2009年5月31日日曜日

スチュアート大佐

映画「ダイ・ハード2」に登場。

テロリストのリーダーで反共主義者の元陸軍大佐。
エスペランザ将軍を奪還するため部下とともに空港を乗っ取る。
冷徹な精神の持ち主で自分の命令に従わない場合は
大勢の人間が乗った飛行機を落とすこともためらわない。
肉体もかなり鍛え上げられており、マクレーンと死闘を繰り広げる。
1年前、テロ集団に襲われたロサンゼルスの高層ビルから
多くの人質を救ったジョン・マクレーン刑事は、
ロスに住む妻ホリーと一緒にクリスマス休暇を過ごすため、
吹雪の中ワシントンのダレス国際空港に迎えに来ていた。
テレビではラテン・アメリカの麻薬王エスペランザ将軍の到着を報じており、
反共主義者の元陸軍大佐スチュワートの姿を
空港内で見かけたマックレーンは大佐の部下らしき軍人たちが
うろついているのに不審を覚え、後をつける。
それを悟った彼らと荷物到着室で銃撃戦となるが、
マクレーンは2人のうち、l人を取り逃してしまう。
マクレーンは何かが起こると確信するが、空港署のロレンゾ警部は
管轄外だと相手にせず、仕方なく死んだ男の指紋をロスの事件で
親友になったパウエルのもとにファックスで送って照合した結果、
それは2年前に死んだはずになっている米軍の顧問のものであることがわかった。
その頃既に大佐の部下は全ての準備を完了していた。
突然全ての電源が消え、着陸システムも利かなくなった。
完全にスチュアートの支配下におかれた管制塔にその要求が伝えられる。
エスペランザ将軍の乗った機が着陸する50分後までに、
767型機を1機用意しないと、旅客機を着陸させないという。
吹雪の中到着の遅れていた上空の各機はもはや燃料の余裕もなく
墜落の危機にあった。空港のチーフ・エンジニア、バーンズは
予備送信室へ向かうが、逆に待ちぶせされ、危うい所を
マクレーンに助けられる。しかし、それを知ったスチュワートは
報復としてブリティッシュ機にニセの情報を与え、墜落させる。
マクレーンは怒りに燃えるが、既にグラントを隊長とする
陸軍の特殊部隊が到着し、用済みとなった彼は
たった1人で行動を開始するしかなかった。
無線機でエスペランザの軍用機が到着する地点を探り出すが、
銃撃戦の末逃げられ、バーンズと協力してスチュワートの拠点に迫る。
グラントの一隊も到着し、逃げるスチュワートらとスノーモービルを使った
激しい追撃戦になる。その時、マクレーンはグラントらの使ってるのは
全て空砲であり、彼らはスチュワートの一味であることを知る。
一方、空港はホリーと同じ機に乗ったソーンバーグの機中からの
生中継によってパニックに陥る。そして同時に機は燃料切れにより、
緊急着陸に踏み切る。マクレーンは逃げようとするエスペランザらの
767 型機の翼にヘリコプターを使って乗り移り格闘の末燃料タンクのふたを外し、
こぼれ落ちるオイルに火を放った。767型機は爆発、炎上する。
かくして、スチュアート大佐の計画は彼と将軍の死をもって燃え堕ちたのだった。

スーパー軍人、スチュアート大佐。
その登場シーンは全裸でTV見ながら、肉体美を光らせるという
初っ端から目立ちまくる。ハンスは目的はチャチいのに冷酷な強盗、
サイモンは復讐鬼で愉快犯じみていたが、なんちゃって強盗だった。
(こう考えると兄弟やってることは同じだな)
だがスチュアート大佐、彼は軍人だけにその目的は金ではなく
ヤクの売人である将軍の奪還だ。わざわざ旅客機を墜落させるあたり
スケールがデカい。有能を地でいく彼の唯一の問題点は
無能な将軍なんぞ救うのに全力を尽くすこと。勿体無い限りである。

ハンス・グルーバー

映画「ダイ・ハード」に登場。

強盗グループのリーダー。テロリストに見せかけ、
各国のテロリストの釈放要求や演説なども行い、
紳士的な態度を見せるが、真の目的はナカトミ社の債券であり、
債券奪取のためナカトミ商事を占拠する。
ニューヨークの刑事ジョン・マクレーンは、
クリスマス休暇を妻ホリーと2人の子供たちと過ごすため
ロサンゼルスへやってきた。ホリーは日本商社ナカトミ株式会社に勤務し、
夫と離れこの地に住んでいるのだった。
ジョンは、クリスマス・イヴの今日、ナカトミの社長タカギの開いている
慰労パーティに出席している妻を訪ね、現代ハイテク技術の粋を極めた
34階建ての超高層ナカトミビルに向かうのだった。
ホリーは単身赴任によって、結婚と仕事の両立に苦しんでいたが、
再会したジョンを目にすると改めて彼への愛を確認するのだった。
ところがパーティも盛りあがりをみせた頃、13人のテロリストが
ビルを襲い、事態は混乱を極める。リーダーのハンス・グルーバーは
金庫に眠る6億4000万ドルの無記名の債券を要求するが、
タカギがそれに応じないのを見てとると、彼を射殺してしまう。
そしてその現場をジョンが目撃したことにより、
彼とテロリストたちの息詰まる戦いの火ぶたが切って落とされるのだった。
ジョンは機転をきかせ、パトロール中のパウエル巡査部長に
事件の重大さを知らせ、援軍を求める。
その頃テロリストの一味であるテオが金庫の暗号の解読に成功し、
債券はハンスたちの手に握られた。
また彼は、ホリーがジョンの妻であることをTV放送によって知り、
彼女を人質にビルからの脱出を企てる。
愛する妻を捕えられたジョンは、2発しか残されていない銃を片手に
決死の覚悟でハンスと対決し、巧みなアイデアで彼を倒すのであった…

七転八倒な事件に巻き込まれやすいマクレーンの
最初の敵はテロリストのフリをした強盗ハンスだ。
債権目当てにここまでデカいことしちゃってくれるんだから
欲に目が眩んだヤツほど恐ろしいものはない。
彼の死により、三作目の敵サイモンが現れる原因となる。

2009年5月30日土曜日

ダニンスキー伯爵

映画「ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイア」に登場。

本名ワルデマール・ダニンスキー。呪われし狼男。
人を殺してしまい、銀の弾丸で息絶えたが
検死医が弾丸を興味本位に摘出してしまい、復活した。
女性記者のエルバイラとジェネビーの二人は、
17世紀フランスにいた伝説の魔女、ヴァンデッサ伯爵夫人の墓を探していた。
伯爵夫人は自身の絶世の美貌を保つため、
処女の生き血を飲んだと伝えられる生ける吸血鬼であり、
その最期は真相を知った愛人たちにより銀の十字架で滅ぼされたと伝えられている。
調査の結果、彼女の墓のだいたいの所在を突きとめ、車で調査旅行をしていた。
ところが道に迷った二人は、たまたま見つけた一軒の建物へと向かう。
そこはダニンスキーという不気味な男の屋敷であり、
気の違った妹の療養の為にそこで暮らしていた。
一泊の許しを得た二人が旅の目的を告げると、ダニンスキーは暗い顔をする。
次の日、周囲に詳しいダニンスキーと共にヴァンデッサの墓探しをする二人。
遂に見つけた墓には墓碑銘の他に只ならぬ言葉が。
「最後の審判まで何者も彼女の眠りを妨げてはならぬ」。
しかし意に介さず墓荒らしにかかる三人。
急にエルバイラは散策しにいき、残った二人は引き続き墓を荒らす。
ヴァンデッサの遺体が暴かれ、その胸には伝説どおり銀の十字架が突き刺さっていた。
不用意に十字架に手を伸ばすジェネビー。十字架を抜くとき、
うっかり手に傷がつき、鮮血がぽたりぽたりと遺体に落ちる。
遺体は一旦埋め戻すことに。一方近くの礼拝堂の廃墟にいた
エルバイラの前に突如現れた黒衣の人物が襲い掛かる。
謎の人物の顔はおぞましくも白骨化したミイラだった。
彼女のピンチにダニンスキーが現われ、ヴァンデッサの十字架を
ミイラを倒し、無事に帰路に着く。
夜になるとヴァンデッサが蘇り、水を飲みにきたジェネビーを襲う。
朝、いつまでも戻ってこないジェネビーを心配したエルバイラ、
彼女を探しに行くと、ダニンスキーの妹の死体を発見する。
どこからともなく聞こえてくる不気味な声から逃れようとするエルバイラ。
そこへ吸血鬼となったジェネビーが現われ、エルバイラに迫る。
彼女を再び救ったのはダニンスキーだった。
彼は件の十字架をジェネビーに向かって突き出し、なんとか退ける。
翌日、ダニンスキーはエルバイラに「吸血鬼が蘇ったのだ」と説明する。
しかも魔が現れる「ワルプルギスの夜」が近く、エルバイラに立ち去るよう勧める。
しかしエルバイラはダニンスキーを愛しており、村へ助けを求めに行く。
一方、残ったダニンスキーは妹の死体を埋葬する前に
妹が吸血鬼として蘇らぬよう、彼女の胸に木の杭を打ち込み、
さらに斧で首をはねる凄惨な儀式を行う。
かつての友人である吸血鬼に阻まれ、エルバイラは村にたどり着けず
屋敷へと戻ると、ダニンスキーの様子がおかしい。
彼は苦しそうに「今夜は満月だ、君はここにいてはいけない」と告げ、
十字架を彼女に渡して近くの小屋へ送り出した後、
ダニンスキーは狼男へと姿を変え、森の付近にいた男を惨殺する。
翌日、ダニンスキーがボロボロの服を纏って帰ってきた。
エルバイラに詰め寄られ、自分は狼男だと告白し、過去を語る。
彼は妹と共ににオーストリア国境近くの村に隠れ住んでいたが、
人を殺してしまい、銀の弾丸で仕留められたという。
しかし狼男の呪いは解けず、彼の呪いを解くためには
あのヴァンデッサの十字架が必要だとわかり、この地を訪れたのだ。
エルバイラに再度立ち去るよう頼むが、エルバイラは拒否し、
二人の愛は燃え上がり、二人で吸血鬼退治を誓う。
ジェネビーを倒すがエルバイラは捕らえられ、ヴァンデッサは魔の儀式を始める。
そこへダニンスキーが現れ、儀式の邪魔をする。
その時、満月の光が彼を照らし出し、狼男に変身するダニンスキー。
吸血鬼と狼男の死闘が始まる。激闘の末に狼男の牙が喉に刺さり、
おぞましい女吸血鬼は溶け崩れ、果てた。
だが、吸血鬼が倒れても暴れまわる狼男ダニンスキー。
縛めから逃れたエルバイラは彼が落とした十字架を拾うと狼男の胸に一突き。
狼男は悶え倒れ、ダニンスキーの姿に戻る。彼の遺体に取りすがるエルバイラ。
呪われし狼男は愛する者の手により永遠の眠りにつくのであった…

スペイン怪奇映画俳優の極北、ポール・ナッシーが演じる狼男。
世間は彼の映画は酷いというが、結構面白かったりする。
それはやはりモダン・ホラーとは違った、ハマーフィルム発祥ならでは、
西洋ならではの古典的雰囲気ある吸血鬼や狼男だからであろう。
P・ナッシー自身、怪奇映画のモンスターたちを好んで演じていることから
その辺の映画よりも愛がたっぷり入っているからかもしれない。
この悲劇的狼男はこれにて永眠したわけですが
実はこれシリーズモノであり、私はこれ一作のみしか観ていませんが
悲劇の狼男の物語はまだまだ終わらないのである。
ハッピーエンド目指して、頑張れダニンスキー!!

