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2024年5月24日金曜日

Gジャン


映画「NOPE/ノープ」に登場。

カリフォルニア州アグア・ドゥルセ。
映画製作のための馬の牧場を経営するヘイウッド一家がいた。
ある日、ラジオでは行方不明になったハイカー集団がニュースになっていた。
その時、牧場主であるオーティス・ヘイウッド・シニアは運悪くも、
空から降ってきた5セント硬貨が直撃し、死亡した。
原因は飛行機からの落下物によるものと判断された。
その6か月後、彼の子供OJことオーティス・ジュニア、
エムことエメラルドの二人の兄妹はとある撮影現場で解雇されて、途方に暮れていた。
馬のラッキーが特殊効果用のVFXボールに映った、自分の目に驚いて暴れたためだ。
OJは牧場を維持するため、リッキー・“ジュープ”・パークに馬を売りに行く。
“ジュープ”は、かつてチンパンジーが主役のシットコム・ドラマ「ゴーディズ・ホーム」という番組で、
子役としてパーク演じていた役名に由来している。あるエピソードの撮影中、主役のチンパンジー・ゴーディが
風船が弾ける音に激しく反応し、共演者のほとんどを殺したが、奇跡的にジュープは無傷のまま、ゴーディは警察に射殺された。
過去のトラウマをバネに、ジュープは「ジュピターズ・クレイム」という西部劇のテーマパークを経営していた。
ジュープに売った馬はラッキー含めて10頭になり、ジュープは経営が苦しければ牧場を買い取ろうと
OJの父が生きてた頃から声をかけていたが、OJはこれを断った。
その日の夜、帰宅したOJとエムは思い出話をしていると、白馬のゴーストが何故か牧場の外へ抜け出ていた。
OJは宥めて連れ戻そうとした時、雲の上で何かが動くのを感じ、直後ゴーストは走り去ってしまう。
馬を追跡したOJは、「ジュピターズ・クレイム」の方角でゴーストの悲痛な鳴き声を聞いた。
そして一瞬だけ、何かが雲の上へと飛び去るのを目撃する。
同時刻、エムがいる自宅では短い停電が発生していた。
兄妹は馬を連れ去ったのが、エイリアンとそれが乗るUFOであると確信し、それを撮影して売ることに決めた。
電気量販店の従業員エンジェル・トレスに依頼して、監視カメラ2台を設置する。
片方が停止すると、もう片方が停止した方角の空を撮影するように設定した。
エンジェルは兄妹がUFOを撮ろうとしていると推測し、密かにカメラ映像を中継して監視する。
エムは囮として「ジュピターズ・クレイム」の等身大の馬の置物を盗み、牧場に設置した。
次の日の夜、馬舎のドアが開いたままになっているのに気づいたOJは、中で何者かが潜んでいることに気づく。
しかしその正体はジュープの3人の子どもたちであり、置物を盗んだことの仕返しに一頭の馬クローバーが外へ出されてしまった。
一方、映像を盗み見ていたエンジェルはカメラの1つが停止したことをエムに伝えるが、
その時もう1つのカメラにはカマキリが張り付いて、決定的な証拠が撮影できない状態に陥ってしまう。
クローバーを捕まえOJだが、家の明かりが一部消えたことに気取られて、クローバーは何かに怯え逃げてしまう。
同時に、OJの背後では囮の置物が静かに上空へと消えた。
それに気づいたOJは、置物についていた連続旗が雲の塊からぶら下がっている様を目撃する。
外へ様子を見に来たエムもその光景を見つめていた。それが“雲の中にいる”ことに気づいたエムは「逃げて」と叫ぶ。
OJが走ると、雲もまた動き始める。雲の中の“それ”は更に上空へと昇っていく。
不気味な黒い影が雲越しにOJを追い始める。OJが間一髪建物に逃げ込むと、円盤状の何かが雲間を通り過ぎる。
“それ”は走り続けているクローバーに狙いを変え、クローバーは突如発生した竜巻に巻かれ、悲鳴を残して消えた。
命の危険を感じたエムは逃げ出そうとするが、OJが牧場から離れる気がないことを知ると、自身も牧場に残ることを決める。
翌日、エムは有名な撮影監督アントレス・ホルストにUFO撮影の協力求めるも、富と名声を求めるエムの姿勢を理由に断られた。
そこへエンジェルが突然やって来た。監視カメラの全映像に、「微動だにしない雲」があることを兄妹に伝えに来たのだ。
OJも半年前から同じ形の雲を毎日見てきたことに気づき、そこがUFOの潜伏先だと推理するエンジェル。
しかしOJは、今までのUFOの動きと行動に違和感を感じていた。
その頃、ジュープは新たなショーを開催しようとしていた。ラッキーを餌に、UFOを誘き出すという。
彼はこの数か月間、買い取ったヘイウッドの馬をUFOに提供し、信頼を得たと妄信し、飼い慣らしたつもりだった。
彼は“それ”が生物だと気づき、かつてゴーディが自身を襲わなかった様に、動物とは心が通じ合うと思い込んでいた。
予定よりも早くやって来た“それ”は、ジュープとその家族、パークのスタッフ、観客全員を吸い上げ、食い尽くした。
ラッキーを取り戻そうとしたOJが見たのは、無人と化したテーマパークと、そこで佇むラッキーの姿だった。
そして“それ”はまだそこにおり、捕食した人々の叫び声を響かせながら漂っていた。
“それ”が去ると、OJの違和感は確信に変わった。“それ”が実際には縄張り意識のある捕食生物であり、
生物の視線を感じ取り、襲い来るのだと。ラッキーやOJを襲わないのは、“それ”に視線を向けなかったから。
ラッキーを運搬車に乗せたOJは、すぐさま自宅にいるエムに電話で伝える。
しかし“それ”は既にヘイウッド牧場の真上にいた。牧場一帯を自身の縄張りと認識しており、
電話は妨害されてしまった。“それ”は嫌がらせのように、食べた人間の所持品などの
消化できないものや血液を兄妹の自宅に吐き出した。ついでとばかりにエンジンが停まっている
OJの乗る運搬車に馬の置物を吐き捨て、日が昇るまで周辺に留まり続けた。
エンジンの復旧を確認してOJが頭上を覗き見ると、“それ”はまだ上空に待機していた。
自宅にいるエムとエンジェルに呼びかけ、車に乗り込む。幸い“見なかった”ことで事なきを得た。
OJは“見た”ものを襲う習性を利用して、撮影を続行しようと意気込むが、
捕食者の恐怖を間近に感じたからか、エムとエンジェルは躊躇う。
その数日後、撮影監督のホルストがテーマパークの集団失踪事件のニュースで興味を持ち、
エムに連絡を取ってきた。ホルストに事情を説明し、撮影の協力を取り付ける。
牧場に集まった4人は、撮影の計画を立てる。“それ”に便宜上の名前をつけることにし、
かつて子供時代にヘイウッド家の厩舎にいた野性的な馬に因んで、「Gジャン」と名付ける。
「Gジャン」はエムが最初に調教するはずだった馬であり、OJはエムの手柄にしたかったのだ。
作戦は電気機器の影響を考えて、ホルストが持参した手作りの手回し式IMAXフィルムカメラで撮影を行い、
Gジャンの位置は牧場内に設置したバッテリー式チューブマンの停止で推測することになった。
エムは自宅で注意を惹くためのスピーカーと監視カメラの監視、エンジェルはホルストのサポート、
OJはラッキーに乗って囮を担当することになった。
またOJは馬の置物とそれについていた連続旗はもう食わないだろうと推測し、
食われるギリギリになったら、旗を展開して追い払う算段をつけた。
実行当日、腹を空かしたGジャンは姿を現した。
途中、電動バイクに乗ったパパラッチがGジャンに食われるアクシデントに見舞われたが、
OJの作戦通り、旗に拒否反応を示し、その全身像が撮影できた。
だが捕食シーンに魅了されていたホルストは、3人の静止を振り切り、
太陽が出てベストショットが撮れると言い、カメラと共にGジャンに飲み込まれた。
その場に残っていたエンジェルが次に襲われ、防水シートと有刺鉄線に絡まることで
無機物と誤認させ、難を逃れた。エムもまた襲われ、自宅を破壊され、隠れ場所を失う。
度重なる捕食の邪魔に、Gジャンは円盤型からクラゲを髣髴とさせる形態へ変化する。
逃げ場がないエムに迫るGジャン。妹を助けるべくOJは敢えてGジャンの目を直視し、
エムに電動バイクで逃げるように促す。電動バイクの起動は妨害されており、
OJはラッキーに乗って、バイクを妨害しないようにGジャンを誘導する。
ラッキーの悲鳴が微かに聴こえる中、エムはバイクで走り出す。
猛追するGジャン。テーマパークに逃げ込んだエムは、妙案を思いつく。
テーマパークの巨大風船マスコットを空へと解放し、井戸型アナログカメラで
捕食シーンを撮影しようとする。人形のウィンクする目に“見られた”と判断したGジャンは
本能から捕食するが、自身と同じくらいの大きさのものを食いきれる訳もなく、
吐き出すこともできず、人形が破裂すると身体が張り裂け、呆気なく絶命した…

