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2024年10月7日月曜日

ピラニア(リメイク)


映画「ピラニア3D」に登場。

学名「パイゴセントラス・ナッテリー」。
アメリカのアリゾナ州ビクトリア湖の地底湖に生息する
超攻撃的な古代のピラニア。
先史時代におけるピラニアの祖先にあたり、
200万年以上前に絶滅したと考えられていたが、
共食いによって生き延びたと推測される。
その凶暴性は共食いによって、より先鋭化され、
数秒で獲物を喰らい尽くすことができる。
突発的な地震によって湖に亀裂が入り、地底湖から解き放たれた。
地元の漁師を皮切りに、地震を調査しに来た地質学者、休みに浮かれた大学生など、
春休みを利用して湖にバケーションしにきた観光客が次々と犠牲になる。
湖を閉鎖することも検討されたが、観光で収入を得る町にとって死活問題であり、
既に観光客で溢れている時点で、後の祭りだった。
最終的に難破した船に積まれたプロパンタンクを爆発させることで、群れのほとんどは爆死した…

ジョーズ」の正統な姉妹篇ともいえる映画「ピラニア」を
リメイクした映画「ピラニア3D」。
オリジナル「ピラニア」が公開されてから、30年の月日を超えて
しかも3D映画として復活させた結果、興行収入は公開3日で1000万ドルを超えた。
それはさておき、本作のピラニアはロブ・ボッティンのデザインした
オリジナルを現代的にブラッシュアップさせた非常に凶悪な姿で、
オリジナル同様、本編内で全容をバッチリ映している。
しかも鰓がまるでエリマキトカゲのようにおっぴろげて、威嚇するという
目に映るもの全てに襲い掛かる凶暴性が、より分かりやすく表現されている。
ちなみに学名である「パイゴセントラス・ナッテリー」は本来、
よく知られているピラニアの品種の名前であり、古代種は映画の独自設定である。

2024年9月16日月曜日

ノーティー・ベア


ゲーム「Naughty Bear」に登場。

クマのぬいぐるみたちが住むパーフェクション・アイランドに住む、
いたずら好きな(Naughty)クマのぬいぐるみ。
茶色の身体は所々ボロボロで、片耳が欠けており、
頭部、背中、腹部に傷跡がある。
基本的に喋ることができず、威嚇するように唸るだけ。
その様子からか、周りに住む他のクマたちから嫌われており、
恐怖や軽蔑、侮蔑の対象となっている。
彼自身は他のクマたちと楽しいゲームやパーティーに参加し、
仲良くしてもらいたいだけなのだが、理解されない。
そして爪弾きにされたお返しに、復讐を図る。
1980年代、パーフェクション・アイランド。
そこに住む、ノーティー・ベアは孤独だった。
島一番の嫌われ者の彼は、常に除け者にされた。
今日はダドルズの誕生日会なのに、自分は招待されなかった。
ノーティーは皆に受け入れてもらいたくて、とにかくいい子になろうとした。
ダドルズと友達になることが、その近道だと思い、お手製のプレゼントを作る。
プレゼントを持って誕生日会に向かう途中、チャビーとギグルズに出会う。
二人はノーティーの小さくて歪なプレゼントを見て嘲笑う。
ショックのあまり、意気消沈して家に帰るノーティー。
遂に彼は我慢ができなくなった。クマたちに復讐することを決意し、
パーフェクション・アイランドの住人を殺戮するのだった…

悲鳴と綿(!?)が舞い散るゲーム「Naughty Bear」。
主人公のノーティー・ベアは一体何故そんなに嫌われているのか
特に説明なく、除け者にされ、蔑まれている。
だが、そんなことはどうだっていい。
可愛い顔してエグいことしてくるクマたちに、復讐するときがやってきた!
鉈、バット、トラバサミ、銃、冷蔵庫、トイレ、あらゆるモノを駆使し
時には発狂させ、自殺に追い込み、今までの鬱憤を晴らすのだ。
しかし、どんなに残虐な行動をとっても、彼の本心は変わらず、
仲間に受け入れられる」こと。色々とはっちゃけてしまったが、
相手がその望みを叶えてくれれば、疎外されたことを許そうとする辺り、
意外と彼の内面はナイーブなのかもしれない。

