2009年2月28日土曜日

ババ

映画「復讐のネイルガン 処刑ハンター」に登場。
 
半年前に、とある街の作業所で一人の女が
数人の男たちにレイプされる事件が起こったが
加害者の男たちは罰を受けるとこなく、被害者の女は泣き寝入りしていた。
被害者の兄ババは復讐を誓う。
その後、加害者である男たちの前に
謎の霊柩車が現れ、それに乗って現れたのは
迷彩服にフルフェイスのヘルメットを身に着け背にガスボンベ、
手には釘撃ち銃(ネイルガン)を持ったババだった。
男たちはババにつけ狙われる…
 
只管、釘撃ち銃がババンと出てくる映画「復讐のネイルガン〜」。
ストーリーはこれまた只管退屈な一本調子だが
こんなカッチョイイ姿をした殺人鬼が観れただけで私は幸せである。
途中、全然関係ない人も殺しちまうけど、その辺もノリで乗り切れる。
筆者、やっぱりB級映画好きなんだなぁと実感した。

ラットモンキー

映画「ブレインデッド」に登場。
 
正式名称「スマトラ・ラット・モンキー」。
南海の秘境スカル島で捕獲された生きる伝説の動物。
捕獲された後、ニュージーランドのとある動物園に密輸される。
猿なのかそれとも鼠なのか全く分からない醜悪な姿をした珍獣であり
隣の檻にいた猿を殺して食べるほど凶暴である。
ライオネルの母はたまたまラットモンキーの檻の近くにいたために、これに噛まれた。
実はスカル島の原住民は「ある伝説」によりこれを恐れており、
その伝説とはラットモンキーに噛まれた者は生ける死者になるというものであり
原住民がラットモンキーを魔獣として恐れている原因である。
そして、その伝説は正しかった…
噛みついた直後、ライオネルの母により頭を踏み潰され死亡した。
 
筆者、初めて「ブレインデッド」を観た時に一番最初に感じたのは
何だ!?このド不細工な生きモンは!!?」であり
ゾンビよりも個人的にこっちのほうが気持ち悪かった思いがある。
ついでにいうと、このラットモンキーの動きは
全てストップモーションで描かれており
その辺の映画よりもクオリティが高い動きをしていた。

ライオネル・コスグローヴ

映画「ブレインデッド」に登場。
 
ニュージーランドに暮らす母親思い(マザコン気味)な青年。
母親に支配された生活を送っていたが
雑貨屋の雑貨屋の娘パキータと運命的な出会いをし
仲良くなった二人はデートに動物園へ出掛けるが、それが事件の発端だった。
その動物園では、謎の生物「ラット・モンキー」が飼育されていた。
ライオネルの母親は二人の後を追跡して動物園へ向かうが、
間違って檻の中のラット・モンキーに噛まれてしまう。
母親は体調を崩してしばらく寝ていたが一向によくならない。
ライオネルの介護もむなしく容態が瞬く間に悪化。
努力してはみるものの母親はゾンビになってしまう。
仕方なく母親を埋葬するが、埋葬地の墓場にいた人々が
次々にゾンビに感染していく。ライオネルは仕方なく
地下室にゾンビたちを隔離して生活させる。
しかし、ゾンビの存在を知らない狡猾な叔父が母親の遺産を奪い取って
盛大なパーティを開いてしまった。そして地下室に隠れていたゾンビたちが現れて…
 
ビバ!最強のゾンビ無双が魅力な映画「ブレインデッド」。
ライオネルくんは何かと苦労しまくって、最後は怒涛の反撃に
出てしまう素晴らしい人。彼が何故母親にやたらと献身的なのかは、
本編を観ればわかるから省くとして人知れず努力して
苦労して怒り狂っちゃう彼の姿は誰でも笑ってしまう。
ヤーヤーヤーヤヤーヤー!ティア!とばかり(なんじゃそりゃ!?)にスプラッター!
芝刈り機による超々大虐殺シーンの凄まじさは驚嘆に値し
映画史に残る単体戦力で最高最大級の残虐さである。

マッドマン・マーズ

映画「マッドマン・マーズ」に登場。
 
ある森に潜む一家殺人犯。突如として狂ったマーズは
斧で自分の妻子を殺害する。その後村人のリンチにあって
死亡したかと思われていたが、翌日その死体は消えていた。
その後、森でその名を呼ぶと殺しに現れるという噂が、実しやかに囁かれる。
ある日、キャンプファイヤーの焚き火を囲んで怪談話を語る
カウンセラーの男が未だ行方不明の一家殺人犯「マーズ」の恐ろしい過去について話す。
「近くにいるかもしれないから、彼の名前は決して口に出すな!」と
カウンセラーが釘を刺したがそんな事信じていないリッチーは
大声で「マーズ、マーズ出てこい!マッドマン・マーズ!」と叫んでしまった。
そして夜の森の闇に身を潜めていたマッドマン・マーズが
キャンパー達を次々に血祭りに上げていく…
 
1978年の映画「ハロウィン」の成功によりスラッシャー映画が
大量にビデオ店に並ぶ。「マッドマン・マーズ」もまたご多忙に漏れず、
大量生産されたスラッシャー映画の一つである。
さて、そんな映画に出るマッドマン・マーズさん。
とにかくテンポが良い。殺して殺して殺しまくる
その姿は気持ち良いぐらいスピーディデブ不潔なマーズさんだけど、
その辺の殺人鬼が遅々と一人殺すところをポンポン殺っちゃうところが
最大の魅力である。そんなマーズさん。彼にも痛恨のミスがある。
そう、事の元凶であるおちゃらけ野郎リッチーを殺し損なってしまうのだ。
リッチー「マーズって本当に居たんだ!」The endってなんやねん!
映画本編はストーリーは酷いが、展開がとにかく飽きさせない
作りなためラストを覗いて気持ち良いぐらいすっきりした映画である。

2009年2月26日木曜日

ブランドル・フライ(ブランドル・バエ)

映画「ザ・フライ」に登場。
 
本名セス・ブランドル。テレポーテーション(物質転送)を研究している
科学者であり、それを可能にする転送装置「テレポッド」の製作者。
無機物による転送実験に成功していた彼は次に有機物の転送を実験したが
失敗し、実験に使ったヒヒは肉塊と化してしまう。
試行錯誤の末、恋人である記者ベロニカの言葉をヒントとなり、研究は成功した。
しかしある晩、セスはヴェロニカと喧嘩をし酔った勢いで
自らの体を実験台に転送を行ってしまう。とりあえずは成功を収めたものの、
その後徐々にセスの身体や行動に異変が出てくる。
最初は筋力、体力ともに向上し、実験前よりも性格に落ち着きが無くなる。
だがしばらくすると背中に剛毛が生え、体臭が酷くなり、髪や歯が抜け落ち、
肌がただれ、遂には爪や皮を剥いでも痛みを感じなくなる。
日ごとに人間ではなくなっていくことに恐怖を覚えるセス。
何と人体実験を行った際、転送ポッドの中に1匹のハエがまぎれ込んでおり
転送を制御しているコンピュータが遺伝子レベルでセスとハエとを融合させてしまったのだ。
そして、そんなセスを不安に思いながらも案じていたヴェロニカにも
思わぬ事実が発覚する。ヴェロニカは胎内にセスの子供を宿しており、
その子供もハエの遺伝子を受け継いでいる可能性があった。
意を決したヴェロニカは元恋人ステイシスの助けを得て堕胎手術に臨むが、
思考までハエのそれと化したセスに手術を妨害され研究室へと連れ去られてしまう。
ついに完全なハエ人間「ブランドル・フライ」に変貌したセスは
人間に戻るために転送ポッドを使ってヴェロニカとの融合をはかるが、
阻まれたあげくにポッドの部品と融合してしまい見るも無惨な姿になってしまう。
もはや虫の息となった「ブランドル・フライ」はヴェロニカが持つ銃の先を
自らの頭に当てて死を乞い、彼女の手によって射殺されるのだった。
 
クローネンバーグ監督の代表作品の一つである「ザ・フライ」。
悲劇。あまりにも悲劇的。筆者、最期のシーンを観る度に涙腺が緩くなってしまう。
語るに語れないので、これ以上のコメントは自粛する。

巨大アリ(やつら)

映画「放射能X」に登場。

核実験場の放射能の影響により巨大化したアリ。
ニューメキシコ州の砂漠地帯に広大な巣を持ち蟻酸とアゴを凶器に、人々を襲う。
事件はある民家から始まった。幼い少女が放心状態で発見され、
彼女の家と思われる民家では彼女の父親が殺害されていた。
当初ニューメキシコ州当局は猟奇殺人事件と考えたが、
現場から大量の蟻酸が検出され、事件の真相は謎に包まれる。
緊急対策チームが組まれ、現場に残された足跡を追う一行。
彼らが発見したのは放射能により突然変異した恐ろしく巨大なアリだった。
調査の結果、ヤツらの巣を発見。毒ガスで殲滅を図るが、女王アリは巣立ってしまう。
何としてでも女王アリの繁殖を妨げるべく懸命な捜査の結果、
ロサンゼルスに向ったことがわかる。一見どこにも潜んでいないように思えたが、
なんと地下に潜伏していた。最期は人間たちの近代兵器の力に敗れ、
一匹残らず根絶やしとなった。
 
筆者、白黒映画が好きである。ノスタルジーな気分に浸ったつもりになれる、
昔独特の美術などに心惹かれているのかもしれない。
話は戻って、この巨大アリ。蟻酸で惨殺するという残虐、凶暴極まりないのだが
(そういうシーンは観客のご想像に任せるようになっている)
その目が異常に可愛いので、なんか許せちゃう(許せるか)のである。