バルバトス・ゲーティア

ゲーム「テイルズオブデスティニー2」に登場。

「英雄」を恨み、「英雄」と称される者を
ことごとく殺害しようとする狂戦士。
「噛み付く悪魔」を意味する巨大な斧「ディアボリックファング」を
片手で振るえるほどに鍛え抜かれた肉体美を誇り、
スタン、ルーティ、フィリア、ウッドロウの前に姿を現し、
その凶刃と圧倒的力量を振るう。 晶術の一つ一つに
「灼熱の - 」「殺戮の - 」といった枕詞を付ける嗜好がある。
その正体は、エルレインの神力で蘇った第一次天地戦争時代の地上軍の軍人。
後にソーディアンチームに選抜されたディムロス以上に有能な戦士だったが、
その冷酷かつ残忍な性格からくる凄惨な戦い振りが災いし、
ディムロスのように「英雄」と称えられることは無く「反逆者」となり、
ディムロスへの対抗心とアトワイトを得たいがため、
地上軍を裏切り、ディムロスによって処刑される。
「英雄」に対する激しい憎悪は「英雄」に見合うだけの
力量と才覚を持ちえながら「英雄」と称えられることなく
果てた無念の裏返しによる。「英雄」の座を渇望するその姿は、
カイルに通じるものの本来の目的は「戦って死ぬ」ことである。
死後、世界を変革するためにエルレインの手によって復活させられた。
しかしながら完全にエルレインの配下というわけではなく、
「英雄を抹殺する」ことを目的として時空を飛び回る。
そしてカイルが幼いころに「四英雄」と称された
スタンとルーティの前に現れスタンを殺害。
さらに現代に現れスタンたちの仲間で「四英雄」の一人である
フィリアを殺害しようとするがカイルたちに阻まれ失敗。
それからは過去へと飛んで天地戦争の結果を変えてしまい、
改変現代ではエルレインとともに世界を救った「英雄」と称され
四英雄の存在も消してしまった。 そしてディムロスの元に現れて
彼を退き、彼の恋人であり想いを寄せていたアトワイトを誘拐。
ディムロスを罠にかけて殺そうとするが、罠にかかったのはカイルたちであり、
そこにディムロスとハロルドの邪魔が入ったため失敗。
その後もカイルと戦うが負けが続き、現代から18年前にスタンたちが
戦っていた時代のダイクロフトへ逃げる。
そこでスタンたちの前に立ちはだかるも、カイルとスタンによって退けられる。
墜落するダイクロフトの動力源である巨大レンズ「神の眼」の前で
地上人とカイルたちを道連れにしようとするが敗北。
「塵に還るのに貴様らの手は借りん」と言い放ち「神の眼」の上まで
自分の体を運びそのエネルギーで消滅した。
しかしこの行動がエルレインにも影響を及ぼし
彼が外殻大地を墜落させて人類を道連れにしようとしたことから、
巨大隕石の「神の卵」を落とし、そのエネルギーで神の誕生と同時に
人類を滅亡させ、新たに生まれた人類を幸福に導くという計画を企てる。
最終的にカイルたちに神の誕生が阻止されたため
彼がこれまで関与してきた歴史も修正され、彼に殺害された
スタンを始めとする英雄も蘇った。

一瞬で終わる。耐えぬほうが身のためだ…
アイテムなぞ使ってんじゃねえ!
軟弱者は消えうせろ!
縮こまってんじゃねえ!
男に後退の二文字はねえ!
俺の背後に立つんじゃねえ!
回復晶術だと?貧弱すぎるわ!
術に頼るかザコどもが!
いつまで術に頼るか!
微塵に砕けろぉ!
死ぬかぁ!消えるかぁ!土下座してでも生き延びるのかぁ!
貴様の死に場所は!ここだぁ!ここだ!ここだ!ここだぁぁぁ!

さぁ!見せてもらおうか!貴様らのもがきとやらを!
さぁ!来いよ!貴様ら全員、微塵斬りにしてやるぜ!
今日の俺は紳士的だ。運が良かったな
貴様らはぁ、俺の最高の玩具だったぜぇ!

若本則夫 氏の名演あって悪鬼羅刹っぷりが凄まじいバルバトス。
初回戦闘の「何をしても絶望」じみたカウンター攻撃が
あまりに鬼畜なため、攻略意欲を失わさせられる、ド派手な悪党でした。

2009年5月29日金曜日

ダオス

ゲーム「テイルズオブファンタジア」に登場。

トリニクス、ミゲール、マリア、メリルら四人に封印された魔王。
実はデリス・カーラーンという星からやってきた異星人で、
マナの枯渇した自分の故郷の星を救うために
マナの結晶である大いなる実りを求めて、クレスたちの世界にやってきた。
デリス・カーラーンにはカリオンという恋人がいたが、
彼女はすでに死亡している。デリス・カーラーンの統括者であり、
また体調がマナに影響され、周囲のマナが減少すると
自身の体が衰弱してしまう。 完全な悪人というわけではなく、
あくまでも自分の星を守るためにやってきたもので、
無差別に人間を殺しているというわけではなく、
魔科学に関わるもの、または自分の邪魔をするもの以外は
「戦う理由がない」として手を出しておらず、
過去でクレスたちと対面した際も、
最初は手を出さずに撤退を要求したのだが、
「大いなる実りを一刻も早く故郷に持ち帰る」という思いが強く、
それを最優先目的として行動しており
(また、彼の行動がきっかけとなって大樹が救われたという事実も否めない)、
自分の目的の障害となるもの、およびなりうるものに対しては容赦をせず、
その排除のためには手段を選ばない傾向にあり、
他者の精神に干渉して洗脳する能力を使って、
様々な人物を操って自分の駒として動かす事もしており、
そういったやり方故にクレス達はもちろん人類と敵対することになる。
4連続で敵を殴る技(テトラアサルト)や
4連続で呪文を唱える技(テトラスペル)、
さらに幾多の禁呪文を得意とする。
自分の意思で時空転移(タイムワープ)ができ、
過去から現代へと、さらに現代から未来へと渡ることになり、
未来ではエターナルソードによって時空転移を封じられる。
変身なども含めて5回闘うことになる。
普段は人型をしているが、第二形態「フェザーダオス」は異形の姿に、
第三形態「プルムダオス」では神々しい姿になる。

典型的「自らの目的のためには手段を選ばない」悪党ながら
実は大義あってこうするしかないんだ」である悲劇的悪党ダオス。
大義名分果たせず、その散り際も悲劇的だった。
余談だが、第二形態の姿がゲームの世界観をぶち壊すほどの
化物じみた姿になるのが実に良い。

デスザウラー

アニメ「ゾイド-ZOIDS-」に登場。

古代ゾイド人が度重なる戦争を終結させるために、
科学の粋を結集して完成させた最強ゾイド。
しかしその強大すぎる力は、生みの親である古代ゾイド人までも
破滅の道へと導く結果となった。
ゾイドイヴを停止され、以後イヴポリスにて封印されていた
(このとき2機のサソリ型ゾイドが封印に関係したとされているが、詳細は不明)。
「破滅の魔獣」の異名を持ち、古代ゾイド人の忌むべき過去である。
喋れはしないものの高い知性を持っており、
その圧倒的な力を己のものにしたいという野望を持って
デスザウラーに近づく者は、デスザウラーの持つ
邪悪な意識に取り込まれ、操られてしまう。
その驚異的な力に目をつけたプロイツェンが
ガリル遺跡からゾイドコアを持ち出し、
そのゾイド因子を培養、レイヴンに集めさせた他ゾイドから
抜き取ったコアを融合、圧縮させて復活させた。
研究所では古代ゾイド人であるフィーネの影響もあってか暴走を引き起こす。
プロイツェン自ら操り、帝都ガイガロスを襲ったが、
帝国・共和国両軍の総攻撃の末、バンのブレードライガーの
決死の突撃によって敗れ去った。
後に古代都市イヴポリスにボディのみが封印されていたが、
デススティンガーのコアとダークカイザー(プロイツェン)とが融合し、復活した。
荷電粒子砲の拡散発射によって惑星全体を同時に攻撃することが可能。
グラビティカノンをも押し戻す能力に加え、デススティンガーのコアとの
融合で強化された装甲、さらに巨大化したボディ、
そして強力なEシールドを装備。唯一の弱点であった
荷電粒子供給ファンも荷電粒子コンバーターとなった。
しかし、レイヴンのジェノブレイカーの攻撃によりEシールドを突破され、
そこにウルトラザウルスのグラビティカノンから発射された
バンのブレードライガーの突撃を受け、
完全に破壊される。その残骸はゾイドイヴと共に地中に沈んでいった。

最後の敵はやはり禍々しい姿をしたやつに限る。
まんまゴ○ラだけど、やはり悪の象徴としたら こうでなきゃね!
ついでにいうとあまりの高スペックな機体ゆえに
主人公側の力技(気合)で負けてしまったのは、
物語の展開上、仕方ないことだと思え。

2009年5月28日木曜日

ピノッキモン

アニメ「デジモンアドベンチャー」に登場。

ダークマスターズの一員で究極体。森のエリアを支配していた。
我儘で命を軽視する発言が多く、遊びのように、躊躇なく部下を殺す。
故に、部下からの信頼は全く無い。
しかし、それらは全て、究極体の力を持て余したが故の驕りと無知、
そして無邪気さから来る物であったと言える。
そのためか、遊び相手に指名したタケルから、
自身が退屈で、友達が居ないことを指摘されると酷く動揺してしまう
(当のタケルとしては、その場凌ぎの手段であったが)。
また、部下のジュレイモンから、「心」の強さと大切さを諭されるものの、
その心は届かず、あっけなく殺してしまった。
最期はヤマトとメタルガルルモンの怒りに触れ、
「心」を知ることなく散ってしまう。

ジュレイモン…ボクにたりなイモノッテ、ナンダッタノ……

哀れな操り人形ピノッキモン。
忠実に仕えていたジュレイモンも手にかけ、
本当に孤独になってしまった彼に救いはない。

エテモン

アニメ「デジモンアドベンチャー」に登場。

完全体デジモン。オカマ口調で喋り、一人称は「アチキ」。
歌うのが好きだが、部下達はエテモンが歌を歌うのを嫌がっている。
「笑天門」と書かれた乗り物に乗り、モノクロモンに引かせている。
サーバー大陸で黒いケーブル(ダークネットワーク)を展開し、
ティラノモンやモノクロモンなどを操っていた。
傲慢かつ傍若無人な暴君で、部下からの信頼は薄いが、
それを引いて余り有るほどの戦闘能力を持っている。
必殺技・ラブセレナーデはデジモンの力を抜けさせる歌声で、
パートナーデジモン達の進化を差し戻す効果がある。
ナノモンの行動により、結果的にダークネットワークの中枢と一体化し、
空間さえ歪めるパワーで子供達に襲い掛かるが、
太一の正しい勇気と紋章の力で進化を遂げた、
メタルグレイモンの聖なる力を纏ったギガデストロイヤーの一撃により、
次元の歪みに飲み込まれ、暗黒の世界へと送られる。
その後、暗黒の世界で自らの破壊と再生を繰り返した結果、
終盤究極体メタルエテモンへと進化を遂げて
デジタルワールドへと戻って来たが、
サーベルレオモンとズドモンによって討伐された。

いよっ!猿山の大将!
エテモンは筆者が思うに「デジモンアドベンチャー」内で
一番活動的で、強いボスだったね。
デビモンやヴァンデモン、ダークマスターズの面々は
自分から出向くことはあまりなく策略を張り巡らしていた感があるが
エテモンは終始出ずっぱりな感じだった。
なんといったって自称「キング・オブ・デジモン」ですから
基本自分が一番なので、手下に頼らず自分から積極的に襲ってくる。
後に復活を遂げたときは、第三勢力として活躍するのか!?と思わせといて
すぐに退場。呆気なかったが、細けぇこたぁ良いんだよ
まぁ再登場する辺り、製作スタッフに愛されていたことは確かだ。

2009年5月27日水曜日

アポカリモン

アニメ「デジモンアドベンチャー」に登場。

究極体。全ての元凶であり最後の敵。一人称は我々。
進化の過程で消えていったデジモン達の無念や
辛く悲しい気持ちなどの怨念の集合体。
よって本来はデジモンであるのかさえも不明である。
存在するだけで世界を歪ませ、ダークマスターズも
この歪みによって強い闇の力を得て居ただけに過ぎない。
自分達が為せなかった事を、生きて行う全てのデジモンや
子供達を羨み妬み憎んでおり、
一度はパートナーデジモン達をデスエボリューションにより退化させ、
デスクローにより紋章とタグを破壊し、
選ばれし子供達とパートナーデジモン達を
データに分解する圧倒的な力を見せた。
互いの絆と心の中の光により輝いた心の紋章の力により
デジタルワールドに復帰を果たした8人と8匹の連携攻撃により敗北。
最後の足掻きとしてグランデスビッグバンにより自爆し
デジタルワールドを無き物にしようとするが八つのデジヴァイスが作り出した
立方体状の結界により其の企みも打ち砕かれた。

クククク……ハハハハハ。私を醜いと思うか?
 ……そうだろう。お前たちはそう思うだろう。
 しょせん、われわれは進化の過程でその行く手を阻まれた者……


黙れ! 仕方がない? その一言ですべてを死なせる気か!
 貴様は我々が生き残る資格のない者だと決めつけるのか?
 ……そう、われわれはデジモンの進化の過程で消えていった種の、
 その悲しい、恨めしい無念の思いの蓄積だ!
 …選ばれし子供たちよ。そしてそのデジモンたちよ。
我々はお前たちと出会えるのを楽しみにしていたのだ。
 いいか。我々が冷たく悲しく、闇から闇へと葬られていくとき…
その片方で、光の中で楽しく笑いながら時を過ごしていくお前たちがいる。
 何故だ!! われわれが何をしたと言うのだ!
なぜお前たちが笑い、われわれが泣かなければならないのだ!?
 われわれにだって涙もあれば、感情もあるのに……
なんの権利があって、われわれの命はこの世界から葬りさられていかねばならない!!
 生きたかった!生き残って友情を、正義を、愛を語り……
この躯を世界のために役立てたかったのだ…!
 われわれは、この世界にとって必要がないと言うのか!?無意味だというのか!!
 ……この世界はわれわれが支配する。われわれの場所を確立するのだ…
邪魔する者にはすべて消えてもらう。ククハハハハハハ…
光あるところに呪いあれ!!!


