ラベル 吸血鬼 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 吸血鬼 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年10月27日土曜日

クロノス

映画「クロノス」に登場。

16世紀の錬金術師ウベルト・フルカネリが不老不死への鍵として造り出した、
不思議な純金製の機械。その実態は不老不死を実現する代わりに、
人を人ならぬ者へと変容させる生ける機械であり、機械仕掛けの吸血鬼。
ある日、骨董商のヘススは天使像に封印されていたクロノスを偶然発見。
そうとは知らずにクロノスを動かしてしまい、ぜんまい仕掛けの小さなその機械に
謎の液体を注入されてしまう。それ以来ヘススの身体に異変が現れた。
若返った気分になり、妻メルセデスへの忘れていた情熱が甦る。
そして癒されないのどの渇き、血を飲みたいという欲望。
ヘススはしだいにクロノスの虜となる。夜な夜な禁じられた機械に血を吸わせる
ヘススを心配した孫娘のアウロラはクロノスを隠し、ヘススはアウロラの思いやりに胸をうたれる。
しかしクロノスの不老不死の力を狙う富豪ディーター・デ・ラ・ガーディアは
乱暴者の甥エンジェルに命じてヘススを襲わせる。甥は勢い余ってヘススを殺してしまうが、
クロノスによってすでに人間ではない存在になっていたヘススは甦った。
怪物じみた己の姿におののきながらも富豪と甥を殺し、その血を啜る。
身も心も怪物になりかけた彼を救ったのは普段は無口なアウロラが言った
「おじいちゃん」の一言だった。我に返ったヘススはクロノスを叩き壊す。
それは彼が不死の力を自ら手放すことを意味していた。
窓から差し込む陽の光の中、家のベッドに横たわるヘススを抱きしめる
メルセデスとアウロラの姿があった・・・

映画「クロノス」は不運にも吸血鬼を作り出す呪われた品を手に入れてしまった
老人の悲しい物語だ。燃え上がる情熱を失わないように生き血を啜る老人、
異形に成り果て、もはやこの身に救いなしと思われた。それを助けたのは孫娘の一言だった。
内容はさておき、問題のクロノス。これが筆者にとって映画に登場するアイテムの中でも
結構お気に入り。最初は謎の文様が彫られた金細工だが、動き始めるとまるで虫のような針で
皮膚を突き刺し、拘束したまま秘薬を注入していく。
ヘルレイザー」のパズルボックス然り、「13ゴースト」のサイラスの屋敷然り、
精緻さと陰惨さ、そして機械としての精巧な動きが筆者の心をつかむ。
正直、現実に存在してたら本来の用途を知らなくても、欲しくなりますね。

2009年8月20日木曜日

黒騎士マルナク

映画「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」に登場。

本名アラリク・デ・マルナク。
中世時代のフランスにて悪魔崇拝で悪名を轟かせていたが、
親族であるアルマンドに裏切られ、復讐を誓うも
愛人である魔女マビリェ共々処刑された。
その首と胴体は別々の場所へと埋められたが、
マルナクは死して尚、アルマンドとその友人アンドレ・ローランドを
子々孫々まで呪い続けていた。そして現代、魔の力をもって復活を遂げる。
道楽として降霊会に参加したマリウス、ヒューゴ、
ポーラ、シルビアはマルナクの声を聞く。
マルナクはヒューゴの先祖であり、
とある修道院の地下に彼の首が、山村近くに体が埋まっているという。
マリウスらは好奇心からマルナクの死体を確認に、早速現地へ向かい、
やがて木箱を発見し、それを掘り出してしまう。
だが全ては復活を遂げようとするマルナクの罠であり、
マルナクは邪悪な力で発掘の手伝いをやっていた
村人やマリウスを操って村人や修道院の管理人を殺し、
胴体を見つけ、遂に蘇った。こうして現代に蘇った悪魔の騎士は、
シルビアを生贄にして魔女マビリェを甦らせる。
さらにポーラを捕らえ、彼女を操る。
残ったのはヒューゴと修道院の管理人の娘エルビラだけだ。
二人はこの異常事態に対抗する術を探した結果、
邪悪なモノから身を守れる魔除けのペンダント「トールの槌」を見つけ出した。
その夜、死んだはずの管理人の声が聞こえ、
マルナクの力により蘇った亡者たちが二人を襲う。
なんとか火を使って亡者を撃退したヒューゴとエルビラ。
そこへマリウスが現れ、ポーラを救おうと二人に呼びかける。
ついでに動かなくなった亡者たちを今のうちに焼いてしまおうと
マリウスとヒューゴは出かけるが、マリウスはまだ操られており
ヒューゴの隙をついて、散弾銃でヒューゴを殺す。
エルビラも始末しようとするが、持っていた魔除けのペンダントにより
マリウスは正気に戻る。マリウスはヒューゴを殺したことを悔いると
エルビラと共にマルナクを倒すことを誓う。
二人は黒騎士と魔女を倒すにはペンダントか銀の針の力しかないとわかる。
その頃マルナクとマビリェは儀式を行うため村人たちを襲い、
その心臓を喰らい、そしてマリウスとエルビラを供物にしようと企む。
その夜、操られたポーラが現れ、マリウスはこれをペンダントの力で
黒騎士の呪縛から解き、エルビラを襲ったマルナクを追い詰める。
マビリェは用済みになったポーラを殺すと、エルビラに襲い掛かるが
銀の針を刺され、白骨化して絶えた。
マリウスはなんとかペンダントでマルナクを弱らせるも
マルナクが投げた斧で殺され、ペンダントは地面に落ちてしまう。
息絶え絶えなマルナクはさらにエルビラを襲おうとするが
なんとかペンダントを拾ったエルビラは、
マルナクの額にペンダントを触れさせる。
黒騎士は断末魔の声を上げると、繋がっていたはずの首が千切れ
分かれた首と胴体から炎が燃え上がる。
かくして、悪魔の騎士は滅びるのであった…