ユジーン

ドラマ「Xファイル」第3話「スクィーズ」第21話「続スクィーズ」に登場。
 
本名ユジーン・ビクター・トゥームズ。
30年ごとに人間の肝臓を五つ食べて、冬眠を繰り返す不老のミュータント。
冬眠から覚めてもその肉体は若さを保ったままであり、
若者に見えても年齢は100歳以上である。自由自在に関節を外したり、
骨の形を変えることができるため、ほとんど侵入不可能な密室であっても
換気口や狭い煙突などがあれば侵入できる。
人間の肝臓を素手で抜き取ることができ、その目は肝臓に対する欲望を
抑えきれなくなると黄色くなる。殺した相手の持ち物を記念に持ち帰る癖があり
冬眠するための巣を作って、そこで冬眠をする。
最後の犠牲者にスカリーを選ぶが、モルダーによって犯行を阻止され
病院行きとなる。しかし数ヵ月後、モルダーの必死の訴えも空しく
30年前の事件との関連性が低いとされ証拠不十分として釈放される。
その後、自分のカウンセラーを殺害。最後の肝臓を手に入れ、
ショッピングモールのエスカレーター内部に巣を作って冬眠の準備をしていた。
しかしモルダーとスカリーに発見され二人に襲い掛かるも
エスカレーターを作動させられ、ステップに体を挟まれて圧死した。
 
食人鬼ユジーン。Xファイルでは異例の「スクイーズ」「続スクイーズ」と
二話も登場するということもさることながら真っ黄色な目といい、
不気味な軟体といい恐ろしい殺人鬼である。「続スクイーズ」の胆汁で
真っ黄色な姿が今も忘れられない。

フルークマン

ドラマ「Xファイル」第26話「宿主」に登場。
 
チュルノブイリ原発事故で得られた放射性廃棄物から漏れた
放射能により突然変異したミュータント。
噛み付いてウズムシを体内に寄生させることを目的としており、
噛まれた人間は噛まれた時に死ななくても寄生したウズムシが
体を食い破ってしまい、結果的に死に至る。
霊長類と扁形動物の特徴を持っており、どちらから変異したかは不明。
下水道と汚水タンクに潜んでいた。モルダーによって倒されるが
下水道にはまだ生き残りがおり、後にタブロイド紙に
ヤツが帰ってきた!フルークマン、マーサのブドウ園に現れる」と載っている。
 
Xファイルの中で好きな話の一つがこの「宿主」で、
このフルークマンの造形が最高だ!ヌメヌメして気色悪いところが尚良い!

ブルーサンダー

映画「ブルーサンダー」に登場。
 
正式名称は「ザ・スペシャル」であり、「ブルーサンダー」はニックネームである。
「ロサンゼルス・オリンピック」に於けるテロ対策と警備強化のため
カリフォルニア州当局は陸軍と合同で秘密裏に開発し
ロサンゼルス市警察に配備した攻撃用ヘリコプター。
兵装は機首下部に炸薬弾を装填した「20mmガトリング砲」で、
パイロットが専用ヘルメットのシールドバイザーに浮かぶ照準線を通して
見た方向に自動的に銃口が向くヘッドマウントディスプレイの
視線追尾式(ディレクターサイト方式)。テロ対策用途であるため
調査・監視機能の方が充実しており、「赤外線暗視装置」や
室内の人物をカーテン越しに撮影可能な「サーモグラフ・カメラ
コンクリートの壁さえも抜く「高感度マイクロフォン」、
サーチライトや拡声器が備えられ飛行時のローター音を消す事もできる。
機体は防弾仕様となっており、4台もの小型ビデオモニターと
政府機関のコンピューターとリンクしているノートパソコン・サイズの
情報端末などを搭載している。
 
俳優ロイ・シャイダーが亡くなり、久しぶりに彼が出た映画を見直す。
そして映画「ブルーサンダー」を実に6年ぶりに観なおした。
今更だが、このブルーサンダーがすげぇカッチョイイ!と思い始め
今日紹介するにいたるわけですが、いやほんとカッコイイです。
機体性能もさることながら、こういうマシンを使ったアクションてのはやっぱり燃える。
ほんとに今更だけど、ブルーサンダーかっこいいよブルーサンダー

スクリーマー:01

映画「スクリーマーズ」に登場。
 
自立行動型防御用兵器。爬虫類(または昆虫)を模した姿をしており
全ての生物を抹殺するようにプログラムされている。
西暦2068年、惑星シリウス6Bにより発見された鉱石「ベリニウム」の採掘を巡り
惑星開発企業「NEB」側と、労働者や科学者の連合との間で
戦争が続き、業を煮やした連合は防御用兵器「スクリーマー」を開発。
惑星全土に投入し、一気に戦争を終結させようとするが
「スクリーマー」は搭載されていた自己修復機能を発展させて、
増殖を繰り返すことで進化を遂げ人間の手から離れ、野生化してしまう。
更には新たな変種を生み出し人間の姿を模したものまでもが現れてしまう…
このタイプは「スクリーマー」の初期のものであり、地中を自在に移動して
その体で対象を切り刻む。連合側は攻撃されないように認識票を作り、
これを所持していれば襲われない。タイプ01にはこの認識票が有効だが、
変種が作り出された今ではあまり役にはたたない。
 
キュィィィィィィンンンン!!!!!
という独特な音が耳に残る映画「スクリーマーズ」。
原作「変種第二号」の作者はSF小説の大御所フィリップ・K・ディック
誰がスクリーマーだかわからない、あの緊張感が良かったなぁ。
にしてもこんな地中から飛び出して人を切り刻む兵器が出来たらイヤだなぁと常々思う。

マリオン

映画「アンデッド」に登場。
 
オーストラリアの田舎町バークレーに住む
変人として有名な銃器店の店長。カウボーイハットにジーンズ、
スパー付きウェスタンブーツという奇妙な格好をしている。
バークレーの住民が町中に降り注ぐ隕石によって
次々とゾンビになっていく最中、自身の銃で戦う。
三連式ショットガン」「コルト・ガバメント」「S&W・M645
ベレッタM92F」など大量の銃器を「この日のために用意していた」と豪語する。
数年前、湖で釣りをしていた時に彼の船を小隕石が直撃し
釣り上げた魚が凶暴なゾンビ・フィッシュへと変貌したことがあったのだ。
生き残りの人々とともに戦うが…
 
マリオンさんは変な人。カウボーイ姿もさることながら
ゾンビを三連式ショットガン(ただショットガンが三つくっついてるだけ)で瞬殺、
弾がなくなると二挺拳銃でこりゃまたアクション映画顔負けの動きで
次々と撃ち殺しまくる!しかもそんな状態で全裸で現れたりするんだから、
ますますもって凄い変人。だがそこがカッコイイと思えちゃうんだから、ますます凄い。

2009年2月25日水曜日

マニアック・コップ

映画「マニアック・コップ」シリーズに登場。
 
本名マット・コーデル。ニューヨーク市警の腕利き警官だった男。
常に警察官の制服を着たまま行動し、警察官の装備である
拳銃や手錠は殺人の道具として利用し、剣が仕込まれている警棒を所持している。
いかなる時も正義を貫く姿勢から、同僚や市民に信頼されていた。
しかしそれが彼の寿命を縮めた。彼の捜査するマフィアと
政界の癒着の暴露を恐れた市長は警察署長の手を借りて、
犯罪者の人権を無視したとし彼を逮捕。裁判で有罪となり、
彼がかつて逮捕した犯罪者がいる刑務所に送られる。
無実の罪を着せられ投獄された彼は、囚人たちにリンチされて死亡した。
その後遺体は検死にまわされるが、そこで突然心臓が動き出した。
彼は息を吹き返し、脳死状態で生還する。しかし検視官は
このまま刑務所に彼を返したらまた命を狙われると危惧し、
コーデルの恋人に秘密裏に連絡し生きたまま棺桶にいれて、
刑務所外へと送り出した。だが、脳に大きな損傷を受けていたコーデルは
自分を罠に嵌めた市長や署長に対する怨みを忘れていなかった。
それと同時に今まで信じてきた正義に裏切られたという絶望が
彼を正義の警官から、悪の殺人警官へと変貌させた。
そして社会に対する復讐を開始する。無関係な人間を殺しながら
復讐を遂げようとするコーデルだったが最期は海へと転落し、
溺れ死んだかと思われていたが実は生きており、
ある日偶然出会った殺人犯とともに刑務所を襲撃、
汚職警官を殺害しようとしたが、警官が己の罪を認めたことにより
コーデルは脱獄した囚人たちを収監し、炎上死した。
しかし彼は生き返り、今度は卑劣なTV局が捏造した映像により
女性警官が危機に陥りそれを自身と重ねたのか彼女の為に復讐を行う。
いつしか彼は彼女に恋しており、息絶えた彼女と結婚式を挙げようとするが、
またも炎上死する。しかし死体安置所で彼はまた息を吹き返したのか、
自分の伴侶の手を取るのであった…
 
狂人キチガイ偏執妄執警官の五粒が美味いコーデルさん!
いつ見てもカッコイイぜ!

殺人ブルドーザー(キル・ドーザー)

映画「殺人ブルドーザー」に登場。
 
無人のブルドーザー。隕石に潜んでいた宇宙生物がとり憑いて操っている。
突如として動き出し、人間に襲い掛かる。
とある絶海の孤島、そこでは六人の作業員が整地作業を進めていた。
ある夜、謎の隕石が島に落下。その隕石に接触したブルドーザーが
原因不明の不調を起こし、作業員の一人も熱病に倒れる。
不気味な挙動を繰り返していたブルドーザーはやがて
明確な殺意を持って作業員たちへの攻撃を開始。
孤立無援の中で、鋼鉄の怪物を相手に一体どう立ち向かえばよいというのか!…
 
インパクト大!緩慢とした動きだがその巨体が言い知れぬ
威圧感恐怖を煽る。TVムービーながら思いっきりが良い
「殺人ブルドーザー」は、「ブルドーザー対ショベルカー」という
子どもの夢が実現した最高の映画である(原作も素晴らしい!)
誰もがあの映画は駄作だというだろうが、俺は諸手を挙げて賛美を送ろう!

