2009年3月18日水曜日

ノスフェラトゥ(リメイク版)

映画「ノスフェラトゥ」に登場。
 
中世ドイツのブレーメンに住む不動産業者ジョナサン・ハーカーは、
トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵から新しい邸を買いたいという
求めに応じて長い旅に出た。黒海近くのドラキュラ邸まで
4週間もかかるというこの旅に、妻のルーシーは不安を抱いた。
しかし、大金が入りルーシーのために新しい家を買うことができると、
ジョナサンは勇んで出かけた。旅の途中、宿の主人に
「ドラキュラ邸には悪霊が潜んでおり二度と生きて帰った人はいない」と
不吉なことを言われた。どの馬車も、ドラキュラ邸に行くと言うと断られ、
ジョナサンは徒歩で旅を続けた。やがて通りかかった馬車に乗って
やっと辿りついたドラキュラ邸では、伯爵が、丁重なもてなしで彼を迎えた。
白面で血の気のない不気味な面相の伯爵は、爪も異様に長く、
囁くような声でジョナサンに接した。夜中、パンを切ろうとして
指を切ったジョナサンに、血を吸ってさしあげようと言う伯爵。
その頃、家ではルーシーが悪夢にうなされていた。
伯爵は契約書にサインするが、その時、ジョナサンが持っている
ペンダントに入った美しいルーシーの写真に魅了された。
伯爵はルーシーへの燃えるような愛と情熱にとりつかれたのだ。
数日過ごすうちに、伯爵の態度に不審を抱いたジョナサンは、
その夜、伯爵に襲われ血を吸われる。
一方ルーシーは急性の熱病に冒され夢遊病者のように町をさまよっていた。
伯爵は棺にネズミをつめこみ自分もそこに横たわって帆船に積みこませ、
黒海に乗り出した。ジョナサンはその姿を目撃し後を追った。
帆船ではネズミがはびこり、船員らが次々に疫病にかかって死んでしまう。
船長を含めて全員が息絶え、町はネズミに溢れ、ペストが広まった。
ジョナサンもルーシーを守ろうと、ブレーメンに急ぐが、
すでに彼は脳がおかしくなっており、いざルーシーに会っても
正体がわからなくなっていた。鏡の前に立つルーシーのもとに
ドラキュラがやって来た。棺の中にあったジョナサンの日記で
ドラキュラの存在を知っていたルーシーは、すべてを悟った。
彼女は吸血鬼のことが明記されている本でドラキュラを滅ぼす方法を知り
ドラキュラは十字架を恐れ、聖餅をきらい、淑女が鶏鳴を聞く
朝までおびきよせ、朝日を浴びせると死ぬという。
町に死人の棺の列が続いた。ルーシーは自分が犠牲になることを決心した。
ドラキュラを寝室に迎え、ドラキュラに愛撫されながら朝を必死に待つルーシー。
やがて、鶏の鳴く声がした。朝日を浴びて倒れるドラキュラ。
ドラキュラの死体を発見した医師は、十字架のクイを打った。
その時ジョナサンは、新しいドラキュラとなって甦るのだった。
 
ゲテゲテ、でもロマンスも合う映画「ノスフェラトゥ」。
こっちのノスフェラトゥはルゴシやリーよろしく、女に惚れて追っかける
演じたのはクラウス・キンスキー。恐怖というよりどちらかというと
静かな狂気悲哀を感じさせる。

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