ポール・ナッシー主演作「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」。
なんでもナッシーが一日で脚本を書いたとかで
テンポよくストーリーは進む(説明不足ともいう)
で、今作目玉の黒騎士マルナク。
泣き別れた自分の生首と胴体をくっつけ、
心臓食ったり、ゾンビ作ったり、魔女蘇らせたりと悪行の限りを尽くす。
ダニンスキー伯爵は狼男だったが今回は雰囲気だけ吸血鬼ドラキュラに近い。
やはりポール・ナッシーらしいモダンの中で息づく
クラシックな怪奇映画の雰囲気が素晴らしい(時代遅れともいう)。

2009年4月30日木曜日

バレンタイン兄弟

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

ナチス残党による組織「ミレニアム」に属する兄・ルークと弟・ヤンの吸血鬼兄弟。
ちなみにルークの階級は准尉。武装したグールの群れを率いて円卓会議中のヘルシング機関を強襲する。
ルークは白を基調としたイメージのジェントルで、ヤンは黒を基調としたチーマー風の青年。
ヤンは瞬発力以外に目立った能力は見られなかったが、ルークは近距離で
銃撃をかわす反射神経と常人の目では捉えられないスピードを持ち
アーカードからA級と評される。また、ルークは左腕に小型拳銃を仕込む用心深さも見せている。
ルークは単身アーカードに挑み、彼にある程度認められて拘束制御術式の開放にまで及ぶ。
しかし使い魔や修復能力など持たない人為的な吸血鬼であり、
特殊能力も無いために瞬く間に追い込まれてアーカードを落胆させ、最後は黒犬獣に喰われる。
ヤンはグール部隊を率いてヘルシングの構成員の殆どを殺害するも、
セラスとウォルターにグール部隊を壊滅させられた挙句に捕縛される。
最後、仕掛けられた発火装置によって体が燃える中「ミレニアム」という言葉を残して灰と化した。
ルークは血を吸われたわけでは無かったため、アーカードの拘束制御術式零号開放時には現われなかったが、
ウォルターとの戦いで黒犬獣が両断された際に顕現する。
また、あくまでアーカードという存在になったわけでも無かったので
ウォルターに強制的に操られながらもミレニアムの構成員としてアーカードを攻撃する。
しかしアーカードに血を吸われて同化し、ウォルターを出し抜くための囮として本当の最期を迎える。

正直、巻末おまけ漫画での彼らの活躍ぶりってどうよ!?
そんな変てこな兄弟、それがバレンタイン兄弟。
ある意味筆者、おまけ漫画目当てに「HELLSING」を読んでいたのかもしれない。

2009年4月26日日曜日

セラス・ヴィクトリア

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。

アーカードの眷族の女吸血鬼。元々は警官であったため、通称は「婦警」。
金髪で胸が大きいのが特徴。後述のチェダース村事件によって
アーカードにより血を吸われて吸血鬼化して、ヘルシング機関員となる。
アーカードを「マスター」と呼び慕い、基本的にアーカードの従者のような立場にいる。
戦闘に関しては専用武器「ハルコンネン」、第二次ゼーレヴェ作戦下では
「ハルコンネンⅡ」を用いるが警官時代の組み手や吸血鬼としての
基礎能力による格闘戦なども行う。見た目は美人であるが性格はどこか気弱で、
吸血鬼であることに対しての気後れなどが見られる。
そのためたとえ輸血用の血液であっても血を飲むことを拒否し、
アーカードの行動にも付いていけないことがある。
対して激昂すると並の吸血鬼やグールなど敵にならないような
戦闘力、残虐性を発揮することもある。
アーカードに「おっかなびっくり夕方を歩く奴」と言われるように、
人と吸血鬼の間を漂うような存在となっている。
幼い頃、警官だった父親の命を狙った二人組の犯罪者に自宅を襲撃され
目の前で両親を殺された上、自身も瀕死の重傷を負う。
そして孤独な幼少時代を過ごした後、周りの反対を押し切って警官となる。
その後、吸血鬼の牧師が起こしたチェダース村事件に警官隊として
派遣されて巻き込まれ瀕死の重傷を負うが、(処女であるため)血を吸われて
吸血鬼になるかそのまま死ぬかの選択肢がアーカードによって与えられ、
血を吸われて吸血鬼になることを選択した。表向きはチェダース村事件で
行方不明ということになっている。 第二次ゼーレヴェ作戦では
ベルナドットと共にヘルシング機関の防衛任務を負い、
ゾーリンの部隊を迎え撃つ。ゾーリンとの戦いでは左腕を落とされる、
目を潰されるなどの瀕死の重傷を負うがベルナドットの遺言に従って
彼の血を吸い一人前の吸血鬼として成長。ゾーリンを難なく倒し、
アンデルセンも感嘆するほどの存在となる。また切られた腕は
不定形の黒い霧のような物に変えられるようになり、翼に変形して空を飛ぶなどの能力も得る。
2030年でもヘルシングに所属しているが、切り落とされた腕は再生していない。
だが、通常の腕と同じ状態を保てるようで不自由ではなさそうである。
またベルナドットがセラスの影としてヘルシング邸でインテグラらを守るようになっている。