今までの展開を無視していきなりの登場を果たし
視聴者に強烈な印象を残したラスボスであるアポカリモン。
今更ながら思ったら「最後の敵を倒すと真の敵が現われる」って
この唐突感はDQやFFに通じるね。
そして上にも書いたようにこの長い台詞、否演説。
彼を演じる大塚周夫 氏の名演技あって本当に迫力があり
禍々しい呪詛である(褒め言葉)
最後の敵あって、最高に燃え上がるラストでした。

垣原 雅雄(かきはら まさお)

漫画「殺し屋1」に登場。

安生組の若頭であったが、後に三光連合から
絶縁処分を受けて「垣原組」をつくる。
痛みを性的な快感に置き換える究極のマゾヒストであり、
同時にサディストでもある。拷問による顔にある
大きな傷や裂けた口、顔に嵌められたピアスが
特徴的で「ピアスのマー坊」という呼び名をもつ。
錐のような細長い針を常時何本も持ち歩いており、
それは戦闘は勿論、拷問や「オトシマエ」に欠かせない
彼の愛用の品である。 当初は安生組長の敵を討つために
行動していたが、イチの猟奇性、異常性が判明していくにつれ、
イチへの期待は高まり、そのイチに狙われているという状況を
SMプレイのように楽しみ、「絶望したい」欲望を満たすためにイチを求める。
彼にとってSMとはプレイではなく生活である。

間違うとなき変態
もう変態すぎて、別の領域だ。
彼以上の変態はいないだろう。

2009年5月26日火曜日

イチ

漫画「殺し屋1」に登場。

本名は城石一(しろいし はじめ)。22歳。
普段は地方の板金工場で働いている。
体型は細身の長身。気弱な性格だが超人的な脚力を持つ。
過去に受けたイジメによるトラウマをジジイに利用され、
対象人物が過去に自分を虐めたとされる人物
(時としてジジイの刷り込みによる架空の者)に重なった時、
トランス状態となって発作的に殺害する殺人マシーンとなった。
彼の正体を知っているのはジジイのみ。
主な殺害方法は、彼の履く鉄骨仕込みの靴の踵にある
仕込み刃によるもので、彼の超人的脚力も相まって、
人間の四肢を軽々と切断し、斬られた相手が気付かないほどの
すさまじい切れ味を誇る。また、彼の着ている特殊スーツの
ところどころにあるプロテクターはかなり高度な防弾加工がしてある。
本人は自覚していなかったが、いじめられていた過去を持つ為、
人が傷つき痛めつけられる事に性的興奮を覚える潜在的間接的サディスト。

変態同士の戦いが最大の見せ場! 
もはやこれほどまでに変態の極地を行く奴は
彼のライバルである垣原ぐらいしか肩を並べられる奴はいない。

ギルガメッシュ

ゲーム「ファイナルファンタジーⅤ」に登場。

エクスデスの忠臣として親衛隊長を務める人間型の魔物。
武器マニアで、勝った相手から武器を奪う事を至上の喜びとしている。
得物として「エクスカリパー」という、聖剣エクスカリバーの
偽物を所有している(本人はエクスカリバーだと信じている)。
また防具は「源氏シリーズ」と呼ばれる、最強クラスのものを装備している。
異世界に来たばかりの主人公・バッツ達がエクスデス城に捕えられた時、
その牢を見張るべくエクスデスの命で呼び付けられた。
この時はエクスデスにかなり期待されていたが、
バッツ達を助けるべく単身エクスデス城に乗り込んだガラフに敗れ
逃走し任務失敗、その後城を脱出した一同をビックブリッジで待ち伏せ、
またゼザの船の船上では親友のエンキドウを連れて
バッツ達と戦うが、いずれも決着は付かなかった。
その後エクスデス城上層階でも戦い、
この辺りからお互いに友情らしきものが芽生え始める。
戦いの中、本気の形態に『ギルガメッシュチェンジ』するが、
エクスデスがバッツ達への罠として仕掛けた宝箱に入っていた
エクスカリパーをエクスカリバーと間違えて使用するという
大ボケをかまし、業を煮やしたエクスデスにより役立たずと見なされ、
デジョンで次元の狭間へと送られてしまう。
送り込まれた次元の狭間で、襲い来る次元の狭間の魔物達と
泣きそうになりながらも単身戦い続け生き延び、バッツ達と再会する。
永い間独りで戦い続けたため最初はバッツ達を魔物と勘違いして攻撃してくるが、
途中でバッツ達だと気付き、帰還方法を聞いた後は、
一緒に脱出しようとするが、バッツ達がエクスデスを倒す為に
次元の狭間に来たため一緒には帰れない事を知り、
再会の約束をして独りで先に帰還する事を選ぶ。
しかし、バッツ達が次元の狭間の深部にいる
ネクロフォビアと戦っていると元の世界に帰ったはずの彼が現れ
(曰く「このまま帰ったんじゃ、格好悪いまま歴史に残っちまうからな!」)、
バッツ達それぞれに言葉を遺した後、ネクロフォビアを道連れにして自爆した。

俺が悪かった……4人で来られちゃ……
手も足も出ないぜ…………てのはウソだけどな!!


ギルガメッシュ「クルル!お前のおじいちゃん・・・強かったぜ!
クルル「・・・おじちゃん・・・
ギルガメッシュ「ファリス!恋でもしてちったあ、女らしくなりな
ファリス「・・・・」
ギルガメッシュ「レナ!いつまでも動物をいたわるやさしさをわすれるな
レナ「・・・・
ギルガメッシュ「バッツ!お前とは一度・・・
1対1で勝負したかったぜ!いい友だちをもったな

バッツ「・・・ギルガメッシュ・・・

憎めない悪役はやはり良いものだ。
この一言に尽きるね。

2009年5月25日月曜日

シャック

映画「北国の帝王」に登場。

無賃乗車は誰であろうと許さず、
無賃乗車の常習犯であるホーボーたちに
無情にハンマーを振るって、叩き殺す冷酷無比な鬼車掌。
犠牲者の数は16人にも及ぶという。
彼が乗る19号車にはホーボーたちの多くは乗ろうとはしなかったが、
そんなことも意に介さずに乗るのはAナンバー・ワンと呼ばれ、
ホーボーから“北国の帝王”というニックネームを贈られている男だ。
シャックは何度も彼を痛めつけようとしたが、功を奏さない。
いつしかホーボーや鉄道会社の人々は二人を賭け事の対象とした。
そしてAナンバーワンからシャックに挑戦状が叩きつけられる。
これには車掌としてのプライドが許さず、挑戦に乗る。
今回はAナンバーワンも分が悪く、何度も何度も痛めつけられる。
シャックも見境が無くなり、機関士や火夫が傷つこうが
ブレーキ係りが死のうが、なんとしてでもAナンバーワンを殺そうとする。
遂に直接対決を迎え、シャックはAナンバーワンに
車から突き落とされるのであった…

A・ボーグナインの鬼顔演技が冴え渡る映画「北国の帝王」。
これほどまでに仕事に実直で、他人を省みない非道さ
外道さは類を見ず、恐ろしい男である。

Aナンバーワン

映画「北国の帝王」に登場。

通称“北国の帝王”。
大恐慌下のアメリカで、列車の無賃乗車に命を賭けた男。
1933年。29年からアメリカを襲った経済史上空前の不況のために、
失業者は浮浪者と化し、彼らはホーボーと呼ばれていた。
ホーボーたちは鉄道を利用して野宿地から他の野宿地へ移動した。
彼らは貨物列車や家畜車に乗るのが常套手段であったが、
やむを得ない場合は車輪と車輪の空間に巧みに身を忍ばせて
移動するという危ない綱渡りもした。
だが、オレゴン州のウィラメット・バレーに来るホーボーたちは、
そこを通過する19号車に乗ることは避けていた。
この列車の車掌シャックは冷酷無比な男で、
彼はホーボーたちの無賃乗車は絶対に許さなかった。
ハンマーを携え、ホーボーたちを見つけたら
その場で殴り殺すというすさまじさだった。
だが、この狡猾なシャックの裏をかいて、
いつも悠々と19号車に乗っているホーボーがいた。
Aナンバー・ワンと呼ばれ、ホーボーから“北国の帝王”という
ニックネームを贈られている男だ。
ある日、Aナンバー・ワンのニワトリを盗もうとして
失敗したシガレットという若者が彼の王座を奪おうと、
行動を共にするようになった。そのために19号車で
思わぬ失敗を犯したが、そんなことでひるむA・ナンバー・ワンではなかった。
崖下でひと息いれると、彼はあたりに捨ててあった油の空きカンを集めて、
それを持って再び線路に現われた。A・ナンバー・ワンは
その空きカンの底に残っていた油を集めてレールに塗り始めた。
シガレットもそれをまねた。これはやがてここを通過する
客車の機関車の車輪を空回りさせて、1時停止させ、
その間に列車に乗り込み、ある地点で19号車においついたとき、
それに乗り換える方法だった。この計画は見事に成功した。
それから3日目の朝、シャックは2人のホーボーが
車の下に潜んでいるとにらみ、得意の鉄棒つきの綱で
2人を撃退する手を使った。この戦法は効を奏して
Aナンバー・ワンはさんざん痛めつけられ危うくなった。
シガレットはその気になれば彼を助けられたのに知らん顔をしていた。
それでもAナンバー・ワンは降参しなかった。
鉄棒の責苦をのがれるためにAナンバー・ワンは、
車のエア・ブレーキをかけて列車を急停車させたからたまらない。
シャックはふり落とされ、火夫は傷つき、機関士は気を失い、
最後部に乗っていたブレーキ係りは死んだ。
やがてシャックの指図により19号車は発車した。
そして彼は、車によじ登ろうとしているシガレットを見つけ、
鉄製のクサリで殴り殺そうとした。Aナンバー・ワンは
シャックに怒鳴った。「シャック、貴様の年貢の納め時が来たぞ!」。
無蓋車の上で鎖を手にしたシャックと、それに立ち向かう
Aナンバー・ワンとの血みどろの決闘が始まった。
Aナンバー・ワンが無蓋車の羽目板にかけてあった
斧をとって反撃に出て、シャックに重傷を負わせ、車から突き落とした。
彼はシガレットをも突き落とした。19号車はばく進を続け、
Aナンバー・ワンの叫びが木霊する…

貴様のようなチンピラに“北国の帝王"をまねる資格はない!!
貴様のようなチンピラは物ごいをして歩くのが分相応だ、
金輪際人のまねをするんじゃねえぞ!!!!


