映画「13日の金曜日」に登場。
エリアス・ボーヒーズの妻であり、ジェイソン・ボーヒーズの母。
1957年、13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウンの
クリスタルレイク・キャンプ場にて一人の少年が溺れ死んだという。
それから数年の間クリスタルレイク・キャンプ場では
いくつかの小屋が燃やされ、飲み水に毒が入れられるといった
奇怪な事件が多発し、遂にはキャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害された。
それをきっかけにキャンプ場は閉鎖されたがさらに数年後の1980年。
クリスタルレイク・キャンプ場は再開され、数人の指導員候補生達がキャンプ場を訪れる。
それが新たなる惨劇の幕開けだった。
若者たちがナイフで首を切られ、斧で顔を断ち割られ、矢で貫かれる。
この凶行の犯人はキャンプ場で働いていた元コックのパメラという女性。
キャンプ場で溺れ死んだのは彼女の息子ジェイソンであり
生まれながらの奇形だったジェイソンは、その風貌から彼を怪物と忌み嫌う
少年少女達の虐めにあい、顔に布袋を被せられた状態で
湖に突き落とされたのだ。管理責任のあるキャンプ指導員達は
苛められているジェイソンを助ける事も無く
性行為に及んで監視を疎かにしていた。
結果事件は有耶無耶にされてしまい、この事件が原因で
彼女は精神に異常をきたすようになったのだ。
ジェイソンの父エリアスも彼女の異常性を察したのか、彼女の元から去り
孤独になった彼女はついに発狂し、惨劇を起こすことになる。
しかし被害者の一人であるアリスの反撃によって、首を鉈で切断され死亡。
その後実は生きていた息子ジェイソンによって
彼の住むキャンプ場近くの小屋に首だけ安置されている。
息子のことを溺愛しており、凶行を行なった際も
彼女の頭の中では息子が「殺せ」と嘆願しているように聞こえていた。
映画「13日の金曜日」の一作目はホッケーマスクを着けたあの人は登場しない。
事件の犯人は死んだと思われていたジェイソンではなく
その母親だからだ。最愛の息子が死に(ほとんど殺されたも同然)狂気に陥った母。
夫からも見放された彼女にとって唯一残された物は「復讐」。
殺される方は堪ったもんじゃないが、誰かが彼女に手を差し伸べれば
事件は起きなかったのかもしれない。
劇中最期まで孤独で死んだ彼女唯一の味方は、自分の殺人行為を
正当化してくれる頭の中から聞こえるジェイソンの声だけだった。
しかし二作目にて息子ジェイソンは生きており、
母の復讐のためクリスタル・レイクで事件を起こす。
息子が生きていてくれたことだけが、彼女にとっての救いなのかもしれない。
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