どうしようもない戦闘狂、鬼畜、化物どもが集う「HELLSING」。
そんな外道漢臭さの権化のような本作だが、
そんな中で唯一の良心ともともいえるのがセラスだ。
しかし血に酔ったり追い詰められたりするとキレて暴れ出すなどから
アーカードからは半端者呼ばわりされながらも、
将来は有望だと期待されているあたり、やっぱりこの嬢ちゃんも侮りがたし。
主に魔乳的な意味でも。

2009年3月28日土曜日

ドラキュラ(オールドマン)

映画「ドラキュラ」に登場。
 
神への復讐から、血を糧に生き続けたヴラド・ドラキュラ。
15世紀中頃、ワラキアの王ヴラド・ドラキュラ公は
トルコ軍との戦いで奇跡的な勝利をおさめるが
最愛の王妃エリザベータは、ヴラドが戦死したという
誤報を聞き、砦から身を投げた。
自殺した霊魂は神に救われないことに知ったヴラドは
絶望の末、神に背き、神への永世の復讐を誓った。
1897年、英国人の青年弁護士ジョナサン・ハーカーは、
トランシルヴァニア地方にある城へやって来る。彼の前任者の
同僚レンフィールドは、この城で発狂してしまった。
城で彼を待っていたのは、ドラキュラ伯爵という老人だった。
ハーカーが彼を不審に思った時には既に遅く、監禁され、
3人のドラキュラの花嫁たちに血を吸われるが、決死の逃亡を図り、
修道院に保護される。ロンドンでは、ハーカーの婚約者ミナが、
夢遊病を患う親友のルーシーの看護をしていたが、
街中で不思議な男に出会い、心を惹かれる。その男こそ、
エリザベータと生き写しのミナを我がものにしようとするドラキュラ伯爵であった。
ハーカーの無事がわかり、結婚のためヨーロッパに旅立つミナは、
ドラキュラに別れの手紙を書く。絶望した彼は、衰弱したルーシーの命を奪う。
奇怪な影に怯え続けていたルーシーを調べていたヘルシング教授は、
吸血鬼と化したルーシーを退治し、吸血鬼狩りを決行した。
ロンドンに帰ったハーカーは、若返ったドラキュラを見て衝撃を受け、
教授とともにドラキュラの眠る柩の探索を行う。緑の霧となり、
ミナのベッドに入り込んだドラキュラは自分の血を飲ませようとするがためらう。
彼の愛の深さを知ったミナは、自ら血を飲んでしまう。
ドラキュラを倒そうとする吸血鬼狩り一行は、ミナを連れ、
城へ逃げ帰ったドラキュラを追跡する。夜になり、城内で一行とドラキュラは戦い、
深手を負ったドラキュラは屋敷に逃げこみ、その後をミナが追う。
苦しむドラキュラの胸にミナが杭を打ちこむと、息絶えたドラキュラの顔が
平穏な表情に変わっていった。そしてミナは、ドラキュラの首を切り落とすのだった…
 
コッポラ監督、ゲイリー・オールドマン主演映画「ドラキュラ」。
今までのドラキュラ映画よりも原作重視であるが、
主軸は男女の悲しい恋愛劇であり、
こうして血みどろロマンティック・ゴシックホラーとして出来上がった。
魔性の存在となっても妻の影を追う男ドラキュラ。
それを哀れみ惹かれてしまう女ミナ。
筆者が思うのは、男女の仲は非常に難しいということだ。

ドラキュラ(リー)

