別称「死霊騎士団」「テンプル騎士団」「盲目の死者」。
あるところにアンクを紋章にした邪教の騎士団がいた。
彼らは近くの村の女を捕らえては、生贄として殺してその血を飲んだ。
その儀式は彼らに不死を約束するものとして行われた。
だが、憤怒に駆られた村人たちの手により彼らは死んだ。
彼らの蛮行もこれまでかと思われたが、彼らはただでは死んでいなかった。
彼らは時間と空間を超越した存在となり、彼らは度あるごとに
甦る生ける亡者と化していたのだ。彼らの体は腐り果てて骸骨同然の姿に
ボロ布を纏わりつかせている。時間と空間を超越したことにより、
あらゆるところに現れる。人数ははっきりしていないが十数人以上はいる。
なんというか、多感な時期の少年たちが一度は想像しちゃう(特に私のような)
ような姿であるブラインド・デッド。監督アマンド・デ・オッソリアは生涯を通じて
彼らが登場する映画の脚本や絵を描き続けたそうです。
(監督は死ぬ前に新作一本は撮るつもりだったようです)
映画自体は第一作目以降、ドンドン急下降していくB級映画ですが
私は死霊騎士団に対して死ぬまで拘り続けた監督の根性に拍手を送りたい。
普通の人だったら人気がないと解れば、続編なんぞ作ろうなどと思わない。
しかし、オッソリア監督はこの映画に拘り続けた。
作品は自分の子どものようなもの、とはよくいうものですが
私は監督が作った不死身の彼らを映画を作り続けることにより
不死と同じようにしていたように感じる。
その映画の才能に関しては疑問が多くあるが
その根性は一介の映画監督にはないものであり、職人の鑑である。
原案者が亡くなったことにより今度こそ、彼らブラインド・デッドは滅びた…
わけではない!なんと新作を作りたいという方が居りまして、
今度は善人になったブラインド・デッドが活躍するとかなんとか。
原案者が亡くなった今、筆者は不死鳥の如く蘇る不死身の彼らの
活躍に期待するばかりである。
以下、作品ごとにおける彼らの設定。
一作目での設定:十三世紀スペイン、「ベルザノ」という地にある騎士団がいた。
彼らはエジプトに遠征したときに不死の魔術を学び、生命の象徴である
アンクを紋章として使っていた。その魔術の内容は若い女を生贄として
体中を剣で切り刻み、その血を啜りとるというものだった。
王の命により彼らは首吊りに処され、その目はカラスに食われた。
彼らの城は廃墟となり、彼らはその城に埋葬された。
だが彼らは死んではおらず、毎夜毎夜墓から甦り血を求める亡者となっていた。
それ以来ベルザノは呪われた地となった。彼らは地元の人間に
「東方の騎士」と呼ばれている。彼らは馬に乗って、生贄を探す。
カラスに目を食われたことにより目が見えず音だけを頼りに襲うのだ。
その耳は大変よく聞こえ、心臓の鼓動だけで相手の位置を確認できるほどである。
そして手に持った剣で犠牲者を容赦なく切り刻み、血を啜る。
血を啜られた者はその後彼らと同じ生ける死者となる。
二作目での設定:13世紀のスペインのとある村「ベルザノ」で、
悪魔を崇拝する騎士団が村に住む処女を生贄に捧げる儀式を行っていた。
その儀式は生贄の心臓にナイフを突き立て、その心臓を抜き取り血を飲むもの。
彼らの度重なる悪行に耐えられなくなった村人達は
騎士団全員を村の広場に連行し、彼らの目を松明で焼き潰して
生きたまま火炙りに処した。騎士団が処刑されてから500年後、
村は騎士団たちを滅ぼした記念を祝う式典を行おうとしていた。
式典のクライマックスには騎士たちを模した人形を高々と燃やす。
伝説では騎士たちは500年後に甦ると言われていた。
だが村人たちはそれを迷信と見なしていた。
そこへ村人たちに蔑まされていた知恵遅れの男ムルドが
村人たちへ復讐するために若い女を生贄に捧げた。
女の血が地面にしたたると墓から彼らは甦り、村人たちを惨殺しはじめる。
彼らの乗る馬は彼らと同じ甦った馬であり、顔に被さった布をとると