怪奇!円盤生物襲来!映画「NOPE/ノープ」。
公開前、海外では映画のタイトルは「Not Of Planet Earth 」の略だと
言われたりしていたらしいが、日本じゃ関係ねぇ!
UFO大暴れ映画だ!と思いきや、実際はウルトラQやXファイルな映画でした。
作品自体は「見るものと見られるもの」への批判や風刺が多く見られ、
それが説教臭くならずに、作品のシリアス度を上げる演出になっていて
大変良かったです。新たなモンスター映画史に残る、良い悪役でしたGジャン。
以下、Gジャンの詳細表記。

仮称Gジャン、ジーン・ジャケット。未確認飛行物体(UFO)。
または未確認空中現象(UAP)。観察者。
「Gジャン」という名称はOJが、「観察者」はジュープが名付けた。
学名「Occulonimbus edoequus(オキュラニムバス・エドゥエクス)」。
意味はラテン語で「暗い雲に隠れて、種馬を食べるもの」を意味する。
アグア・ドゥルセのヘイウッド牧場周辺に出没する「円盤状の怪生物」。
光沢のない滑らかな皮膚を持つ円盤であり、出自や起源は一切不明。
肉食性の生物であり、不気味な脈動音とも、鳴き声とも言える音を発し、
空を自由自在に飛行しながら獲物に襲い掛かる。
クラゲが海水で漂うのと同じ原理で、身体を空気と同程度の密度にすることで
空を飛ぶ方法を身に着けている。またどういった原理か不明だが、
雲に擬態する、周辺の電磁波を妨害するなどの能力も持つ。
形状は円盤といっても、実際にはテンガロンハットに近い形である。
一か所だけ縁にスリットのような窪みがあり、そこが感覚器官であり、
周辺の状況はそれで確認しつつ、下部にある穴の中にある目で獲物を観察する。
この穴は同時に捕食するための口であり、地上の「獲物」を上から捕食する。
捕食方法は対象を小規模な竜巻が発生するほどの凄まじい吸引力で吸い上げ、飲み込む。
歯がないため咀嚼せず、消化器官へ直に獲物を丸のみにし、
溶かしながら、体内で押しつぶし体液を啜る。
常に口は開きっぱなしなため、飲み込まれた獲物の悲鳴が響き渡る。
長い時間をかけて生きたまま獲物を消化するが、気まぐれか好みなのか不明だが、
一瞬で体内を圧縮することで獲物の命を奪い、消化する方法もある。
消化後、しばらくすると消化できなかった無機物や体液を口から吐き出していく。
主に音を頼りに獲物を探し、地上にいる生物の「視線」を認識して襲い掛かる。
正確に言えば、目のようなものが二つあるものを「視線」と認識しているため、
生物ではない置物や人形の目、二つの丸い模様のようなものにも反応する。

形状変化
捕食を邪魔されたことへの怒りからか、円盤形態から変化した姿。
どうやら円盤形態は飛行形態のようで、この姿だと飛行形態より移動速度が落ちる。
どこかイカやクラゲを彷彿とさせる姿であり、異形の天使とも言える。
布のような質感の体表は常に蠕動し、まるで幌が風で羽ばたくように動く。
周囲に繊毛のような触手を付けた正方形の目を持ち、それで視線を認識している。

2016年4月22日金曜日

ゼイラムロボット

映画「ゼイラム2」に登場。

異星人が開発した新型の戦闘ロボット。
支援戦闘用として開発、賞金稼ぎの捜索者イリアの支援及び
模擬戦で動作確認を行う予定だった。
重火器による遠距離戦闘は言うに及ばず、近接戦闘においても高い戦闘力を持つ。
武装は頭部にバルカン砲とマシンガン、両胸にバリア発生器、
ミサイルランチャー、グレネードランチャーを搭載。
両腕にはブレード、バズソー、小型誘導ミサイルが納まっている。
そのシャープなボディは高い機動性と高い強靭性を両立させており、
バリアも合わさり小火器を意に介さない近接戦闘を行うことが出来る。
また密閉空間「ゾーン」を発生させる機能も持っている。
その制御系には生体ユニットが使われているが、機械自体にも制御システムがあるようで
機械が生体を支配する形で演算処理を行い、稼動している。
その生体ユニットには生物兵器「ゼイラム」の本体が組み込まれており、
開発当初はゼイラム自体の危険性を度外視していたのか、
後に高確率で暴走することが判明して初めて、破壊が決定された。
暴走するとロボット自体の性能だけではなく、周囲にあるものを体の一部として取り込む、
手にしたものを武器として変化させる、自身の身体を変化させる、
リリパットの作成など、ゼイラムとしての能力も発揮する。
単体でも不死身と見紛うばかりの生命力を持つ生命体ゼイラムが
頑丈な機械のボディを手に入れたことで、より恐ろしい生物兵器となっており、
またロボット自体の動力源はゼイラムと共有されておらず、
イリアとの戦闘で一時機能停止に追い込まれても、
ゼイラム本体が周囲の電力を供給して再起動を促す、
ロボットが致命的損傷を受けても本体が無事ならば行動可能など、不死性に磨きがかかっている。
当初はイリアの仕事のサポートとして送り込まれる予定だったが、
仕事が迅速に片付いたことと、転送に遅れが生じたため、サポートは中止となり、
イリアとの模擬戦のみとなった。しかしイリアが盗賊カヌートと賞金稼ぎに襲撃に合った所、
ちょうどそこへ転送され、イリアの制止も聞かず、賞金稼ぎ全員を殺害。
その一方的な虐殺といえる行動にイリアは模擬戦を放棄した。
このときロボットの胸部の外装が剥がれてしまっており、ゼイラムの本体が剥き出しになっていた。
そこへ虫の息だったカヌートの返り血を浴びてゼイラムが覚醒し、暴走。
イリアと自身を「ゾーン」の中に閉じ込め、模擬戦と称して、イリアを執拗に追跡する。
一度は機能停止状態と追い込まれるも、ゼイラム本体によって再起動される。
その後イリアとの激闘の末、ロボットは全壊。ゼイラム自体は「ゾーン」外へと逃亡を図るも
イリアによって阻止され、「ゾーン」と共に消滅した。

雨宮慶太氏のどこか和風なロボットデザイン、「ゼイラム2」。
雨宮氏の描いた新たなゼイラム(ロボット)の顔つきはどこか狐に似ている。
劇中最初はお馴染みの三度笠登場、中盤から衣装を脱ぎ捨て、
今までと装いの違うロボットボディを披露。
これが一作目とはまた違った意味でカッコイイ。
よりアクションに重点を置くためなのか、シャープでスマートな姿ながら
全身に内蔵された重火器というロマンの詰まった見た目。
機械の身体を手に入れたゼイラムは前作より増して、不死身の殺戮マシーンで大暴れ。
蛇のような本体も艶かしさが、二割り増しになったような感じだ。

2013年12月2日月曜日

ゼイラム

映画「ゼイラム」、「ゼイラム2
アニメ「I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION」に登場。