2024年9月6日金曜日

コカイン・ベア

映画「コカイン・ベア」に登場。

コカインの大量摂取により、ハイになりすぎたクマ。
食事することよりも、コカインを摂取することにこだわる。
通常のクマとは違う、異常行動を取るようになり、
凶暴性が増して人を襲うようになった。
ただし、コカインが最優先ではある。
1985年、麻薬密輸人のアンドリュー・C・ソーントン2世はハイになっていた。
飛行機から取引先のコカインが入ったダッフルバッグを次々と投げ捨てた。
そして自身もパラシュートで飛び立とうとして、誤って落下死する。
一方、チャタフーチー・オコニー国立森林公園では
アメリカクロクマがそのコカインを見つけて食べてしまった。
非常に攻撃的になったクマは、自分を観察していたハイカーの男女に襲い掛かった。
ジョージア州チャタフーチーのブラッド山で、ディーディーとヘンリーの子ども2人が
コカインの包みを見つけ大興奮しているところに、コカインベアが出現し襲いかかる。
ヘンリーは木に登って逃れるが、ディーディーは連れ去られてしまう。
彼らを探しにきたディーディーの母・サリは、同行するパークレンジャーと
動物管理官が襲われるのを見て、恐怖するも娘を探しに更に森の奥へ進む。
その後クマがメスであり、その子どももコカイン中毒になっており、
住処にしている洞窟にコカインを隠していることが発覚。
洞窟に隠していたコカインをギャングのボスが発見するが、戻ってきたクマに襲われる。
手下のギャングとヘンリー、ディーディー、サリは滝壺に飛び込み難を逃れる。
母クマはボスに打ちのめされ、死んだかに思われたが、コカインを摂取したことで
強靭な生命力を発揮し、ボスを倒したのだった…

ラリッたクマに襲われる映画「コカイン・ベア」。
古き良きパニック映画「グリズリー」以来、目立ったクマ映画はあまりない中、
突如として登場したニューカマー、もといニュークマー。
映画自体はストーリーや演出が手堅くまとまっており、
弾けた部分があまりなく、ちょっと凡作。
クマ自体は暴れているが、表情がどこか柔和なため、可愛らしさが勝る。
無論ゴアな演出はあるが、クマの剽軽さが清涼剤になっている。
ちなみに実話が元になっているが、現実のクマは過剰摂取で
すぐに死んでしまったし、人を襲ったりもしていない

