士団がいた。
彼らはエジプトに遠征したときに不死の魔術を学び、生命の象徴である
アンクを紋章として使っていた。その魔術の内容は若い女を生贄として
体中を剣で切り刻み、その血を啜りとるというものだった。
王の命により彼らは首吊りに処され、その目はカラスに食われた。
彼らの城は廃墟となり、彼らはその城に埋葬された。
だが彼らは死んではおらず、毎夜毎夜墓から甦り血を求める亡者となっていた。
それ以来ベルザノは呪われた地となった。彼らは地元の人間に
「東方の騎士」と呼ばれている。彼らは馬に乗って、生贄を探す。
カラスに目を食われたことにより目が見えず音だけを頼りに襲うのだ。
その耳は大変よく聞こえ、心臓の鼓動だけで相手の位置を確認できるほどである。
そして手に持った剣で犠牲者を容赦なく切り刻み、血を啜る。
血を啜られた者はその後彼らと同じ生ける死者となる。
 
二作目での設定:13世紀のスペインのとある村「ベルザノ」で、
悪魔を崇拝する騎士団が村に住む処女を生贄に捧げる儀式を行っていた。
その儀式は生贄の心臓にナイフを突き立て、その心臓を抜き取り血を飲むもの。
彼らの度重なる悪行に耐えられなくなった村人達は
騎士団全員を村の広場に連行し、彼らの目を松明で焼き潰して
生きたまま火炙りに処した。騎士団が処刑されてから500年後、
村は騎士団たちを滅ぼした記念を祝う式典を行おうとしていた。
式典のクライマックスには騎士たちを模した人形を高々と燃やす。
伝説では騎士たちは500年後に甦ると言われていた。
だが村人たちはそれを迷信と見なしていた。
そこへ村人たちに蔑まされていた知恵遅れの男ムルドが
村人たちへ復讐するために若い女を生贄に捧げた。
女の血が地面にしたたると墓から彼らは甦り、村人たちを惨殺しはじめる。
彼らの乗る馬は彼らと同じ甦った馬であり、顔に被さった布をとると
腐乱した顔が現れる。この騎士団は血を求めず、ただ復讐のために
剣で斬りかかってくる。火刑に処されたことから火には弱く、
悪魔崇拝をし続けたことからその邪悪さ故に日光に弱い。
 
三作目での設定:不老不死を求めたある騎士団は遂にその秘法を手に入れ、
金銀財宝をも手に入れた。しかし船でオランダへ帰る途中、消息を絶った。
それ以来謎の幽霊船が現れるようになり、その幽霊船を見たものは
生きては帰れないという伝説ができた。騎士団たちが手に入れた
不老不死の秘法は黒魔術によって邪神像を崇めることにより
不死を手に入れるものであり、代償として異次元空間に閉じ込められるというものだったのだ。
それゆえに彼らは船ごと異次元に囚われ、自分たちの国の土を踏むことはなかった。
しかも彼らの若さを保つといった魔術ではなく、体が腐り果てても
生き続けるというものだった。邪神像は骸骨に角が生えたような姿であり、
やはり悪魔のようなものだと推測できる。彼らはその呪われた魂故に
十字架を恐れ、火も恐れる。やはり日光が苦手で太陽が出ている間は
棺の中で眠り、夜の間でしか活動できない。
だが水が苦手なわけではなく、その気になれば海中を歩いてくることもできる。
 
四作目での設定:とある海岸に自分たちの城を持ち、海の魔物を崇拝していた
騎士団は自分たちの根城で魔像に生贄を捧げていた。
その儀式は生贄の心臓を魔像に捧げるというものだった。
彼らの蛮行は功を奏し、彼らは不死になった。
近くの漁村に七年に七夜の間七人の処女を一人ずつ生贄に捧げるよう要求するようになり
彼らによって呪われた村は粛々と彼らに従い、彼らの要求を呑み続けた。
ここでは彼らは「海の騎士」と呼ばれている。
カエルのような魚のような人に似た姿の魔像を崇拝している。
今回も不死の体は手に入れてはいるが、自分たちの若さを保つようなものとは違い
肉体は腐敗しても生き続けるというものである。
今までとは違い海に近いところに根城を構え、海岸はカモメの鳴き声と
城から聞こえる鐘の音が唱和しあい、とても不気味である。
魔像が彼らの弱点であり、これを破壊してしまうと彼らは滅びてしまう。

ノロイ

アニメ「ガンバの大冒険」に登場。
 
雪のように輝く白い毛並みと、巨大な体が特徴のイタチ。
ゲームのようにネズミを殺す残忍な性格で、
催眠術を使う妖魔のような存在。純白にこだわりを持ち、
ネズミたちを“薄汚い”と言い放ち、白い花を汚した手下を殺すなど
偏執的なところもある。イオウの臭いが苦手。
事あるごとに策を練って、ネズミたちを殺そうとする。
 
まだまだ殺すな、いつでも殺せる。ゆっくり殺せ。楽しく殺そう。薄汚いネズミどもを
ようこそ、薄汚いネズミどもよ・・・、ようこそ。私がノロイだ。ようこそ・・・ようこそ・・・
私は君達を歓迎する・・・。ゆっくりと歓迎する・・・
お前達はこの世で一番美しい白い花を汚した。分かっているはずだな!白を汚したものがどうなるか!!
よせ!殺すな。仲間を売った奴など殺す価値もない。放っておいても、いずれ野垂れ死にする。
裏切り者には帰るところがないからな。カッカッカッカッカ

昔怖い怖いと思いながら見ていた「ガンバの大冒険」。
何が怖いって毎回毎回ノロイの姿がそれはもう、
体中の水分が抜けていくようなほど怖かった。
アニメのエンディングで流れる絵がそれはもう怖くて、
エンディングが流れる前にテレビを消していた記憶がある。
夕陽をバックに立つノロイ、ノロイの声、ノロイの顔のアップ、
エンディングでの姿、
どこをとっても恐怖の塊であり、
私と同じようにトラウマとまではいかないが
強い印象を受けた人はかなりいるはずだ。