太古の生物兵器。三度笠に似た特徴的な頭とスリットのような赤く光る目が特徴。
通常火器程度では通用しない強靭な肉体と小面のような不気味な本体で形成されている。
三度笠の中央のゼイラムの本体であるコアの特性は寄生生物に近く、肉体そのものはゼイラム固有のものではない。
三度笠はそれ単体で飛行が可能であり、また内側には細長い触手があり、
見た目によらず非常に強靭であり、易々と金属を貫くことが出来る。
この触手を対象に突き刺すことで攻撃するだけではなく、生命体に同化し操ることもできる。
小面のようなコアは動きがないように見えるが、表情を変えることがあり、
攻撃を受けると怒りを表し、威嚇するように唸るなど、豊かな感情表現をする。
また異様なほど首が長く、普段は亀のように首を縮めており、伸ばすことで強靭な顎と鋭い牙で相手に噛みつくことがある。
その肉体は生体ユニットとして、有機生命体と同化して支配した肉体ではあるが、
本体と同様の細胞に覆われており、元の肉体よりも強靭かつ頑丈なものへと強化されている。
さらに肉体を支配する際、宿主の技術や記憶を一部受け継いでおり、
複雑な機械の操作技術や格闘術などを戦闘に活用することがわかっている。
また本体自体も決して脆弱な存在ではなく、あくまで肉体は道具でしかなく、効率的に目的を遂げるための手段でしかない。
生物以外にも無機物も支配することができ、その場合は有機的な動きをする、形状を変化させるなど、
無機物本来には不可能な動作を加えられ、電子機器の場合でもそれは変わらず、同様に手足のように動かすことが出来る。
また肉体を得た後も同化能力は健在であり、生物だけではなく機械をも取り込む。
特に武器を積極的に取り込み、必要な場合は体の中から出し入れが可能となっている。
これは肉体を得ると顕著になり、より効率的に目的を果たすために自身を強化していると思われる。
ゼイラムと通常の寄生生物の差は、寄生することで身を守るためではなく他の生物を攻撃することであり、
その目的は無差別に周辺の生物を抹殺することである。何故そのような行動を取るのか具体的な理由は不明であり、
わかっているのはゼイラムが太古の生物兵器であり、おそらく兵器としての役割を果たそうとしていると考えられる。
同時にゼイラムはただ殺害するだけではなく、活動するためのエネルギー源として有機体を摂取する必要があり、
必然的により多くの生物がいる場所へ移動するとされる。また活動のために生物を摂取するだけではなく、
摂取した生物の遺伝子と自身の遺伝子を融合させ、「リリパット」と呼ばれるクローン生物を産み出すことが出来る。
リリパットは生みの親であるゼイラムに忠実であり、ゼイラム同様に見境なく生物を襲う性質を持つ。
これらの行動は閉鎖的な空間内では活発に行われず、その条件下でない場合は以下のように活発に行う。
ゼイラムは生命体が多く存在する惑星に襲来すると、現地の生物を多数殺害後、それを摂取し多数のリリパットを産み出す。
その惑星にゼイラムとリリパットに対抗できる戦力がない場合、リリパットを率いて惑星の全生命体を抹殺する。
そうでない場合はゼイラムは有機体で出来た特殊な通信装置を作り出し、宇宙に存在する同族を呼び出す。
その後、大挙してやってきたゼイラムの集団により惑星の生命体は殲滅されることとなる。
電子機器や兵器の操作技術、格闘技術を会得するだけではなく、
単体で圧倒的な戦力を持ちつつも、リリパットを使った人海戦術を繰り出す、
通信装置を作り出す、仲間を呼ぶなど、このことからゼイラムがただ本能的に行動しているのではなく、
明確な目的を持って知性的な活動を取っていることが分かる。
(上記は全て私の独断と偏見に基づいて書きました。誤りがありましたら、ご意見ください)

雨宮慶太氏の秀逸なデザインのクリーチャーが光る、「ゼイラム」シリーズ。
ゼイラムの起源は生物兵器であり、その行動原理は近くにいる生物は皆殺しという実にシンプルなもの。
一体宇宙の何処で、誰が作ったのかはわかっていない。
その存在自体を知らない地球以外では、宇宙一凶悪な殺戮生物とされている。
探索者(賞金稼ぎ)の間では、不死身の笠野郎として名が知られている。
勿論輸出輸入は禁じられ、もし文明圏内で暴れ出してしまったら、
倒す方法がわからないため転送機を使って、強制テレポートで宇宙の彼方へポイッ、するしかない。
ただしゼイラム自体がとても知能が高く、生物が多くいる場所へ行きたがるため
その場しのぎにしかならないようだ。で、雨宮氏の描くゼイラムの姿は
SFらしい有機的かつ機械的な部分が目立つが、一番はなんといっても和風テイストも持ち込んでいるところ。
遠目から見たら、時代劇に出てきても違和感がないそのシルエット。
ある意味、和洋折衷の究極系といえるかもしれない。

2013年7月23日火曜日

ネクロモーフ(Necromorphs)

ゲーム「DEAD SPACE」シリーズに登場。

ネクロモーフとは、生物の死体などを媒体とする多数の生命体の総称である。
生命体の体は通称ネクロモーフ細胞(NM細胞)によって構成されており、
これは死体(Necro)を変質(Morph)させて誕生する特質から、
採掘艦USG Ishimuraの主任研究員テレンス・ケイン博士によって命名された。
また生きた生物の脳や血管内にNM細胞が侵入すると、生物の肉体を死肉へと変換し、
より強靭な肉体を持つネクロモーフへと変異する。
何故、NM細胞が死体を利用しなければいけないのかは不明。
2214年、地球で発見された謎の物体マーカー(Marker)を解析して得られた情報を元に
政府が遺伝子組み換え技術により生体再結合子(BIO-RECOMBINATORS)を生み出した。
この半透明な明るいピンク色の細胞ともウィルスともいえるものは
当初は致死性の有機体の側面を持っていた。感染者が死亡した後、生体再結合分子は別の側面を見せる。
死体、すなわち死んだ細胞に同化し、同化された細胞は遺伝子レベルで変化、変化は迅速かつ乱暴に行われる。
死んだ細胞は突然変異によって生きた状態へと復活し、急速な代謝活動を行う。
細胞の異常な活動は肉体を著しく損傷しながら、肉体の再構成を行う。
骨は壊れながら新しい肉体の形状に合わせるために変形し、不要になった重要な消化器官は
全て耐久力と身体能力の向上のための筋肉へと変換される。これが全て秒単位で行われ、
その間は死体は頻繁に激しく痙攣し、皮膚は断裂する。停止した血液は動脈と静脈の中で
沸騰するように熱くなり、膨大な量の熱を発生させる。新しい形に作り変えるという反復過程を行い続け、
死んだ細胞同士は再結合し合い、組織は自己再生する。こうして死んだ細胞が融合して生まれる存在は、
ある物は死体に感染させるという唯一の目的を持ち、 ある物は感染するための死体を作り出す。
このように他の細胞に感染し続け、無性生殖によって1分間に20体に増殖するようになる。
変異後の姿は各種の環境と状況によって決定される。これらの活動を円滑にするため、
活動範囲内は有機組織で覆われ、そこからガスを出し生息環境を変化させる。
有機組織のDNA情報は人間のそれと同じである。これらネクロモーフの最大の特徴として
「生命維持器官」が存在しない点が上げられる。生命維持器官が存在しないだけではなく、
生物が必要とする生命活動が欠如しており、生物としての枠を逸脱している。
生物でありながら非生物的なネクロモーフは通常の生命体と違い、真空の世界でも活動可能である。
また死んだ細胞と同化しているNM細胞は細胞一つ一つが生物のように活動しており、
高い自己再生能力も相まって、通常の生物には致命傷となる頭部などの一撃は通用しない。
しかし肉体の一部を切断・破壊することで戦闘能力を大幅に減らすことはでき、
両手足などの細い部分を切断・破壊することで行動不能にできる。
だが生体から生み出されたネクロモーフは通常の死体から生まれたネクロモーフと違い、
尋常ならざる耐久性とより強力な自己再生能力を獲得しているため、
全身を破壊する方法でなければ行動不能にすることは出来ない。
全てのネクロモーフに共通する目的は、認識したネクロモーフではない全ての生物を殺し
可能な限り迅速に感染を広めることである。その行動は知性や社会性を感じさせない殺人マシンだが、
時々戦術的な計画と仲間同士の協力を行う。この犠牲者を求める小グループで構成されるチームは
集団行動、隠密行動、罠、待ち伏せ、擬態を使用して、犠牲者の裏をかく戦術的な狩りをする。
例として挙げるなら、獲物に対してわざと警戒させるために死体(もしくはネクロモーフ)を配置し、
通風孔内部などの閉所に潜んで背後や頭上、足元からの奇襲を行う。
これは明らかに戦略的思考がある程度必要であり、個体間での情報のやり取りがあるのを示しており、
ネクロモーフは一種の集団的知性を個体間で共有しており、共有する意識間での交信を行っている。
彼らを指揮するのは巨大なネクロモーフであり、他のネクロモーフを統制し、犠牲者を増やすことに従事する。
一時は巨大なネクロモーフがトップに位置するものと思われたが、実際はただの建造物と考えられてきたマーカーが、
集団的知性を支配する存在だった。より正確にはマーカーは中継地点、通信装置であり、種子である。
ネクロモーフの最終的な目標はある一定の量に達するまで感染を広め、収束を迎えること。
ありとあらゆる生物の死体と融合することで、惑星級ネクロモーフになろうとしていると考えられている。
この収束点、ブレザレン・ムーンこそがマーカー、ひいてはネクロモーフを操る存在である。
ブレザレン・ムーンは同胞を増やす為に、マーカーから情報とエネルギーを発生させ、知的生命体にマーカーの存在を認識させる。
マーカーから得られる情報にはマーカーとネクロモーフの製造法が書かれている。
知的生命体はマーカーが生み出す豊富なエネルギー源を目当てにマーカーを製造、同時にネクロモーフを生み出し、
ネクロモーフは感染を拡大させる。その間に作られた多数のマーカーは、感染していない一部の知的生命体に対して
他の惑星へと拡散させるよう語りかける。マーカーからは音波から脳波といった幅広い周波数帯におよぶ
複雑な律動的パターンが発せられ、周辺の人間に対し、痴呆、抑鬱、不眠、幻覚の症状を引き起こす。
これにより知的生命体の精神を掌握し、速やかにマーカーを別の惑星に拡散させるよう仕向けるのである。
そして感染が収束点を迎えると、新たなブレザレン・ムーンが誕生。新しく生まれたブレザレン・ムーンは
即座に他の星系にいる同様の兄弟たちと情報を共有、そして自らを生み出した惑星にいる生命体を根こそぎ食料とする。
新しい同胞の元へと集まったブレザレン・ムーンもまた、周辺の惑星の生命体を喰い荒す。
このように彼らは着実に数を増やしつつ、膨大な飢餓を満たす為に宇宙を股にかける。
(上記は全て私の独断と偏見に基づいて書きました。誤りがありましたら、ご意見ください)