2024年5月24日金曜日

Gジャン


映画「NOPE/ノープ」に登場。

カリフォルニア州アグア・ドゥルセ。
映画製作のための馬の牧場を経営するヘイウッド一家がいた。
ある日、ラジオでは行方不明になったハイカー集団がニュースになっていた。
その時、牧場主であるオーティス・ヘイウッド・シニアは運悪くも、
空から降ってきた5セント硬貨が直撃し、死亡した。
原因は飛行機からの落下物によるものと判断された。
その6か月後、彼の子供OJことオーティス・ジュニア、
エムことエメラルドの二人の兄妹はとある撮影現場で解雇されて、途方に暮れていた。
馬のラッキーが特殊効果用のVFXボールに映った、自分の目に驚いて暴れたためだ。
OJは牧場を維持するため、リッキー・“ジュープ”・パークに馬を売りに行く。
“ジュープ”は、かつてチンパンジーが主役のシットコム・ドラマ「ゴーディズ・ホーム」という番組で、
子役としてパーク演じていた役名に由来している。あるエピソードの撮影中、主役のチンパンジー・ゴーディが
風船が弾ける音に激しく反応し、共演者のほとんどを殺したが、奇跡的にジュープは無傷のまま、ゴーディは警察に射殺された。
過去のトラウマをバネに、ジュープは「ジュピターズ・クレイム」という西部劇のテーマパークを経営していた。
ジュープに売った馬はラッキー含めて10頭になり、ジュープは経営が苦しければ牧場を買い取ろうと
OJの父が生きてた頃から声をかけていたが、OJはこれを断った。
その日の夜、帰宅したOJとエムは思い出話をしていると、白馬のゴーストが何故か牧場の外へ抜け出ていた。
OJは宥めて連れ戻そうとした時、雲の上で何かが動くのを感じ、直後ゴーストは走り去ってしまう。
馬を追跡したOJは、「ジュピターズ・クレイム」の方角でゴーストの悲痛な鳴き声を聞いた。
そして一瞬だけ、何かが雲の上へと飛び去るのを目撃する。
同時刻、エムがいる自宅では短い停電が発生していた。
兄妹は馬を連れ去ったのが、エイリアンとそれが乗るUFOであると確信し、それを撮影して売ることに決めた。
電気量販店の従業員エンジェル・トレスに依頼して、監視カメラ2台を設置する。
片方が停止すると、もう片方が停止した方角の空を撮影するように設定した。
エンジェルは兄妹がUFOを撮ろうとしていると推測し、密かにカメラ映像を中継して監視する。
エムは囮として「ジュピターズ・クレイム」の等身大の馬の置物を盗み、牧場に設置した。
次の日の夜、馬舎のドアが開いたままになっているのに気づいたOJは、中で何者かが潜んでいることに気づく。
しかしその正体はジュープの3人の子どもたちであり、置物を盗んだことの仕返しに一頭の馬クローバーが外へ出されてしまった。
一方、映像を盗み見ていたエンジェルはカメラの1つが停止したことをエムに伝えるが、
その時もう1つのカメラにはカマキリが張り付いて、決定的な証拠が撮影できない状態に陥ってしまう。
クローバーを捕まえOJだが、家の明かりが一部消えたことに気取られて、クローバーは何かに怯え逃げてしまう。
同時に、OJの背後では囮の置物が静かに上空へと消えた。
それに気づいたOJは、置物についていた連続旗が雲の塊からぶら下がっている様を目撃する。
外へ様子を見に来たエムもその光景を見つめていた。それが“雲の中にいる”ことに気づいたエムは「逃げて」と叫ぶ。
OJが走ると、雲もまた動き始める。雲の中の“それ”は更に上空へと昇っていく。
不気味な黒い影が雲越しにOJを追い始める。OJが間一髪建物に逃げ込むと、円盤状の何かが雲間を通り過ぎる。
“それ”は走り続けているクローバーに狙いを変え、クローバーは突如発生した竜巻に巻かれ、悲鳴を残して消えた。
命の危険を感じたエムは逃げ出そうとするが、OJが牧場から離れる気がないことを知ると、自身も牧場に残ることを決める。
翌日、エムは有名な撮影監督アントレス・ホルストにUFO撮影の協力求めるも、富と名声を求めるエムの姿勢を理由に断られた。
そこへエンジェルが突然やって来た。監視カメラの全映像に、「微動だにしない雲」があることを兄妹に伝えに来たのだ。
OJも半年前から同じ形の雲を毎日見てきたことに気づき、そこがUFOの潜伏先だと推理するエンジェル。
しかしOJは、今までのUFOの動きと行動に違和感を感じていた。
その頃、ジュープは新たなショーを開催しようとしていた。ラッキーを餌に、UFOを誘き出すという。
彼はこの数か月間、買い取ったヘイウッドの馬をUFOに提供し、信頼を得たと妄信し、飼い慣らしたつもりだった。
彼は“それ”が生物だと気づき、かつてゴーディが自身を襲わなかった様に、動物とは心が通じ合うと思い込んでいた。
予定よりも早くやって来た“それ”は、ジュープとその家族、パークのスタッフ、観客全員を吸い上げ、食い尽くした。
ラッキーを取り戻そうとしたOJが見たのは、無人と化したテーマパークと、そこで佇むラッキーの姿だった。
そして“それ”はまだそこにおり、捕食した人々の叫び声を響かせながら漂っていた。
“それ”が去ると、OJの違和感は確信に変わった。“それ”が実際には縄張り意識のある捕食生物であり、
生物の視線を感じ取り、襲い来るのだと。ラッキーやOJを襲わないのは、“それ”に視線を向けなかったから。
ラッキーを運搬車に乗せたOJは、すぐさま自宅にいるエムに電話で伝える。
しかし“それ”は既にヘイウッド牧場の真上にいた。牧場一帯を自身の縄張りと認識しており、
電話は妨害されてしまった。“それ”は嫌がらせのように、食べた人間の所持品などの
消化できないものや血液を兄妹の自宅に吐き出した。ついでとばかりにエンジンが停まっている
OJの乗る運搬車に馬の置物を吐き捨て、日が昇るまで周辺に留まり続けた。
エンジンの復旧を確認してOJが頭上を覗き見ると、“それ”はまだ上空に待機していた。
自宅にいるエムとエンジェルに呼びかけ、車に乗り込む。幸い“見なかった”ことで事なきを得た。
OJは“見た”ものを襲う習性を利用して、撮影を続行しようと意気込むが、
捕食者の恐怖を間近に感じたからか、エムとエンジェルは躊躇う。
その数日後、撮影監督のホルストがテーマパークの集団失踪事件のニュースで興味を持ち、
エムに連絡を取ってきた。ホルストに事情を説明し、撮影の協力を取り付ける。
牧場に集まった4人は、撮影の計画を立てる。“それ”に便宜上の名前をつけることにし、
かつて子供時代にヘイウッド家の厩舎にいた野性的な馬に因んで、「Gジャン」と名付ける。
「Gジャン」はエムが最初に調教するはずだった馬であり、OJはエムの手柄にしたかったのだ。
作戦は電気機器の影響を考えて、ホルストが持参した手作りの手回し式IMAXフィルムカメラで撮影を行い、
Gジャンの位置は牧場内に設置したバッテリー式チューブマンの停止で推測することになった。
エムは自宅で注意を惹くためのスピーカーと監視カメラの監視、エンジェルはホルストのサポート、
OJはラッキーに乗って囮を担当することになった。
またOJは馬の置物とそれについていた連続旗はもう食わないだろうと推測し、
食われるギリギリになったら、旗を展開して追い払う算段をつけた。
実行当日、腹を空かしたGジャンは姿を現した。
途中、電動バイクに乗ったパパラッチがGジャンに食われるアクシデントに見舞われたが、
OJの作戦通り、旗に拒否反応を示し、その全身像が撮影できた。
だが捕食シーンに魅了されていたホルストは、3人の静止を振り切り、
太陽が出てベストショットが撮れると言い、カメラと共にGジャンに飲み込まれた。
その場に残っていたエンジェルが次に襲われ、防水シートと有刺鉄線に絡まることで
無機物と誤認させ、難を逃れた。エムもまた襲われ、自宅を破壊され、隠れ場所を失う。
度重なる捕食の邪魔に、Gジャンは円盤型からクラゲを髣髴とさせる形態へ変化する。
逃げ場がないエムに迫るGジャン。妹を助けるべくOJは敢えてGジャンの目を直視し、
エムに電動バイクで逃げるように促す。電動バイクの起動は妨害されており、
OJはラッキーに乗って、バイクを妨害しないようにGジャンを誘導する。
ラッキーの悲鳴が微かに聴こえる中、エムはバイクで走り出す。
猛追するGジャン。テーマパークに逃げ込んだエムは、妙案を思いつく。
テーマパークの巨大風船マスコットを空へと解放し、井戸型アナログカメラで
捕食シーンを撮影しようとする。人形のウィンクする目に“見られた”と判断したGジャンは
本能から捕食するが、自身と同じくらいの大きさのものを食いきれる訳もなく、
吐き出すこともできず、人形が破裂すると身体が張り裂け、呆気なく絶命した…