ジャガーノート

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ホレス・マホニー。生まれつき異常に背が高く
顔が醜かったために幼少期は子どもたちから仲間はずれにされていた。
母親とは死別し、唯一の理解者は父親だけだった。
彼は父親とともに廃車置場で車を解体しながら暮らしていたが、
父親が死んでしまうと孤独のあまり気が狂い、連続殺人鬼へと変貌した。
最初の犠牲者の二人の女性は素手で引き裂かれ、犬の餌にされた。
その後も度々女性のヒッチハイカーを拾い上げては、廃車置場に連れ込んで殺した。
相手が車に乗っていた場合でも、車をスクラップにしたため、何も証拠が残らなかった。
彼の凶行は、おとりの女性捜査官によって呆気なく終わりを告げる。
連絡を受けた警官隊がホレスを取り押さえようとしたが、12人のうち警官3人が素手で殺された。
捕らえることができないと判断した五人の警官により一斉射撃を受け、
体に50発以上の弾丸を撃ち込まれて、やっと倒れた。彼が倒れた後も安全のために死体には
更に銃弾が撃ち込まれたという。幽霊になった彼の体は至る所に弾丸の穴が開いている。
名前の意味は「破壊者」。
 
13ゴースト」の紹介もこれで最後。ジャガーノートはゴーストたちの中でも
屈指の暴れん坊。というか一番登場シーンが長い
劇中の最初の場面で悪の実業家サイラスが捕まえようとするシーンでは
千切っては投げ、千切っては投げとばかりに大暴れする。
非常に暴力的なゴーストであり、死後も何人も殺しているらしい。
こんな幽霊には出会いたくないところである。

2008年11月10日月曜日

ジャッカル

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ライアン・クーン。1877年に売春婦の子どもとして生まれた。
彼は異常なほど女性に対して興味を抱いており、早々とレイプや殺人に手を染めていた。
彼は自分の際限のない欲望に恐怖を覚え、それを抑えるためにボーラムウッッド精神病院を訪れるも、
そこの看護婦を襲ってしまったことで、入院する決意をする。
彼は拘束着を着させられ、詰め物のしてある部屋で数年間拘禁された。
しかしそれが引き金となり、彼は完全な狂人と化してしまった。
医師が部屋から出したときには、彼は自分の拘束着を無理やり脱ごうとして
手足はねじれ、部屋の壁を掻き毟り続けたために全ての爪が剥がれていた。
医師は彼が拘束着を脱げないように、頭に金属のカゴを取り付け、病院の最下部に閉じ込めた。
彼は自分の部屋の前を通り過ぎようとする人に対して叫び、猛烈に鋭い音を立てて相手を怖がらせた。
その後病院が火事になり、病院にいたものは皆逃げたが、彼だけは残り病院と運命を共にした。
幽霊になったライアンは拘束着を着て、金属のカゴを被っており
猛烈に五月蝿く喚く。名前の意味は「射干」。
 
13ゴースト」のゴーストたちの中ではなかなか出番が多いジャッカル。
若干セクハラ気味な行動といい、とてもユニークなゴーストだ。
私は彼が登場するときのBGM「Jackal attack」が好きで、
ホラー映画の名曲が多く収録されているCD「映画秘宝presents 恐怖の館」を
3年前に購入。今でも懐かしの名曲とともに夜を過ごしてます。

ハンマー

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ジョージ・マークリー。1890年代の小さな町に住んでいた黒人の鍛冶屋であり、
彼はネイサンという白人の男に盗みをしたと非難され、町を立ち退くよう脅された。
彼は自分の無実を知っていたので脅しに屈せず、家族とともに町にとどまった。
だが、ネイサンとその仲間たちにより彼の妻子が殺されてしまう。
激昂したジョージは愛用のハンマーで 彼らを皆殺しにした。
その後、住民たちの手により捕まり鉄道用の大クギを体中に打ち込まれ、
左手を切り落とされ、 柱に縛り付けられ、野ざらしにされて死んだ。
切断された左手は、代わりに凶器に使った愛用のハンマーが取り付けられたという。
幽霊になった彼は殺されたときのまま体中に大クギが刺さっており
左手にはもちろん愛用のハンマーがついている。名前の意味は「大槌」。
 
非業の死を遂げてゴーストとなった者が多く存在する映画「13ゴースト」。
ハンマーは黒人であるがために、差別されるもそれを拒絶する。
しかしそれが原因で妻子は皆殺しにされ、復讐を遂げるも
町の住人にリンチされてしまった。…報われないなぁ。

2008年11月9日日曜日

グレート・チャイルド&ダイア・マザー

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。 
 
本名ハロルド・シェルバーンとマーガレット・シェルバーン。
内気なマーガレットは母親によって過保護に育てられた。彼女の身長は1メートル足らず、
その姿はまるで人形のようで母親は彼女を人形のように扱った。 成人すると彼女はサーカスで
暮らし始めた。 だがある日「背の高い男」によってレイプされた。
彼女は身ごもり、子どもを産んだ。その子の名前をハロルドと名づけた。
ハロルドは生まれたときから普通の子どもより体がとても大きく、
母親に過保護に育てられたマーガレットは、母親と同様にハロルドを育てた。
甘やかされて育ったハロルドは いつまでたってもオムツをつけ、
身も心も子どものまま育ち、 体重は136㎏以上に達していた。
ある時サーカスの仲間たちが ハロルドにちょっとした悪戯をすることにし、
マーガレットを誘拐した。 激怒したハロルドは母親を必死に捜した。
彼はサーカス仲間たちを問い詰めた。だがそこで手違いが起きた。
彼の母親は閉じ込められたバッグの中で、窒息死してしまったのだ。
怒り狂った彼は斧を手にし、片っぱしからサーカス仲間たちを惨殺した。
その死体は彼の手によりサーカスの新しい見世物となった。
それを知ったサーカスの団長は、人々に命じて彼を殺した。
幽霊になった二人はいつも共におり、未だにマーガレットは過保護であり、
ハロルドも甘やかされているが、凶行を行った時の斧をまだ持っている。
名前の意味は「巨大児」と「陰惨な母親」。
 