腐乱した顔が現れる。この騎士団は血を求めず、ただ復讐のために
剣で斬りかかってくる。火刑に処されたことから火には弱く、
悪魔崇拝をし続けたことからその邪悪さ故に日光に弱い。
三作目での設定:不老不死を求めたある騎士団は遂にその秘法を手に入れ、
金銀財宝をも手に入れた。しかし船でオランダへ帰る途中、消息を絶った。
それ以来謎の幽霊船が現れるようになり、その幽霊船を見たものは
生きては帰れないという伝説ができた。騎士団たちが手に入れた
不老不死の秘法は黒魔術によって邪神像を崇めることにより
不死を手に入れるものであり、代償として異次元空間に閉じ込められるというものだったのだ。
それゆえに彼らは船ごと異次元に囚われ、自分たちの国の土を踏むことはなかった。
しかも彼らの若さを保つといった魔術ではなく、体が腐り果てても
生き続けるというものだった。邪神像は骸骨に角が生えたような姿であり、
やはり悪魔のようなものだと推測できる。彼らはその呪われた魂故に
十字架を恐れ、火も恐れる。やはり日光が苦手で太陽が出ている間は
棺の中で眠り、夜の間でしか活動できない。
だが水が苦手なわけではなく、その気になれば海中を歩いてくることもできる。
四作目での設定:とある海岸に自分たちの城を持ち、海の魔物を崇拝していた
騎士団は自分たちの根城で魔像に生贄を捧げていた。
その儀式は生贄の心臓を魔像に捧げるというものだった。
彼らの蛮行は功を奏し、彼らは不死になった。
近くの漁村に七年に七夜の間七人の処女を一人ずつ生贄に捧げるよう要求するようになり
彼らによって呪われた村は粛々と彼らに従い、彼らの要求を呑み続けた。
ここでは彼らは「海の騎士」と呼ばれている。
カエルのような魚のような人に似た姿の魔像を崇拝している。
今回も不死の体は手に入れてはいるが、自分たちの若さを保つようなものとは違い
肉体は腐敗しても生き続けるというものである。
今までとは違い海に近いところに根城を構え、海岸はカモメの鳴き声と
城から聞こえる鐘の音が唱和しあい、とても不気味である。
魔像が彼らの弱点であり、これを破壊してしまうと彼らは滅びてしまう。
甦る生ける亡者と化していたのだ。彼らの体は腐り果てて骸骨同然の姿に
ボロ布を纏わりつかせている。時間と空間を超越したことにより、
あらゆるところに現れる。人数ははっきりしていないが十数人以上はいる。
なんというか、多感な時期の少年たちが一度は想像しちゃう(特に私のような)
ような姿であるブラインド・デッド。監督アマンド・デ・オッソリアは生涯を通じて
彼らが登場する映画の脚本や絵を描き続けたそうです。
(監督は死ぬ前に新作一本は撮るつもりだったようです)
映画自体は第一作目以降、ドンドン急下降していくB級映画ですが
私は死霊騎士団に対して死ぬまで拘り続けた監督の根性に拍手を送りたい。
普通の人だったら人気がないと解れば、続編なんぞ作ろうなどと思わない。
しかし、オッソリア監督はこの映画に拘り続けた。
作品は自分の子どものようなもの、とはよくいうものですが
私は監督が作った不死身の彼らを映画を作り続けることにより
不死と同じようにしていたように感じる。
その映画の才能に関しては疑問が多くあるが
その根性は一介の映画監督にはないものであり、職人の鑑である。
原案者が亡くなったことにより今度こそ、彼らブラインド・デッドは滅びた…
わけではない!なんと新作を作りたいという方が居りまして、
今度は善人になったブラインド・デッドが活躍するとかなんとか。
原案者が亡くなった今、筆者は不死鳥の如く蘇る不死身の彼らの
活躍に期待するばかりである。
以下、作品ごとにおける彼らの設定。
一作目での設定:十三世紀スペイン、「ベルザノ」という地にある騎士団がいた。
彼らはエジプトに遠征したときに不死の魔術を学び、生命の象徴である
アンクを紋章として使っていた。その魔術の内容は若い女を生贄として