怪奇!円盤生物襲来!映画「NOPE/ノープ」。
公開前、海外では映画のタイトルは「Not Of Planet Earth 」の略だと
言われたりしていたらしいが、日本じゃ関係ねぇ!
UFO大暴れ映画だ!と思いきや、実際はウルトラQやXファイルな映画でした。
作品自体は「見るものと見られるもの」への批判や風刺が多く見られ、
それが説教臭くならずに、作品のシリアス度を上げる演出になっていて
大変良かったです。新たなモンスター映画史に残る、良い悪役でしたGジャン。
以下、Gジャンの詳細表記。

仮称Gジャン、ジーン・ジャケット。未確認飛行物体(UFO)。
または未確認空中現象(UAP)。観察者。
「Gジャン」という名称はOJが、「観察者」はジュープが名付けた。
学名「Occulonimbus edoequus(オキュラニムバス・エドゥエクス)」。
意味はラテン語で「暗い雲に隠れて、種馬を食べるもの」を意味する。
アグア・ドゥルセのヘイウッド牧場周辺に出没する「円盤状の怪生物」。
光沢のない滑らかな皮膚を持つ円盤であり、出自や起源は一切不明。
肉食性の生物であり、不気味な脈動音とも、鳴き声とも言える音を発し、
空を自由自在に飛行しながら獲物に襲い掛かる。
クラゲが海水で漂うのと同じ原理で、身体を空気と同程度の密度にすることで
空を飛ぶ方法を身に着けている。またどういった原理か不明だが、
雲に擬態する、周辺の電磁波を妨害するなどの能力も持つ。
形状は円盤といっても、実際にはテンガロンハットに近い形である。
一か所だけ縁にスリットのような窪みがあり、そこが感覚器官であり、
周辺の状況はそれで確認しつつ、下部にある穴の中にある目で獲物を観察する。
この穴は同時に捕食するための口であり、地上の「獲物」を上から捕食する。
捕食方法は対象を小規模な竜巻が発生するほどの凄まじい吸引力で吸い上げ、飲み込む。
歯がないため咀嚼せず、消化器官へ直に獲物を丸のみにし、
溶かしながら、体内で押しつぶし体液を啜る。
常に口は開きっぱなしなため、飲み込まれた獲物の悲鳴が響き渡る。
長い時間をかけて生きたまま獲物を消化するが、気まぐれか好みなのか不明だが、
一瞬で体内を圧縮することで獲物の命を奪い、消化する方法もある。
消化後、しばらくすると消化できなかった無機物や体液を口から吐き出していく。
主に音を頼りに獲物を探し、地上にいる生物の「視線」を認識して襲い掛かる。
正確に言えば、目のようなものが二つあるものを「視線」と認識しているため、
生物ではない置物や人形の目、二つの丸い模様のようなものにも反応する。

形状変化
捕食を邪魔されたことへの怒りからか、円盤形態から変化した姿。
どうやら円盤形態は飛行形態のようで、この姿だと飛行形態より移動速度が落ちる。
どこかイカやクラゲを彷彿とさせる姿であり、異形の天使とも言える。
布のような質感の体表は常に蠕動し、まるで幌が風で羽ばたくように動く。
周囲に繊毛のような触手を付けた正方形の目を持ち、それで視線を認識している。