映画「吸血鬼ドラキュラ」に登場。
 
数世紀にわたって人間の生き血を啜って生きる吸血鬼。
人里離れた邸に住み、人間の生き血を啜る吸血鬼と伝えられる
ドラキュラ伯爵。その正体を探るために、その邸内に司書として住みこんだ
ジョナサン・ハーカーは、広間で美しい女に救いを求められたが、
彼女を抱きよせた瞬間、頚に女の鋭い歯をたてられ、
現れた伯爵に襲われて昏倒した。やがて意識を回復した彼は、
地下のドラキュラ家の墓所に入り、そこで石棺に横たわる女と
伯爵の姿を発見した。ジョナサンは先端を鋭くとがらせた鉄棒をとりだし、
これを女の心臓部に力をこめて打ち込んだ。こうすることによってのみ
ドラキュラの魔力から女を解放し、永遠の安息を死体に与えることが出来るのだ。
しかし暗闇の中で襲いかかった伯爵のために、彼も命をたたれた。
ジョナサンの死体と日記を発見した親友の医師ヴァン・ヘルシングは
その死を知らせるため旧友の婚約者ルーシー・ホルムウッドの病床に訪れたが、
頚すじにある歯のあとから、彼女も又ドラキュラの毒牙にかけられたのを知った。
間もなく彼女は死んだ。彼女の兄アーサー・ホルムウッドはある夜、
墓地で死んだ筈の妹に頚に歯をたてようとされ、医師ヘルシングの言葉が
真実なのを知り、妹の死体の胸に鉄棒を打ちこんだ。
しかしこのころ、アーサーの妻ミーナのもとにドラキュラの手がのびていた。
邸につれ去られた彼女を、生きているうちに救うため後を追った
ヘルシングとアーサーは、ドラキュラを十字架をかざして追い詰め、
朝の神聖な陽光にさらした。数百年の間生き血を吸いつづけてきた
吸血鬼は、太陽の光のもとにみるみる一塊の灰と化し、
ミーナは死の寸前に救われたのだった…
 
ハマー・プロの至極の名作「吸血鬼ドラキュラ」。
ルゴシがドラキュラ像を固めたのなら、クリストファー・リー
それを確たるものにした。どこの国でもドラキュラと言えばリーであり、
映画自体も緊迫感のある脚本がより素晴らしさを感じさせる。
リーのドラキュラはより紳士的に、より獣としての面を強く引き出されている。
あまり関係ない話だが、筆者の母は「吸血鬼ドラキュラ」以降、リーのファンである

ドラキュラ(ルゴシ)

映画「魔人ドラキュラ」に登場。
 
500年前に死去したはずのトランシルヴァニアの貴族。
死んだはずのドラキュラ伯爵はトランシルヴァニアの
彼の古城に夜毎現れた。ドラキュラは恐るべき精気を持って、
死棺の中で生きながらえていたのである。
若い法律家のレンフィールは既にドラキュラの魔気にかかり
彼の古城に招きよせられ、ドラキュラの命ずるままに死棺を
英国行きの漁船に積んだ。途中、洋上で大暴風雨に会って、
船は難破し彼ら2人はウィスピーの漁村に漂着した。
そして近所のカーファックス寺院の地下室にドラキュラの死棺は置かれた。
半狂人となったレンフィールドはドラキュラが命のままに動き、
夜毎ドラキュラは街に現れて若い女の生き血を吸い求めて歩いた。
レンフィールドは遂に精神病院に収容されたがドラキュラはミイラと化し、
ある時は霧となって魔手を延ばした。ドラキュラはミナという美しい女性に近づく。
ミナの恋人ジョン・ハーカーと科学者のヴァン・ヘルシングは
ミナに魔が憑いていることを観破し、そしてドラキュラの挙動を注意していた。
遂にはドラキュラの正体を見極めたハーカーとヘルシングは協力して
カーファックス寺院の地下室を襲い、暁近くドラキュラの生命を
永遠に絶つことが出来たのである。と同時にミナも正気に帰り
ハーカーの胸に抱かれた…
 
その昔一大ブームを巻き起こし、戦前のホラー映画(吸血鬼映画)ブームを
巻き起こした「魔人ドラキュラ」。後の“紳士の顔の裏には獣が潜む”の
テーマの先取りとも言えるだろう。ベラ・ルゴシの演じたドラキュラは
貴族としての上品さが目立ち、後のドラキュラ像を形作ったといえる。
ついでにいうなら“目力”もある。あの目で睨まれながら
「此方へ来い」というんだから堪らない。で、映画の方の出来はというと
別段面白くはない。が、ドラキュラ作品の記念すべきものであることは変わらず、
歴史的価値は十分ある。

2009年3月18日水曜日

ノスフェラトゥ(リメイク版)