ミホ

映画「シン・シティ」に登場。
 
娼婦街「オールドタウン」の用心棒。二刀流と手裏剣と弓矢の使い手。
娼婦に仕事以外で関わる者を撃退する役目を持つ。
彼女が娼婦ベッキーに手を出したジャッキー・ボーイを殺してしまったのが
事件の始まりであり、その後ドワイトがギャングによって
送り込まれた傭兵たちによってタール池に沈んだとき、
自らタール池に飛び込み助けてくれた。
通常は相手に苦痛を与えずに殺すことが出来るが、娼婦を手に掛けた者には
最大限の苦痛を与えてから殺す。
 
原作者フランク・ミラーは日本の文化、特に忍者が大好き。
どのくらい好きかというと、「ロボコップ3」に忍者ロボット出したり
自身の著作に日本の劇画風なものがあったり、
本作のような女性を出しちゃうくらいである。
彼女こそがその忍者大好きなフランク氏によって抽出された極上の女忍!
劇中の悪漢どもに天誅!なシーンは原作者のテイストが昇華された
「シン・シティ」屈指の名場面である。

2009年2月24日火曜日

イエロー・バスタード

映画「シン・シティ」に登場。
 
本名ロアーク・ジュニア。ロアーク上院議員の息子であり
ロアーク枢機卿の甥。幼児性愛者であり、犠牲者である少女を
レイプして殺す連続幼女強姦殺人魔である。
しかし彼の家族の権力により事件は有耶無耶にされてきた。
新しい犠牲者ナンシー・キャラハンをその毒牙にかけようとするが
老刑事ジョン・ハーティガンによって銃で右腕を吹き飛ばされ、
同じように股間の一物を撃ちぬかれた。間一髪のところで
ハーティガンの相棒ボブによって助けられるが植物人間状態になる。
しかし父親の尽力で世界中の医者の手により五体満足の体に戻るが
薬の副作用で顔が変わり、肌と血の色が黄色になってしまった。
8年後、ハーティガンを誘き寄せてナンシーの居場所を割り出し
ハーティガンに報復としてにナンシーを殺害しようとするが
駆けつけたハーティガンによって一物を千切り取られ、
原型を留めないほど頭を殴打され死亡した。
 
筆者が初めて「シン・シティ」の予告を見たとき、
なんだこの真っ黄黄っな奴は!?」と興味を持たせてくれたのが彼である。
腋臭じゃないけど体臭がキツ過ぎたり実は脱いだら凄いメタボ腹やら
なにやらの「シン・シティ」一目立つ人。
それがロアーク・ジュニアことイエロー・バスタード。
その死に様っぷりまで目立っちゃう、素敵な外道である。
ついでいうとロバート・ロドリゲス監督はこの「シン・シティ」を撮った後
どうにも股間に対して並々ならぬ執着が生まれたのか、
後の作品で金的残虐シーンが多い。

マヌート

映画「シン・シティ」に登場。
 
娼婦街「オールドタウン」の女たちを抹殺するために
陰謀を図るギャングの用心棒。人を殺すときでも
紳士的な態度を崩さない巨漢の黒人。
オールドタウンの利権を奪取すべくギャング・ヴァレンキストに雇われ
ジャッキー・ボーイの死体を奪いにくる。
ドワイトに刺客を送り込みゲイルを拷問し、ゲイルの命と引き換えに
ジャッキーの死体を寄越すよう取引を持ちかけるが
待ち伏せていた娼婦の一団により、仲間もろとも銃殺された。
 
マヌートさんはその顔以外今一目立つところが無いが
原作では撃たれても目玉くり貫かれても(これが原因で片目が義眼)
死なない不死身野郎である。マーヴとも何度か戦っているあたり、
決して弱い人ではない。はず。

ジャッキー・ボーイ

映画「シン・シティ」に登場。
 
本名ジャック・ラファティ。悪徳刑事で階級は警部補。
バー「ケイディ」のウェイトレス、シェリーと昔付き合っていた。
付き合っていた当時、シェリーに暴力を振るっていた。
現在でもそれは変わらない。ある日、酔っ払って仲間と
一緒にシェリーの家を訪れ、彼女を暴行するが
シェリーの現在の恋人ドワイトによって二度とくるなと痛めつけられた。
怒り心頭のまま彼女の家を後にし、娼婦街「オールドタウン」で
たまたま外を歩いていた娼婦ベッキーを無理やり車に連れ込もうとするが、
女用心棒ミホによって仲間を惨殺された挙句
自分の左手を切断され、落とした拳銃を構えなおすが、
銃口が塞がれており、そのことをドワイトに注意されるも、
構わず撃ってしまい暴発した拳銃の銃身が額に突き刺さった。
それでも虫の息だが生きており、その姿があまりに不憫だからと
ミホに楽に殺してもらった。その後彼の服から警察手帳が見つかり、
新聞で「アイアン・ジャック」と取り上げられるほどの
現職の有名刑事だったことが分かる。彼の死が、オールドタウンに
波乱をもたらす原因となり、その死体はオールドタウンの覇権を
奪おうとするギャングたちに狙われることとなる。
ドワイトは娼婦たちのために一人、タールピットのタール池に死体を沈めにいくことに…
 
死後もドワイトの幻覚として現れる。死んだ後も目立ちまくり!
それがジャッキー・ボーイ。むしろ死んだ後のほうが目立っている。
ついでにいうと「シン・シティ」一、死後の扱いが酷いのも彼である。

2009年2月23日月曜日

ケビン

映画「シン・シティ」に登場。
 
農場に住む無口な殺人鬼。食人趣味を持つ。
見た目とは裏腹に、マーヴに気配を悟られず簡単に倒すほどの力があり、
天性の殺人鬼ともいえる。指の爪が鋭く、猫のような敏捷さがある。
「シン・シティ」で次々と娼婦が行方不明になっていたのは
彼によって殺害され喰われてしまったからだった。
ロアーク枢機卿にそのことを懺悔し、枢機卿は彼が神の声が聞こえる神の子だと信じ、
自分も食人の所業に加わり彼を農場に匿っていた。
最期はゴールディの仇を討ちにきたマーヴによって足を切断された挙句、
切断箇所を犬に食われ、マーヴによって首を刎ねられた。
しかし犬に足を食われても、首を刎ねられても、その顔はにっこりと笑いを浮かべていた。
その後ケビンの生首はマーヴによってロアーク枢機卿に直接届けられた。
 
「シン・シティ」一のイカれ野郎、それがケビンだ。
人肉聖書をこよなく愛し、殺されても笑いを浮かべる。
その様はまさに異常者。殺した娼婦の首を剥製にして飾り、
残り物は飼い犬の狂犬にやっているあたり凄まじすぎる。
そんな猟奇殺人鬼ケビン役を演じたイライジャ・ウッドは
あの某指輪物語のフロドを演じた人だがいやー、指輪のときと
全然違う雰囲気を醸し出す素晴らしい名優である。

ザ・マン

映画「シン・シティ」に登場。
 
紳士に見せかけ、女性をその気にさせてから殺す殺人鬼。
娼婦たちを裏切ったベッキーを殺害したのも彼だと思われる。
罪の街「シン・シティ」のある夜でのこと。
雨が降る中、真紅のドレスを着た女が憂いを含んだ表情で
街の暗闇を見つめる。そこへ一人の優男が彼女を慰めにきた。
煙草を奨める。彼は甘い言葉を囁き、女の憂いを忽ちに払拭させる。
そして熱い抱擁と接吻。だが彼は懐からサイレンサー付き拳銃を取り出し
その体を撃ち抜いた。男は殺した女の銀行から現金を引き出すことを考え始める。
その後ある病院で。怪我をしたが辛くも逃げ出した裏切り者ベッキーは
母親に自分の近況を電話で話していた。電話をしながらエレベーターに乗り込む。
エレベーターの扉が閉まり、エレベーターには彼女と白衣を着た男が一人。
彼女に声をかける男。ベッキーは不安そうな顔で母に断りを入れ、電話を切った…
 
漢たちが愛する女のために奔走する中、ザ・マンは彼らとは一線を画す。
女をその気にさせてから手に掛けるその姿は、全く漢とは真逆。
しかしこれがカッコイイんだよなぁ。一々キザだがそこが良い。
ついでにいうと原作は伊達オジサンでフリーランスの殺し屋である。
更についでにいうと筆者、映画パンフレットのざっくばらんな説明に笑ってしまった。
以下そのざっくばらんな説明。
 
THE MAN[シンシティの辻斬り]』
サイレンサーを懐に隠し、シンシティを徘徊する強盗。
ハードボイルドなムードに反して、標的は無抵抗かつ非力な女のみという激安野郎。
甘い言葉と男前なルックスで女性に近づき、たばこを勧めるのが常套手段。
そして女性が油断したところを・・・