2024年5月22日水曜日

マンイーター


ゲーム「Demon's Souls」に登場。

塔のラトリア上部にて待ち受けるデーモン。
緑色に輝く目を持つ老人の顔を頭に、身体は毛深い獣、
委縮した巨大な蝙蝠の翼と異常に発達した指、蛇の頭の尾を持つ。
翼と尾の付け根には溶接したような跡があり、本来は別々のモノだと推測できる。
人間を改造して生み出したデーモンであり、黄衣の翁は狂気の実験によって
独自にデーモンを生み出そうとした。これはその産物である。
尾の蛇が本体であり、人間の部分は尾から流れ込む魔力に
未だ馴染めず悲鳴を上げているという。
攻撃手段は拳による叩きつけと翼を利用して繰り出すタックル、
口から発射する魔法属性の衝撃波、飛行中に発射してくるソウルの矢。
また、尾の蛇が自身の頭部に噛みついて攻撃力を一定時間上昇させる能力を持つが
尾を切断すれば無力化できる。このデーモン2体を倒すと得られる
「混成のデモンズソウル」からは「終わり無き苦悩の針」という
大きく湾曲した、逆棘を持つ巨大な針が得られる。
これは対象を刺し、肌肉に引っかけ、僅かずつソウルを削りとる。
マンイーターにおける宿主と蛇の関係を象徴しているのだろうか。

囚人たちの寄る辺だった偶像が祀られた教会から上った先には
当然のごとく儚い望みを裏切るものが待ち受ける。
デモンズソウル」の塔のラトリア第二ステージは
人によく似た顔の悍ましい敵キャラが跋扈し、
恐ろしい看守やガーゴイルを避けながら進んだ先に待つのがこのデーモン。
拳、突進、魔法攻撃を避け続けながら戦うが
このボス戦の本当に恐ろしいのは地形。篝火囲んでの落下死不可避の柵なしデスマッチ。
慎重さが求められる戦いだが、デーモン自体は体力や防御力が高いわけではなく、
焦らずに、時に飛行する相手を見定めながら戦おう。
ただし一定時間、もしくは体力が半分以下になると二体目のデーモンが現れ、
更なる地獄と化す。

2024年5月9日木曜日

幻獣666(げんじゅうとりぷるしくす)

ゲーム「R-TYPEⅢ:THE THIRD LIGHTNING」に登場。

「第三次バイドミッション」にて遭遇するバイド。
リクジオネータ撃破後に、崩壊する自動兵器工房を遡った先にある、謎の空間で待ち受ける。
空間移動後の実体化時に、機動砲台と原子レベルで融合した異次元獣がその正体。 
無機物と有機物が混合した姿をしており、巨大なトゲ付きの殻をもつ虫のようにもみえる。
中央にある目がR戦闘機を常に捉えており、4つの砲台は射線上に入るとレーザーを発射する。 
また4つのスラスターを駆使して高速突進を仕掛けてくる。
しかし直線的な動きしかできないため、突進されても避けるのは簡単。 
その弱点をカバーするように、空間に敷かれた線路上を移動する破壊不能な3つのプラズマ球と
空間そのものが回転するため、繊細な操作が要求される。
さらに幻獣がダメージを受けると幻獣の突進速度と空間の回転速度が上昇するため、
より難易度が上昇する。 R戦闘機との戦闘の末、撃破された。
 
暑苦しい工場を逆走した末に、待っていた更なる地獄。
ゲーム「R-TYPEⅢ」の第四面の真のボス、それが幻獣666。
ゲートキーパー(中ボス)であるリクジオネータを破壊してからが本当の地獄であり、
逆走しながらの敵とステージギミックを踏破すると、待っていたのはよくわからない何か。
待て待て、さらっと幻獣とか異次元獣とか説明されても、何が何だか。
だが、ボスは待ってくれない。まさかのステージ大回転と破壊不能ギミック、
怒涛の攻撃がプレイヤーを追い詰める。
逆戻りステージ道中の発展系、もとい進化系ともいうべき難関ボス。
もれなく画面酔いがセットになって、プレイヤーの操作ミスを誘う。
唐突に現れ、わけもわからず撃破するが、異次元獣という存在の説明は劇中特にない。
R-TYPEの世界には異次元で活動する生命体がポピュラーであるということなのだろう。
実際後々の作品で、そういった存在が出てきてはいる。

2016年2月17日水曜日

楔のデーモン

ゲーム「ダークソウル」に登場。

顔の無い石の魔物。片足がないため緩慢とした動きをしているが
巨体に似合わない異常な跳躍力と手に持つ刺又と長い尻尾による薙ぎ払いは
非常に攻撃範囲が広く、背後に回るのも危険である。
また刺又から電撃を放つこともあり、遠距離にいても油断ならない。
この魔物は名もなき鍛治の神が死して後、幾つかの原盤から生まれた存在である。
原盤とは楔石の原盤のことを指し、装備を鍛えるための素材「楔石」の元々の姿であり、
ロードランでは欠片、大欠片、塊など、原盤から欠けたものが発見されている。
また通常のものとは違う緑楔、青楔、赤楔、白楔、光る楔石、デーモンの楔の6種類が存在している。
伝承では名も無き鍛治の神が持つものとされ、神の遺物である原盤は
選ばれた神の武器を鍛えるためのものであるとされる。
これで鍛えられた武器は数少ない伝説の武器に並び称される。
この魔物たちはいまだ楔の力を帯びており、ロードランの地をさまよっている。
これを倒すことで「デーモンの楔」と「くさびの刺又」が手に入る。
「デーモンの楔」は特別なソウルから生まれた武器を強化できる。
また彼らの持つ「くさびの刺又」は原盤の魔力の残滓なのか
元より魔法の力を帯びた武器の1つである。