13ゴースト」に登場するゴーストでは珍しく、親子のゴーストがいる。
それがグレート・チャイルドとダイア・マザーだ。
デブでマザコンでピーターパン・シンドロームという現代の病を闇鍋
煮詰めたような人物であるハロルド。また蛙の子は蛙というのだろうか。
親に甘やかされて育てられた者は、自分の子どもも甘やかす。
ダイア・マザーは幾分可哀想な一面もありますが、その基本は現在のモンスターペアレンツの
それであり、息子も含め、この親にしてこの子ありとはよくいったものである。
登場シーンはやはり短いながら、初見のインパクトはもの凄い。

ピルグリムズ

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名イザベラ・スミス。身寄りのないイギリス人だった彼女は
大西洋を渡ってアメリカのニューイングランドに定住する。
だが町の人々は結束力が強く、よそ者の彼女を受け入れなかった。
ある日家畜の中で謎の病気が流行り、彼女は魔女だと牧師は非難した。
その牧師も病に倒れ、怒れる住民たちは彼女の家を焼き討ちにした。
だが、焼かれた家の中で彼女は無傷で脱出した。
これを見た住民たちは彼女を有罪とし、「さらし者の刑」に処した。
さらし者になった彼女は住民たちにつばを吐かれ、罵詈雑言を浴びせられ
耐え難い苦痛と屈辱を感じながら餓死した。(本当に彼女が魔女だったのかは不明)
幽霊になった彼女は未だ「さらし者の刑」の器具を身に付けたままである。
名前の意味は「巡礼の女」。
 
13ゴースト」のゴーストたちの多くは浮かばれない者たちである。
名誉を重んじるであろう英国人であるピルグリムズにとって
唾や罵倒を吐きかけられる刑に処されるのはかなりの屈辱だったはず。
怨み骨髄が魅力的なところであり、ゴーストたちの中で一番怨霊を思わせる容姿が
また素晴らしいゴーストである。

アングリー・プリンセス

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ダナ・ニューマン。彼女は美しかったが、自分の自然な美を信じなかった。
口汚いボーイフレンドにより彼女の自尊心は傷つき、自分を醜いと思い込んだのだ。
給料の代わりに手術をすることを条件に彼女は形成外科で働き始め、無用な整形手術を繰り返した。
手術の結果に全て満足できず、彼女は一人で自分に手術を行なおうとした。
案の定、手術は失敗。片目を失明し、顔にも傷がついてしまった。
自暴自棄になった彼女は包丁で自分の体を切り刻み、バスタブの中で自殺をした。
彼女の死体が救急隊員に見つかった時、その顔は生きていたとき同様に美しかったという。
幽霊になった彼女は裸で、自殺したときの肉切り包丁を持ち続けている。
名前の意味は「怒りの王女」。
 
血まみれバスタブでこんにちわ!していたゴーストである彼女。
このシーンをよく見ると「I'm sorry」と血で書かれた文字が見え、
またよく聞くとBGM(?)にも「I'm sorry」を引き伸ばしたような声が聞こえる。
このシーンは何度見ても不憫な気持ちになる。

トーン・プリンス

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ロイス・クレイトン。地元の高校野球の有名選手だった。
だが仲間とドラッグレースをやり、運転を誤り車は横転。
車が横転した状態で道路を滑っているときに体が地面に触れたせいで
体の半分がズタズタになって死んだ。
彼の死体は野球場の近くに埋められたという。
幽霊になった彼はズタズタになった体に野球のバットを持ち、見境なく襲ってくる。
名前の意味は「無念の王子」。
 
今まで考えたことなかったのですが、何故ゴーストたちは人を襲うのでしょう?
何人かは生前から完璧にイカれてる人間はいましたが
こちらの方のように極普通(?)の人もいます。
生を謳歌する者全てが憎いのか、自分たちの理不尽な死にやり場のない怒りを向けているのか……
兎にも角にも、彼らは浮かばれない。

ウィザード・ラバー

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ジーン・クリティコス。主人公アーサーの妻。
家が火事になり、幼い息子や娘を助けるために家の中に残っていたが
先にアーサーが息子と娘を助けており、それに気づいていなかった。
大火傷を負い、病院で息を引き取った。
幽霊になった彼女は、点滴スタンドを持ち、顔に火傷をしていて診察着を着ている。
他の幽霊と異なり、彼女は悪意を持たず、自分の家族を助けようとする。
名前の意味は「悲しみの妻」。
 
作中に登場するゴーストたちは事件の黒幕である実業家サイラス
未来を覗ける装置を作るためにその方法が載っている「秘密の書」に書かれた
「黒い星占い(ブラック・ゾディアック)」の項を元に集められた者たちであり、
主人公アーサーの妻であるジーンはそのために謀殺された?のかもしれません。

2008年11月8日土曜日

バウンド・ウーマン

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。 
 
本名スーザン・リグロウ。上流家庭に生まれ、男子に人気のチアリーダーだった。
彼女はとても気まぐれで男漁りに執心する女であり、振ったあと
すぐに別の男と交際し、また別れては付き合うの繰り返しで何人の男が
彼女に泣かされたかわからないほどだった。だがその男遊びが彼女の寿命を縮めた。
新しいそして最後のボーイフレンドは地元のフットボール選手だった。
彼はダンスパーティーに誘われ、彼女と一踊りした後
気づいたときには彼女の姿はなく、彼女の姿を探した青年が見たものは、
別の男とイチャついていたスーザンの姿だった。
次の日になるとそのイチャついていた男はフットボール場で絞殺されていた。
警察は犯人のフットボール選手を逮捕し、彼はフットボール場の50ヤードラインに
彼女を埋めたと自供した。彼女は腕を縛られた状態で絞殺されていた。
フットボール選手は有罪と判決され、死刑が宣告された。死刑の前に、彼は言った。
「彼女は私を傷つけた。だから彼女の首を絞めた」と。
彼女の幽霊は、ダンスパーティーの服を着たまま、腕を後ろに縛られ
首には絞められたときの紐がついている。名前の意味は「呪縛の女」。
 