ジョン・ハーティガン

映画「シン・シティ」に登場。
 
額に「X」の傷跡がある老刑事。
罪の街「シン・シティ」に残された唯一の正義と法の番人。
少女連続殺人魔からナンシーを救おうと奮闘する。
シン・シティで少女殺人事件が多発し、三人もの子どもの命が奪われた。
犯人はロアーク・ジュニア。街を支配する権力者である
ロアーク上院議員の息子だったがために警察は手を出さなかった。
しかしハーティガンはそのまま黙って見過ごそうとはしなかった。
今日もまた一人の幼い少女が異常性癖者の手にかかろうとしていた。
ハーティガンは相棒ボブの制止を振り切り、ロアーク・ジュニアを追い詰めて
重傷を負わせた。ところがボブに裏切られて重傷を負ったうえに、
息子の復讐に燃えるロアーク議員によって連続幼女殺人の犯人にされ、
刑務所に入れられてしまう。拷問され、自白を強要される毎日。
彼が自白しなかったのは襲われた少女ナンシーの手紙が彼を支えたのだ。
しかしある日を境に手紙が途絶えた。そして手紙の代わりに送られたのは
若い女の指だった。ハーティガンはナンシーの身を案じながら、罪を認めた。
その8年後、刑務所から出所した彼は早速ナンシーの下へ。
荒らされた家屋の中にあった手がかりであるマッチを手に、バー「ケイディ」へ訪れる。
そこにはバーの踊り子として成長し19歳になったナンシーの姿があった。
そして罠だと気づいた。居所の知れないナンシーを探し出すために
自分はおびき出されたのだと。再会を喜ぶ二人だが、追っ手である
謎の黄色い男「イエロー・バスタード」から逃れるべく逃走する。
しかし一瞬の隙を衝かれ、ナンシーは捕まってしまう。
イエロー・バスタードの正体は治療の副作用で醜く変貌したロアーク・ジュニアだった。
危機に陥ったハーティガンだったが、間一髪で難を逃れ
ジュニアとの決着、ナンシーを助けるべく農場へと急ぐ。
今まで殺された少女たちの無念を込めて、ジュニアを倒したハーティガン。
全てが終わり一緒に逃げようと言うナンシーに、自分はロアーク議員の悪事を
暴くために捜査をしなければいけないと彼女を諭し、彼女に先に逃げるように言う。
しかし、ロアーク議員を逮捕することなど出来はしないことを彼はわかっていた。
息子が本当に死に、跡取りを失った腹いせにロアーク議員が
ナンシーに危害を加えるかもしれない。それを防ぐには
復讐相手の自分が死ぬしかないと、彼はナンシーが去った後に
銃で自分の頭を撃ちぬくのであった…
 
「シン・シティ」を観たとき。私の中でハーティガンは
ブルース・ウィリスの生涯最高の当たり役ベスト10に入るものだと感じた。
それぐらい渋い、渋い、渋すぎる!少女の為に躊躇いもなく
自身の命を捧げる姿は、まさに漢!筆者、その素晴らしき自己犠牲に感動を禁じえない!

2009年2月22日日曜日

ドワイト・マッカーシー

映画「シン・シティ」に登場。
 
娼婦街「オールドタウン」の女王ゲイルの元恋人だった男。
ある事で、ゲイルを捨てオールドタウンを離れていた。
過去、自分の命を助けてくれた娼婦たちのために奔走する。
とある夜、シン・シティーのバーで働くウエイトレス、シェリーのアパートで。
彼女のアパートに男達が押し掛けてきた。リーダー格のジャッキー・ボーイは
かつてシェリーに捨てられた男だった。
酔いに酔ってシェリーの部屋に押し入り、彼女に乱暴しようとした
ジャッキーだがその時シェリーの元を訪れていたドワイトによって
手痛い仕打ちを受ける。逃げ出すジャッキーと仲間たちだが、
その鬱憤を晴らすためにトラブルを起こしそうな様子。
気になったドワイトは、密かに彼らの後をつけていく。
ジャッキー達が向かったのはシン・シティの娼婦達の街、オールド・タウンだった。
街に入った時からすでに武装した娼婦達に見張られているとも知らず
道を歩いていた娼婦ベッキーを無理やり車に引き込もうとした
ジャッキー達は娼婦街の用心棒ミホの手によって惨殺された。
暗黒街シン・シティでは日常茶飯事の殺人事件は、そのまま闇に葬られるはずだった。
しかし死体となったジャッキーから警察バッジを見つけた時、事態は一変。
ジャッキーは新聞で「アイアン・ジャック」とあだ名されるほどの人気刑事だったのだ。
警察とオールド・タウンの娼婦達の間には、警察はオールド・タウンに
手を出さない代わりに娼婦達もギャングなどと関わりを持たず、
トラブルはオールド・タウン内で解決し互いの領分は侵さないという
暗黙のルールが存在し、バランスを保っていたのだが刑事が
オールド・タウンで殺されたとなると警察はその面子にかけても
オールド・タウンに乗り込んでくるだろう。
それに乗じて、オールド・タウンの支配権を奪おうとギャングも加わり、
平安だった街の秩序は崩壊する。ドワイトは娼婦たちのためにジャッキー達の死体を
車に積んで、証拠を隠滅すべく「タール・ピット」に捨てに向かう。
しかしすでにジャッキーの死はギャングの知られていた。
ドワイトはジャッキーの死体を奪おうとするマヌート一味の送り出す
刺客を相手に大立ち回りを演じる。裏切り者であるベッキーにより、囚われるゲイル。
死体を渡さねばゲイルを殺すといわれ、ドワイトは一世一代の賭けに出る。
ジャッキーの生首をマヌート一味に渡し、ゲイルは解放される。
彼らの命運も尽きたかのように見えるが、ジャッキーの口内には
爆弾が仕掛けられておりマヌート一味が油断した隙に
集まった武装した娼婦たちによりマヌート一味は倒され、娼婦街に平和が戻る…
 
映画本編にて唯一生還する漢、それがドワイトだ。
惚れた女と仲間のために死して尚小うるさいジャッキーを捨てに行く漢。
そんな男にゾッコンな女王様ゲイル。あの手この手で襲い掛かる
マヌートたち相手に撃たれ、吹っ飛ばされ、溺れかけるが、
それでも立ち上がる彼は漢の理想像である。うーん、説明すると
すごく陳腐だが映像を見れば如何にドワイトがカッコイイのかがわかるはずだ。
ドワイトには後ろめたい過去がある。それは劇中明かされることはないが
漫画にはそのことが描いてあり、多分次回作でその辺の話が出るのではないかと筆者は思う。

マーヴ

映画「シン・シティ」に登場。
 
残忍な怪力男。屈強な肉体と醜い傷跡のせいで
誰もそばに近づこうとしない。前科者であり、マーヴ曰く「時々不安定に陥る」。
仮出所中で、保護観察を受けている。殺し屋殺しを家業としている。
ゴールディを殺害した者に対し復讐の念に燃える。
愛されたことのない彼に唯一狂おしいほどの愛をくれた女ゴールディ。
一夜をともにし、気づくと隣で彼女が死んでいた。待っていたとばかりに
現場へ急行してくる警官隊を叩きのめしながら彼の想像が確信へと変わる。
自分が寝ている間に誰かがゴールディを殺し、自分をゴールディ殺しの
犯人に仕立て上げたのだと。一夜限りの間だったが、自身に最高の日をくれた
ゴールディのために真犯人を血祭りに上げるべく、真犯人を捜す。
彼の前に度々現れるゴールディに似た女の正体は彼女の
双子の姉妹ウェンディでありマーヴを犯人だと思い込んでいた。
事情を説明し、ゴールディ殺しの実行犯である不気味な人喰いの
異常殺人者ケビンを残忍な方法で殺害。黒幕がロアーク枢機卿とわかりこれも殺害。
しかし現実は厳しく、捕まった彼はケビンが犯した罪まで背負わされる。
裁判で有罪、刑執行が近づく中、ウェンディが彼の前に現れる。
彼女をゴールディと勘違いした彼に彼女は言う「ゴールディと呼んで…」。
最高の日を二度も与えられた男に悔いはなく、彼は電気椅子に掛けられた…
 
筆者「シン・シティ」が大好きで候!癖のある映像、ハードボイルド、
ノワール、それが一緒くたになったようなストーリーが最高です!
マーヴさんのカッコよさは映像から漢汁が滲み出るほどで
もはや筆者には説明できませーんンンン!!!!!

ラリー・チャン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
「NORTH PLAZA」地下の精肉所従業員、常に笑っている巨漢。
ゾンビの襲撃で発狂。新鮮な肉を求めて、生きた人間をミンチマシーンにかけようとする。
フランクを客と思っているので、攻撃しない限り彼も攻撃してこないが
そのまま放っておくとカリートがミンチになってしまう。
肉切り包丁や体格を利用した攻撃が得意。首の後ろに「肉」という刺青を彫っている。
 
お客さんだァ…」「この肉いいでしょ…さっき入ったばかりで新鮮なんだぁ…
待っててネ、お客さん。とびっきりのミンチ食べさせてあげるから…
ゾンビはダメ!あんな臭いの出せないよ!
ボクの店は評判だからネ!…間違いないヨ!ウチの肉はうまいのは
ゲーム版ハート様っぽい人。戦う場所で一見オブジェにしか見えない
吊り下げられた肉をブン投げてくるとは思わんかったよ。

2009年2月21日土曜日

ポール・カーソン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
長髪で痩せぎすの引きこもり男。パンク・ロックな格好をしている。
ゾンビの襲撃で発狂。他人が自分のことを嘲笑していると思い込み、
「WONDERLAND PLAZA」のカジュアルショップで女性二人に襲い掛かる。
火炎瓶を投げつけ、爆弾付きのラジコンカーを操作して攻撃してくる。
フランクとの戦いに敗れ、火が自分の服に燃え移って焼死
(消火器を吹き付けて救助することも出来る)救助すると彼から火炎瓶がもらえる。
 
おおお、お前らはいつもそうだ!…ぼぼボクを見て、わわ、笑うんだ!
だだ、誰だ?ささ、下がれ!ちち、近づいたら辺り一面火の海だぞ!
お前もどうせボクをわわ、笑いに来たんだろう!
ステロタイプな引きこもりで、疑心暗鬼なポールくんのラジコンには苦戦させられた。
ついでにいうと逃げ足に関してはサイコパスの中で一番である。

クリフ・ハドソン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
老年だが屈強な肉体を持つベトナム帰還兵。
孫がゾンビに食い殺されたのを目の当たりにして発狂。
精神がベトナム戦争当時の状態に戻ってしまった。
「NORTH PLAZA」の工具店で何体ものゾンビを吊るし、
人間を捕虜と称し人質にとって立て篭もる。手にしたハチェット(鉈)と爆弾が武器。
フランクとの戦いに敗れ、正気に戻り自分が発狂した原因をフランクに告げ、息を引き取った。
 