ゲーム「ダークソウル」には神と呼ばれる存在がいる。
グウィンを長とした種族である彼らはゲーム本編に姿を現すことは無く、
関連したアイテムなどに名前や存在を仄めかす程度の者たちが大半である。
その中でこれだという名前がない神、その一人が鍛治の神である。
ゲームで多数手に入る楔石に度々、言及される鍛治の神だが
どんな姿、性格、信奉者にどんな恩恵を齎すのかもわからない謎の神である。
デーモンの楔の説明文には「名もなき神が死して後~」とあるため
既に死んでしまっていることしかわからない。
話は代わって、この魔物について。死んだ神の残した原盤から生まれたとある様に
片や人工的、片や自然的という違いはあれど、本編における“鐘のガーゴイル”と
同じ一種の魔法生物であると考えられる。死して尚影響力あるものを作るのは
さすがは神様である。しかし敵としては厄介極まりないものであり、
遠距離武器でチクチクやる分には問題ないが、近接武器ではとてもじゃないが
序盤で手を出すのは、無謀と考えた方が良いだろう。
だが、倒して手に入るデーモンの楔はソウルで作った武器を鍛える欠かせない素材なため
旨みがないわけではなく、腕に自信があれば手を出すのも一興だろう。

2015年10月20日火曜日

ナース

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

病院で登場する人型の怪物。ボブカットの髪型をした看護婦の姿をしており、
常にうなだれているため顔が見えないが全員同じ顔をしており、終始目を瞑り、口を閉じている。
紫のアイシャドーと口紅、何故か口から両頬まで
正方形をした紅いメイクをしているとも、血塗れともいえるものがある。
動きはとてもぎこちなく、病院の廊下を不気味に徘徊する。
鉄パイプを持った個体の他に、拳銃を持ったタイプも登場する。
攻撃速度は速く、複数体で出現することが多い。
特に拳銃での攻撃はガードできず、ダメージが大きい。
名前の意味はそのまま「看護婦」。

2作目から装いを変えて、続投した看護婦姿の怪物、ナース。
今度は鉄パイプだけじゃなく、銃まで引っさげてきた。
幸いにも銃を持ったタイプが大勢出ることはないので
遠距離攻撃で体力削られ続けるような事態にはならない。
この怪物の象徴は、見たまんま一作目の不憫な看護婦リサだろう。
あとはアレッサの看護婦に対するイメージだろうか。
ちなみに何故かヘザーを監視しているヴァルティエルが
この看護婦らしきものを嬲っている様子がある。
おそらくリサそのものであり、彼女はあの世界から未だ抜け出せないのだろう。
その様子は前作の三角頭とマネキンの姿を髣髴とさせる。
DVD「ART OF SILENT HILL」に収録されている
映像作品「袋(hukuro)」にはこのナースと思しき存在が登場している。

2015年10月8日木曜日

サルゾウ

ゲーム「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」に登場。

有名な生物学者であり遺伝学者のロイ・キュリアンが
生物の生と死の研究で作り出したゾンビの一匹。ニホンザル型ゾンビ。
2体1組で登場する事が多く、素早いジャンプや三角飛びで動き回り、噛み付きや引っ掻いて攻撃してくる。
プレイヤーの意表を突いた行動を取り、動きが素早い上に頭以外を撃ってもダメージが大きく軽減されてしまい、
ジャンプしている時に攻撃を当てると吹き飛んだ後にダウンし、大きな隙を晒す。

同じゾンビのルービンと動き方が被っている、ちょっと個性に難ありな動物型ゾンビ、サルゾウ。
サルゾウ、この名前だけでこいつがどういった存在なのか一言で説明できているような気がする。
キュリアン博士はニホンザルの何に着目し、このサルゾウを作ったのかは不明だが
チンパンジーやゴリラではなく、あえてニホンザルというチョイスには
キュリアン博士が意外と日本通である可能性があるかもしれない。