死体が変異し、人間とは言えない何かになり徘徊するゲーム「デッドスペース」シリーズ。
その主な敵であるネクロモーフは、大なり小なり既存のゲームの敵以上にグロテスク
元々の肉体を可能な限り利用するため、下手な死体よりも欠損著しく、
かつ元の原形を留めている部分もあるため、大変エグいことになっている。
死体から生まれ、死体を作り、また生まれる彼らの目的はより強大な個体になること。
その為に知的生命体が引っかかりやすい美味しい罠を仕掛け、高度なものへと昇華することを謳い文句にする。
最終的に全てと融合し、一つの個体として産声を上げたいがために惑星一つ(もしくは複数)の生命を
根絶やしに近い状態にまで追い込み、個体になると食欲を満たす為に惑星を滅ぼすことになる。
しかも生まれた直後から親族一同が集まり始めるという、惑星の生態系を主食にした嫌な食事会を開く。
そのやり口はまるでコズミック・ビーイングのギャラクタスやクロノ・トリガーのラヴォスのようだ。
もしくはフィロソマ。というかフィロソマが一番近く感じる。
しかしコイツらが一人の地球人のエンジニアを敵に回したのが運の尽き。
たった一人のただのエンジニアにより、数において優るネクロモーフは
地球を未だに餌食に出来ていないのは、なんとも奇妙な話である。

2011年10月25日火曜日

重頭脳級(じゅうブレインきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

オリジナルハイヴの最深部、4つの大広間に囲まれた
空間の中央に存在する、頭脳種の中で最大の固着型超大型頭脳種。
最近になってその存在が確認されたため、学術名は決まっておらず、
全長、全幅、全高の全てが不明。様々な形でその存在が予見され、
桜花作戦にて初めて確認されたBETA種である。
各ハイヴの反応炉と通信を行っており、BETAにとっての災害に対して対処行動を決定する。
謂わばBETAにとっての司令官にあたり、自らを「上位存在」と称し、
上位存在に対し、その他のBETAは「存在」と呼ばれる。
帝国軍作戦呼称は「あ号標的」。「コア」とも呼ばれる。
広大な空間の中央に鎮座しており、蓮の花の上に、
円柱状の物体が生えたような姿をしている。
さらにその円柱最上部の先端には、巨大な六つの眼らしきものがある
歪な雄蕊状の感覚器官があり、これにより無数の巨大な触手状器官を
制御しているものと考えられる。一見無防備に見えるが、
自己防衛能力は非常に高く、触手状器官で凄乃皇・四型を無力化し、
同じく武御雷を破壊している。周囲に門級以外のBETA種が存在しないことからも
その実力は裏打ちされたものであることがわかる。
触手状器官先端の衝角は要撃級の前肢や突撃級の装甲殻と
同等の強度を持つと推定され、強力な重力場「ラザフォード場」を無効化する能力、
接触したコンピューター、人間の頭脳をコントロールする能力がある事が判明している。
ESP発現体を通じて自らを「上位存在」と呼称したことから、
重頭脳級は世界各地の頭脳級(反応炉)の頂点に位置する
唯一の知的BETA種であり、未知の通信方法によって
様々な命令を与えていることが確実視されている。
桜花作戦の際、凄乃皇・四型に搭乗していた白銀武と鑑純夏、社霞の三名が遭遇。
突然の触手の攻撃により為すすべなく凄乃皇を無力化され、
さらに触手は凄乃皇と融合を始め、それにより00ユニットである純夏と
ESP発現体である社は浸食を受けてしまう。
この際に重頭脳級は純夏と社を通じて、武とのコミュニケーションを取った。
武は人類が生命体であることを必死に説明するが、
人類初のBETAとの会話で得られたことは、両者の和睦は一切不可能という事実だった。
重頭脳級は創造主と同じ珪素生命体のみが生命体と語り、
さらにBETAの総数はこの宇宙に10の37乗もあること、
創造主がBETAを作り出した理由は「資源の調達」であり、
BETAは「創造主」に作られた、炭素系資源採掘ユニットに過ぎないこと、
人類を資源ないし災害の一種としか捉えていないことを明かした。
最期は凄乃皇・四型の荷電粒子砲とS-11の爆発により、ハイヴごと完全に破壊された。

マヴラヴ オルタネイティヴ」劇中最後の敵。
人間は自分たち以外の動物に関して、知的生命体と認めるか否か
意見が分かれるが、このBETAは自分たちを含めた有機組織で形成されるもの、
その全てを生命体として、命あるものとして認めていない。
筆者はこれを初めて知った時、非常に興味深く、恐ろしく感じた。
生命という存在の定義は曖昧な部分が多く存在し、
たとえば人間と同じように呼吸や思考、血液に類したものの循環、
成長といったものを、そっくりそのまま金属製のロボットで再現したとしよう。
そのロボットは金属という以外、生命体と同じと言えるが、
我々人間はこれを生命体と認めるか否か、大いに悩むはずだ。
だが、一方このBETAという生命体ははその曖昧な部分をきっぱりと
「珪素で出来たものは生命体である」という一つの考えで、
ただそれだけの理由で、判断する。
シンプルだが、とても傲慢なこの思考は、BETAが生命体ではなく、
あくまで有機物で出来た機械でしかなく、創造主の命令に従って、
「機動」しているに過ぎないからだ。
そうとは知らずに、過去に人類はBETAと和睦するために、
ありったけの友好のイメージを伝えようとしたらしいが、
そりゃ意志のない機械相手では、和睦なんてことは絶対に不可能だろう。
ちなみに画像ではわかりにくいが、先にも書いたように
円柱上部の雄蕊状の物体は画像のもので、
この画像に映っていない円柱部分は円柱と表現しているが
どうみても男根のようにしか見えなかった。