映画「ノスフェラトゥ」に登場。
 
中世ドイツのブレーメンに住む不動産業者ジョナサン・ハーカーは、
トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵から新しい邸を買いたいという
求めに応じて長い旅に出た。黒海近くのドラキュラ邸まで
4週間もかかるというこの旅に、妻のルーシーは不安を抱いた。
しかし、大金が入りルーシーのために新しい家を買うことができると、
ジョナサンは勇んで出かけた。旅の途中、宿の主人に
「ドラキュラ邸には悪霊が潜んでおり二度と生きて帰った人はいない」と
不吉なことを言われた。どの馬車も、ドラキュラ邸に行くと言うと断られ、
ジョナサンは徒歩で旅を続けた。やがて通りかかった馬車に乗って
やっと辿りついたドラキュラ邸では、伯爵が、丁重なもてなしで彼を迎えた。
白面で血の気のない不気味な面相の伯爵は、爪も異様に長く、
囁くような声でジョナサンに接した。夜中、パンを切ろうとして
指を切ったジョナサンに、血を吸ってさしあげようと言う伯爵。
その頃、家ではルーシーが悪夢にうなされていた。
伯爵は契約書にサインするが、その時、ジョナサンが持っている
ペンダントに入った美しいルーシーの写真に魅了された。
伯爵はルーシーへの燃えるような愛と情熱にとりつかれたのだ。
数日過ごすうちに、伯爵の態度に不審を抱いたジョナサンは、
その夜、伯爵に襲われ血を吸われる。
一方ルーシーは急性の熱病に冒され夢遊病者のように町をさまよっていた。
伯爵は棺にネズミをつめこみ自分もそこに横たわって帆船に積みこませ、
黒海に乗り出した。ジョナサンはその姿を目撃し後を追った。
帆船ではネズミがはびこり、船員らが次々に疫病にかかって死んでしまう。
船長を含めて全員が息絶え、町はネズミに溢れ、ペストが広まった。
ジョナサンもルーシーを守ろうと、ブレーメンに急ぐが、
すでに彼は脳がおかしくなっており、いざルーシーに会っても
正体がわからなくなっていた。鏡の前に立つルーシーのもとに
ドラキュラがやって来た。棺の中にあったジョナサンの日記で
ドラキュラの存在を知っていたルーシーは、すべてを悟った。
彼女は吸血鬼のことが明記されている本でドラキュラを滅ぼす方法を知り
ドラキュラは十字架を恐れ、聖餅をきらい、淑女が鶏鳴を聞く
朝までおびきよせ、朝日を浴びせると死ぬという。
町に死人の棺の列が続いた。ルーシーは自分が犠牲になることを決心した。
ドラキュラを寝室に迎え、ドラキュラに愛撫されながら朝を必死に待つルーシー。
やがて、鶏の鳴く声がした。朝日を浴びて倒れるドラキュラ。
ドラキュラの死体を発見した医師は、十字架のクイを打った。
その時ジョナサンは、新しいドラキュラとなって甦るのだった。
 
ゲテゲテ、でもロマンスも合う映画「ノスフェラトゥ」。
こっちのノスフェラトゥはルゴシやリーよろしく、女に惚れて追っかける
演じたのはクラウス・キンスキー。恐怖というよりどちらかというと
静かな狂気悲哀を感じさせる。

吸血鬼ノスフェラトゥ

映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」に登場。
 
本名オルロック伯爵。著名な歴史家カバリアスの日記によれば
ノスフェラトウとは血、つまり不死の意、1838年、ブ
レーメンにペストを持ち込んだと言われる人物のこと。
変わり者のレンフィールド社長に呼ばれ、ブレーメンに家を持ちたいという
オルロック伯の依頼でトランシルヴァニアに赴くヨナソンは、
途中食事に立ち寄った宿屋で夜発つのを止められる。
魔物を彼らは恐れているのだ。そして、伯爵の城もまだ見えぬのに
馬車を降ろされた彼に迎えの馬車が。待ち受ける伯爵その人は
長釘のように痩せ、不気味に爪を伸ばし、頭に毛がなく、
顔つきはまるでネズミのようだった。食事の席でパン切りナイフで
怪我をしたヨナソンの指先の血を凝視する伯爵。
ヨナソンはその夜、首筋を噛まれ、その血を試飲されるが、
翌晩は妻ニーナの霊感で、拒絶の叫びが届いて救われる。
が、彼は自室に幽閉となり、その間に伯爵は自ら棺ごと馬車に乗り、
港から船に乗った。一方のヨナソンは脱走を図って昏倒し、
農家の世話になって出遅れる。船中では乗組員が次々ペストに倒れる。
棺の割れ目から覗く沢山の鼠。そして、伯爵の上陸と共に
ブレーメンを伝染病が席巻。錯乱して牢中にあったレンフィールドは
“御主人”の到来と共に驚喜する。ヨナソンは陸路を急ぎ愛妻のもとに
駆けつけるが、その時、ニーナは一滴も残さず自身の血を吸血鬼に与えることで、
町を救おうとしていた。彼女の血を味わうのに朝が来るのも忘れ、
伯爵は日の出と共に灰となった…
 
ドラキュラはエレガントで男前なんて誰が言った?映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」。
個人的にドラキュラよりもオルロックヴァンパイアよりもノスフェラトゥな私。
まぁ決してルゴシやリーのドラキュラが嫌いじゃないが、
なんと言ったって夜会服着た優男よりもこっちのオドロオドロしい醜男の方が
ホラーとしては好感がもてるというのものだ。