2015年4月29日水曜日

グラトン

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

裏世界の雑居ビルで登場する怪物。絵本に登場する怪物が、裏世界の力を受けて実体化したもの。
絵本の中では人間を捕食する怪物として描写されているが、実際には攻撃を仕掛けてくることは無く
動き回ることもない。しかし一切の物理攻撃が通用せず、巨体ゆえに通路を塞いでしまっている。
その先の道へ行くには、この怪物が登場する絵本を全て見つけ出し、
絵本に書かれた呪文「トゥ・フィ・エゴ・エリス」を唱えなければならない。
名前は「飽食家」の意。

何かが語りかけてくる、思い出せと。
ゲーム「サイレントヒル3」に登場する敵は主人公ヘザーに対して
直接に語りかけることはないが、その姿を現すことで彼女の何かに語りかけてくる。
この怪物の存在も、おそらく一作目をプレイしたことあるものなら、既視感を覚えるかもしれない。
その姿に見覚えはないが怪物の登場する絵本の内容は、一作目を髣髴とさせる。
更に畳み掛けるように絵本に登場する呪文の意味。ラテン語で「私はあなたであった、あなたは私になるだろう」。
その意味すること、そしてこの怪物を通じて語りかけてくる者の正体は・・・・
この怪物もまた一つの体に二つの口があり、今度はそれ自体が体の一部なのかサークル状何かに囲われている。
ちなみに間近で見ると、口の部分が震えており、その場で立っているだけとはいえ
非常に不気味である。ヘザーの謎を内包したこいつは何を語りたいのか?
以下、絵本の内容。

童話、始まり
むかしむかし、ある町の門に怪物が住みつきました。
 とてもこわく、とても悪い怪物です。
 人をつかまえては、むしゃむしゃと食べてしまうのです。

 町に住んでいる人は怪物がこわくて、だれも町の門には近づけません。
 町の外に出られなくて、とてもこまりました。
 それを聞いた王さまは、きしたちに命令を出しました。
 きしたちは、はりきって怪物をたおしに行きました。

『えいっ、やぁっ』
 ところがたいへん、怪物はけんできっても、やりでついても死にません。
 そしてきしたちは馬ごと、怪物にぱくぱくと食べられてしまいました。

 王さまはとても困りました。
 こまってこまって、うーん、とうなり声をあげるけれど
 どうしたらいいかわかりません。

 そこへ神さまに仕える巫女さまがやってきました。
 とてもやさしく、とても良い人です。
 王さまは巫女さまに怪物を倒してくれるよう、たのみました。

童話、続き
巫女さまは王さまの願いを聞いて町の門へとむかいます。
 やさしい巫女さまは何とか怪物を死なせたくなかったので
 説得してみようと思いました。

『うるさい、だまれ。食ってしまうぞ』
 だけど怪物は巫女さまの話を聞こうとはしません。

 それでも巫女さまは怪物に話しかけるのをやめません。
『人を食べるのはいけないことです』

 それを聞いた怪物は怒って、巫女さまにおそいかかり、
 なんと、巫女さまを殺してしまいました。

童話、終わり
王さまも町の人もやさしい巫女さまの死んだことになみだをながしました。
 あんまりみんなが泣くのを、かわいそうに思った神さまは
 巫女さまを奇跡の力で助けました。

 朝起きるように、巫女さまは目をさましたのです。
 巫女さまはもう一度、怪物のところへ行きました。

『ばかな奴だ、また死にたいのか』
『いいえ、死ぬのはあなたです』
 巫女さまは今度は怪物を殺すためにやってきたのです。

 やさしいやさしい巫女さまにとって、
 それはかなしいことです。でも仕方ありません。

『けんもやりもやくたたずだ。
 ゆみやもてっぽうもはねかえすぞ』
 おれは殺されないぞと、怪物は
 わらいます。でも巫女さまはけんもゆみやも使いません。
 ただ一言、じゅもんをとなえました。

『トゥ・フィ・エゴ・エリス』
 すると何ということでしょう。
 怪物は大きな、くるしそうなひめいをあげると死んで、消えてしまいました。

 おかげで町の人たちは、また門を使えるようになりました。
 だれもが、その巫女さまにたいそうかんしゃしたということです。
 めでたしめでたし。

2015年3月8日日曜日

愚か者の偶像

ゲーム「Demon's Souls」に登場。

塔のラトリアにある罪人の教会に現れるデーモン。
目は虚ろで、髪は乱れ、四本の腕で逆さまの経典を持つその姿は
かつてのラトリア女王の悪意ある似姿である。
攻撃は指から放たれるソウルの光、触れると身動きが取れなくなる不可視の魔法陣、
実体を持った分身を生み出す、さらに瞬間移動を行うなど、様々な魔法を使い、教会に訪れる者を翻弄する。
これは女王が優れた魔術師でもあったためである。魔術による攻撃も然ることながら、
さらに一人の小間使いの祈りによって不死に近い存在と化している。
かつて女王が治めた象牙の塔の国であったラトリアだが、国を追放された一人の老人の復讐により
象牙の塔の国は一転、異形が跋扈し、拷問と狂気に溢れる地獄と化した。
このデーモンから得られる「人形のソウル」からは「ソウルの光」という
敵を追尾し対象を貫通する、ソウルの光を放つ魔法を得られる。
これは高名な魔術の使い手でもあった女王の力の一端を示しているのかもしれない。

