2009年3月9日月曜日

加藤 保憲(かとう やすのり)

小説、映画、アニメ「帝都物語」に登場。
 
明治の初頭から「昭和73年」(1998年)にかけて、
表向きは大日本帝国陸軍の将校(少尉、後に中尉、戦後は自衛官)として、
帝都・東京の滅亡を画策、暗躍した魔人。
日本という存在自体を憎んでおり、帝都を壊滅を企む。
さまざまな姿の式神たちを駆使し、平将門の子孫を依代にして
怨霊として甦らせようとしたり、大地を巡る龍脈を操作した結果、
関東大震災を起こしたりした。長身痩躯で、こけた頬にとがった顎、
さっぱりとした刈上げといった容姿。眼光は鋭く、体の大きさに似合わないほど
軽い身のこなしが特徴的である。黒い五芒星(ドーマンセーマン)の紋様がある
白手袋を着用している。剣の達人で関孫六を愛用する。
紀州・龍神村の生まれとされるが、詳しい出生などについては一切不明。
いかなる時代においても、老いの感じられない外見をしている。
極めて強力な霊力を持ち、あらゆる魔術に精通している。
屍解仙の秘術を用いて転生したこともある。とりわけ陰陽道・風水・蟲毒の道においては、
並ぶ者のいないほどの達人である。天皇直属の陰陽道の名家、土御門家一門ですら
彼一人にかなわなかった。また中国語や朝鮮語にも通じる。
昭和73年に、東京の地下に眠る平将門を目覚めさせ、
大地震によって東京を壊滅させた後、将門との最後の決闘の間に行方不明となる。
彼の正体は、かつて大和朝廷によって侵略と略奪によって
日本の歴史の闇に葬られた「まつろわぬ民」の末裔であり、
同時に将門が自身を鎮魂するための怨念の捌け口であり、
その両者の怨念の化身ともいえる存在と推測される。

我をあがめよ」嶋田久作の一大デビュー作「帝都物語」。
親父に無理やり観せられて筆者が泣いた映画の一つである。
嶋田久作が演じた加藤は声といい仕草といい、
もはや悪夢がそのまま立っているといっても過言ではなく
また原作の小説では映画と違いよく喋るものの、
文章から伝わるものはこれはこれで凄まじい。
アニメ版も嶋田久作が声をやっており、アニメは映画で表現し切れなかった部分を
再現しており魔人・加藤の恐ろしさがよく伝わっていた。

2 件のコメント:

H.N総統閣下 さんのコメント...

加藤保憲て、あの加藤保憲!!!!
陰陽師、エクソシスト(結界師、青のエクソシストなど)には興味がありますが、私が知ってる不死身のキャラクターだと一番強いかも・・・・。(ていっても・・・・無道、アーカードぐらいしか名前が出てこない)

腐肉喰らい さんのコメント...

>H.N総統閣下さん
YES!その通り。
日本では最恐といってもいい存在である加藤さん
だけど強い女性相手には節操がなかったり
その辺は俗っぽいんだよなぁ
しかし基本的には日本の歴史に虐げられた
人々の代表として、帝都滅亡を謀る姿勢は
ほんと恐ろしい限りです