何度も書いているのですが、リメイク版「13ゴースト」に登場する大半のゴーストたちは
出番が極度に少ない。一番登場シーンが多かった者も含めて
あまりパッとした活躍はしませんでした。
もー少し予算があれば彼ら一人一人の話も作れたらしく
何でも番外編みたく彼らが如何にしてゴーストになったとか
ゴーストになった後はどうしたのか?とか、シリーズ化される予定だったらしい。
願わくば、また続編が出来て欲しいものだ。

カール・ルプレクト・クロエネン

映画「ヘルボーイ」に登場。
 
ナチス将校でナチス一の暗殺者だったナチス残党兵。
オカルト結社「トゥーレ協会」の会長を務めていた、常にガスマスクを装着している異様な男。
マゾヒストであり、体中に傷があり、マスクの下の顔は、瞼や上下の唇が欠如している。
自動拳銃ルガーP08を愛用し、トンファー型の剣を用いて、超人的な身のこなしで敵を切り刻む。
1897年にドイツのミュンヘンで生まれ、天使のようなブロンドの髪の毛を持っていた彼は
音楽に非凡な能力を発揮し、声変わりが起きるまでオペラをやり続け、
ヨーロッパの首都を巡った。 この時から自身の体を傷つけることに快楽を見出すようになった。
だが彼は自身の肉体に対し嫌悪感が表れる「身体醜形障害」になり
自身の体に極度に醜く感じるようになり、そのため自分のまぶたや唇を切除してしまう。
また自分は不完全だと感じていた彼は潔癖症のような心理状態になり
細菌を防ぐため自分自身の顔に合うマスクを作った。
さらに機械の製作に熟達してきたのがこのときであり、これは機械の精密性こそが
自分の足りないものを埋めるものだと感じ、彼の理想は生体と機械の融合というものだった。
そしてラスプーチンと出会い、彼に傾倒し、彼の最も忠実な愛弟子となる。
その後ナチスに加わり、1933年に親衛隊に参加、中佐相当ランクになり、
第三帝国に貢献したことにより鉄十字勲章を授与され、トゥーレ協会の会長となった。
そしてヘルボーイ出現のきっかけとなる「ラグナロク計画」に参加。
しかし連合軍の介入により計画は失敗、ラスプーチンは異界へ引きずり込まれ
クロエネンは爆散した異界への扉となるポータル装置の破片が
胸へと突き刺さり、息絶えたかのように見えたがすぐに姿を消した。
失踪後、1956年に歯の治療記録からルーマニアにあった無記名の墓が彼のものだとわかった。
しかしながら2004年に彼は再び現れ、ラスプーチンとともに暗躍し始める。
彼の理想は彼の死によって叶えられた。
彼の体には時計仕掛けの心臓が埋め込まれ、これにより彼は死から甦り、
不死身の肉体を得たのだ。 時計の螺子を動かすことによって、
彼は速度と反射神経を増大させることができ
(これにより剣で相手の銃弾を弾き返すことができた)
また螺子の巻き方によっては仮死状態になることもできる。
彼はこの方法を使ってBRPD本部に侵入することに成功し、ヘルボーイの育ての親であるブルッテンホルム教授を殺害した。
最期はヘルボーイとの戦いで落とし穴に落とされ、針山に串刺しになった上に
歯車で押しつぶされた。生死は不明。
 
マスク脱いだら凄いんです!な人。それがクロエネンだ。
華麗な剣さばき(必見)を見せ完璧に主人公食っちゃってるあたりが物凄い。
終盤、劇中全くの無口な彼のなんともいえない変な笑い声が記憶に残る。
ついでにいうと原作の漫画ではサイボーグらしいが
それ以外は普通の科学者、カッコイイ剣術もなし。合掌。