2009年3月17日火曜日

スペースバンパイア

映画「スペースバンパイア」に登場。
 
宇宙から飛来したあらゆる生命エネルギー(精気)を吸い取る
吸血鬼(吸精鬼)。姿は自在に変えることができ、作中登場した
人型のバンパイアも主人公カ-ルセンが望む理想の女性
(男性型もそうなのかは不明)で、正体は巨大な蝙蝠である。
吸い取るだけでなく、相手の体に乗り移ることもできる。
バンパイアに全ての精気を吸われた人間はミイラと化すが、
それらもまたバンパイアと化す。だが不死身ではなく、
それらは2時間ごとに生命エネルギ-を補給しないと塵となって絶命する。
76年周期で地球に最接近するハレー彗星に紛れ、宇宙から
人間の生命エネルギー(精気)を吸い取りに飛来する。
ハレー彗星探査船スペースシャトル・チャーチル号は、彗星近くで
謎の宇宙船を発見。中に2人の男と1人の女(いずれも全裸の状態)が入った
カプセルを見つけて回収した。一ヵ月後、チャーチル号は
地球との連絡が途絶える。救援に向かったコロンビア号が見たものは
火災を起こし焼け爛れた船内と、全く無傷だった3つのカプセルと人体であった。
カプセルの3体は解剖のためロンドンの宇宙センターに運ばれる。
そのうちの女が突如起き上がる。女は警備員を誘惑し男から
精気を吸収し殺害、センターを脱走しロンドンの街へとまぎれる。
犠牲となった男も2時間後に蘇り、人間の精気を吸い取りバンパイアと化す。
やがて犠牲者が犠牲者を作り出していく。そんな中、チャーチル号の脱出カプセルが
テキサス州に落下し、船長だったカールセンが帰還する。
カールセンは彗星の近くで謎の宇宙船からカプセルを回収した後、
チャーチル号の乗組員が次々に変死を遂げていくのを見て、
このまま地球に持ち帰るのは危険と判断し船に火をつけたと告白する。
その夜カールセンが眠りについていると、夢の中に女バンパイアが現れ
カールセンと接触を図る。ファラーダが催眠術を使いカールセンの
深層意識から女バンパイアの居場所を探り、カールセンは
英陸軍特殊部隊SASのケインと共に追跡を開始する。
しかしそれはバンパイア達の罠で、2人がロンドンを離れた隙をつき、
バンパイア達は仲間を増やし、気がついた二人が戻った時には
ロンドン中がバンパイアの群れで溢れかえる地獄絵図と化していた。
カールセンはケインに真相を話す。自分が女バンパイアと
チャーチル号で肉体関係をもってしまい、お互いの情報と
エネルギーを与え合ったこと、女バンパイアはカールセンに与えた
エネルギーを取り戻したがってると、そしてそれら証拠隠滅のために
カールセンがチャーチル号に火をつけたと。やがてファラーダから
バンパイアの弱点を知ったカールセンは決着をつけるべく
女バンパイアの元へ向かう。教会でカールセンは女バンパイアと再会。
教会前では、二人の男性パンパイアがロンドンから集めたエネルギーを
自分たちの巨大宇宙船へ送り込んでいる。ファラーダ博士の説では、
スペースバンパイアを退治するには鉄十字の杭で貫くしかないという。
全裸で美女バンパイアと抱き合い、自分自身と彼女を杭で貫くと、大爆発が起きる。
そして二人は光の奔流となって、宇宙船へと吸い込まれ、宇宙船は地球を去るのであった。
 
色々な意味で壮大な映画「スペースバンパイア」。
トビー・フーパー節が炸裂(?)音楽担当のヘンリー・マンシーニによる
壮大な音楽とともにド派手なSFXが駆使され、驚くべき美貌を持つ
吸精鬼の襲来を描いた作品であり、今回はその吸精鬼を紹介。
マチルダ・メイのヌードやらドバッーーーー!!!って感じな
ラストシーンが有名でしたねぇ。原作はコリン・ウィルソンの思想本に近い
SF小説「スペース・バンパイア」。(これを読みたい人は原作と内容が
かなりというかまったく違うことを考慮すべき)画像はそのまんまデカ蝙蝠にすべきか、
かの淀川長治も絶賛したマチルダ・メイの画像にすべきか悩んだが、
私の随筆を見る人々にとって前者の方が需要が高いと考え、これにした次第である。

2009年2月9日月曜日

スプラッターバイク

映画「暴走スプラッターマシーン」に登場。
 
とある場所で悪魔(吸血鬼)を召喚させる儀式が行なわれたが、
そこに突如現れた暴走族により儀式を執り仕切っていた司祭と
その信者たちは皆殺しにされてしまう。だが儀式は成功しており、
司祭の死体を依代に現れた悪魔だが儀式を邪魔されたことで
不完全な状態のままこの世に現れてしまった。
悪魔は残りの力を振り絞って司祭の体を使い、近くにあったバイクに 自身の血を流し込んだ。その後バイクは中古バイク店に引き取られ、 ノディという青年がただ同然で手に入れた。しかし、このバイクは 司祭に乗り移った悪魔が血を流し込んだことにより 呪われ悪魔の魂が宿っており、ガソリンではなく人の血で走るバイクだったのだ。 血に飢えたバイクはノディの友人を惨殺すると、儀式の邪魔をした 暴走族を血祭りに挙げるべく爆走を始める・・・・・
(画像はポスターです。名前は私がつけた仮称です)
 