2011年9月15日木曜日

母艦級(キャリアーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

オリジナルハイヴ攻略作戦、作戦名「桜花作戦」遂行中に現れた
胴体直径約170mの巨大BETA。ナマコやミミズを彷彿とさせる姿をしている。
桜花作戦以降になって命名されたため、それ以前は未確認大型種として呼称されていた。
そのため学術名はまだなく、通称としてメガワーム(Megaworm)と呼称される。
全長約1800m、全幅約176m、全高約176m。
大深度地下を高速で掘削進行することが可能であり、
音紋解析によると、桜花作戦にて記録された波形に
類似する振動パターンが甲21号作戦や横浜基地襲撃の際も
確認されており、世界各地で相当数の個体が生息していると考えられる。
外殻は非常に強固で、大和級戦艦の主砲にも耐えられる。
体内には突撃級や要撃級のみならず、要塞級さえも多数収容しており、
先端部の口に類する器官を開いて放出する。
そのため最優先に破壊することが望ましいが、今のところ破壊方法は
日本の戦術機に搭載されている、戦術核に匹敵する破壊力を持つ
高性能爆弾「S-11 SD-SYSTEM(SELF-DESTRUCTION-SYSTEM)」、
通称「S-11」による内部からの爆破以外、考えられていない。

今まで出てきたBETAの中でも最大級の大きさを誇る、母艦級。
一度、艦砲からの一斉射撃を受けた時には全く無傷で、
内部から爆発させることで初めて倒すことが出来たことから、
無敵とまではいかなくても、現状の疲弊した人類が勝てる相手とは言い難い。
ちなみに筆者は初見、こいつを某静岡3の最初のボスだと思った。

2011年8月27日土曜日

門級(ゲートきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

オリジナルハイヴの大広間と上位存在のブロックを結ぶ
横坑の両端に存在する大型隔壁。通称「隔壁」。
ブロックを結ぶ隔壁の開口部とそこから前方にある
やや小さめな脳幹部までが門級の体である。
実際の大きさがどれほどなのかは定かではないが、
その開口部は全高200m弱の凄乃皇四型が余裕で通行可能であるほど巨大。
脳幹部だけでも戦術機と同等の大きさである。
BETAの一種ではあるが、攻撃力や思考力は皆無であり、
どちらかというと生体組織に近い生命体。
そのためか学術名も決まっていない。
隔壁の開口部はかなり頑丈で、戦術機の射撃や砲撃では
傷一つ付かず、破壊するのは不可能と言ってよい。
通常このBETA以外、開閉はできないようだが、
人間でも特別な装置を使用すれば開閉が可能。
閉じるだけなら脳幹部を破壊すれば済むことだが、
脳幹部は開口部と同様頑丈で、また脳には高圧電流が流れており、
戦術機による近接戦闘での破壊は非常に危険である。
破壊は不可能に思えるが、高度な操作技術を持った衛士、
その衛士の不屈の精神と自己犠牲を持ってすれば、
正確無比な一点集中攻撃で破壊できるかもしれない。

ここまでくればもう少しな最後の関門、門級。
文章で書く分には簡単そうに思えるが、
ここまで到達するまでが大変であり、
到達した後も追撃は終わることなく続いていく。
本編ではここまで到達したのはわずか3機の戦術機と
人類最後の希望である凄乃皇四型。人数ではたったの6名。
絶望的な数字である。

2011年7月18日月曜日

頭脳級(ブレインきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

オリジナルハイヴ以外のハイヴの大広間に存在する
巨大なBETA。通称「反応炉(Reactor)」。
全長、全幅、全高すべて不明だが、
かなりの巨体であることが確認されている。
最近になって発見されたため、学術名も決まっていない。
またBETAでは珍しく、自力で移動することのない種の一つ。
根の生えた蓮の花の上に、亀裂の入った卵状の物体が乗っているような、
どことなく植物を思わせる外観を持つ。
卵状の部分から常に青い光りが迸っており、
一種のエネルギー生成器官だと思われる。
BETAのエネルギー生成、捕獲した炭素系生命の生命維持活動、
上位存在との通信などを行う。 BETAにとっての現場指揮官
(あるいはコンピュータ兼通信機)のようなものであり、
自己のハイヴに属するBETAが収集した情報を上位存在に報告し、
上位存在からの命令を自己のハイヴに属する
BETAに伝達する役割を担っている。
エネルギー供給の際は、自力で動くことが出来ないため、
他のBETAが頭脳級の根のような部分に
体を密着させることにより供給していると思われる。
エネルギー供給及び通信機能を保持していることからわかるように
このBETAがいなければ他のBETAは生きることが出来ず、
また他のハイヴから完全に孤立することから、
様々な意味でハイヴの中枢であり、
頭脳級を破壊されたハイヴは事実上「死ぬ」。
そのためハイヴ攻略時は最優先目標となっている。
逆に言うと頭脳級が生きている限り、
そのハイヴはBETAから「生きている」と看做される。
以前から存在自体は知られていたものの、
当初は通信機としての機能は知られておらず、
またBETAの一種であるとも認識されていなかった。
反応炉という俗称も単なるエネルギー源としか
みなされていなかったが故である。後にそれらのことが判明し、
「頭脳級BETA」として再認識されることになる。
なお頭脳級BETAが破壊されたハイヴに所属する他BETAは
最も手近なハイヴへとエネルギーの供給を求めて
大移動することがわかっている。

BETAの中で、枢軸の一つである頭脳級。
常に各ハイヴの最奥にて鎮座しており、
不気味な青い光を放ちながら、身動き一つしない
奇妙な物体である。劇中においても、
ただの物体としてか認識されていなかったがために、
そのまま放置&再利用。ハイヴに服を着せるように基地を建造、
後にそこは横浜基地となった。
そんなところへ死に物狂いのBETAがやってきたから、
さぁ大変。あらゆる手を尽くしてエネルギーを得ようとするために
普段は取らない、高度な戦術を駆使するため
人類がまともに相手に出来ることはなく、
危うく基地全滅の憂き目に合う羽目になりかけた。
自分で動かずに人類に脅威与える、珍しい存在。

2011年7月10日日曜日

モアイ

ゲーム「グラディウス」シリーズに登場。

バクテリアン軍のイオン砲台。
その姿は巨大なモアイ石像そのもので、
内部にはイオン砲が存在する。
口を開けることで輪状の弾、イオンリングを吐いて攻撃してくる。
元々は宇宙空間上にあった古代のモアイ遺跡を
敵であるバクテリアンが砲台へ改造したとされる。
通常の攻撃は通用しないが、
口を開けた瞬間に口腔に攻撃することで破壊でき、
またイオンリング自体も破壊可能である。
後に単なる改造にとどまらず一種の擬似生命体として
バクテリアン軍で運用されるようになり、そのバリエーションは豊かである。
沙羅曼蛇軍やゴーファー司令官率いる特殊部隊、
ヴェノム博士の軍、ライフフォース軍、ドゥーム軍などでも
運用されているのが確認されている。

グラディウスの代名詞といえる敵の一つであるモアイ。
どっからどう見てもモアイ像なモアイだが
というか何故宇宙空間にモアイ?
破壊可能な光学兵器のような攻撃「イオンリング」の存在とは一体?
謎が謎を呼ぶ不思議な存在である。

2011年4月18日月曜日

兵士級(ソルジャーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

小型種の1種にして7種中最小の種。
学術名「Venarius:Caput grande(狩りをするもの:大きな頭)」。
通称「ヴェナトル(Venator)」。
全長約1.2m、全幅約1.4m、全高約2.3m。
キノコ状の頭部に穴のような目が二つあり、
側頭部には耳に相当する穴が同じようにある。
人間によく似た筋肉質な上半身とは裏腹に
下半身は巨大な贅肉のようになっており、
8本の脚はその豊満な体に隠れており、非常に短足。
どこか男女性器を彷彿とさせる姿をしている。
対人探知能力は全BETA中で最も高いが、
その戦闘能力は全BETA中で最弱でもある。
腕力は人間の数倍程度で、戦術機や機械化強化歩兵の敵ではない。
1995年頃に初めて確認された新種のBETAであり、
人間に類似する部分が多い外見と出現時期などから、
人類を参考にして生み出されたとされ、
戦闘中に捕獲もしくは捕食した人類を
再利用して生成されていると思われる。
また人類を直接研究しているのも、このBETAである。
多くの捕虜となった人間を実験材料に
最高の快楽を与える、快楽を感じる部分を強化するなど、
人間の快楽に関する研究を行っていた時期があり
(どのような目的を持って実験を行っていたかは不明)、
その際の被験者は最終的に直接快楽を感じる
脳髄のみを残し、永遠に快楽を与えられ続けたという。