ハンニバル・レクター

映画、小説「レッドドラゴン」「羊たちの沈黙
ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」に登場。
 
精神科医にして連続猟奇殺人犯。
殺害した人間の臓器を食べる異常な行為から「人食いハンニバル」(Hannibal・Cannibal、ハンニバル・カンニバル)と呼ばれる。
高度な知的能力を持ち、専門の精神科以外にも高等数学、
理論物理学、古文書学などに深い造詣を見せる。
対面している人物の普段使用している香水を
嗅ぎ分けるほどの動物的嗅覚を持ち、また非常な美食家でもある。
1938年リトアニア生まれ。父方の祖先はイタリアの名門貴族、
フィレンツェのマキャヴェッリ家とミラノのヴィスコンティ家の
血を受け継ぐジュリアーノ・ベヴィサングエという12世紀トスカーナの人物に遡る。
また母方もやはりヴィスコンティ家の末裔。
スイスの高名な画家バルテュスとは従兄弟の関係である。
先天的に多指症という障害があり、指が6本あった。(映画では一切描かれていない)
第二次世界大戦中の1944年、ドイツ軍に家族を惨殺され、
最愛の妹ミーシャを敗残のドイツ兵たちによって殺され食料にされた。
ハンニバルは高名な画家である叔父ロベール・レクターとその妻紫夫人の元に生活を始める。
レクター夫妻がハンニバルの失語症を治療するために門をたたいた
医学博士はハンニバルに対し催眠治療を試みるが、催眠はかからず治療は果たせなかった。
しかし博士は治療の過程でハンニバルが同時に複数の思考を行う能力を持つ事を見抜く。
ロベールはレクターにアトリエを与え絵画の手ほどきを加え、紫夫人は日本語や和歌など
日本文化の素養を身につけさせた。ある日ハンニバルが紫夫人と市場で買い物をしていると、
肉屋が紫に対し野卑な言葉をかけたためハンニバルは肉屋に暴行を加えた。
この一件が叔父の耳に入り激昂、肉屋を杖で打ちつけている最中に持病の心臓発作を起こし死亡。
ハンニバルは報復の為に紫が所有していた日本刀を持ち出し肉屋を殺害、更にその頬を食する。
これが彼が犯した最初の殺人になる。この事件を境にハンニバルは失語症から回復するが、
同時にパリ市警の警視、ポピールがハンニバルの怪物性と紫夫人の魅力に注目する契機ともなった。 叔父亡き後、未亡人となった紫と暮らすことになったハンニバルは医科大学へと進み、解剖学を学ぶ。 ハンニバルは自身の類まれな才能を遺憾なく発揮し始める。精巧な解剖図によって解剖学教授の信頼を、
スケッチを販売することで生計手段を獲得。さらに幼少期に会得した記憶の宮殿による
記憶術が彼の学習を助けた。ハンニバルは失われた記憶を取り戻すべく、入手した薬物と
音楽による自己催眠によって別荘の惨劇の記憶(の一部)を甦えらせ、妹ミーシャを殺害し
食した一味達の顔を完全に思い出した。ハンニバルは報復、復讐へと行動を移し連続殺人を犯す。
首謀者殺害時にミーシャに関する記憶の最後の部分を取り戻し、これが後の人格形成に
決定的な影響を与える事になる。事件後肉屋の殺人事件からハンニバルをマークしていた
警察により逮捕、拘留されるが、この連続殺人が「戦争が生んだ悲劇」と大々的に報道され、
運よく世間の同情を惹く事もできたハンニバルは釈放。残り一人の行方を追ってフランスを離れ
単身アメリカへと渡る。成人後アメリカに渡り医学を修得。しばらくは病院の救急外来嘱託医などをしていたが、
1970年ごろに独立、精神科を開業した。その治療手腕は評判となり、多くの有名人や上流階級の人間が患者となった。
彼らとの享楽的な付き合いや非常識ぶりが、彼の眠っていた欲望や凶暴性を目覚めさせ、
自分の患者を殺害してはその肉を食うという連続猟奇殺人が始まる。
1975年3月22日、患者であったボルティモア・フィルハーモニック・オーケストラのフルート奏者、ベンジャミン・ルネ・ラスペイルを殺害した際には、彼の臓器を調理して、
ゲストとして招いたオーケストラの理事たちに振舞った。
1978年、FBIの捜査顧問であったウィル・グレアムに犯行を突き止められたが、グレアムに瀕死の重傷を負わせて逃亡。
それからの9日間で更に3人を殺害している。1979年、ようやく逮捕され9人に対する第一級殺人罪で起訴された。
ところが拘置されていた精神病院で、拘束を解かれた一瞬の隙を突いて看護婦に噛み付き、その顎を噛み砕いた。
あまりの凶暴かつ異常な行動に、裁判所はチェサピーク州立病院ボルティモア精神異常犯罪者診療所への終身拘束を決定。
狭い独房に閉じ込められることになったが、料理書からファッション誌まで多数の書籍を購読、
最厳重監視病棟の囚人の身ながら、臨床精神病理学会誌や精神医学会誌に論文を発表するなど、世間に影響を与え続けた。
1981年、グレアムは連続殺人犯(通称噛み付き魔)フランシス・ダラハイドの捜査協力を
レクターに求めてきたが、レクターは逆にダラハイドをけしかけてグレアムと家族を襲わせた。
命は助かったものの、グレアムは顔をズタズタに切り刻まれる重症を負った。
このように、レクターには他人を心理的に操作して犯罪を犯させる驚異的な能力があるとされる。
1983年、連続誘拐殺人犯(通称バッファロー・ビル)ジェイム・ガムに対する捜査協力を求めてきた、
当時FBIアカデミーの学生であったクラリス・スターリング捜査官の訪問を受ける。
ガムに娘を誘拐されたマーティン上院議員への情報提供の見返りとして条件の良い特殊監房に移ったが、
2人の看守を殺害して逃亡。クラリスが事件を解決する頃には南米にまで逃れた。
行方不明の逃亡期間中、ブラジルでバカンス中だった州立病院のチルトン院長を殺害した模様。
また原作では多指症を手術し6本目の指を取り除いている。
1990年、レクターはダンテ研究者のフェル博士という偽名でフィレンツェに現れる。
この時は峻厳をもって鳴る専門家連中を満足させるほどの深い知識を披露していた。
パッツィ刑事は彼をハンニバル本人ではないかと疑い捜査していたが、ヴェッキオ宮殿で
先祖の例に倣って殺害され、ツアー旅行者にまじってアメリカに帰国する。
ところが、被害患者だった大富豪のメイスン・ヴァージャー一味に拉致される。
レクターの趣味嗜好から高級奢侈品に網を張っていたクラリスの捜査はレクターを寸前まで追い詰めたが、
メイスンらに囚われていたレクターを助け出すことになってしまう。
レクターはヴァージャーを間接的に殺害、次いでクラリスのライバルである司法省のクレンドラーの頭を切り開き、
脳みそのスープと脳みそを喰わせる(原作ではレクターとクラリスが食す)。
クラリスに手錠を掛けられるも自分の左腕を切断、逃走する。
原作ではクラリスと共にアルゼンチンのブエノス・アイレスに瀟洒な館に住んでおり
二度目の手術で更に顔を変えて、静かに仲良く暮らしている。

もはや説明(省略)!天才的犯罪者!
どうしようもないほど悪人なのに、今じゃスーパーヒーローようなレクター博士。
彼の明日は(省略)!