かつてこれほどまでに無駄な行為に輝きを
見出した映画があっただろうか?
北国の帝王」は漢の映画である。
恋愛友情説教軟弱もの女ッ気は一切無く、
ただただ汗臭い泥臭いむさ苦しい爺や男血で血を洗う対決を行う。
だが面白く、胸躍る映画なのである。
“帝王”のやることにはまるで意味が無いのだが
そこには一人の漢の到達点が見える。
団塊世代に送る、至極の名作だろう。

2009年5月24日日曜日

かかし

ゲーム「THEスプラッターアクション」に登場。

とある国の、老夫婦が営む大農場にあった案山子。
己の拳とチェーンソーを手に、呪術師を倒しにいく。
その国は平和だったが、一人の呪術師によりその平和は壊された。
その秘術は物や動物に本来は持ち得ないはずの 強い力を与える術。
禁じられた秘術を手に入れた呪術師ジャゴッドは
その秘術を使って力を持った手下を増やし、その国の王となった。
多くの人々はジャゴッドとその手下に怯え、国から去っていくが
国一番の農場を持つ老夫婦だけは、国への愛着から残っていた。
しかし、老夫婦はジャゴッドの手下たちにより大怪我を負ってしまう。
この国の全てがジャゴッドとその手下で埋めつくされようとした時、
大農場のかかしが秘術により力を得た。
そのかかしは他のジャゴッドの手下と違い、老夫婦を親のように慕っており
老夫婦の無念を知ったかかしは、たった一人で
この国を取り戻すために旅立った…

キュートポップグロテスク!を謳い文句に
作られたゲーム「THEスプラッターアクション」。
このかかしくんの造形が未だに忘れられず
チョイと悲しいラストやブラックな裏ラストが
特に印象に残ったなぁ。

バーン

漫画「ダイの大冒険」に登場。

魔界最強の実力者にして齢数千年の魔族。
人間が脆弱であるという理由から、魔族と竜族を
地底にある魔界へと閉じ込め、地上の人間だけに平穏を与えた神々を憎む。
外見は老人だが、その身に膨大すぎる程の魔力を持つ。
その力は最下級火炎呪文のメラであってもポップのメラゾーマをも凌ぐ破壊力を見せる。
また、その膨大な魔法力のために魔法力の増幅をする必要がなく、
即座に呪文を放てるため、これにより2つの技を同時に出すこともできる。
「魔界の神」の異名を持ち、その規格外の力から
聖母竜マザードラゴンからも神を超える力を持つと言われる。
勇者アバンに倒された魔王ハドラーを復活させ
新たなる魔王軍を結成、地上界に対する侵略を行わせていた。
だがバーンの真の野望は地上を消滅させ、彼が「素晴らしい力」と称する
太陽の下へ魔界を浮上させることであった。
そのために禁呪法を扱う者でさえ恐れるという黒の核晶を平気で扱う。
額にある第3の瞳「鬼眼」により、膨大な魔力を有する。
3つの心臓を持ち、1つが潰されたくらいでは死なないが、
左の心臓が潰れていれば左手を再生することが出来なくなるなど、
身体の機能に大きな障害が出る。
数千年前に永遠に近い生命を得るために、
魔力と叡智を残した肉体をベースに、若さと力を持った肉体の2つに分離し、
皆既日食が来る度に「凍れる時間の秘法」をかけ続け、
全盛期の肉体を封印し続け、それを側近のミストバーンに管理させていた。
しかしダイとの最終決戦時、老人の姿では勝てないと悟り、
封印していた全盛時の肉体と合体し真・大魔王バーンとして復活する。
さらに追い詰められると、「鬼眼」の力を全解放し鬼眼王バーンとなる。
しかし、変身前に胸に刺されたダイの剣をそのままにしていたことが災いし、
そこを始点としてダイに真っ二つに切り裂かれて
石化・爆散するという壮絶な最期を迎える。
本体の上半身のみが石化した状態で残り、太陽を背に宇宙空間に消えていった。

…その時余は、真に魔界の神となる。
かつての神々が犯した愚行を余が償うのだッ!!

……明日の…あの太陽は魔界を照らすために昇る…!

力ほど純粋でシンプルで美しい法律は無い。
生物はすべからく弱肉強食、魔族も竜も皆そうだ。
人間だけが気取った理屈をつけてそこに目をそむける。


…今のはメラゾーマではない…メラだ…

知らなかったのか?大魔王からは逃げられない。

もはや語るべき言葉もない大魔王様。
その悪のカリスマ性に非のうちどころは無く
筆者も語るべき言葉も無い。

2009年5月23日土曜日

ゴルベーザ

ゲーム「ファイナルファンタジーⅣ」に登場。

クリスタルを集めようとバロン王を影で操る
黒い甲冑で全身を包んだ男。30歳。
バロン王の不興を買い、解任されたセシルの後任として
バロンの飛空挺団「赤い翼」の隊長に就いた。
就任後は配下の魔物や飛空挺の機動力と火力を以って
ダムシアンを廃墟と化し、ファブールに侵攻してクリスタルを強奪する。
しかしゴルベーザもまた邪悪な月の民ゼムスによって操られている存在であり、
さらにフースーヤによって、彼はセシルの実の兄である事が判明する。
真実を知ったゴルベーザはフースーヤと共に
ゼムスを倒すべく月に乗り込み、ゼムスを倒すが
ゼムスの残留思念ゼロムスの前に屈してしまう。
セシル達がゼロムスを打ち倒すと、フースーヤと共に月に残ることを決意。
不思議な運命に隔てられた兄と弟は、永遠に別れることになる。
その際になってやっとセシルからしっかりと兄と呼ばれた。
後に月の民が住む月は青き星の軌道から外れる。
その生い立ちには謎が多い。

フースーヤ「もうひといきじゃ、パワーをメテオに
ゴルベーザ「いいですとも!

この辺からだろうか、本格的にFFで悲劇的悪党が出始めたのは。
洗脳されていたとはいえ、悔やんでも悔やみきれないほどの
悪行を重ねてしまったゴルベーザ。
まぁなんにしても「いいですとも!

オチョナンさん

漫画「不安の種+」に登場。

とある少年の家に棲みついている何か。
少年の日記によれば、少年が一人でいるときだけに現われる。
人間の目と口は横長の楕円形だが、それを90°回転させて
縦長にしたような顔をしている。
少年がどのようにしてその名前を知ったのかは不明。
あるいは少年が勝手につけた名前かもしれない。
少年は平仮名でその名前を書いている。
不気味な存在のようだが少年の祖父曰く守り神のようなもので、
目が垂直になっているものには危険はないという。
いっぽう目が斜めに(極端なつり目のように)なっているものは危険らしい。
人ではなく家につくもののようなので、見つけたときは
引っ越せば解決するかもしれない。しかし…

奇奇怪怪、嫌悪感、恐怖が駆け巡る漫画「不安の種」。
作者のお気に入りなのか、合計三話登場するオチョナンさん。
なんだかようわからんけど、それでも何か惹きつけるものがある。

2009年5月22日金曜日

ジャッカル(リメイク版)

映画「ジャッカル」に登場。

正体不明の超大物暗殺者。
変装の達人で、目的の為には手段を選ばない冷血非道な殺人マシン。
チェチェン・マフィアの首領テレクから彼の弟を殺した
米国に対する報復として、情報機関の要人暗殺を依頼される。
ジャッカルにとっても相手が巨大なだけに最後の仕事となるため、報酬は7千万ドル。
この情報をつかんだ、テレクの組織壊滅を図るFBI副長官プレストンと
MVD(ロシア情報局)のコスロヴァ少佐以下のチームは
ジャッカルの足取りを追うが、相手は神出鬼没。
チームは彼の行動を予測し、狩り出せる数少ない人間として、
元IRA幹部で超一流のテロリスト、デクラン・マルクィーンを起用。
彼は仮釈放とジャッカルの素顔を知る
元バスク祖国と自由の闘士イザベラ・ザンコーナを
協力者にすることを条件に捜査に加わる。
実はかつてイザベラと恋仲だったデクランは、武器売買のトラブルから
自分たちの子供をジャッカルに殺されたという因縁があった。
ジャッカルはというと、遠隔操作可能なポーランド製の
重機関銃ZSU-33を手中にカナダ経由で米国へ潜入。
デクランはジャッカルに迫るが、FBIの内部情報まで把握する
ジャッカルはコスロヴァを痛めつけ、デクランに「お前は女を守れない男だ」と
謎のメッセージを残す。その言葉からジャッカルの標的が
大統領夫人であると知ったデクランは、
先回りして遊説先の会場でジャッカルを待ち受ける。
はたしてジャッカルの究極兵器が演壇を襲うが、夫人は間一髪で無事。
かくしてデクランはジャッカルを追い詰め、苦闘の末彼を倒すのだった。

超々有能な暗殺者、それがジャッカルだ。
高いアビリティを持ち、高いスペックは勿論、
超人的な暗殺者だけならどこにでもいるが、
遠隔操作可能望遠スコープとビデオカメラ付き
弾丸は劣化ウラン弾(弾頭は炸裂弾)を使った
ポーランド製ZSU-33重機関銃を使う。
もうあれだね。高スペックな暗殺者が
さらに高スペックなハイテク兵器なんて使うなんて、もう男の憧れだね
ただし、映画後半になるにつれチキンなオジサンに成り下がる辺り
かなりの小物である。

ジャッカル(オリジナル版)

映画「ジャッカルの日」に登場。

本名、国籍不明。イギリス人のように見え、
ブロンドの髪、長身で青い目をもつ、
フランスのシャルル・ド・ゴール大統領暗殺を請け負った暗殺者。
1962年8月26日ペティ・クラマール郊外で、
エリゼ宮殿からパリ近くの空港へ向かうドゴール大統領を乗せた車が、
待ち伏せていた軽機銃で武装した1隊の襲撃をうけたが、奇跡的に大統領は無事だった。
すでに大統領暗殺は6回も計画されており、
首謀者ジャン・マリエ・タリー中佐が銃殺刑に処せられた。
全てが、アルジェリアからのフランス撤退政策をとった
ドゴールに反対する秘密組織OASの仕業だったが、
63年に入ると政府側のしめつけが激しくなり、OASは動きが取れなくなった。
国外に難をさけたOASの指導者ロダン大佐は最後の残された手段として、
外国人でしかも当局には顔も名前も知られていない殺し屋を雇う事にした。
3カ月後、その条件にぴったりの男を見つけだした。
その男は名を名乗らず、暗号名をジャッカルとし、ジャッカルと呼ばれることに。
契約金は50万ドル。その金を用意するためにOASはフランス各地で銀行強盗を決行した。
しかしその突然のテロ行為はフランス当局を警戒させるもととなった。
やがてロダン大佐の護衛の1人ウォレンスキーがフランス側につかまり、拷問にかけられた。
彼はしゃべらずに死んだがその断片的な言葉からフランス警察が動きだした。
その頃、ジャッカルの準備も着々進み、身分証明書を偽造し、
精巧な狙撃銃を作らせフランス国内に潜入した。
ウォレンスキーの断片的な自白は、大統領を守る立場にある大臣を緊張させ、
早速政府首脳陣の主だった連中が召集された。
会議の結果、警察のルベル警視と補佐のキャロンに全権が委任され、捜査が開始された。
彼らの必死の活動が続き、ジャッカルに今1歩と迫ったが、
殺し屋の動物的なカンのために逮捕には至らなかった。
ジャッカルがドゴールの横顔に銃の照準を会わせる前に
2人の犠牲者が現われた。ジャッカルとホテルで知り合い
1晩ベッドを共にしたモンペリエ男爵夫人と、
ジャッカルに肉体的魅力を感じて近づいたホモのベルナールだ。
その間にもルベルとキャロンの捜査網は次第にせばまったが
どうしても彼を捕らえることはできなかった。
1963年8月25日、解放記念日。厳重な警備を巧みに切り抜けたジャッカルは
やがてドゴールが立つはずの広場を見下ろすアパートの最上回の1室で、
狙撃銃を組立て、その準備を完了させようとしていた。
一方、この日まで、とうとう1人の殺し屋ジャッカルを
捕らえる事のできなかったルベルは、周囲を警備する係員から、
年老いた1人の傷痍軍人がアパートに入った事を聞きだした。
やがてドゴールが到着し、式典は予定通り始まった。
窓からドゴールの横顔を狙うジャッカル。発砲。
だが、フランス人であるドゴールは叙勲者に勲章を授与した後に、
その叙勲者の頬に祝福のキスを与えたため、わずかに頭部が沈んだのだ。
正確無比な腕が災いし、弾丸はドゴールの頭部の数センチ上を通過した。
2発目を込めようとした時、警備員を伴ったルベルが部屋に飛び込んできた。
ジャッカルがふり返り軽機銃を持った警備員を射殺した。
ジャッカルが次の弾丸を込める間、とっさに軽機銃をもったルベルが、
ジャッカルめがけて引き金を引いた。ジャッカルは壁にたたきつけられ息絶えた。
外の広場では何事もなかったかのように式典が続けられていた。
後日、イギリスの警察がジャッカルと思われていた、
チャールズ・H・カルスロップ宅にて家宅捜査を行った。
そこにチャールズ・H・カルスロップ本人が現れた。
彼はジャッカルとは無縁の平凡な人間であった。
永遠に解かれない謎だけが残り、ジャッカルの日は終わりを告げた…

硬派な暗殺映画「ジャッカルの日」。
暗殺者ジャッカルの綿密な暗殺計画の思わぬ落とし穴は
語るに及ばず、対するルベル警視のジャッカル追跡劇には
胃がキリキリ痛むほどの緊迫感がある。
そしてジャッカル自身。本名、年齢、国籍、全てが不明。
凄腕の暗殺者であること、今回の仕事だけに作った
特注の狙撃銃のシブさには痺れたねぇ。