モグモグ、グチャグチャでお馴染みのBETA。
BETAといえば、この兵士級。
マヴラヴを知らなくても、このBETAの姿を
一度は見たことあるのでは?
BETAでは一番弱いが、人を殺すには十分過ぎる力があり
某シーンではそれが遺憾なく発揮されており、
多くのプレイヤーの心をへし折った。

2011年4月4日月曜日

闘士級(ウォーリアーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

小型種に属するBETA種。
学術名「Agitisis:Naris protix(俊敏なもの:長い鼻)」。
通称「Barrus naris(バルルス・ナリス)」。
全長約1.7m、全幅約1.5m、全高約2.5m。
病的なほど白い皮膚を持ち、動物でいう所の肩の部分がなく、
酷く不格好な姿をしている。
染みのような斑模様が浮かぶ頭には
不気味な赤い眼が複数あり、特徴的な象の鼻のような部分は
鼻ではなく、このBETAの腕であり、
腕の先には人類の物とよく似た手と、3本の指がある。
股間には謎の突起物があり、その側面にある
貧弱そうな2本の脚を支える足の指は2本しかないが、
意外にも機動力に優れ、不格好な肉体に似合わず俊敏である。
対人探知能力は極めて高いが、戦術機にとって驚異ではなく、
歩兵の拳銃やライフルの攻撃が十分に効果的であるが、
しかし俊敏なため照準が容易ではない。
また、象の鼻のような腕は、
人間の頭を容易に引き抜くくらいの力がある。

劇中出番が少ないことに関しては群を抜く
闘士級。ただし、存在感はないわけではなく
横浜基地での攻防戦では遺憾なく、
その腕が振るわれた(首を引っこ抜く的な意味で)。
劇中の待遇はどうあれ、なまじ人間と同程度の大きさもあって
武装なしの人間に対してこれほど恐ろしい
BETAもなかなかいないだろう。

2011年3月30日水曜日

戦車級(タンクきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

小型種に属するBETA種。
学術名「Manderium:Ungulam crus(噛みつくもの:蹄がある足)」。
通称「Equus pedis(エクウス・ペディス)」
全長約4.4m、全幅約1.9m、全高約2.8m。
全身の皮膚が真紅で、人間によく似た一対の腕、
蹄のついた6本の脚を持つ。
頭部のような部分はあくまで感覚器官に過ぎず、
黒い眼とも形容しがたいものが多数みられる。
体の下部に口らしきものがあるが、要撃級と違い
これは本物の口であり、これを最大の武器にしている。
戦術機の相手になる種の中で、最も数が多く、
闘士級、兵士級と合わせてよく計測不能になる。
機動力が高く、最大速度は約80㎞/h。
また対人探知能力も極めて高く、
この両能力の高さと個体数、武器である強靭な顎から
脅威とされている光線属種以上に殺害数が多く
小型種の中で最も危険度が高いBETAでもある。
その顎はどんなものでも容易く噛み砕き、
纏わり付かれれば、戦術機装甲すら噛み砕き
最も多くの衛士を食い殺しているBETAである。
36㎜砲が有効で、歩兵の重機関銃でも対処可能。
硫黄に似た独特の臭気を持ち、またその体液は金属臭がする。

BETAの小型種は往々にして貧弱で、
大型種に比べて脅威度は低い。
大抵の場合、兵器で駆逐可能だからだ。
しかしこの戦車級、数と速度と顎を武器に
そんな常識を打ち破る。
とにかく噛り付いて、噛み砕くという
シンプルゆえに恐ろしい攻撃。
そして圧倒的な数で押し寄せる。
BETAの恐ろしさが個体の強さではなく、
数であることを体現した存在だ。

2011年3月22日火曜日

要塞級(フォートきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

既知8種のBETA内で最大種。
学術名「Pergrandium:tria corpus(巨大なもの:三つの胴体)」。
通称「Gravis(グラヴィス)」。
全長約52m、全幅37m、全長約66m。
頭らしき部分には目とも穴とも名状し難いものが8つあり、
二股に分かれた腕に相当する部分には10本の鋭い爪のような脚、
尾節に衝角付きの巨大な触手と、
その体はどこか昆虫を思わせる構造をしている。
動作は比較的緩慢であり、対人探知能力も高くはないが、防御力は高い。
120㎜砲もしくは近接戦闘で、三胴構造各部の結合部を
狙うのが効果的とされる。10本の脚による打撃は
要撃級のそれに勝るとも劣らないうえ、
先端が鋭くなっているため踏みつけられると
戦術機といえど串刺しとなる。
また、尾節には全長約50mの触手が収められており、
その先端にはかぎ爪状の衝角はモース硬度15以上もある。
この触手を器用に振り回して攻撃してくるため、
側方・後方にも死角は存在しなくなっている。
この衝角が何かに激突した際に分泌される
強酸性溶解液にも注意が必要。
体内からBETA小型種が現れることがあり、
光線級なら6体搭載可能とされる。
ハイヴには大きさの関係上現れることはないはずだが、
巨大な未確認種(後の母艦級)によって運搬され、
ハイヴ内を移動していることがわかっている。

デケェェ!ビッグスケールだ!
とにかく大きいBETA、要塞級。
歩くだけで武器になる脚に、
掠っただけで致命傷を負う触手、
そしてBETA初の(?)格納スペースを獲得し
迅速に他のBETAを運搬可能という高スペック!
しかしあまり見せ場がない。残念!

2011年3月10日木曜日

突撃級(デストロイヤーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

大型種に属するBETA種。
学術名「Impetusis:Arma duras(突進するもの:尖った鎧)」
通称「Ruitare(ルイタウラ)」。
全長約18m、全幅約17m、全高約16m。
体の前面が装甲殻で覆われており、
強靭な六本脚を持ち、脚から後部まで体毛のようなものが生えている。
装甲殻によって見づらいが、実は双頭である。
前面の装甲殻はモース硬度15以上の頑強さで、
既知8種のうちで最大の防御力を誇る。
ただし無敵ではなく、36㎜の一点集中攻撃や、
120㎜の連続攻撃で前面装甲を貫通することは可能。
装甲殻の所々に見える紫色の円状のものは
砲弾痕を修復したときに出来るものである。
また直線移動の最高速は約170㎞/hに達し、
速度と前面装甲殻を武器とした衝角突撃戦術を用いる。
最高速度に至らずとも威力は絶大であり、
要撃級の一撃などとは比較にならない。
大抵最前線で先頭を切り、襲い掛かってくることから
BETA群の一番槍のような存在でもある。
しかし機動制御能力、旋回能力共に低いため
回避行動が遅く、対人探知能力も8種のうちで最低。
装甲殻を持たない後方は36㎜砲でも有効である。
ハイヴ内など、制限された空間では最大の脅威となるBETAである。

走り出したら止まらず、前に立つものを
悉く粉砕しながら突き進むBETA、突撃級。
実際は真っ直ぐにしか走れない、
避けるのが遅い、真っ先に死んで弾避けにしか使えないなど、
足を撃たれたり、斬られたりして
あっさり止まってしまったりする。
けど直撃したら一溜まりもなく、
常にと言っていいほど先頭を切り、
倒されてもその巨体が弾避けになって
他のBETAの進行を確実にする辺り、
BETAの中で重要な存在の一つだと筆者は思う。
決して使えないヤツ・・・・・ではないと思う。

2011年2月21日月曜日

要撃級(グラップラーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

大型種に属するBETA種。
学術名「Rrabidusius:Bracchium acutas(獰猛なもの:尖った腕)」。
通称「Medium(メデューム)」。
全長約19m、全幅約28m、全高約12m、最大全幅約39m。
蹄のような四つの脚を持ち、背には用途不明な棘のような触角、
岩のような前腕、下部に背と同じように用途不明な突起物がある。
ヨーロッパ方面での渾名は「タコ助」だが、
顔に見えるのは尾節であり、
歯を食いしばった口に見える部分は感覚器に過ぎず、
どちらかというとサソリに近い姿をしている。
頑強な二対の前腕が特徴で、その前腕が最大の武器であり、
モース硬度15以上というダイヤモンド以上の硬度と
カルボナードを凌駕する靱性を併せ持っており、
その前腕で殴られると戦術機といえども一溜りもなく
その腕による優れた近接格闘能力を誇る。
前腕を広げた状態の最大全幅は約39mであるが、
それだけのサイズであるにもかかわらず
その機動は俊敏であり、定常円旋回能力も高く、
防御力、対人探知能力にも優れ、
能力の高さから、BETA戦力の中核をなす種であり、
BETAとの戦闘において必ず出会う存在のため
「戦場でもっとも多く出会うお友達」と評される。