マイケル・マイヤーズ

映画「ハロウィン」シリーズ、リメイク版「ハロウィン」に登場。

白いマスクを被り、するどい包丁を持ち、ボロボロの作業着を着た殺人鬼。
何度死んだと思われても現れることから、ブギーマンとも呼ばれる。
事件は1963年ハロウィンの夜に起きた。
姉を殺害した6歳のマイケル・マイヤーズは、精神病院に収容される。
その15年後精神病院を脱走。生まれ故郷であるアメリカのイリノイ州ハドンフィールドへ現れた。
若者などを殺したが担当医であるルーミス医師に拳銃で撃たれ、
二階から落ちて死んだかにみえたが、生きていた。
その後生き残った学生ローリーがマイケルの実の妹であることがわかり、
マイケルはローリーが搬送された病院に侵入する。
院内関係者が8人殺されたが、ルーミス医師の起こした
ガス爆発によってマイケルは焼死したかに思われたが
完全には死んでおらず、ルーミス医師も辛くも生き延びている。
10年間昏睡状態に陥っていたが、救急車での護送中に
姪のジェイミーが生存している事を知り覚醒。
救急隊員を殺害して、ハドンフィールドへ向かう。
ローリーは交通事故死でなくなっていたが
遺児であるジェイミーがマイケルに狙われる。
だがルーミス医師によって阻止され、マイケルも警官隊の集中砲火を浴びて
重傷となるが運よく逃げ延びる。この事件をきっかけにジェイミーは失語症になり、
その後マイケルに襲われるがルーミス医師にまたも阻止される。
その後成長したジェイミーは子供を出産。
だが謎のケルト系邪教集団により肉親への殺意を駆り立てる
「イバラの呪い」を受け復活したマイケルにジェイミーは殺害されてしまう。
彼女が殺害される直前に隠した赤ん坊だけは、
偶然にもマイケルの最初の殺人劇を生き延びたトミーによって、無事に保護される。
1994年にハドンフィールドでジェイミーの子供を狙った
マイケルが殺人を繰り返すが、引退したルーミス元医師や
かつてのハドンフィールドの惨劇で生き延びたトミーによってこれも阻止される。
ルーミス医師はその後他界するが、ルーミス医師の世話をしていた看護婦の家と、
その隣人の家がマイケルによる襲撃を受け、多くの人々が殺害される。
1998年、ローリーは実は生きていて事故死を装い
ケリー・テイトという名前で私立高校の校長を務めていた。
その私立高校に、ローリーを狙ったマイケルが現れる。
ローリーはついに反撃に出て、マイケルは斬首され、死亡したかと思われたが、
斬首されたのは喉を潰されて声の出ない救急隊員であり、
本物のマイケルには何処かへと逃亡していた。
2001年、ローリーが送り込まれた精神病院にマイケルが侵入し
病院内の警備員を殺害。狙われていたローリーも一度はマイケルを
罠にかけて追い詰めるが、マイケルの反撃によって転落死する。
同年10月31、事業家フレディの企画したマイケルの生家内での
イベントに参加した大学生達が、地下に潜んでいたマイケルに襲われる。
学生の生き残りと事業家フレディに反撃を受け火事によって
焼死したと思われたが、死体安置所で目を覚ました。その後の行方は不明・・・

説明不要ッ!(こればっかりだなぁ(笑)恐怖の白塗りマスク!
他の不死身の殺人鬼は一回ぐらい死んでいるだろうが、マイケルは違う。
今まで一度も死んだことがないのだ。
事実、瀕死の重傷を負うが毎度助かっている。
今だから言えるが本当の不死身の殺人鬼は彼一人だといえる。
以下詳しい年表。

1957年10月19日(0歳)マイケル・マイヤーズ、イリノイ州ハドンフィールドにて生まれる。
1963年10月31日(6歳)マイケル、ハロウィンの夜に男友達を家に誘い込んでいた実の姉ジュディス・マイヤーズを包丁で刺殺。精神異常者として精神病院に送り込まれる(第1作・被害者1人)。
1978年10月31日(21歳)マイケル、精神病院を脱走。作業員を殺害して作業着を奪い取り、白いゴム製のハロウィンマスクを被り、ハドンフィールドで殺人を起こす(第1作・被害者4人)。学生のローリーが狙われるが、ルーミス医師によって銃弾を6発浴びた上に2階から転落。死んだかと思われたが、生きていた。
1978年10月31日(21歳)ローリーの運び込まれた病院内にマイケルが侵入。自分を見た人間達を次々と殺害(第2作・被害者8人)。この事件時に、ローリーがマイケルの実の妹である事が発覚する。ルーミス医師の起こしたガス爆発によって焼死したかに思われたが完全には死んでおらず、ルーミス医師も辛くも生き延びている。
1988年10月30日(31歳)10年間昏睡状態に陥っていたが、救急車での護送中に姪のジェイミーが生存している事を知り覚醒。救急隊員を殺害して、ハドンフィールドへ向かう。
1988年10月31日(31歳)ローリーの遺児であるジェイミーがマイケルに狙われるが、ルーミス医師によって阻止され、マイケルも警官隊の集中砲火を浴びて重傷となるが逃げ延びる。この事件をきっかけにジェイミーは失語症になってしまう(第4作・被害者?人)。
1989年10月31日(32歳)失語症になったジェイミーが再びマイケルに狙われるが、ルーミス医師によって阻止される(第5作・被害者?人)。
1994年(37歳)成長したジェイミーが子供を出産。肉親への殺意を駆り立てる「イバラの呪い」によって復活したマイケルに、ジェイミーは殺害されてしまうが、彼女が殺害される直前に隠した赤ん坊だけは、偶然にもマイケルの最初の殺人劇を生き延びたトミーによって、無事に保護された(第6作・被害者1人)。
1994年(37歳)ハドンフィールドにて、ジェイミーの子供を狙ったマイケルが殺人を繰り返すが、引退したルーミス元医師やかつてのハドンフィールドの惨劇で生き延びたトミーによって阻止される(第6作・被害者?人)。
1995年(38歳)ルーミス医師が病魔によって他界する。
1998年10月29日(41歳)ルーミス医師の世話をしていた看護婦の家と、その隣人の家が、マイケルによる襲撃を受け、殺害される(第7作・被害者3人)。マイケルの目的は、おそらくルーミス医師本人への復讐だったと思われる。
1998年10月31日(41歳)ローリー(ケリー・テイト)が校長を務める私立高校に、ローリーを狙ったマイケルが現れる(第7作・被害者4人)。ローリーによって首を斬首され死亡したかと思われたが、斬首されたのは喉を潰され声の出ない状態の救急隊員であり、本物のマイケルには何処かへと逃げられる。この事件が発生するまで、マイケルは公式上、死亡扱いされていた。
2001年(44歳)ローリーが送り込まれた精神病院にマイケルが侵入。病院内の警備員を殺害し、狙われていたローリーも一度はマイケルを罠にかけて追い詰めるが、マイケルの反撃によって転落死する(第8作・被害者3人)。
2001年10月31日(44歳)事業家フレディの企画したマイケルの生家内でのイベントに参加した大学生達が、地下に潜んでいたマイケルに襲われる(第8作・被害者6人)。幼い頃にマイケルが虐待を受けていた事が発覚している。
火事によって焼死したと思われたが、死体安置所で覚醒している。