名前と階級を言え! 言えないだろう?どうだ、ん? 言えない理由は分かってるぞ…
貴様がべトコンだからだ! 図星だろう、どうだ?この薄汚い共産主義め!
貴様には…ゲリラの居場所を吐いてもらう…貴様が口を割る頃には…
心の底から死を願うだろう!」「おい、お前…こいつを見てくれ…
俺の孫娘だ…クソゾンビどもにやられちまった…孫の叫び声を聞いたとき…
何かがプツっと切れちまった…突然目の前が真っ白になって…
戦争は…終わってなかったんだ…俺にとってはな…永遠に終わらないんだよ…
ベトナム戦争に囚われ続けた老人であるクリフさん。
老人とは思えない動きに筆者、翻弄されてばかりだった。
アダムといいこの人といい、デッドライジングの狂人はどれも魅力的だ。

ショーン・キーナン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
カルト教祖。ゾンビの襲撃を終末の到来と信じ、救済と称して
誘拐した人間を生贄にしようとする。洗脳術に長け、モール内に何十人もの
黄色のレインコートに緑のマスクを着た信者を蔓延らせている。
映画館をアジトにしており、剣や針を突き刺すなど歪な装飾を施した
マネキンを神像として崇拝している。両手剣が武器。フランクとの戦いに敗れ、
力を求めて神像へ縋った瞬間マネキンが倒れ込み
突き出た剣先に顔面を貫かれて死亡した。
 
見よ!世界の終わりが近づいている!死そのものが地上に氾濫し、我々を汚している!
魂を救済する唯一の道は、汚された血を浄化する事である!
(月並みな言葉だが、信じる人ってこういう言葉に弱いよなぁ)
不信仰者が我々の中にいる!救済を成し遂げるには、奴の血が流れねばならぬ!
奴を浄化せねば!奴の血を流せ!異教徒の血を!
(フランクを見つけて一言。ジャーナリストが目の敵になるのは万国共通だな)
救済を拒否する者達は、無知を受け入れる!その者達の汚れた血を、
生みの親である邪悪な地球に私が返してしんぜよう!
(対決時。よく回る口だ)
私に…私に力を与えたまえ……我は懇願する!
(他力本願はイカんですよ)
ショーンはショーンでもキーナン違いな教祖さん。
妙な偶像、変な信者、生贄。クゥーウ!やっぱりゾンビモノにカルト教祖はマッチする。

2009年2月20日金曜日

ホール一家

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
自己防衛と称して「ENTRANCE PLAZA」の2階で
人間狩りを楽しむ父ロジャー・ホールと息子のジャックとトーマスの三人家族。
3人ともスナイパーライフルで武装しており父ロジャーは正当防衛と称して
人間を狩ることに躊躇がない。勝気なジャックは父親と同じことを考えているが、
トーマスは気が弱く銃口を向けたフランクが
ゾンビではなく人間だとわかり撃つのをためらっていた。
(画像真ん中がロジャー、左がジャック、右がトーマス)
 
ジャック「72ヤード…ってとこだな。ここからなら簡単に
頭を吹き飛ばせるぜ。親父、撃って良いか?
ロジャー「ここからヘッドショットを狙うのは簡単だな、ジャック。
トーマス、お前は出来るか?
トーマス「でも父さん、彼はゾンビじゃないよ。人間だよ!
ロジャー「トーマス!生き残るためなんだ。分かっているだろう
ジャック「自己防衛のために銃火器を使うのはアメリカ人として
神に与えられた当然の権利だぞ、トーマス!
ロジャー「さあ、トーマス。撃つんだ。撃て!撃てと言ってるんだ!
ジャック「撃て、トーマス!
ロジャー「何をグズグズしてるんだ?今だ!
ロジャーとジャックはどうしようもない鬼畜だが、唯一常識を持つトーマス。
筆者なんとかしてトーマスを助けたかったんだが、残念ながら
助けることが出来ないシステムになってるため泣く泣く倒した。
正直こんなシステムにしたカプコンが憎いぞォォォ!

スティーヴン・チャップマン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
「NORTH PLAZA」のスーパーマーケット"Seon's Food"の店長。
客思いで気弱な店長であったのだが、ゾンビの襲撃と避難誘導に従ってくれない
客の為に発狂。ピッチフォークやガスバーナー、
包丁など数多の刃物を括り付けたショッピングカートで武装し
「This is my store!」(ここは私の店だ!)と絶叫して侵入者を襲撃する。
フランクとの戦いに敗れ、最期は店と顧客の事を心配しながら
断末魔に「Clean up!! Register6!!」(掃除をしろ、6番レジ!)と叫び6番レジで死亡した。
 
ここは私の店だァァァァ!!!!
(ごもっともです)
私の店をメチャクチャにしに来たのか?ハァッン!?この私の店ォォォ!!!
なにィィ!?この女もそういって私の店を荒らしたんだ!この店での盗難行為は許さない!
いいか…これだけは言っておく、お客さん!私の店を荒らす者は断じて許さん!
(この人常にハイテンション)
私の店…私の店だ…私以外に誰が…この店を守るんだ…
私の店…私の商品…私の売り上げ…私のお客さま…
良い日をお過ごしくださいませ・・・・六番レジ!掃除しろ!…
(死の間際でも店を気遣う。あんた店長の鏡だよ)
発狂しても店は守る!すげープロ根性のスティーヴンさん。
漢の子が大好きな改造ショッピングカートで全てをなぎ払う姿は
まさに鬼店長、無双店長、無敵店長!
ついでにいうと発狂する前の笑顔は別人のような顔つきだ!

ジョー・スレイド

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
醜く太った婦人警官。ゾンビの襲撃でパニックに陥り、
その際に何人もの美女を見た事で鬱積していたものが爆発。
「WONDERLAND PLAZA」の婦人服店で美女達を監禁する。
あまりの巨体の為か、着ている制服は夏服である。
相当に口汚く、雌豚などといった猥雑な言葉を喚き散らす。
スタンガンと巨体による体当たり、銃と警棒が武器。
フランクとの戦いに敗れ、最後まで汚い言葉を叫びながら死亡した。
 
ありゃなんだい?どうやらアンタまた男に色目使ったようだね、この売女が!
アンタがどんだけ恥知らずか確かめようかね、この薄汚いメス豚め!
(フランクと出会っての言葉。始終口汚ねぇ。)
だまらっしゃい!公務の執行を邪魔すんなら、アンタから始めようか?
(フランクが声を掛けたときの一言。職権乱用です!)
痛いわ…痛い…アタシ死んじゃう…。アンタみたいな○○○野郎にやられるなんて…
(この発言が美女ならそそるが、現実は厳しいのである)
女なのに「ジョー」な婦人警官さん。ひたすらその巨体で肉弾戦を繰り出す姿は
かなりインパクト大だ。暑苦しいこと、この上ない恐ろしい婦人☆警官である。

2009年2月19日木曜日

ケント・スワンソン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
「PARADISE PLAZA」でフランクに写真の出来で勝負を挑むカメラ小僧。
フランクを「フランキー」と呼ぶ。自分のウデを鼻にかけており
フランクの事は頭から馬鹿にしている。
しかし勝負に負けると、フランクに勝とうとするあまり生存者を殺害し、
ゾンビになる瞬間をスクープしようとする。
フランクとの戦いに敗れると「最期はカッコよく撮ってくれ…」と
自分のカメラをフランクに差し出すが、断られ死亡した。
 
ウ〜ン、ピンもきてるし…構図もまぁまぁ…悪くはないな。OK!
次だフランキー。俺の写真だ。コイツが最高に感動した一枚!
コイツは最高にセクシーなやつ!OK、OK!これが最高にバイオレンスな一枚だ!
(嬉々としながら写真を見せつける。やはり気に喰わん)
筆者はコイツが大嫌いである。一々鼻のつく台詞が異常に殺意を感じさせる。
まぁそれがカプコンの狙いだろうが、むかつくものはむかつく。
自身がゆとり世代ながら、ゆとり小僧を嫌悪するのは謂わば同属嫌悪に近いな。
まぁそんな彼を倒したときに一人ガッツポーズをとる筆者も人として軸がブレてるがな。

アダム・マッキンタイヤー

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
「WONDERLAND PLAZA」の遊戯施設に潜むピエロ。
目の前で子供達がゾンビに殺されたことで発狂。
人間をスペースコースターに閉じ込めて死ぬまで動かし続ける。
両手に持った小型チェーンソーで攻撃するほか、
ナイフ投げや火噴き、風船攻撃までしてくる。
銃器や打撃武器防いでしまう。
フランクとの戦いに敗れ、倒れた際に自分で持っていたチェーンソーにより
胴をズタズタにされて死亡した。
 
そっからどいてねえ、オジさん!
ちょっと前までは、みーんなボクのこと見て笑ってたんだよぉ。
でも、もう笑ってくれないんだ・・・・。ゾンビがやって来て、みーんな死んじゃったんだよね!
だから、ハッピーな人達をこの楽しい乗り物に乗せてあげようって思ったんだぁ!
機械は止めさせないよぉ、オジさん!
もし止まっちゃったら、ゾンビが戻って来ちゃうでしょぉ?それって全然楽しくないよね!