とにかく殴る、どつく、こづく、打つを
主戦闘に人類を襲うBETA、要撃級。
劇中だとよく見かけるんだけど、すぐに死ぬことが多い。
しかし要所要所で活躍するので目立ったりそうじゃなかったり。
個人的にその姿と、男のロマンともいうべき
格闘戦一本で、しかも打撃攻撃主体とか大好きだ。
ちなみに筆者は一度でいいから戦術機がこいつらによって
ボールのように弾かれながらスクラップになる姿を見たかった。

2011年2月9日水曜日

重光線級(じゅうレーザーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

光線(レーザー)属種に属するBETA種。
学術名「Magnus luxcius:Unioculus(巨大な光るもの:ひとつの目)」。
通称「Magnus lux(マグヌス・ルクス)」。
全長約15m、全幅約11m、全高約21m。
レーザー照射器官を持つことから、
光線級と同じBETAかと思われるが、
両者に照射器官以外の生物学的な共通点はない。
しかし光線級と合わせて、光線属種として区別されている。
光線級よりも大型で、歪な袋状の体をしており、
やはり光線級と同じように、肉体とちぐはぐな脚を持つ。
背部にある赤い棘状のものは放熱翼であり、
レーザーを放つときの熱を逃がしているものと見られる。
また鱗の生えた尻尾のようなものもある。
弱点である照射粘膜を狙うのが有効とされるも
照射粘膜には瞼のような保護膜があり、相当な強度がある。
光線級と違い照射粘膜は一つで、精度や威力が落ちたように見えるが
そこから放たれる高出力レーザーは大気による減衰が
全く期待出来ないほどの出力を誇り、
高度500m程度の低空で進入した飛行物体を
約100km手前で撃ち落してしまう程の精度があり、
光線級と同じように決して味方誤射はしない。
また戦艦の耐熱耐弾装甲も十数秒で蒸発させる威力がある。
動作は緩慢だが照射粘膜以外の防御力は
比較的高く、120㎜砲が有効。再照射まで約36秒かかる。
BETAは基本的に物量戦術を行うため、
重光線級も数多く量産されていると思われがちだが
意外にもその数は比較的少ないが、理由は不明。
エネルギーの消費効率が悪いためかもしれない。

可愛くて大きなお目目がパチクリし、
目からレーザーを放つ、重光線級。
もし光線属種がいなかったら人類は
意外とあっさりBETAに勝てたかもしれない、と夢想するぐらい
もはやチートとしか思えない、高性能レーザー放射器であり、
諸々の理由により、その数は少ない(割と)なため
ホッと胸を撫で下ろしたいところ。
しかし、もしもBETAがG元素を大量に入手することに
成功したら、人類滅亡の王手は必ずかかることだろう。

2011年2月4日金曜日

光線級(レーザーきゅう)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

光線(レーザー)属種に属するBETA種。
光線属種は重光線級と光線級の2種が確認されており、
一般的に光線級という場合は、重光線級を含めた光線属種のことを指す。
しかしレーザー照射器官などを除き、
光線級と重光線級に生物学的な共通点はない。
学術名「Luxcius:Duo oculus(光るもの:ふたつの目)」、
通称「Lux(ルクス)」。全長約1.2m、全幅約1.6m、全高約3m。
丸みを帯びた肉塊のような体で、わずかに体毛らしきものが生えており
その体に似合わない脆弱そうな人間に似た足を持っている。
最大の特徴として大きな黒い目のような照射粘膜を二つ持ち、
ここからレーザーを放つ。俊敏だが防御力、
耐久力は低く、36mm砲が有効。しかし光線属種が放つレーザーは
大気や気象条件で威力の減衰が期待できない程の高出力を持ち、
小型のものでも380㎞離れた高度1万mの飛翔体を的確に捕捉し、
30㎞以内の進入を許さないことがわかっている。
レーザーに捕捉されると逃げられず、戦術機の装甲でも数秒しかもたない。
味方への誤射は絶対にせず、標的との直線軸上に
他のBETAが存在すると発射行動をしなくなる。
またその弱点を補うため驚くべき連携をみせ、
直線上のBETAが一斉に道を空ける行動をとることもある。
標的を捕捉し照射準備に入ると動きが止まり、
標的の追尾以外行動をとらない。一度レーザーを照射すると、
再照射までエネルギーの充填時間があり、再照射まで約12秒かかる。
BETA来襲時に対応していた中国がこの種の出現を
境に戦局が優勢から一気に劣勢へ変わったほどであり、
その恐ろしさが窺える。このBETAの出現により、
人類の航空戦力のほとんどが無力化されることとなった。
その存在が確認されて以降、人類はBETAとの戦闘の際には
光線属種を真っ先に倒すことで航空戦力を有効にしようとしているが
これらのBETAは群れの最後尾、もしくは群れの中央にいるため
倒すには並み居る他のBETAの群れを越えなければならない。
1990年代に入ってからは軌道爆撃によるAL(アンチレーザー)弾爆撃と
MRV(多弾頭再突入体)の被撃墜による重金属雲の形成によって
光線属種の無力化を図り、地上の支援砲撃部隊が
光線属種の殲滅を目的とした面制圧を実施、
その後戦術機を主力とした制圧部隊を投入する戦術が主流になっている。
光線級の原種は資源打ち出しや岩盤溶解作業などを
担当するBETAだったが、中ソ連合の航空作戦や爆撃に対処するため、
光線級の原種が対空任務に転用され、光線級と重光線級に進化した。

キレイな二つのお目目がズラリと並び、
キラリッ!と光った瞬間、文字通り目(?)からビームならぬ
目からレーザーが飛び出す光線級。
ただでさえ人類は物量で押し負けている上に
駄目押しのレーザーなんていうSFな攻撃により
ほとんどの兵器が太刀打ちできず、
頼みの綱の爆撃はほとんど無力化される状況。
まるで勝てる気がしないけど(一応勝機はある)
諦めないのはさすが人類といったところ。

2011年2月2日水曜日

BETA(ベータ)

ゲーム「マブラヴ」シリーズに登場。

並列世界に存在する、もうひとつの地球で
猛威を振るう、異星生命体。
BETAとは「Beings of the Extra Terrestrial
origin which is Adversary of human race」の略で、
人類に敵対的な地球外起源種の意味。
人類と同様の炭素系生命体であり、
人類が初めてその存在を認識したときには
火星は既にBETAに支配され、地球では1973年に来襲以来、
28年間にも渡って人類との戦争が続いている。
その戦力は圧倒的で、最も恐ろしいのはその個体数であり、
無限とも思える数の物量戦術で攻め、人類を苦戦させている。
人類は様々なコミュニケーションを試みているが、
多くの犠牲を払ってわかった事は
「BETAは人類を生命体として認めてない」という事だけである。
BETAの言語やコミュニケーション手段は一切不明だが、
高度な学習能力と、生物が生きる上で
過酷な環境にも適応する能力を備えている。
また、その生態系についてはほとんど解明されておらず、
外見や戦闘能力に応じて便宜的に区分されているのが現状である。
現在、地球上で確認されているのは8種だが、
それ以外の未確認種がまだまだ存在していることがわかっている。
地球への侵攻が始まったのは中国からであり、
新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)に飛来し、
「ハイヴ」と呼ばれる「巣」を地球上に作り侵攻。
これに中国軍が対応し、状況は優勢かと思われたが、
未確認種の出現により、人類側の航空戦力が無力化。
中国を陥落させると、次々と周辺国を制圧。
最初に作られたハイヴ(以後、オリジナルハイヴと呼ばれる)を基点に
各地にハイヴを建設、ユーラシア大陸はほぼ占領される形となった。
現在人類は全体の1/6に減らされ、絶滅の危機に陥っている。
基本的に数に物を言わす物量戦術で侵攻しているが、
稀に奇襲じみた戦術を行ったり、人類側の陽動を看破するなど、
その戦術は一概には言えない部分が多く、
精密機器や有人機を優先して攻撃するなど、
その行動は予測不能な面が多い。
またG元素というBETA由来の人類未発見元素や
それを使用した物、そこから発生するものに対して強く反応する。
地球に来た目的は不明だが、
ハイヴから外宇宙へシャトルのようなものを
発射されているのが確認されている。
また地球周辺の宇宙空間も既に支配しているが、
衛星軌道上の人工衛星や、ラグランジュ点で
建造中の地球脱出用宇宙移民船などは攻撃を受けていないため、
地球そのものに対して、なんらかの目的があると思われている。
後に人類がオリジナルハイヴにいた「上位存在」と呼ばれる
BETAと初めて接触したときにわかったことは
その総数は、全宇宙に10の37乗個存在するらしいが、
この個数がBETA全体を指すのか、オリジナルハイヴに存在する
「上位存在」の個数を指すのかは不明瞭であり、
上位存在の個数を示すのであれば実際のBETAの数は
更に7~9桁跳ね上がると思われる。
またBETAが人類を生命体として認めないのは、
BETAを作り出した「創造主」と呼ばれる存在が珪素生命体であり、
創造主と同じ珪素生命体のみを生命体と見なすためだった。
そのためBETAは自身も生命体として認識していない。
創造主がBETAを作り出した理由は「資源の調達」であり、
BETAは「創造主」に作られた、炭素系資源採掘ユニットに過ぎなかった。
さらに人類のことは資源の一つ、または災害の一種程度にしか考えておらず、
初めて人類と会話をしたときも、それは変わらなかった。
(画像左はハイヴ、画像右は捕獲された地球に侵攻した初期のBETA)

