2008年11月16日日曜日

双葉山の殺人鬼

小説「殺人鬼」「殺人鬼Ⅱ逆襲篇」に登場。
 
本名、年齢、一切不明。双葉山に潜む謎の殺人鬼。
性別は男性、身長二メートル前後、体重 百二十キロ前後、
性格は凶暴、残忍、冷酷。人間の持つ良心、理性、常識、
愛や恐怖といった感情が存在せず、ただ人を残虐に殺すということが
全てを埋めている。その正体は熊と樵の娘が交わって産んだ子、
山に棲む鬼の一族の末裔、日本軍の秘密研究所が
極秘に製作した薬品で狂った登山家、
研究所で極秘の人体実験によって遺伝子操作された人間とも言われるが
どれも確かな話ではなく、出生含めて全て謎に包まれている。
ただ昔から双葉山に棲んでいると云われており、
双葉山が「魔の山」と呼ばれるのもこれが理由である。
本人も自分の存在が何なのかわかっていないらしい。
過去に何度も事件を起こしており、どれも首をもぎ、腹を裂くといった
残虐な犯行を行ない、事件は未解決のままになっている。
常に邪悪な波動ともいえる邪気のようなものを
体中から発散しており頭の中は「殺す」という言葉で埋め尽くされ、
相手がもがき苦しみながら死ぬことを、至高の快楽と感じる
残虐性を備えている。相手の頭を潰すほどの怪力を持ち、
その頭は常に残虐な手法で相手を殺すことを考え
彼の目に映るものは全て残虐な用途を持った兇器と化す。
知略にも長けており、残虐性と相成って驚くべき行動を起こす。
 
恐ろしい。小説の中での恐ろしい人物は数知れず、
だがこれほど危険で禍々しい人物はいない。
人を殺さなければいけないという謎の行動原理、
人間を超越しきった心、残虐性、サディストを超えるサディスト。
人が苦しみを感じなくなるまで残虐に嬲り続け、痛めつけ、殺す。
この人物は小説界の異端中の異端といえるであろう。

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