これほど一見しただけでキチガイだとわかる人物も珍しい。
目の前で子どもが無残にゾンビに喰われたために
猟奇殺人ピエロになってしまった男。なんとも哀れだ。
昔は子どもたちを笑わせるために頑張っていた実直な人だったんだろうが
狂気へと陥った。こういう人間に対して唯一の救いは「死」だけなんだろう。

クレタス・サムソン

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
「NORTH PLAZA」にある銃砲店の店主。
ゾンビの襲撃によって何も信じられなくなっており
店に入った人間を容赦なく射殺する。
店内で12ゲージ・ショットガンを乱射してくる。
フランクとの戦いに敗れて逃走するが、直後に自分が殺した男のゾンビに襲われて死亡した。
 
下がれ!ゾンビより人間の方が信用ならん!
(ですよねー)
この12ゲージと話すんだな!それ以上近づくんじゃない!遥か彼方まで吹っ飛ばすぞ!
(キチガイになんとかとはよくいう)
警告しただろう、クソッたれが!こんな状況じゃ、誰も信用出来ん!
(店に入った男を射殺して一言。さすがアメリカ。警告したら撃つに限る)
畜生!何なんだお前は狂ってるのか!そこまでして銃が欲しいって言うのか!
(狂人ですがなにか?)
ゾンビ映画のセオリーである人間不信になる人物。その王道を行くのがクレタスさん。
もう誰も信用できないんだよ!クソッたれ!と由緒正しい台詞を言っちゃってくれる
最高(最低)赤鼻のオヤジさんだ!
追記:筆者はこのショットガン乱射魔オヤジが大嫌いである。
こいつのおかげで銃なしでクリアができないからである。どうでもいいことだが。

2009年2月18日水曜日

三人の囚人(ジープの三人組)

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
主人公フランクがモールを訪れた一日目の夜6時以降から、
ショッピングモールの中庭に現れるようになる。
何処かの刑務所から逃げ出してきたと思われる囚人服の男たち。
ジープに乗っており、1人はバットもう1人はブローニングM2重機関銃で武装し
ゾンビだけでなく人間狩りをして楽しんでいる。
 
ハーズーレ」「あと一回で交代だぜ!」「ようし、次はあいつだ!
男をぶっ飛ばして、女をイタダキだ!」「イヤッホウ!
映画「ゾンビ」が大好きな筆者はゾンビ狩りしながら人間狩りをする人物が大好きだ。
彼らは「ゾンビ」に出てきた暴走族のように人間やゾンビを根・絶・や・し!
まさに暴虐無人。轢く、殴る、撃つの必殺三コンボで犠牲者をズタボロだ!
もちろんそんな短絡的な考えを実行に移しているだけに通称:三馬鹿である。
何度殺しても度々現れるのは、よく似た他人の空似というやつらしい。
ついでにいうとブローニングは車からはずせるようになっているのでなかなか便利だ。

フランク・ウェスト

ゲーム「デッドライジング」に登場。
 
フリージャーナリスト。過去に戦場へ取材で行った事がある。
アメリカ合衆国コロラド州ウィラメッテで起こった暴動を
独占スクープしようと単身潜入。しかし降り立ったショッピングモールで
大量のゾンビによる襲撃に巻き込まれる。
72時間後に来る迎えのヘリを頼りに、彼のサバイバルが始まる…
ジャーナリストらしく好奇心旺盛。皮肉も言うが、根は正義漢である。
頑健な体格の持ち主であり腕っ節は非常に強く、不眠不休で
ショッピングモールを駆け回るタフガイでもあり銃も上手く扱える。
人間をゾンビ化させる寄生虫に感染してしまうが、抵抗力が並外れていたために
ゾンビ化が大幅に遅れている。ヘリによる脱出に失敗した後でそれが発覚。
ありあわせの抑制剤を投与され、事態鎮圧のために派遣された特殊部隊に
襲われながらもモール脱出に成功する。
そしてフランクの記事は全米を震撼させる大スクープとなったが、
月日が立ち人々はそのことを忘れた。彼はまだ不満そうに「まだ腹は一杯ではない」と言う…
 
カプコン、恐ろしい子!カプコンがあんな自由度の高いゲームを作るなんて…!
これはもうカプコン版「ポスタル」。それこそカメラ小僧から猟奇殺人犯にまで
なれちゃうあたりすばらしい限りだ。しかも自分好みにコスチュームを変えられちゃうから
それこそ変態仮面から某メガマンはては不死身のホッケーマスク野郎にもなれちゃうのだ!
ついでにいうと筆者は最初から人助けをせずにチェーンソーマサカーやったりしてました。

タック

映画、小説「デスペレーション」、小説「レギュレイターズ」に登場。
 
ネバダ州のデスペレーションという鉱山町に潜む謎の存在。
過去デスペレーションでは19世紀に落盤事故で数十人が生き埋めになった、
「ラトルスネーク・ナンバー1」という古い坑道があり、つい最近それが発見されたばかり。
しかし、そこは邪悪な存在「タック」の根城だったのだ。
そもそも落盤事故の原因は、坑夫たちが「タック」の持ち物である
魅惑する偶像「キャン・タ」を掘り出してしまったことによるものであったのだ。
「タック」は自分の根城からほとんど出ることは出来ず、霧ともガスともいえない奇妙な姿をしている。
しかし獣や人間を容器にして地上に現れることができ、同時に自身の禍々しい能力で獣を自在に操ることができる。
「タック」は太古から存在し、その存在理由は自身の絶えない殺戮欲を満たすためである。
そのために自身に合った人間の体を必要としており、自身に合った体を乗っ取らないと
乗っ取った体は次第に使い物にならないほど腐り果ててしまうのだ。
ある時はデスペレーションの警官コリー・エントラジアンに乗り移り
町の人々を全員殺害、次々に旅行者や町に来たものを拉致監禁し、
自身に合った肉体を探した。またある時は、たまたまデスペレーションへ立ち寄った
自閉症の少年セス・ガーリンがちょうど自分に合う肉体だったことを良い事に
その体を乗っ取り、自身の力を蓄えた。その後、オハイオ州の田舎のポプラストリートという
閑静な住宅街の夏のある日。セスが好んでいた子ども向けのSF番組や
西部劇の登場人物を実体化させ、住宅街を無差別に銃撃する事件を起こす。
更にはポプラストリートそのものを砂漠地帯に変えるという
幻想が現実を侵食させる奇怪な現象を巻き起こした。
 
スティーヴン・キングの十八番「純粋な悪の存在」と
それに抗う人間の戦いを描いた「デスペレーション」「レギュレイターズ」。
筆者は両作とともに大好きでありなんといってもどこまでもしぶとく
人々を絶望へと追い込む謎の存在である「タック」にはとても興味を引かれた。
やはり悪役はこうでなくっちゃ、というまさに王道的な悪の存在故に親しむが湧くのでしょう。
そして今回は「タック」を「タック」たらしめる道具「キャン・タ」も紹介。
キャン・タ
人間と謂わず、ありとあらゆる生き物を魅惑する魔性の偶像。
動物の形をしており、その姿は見る者によって様々な印象を与え誘惑する。
太古の昔「タック」が作った(?)と思われる。
「タック」によれば昔はかなりの数を所有していたようだが、
今は手で数えられるほどの数にまで激減した。
形は様々であり、主にハゲタカ、コヨーテ、蛇、蜘蛛などの
荒涼とした大地に棲む生き物をモチーフにしている。

エスターク

ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場。
 
アッテムトの地下深くに封印され、自らの神殿で眠る地獄の帝王。
かつての魔族の王で、「進化の秘法」を作り出した張本人でもあり、
それを自らの身体に施して究極の生物と化した。
しかしこのエスタークが自らの体に施した「進化の秘宝」は
エスタークの時代では不完全であり、不老不死、不死身の力を備えているものの、
マスタードラゴンによってアッテムトの地底深くに封印されたといわれている。
魔族が究極の力に辿り着くには闇の心を増幅する「黄金の腕輪」を使用することで
究極の進化を手に入れると天空の民には伝わっている。
その体は過去でも未来でもない所に存在するとされ、
全てを支配する破壊と殺戮の邪神と呼ばれているなど、
同じく破壊と殺戮の神・ダークドレアムと類似する点が多いが、
その素性は謎とされている。両手に巨大な剣を持ち、それを武器に戦う。
「Ⅳ」では「導かれし者たち」たちが到着した時点では完全に覚醒しておらず眠っていた。
が、本来の力を発揮できていなかったにも関わらず、凍える吹雪や斬攻撃、
眠っている体から光を発して全体攻撃をしてくるなど、実力は底知れない。
「導かれし者たち」によって倒され、再び眠りにつく。
その後「Ⅴ」にて黒の世界の地下深くで記憶を失った状態で眠っていた。
覚醒前だったのでその実力を発揮しきれなかった前回とは違い、
覚醒したその圧倒的な強さは帝王の名にふさわしい。
 
ドラゴンクエストでは鳥山明氏により多くの秀逸したデザインの
モンスターが登場する。中でもスライムはよく知られているが
魔王エスタークはその極北である。
獣性を色濃く出した禍々しい姿、これに尽きる。
尚彼の正体については諸説あり、テリー=デュラン=ダークドレアム=エスターク説がある。

2009年2月17日火曜日

ビーンズ先生

映画「世にも不思議なアメージング・ストーリー」第三話「真夜中の呪文」に登場。
 
厳格で意地の悪い性格の国語教師。
歴史に残る文豪たちを愛し、生徒たちにはその教訓を生かすよう
厳しい教育を行なう。生徒のピーターとシンシアは
いつも厳しい彼の存在を疎ましく思いホラーマニアの2人は悪戯半分に、
ダルカイトの呪い(しゃっくりがとまらなくなる呪いだと思われていた)をかける。
ほんの遊びのつもりで、さっそく先生の家へ見に行くと呪いの本当の効果
(死を相手に与える)がきいて先生は死んでいた。
慌てた彼らは蘇生の術をかけるが、術に使う先生の写真を誤って、
首の部分を裂いてしまう。応急処置として写真をテープでとめ、術をかける。
だがビーンズは胴体と首がバラバラのまま、生きかえってしまう。
教師の権威を振りかざし、シンシアとピーターを追うビーンズ先生。
逃げ切ったと思い込んだ二人。次の日、学校を訪れると先生はいつも通りだった。
しかし悪夢であってほしい出来事は現実の事であり、
首にマフラーを巻いていた先生は次の瞬間マフラーを外し、
痛々しい縫合痕を見せつけながら笑い続けるのであった…
 
ビーンズ先生は首と胴体が真っ二つに分かれてしまったユニークな姿で
常に笑いながら襲い掛かってくるインパクトの強い人。
それだけならどうといったことではないが、なんと当時TVで放映されたときは
声優が青野武だったばかりに筆者の心を「グワシッ!」と掴み
更にそのスンバらしき鬼畜声で私の心を射抜いてしまったのだ。
この魅力は映像で観なきゃわからないものなので是非観てください。

IT(イット、ペニーワイズ、それ、あいつ)

映画、小説「IT/イット」に登場。
 
子どもたちを次々と手に掛ける不気味なピエロ。
その正体は相手の恐怖心を覚える姿に擬態する超自然的な存在。
人のトラウマにつけこみ、それを栄養にしている。
特定の人物にしか姿を見せず(姿が見えない)、物体を自在に操る、
血を含んだ風船を飛ばすなど人を恐怖させるために何でもする。
1990年のメイン州デリーで、子供だけを狙った連続殺人事件が発生する。
デリーに住んでいたマイクは、一連の事件が自分の子ども時代に
仲間と一緒に撃退したIT(イット、それ)と呼んでいた
奇怪なピエロ・ペニーワイズの仕業であると確信する。
マイクはかつての仲間との約束「あいつ=ITがまた現れたときはみんなデリーに集まる」を思い出し
30年ぶりに仲間と再会することになる…
 
問答無用。その圧倒的な存在感で何もかもが説明される恐るべき存在!