2009年5月21日木曜日

ランゴリアーズ

映画「ランゴリアーズ」に登場。

過去を喰らい尽くす怪物。
過去にあるもの全てがランゴリアーズの餌であり、
現在から切り離された過去は全て、ランゴリアーズにより無へと還る。
ロサンゼルスからボストンへ向かうアメリカン・プライド航空の旅客機。
だが眠っていた10人の客を残し、乗員乗客全員が忽然と消えてしまった。
何が起きたのか納得できる説明がつかないまま、
偶然居合わせた同航空のブライアン機長によって操縦された機は
なんとか最寄りの空港に着陸する事になった。
だが恐るべき事に、降り立った地上にも人影はまったくなかったのだ。
彼らは全ての時が止まった過去の世界にいるのだ。
やがてフライト中から精神に異常を来たしていたビジネスマンのトゥーミー。
彼は時間を無駄にする者に対して異常に厳しかった父に育てられ
昔から「怠け者はランゴリアーズに食べられてしまう」と聞かされていた。
トゥーミーによる犠牲者が出る中、現われたランゴリアーズ。
乗客たちはなんとかして飛行機を離陸させ、一人取り残されたトゥーミーは…

怠け者はいねがァァァァァァァァァ!!!!!!
映画「ランゴリアーズ」。
何でも喰らうチェーンソーのような歯、ぶっ飛びモノの素早さ、
そして非情。その動きはまさに掃除屋である。
一部ではCGがチャチいというやからがいるが
むしろ筆者にとっては直球ど真ん中でした。

ラヴォス

ゲーム「クロノ・トリガー」に登場。

原始時代に宇宙より飛来した謎の生命体。
その生態は宇宙から飛来し、星へ衝突すると同時に
星の内部へ地下深く潜り、星に寄生する。 寄生した星そのものを食らって
力を蓄える一方、星のあらゆる生物の遺伝子を絶え間なく集め、
力を充分に蓄えると地表に現れ、地表に光の雨を降らせて世界を滅ぼす。
地表を自分のテリトリーにしてから、子供を産み落とす。
この子供達は、やがて新たな星に寄生する為に宇宙へ旅立つというもの。
三つの形態があり、ラヴォスの本体はラヴォスの殻の中にあるが、
殻の内部に侵入するためには、ラヴォスの外殻と戦いこれを倒さなくてはならない。
ラヴォスの外殻(画像左上)は、それまでにクロノたちが戦ってきた
数体のボスの攻撃を真似てクロノたちと戦う。これらの「真似ボス」が倒されると、
ラヴォスの外殻は真の力を現してクロノたちに挑みかかる。
攻撃の中にはラヴォスの日に世界を滅ぼしたのと
同様の攻撃「天からふりそそぐものが世界をほろぼす」がある。
外殻との戦いは、シルバードに乗ってラヴォスに突っ込み、
殻を打ち破って内部に侵入するという方法で回避することもできる
(ロボの説明によると、シルバードの装甲とラヴォスの外殻の硬さは
同じでありシルバードに精神エネルギーを加えることで突破が可能になっているとのこと)。
この場合シルバードは大破してしまい、そのためラヴォス打倒後のエンディングが変わる。
外殻を打ち破り内部に侵入すると、ラヴォスの本体(画像右上)がいる。
このラヴォスは上半身だけが生えているような巨大な姿である。
本体を倒すには、通常は先に胴体の回復を行う両腕を倒す必要がある。
ラヴォス本体を倒すと人型のラヴォスコア(画像中央)が現れる。
これがラヴォスの最終形態である。ラヴォスコアは戦闘前に
左右それぞれの手から生き物を出現させる。
一見、中央の人型が本体のように見えるが、実際のラヴォスコアは
左手から取り出した向かって右側の生き物であり、
ラヴォスコアを取り出した中央の人型はセンタービット、
右手から取り出されたラヴォスコアと同じ見た目の生き物はラヴォスビットである。
ラヴォスコアは何度でもセンタービットとラヴォスビットを再生させるため、
ラヴォスを完全に滅ぼすためには向かって右側のラヴォスコアを倒さなくてはならない。
しかしそのままでは右のコアは防御しているので、
ビットを一体でも倒せば再生準備に入り防御を解除するため、その時間が攻撃の要となる
原始時代(B.C.65,000,000)には、まだ宇宙に居て
星に接近しつつあったラヴォスは地上から赤く光る星として観測されていた。
特に恐竜人のリーダーであり高い知能をもつアザーラは、
赤い星が落下する事や、その影響で氷河期に突入する事を予測している。
そして落下してきたラヴォスは地上に激突。落下地点にあった
ティラン城を巻き込みながら、凄まじいスピードで
地中奥深くに潜って星に寄生した。「ラヴォス」という名は、
やがて落ちてくる赤い星の事をアザーラが『炎を纏った大岩』
『灼熱の火球』という表現で説明した為、
これを聞いたエイラが「ラヴォス」と呼んだ。
エイラたちの言葉で「ラ」は「火」、「ヴォス」は「大きい」という意味である。
古代の時代(B.C.12,000)、空は厚い雲海に覆われ吹雪が
やむ事のない氷河期が続いていたが、ジール王国の人々は
特殊な力が宿った自然の素材を「星の力」と呼び、
それらを利用して高度な文明を築いていた。
そして3賢者が、原始時代から稀少とされていた「ドリストーン」を原料に、
地中奥深くに居るラヴォスからエネルギーを
吸い出す装置「魔神器」を作った事により、ラヴォスエネルギーを
体内に蓄える事で魔法が使用可能になり、ラヴォスエネルギーで
大地の一部を切り離して厚い雲と氷に閉ざされた地表から
雲より高くまで浮上させて栄華を極めた。また女王ジールは
ラヴォスエネルギーに触れて正気を失い、
ラヴォスをラヴォス神と崇めるようになった為、
一般にもラヴォス神という呼称が使われていた。
女王は更に強い力を求めて、ラヴォスにより近い深海に海底神殿をつくり
「魔神器」を移したが、女王ジールとサラ王女の儀式によって
ラヴォスが目覚めてしまい、海底から幾条もの光が放たれ
大地に降り注いで、天空のジール王国は落下、地上の大地も
殆どが海に沈み僅かな陸地しか残らないという、天変地異に見舞われる。
しかしラヴォスが放った光は厚い雲を吹き飛ばし
氷に覆われた大地を海に沈めて、氷河期を終わらせる事にもなった。
中世の時代(A.D.600)には、ラヴォスの存在は忘れられて
人々の記憶から消えている。しかし女王ジールの息子ジャキが
この時代に飛ばされていて魔王と名乗っている。魔王は復讐の為に
ラヴォスを呼び出して倒そうと考えているが、魔族は正確な事を知らされておらず、
魔族の力となる偉大な存在を呼び出そうとしていると思っている。
結局、召喚の儀式を行った魔王は魔王城と共に消失して、ラヴォスは再び眠りについた。
現代の時代(A.D.1000)、魔族の村にはラヴォスの存在が伝わっている。
ただし伝承では、400年前に魔王が生み出した魔族の神という事になっていて、
永い眠りについているラヴォス神として崇められている。
A.D.1,999の、後に「ラヴォスの日」と呼ばれる日の1時24分に、
ラヴォスは完全に目覚めて地表に現れる。
ラヴォスは世界中に光の雨を降らせ、これにより人類の文明は崩壊、
星の生態系も完全に破壊された。
未来(A.D.2,300)では、新たな星に寄生させる為の子供(プチラヴォス)を
死の山に産み落としている事が、この時代に飛ばされた理の賢者ガッシュによって
「監視者のドーム」で記録されている。
主人公であるクロノたちは時空を越えた冒険の途中で
荒廃した未来(A.D.2,300)へ辿り着き、そこでラヴォスによって
滅ぼされる星の運命を知る。クロノたちは様々な時代を旅し、
最終的にはA.D.1999に出現したラヴォスを打ち倒す。
これにより滅びの未来は回避され、星が滅亡する事は無くなった。
しかし、倒されたラヴォスの怨念は時の闇と呼ばれる時空の狭間で生き残り、
同じく時間の中を彷徨っていたサラを取り込んで彼女の負の思念を糧にして
“時を喰らうもの”の前身とも言うべき夢喰いへと変化したといわれる。

迷惑な渡りをする生物、それがラヴォスだ。
星を渡っては喰らい、自らの子どももまた同じ事を繰り返す。
食物連鎖、生態系のピラミッドの頂点に
立っているといっても過言ではない。
それにしても昔のゲームは壮大な敵がいていいですね。

2009年5月20日水曜日

パラメキア皇帝

ゲーム「ファイナルファンタジーⅡ」に登場。

軍隊と魔物を使役し世界征服を目論む、パラメキア帝国の皇帝。
(本名はマティウスらしく、かつて前皇帝に仕えていた魔道士だった)
凄まじい魔力の持ち主であると言われている。
一度はフリオニールらによって倒されるも、地獄で究極の力を身につけ再び甦る。
その際に「善」の皇帝と「悪」の皇帝に分かれたとされ、
「悪」の皇帝は地獄から甦っただけあって死霊のような姿を、
「善」の皇帝は美しい天使のような姿をしている。
「悪」の皇帝はその後、パラメキア城のあった場所に
地獄の城「パンデモニウム」を出現させ、そこを居城した。
最後はフリオニール達によって倒されるが、その際に「ウボァー」と言う
断末魔の叫びを遺し、消え去った。
「善」の皇帝は天界の宮殿アラボトの奥で「悪」の皇帝の所業に心を痛め、
ミンウ達に許しを乞うという目的で待ち受ける。
しかし自分自身を悪とは考えておらず、
自分こそが正しい「善」と考えている偽善者であり、
結局のところは「悪」である。
許しを乞うというより、自分を許すよう脅迫してくる。
また「善」の皇帝の断末魔もまた「ウボァー」である。

この私がやられるとは……信じられ……ん……
 2度までも……お前に……。
 ……お前は…いった……い、な……にもの……ウボァー


おろかな・・・!いつまで続けるというのか・・・
 血塗られた・・・戦いの・・・・歴・・史・・ウボァー


初期のFFシリーズは純粋な悪党が多かった。
その代表格の一人である皇帝は善の部分ですら腐っているあたり、
最も下種な悪党であろう。
ただしその断末魔の「ウボァー」に関してはチャーミングである。

カメーン

ゲーム「スーパーマリオUSA」に登場。

鍵を守っている仮面のような敵。
鍵を持つと動き出し、円弧を描くように襲ってくる。
鍵を持ったまま扉を通って場面が変わっても
画面外から向かってきて、鍵穴付きの扉を通過して
鍵を消滅させるか、鍵を手放すまでマリオを執拗に追いかける。
唯一スターでさえ倒すことが出来ない。
鍵を手放せばそのまま去っていき、鍵を奪い取ることはない。

最近「皆のトラウマ」的キャラクターばかり紹介している筆者。
今回はカメーンを紹介。
どんな敵でも全てスターで一撃必殺」の法則を崩し、
プレイヤーを恐怖のどん底に突き落とした。
マリオワールド屈指の鬼門である。

2009年5月19日火曜日

レオニダスとスパルタ兵たち

映画「300<スリーハンドレッド>」に登場。

スパルタ国王レオニダスと300名のスパルタ兵たち。
紀元前480年、それまで千もの国々を征服してきた
大帝国ペルシアはスパルタを次なる標的に定め、
ペルシア大王クセルクセスに服従の証を立てるよう迫ってきた。
これに対し、戦士の国スパルタの王レオニダスはその要求を一蹴、
100万の軍勢を持つペルシアと戦うことを決意する。
そして、レオニダスのもとには強靱な300人の精鋭が集結するのだった。
さらにアルカディア軍などの援軍も得たレオニダスは、
海岸線に連なる狭い山道のホット・ゲートに敵を誘い込む作戦を掲げ、
300人の勇士と共に立ちはだかる。そこへ傴僂男エフィアルテスが現れる。
彼はスパルタの風習から殺されるはずだったが、父と母により逃がされたのだ。
彼はレオニダスに父の汚名を返上すべく、スパルタ軍に志願するが、
レオニダスは戦闘時の隊列が乱れることを理由に拒む。
やがて、ペルシアの大軍が現われ、熾烈極まる死闘が始まった。
圧倒的に不利と思われたスパルタ軍は怒濤の攻撃で敵軍を粉砕し、
緒戦となる一日目は勝利し、ペルシアから次々と刺客や軍勢が
押し寄せるが、これにも打ち勝つ。
クセルクセス直属の不死隊(イモータル)をも退くが、
度重なる連戦により遂に死者が出、兵の士気の低下に繋がる。
さらに裏切ったエフィアルテスにより、ホット・ゲート唯一の弱点である
秘密の道がペルシアに知られてしまう。
遂に降伏かと思われたが、それでもレオニダスとスパルタ兵たちは戦いに身を投じ、
レオニダスは槍でクセルクセスの顔に傷をつける。
そして雨のように降る矢の苛烈な攻撃が彼を覆う…

