2008年11月15日土曜日

マイナー(坑夫)またはハリー・ワーデン

映画「血のバレンタイン」に登場。
 
アメリカの東岸に面した小さな鉱山町ハニガー。
この静かで平和な町に、実は、20年前、恐しい事件がおきていた。
2月14日バレンタインで町の人々がパーティを開き祝っている頃
二人の鉱夫が仕事を早くきり上げてパーティに加わろうと
鉱山から去っていったが、不注意にも鉱内のメタン・ガスの量を
調査するのを忘れ、それが原因でガス爆発が勃発。
中にいた鉱夫たちが生き埋めになった。
6週間に及ぶ発掘作業の結果、一人だけが救出されるが
その鉱夫ハリー・ワーデンは、生きのびるため同僚の肉を食べるという
異常な体験をしており、救出された時には完全に気が狂っていた。
一年後、精神病院から脱走しハリーは2月14の晩、鉱山服に身を包み、
爆発の原因をつくった二人の鉱夫を殺し、
その心臓をハート型のキャンデー箱に入れ
“二度とバレンタインを祝うな"という警告を残した。
この恐しい事件のために、ハニガーでバレンタイン・デーを祝わなくなった。
20年後、人々からこの事件の記憶も消えた時、
再びバレンタイン・パーティが復活した。娘たちの中でも
最も美しいサラは、アクセルと恋人同士だったが
以前は町長の息子T・Jの恋人だった。
T・Jは故郷と彼女を捨て都会に行ったのだが、夢は破れ、
町に戻って来ており、サラとアクセルの仲を知ると嫉妬に燃えた。
パーティの当日、悪夢は徐々にはじまった。
まず、ハニガー町長に贈られたハート型キャンデー箱には
血に染まった心臓がつめられ、一人の老女が殺され、
コイン・ライドリーの乾燥機の中にほうりこまれていた。
ハニガーはハリー・ワーデンの再来と思い
警察署長ニュービィに調査を極秘に依頼し、
パーティは中止され、その理由は明かされないようにした。
町の若者たちは不満を持ち、遂に彼らだけのパーティを
町はずれの鉱山に場所を変えて開くことに。警告を無視した
この若者たちは、迷路のように複雑な鉱内で
防毒マスクをした炭坑夫姿の殺人者ハリー・ワーデンによって
ツルハシで一人、また一人と惨殺されてゆく。
アクセルも殺され、サラは危機に陥るがT・Jが
彼女の危機を救い、戦いの最中ガスマスクが外れ
殺人者の素顔を曝け出した。そのマスクの下の顔は
なんと殺されたはずのアクセルであり、今までの犯行は
全てハリーの仕業ではなく、すでにハリーは死亡していたのだ。
アクセルは20年前ハリーに殺された男の子供で、
目の前で父親が惨殺されたショックにより潜在意識の中に
トラウマが残り、復活したバレンタイン・パーティが引き金となり
殺人衝動に駆られて、事件を起こしたのだ。
サラとT・Jはアクセルに襲われるが、その時鉱山がくずれ落ちた。
瓦礫の下敷になったアクセルは片腕を自ら切断し、
血のしたたる切り口をおさえながら呪詛の言葉を吐き、
いずこヘとなく坑道の奥へと消えていった。
 
ガスマスク姿の殺人鬼ツルハシ持って
ザクザク人を殺しまくる映画「血のバレンタイン」。
もう内容なんてどうでも(よくはないが)良い。
凶悪さが滲み出るガスマスク、眩しいライト、ツルハシ。
これだけで私は非常に満足です!

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