フレディ・クルーガー

映画「エルム街の悪夢」シリーズ、「フレディVSジェイソン」に登場。

本名フレッド・クルーガー(フレディはフレッドの愛称)。
眠った人の夢に現れ、右手にはめられた鉄の爪で相手を引き裂く殺人鬼。
夢の中で彼に殺された者は、現実でも同様の傷を負って死に至る。
顔は赤く焼け爛れており、赤と緑の横縞のセーター、茶色の帽子を被っている。
生前はスプリングウッドの殺人鬼として大勢の子供をいたぶり、
殺害していた殺人犯であり、その出生は痛ましい。
修道女である母アマンダ・クルーガーはウェスティン・ヒルズ精神病院で
患者の看護をしているときに、その患者たちに監禁された。
病院に何日も閉じこめられ、その間何百回とレイプされ、アマンダは妊娠し、発狂。
その九ヵ月後、宗教上の理由で堕胎するの拒んだアマンダは男の子を出産した。
その後母親が育児のできる状態ではないので彼は養子に出された。
義父は彼をフレッドと名づけ、エルム街1428番地に住むようになった。
彼の幼少期は最悪であり、学校の友人は彼を嘲りの対象にし、
近所からは異端の目で見られた。家に帰っても義父から虐待が待ち受けていた。
彼はその時から小動物を痛めつけることに魅了され、自分の体に傷をつけるのも喜んだ。
義父を殺害後、その魔の手を子供たちへ伸ばすようになった。
妻ロレッタと結婚、一児マギーを得る。しかし結婚後の幸せな生活の合間にも
殺人を繰り返していた。だがそんな日も長くは続かず、
ロレッタに真相がバレると、彼女を殺害。マギーは養子に出された
被害者は30人にも及び、その30人目を殺した直後に警察が踏み込み捕まえたが、
書類上のミスにより有罪にはならず釈放される。
その後、怒りに駆られた遺族達によって焼き殺された。
このとき警察はこの事の成り行きを黙認し、
エルム街の住人はこの件を口外しないようにした。
彼の肉体が滅ぶ直前、古代から人々の悪夢の中に棲み続けた3匹の夢魔たちによって
人々の恐怖を与えるという条件で、人間の夢の中だけで復活を許され、
以後悪夢による殺人を繰り返す。毎回殺人方法は異なり、
彼なりのこだわりが感じさせられる。
その能力は人間を恐怖に陥れれば、その魂からエネルギーを吸い取り、
より力を発揮できる。しかし行動範囲である夢の中から現実へ出てしまうと、
たちまち能力を失ってしまい、恐怖を与えられないと弱体化していく。
スプリングウッドの住人が彼の存在を忘れてしまうと無にかえるというのも弱点。
毎回被害者をいたぶって殺すという彼の考えが、彼を死に追いやり続けてもいる。

彼もまた説明不要ッ!泣く子も黙る、極悪非道な鬼畜ドリームマスターッ!
ロリコンでも知られている彼ですが、その出自は結構凄まじいものだ。
社会が生んだ忌むべき存在の彼だが、ジェイソンと違い容姿トラウマ
一向気にしてないのはある意味大人の余裕という奴なんだろうか。

ジェイソン・ボーヒーズ

映画「13日の金曜日」シリーズ、「フレディVSジェイソン」に登場。
 
エリアス・ボーヒーズとパメラ・ボーヒーズとの間に生まれる。
生まれながらの奇形児であり周囲の子供たちにいじめられた。
母親であるパメラは彼を過保護に育て、より内向的な性格になる。
母親がクリスタルレイク・キャンプ場の料理人で、ある日ジェイソンを連れて
キャンプを訪れたとき、事件が起きた。
キャンプの監視員が仕事を怠り、ジェイソンは溺れ死んだと思われ
(いくつかの諸説があり、溺れたことにより記憶を失い、
森に一人隠れて暮らしていたともパメラに匿われて暮らしていたとも言われている。
また、ジェイソンはキャンプ場に来ていた子供たちにより湖に突き落とされたことが
外伝「フレディVSジェイソン」で本人の夢のなかでわかった)
このときパメラは発狂した。その1年後二人の監視員がパメラに殺され
キャンプ場は閉鎖されたが後に再開しようとするたびにパメラによって妨害される。
キャンプ場は何年も閉鎖され続けたが
1975年6月13日の金曜日に地元の事業家であるスティーヴ・クリスティが
大金を投じ、キャンプ場の再開を図るがパメラに監視員共々殺される。
しかし、アリス・ハーディによってパメラは殺害される。
だが、湖で溺れ死んだジェイソンは実は生きていて、唯一の生存者アリスを5年後復讐する。
以来ジェイソンはキャンプ場に来た若者を次々と殺すようになるが
同じく母親を殺されたトミー・ジャーヴィス少年に殺される。
その後クリスタルレイクとは別の場所で同類の殺人が起きたが、
それは全てロイ・バムスという模倣犯の仕業であった。
模倣犯の死により事件は幕を閉じたかのように見えたが、青年となったトミーは
ジェイソンの悪夢に悩まされ続け、ついにジェイソンの墓を暴き
ジェイソンに止めを刺したが、その死体に雷が当たり、ジェイソンは不死身の化け物となった。
その後は超能力少女と戦ったり、本体は寄生虫だったり、同じ殺人鬼であるフレディと戦ったりした。
その後、2455年の未来に現れた。そのの後消息は不明。
(10作目「ジェイソンX」で未来に現れる前には累計100人以上の人を殺していたらしい)
 
もはや説明不要ッ!ホッケーマスクが代名詞な彼ですが
昔はエレファントマンみたいな麻袋を被ってもいた。
さぁ不死身なバケモノになった彼の明日は、どっちだ!
以下彼の大暴れ年表(彼以外も含む)
 