漢ォォォォォォォォォォヲヲヲヲォォォォ!!!!!!
血と汗と筋肉映画「300」。
もうね、色々と漢、血、汗、筋肉。
今までの全体の戦闘を写すカメラワークとは違う
個人個人の戦闘を写すことによる激闘、そして漢たちの生き様は素晴らしい!
あの血沸き肉踊る興奮を体感できるのは映画館のみと筆者は思う。

ブキミちゃん

漫画、アニメ「地獄先生ぬ〜べ〜」に登場。

その容姿から「ブキミちゃん」と揶揄される、交通事故で死んだ女の子の霊。
轢かれた時、お気に入りのハーモニカを排水溝に落とし、
以来成仏できずに、今でもそれを探している。
他人の夢の中に現れては自分のハーモニカを探すよう強制し、
ハーモニカがある道順を教えられる。
まず赤い門をくぐり、左から2番目のドアを開け、
4番目の窓を通り、階段の左から3番目を降りると、
そこに7つの排水口があり右から5番目を開けると、
ハーモニカが入っているのでそれを彼女に渡せば助かる。
ただし、道を間違えるとその者の魂を奪う。
このブキミちゃんの話を聞いた3日後の夜、
夢にブキミちゃんが現れるという噂が童守小学校で流布されていた。
ぬ~べ~のクラスの生徒たちも道順を覚えることで危機を回避したが、
物覚えの悪い広は眠らないことでそれを回避しようとしたが果たせず、
うろ覚えでハーモニカを見つけようとし、道順を間違えてしまう。
しかしぬ~べ~によりブキミちゃんは成仏するのであった。
実はハーモニカの道順は童守町の商店街そのものであり、
ぬ~べ~が道順どおり商店街を散策し、本当のハーモニカを見つけ出したのだ。

とある方のご要望にお応えし、紹介しますはブキミちゃん。
これはね、漫画版「エルム街の悪夢」だね。
夢に現われるから寝ちゃヤバイ、けど眠ってしまう
作者が「エルム街の悪夢」を観たかどうかは知らないが
比較的に低年齢読者向きの少年雑誌で子ども達に
トラウマを与える策は成功したといえるだろう。
ギャハハハハハ!!!さすが少年ジャンプだぜ!

2009年5月18日月曜日

アンドロメダ病原体

映画「アンドロメダ…」に登場。

正式名称はアンドロメダ菌株(ストレイン)。
落下した衛星に付着していた、結晶型の微生物。
感染すると血液を粉末状にするほど凝固させてしまう。
その形態と機能は謎に満ちており、コンピューターで
分析した際には、解析不能コード「601」が表示された。
ニュー・メキシコの小部落に落下した衛星を回収にいった
陸軍の兵士たちは、部落にふみ込んで一瞬息を呑んだ。
あたり一面に住民の死体が転がっているのだ。
一方、本部では、部落の異常を伝える兵士の声が
突然悲鳴に変わり、電話が切れてしまった。
急遽、非常体制をとり、待機していた4人の科学者を動員して
ワールドファイア計画を発動させた。
代表4人はストーン博士、ダットン博士、ホール博士の3人に、
女性のルース・レービット博士を加えた、アメリカの最高権威であった。
現地に飛んだストーンとホール博士は、住民たちの急死は、
衛星の中の微生物が住民たちを襲ったためと断定したが、
生物の正体には見当もつかなかった。
さらに不可解なのは、住民たちの中の2人だけが生存していたことである。
地酒の好きな老人ジャクソンと、乳飲み児の2人だった。
超近代的な研究所で、衛星と2人の生存者を研究資料に、
博士たちの必死の研究が始まった。科学者はその微生物を
“アンドロメダ・ストレイン"と名づけ、
コンピューターを主にした各種装置を駆使して、
アンドロメダの分析研究は着々と進められたが、
依然、撲滅のための手掛かりは何もつかめなかった。
ホール博士が医学研究員のミス・カレンと乳飲み児の
反応検査をしていたとき、突然ランプがつき、
けたたましい“汚染"のアナウンスが所内を流れた。
汚染したのはダットン博士の研究室で、ダットンは
ガラス越しにストーン博士に励まされながら真青な顔をしていた。
ホールは、今までの研究結果から、地酒を浴びるほど
飲んでいた老人の酸性と、1日中泣きづめの乳飲み児の
アルカリ性の相反する2つが、彼らをアンドロメダの魔手から
救ったと直感していた。彼はダットン博士の研究室の酸素供給をとめ、
ダットンに激しく呼吸させるようにした。
ホールの博打は成功し、ダットンは一命をとりとめた。
アンドロメダは酸素を好物としていたのだ。
しかし、直後に今度は研究所の自爆装置が作動し始めた。
汚染が規定以上に達すると、自動スイッチがはいり、
5分後には研究所が核爆発で吹っ飛ぶように設計されていたのだ。
さらに核爆発が却ってアンドロメダの成長を助長すると気づき、
地下1階にある自爆装置を解除するため、ホールはキーを持って向かった。
しかし作動と同時に各階のドアが自動的に閉まり、
ホールは管制室にいるストーン博士の指示に従いながら、
中央室空洞(コア)を登って任務を果たさねばならなかった。
困難な作業であったが、ホールはレーザー光線に頬を焼かれながらも、
やっとのことで辿りつき、間一髪で自爆装置を解除した。
一方、アンドロメダは突然変異を起こして無害となり、
酸素の薄い上層の大気へと上昇し、直に死滅するという…

伝染病の恐怖がここに!!映画「アンドロメダ…」。
プリズムのような細菌の形状がレトロと同時に
色褪せない緊迫感、恐怖、奇怪さを与える。
今じゃ本当に未曾有の伝染病が流行り始めているから
笑えなくなってきているが、まぁ映画と同じように大丈夫でしょう。

ファウスト

ゲーム「GUILTY GEAR」シリーズに登場。

頭に紙袋を被り、体重55kg、282cmの
とてつもない身長を持つ謎の医者。 その正体は謎に包まれている。
戦闘中は奇怪な動きとふざけた言動を繰り返す為、
変態のように思われがちだが、実は良識のある人物。
紙袋の下の素顔は禿げており、血液型も誕生日も不明で、
その奇妙奇天烈、正体不明さから
終戦管理局に『Type. Human (?)』と明記され、
人間ではない、人間から一歩進んだ存在と噂される。
平常時の物腰はとても穏やかで、患者に対しては真摯に応対している。
闇医者だが腕は立ち、どんな奇病でも無償で治してしまう事が話題を呼んでいる。
ザッパやアクセルなどの異能者も彼の元へ来訪しているが、
医学的見地の必要としない分野までは対応しきれない様子。
かつて名医と呼ばれていたが、ある時に医療ミスから少女を死なせてしまい発狂、
殺人鬼と成り果ててしまう。その後次元牢に投獄されるが、
第二次聖騎士団員選考武道大会を経て正気を取り戻す。
彼は罪を償うために自殺も考えていたが贖罪のために生きる事を決意する。
旅の最中で少女の死が医療ミスではなく終戦管理局による謀殺であることが判明し、
あらゆるものの命を救うかたわら、事件の真実を追いかけていく。
その過去から、Dr.ボルドヘッドとの関連が噂される。

色物を舐めるんじゃねェェェ!!!!
○チガイというかもう色々とアッチの世界な人である
ファウスト。う~ん、素敵だ!

2009年5月17日日曜日

マーラ

ゲーム「真・女神転生」シリーズに登場。

釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れた魔神であり、
そのことから日本ではマーラ→魔羅=煩悩となり、
煩悩の象徴である男性器のことを指す。英語でmareは悪夢のことである。
悪魔そのものと言ってよい。完全な悪であり、人の心の隙間に忍び込み、
すべてを破滅と堕落へ導く扉を開ける。まさに魔がさすのである。
マーラが恐れることは、人々を導く聖者の誕生である。
仏教ではキリストを誘惑したサタンのように、誘惑者として修行者を妨害する。
魔は根深く、世界の東西の端々で意味が変化しながら残っている。
元々のサンスクリット語ではマーラの語義は「殺すもの」であるとも、
「死」そのものの人称形であると言われている。
男性器そのままの姿で現れ、後に戦車状のギリメカラに乗って現れるようになる。
ある時はコクマの塔の主で「ご立派なマーラ様」と呼ばれていた。
またある時は召喚が不十分だったため、スライムに近い不完全な状態だった。
またまたある時は別の時空のライドウを追い、この世界までやってきた。
彼曰く、ライドウは「不感症」らしい。

愚かにもワシを倒そうと考えてるのだろうが、
貴様とはモノが違うわな。グワッハッハッハッハァー!


さぁーーてと。
それじゃ一発、手合わせを願おうかな?
グワッハッハァー!!


若造が!ワシから逃げられると思うなよ。
サマナーとしてそこそこデカくなったようだが
やはり貴様らとはモノが違うわな。グワッハッハッハー!


貴様ごとき、ワシのギンギンの突きで、すぐに昇天させてくれるわ!

…なかなかゴリッパではないか。
だが、この先もワシの攻めに耐え続けられるかな?


…貴様は…煩悩を…断ち切った。不感…症…か…!?

ご立派!!!ご立派すぎる!!!!!
かつてこれほどまでにご立派な悪魔がいたであろうか!?
さすが魔王様々、ご立派なマーラ様だ!
その人気度は凄まじく、後にフィギュア化もされました。

はたもんば

漫画、アニメ「地獄先生ぬ〜べ〜」に登場。

童守町3丁目にある江戸時代の処刑場「はたもん場」跡の祠に納められていた、
罪人の首を斬るために使われていた日本刀で、付喪神となっていた。
輪状になった刃を持つ腹を割かれた落ち武者のような姿に変化し、
あらゆる物を刃物に変える能力がある。
祠から賽銭を盗んだ克也を罪人として、その首を斬ろうとした。
初めてぬ~べ~の鬼の手を傷つけた妖怪でもある。ぬ〜べ〜によって封印された。
その後は人面疽に取り憑かれたぬ〜べ〜を救うための武器として広たちが使用した。

恩師であるフェイス氏はガメラの怪獣ギロンを評してこう言った
子供にしてみれば刃物は怖いと教育される。
それが怪獣になるんだからたまったもんじゃ無いにきまってる。
怖いものと怖いものが合体して本当に怖くなってよい例である。

そんなわけでまんま刃物な妖怪はたもんば。
筆者にとってアニメでの登場はトラウマである。
しかし「怪人A」といい、「ぬ〜べ〜」の作者は良い意味で
トラウマ作成人だ。

2009年5月16日土曜日

策士・諸葛亮孔明(さくし・しょかつりょうこうめい)

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

BF団最高幹部で、BF団の頭脳と言える人物。
その智略は「十傑集」最高とされる命の鐘の十常寺をも凌ぎ、
BF団のほぼ全ての作戦の立案を行っている。
直接命令を下さないビッグ・ファイアに代わり、
唯一その真意を汲み取り、彼を代行するとしているが、
本当に命令が出ているかは明らかにされていない。
ビッグ・ファイアに次ぐ組織のNo.2だが、
十傑集でさえその真意を掴みかねる言動が多く、快く思われていない。
また、彼らに詰め寄られるたびに自らの立場を誇示し、一喝して退ける。
幻夜をBF団に入団させた張本人でもある。
直属のエージェント・呼炎灼を従えており、
さらにビッグ・ファイア直属の「三つの護衛団」、
直系の怒鬼直属の「血風連」も、なぜか彼の指示に従っている。
「地球静止作戦」が失敗に終わったかのように思われたが
「『GR作戦の発動』」という謎の言葉を残しており、
彼にとっては地球静止作戦自体がその前段階を担うものであったと考えられる。

一体何を考えているのか全くわからん策士。
彼の考えた作戦上で起きる幾多のアクシデントさえ
これも孔明の策か!」といわれてしまうんだから
もはや知略に優れているというより、予言といっても
いいだろう(単純に十傑集の勘違いなのかもしれないけど)

血風連(けっぷうれん)

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

十傑集「直系の怒鬼」直属の戦闘集団。総人数は不明。
孔明に大作を捕獲するよう指示された事もある。
それぞれA級エージェントには劣るものの高い戦闘力を持ち、
チームワークを活かした集団戦法を駆使する。
自ら先陣を買って出るために怒鬼に出番を与えない。
編み笠を深く被り、怒鬼と同じく得物は七節棍や刀で、
七節棍を振り回して空を飛ぶこともできる。
本来は私兵を持つ事を禁じられているBF団において、
なぜ怒鬼だけが私兵である血風連を配下に用いているのかは不明。

眩きは月の光、日の光。正しき血筋の名の下に、我等名前を血風連!