人類総出で戦っても、まるで太刀打ちできず、
驚異的な物量作戦で人類を絶滅へと追いやろうとする、
脅威の地球外生命体(?)BETA。
人類がどんなに頑張っても、駆逐できず、
一体いたら千体いると考えた方がいいほどの
圧倒的な数で人類を喰らい、蹂躙し続けており、
「こんなのに勝てるわけないじゃん!」と思いつつも
人類は生き残るために死力を尽くしている。
ちなみに劇中では未だ創造主との邂逅も果たしておらず、
創造主が本当に存在しているのかもわかっていない。
またBETAはまだ駆逐できていない。

2011年1月18日火曜日

ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth)

クトゥルフ神話」シリーズに登場。

「ヨグ=ソトホート」、「ヨグ=ソトホース」とも呼ばれ、
万物の王とされるアザトースの息子とも、
アザトースが生み出した「無名の霧」から生まれた
アザトースと同じ「外なる神」の一柱ともされる。
また「旧支配者」の一柱ともされ、全ての時間と空間に遍在し、
時空連続体の外側、全てに隣接するがどこにも行けない場所に
追いやられた「知識」を象徴する存在といわれる。
また「過去、現在、未来のすべてはヨグ=ソトースの中で一つである」と
魔道書ネクロノミコンには書かれており、
あらゆる時間と空間だけでなく、全ての次元に接し、同時に存在できる
時空を超越した存在とされ、何らかの方法により顕現すると
その姿は絶えず形や大きさを変える
玉虫色の輝く球体の集合体として現れるとも、
または、その球体が割れた中から流れ出す
黒々とした原形質状の肉の塊ともされている。
その球体に触れると火脹れ、組織の乾燥、骨の露出を起こす。
「門にして鍵」、「全にして一、一にして全なる者」
「外なる神」、「混沌の媒介」、「原初の言葉の外的表れ」
「虚空の門」、「漆黒の闇に永遠に幽閉されるものの外的な知性」
「戸口に潜むもの」、「彼方のもの」 など
奉仕種族や時代によって多くの別称がある。
外世界にいるものどもはヨグ=ソトースを通過せねばならない。
ヨグ=ソトースと同じ領域「最極の虚空」へ到達する場合、
彼の配下にしてそこへ至る最後の門「窮極の門」の守護者、
化身ウムル・アト=タウィルの裁定を受ける。
まれに有機生命体の女性との混血児をつくることがある。

クトゥルフ神話」の中でも異色な存在、ヨグ=ソトース。
なんてたって時空そのものって、生き物とは到底思えない
そもそも生き物かどうかも不明)。
何より驚きなのが、これの父、もしくは生み出した存在として
語られるアザトースの存在であり、
ヨグ=ソトース以上に生物として埒外な存在がである。

2010年8月15日日曜日

蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)

ゲーム「東方永夜抄」に登場。

月に住む人間、「月人」であり永遠と須臾の罪人。
「永遠と須臾を操る」程度の能力を持つ。
月の民の一族であり、月の姫として大切に育てられ
そのため我侭な生活を送っていた。
しかし、不自由のない生活に退屈したため
不老不死となる禁断の秘薬である蓬莱の薬を飲むと
地上へ流刑される事になるのを知っていたため、
流刑される事を望んで自ら蓬莱の薬の作成を薬師・永琳に依頼。
秘薬を服用した罪により処刑されたが、秘薬の力により
死んでもすぐに生まれ変わり、事実上死ぬ事は出来なかった。
その後地上に流刑され、間も無くして、一人の地上人に発見され、
そこで輝夜という名前で暮らす事となった。
暫らくの間、何の不自由も無く生活が出来ていたのが
どんどんと人が寄って来るようになり、地上も生活しにくくなった。
数年後、晴れて輝夜の罪も償われ月に帰る時が来た。
しかしお世話になった地上人への恩と情、心のある地上での生活に未練があり、
月へ帰ることを思い悩んでいた。そこへ月からやってきた使者。
その中には永琳の姿があった。永琳は自分だけ無罪だった事もあり、
輝夜に対し罪悪感を感じていた。そのため輝夜と一緒に地上で暮らすことを決め、
永琳は月の使者を裏切り、これを全て殺害し輝夜と共に逃げた。
二人は人里離れた山奥、「幻想郷」でひっそりと隠れて暮らす様になった。
とても長い年月が経ち、いつしか月から使者が訪れる事はなくなり、
昔の事を忘れて平和に暮らしていたが 幻想郷が人間界と遮断されてから、
もうすぐ百年も経とうとしていた頃。
地上人が月を侵略し、それから逃げてきた月に住む兎「玉兎」である
レイセンが訪れ、これを匿うこととなり、さらに数十年後。
ある満月の夜に、月の民から地上人との戦いのために
レイセンが必要だと連絡が来る。次の満月の夜に迎えに来ると告げられ
輝夜は永琳と相談し、鈴仙を月に返さない事に決めた。
身を隠して暮らす事に飽き、堂々と地上で暮らしたいが
使者を殺せば、また移り住まなければならない。
殺さずに追い返す方法はないかと考えた。
そこで地上から見える満月は、月と地上を行き来する唯一の鍵であり
だから満月の夜にしか使者は訪れないと考え、
地上から満月を無くすことにした。
そして輝夜達は、本物の満月を隠し、地上人が見る空に浮かぶ月を
偽物の月とすり替え、少しだけ欠けさせたのである。
これで、地上と月を行き来する事は不可能になった。
そこへ異変解決に乗り出した博霊霊夢と八雲紫、
霧雨魔理沙とアリス・マーガトロイド、十六夜咲夜とレミリア・スカーレット、
魂魄妖夢と西行寺幽々子らによって、月は元に戻った。
しかしそもそも幻想郷は閉ざされた空間であっため
元々、月からも入ってくる事は出来なかったと言う事を知ることとなり、
以後、 輝夜達は隠れて暮らすのをやめ、普通に永遠亭で暮らしている…

前記事に次いで「月」関係。
とある方からのリクエストに応えてご紹介。
最近、弾幕系STGっといえば、「東方」とまではいかないが
「東方Project」は大変有名になっております。
(私の齢の離れた従兄弟が、私に東方の話をしたときには驚いた)
それはさておき、で。この輝夜さん。自身のためとはいえ
わざわざ茨の道を通る豪気さには「漢ッ!」の心意気ありと見た。
一説によれば「かぐや姫」と同一人物ではないかともいわれ、
絶世の美女に「漢ッ!」の心が宿っているなんて、
そのアンバランスさが実に良い。
ちなみに筆者も恥ずかしながら稚拙な腕でクリア目指しています。