スタントマン・マイク(&デス・プルーフ)

映画「デス・プルーフinグラインドハウス」に登場。
 
ドクロのマークのついた1970年型シボレーNovaに乗る殺人鬼であり、
スタントマンとして活躍していた過去がある、顔に傷のある男。
気に入った女を自らの「凶器」である車で殺すことに快楽を得ていた。
彼の車はどんな事態が起きようとも運転手だけは命が助かる“耐死仕様”であり
それを利用して助手席に乗る者を嬲り殺しにでき、わざと狙った車に
正面衝突して殺害することができる。
地元ラジオ局の人気DJジャングル・ジュリアとその友人、
計5人を衝突事故に見せかけて殺害。
その14ヵ月後、テネシー州で映画の撮影に参加していた
スタントウーマンのゾーイと友人二人。彼女たちは空き時間を利用して、
仲間たちとある計画を実行する。それは、売りに出されていた憧れの車、
映画「バニシング・ポイント」に登場した70年代型ダッジ・チャレンジャーに試乗し
スタントライドを楽しむこと。さっそくボンネットに乗り、危険なスタントを始めるゾーイ。
やがてそんな彼女たちを次の獲物に決めたマイクが襲いかかる。
なんとか無事に車を止めることができた彼女たちを労うマイク。
そこへゾーイの友人の一人が銃を発砲。撃たれたマイクは逃走する。
しかし彼女たちは復讐すべく、マイクを散々追いかけ
最期は彼の愛車はスクラップ同然にされ、彼自身は凄惨なリンチをかけられ死亡した。
 
俺の顔の傷が恐ろしいのか?
(さすがカート・ラッセル。言うことやることが一々渋いぜ!)
俺の車は“耐死仕様”だ!だがな、その恩恵に与れるのは運転席に乗ってる俺だけだ!
(助手席の女に向っての一言。最高にクール!)
イテェェェェ!!!!!!!チックショウゥゥゥゥ!!!!
(銃で撃たれたとき。この辺から情けなくなってくる)
すまない!悪かった!許してくれ!
(襲い掛かる被害者たちへの一言。謝るなら最初からやるなというツッコミはなしだ)
アァァァ!!!!イテェェェェ!!!!腕が折れたァァァァ!!!!!
(もはや前半のカッコよさは皆無)
前半におけるマイクさんの変態サドっぷりはマキシマム!
更に言えばラスト数十分における情けなさ加減もまたマキシマムだぜ!

2009年2月16日月曜日

ザ・カー(ブラック・セダン)

映画「ザ・カー」に登場。
 
田舎町に突如として現れた謎の黒のセダン。
西部サンタイネスという小さな町の郊外で黒い車が無差別に人を撥ね
轢き殺す事件が発生。地元警察は捜査に乗り出し
保安官ウェードもまた捜査に乗り出した。翌日、子どもたちがパレードをしている
町の広場へ車が襲いかかる。車は人々散々追い回したが、
墓場に人々が逃げ込むとどういうわけか襲い掛かるのをやめた。
車を何としてでも止めようという警官たちの努力が実り、遂に車を追い詰めた。
しかしあざとい車は追手を煙に巻く。ウェードは車に向って発砲するが
どういうわけか弾丸は車体に傷一つつけることができない。
車はウェードの前で止まり、彼は運転手を逮捕しようとするが
ドアにはハンドルがなく、ドアを開ける事が出来ない。
と、いきなりドアが開き、彼はドアにたたきつけられる。
消えゆく意識の中、彼の目に映ったのは無人の運転席だった。
負傷した彼は入院し、その間に恋人ローレンが車によって殺される。
復讐に燃えるウェードは車が「超常的な存在、ないし悪魔」であることと感じ
仲間と共に峡谷に爆薬をセットするよう指示し、彼はバイクで車をおびきよせた。
ウェードをその手にかけるべく爆走する車。爆薬はセットされ、
車が突っ込むと同時に峡谷は爆発された。火柱が宙へと上がり、全ては終わったように見えた。
だがしかし、これで事件は終わりを告げたのだろうか?
ある都会で、あの惨劇を起こしたものに似た車が走っている…
(名前は私が考えた仮称です)
 
筆者、映画「激突!」を観てから「無機物が人に襲い掛かる」映画が
妙に気に入ってしまいビデオ屋に足繁く通ったことがあります。
そして「激突!」もさることながら私が断然おススメの映画「ザ・カー」。
あのなんともいえない車のデザインを気に入ってしまい、DVDも持っています。
映画自体は「陸のジョーズ」を狙ったらしいがそんなことはどうでもよく、
ただひたすらこの車がカッコイイのである!

ケフカ・パラッツォ

ゲーム「ファイナルファンタジーⅥ」に登場。
 
ガストラ帝国の大魔導士。人造魔導士で、魔法能力は非常に優れ、
かなりの実力を持つがシドの魔導研究における初期の人造魔導士であるため、
魔導注入における副作用により精神が蝕まれて「心」が壊れてしまい、
性格は幼稚で残虐。道化師の格好をしている。
年齢35歳、身長167cm、体重48kg、誕生日11月19日。
血液型はAB型。好きなものは鏡、嫌いなものはレオ将軍。
趣味は人形遊び。精神を病んでいるためか口調は状況によって
丁寧語であったり、乱暴なものや幼児語であったり
一人称も「私」、「俺」、「俺様」、「僕」「ぼくちん」などと統一されていない。
ガストラ皇帝直属の部下であり、ナルシェ侵攻、フィガロ侵攻など
数々の作戦を指揮。ドマでは司令官のレオ将軍に無断で毒による虐殺をした。
「カスめ!」が口癖で独占欲と支配欲が異常に強く、卑劣な手段を好んで使う。
部下を道具としか見ていないためレオ将軍とは違い、
部下からの信頼はゼロに等しく、和解の際は大半の兵士から非難を浴びている。
封魔壁でティナ・ブランフォード一行を尾行し、封魔壁を開かせて
大量の幻獣を呼び込んだ。この行為により、帝国首都ベクタは幻獣の総攻撃を受けて壊滅。
帝国との休戦の証として、拘束された。その後帝国に反旗を翻し
魔大陸を復活させ、世界支配を画策。魔大陸浮上後、ガストラ皇帝を殺し
三闘神を目覚めさせて三闘神の力のバランスを乱し、世界を崩壊させる。
世界崩壊後は、三闘神から奪った力で「裁きの光」を用いて
自分に歯向かう者やその者の家、村などを容赦なく破壊、虐殺していった。
その後世界中から集めた瓦礫で塔を建設し、その最上階に君臨する。
人型、デフォルメ型、最終形態といくつかの戦闘スタイルをもつ。
 
待て!と言われて待つ人がいますか!」「シンジラレナーイ!
ちく、ちく、ちく、ちく、ちく、ちく、ちくしょー!」「しゅ、しゅごい・・
なに、あんまり世の中退屈だから、この僕がちょっとばかり面白くしてやろうってだけさ
おまえたちなんかカスだ!カス以下だ!カス以下の以下だ!
さっきの、役立たずと言ったのは取り消してあげましょう
なぜなら皇帝、あなたは!役立たず以下、だからだぁー!!!
壊れると分かっているのに何故作る?死ぬと分かっているのに何故生きようとする?
命・・・夢・・・希望・・・どこから来て どこへ行く?そんなものは・・・このわたしが 破壊する!
ファイナル・ファンタジーシリーズ屈指の曲者キャラ。
シリアスなんだかコメディなんだかよくわからん人なのだが
そこが魅力であり、筆者の中ではジョーカーに次いで「混沌の象徴」トップ5に入る人。

ヒッチハイカー

映画「クリープショー2 怨霊」第三話「ヒッチハイカー」に登場。
 
アニー・ランシングは不倫が楽しみ。今日も不倫相手の家で楽しむが
眠ってしまい夫が帰ってくる時間に近づいていた。
彼女は裕福な弁護士である夫が帰ってくる前に家に帰らねばと
メルセデスで駆け、家へと向かう。慌てていたために自身の高級な服を
煙草で焦がしてしまい悪態をついていると、間違えてヒッチハイカーを轢いてしまう。
誰も見ていないことを神様に感謝しながら、そのまま無視して家路を急ぐ。
しかし彼女の前に轢き殺したはずのヒッチハイカーがまたしても現る。
逃げても轢いても、何度も現れるヒッチハイカー。
それは果たしてヒッチハイカーの亡霊なのか、はたまた彼女の幻覚なのか。
七転八倒、四苦八苦の末に遂に家へとたどり着く。
が、そこにはやはりヒッチハイカーがいるのであった。
しばらくしてアニーの夫が帰宅すると、ガレージにはアニーの死体があり
その首にはヒッチハイカーの「乗せてください」のプラカードがかけてあったのだ…
 