我等名前を血風連!奮う刃は相手を選ばず!退かねば血潮の海となる!

九大天王クラスのエキスパートあたりに楽勝勝ちかと思いきや
そのあとボロ負けになる、強いんだか弱いんだか
よくわからん連中、それが血風連。
しかしその口上凄まじく気合が入っていて
そんなことも気にならなくなる。
主である怒鬼の活躍を根こそぎ奪う、
「捕 大作」と書いてあるだけで孔明の意を汲み取るなど
行動だけではなく思考もブッ飛びモノである。
にしても一体総勢何人なのだろう?

2009年5月15日金曜日

呼炎灼(コ・エンシャク)

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

孔明直属のエージェントで、赤い中国風の仮面とマントに身を包む剣士。
剣のほか、双鞭を使う。一言も言葉を話さず、また一切の感情を表さない。
孔明の命によってBF団エージェントのサポートに当たるが、
実は監視者だというのがもっぱらの評判で、団員たちからは疎まれている。
首が180度回ったり、人の影の中から出現したり、
宙を飛んで逃げたりと、その行動は神出鬼没を極める。
爆破に巻き込まれるなど、絶命必至の状況に
何度も陥りながら平然と生還する、人間かどうかも判らない謎の存在。
なお影の中から現われるのはその影に化けているらしく、
瞬間移動能力ではない。だがマントの中に人が入れたり、
そのまま姿を消すなど、その能力は未知数である。
どんな攻撃も効果はないが、唯一顔面を攻撃されると怯む。
 
劇中、国際警察機構に最も人的被害を与えた人物
こいつと戦って揚志は死亡、鉄牛は瀕死、一清道人も
重傷の目に遭っており、さらにその他の名もなきエキスパートたちが散った。
その神出鬼没、不死身ゆえに巷では三つの護衛団の
とある生命体と関係があるらしいと噂されている。
あと凄い。何が凄いかっちゅーと、鉄牛、戴宗、アルベルトが
げんなりするくらいアレが
まぁなんにしても末恐ろしいヤツである。

神行太保・戴宗(しんこうたいほう・たいそう)

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。
 
国際警察機構のエキスパート集団「九大天王」の一人で一番の若輩。
酒好きで瓢箪を常に携えている。年齢は27歳。
手や足の裏から衝撃波を噴射する中国武術・噴射拳の使い手で、
それを使いロケットのごとく音速のスピードで移動する神行法を会得している。
また、体内から電気を発生させることが出来る「人間発電機」でもある。
勇猛果敢・豪放磊落であるが仲間たちを思う心も強い。
妻は青面獣の楊志で、草間大作にとっては父の様な存在。
十傑集のアルベルトとは、彼の右目と盟友・セルバンテスの命と奪って以来の宿敵。
最期はグレタ・ガルボを守るため敢えてアルベルトの攻撃を受け、
上海油田と運命を共にする。

そうだ、俺と初めて会ったあの頃だ。でもその頃の俺達に、
今の大作のような事が出来たか?
俺達は自ら望んでエキスパートとして育てられたんだ。
だからこそ様々な任務も遂行できるし、死をも覚悟出来るのかもしれんな。
だが大作はそんな時分にいきなり、あんな地上最強のロボットを背負わされ、
何の覚悟もないままエキスパートの使命をおわせられた、いきなりだ。
なにもかもいきなりだ、俺達が十二の頃、そんなものに耐え切れたか?
何も知らずに気づいたときには、父親をBF団に殺され、
残されたのはジャイアントロボだけだ、そんな子供に対して俺達に何が出来る。
そう何も出来ん、だが一つだけあるとすれば、
俺達は大作を間違った大人にしてはいけない、それだけだ


アルベルト「取ったぞ!
戴宗「いや、俺の勝ちだ!
アルベルト「貴様!!このワシとの勝負よりも、そんなものを守って…!!!!
戴宗「これが俺の役目だ。なぁ大作それでいいんだ、
ロボには命令するんじゃない、一緒に戦う、その気持ちを忘れるな。
どうした衝撃の、お前さんも一緒に逝くか?

アルベルト「何を言う戴宗、ワシは納得いかんのだ!
貴様との決着がこんなもので良い筈があるまい!

戴宗「未練だぜ…
アルベルト「戴宗!

劇中アルベルトと並ぶ熱き好漢!
待ってましたぜ、我らが兄貴!
その最期まで大切なモノに拘り、己の信念を貫き、
命落とす姿はここにいるボンクラ筆者の魂の底にまで響いた!
ベスト「兄貴」賞(私が今考えた熱き兄貴たちに送る賞)に
燦然と輝く素晴らしき漢なり!

2009年5月14日木曜日

直系の怒鬼

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

和装で隻眼の非常に寡黙な人物。
さまざまな「武芸」に秀で、高い身体能力を持ち、
伸縮自在、変幻自在の武器である七節棍が得物。
また仕込み刀や縄なども使用する。
「直系」と云う通り名から、ビッグ・ファイアと
何らかの血縁関係があるとも言われているが、詳しいことは一切不明。
しかし私兵の使用を禁じられているBF団にあって
「血風連」なる武芸者集団を率いていることからも、
彼が特別な権限を持っていることが覗える。
 
周りが不死身だったり、特殊能力者だったり、
変態じみてたり、オヤジだったり、忍者だったり、
むしろ部下の方が目立ってねぇ?」だったりしたら
そりゃ地味にはなりますよな人、直系の怒鬼。
なんてたって出番がほとんど無い上に、無言なため
他の十傑集と比べると明らかに地味である。
もしかしたらそれが持ち味なのかも知れない。

マスク・ザ・レッド

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

手甲のついたスーツの下には鎖帷子のようなものを着込み、
真っ赤なアイマスクとマフラーを付けた忍者。
「忍術」を極め、潜入、追跡、諜報、暗殺など様々な能力に秀でる。
九大天王の影丸とはライバル。
冷酷な殺人者で、戦力にならないと思ったら仲間を殺すことも厭わない。
同じ十傑集素晴らしきヒィッツカラルドの真空波も
背を向けたまま刀で弾き返しており、かなりの実力者。
優れた忍術の他にも巨大な岩石生命体「巨大黄金仏像ビッグゴールド」を操り、
その胸部に自らが融合する事で頭脳の役割を果たす。
(忍術で岩石を生命体のように操っているのか、ビッグゴールド自体が生物なのかは不明)
ビッグゴールドはロボットではないため、アンチ・シズマ・フィールド内でも活動が可能である。
またビッグゴールドを操った状態でも忍術は使える。
 
ハハハ!九大天王のいない梁山泊など敵ではないわ!
 
ふふ、さすがの十傑集もこうなってはお終いだ。
生きて恥を晒すのも辛いだろ?助けてやるよ・・・

 
十傑集一の変わり者レッド。
だって忍者の癖して目立つような赤いモンつけて
ビッグゴールドなんてデカブツ操って、全然忍ばないだもの。
何よりヒィッツカラルドが一番の格下だけど、こいつの方が信用ならねぇ。
なんにしてもさすが十傑集、恐るべし!

2009年5月13日水曜日

白昼の残月

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

角帽のような帽子と覆面を被ったスーツ姿の人物。
常にキセルを咥えている。その能力はあらゆるものを針に変え、
無数に打ち出して敵を粉砕するらしい。
年齢は19歳と、十傑集では最年少で末席に座する。
その素性には謎が多く、何故か失敗に終ったと思われるGR計画から
「功があった」として十傑集入りした。

我ら十傑集が集まれば、大怪球の一つや二つ!!

もうね、この人の台詞だけで十傑集の凄さを物語ってるよ。
そして謎。十傑集の多くは謎というか変態というか
もはや他人には窺うことなどできないほど、その真相は謎に包まれている。
その中でも特にプロフィール上に特筆する過去がない残月。
果たして彼の過去は一体!?(なんにしても素敵であるには変わりない)

2009年5月12日火曜日

命の鐘の十常寺

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

道術に長け、生命を操る「命の鐘」を所有する中国風の装いをした人物。
普通の人間の白目の部分が赤い、異様な面容をしており、
十傑集では最高の頭脳を持っているという。
死亡してもやがて段階的に復活するなど、自他問わず命を操る特殊能力を持ち、
太極図を配した赤いハンドベル「命の鐘」は非生物に命を与え
使役する事を可能とし、生物から命を奪うこともできる。
この能力で行く手を阻む「人工生命体」たちを一蹴し、土へと還した。
命の鐘の『命を与える』能力を使えば、怪ロボットに命を与えそれらを自在に操る事が出来、
それゆえロボットの操縦にも長けている。しかし怪ロボットを起動するときは
鐘を鳴らすのではなく、掌から光球を発生させており、またカワラザキとは異なり、
動力源が断たれれば命を与えたロボットも動けないようである。
鐘から光条を発して直接攻撃を仕掛ける事も出来る。
熟語を織り交ぜた詩を読み上げるような、韻を踏んだ独特の話し方をする。

この男子、所持するところ秘密在り。隠蔽工作、四面楚歌、九死に一生それも良し

十傑集が英雄本色、玩具で遊ぶは笑止千万!
 我に楯突く無法が者共、所業を背負えば現世に還る!
 聞けぃ!!盛者必衰!!!命の鐘の響きあり!!!!


否!否!否!否!否!否ァ~!

一癖も二癖もある独特な喋り方が特徴的な十傑集が一人、十常寺。
何でも元々は広東語を喋るという設定だったとか。
まぁなんにしても十傑集一イカした(イカれた)事を喋っていることに違いは無い。

2009年5月11日月曜日

暮れなずむ幽鬼

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

強大なテレパシー能力により動物・昆虫・植物に至るまで、
ありとあらゆる生物を操る。 体内に飼う無数の虫(群雲虫)は
数を以って敵を覆い喰らい尽くす。
また、自身も虫のような姿と大きさに変化することもできる。
激動たるカワラザキと共にフォーグラーを追っていた際、
追撃してきた催眠生物ライトをその能力で瞬殺しており、
カワラザキをして「恐るべき虫使いよ」と言わしめた。
幼い頃から相手の心が読め、人間の心の闇を覗いてしまった事で
人間不信になっていたが、カワラザキの助けを借りて克服する。
孔明の思案は彼とカワラザキの超能力をもってしても
読み取ることができないため、 彼ら2人は、BF団を束ねる
十傑集のリーダー・樊瑞の代わりに 孔明の謀略を探る為もあり、
コンビで作戦を行うことが多い。

我ら十傑集に対抗できる者は、梁山泊の九大天王のみ…

十傑集の中でも、かなり特異な能力を持つ幽鬼。
群雲虫を操ったときに、同じような虫の姿になりますが
その言葉からくるイメージはとってもメルヘン且つフェアリーなものだが
通常時の幽鬼そのままに翅が生えた状態なので、
はっきり言って全然メルヘンではない。

2009年5月10日日曜日

眩惑のセルバンテス

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

地球静止作戦時には既に故人。
クフィーヤと呼ばれる白いフードを被ったアラブ人風の出で立ちで
赤いゴーグルを掛けている。また、ナマズヒゲに両頬には
フェイスペインティングのようなものがある。
十傑集が持ち回りで担当していたGR計画において、
ジャイアントロボが奪われた際の責任者は彼だった。
アルベルトの盟友だったが、ドミノ作戦の際、戴宗との戦闘によって死亡している。
GR計画の責任者であったことから草間親子とも面識があったようで、
大作は彼のことを「セルバンテスさん」と呼んでいる。
その名の通り幻惑術の使い手で、相手の精神に入り込んで操る事ができ、
カリスマと卓越した話術を用いて、時には敵さえ味方につける程の能力を持つ。
また手から熱線を出すことで、物質を溶かしたり、GR2を操りロボと対決したりもしている。
十傑集の中では唯一「オイル・ダラー」という表社会の顔を持っており、
その立場を利用した作戦も担当していた。
BF団のジャイアントロボの建造計画中にGRシリーズの建造者である草間博士が反抗し、
その息子・草間大作がGR-1ことジャイアントロボを父・草間博士から受け継いでしまい
GR-2を使ってジャイアントロボを奪還しようとした。
しかし国際警察機構のエキスパート・村雨健二の妨害などに逢って
GR-2は返り討ちにあっている。

残念だよ大作君、私は君がとても好きだったのに…

聞き分けの無い子は…嫌いだなっ!!