1935年『キャンプ・クリスタルレイク』という名のキャンプ場がクリスティ夫妻によってオープンされる。
1946年6月13日(0歳)ジェイソン・ボーヒーズ、ニュージャージー州ブレアーズタウン付近でエリアス・ボーヒーズ、パメラ・ボーヒーズの間に生まれる。
1957年(11歳)監視員のミスでクリスタルレイクで溺れる。周囲には溺死したと思われたが、命は取り留めており、記憶を失っていたとの説あり。
1958年6月13日(12歳)殺人事件が発生する。以降、死んだジェイソンの仕業とされる事件が多発する。同年、キャンプ場が封鎖される。
1980年6月13日(34歳)キャンプ場を訪れた若者を母親パメラが殺害するが、パメラ自身も殺される(第1作、被害者10人)。なお、パメラが殺害される現場をジェイソンが目撃。失っていた母親の記憶を取り戻したとの説あり。
1980年8月(34歳)パメラの起こした殺人事件で、ただ一人生存した女性アリスが行方不明になる。実際は母親を殺されたジェイソンに仇としてアイスピックで殺害され、死体もジェイソンにどこかへ運ばれている。ちなみにこのアリスが、ジェイソンの最初の被害者である。
1985年(39歳)母親の復讐のために、キャンプ場を訪れた若者を殺害する(第2作、被害者8人)。被害者の反撃により死んだと思われたが、命は取り留めていた。
1985年(39歳)ふたたびキャンプ場を訪れた若者を殺害する(第3作、被害者12人)。
被害者の反撃により死んだと思われたが、命は取り留めていた。
1986年頃(40歳)死体置き場から脱走して、みたびキャンプ場で殺害を繰り返す(第4作、被害者14人)。被害者であるトリッシュとトミーの二人の反撃により死亡。
1993年頃(?歳)墓場でミイラ化していく。この間にも別人が扮装した偽ジェイソンによる殺人事件が発生する(第5作、被害者21人)。犯人の救急隊員ロイは被害者の反撃で串刺しになって死亡。ちなみにこの事件には、1987年にクリスタルレイクで被害者となったトミーも関与しており、事件の解決後に暴走。病院から脱走する。
不明(?歳)落雷により復活して、『フォレスト・グリーン』と名前の変わったクリスタルレイク湖のキャンプ場で新たなる殺害を繰り返す(第6作、被害者18人)。被害者の反撃により溺死したと思われていたが、やはり死んでいなかった。ちなみにこの事件にも1987年の被害者の一人であったトミー少年が関わっている。
不明(?歳)超能力を持つ少女により湖底から復活して、キャンプ場で殺害を繰り返す(第7作、被害者?人)。少女の父親によってふたたび湖底に沈められたが、死んではいなかった。
不明(?歳)湖底ケーブルのショートにより復活して、客船、そして目的地のニューヨークで殺害を繰り返す(第8作、被害者?人)。被害者の反撃により、下水道から流され、消息不明。
不明(?歳)特殊部隊によって木っ端微塵に吹き飛ばされるが、怨霊となって人々に乗り移りながら殺害を繰り返す(第9作、被害者?人)。義理の妹ダイアナの身体を乗っ取り復活後、姪によって心臓を串刺しにされたが、後の消息は不明。マスクがフレディに確保される。
2003年フレディによって蘇生され、エルム街で暴走(外伝作、被害者?人)。最終的には、自らを蘇生させたフレディと対決、爆発に巻き込まれ相討ちとなるが、やはり死んでいなかった。
2455年(?歳)冷凍保存の解除により復活して、宇宙船内で殺害を繰り返す(第10作、被害者?人)。いったん倒されるが、ナノテクノロジーにより再度復活した。被害者の反撃により大気圏に突入したあとの消息は不明。

トルソー

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。

本名ジミー・ガンビーノ。親が賭け場を経営していたこともあり、
根っからのギャンブラーだったジミーはたとえ金がなくても
親の賭博場の評判を下げないためにどんな賭けにも応じていた。
そこへマフィアのラリー“フィンガー”ヴェッテロがボクシング賭博を申し込んだ。
もちろんジミーはこの賭けに乗り、そして負けた。
ジミーはそのとき無一文であり、借金を踏み倒そうとした。
それがわかるとラリーは借金している者たちへの見せしめに
彼をバラバラにしてセロハンで包み、海へ捨てた。
幽霊になった彼はセロハンに包まれた状態でバラバラな体を懸命に動かしている。
名前の意味は「胴体」。
 
リメイク版「13ゴースト」一、異様な姿のトルソー。
ゴーストたちの事細かなバックストーリーがDVDで述べられており
そこからこれらの記事は書かれているのですが
いやー、こういう設定を考えつく人の才能には脱帽ですわ。
彼もあまり出番はないのですが、子ども相手にこんな奴が現れたら
そりゃ怖いモンですよ。

ファースト・ボーンサン

映画リメイク版「13ゴースト」に登場。
 
本名ビリー・マイケルス。生前はカウボーイ映画のファンで、
「カウボーイごっこ」で遊ぶのが好きだった。
これを止めさせようとすると烈火のごとく怒り、親も大目にみていたが
彼の友人が本物の弓矢を見つけ、彼に「荒野の決闘ごっこ」を申し込んだ結果、
ビリーのオモチャの銃が本物の矢に敵うわけがなく、頭に矢が刺さって死んだ。
幽霊になってからは額に矢が刺さった状態になっており、死後にカウボーイよりも
インディアンが好きになったのかインディアンの格好で手斧を持っている。
名前の意味は「跡取り息子」。
 
リメイク版「13ゴースト」は私の好きな映画の一つである。
幽霊というと日本なら髪の長い女がイメージされることが多いですが
「13ゴースト」ではそのイメージとは全く違う、個性的な幽霊が12人も登場する。
そこが魅力的なわけで、遂々DVDまで買ってしまう始末。
今回はその幽霊の一人を紹介しているわけですが、
劇中の彼にこれといった出番はありませんが、その出自は
なかなかそそられるものであります。