私が昔映画「ザ・カー」を観て以来、「暴走する機械」映画が
観たくてたまらなくなったこともあって、本作と出会ったわけですが
見事!見事なバカ映画!ドリフのギャグみたいなのが連続して出てくるわ、
「暴走〜」と謳っているのに、全然ノロすぎるバイク。
だが、このバイクのデザインがもう、、、キマリすぎて凄すぎる。
私のド壺を的確に突くデザインで、もうこの映画、
このバイク出しただけで良いです。このバイクだけで満点です!
トゲがいっぱいついていて、槍やら何やらが飛び出したりして、惨殺しまくり!
敢えて紹介文にはオチを書かなかったが、悪魔が吸血鬼なだけに
その発想はなかった。(アホすぎてそんなこと考えないよ普通)
その仰天(失笑)なバイクの退治方法は本作を観て確認してくだせぃ。

2009年1月25日日曜日

ウォルター執事

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。
 
本名ウォルター・C(クム)・ドルネーズ。
先代ヘルシング卿の頃よりヘルシング家に仕える片眼鏡の老執事。69歳。
現在でこそ老成しているが、若い頃は口が悪く煙草も吸う悪ガキであった。
「死神ウォルター」の異名を持ち、かつてはヘルシングのゴミ処理係と呼ばれ
吸血鬼狩りを行っていた。得物は極細の鋼線であり、
これを自在に操ることであらゆる物を切断し、時にはこれを編みこむことで
銃撃すら防ぐ盾としても活用する。
55年前の若き日には、アーカードと共にナチスの吸血鬼研究機関を壊滅させており
その際にミレニアムの原型となる少佐の部隊と交戦している。
バレンタイン兄弟がヘルシング機関本部(=ヘルシング邸)を強襲した際は
セラスと共にヤン率いる武装したグールの軍隊を一掃する活躍を見せる。
その後、第二次ゼーレヴェ作戦では英国安全保障特別指導部本営の裏切り者を一掃し
インテグラを護衛しヘルシング本部へ向かう。
しかし、途中で因縁深い大尉と対面し、その後はミレニアム側に寝返って
ドクにより吸血鬼化の施術を受ける。吸血鬼化し若返った実力は、
高層ビルを切り倒し由美江を瞬殺するなど、まさに「死神」の異名に相応しいものであり
アーカードとも互角に渡り合う。しかし、無理な施術の影響で拒絶反応が発生。
少年時代の体にまで若返るという症状が現れる。
自身との戦闘中にアーカードが消滅し、虚しい想いを抱えたまま、
ハインケルに狙撃され致命傷を負う。その体を引きずって
飛行船グラーフ・ツェペリン内の研究室までたどり着き、
脱出しようとする博士を倒した後、そのまま燃え尽きる飛行船と運命を共にする。
いつヘルシングを裏切ったかについて、アイランズ卿の発言や
吸血鬼化した後の態度などから最初から裏切り者であった可能性があるが
現状では一切不明。ただ、余命いくばくもないというリスクを負ってまで
自ら吸血鬼化を受け入れたのは己の最高の状態で
アーカードと闘いたかったのだろうとアーカードが指摘している。
 
感謝の極み」(アーカードにお褒めの言葉を頂いたときの台詞)
『老い』すら楽しむものさ 我々英国人(ジョンブル)は
意地も張れぬ繁栄などこちらから願い下げだ
戦う執事、または戦う老人のなかでここまでカッコイイ人ってなかなかいないと思うな。
まさにナイス執事!ナイス爺!常にクールかと思ったら裏切ってまで
戦いに身を投じたいという、根は熱血野郎だったりもするところもまた良し!
なんかだんだん私こと筆者の一言が陳腐極まりなくなったきたが気にするな。

