2009年2月22日日曜日

ドワイト・マッカーシー

映画「シン・シティ」に登場。
 
娼婦街「オールドタウン」の女王ゲイルの元恋人だった男。
ある事で、ゲイルを捨てオールドタウンを離れていた。
過去、自分の命を助けてくれた娼婦たちのために奔走する。
とある夜、シン・シティーのバーで働くウエイトレス、シェリーのアパートで。
彼女のアパートに男達が押し掛けてきた。リーダー格のジャッキー・ボーイは
かつてシェリーに捨てられた男だった。
酔いに酔ってシェリーの部屋に押し入り、彼女に乱暴しようとした
ジャッキーだがその時シェリーの元を訪れていたドワイトによって
手痛い仕打ちを受ける。逃げ出すジャッキーと仲間たちだが、
その鬱憤を晴らすためにトラブルを起こしそうな様子。
気になったドワイトは、密かに彼らの後をつけていく。
ジャッキー達が向かったのはシン・シティの娼婦達の街、オールド・タウンだった。
街に入った時からすでに武装した娼婦達に見張られているとも知らず
道を歩いていた娼婦ベッキーを無理やり車に引き込もうとした
ジャッキー達は娼婦街の用心棒ミホの手によって惨殺された。
暗黒街シン・シティでは日常茶飯事の殺人事件は、そのまま闇に葬られるはずだった。
しかし死体となったジャッキーから警察バッジを見つけた時、事態は一変。
ジャッキーは新聞で「アイアン・ジャック」とあだ名されるほどの人気刑事だったのだ。
警察とオールド・タウンの娼婦達の間には、警察はオールド・タウンに
手を出さない代わりに娼婦達もギャングなどと関わりを持たず、
トラブルはオールド・タウン内で解決し互いの領分は侵さないという
暗黙のルールが存在し、バランスを保っていたのだが刑事が
オールド・タウンで殺されたとなると警察はその面子にかけても
オールド・タウンに乗り込んでくるだろう。
それに乗じて、オールド・タウンの支配権を奪おうとギャングも加わり、
平安だった街の秩序は崩壊する。ドワイトは娼婦たちのためにジャッキー達の死体を
車に積んで、証拠を隠滅すべく「タール・ピット」に捨てに向かう。
しかしすでにジャッキーの死はギャングの知られていた。
ドワイトはジャッキーの死体を奪おうとするマヌート一味の送り出す
刺客を相手に大立ち回りを演じる。裏切り者であるベッキーにより、囚われるゲイル。
死体を渡さねばゲイルを殺すといわれ、ドワイトは一世一代の賭けに出る。
ジャッキーの生首をマヌート一味に渡し、ゲイルは解放される。
彼らの命運も尽きたかのように見えるが、ジャッキーの口内には
爆弾が仕掛けられておりマヌート一味が油断した隙に
集まった武装した娼婦たちによりマヌート一味は倒され、娼婦街に平和が戻る…
 
映画本編にて唯一生還する漢、それがドワイトだ。
惚れた女と仲間のために死して尚小うるさいジャッキーを捨てに行く漢。
そんな男にゾッコンな女王様ゲイル。あの手この手で襲い掛かる
マヌートたち相手に撃たれ、吹っ飛ばされ、溺れかけるが、
それでも立ち上がる彼は漢の理想像である。うーん、説明すると
すごく陳腐だが映像を見れば如何にドワイトがカッコイイのかがわかるはずだ。
ドワイトには後ろめたい過去がある。それは劇中明かされることはないが
漫画にはそのことが描いてあり、多分次回作でその辺の話が出るのではないかと筆者は思う。

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