十傑集って何が凄いって、ステッキーなオジサマ方が
空飛んだり、高速移動したり、超人的能力を発揮するところが凄い。
セルバンテスさんはヒィッツカラルドより出番が多いけど
特に活躍は無いんだよなぁ。既に故人だし。
けど渋いから良し。

2009年5月8日金曜日

激動たるカワラザキ

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に登場。

白髪に口髭をたくわえている十傑集の最年長で、混世魔王・樊瑞の後見人。
同じ十傑衆の一人である暮れなずむ幽鬼がBF団に入団する
きっかけを作った人物でもある。 円熟した性格と経験ゆえ、
その能力制御は繊細且つ精妙を極めるといわれている。
BF団創世期よりの歴戦の雄。十傑集の初代リーダーだったが、
策士・諸葛亮孔明の出現により、その地位を樊瑞に譲ることとなった。 
それは孔明の不透明な部分に疑問を抱いた彼の対抗策であり、
十傑集の結束をかためるためであった。
現在は孔明の動向を監視するため、参謀役となっている。
強力な超能力者で、仲間からは「激動のじいさま」と呼ばれ、信頼を集めている。
その念動力を以ってウェラヌス等のロボットを操ることが出来る。
念動力ゆえに、バシュタール現象下でも行動は可能である。
強大な重力波の使い手であり、鞄に収納した大凧を使って飛翔することもできる。
その他にも能力を持っており、最後の能力は彼の切り札であるといわれる。

その気になれば突破は簡単! 樊瑞がそう言わなかったかな?

「爺」様の癖して超アクティヴな年長者カワラザキ。
劇中、その能力が活かされることはほとんど無いが、とにかく目立つ爺さん。
あと、孔明のことが心底嫌いらしく、アキレスの牢を破ったときの台詞と表情で見て取れる。

2009年5月7日木曜日

混世魔王・樊瑞(こんぜいまおう・はんずい)

アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日

BF団の超A級エージェント集団「十傑集」のリーダーで、沈着冷静な道士。
スーツ姿にピンク色のマントを身に纏っている。
BF団最高幹部・諸葛亮孔明や幻夜に対して不信感を抱いている。
同じ十傑集である衝撃のアルベルトの娘サニー・ザ・マジシャンの後見人であり、
また温厚な面も持ち合わせている。 元々は中国の二仙山・羅真人の
一番弟子(一清道人の兄弟子)だったが、 世に憤するところあって
「世俗に混じらず」という仙道の禁を破って山を下りた。
その際、世界中を放浪旅行していた中条と戦い、手傷を負わされている。
銅銭を自在に操り、剣の形に組んで念の力で斬る武器に変える
(槍などの武器に組むことも可能)。 さらに無数の銅銭を打ち込み敵を砕いたり、
飛ばした銅銭を防御弾幕とすることができる。
様々な仙術を使うことができ、その実力は一清道人のそれを遙かにしのぐという。

超人揃いの十傑集。そのリーダーである樊瑞。
その能力の本懐はは銅銭を操ったり、仙術を駆使することだが
上半身を動かさずに超高速移動することのほうが凄い、と思ってはいけない。
特徴的なのは孔明にいびられて、十傑集で一番名前負けしていること。

2009年5月6日水曜日

ジョン・ライダー(リメイク版)

映画「ヒッチャー」(2007)に登場。

正体不明の変質者。
大学生のカップル、グレース・アンドリュースとジム・ハルシーは、
春休みを利用して長距離ドライブへと出かける。
深夜になり、大粒の雨が降りしきる中、ヒッチハイクを求める人影に出くわすが、
2人はそのまま走り去ってしまう。その後、立ち寄ったガソリンスタンドで2人は、
ずぶ濡れの中年男と遭遇する。ヒッチハイカーを雨中に置き去りにした罪悪感から、
ジョン・ライダーと名乗るその男の頼みを断り切れず、
彼を乗せて近くのモーテルまで向かうグレースとジム。
しかしライダーは突如、ジムの喉にナイフを向ける。
必死の抵抗でライダーを車から叩き出し、路上で散々蹴りつけて車で去る二人。
その後は何事も無かったかのように順調に旅程が進む。
だが家族連れの大型のバンが通り過ぎたとき、その後部座席には
ライダーの姿があった。 バンに忠告をしようとするが叶わず、
数分後にはバンが路肩に止まっており、乗っていた家族は皆殺しにされていた。
警察に事情を説明したが聞き入れてもらえず、逆に犯人だと疑われてしまうグレースとジム。
そこへライダーが現われ、その場にいる人々をまたも皆殺しにする。
無罪を証明しようとする二人は、モーテルに逃げ込む。
そこでシャワーを浴び、くつろいでいるとまたしてもライダーが現われ、
グレースはレイプされかかるが、なんとか撃退する。
直後にジムがライダーに捕まり、ジムは無残に殺されるが、
駆けつけた警官隊によりライダーは逮捕される。
ライダーは精神病院へ護送されることになり、グレースの無実は証明された。
グレースも一緒に車で送られることに。しかしライダーは手錠を難なく外し、
警官たちを殺す。 グレースと一騎討ちとなり、
グレースはなんとか彼を倒すのであった…

最近リメイク版が多く作られている。ただ、その多くは凡作である。
その一つが本作。なんて言ったって、オリジナルがR・ハウアーの演技で
カルト作となった分もあり、S・ビーンの演技は少し物足りない。
しかしまぁ、胸糞の悪い血糊たっぷりシーン爆発炎上シーンが多くあり
その辺はプラス面と考えてもいいかと。
でリメイク版のジョン・ライダーはどうかというと、微妙。
やっぱり狂気が足りない(まぁ製作が「テキサス・チェーンソー」のマイケル・ベイなので致し方ない)。
これじゃただの変態だ。しかしオリジナルの幽鬼めいた人物を、
凶暴性剥き出しの野卑たオヤジに変えたのは、それなりの覚悟あってのこと。
その辺は評価すべきところ(そこが駄目だとも言うが)

2009年5月5日火曜日

三沢 岳明(みさわ たけあき)

ゲーム「SIREN2」に登場。

現代(2005年)の人間。1967年11月9日生まれの38歳。
訓練中ヘリトラブルで夜見島に不時着した陸上自衛官で、永井頼人の上官。
かなり偏屈な一面がある。アジア冬季競技大会バイアスロンで
男子第一位の成績を残し、レンジャーの資格も持つ筋金入りの自衛官。
狙撃が得意で、因んでおくと、今回の怪異に巻き込まれた自衛官のなかで
唯一、照準眼鏡を装着した64式小銃を装備している。
2年前、羽生蛇村の災害救助作業中に四方田春海を救出した際、
異界の念に触れて以来、幻覚や悪夢に悩まされることになる。
この為、精神安定剤と思われる薬を服用している。
勘が鋭く、いち早く岸田百合や矢倉市子の正体に気づくが、
誤解した永井に射殺されてしまう。後に闇人零式として復活し、
阿部倉司を苦しめ、さらに闇人甲式となって永井と激突する。
最後は永井に倒され、突如現れた堕慧児に吸収された。

夜見島入って、すぐ発狂。狂気の自衛官、それが三沢さんだ。
(別にすぐ発狂するわけじゃないよ)
通称は「ミサミサ」らしく、勘の鋭いベテラン、頼れる兄貴分な人だが
ちょっとした誤解で撃たれて死んじゃった。
その後驚くべき変化を遂げて、蘇ってくるが
神風青年に倒されてしまうのであった。合掌。

2009年5月4日月曜日

永井 頼人(ながい よりと)

ゲーム「SIREN2」に登場。

現代(2005年)の人間。1984年7月25日生まれの21歳。
自衛隊の物資輸送訓練中にヘリトラブルで夜見島に不時着した陸上自衛官。
訓練成績は優秀だが、周りに流されやすい今時の若者。
上官の三沢岳明と共に怪異の原因を探るが、三沢の行動に疑問を抱き別行動を取る
(元々、永井は三沢のことを快く思っていなかったというのもきっかけの1つである)。
その後、矢倉市子に銃を突きつける三沢を思い余って射殺してしまう。
初めは仲間の死にいつまでも泣いている弱さもあったが、
見ず知らずの少女の市子を助けるために戦ったり、フェイスペイントを施し
「健康優良日本男児をなめんなよ!神風見せてやるよ!」と啖呵を切るなど、
勇ましい姿を見せ、最後には独りで闇人を殲滅して廻り、
闇人と化した沖田宏と闇人甲式となった三沢を倒し、堕慧児までも独りで倒す。
しかし、その勇士は報われないまま、最終的には、母胎が地上奪還を成就した
(黒い太陽が輝き、闇人が蔓延し、人類は滅んでしまった)平行世界に堕とされ、
二度と現世には戻れなくなり、『どうあがいても、絶望』的な状況から発狂、
闇人達に銃を乱射しまくるという、救いようのない結末を迎える。
何故別々の世界に飛ばされたかには諸説あり、
彼が飛ばされた世界では人と闇人の立場が逆転しており、
闇人にとって、人は伝承に存在する忌むべき怪物となっており、
突如現れて銃を乱射した永井を恐れ、悲鳴を上げながら、
慌てて逃げる闇人の姿が見られる。

英雄的行動が招いた結果は、永劫の地獄だったという
なんとも後味の悪いエンディングが待っている永井自衛官。
不幸尽くしの彼だが、敵に対して勇猛果敢になる彼の姿は輝いて見えるらしい。

2009年5月2日土曜日

ペンウッド卿

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

本名シェルビー・M・ペンウッド卿。
円卓会議の一人で英国海軍中将。
臆病で気弱な性格で、先代ヘルシング卿(アーサー)に逆らえず
援助や尻拭いをすることが多くあり、それは娘のインテグラでも変わらず。
第二次ゼーレヴェ作戦では英国安全保障特別指導部本営の将軍として本営を構える。
第二次ゼーレヴェ作戦によってロンドンに侵攻した
吸血鬼の武装親衛隊に部下達と防戦した。
「自分以外の者は全員脱出しろ」と震えながら発言するも
結果的には多くの部下達が留まり、共に任務を果たしていることから
部下から慕われてはいたことが伺える。
円卓会議の若いメンバーや一部の人間からは円卓会議の中の
内通者として疑われていたが、 アイランズ卿など古参のメンバーからは
「裏切る前に自殺してしまう」 「無能だが男の中の男」と人格を評され、
そして本人も「私は臆病だが卑怯者ではない」と言っていたとおり
裏切り者ではなかった。最期は本営内に突入してきた吸血鬼達を巻き込んで自爆。
2030年には、彼の孫がおり、やはり祖父と同様気弱な性格。
「せまりくるナチス兵をちぎっては投げちぎっては投げ、近づく敵を片っぱしから真っ2ツ。
最終的に全身に爆弾をくくりつけて敵の空中戦艦全艦ごと吹き飛んだ」と
インテグラに語られながら、ヘリコプターの代金を要求されていた。

もしかしたら・・・もしかしたら通信が回復して命令が伝達するかもしれない
 どこかの基地が敵を撃退して我々の指令を待っているかもしれない
 わ、私はここの指揮者だ。ここが生きている限り離れる訳には、い、いかないだろう
 インテグラ 私は駄目な男だ 無能だ 臆病者だ
 自分でもなぜこんな地位にいるかわらん程駄目な男だ
 生まれついての家柄と地位だけで生きてきたも同然だ
 自分で何もつかもうとしてこなかった
 いつも人から与えられた地位と仕事(つとめ)をやってきた
 だから、せ、せめて仕事(つとめ)は
 この仕事(つとめ)は 全うしなきゃならんと思う…んだが…
 行きなさい 行ってくれ インテグラ
 君には 
 君ら(ヘルシング)には
 君ら(ヘルシング)にしかできない仕事(つとめ)がある



さあ君らも早く脱出しろ 逃げるんだ
 ここは必要最小限な人員だけでいい
 というかもう その なんていうか
 あれだ ぶっちゃけ 私だけでいいんじゃないかな
 みんな脱出しなさいよ 早く

……ぷ、ぷはっあはははは
なッ何だッ 何だッ 何がおかしい
 笑ってる暇なんかないぞッ
 早く逃げるんだッ!!命令だぞッ

再度国防総省へ通信を試みます
 生きている回線の捜索を再開します

!!何をしておるバカモンッ こんなコトに付き合う必要はないッ!!
なに言ってんです提督。あなたじゃコンソール一ツ動かせないでしょ
いつも通り座っててください 仕事の邪魔ですから
すまん皆、すまんな

英国無双、万々歳!
吸血鬼やら外道やら鬼畜やら戦闘狂やらが大量に出てくる作中、
最も平凡な男、それがペンウッド卿だ。
しかし脇役ながら、その最期における熱さ、男気、悲壮感は秀逸だ。