2009年1月23日金曜日

アーカード

漫画、アニメ「HELLSING」に登場。
 
正統な吸血鬼。大英帝国と英国国教会(プロテスタント)を
反キリストの化物から護る為に組織された王立国教騎士団ヘルシング機関における
化物に対する鬼札(ジョーカー)と評される程の存在。
インテグラに仕える。普段は黒い長髪に長身の青年の姿。
大英帝国女王とも対等に振舞う傍若無人な性格。
白い拳銃「.454カスール カスタムオートマチック」と
(後に)黒い拳銃「ジャッカル」の二丁拳銃を用い、
インテグラの命令を受けて吸血鬼でありながら吸血鬼狩りを行う。
本人曰く「姿形は関係が無い」と述べる通り、
時に普段とは違った姿見をとることがあり、
鎧にマントをつけた髭顔の偉丈夫という伯爵(本来の姿)や
黒髪の少女の姿になることもある。吸血鬼である以上、
主食は血液であるが、輸血用パックにストローを挿して飲むこともある。
最強を誇り、一切の他者を寄せ付けない強さを持つが、
普段は拘束制御術式(クロムウェル)と呼ばれる封印をかけ力を制限している。
能力は一般の吸血鬼に準じるが、今までに吸った血が膨大であるために、
吸血鬼と見ても超常の能力・不死性を持ち特に不死性に関しては
頭や心臓を潰されても死なないというほど。
一般に彼を殺すには、彼が今までに吸った数十万、数百万とも
つかない数の人数分だけ殺す必要がある。100年前にロンドンに侵入するが、
ヘルシング教授とその仲間達の4人によって破れ
(ここまではブラム・ストーカーの小説と同じ)、
以後ヘルシング家に使役される存在となる。1944年9月のワルシャワで
吸血鬼製造計画を企てたナチス研究機関をウォルター執事とともに潰し
その後先代アーサーの時代に地下に封印されるが、
ヘルシング家を継承したばかりのインテグラの血によって復活し、現在に至る。
名前や回想などからドラキュラ伯爵しいてはヴラド・ツェペシュ本人と思われる。
名前のアーカード(Alucard)は、ドラキュラ(Dracula)の逆綴りである。
第二次ゼーレヴェ作戦においてのウォルターとの戦闘中,
ロンドンにあふれた全ての命を吸い取る際、
その中に紛れたシュレディンガー准尉の血を吸った事により
「自分で自分を認識できない」状態となり一度消滅するが、
30年をかけて自分自身の中にある自分とシュレディンガー准尉以外の
全ての命を殺す事で自身を認識できるようになり復活。ヘルシング家に帰還する。
  
過去ブラム・ストーカー作「ドラキュラ」が発表され、
その後 数多くの亜流が生み出された。
現在も吸血鬼モノは未だに続いているが、 独自の解釈もさることながら
彼ほど恐ろしく魅力的なドラキュラはいなかった。
これもやはり筆舌尽くせぬ。

2008年12月22日月曜日

フロスト

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
ナイトクラブ「ティティツイスター」にいた退役軍人の客。
ベトナム戦争に従軍していたことがあり、彼を除いて部隊は全滅。
仲間を殺されたことに我を忘れて怒り狂い、気づいたときには
敵部隊を壊滅させた過去を持つ。
襲い掛かる吸血鬼を怪力でねじ伏せるほどの実力を持つが、
彼も吸血鬼に・・・・・
 
セスリッチーのゲッコー兄弟、セックス・マシーンもさることながら
ほとんど武器を使わず怪力で戦う彼もまた素晴らしい。
そして彼以降だろうか、R・ロドリゲス監督作品では
何かと過去に伝説的な偉業を成し遂げた男が登場するようになる。

セックス・マシーン

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
ナイトクラブ「ティティツイスター」にいたバイカーの客。
店の人間が次々と吸血鬼へと変貌して襲い掛かる中、
それを華麗なるムチさばきで次々と倒す。
そのムチさばきもさることながら、彼の秘密兵器はその股間についたピストルである。
だが、彼もまた噛まれて・・・・
 
トム・サヴィーニ御大は何故こうもイカしてる(イカれてる)のだろう?
涙がチョチョぎれるぐらいカッコイイです。
画像は当初、秘密兵器こと伝家?の砲塔も載せる予定でしたが映画で見たほうがインパクトがある、画像を見るだけじゃ凄さがわからないのでカットしました。

2008年12月21日日曜日

リッチー・ゲッコー

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
本名リチャード・ゲッコー。凶悪な犯罪者兄弟「ゲッコー兄弟」の弟。
兄セスとは逆で、全てを滅茶苦茶にすることに無上の喜びを感じている。
婦女暴行、強盗、殺人など、悪行といえることは全てやっており
常に情け容赦が無く、病的なほど残忍であり、女と見ると犯すこと以外考えていない。
兄の言うことを聞けない、些細な事でキレる、常に落ち着きが無いなどトラブルメーカー。
兄を助けるためにわざと捕まり、兄がいる牢獄に入って二人で脱獄、
さらに銀行を襲撃し、人質を取ってメキシコへ逃亡を謀る。
だが兄が目を離した隙に、人質を強姦した上にに惨殺してしまう。
宿泊したモーテルにいたフラー一家を新たな人質にし、メキシコを越境した。
仲間との合流場所であるクラブ「ティティツイスター」に着いたが
そこは吸血鬼の棲み処で、彼は噛まれてしまう・・・・
 
この犯罪者、殺人鬼、強姦魔、キチガイ、鬼畜、と言う風に
その様は挙げるだけでキリがない。
そして犯罪においてヤることは全てヤッたというオールグッドな素晴らしい人。
その素晴らしい鬼畜を演じたタランティーノ。
彼が演じた役で一番の当たり役だと私は思う。