因果応報な話が多くなってきた「クリープショー2」。
悲惨な話のはずなのにヒッチハイカーがあまりにも不死身すぎて
もはやギャグのノリである。

ブラック・ブロブ(黒い何か、または油膜、奇怪な物体)

映画「クリープショー2 怨霊」第二話「筏(いかだ)」に登場。
 
四人の学生が、人里離れた湖へ泳ぎにやってきた。
四人はさっそく泳ぎ始めるが、そこへ謎のタール状の黒い物体が現れる。
油膜や廃液のようだが厚みがあり、ゴミの集積物にも見える“何か”。
一人が危険を感じ、湖の真ん中に浮かぶ小さな筏に皆を乗せる。
“何か”は筏の周りをグルグルと周る。
女子学生が興味本位で“何か”に触れると、突如として“何か”は
彼女の体に巻きつき、彼女を湖へと引きずり込む。
“何か”は液状の生命体であり、明確な知能と攻撃の意思を持っていた。
そして“何か”は間違いなく食べるために襲い掛かっているのだ。
三人は筏に身を寄せ合い、それの攻撃から逃れようとする。
しかし男子学生の一人が筏の小さな切れ目に気づかず、
その小さな割れ目から“何か”は襲い掛かる。
男子学生を助けようとするが、瞬く間に足は割れ目に引きずり込まれ
彼の体が嫌な音を立てながら、全て“何か”に喰われてしまった。
疲労困憊の状態の中、“何か”は食べるごとに大きくなっていた。
そして疲労困憊したところを突いて、もう一人の女子学生が喰われてしまう。
最後に残った男子学生は、彼女が喰われている間に岸へとたどり着く。
安心したのも束の間、“何か”は岸にいる学生に向かって
黒い波のように飛び掛るのだった…
 
いやー、スンバらしい!個人的に一二を争うキング原作の作品なんだが
オチは変えてあるものの、黒い物体の映像表現が
まっこと原作に準拠していることに筆者感動を禁じえない!

木彫りのインディアン酋長

映画「クリープショー2 怨霊」第一話「木彫りのインディアン酋長」に登場。
 
町を支えてきた会社がつぶれ、失業者が溢れゴーストタウン寸前の
寂れた田舎町で雑貨屋を経営するレイとマーサの老夫婦。
店はツケの客ばかりで経営は苦しかった。
しかし店主のレイは店が左前であろうと「お人よしが馬鹿を見ることはない」と考え
店を開き続けた。店の自慢は店に置いてある木彫りのインディアン人形。
レイはこれを「チーフ(酋長)」と呼び、夫婦はこれを大切にし、
毎日磨き、塗料が色褪せば塗りなおした。
ある日、ツケの常連であるインディアンの酋長が現れた。
彼は今までの仲間のつけの肩代わりにと、インディアンの宝を担保に置いていった。
その宝は今までのツケ以上の価値があった。
夫婦が未来への希望を期待はじめたとき3人組の強盗が入り、老夫婦を殺害する。
その一部始終を見ていたインディアン人形。突如人形は動き、
自身を大切にしてくれた夫婦を殺した強盗たちへ復讐する。
インディアンの酋長が夫婦の店に訪れると、そこには強盗の頭皮を剥ぎ取った
人形がどこか誇らしげな様子で立っていた…
 
「クリープショー」の続編第一話は意外や意外、感動復讐モノ。
誰もが一度は考えそうなネタだが、それでもなかなか面白い圭作。

アプトン・プラット

映画「クリープショー」第五話「這い寄る奴ら」に登場。
 
無情な実業家。人が死のうがお構い無しに次々と会社を乗っ取り
破滅させることを生業にしている。潔癖症であり、不潔なもの全てを憎み、
特にゴキブリを狂的に憎む。ある日、街が大停電に襲われ、
彼は自分の無菌室であり堅固な要塞である部屋に閉じ込められてしまう。
そしてひっそりと、しかし素早く。それは現れた。最初は一匹だけだった。
しかし一匹殺せば、もう一匹、もう一匹殺せばまた一匹とその数が
徐々に増えていくゴキブリたち。遂には途轍もないほどの群れが彼に襲い掛かる。
彼の悲鳴は誰にも聞こえない。そして停電が直ったとき、
その部屋にはゴキブリの姿は消え、アプトンが倒れていた。
しかし次の瞬間、彼の体から数え切れないほどのゴキブリが湧き出て
部屋全体を覆いつくすのだった…
 
這い寄る奴ら」は視聴者に対して実に直接的な表現で
生理的恐怖を感じさせてくれる。誰だってアレはひきます。
ひかない奴はどうかしてるよ。

2009年2月15日日曜日

木箱の中の怪物(フラッフィー)

映画「クリープショー」第四話「木箱」に登場。
 
大学教授のヘンリーは悪妻ウィルマに悩まされていた。
ヘンリーは妻を殺したいという願望をずっと持っていた。
その頃用務員が大学の階段の下に1834年の北極探検隊の物と思われる
謎の木箱を発見した。その中には怪物が入っており、
学部長デクスターの眼前で用務員が引きずり込まれた。
デクスターから木箱を始末しようと相談されたヘンリーは、
怪物に妻を食わせようと決意する。ウィルマを言葉巧みに階段に誘いこみ
怪物に食わせることに成功する。その後木箱を厳重に鎖で縛って海へと捨てた。
何事もなかったかのように過ごすヘンリー。しかし水中で突如木箱は壊れ、
怪物が解き放たれる…
 
ジョージ・A・ロメロ監督はこの怪物をフサフサしているところから
愛称として「フラッフィー」と呼んだ。
どうみても可愛らしい名前と容姿が一致しませんほんとうにありがとうございました

ハリーとベッキー

映画「クリープショー」第三話「迫りくる潮流」に登場。
 
裕福な暮らしをしているリチャードは、妻ベッキーがハリーという男と
浮気しているのを知った。彼は報復として妻を浜辺に首まで埋めて、
それを餌にハリーを誘い出し、彼も同じように首まで埋める。
彼らはそれぞれ離れた場所に埋められ海は間もなく満潮となり
彼らは溺れ死ぬのだ。それをブラウン管からリアルタイムで
もがき苦しむ彼らを観察するリチャード。復讐を遂げたリチャードが
自宅でくつろいでいると、家の外から水気を含んだ足音が聞こえはじめる。
いぶかしむ彼の目の前に現れたのは、死んだはずのハリーとベッキー。
リチャードに復讐すべく甦ったのだ。
そしてリチャードもまた同じように浜辺に埋められてしまう…
 
いやー復讐って怖い。「迫りくる潮流」は相手に復讐するときは
自分も復讐されることを踏まえてなきゃ駄目だってことを
リチャードさんことレスリー・ニールセンが身をもって教えてくれるので実にためになる話である。

ジュディ・ヴェレル

映画「クリープショー」第二話「ジュディ・ヴェレルの孤独な死」に登場。
 
しがない農夫。自分の庭に限石が落下し、それを発見したジュディ。
隕石を売って金儲けをしようと考え、隕石に手を触れると火傷してしまう。
冷やすため水をかけると限石は2つに割れ、中から緑色の粘液が滲み出る。
彼は残念そうに、割れた隕石を家に持ち帰る。
数時間後、ジュディの火傷した指先から植物が生え、全身をゆっくりと覆い始める。
やがて庭中を宇宙植物が覆い尽くした頃、彼自身も植物人間になってしまう…
 
2度と人間へは戻れなかった…。
動物と植物の中間の生命体となり永遠に自分の家から動けないのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので―そのうちジュディ・ヴェレルは考えるのをやめた。
 
ネタはさておき、我が崇高なるスティーヴン・キング御大が
自身の脚本で尚且つ主演の本作。
本作が御大のファンだけではなく、HPLファンからも
概ね良好な評価を得られている。「〜孤独な死」なんて書かれているが
それほど孤独ではない(むしろ笑える)のでおススメだ。

2009年2月14日土曜日

ネイサン・グランサム

映画「クリープショー」第一話「父の日」に登場。
 
強欲で傲慢で優しさを知らない、一族一嫌われ者だった富豪ネイサンは
7年前の父の日に「ケーキを出せ」とわめき、あまりの横暴さに嫌気が差した
娘ベディリア(彼女の恋人はネイサンによって謀殺された)によって撲殺された。
それ以後「父の日」はネイサンの死を祝うために親戚一同が揃うパーティが行われた。
親戚一同が集まり、今年も催される「父の日」のパーティ。
ネイサンの死を悲しむ者は誰もいなく、今年も父の死を祝って盛大に盛り上がる予定だった。
莫大な財産を遺してネイサンが死んでくれたことを心底喜ぶ親戚。
だがしかし今年は違った。ベディリアが久しぶりに父の墓をたずねると
墓の中から腐乱したネイトが這い出してきたのだ。
「わしのケーキを出せ」とわめきながらベディリアを殺し、自分の屋敷へと向かうネイサン。
一人、一人と姿を消していく家族たち。
薄暗い屋敷の中、親戚二人の前に現れたネイサンは
「父の日おめでとう」と言いながら千切りとった生首のケーキを見せつけるのだった…
 
諸君、私は「クリープショー」が好きだ
諸君、私は「クリープショー」が好きだ
諸君、私は「クリープショー」が大好きだ
「父の日」が好きだ「ジュディ・ヴェレルの孤独な死」が好きだ
「迫りくる潮流」が好きだ「木箱」が好きだ「這い寄る奴ら」が好きだ
 
ネタはさておき、あの子どもが一度は考えそうなネタとチープな演出が大好きだ。
今日から連続して私のだーいすきなクリープショーの話を紹介してやるから覚悟しやがれ!