体中を剣で切り刻み、その血を啜りとるというものだった。
王の命により彼らは首吊りに処され、その目はカラスに食われた。
彼らの城は廃墟となり、彼らはその城に埋葬された。
だが彼らは死んではおらず、毎夜毎夜墓から甦り血を求める亡者となっていた。
それ以来ベルザノは呪われた地となった。彼らは地元の人間に
「東方の騎士」と呼ばれている。彼らは馬に乗って、生贄を探す。
カラスに目を食われたことにより目が見えず音だけを頼りに襲うのだ。
その耳は大変よく聞こえ、心臓の鼓動だけで相手の位置を確認できるほどである。
そして手に持った剣で犠牲者を容赦なく切り刻み、血を啜る。
血を啜られた者はその後彼らと同じ生ける死者となる。
二作目での設定:13世紀のスペインのとある村「ベルザノ」で、
悪魔を崇拝する騎士団が村に住む処女を生贄に捧げる儀式を行っていた。
その儀式は生贄の心臓にナイフを突き立て、その心臓を抜き取り血を飲むもの。
彼らの度重なる悪行に耐えられなくなった村人達は
騎士団全員を村の広場に連行し、彼らの目を松明で焼き潰して
生きたまま火炙りに処した。騎士団が処刑されてから500年後、
村は騎士団たちを滅ぼした記念を祝う式典を行おうとしていた。
式典のクライマックスには騎士たちを模した人形を高々と燃やす。
伝説では騎士たちは500年後に甦ると言われていた。
だが村人たちはそれを迷信と見なしていた。
そこへ村人たちに蔑まされていた知恵遅れの男ムルドが
村人たちへ復讐するために若い女を生贄に捧げた。
女の血が地面にしたたると墓から彼らは甦り、村人たちを惨殺しはじめる。
彼らの乗る馬は彼らと同じ甦った馬であり、顔に被さった布をとると
腐乱した顔が現れる。この騎士団は血を求めず、ただ復讐のために
剣で斬りかかってくる。火刑に処されたことから火には弱く、
悪魔崇拝をし続けたことからその邪悪さ故に日光に弱い。
三作目での設定:不老不死を求めたある騎士団は遂にその秘法を手に入れ、
金銀財宝をも手に入れた。しかし船でオランダへ帰る途中、消息を絶った。
それ以来謎の幽霊船が現れるようになり、その幽霊船を見たものは
生きては帰れないという伝説ができた。騎士団たちが手に入れた
不老不死の秘法は黒魔術によって邪神像を崇めることにより
不死を手に入れるものであり、代償として異次元空間に閉じ込められるというものだったのだ。
それゆえに彼らは船ごと異次元に囚われ、自分たちの国の土を踏むことはなかった。
しかも彼らの若さを保つといった魔術ではなく、体が腐り果てても
生き続けるというものだった。邪神像は骸骨に角が生えたような姿であり、
やはり悪魔のようなものだと推測できる。彼らはその呪われた魂故に
十字架を恐れ、火も恐れる。やはり日光が苦手で太陽が出ている間は
棺の中で眠り、夜の間でしか活動できない。
だが水が苦手なわけではなく、その気になれば海中を歩いてくることもできる。
四作目での設定:とある海岸に自分たちの城を持ち、海の魔物を崇拝していた
騎士団は自分たちの根城で魔像に生贄を捧げていた。
その儀式は生贄の心臓を魔像に捧げるというものだった。
彼らの蛮行は功を奏し、彼らは不死になった。
近くの漁村に七年に七夜の間七人の処女を一人ずつ生贄に捧げるよう要求するようになり
彼らによって呪われた村は粛々と彼らに従い、彼らの要求を呑み続けた。
ここでは彼らは「海の騎士」と呼ばれている。
カエルのような魚のような人に似た姿の魔像を崇拝している。
今回も不死の体は手に入れてはいるが、自分たちの若さを保つようなものとは違い
肉体は腐敗しても生き続けるというものである。
今までとは違い海に近いところに根城を構え、海岸はカモメの鳴き声と
城から聞こえる鐘の音が唱和しあい、とても不気味である。
魔像が彼らの弱点であり、これを破壊してしまうと彼らは滅びてしまう。
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