デモンズソウル」のステージ、血と狂気と拷問に溢れかえった塔のラトリア。
薄気味悪い牢屋地帯を抜け、矢を連続して射出する恐ろしいバリスタを回避したその先にある教会。
そこに待ち受けているのがこのデーモン。ラトリアの女王を模した姿をしているらしいが、
腕は4本、経典は逆さま、目は虚ろ。おそらく黄衣の翁が意図的にこのデーモンの姿を決めたのではなかろうか。
名前も「愚か者の偶像」とあり、翁の悪意が溢れている。「愚か者」とは女王を指しているのか、
それともこんな姿のデーモンを崇める囚人たちや小間使いのことを指すのかはわからない。
このデーモンとの戦いは、邪魔な長椅子と徘徊する囚人たちを避けながら
さらに分身を使いこなすデーモンからの魔法攻撃をも避け続けなければならない。
その間、このデーモンは嘲弄するように笑い声をあげ続ける。
非常に苛立たしい戦いだが、デーモン自体は体力や防御力が高いわけではないため、
焦らずに、本体を見極めて叩き潰してしまおう。しかしこのデーモンにはギミックとして
二階に潜んでいる小間使いがおり、これを倒さないと永久に復活し続けるため、
それだけは忘れないように、デーモンと戦う前に二階へ必ず赴こう。

2014年10月2日木曜日

スラーパー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

雑居ビル以降から現れる、床を這いずり回る怪物。
腕は肥大化し、革の袋で覆われている。
物音に敏感に反応する性質を持ち、集団で出現することが多い。
銃器で戦う場合は囲まれやすく、攻撃が早いため袋叩きにされることもある。
また常に床を這っているので攻撃がヒットしにくい。
死んだふりや閉所に潜むなど、狡猾な面を持つ。
尖った嘴で血や肉片を啜る習性を持ち、ダブルヘッドと同様に
肉に対して強い執着を持つため、ビーフジャーキーで陽動することが可能である。
名前の意味は「啜る者」。

主人公ヘザーの悪夢「サイレントヒル3」。
このスラーパーという敵は、おそらく本作随一の嫌らしい敵だろう。
なんといっても床に這いつくばってるため、まともに攻撃するには
武器を振り下ろす攻撃か、銃器による射撃が必要であり、
コイツに構うと一々面倒なことこの上ない。
しかも大抵こいつのいる場所は広い場所ではないため
必然的に相手をせざる負えなくなるため、全く始末におけない。
この怪物の象徴するものはやや不透明だが、見てくれは男なため
それに関連していることは確かだろう。這いずりまわる姿は幼児を想起させ、
神が誕生することへの恐怖と関連しているかもしれない。
一方でヘザーにのしかかって襲い掛かる姿は、暴漢染みている。
ヘザーとハリーのメイソン親子は教団から必要な追跡を受けている設定なため、
こいつのねちっこさは追跡者からの脅威が反映しているのかもしれない。

2014年7月30日水曜日

M.U.T.O(ムートー)

映画「GODZILLA ゴジラ(2014)」に登場。

突如として日本の雀路羅(ジャンジラ)市の原発を襲撃した、種別不明の巨大生命体。
名前はMassive Unidentified Terrestrial Organism(未確認巨大陸生生命体)の略である。
ゴジラと同じ、ペルム紀に生息していた巨大生物であり、三角形の長い頭部、紅く輝く複眼、
2対の巨大な腕と胸部のより小さい1対の副腕を持ち、全体のフォルムは昆虫に近い。
放射線をエネルギー源とし、天然の原子炉といえるゴジラの体内に産卵する習性を持つが、
現代においては核兵器や原子力発電所などの代替要素が豊富に存在するため、それらを優先して狙う。
ゴジラとは太古の昔から敵対しており、M.U.T.Oは繁殖のために、ゴジラは自身の生存のために激突する。
オスとメスがおり、基本的に両者の身体は同一だが、オスはメスよりも小柄で、腕の1対が翼となり飛行能力を有している。
両者の共通点はお互いが遠く離れていてもエコーロケーションを使って交信できることと、
巨大な腕の先から強力な電磁パルス(EMP)を放つこと。その規模は極めて大きく、大都市を丸ごと停電させ、
米軍の軍艦や戦闘機を残らず機能停止に追い込んだほど。EMPを使用する際は、腕の先端付近が赤い光を放つが、
このEMPはもともと攻撃のためではなく、前述のエコーロケーションが発展したものである。
しかし電子機器を多用し、ほとんどの武力を精密機器に頼る人類にとって、最大の脅威となった。
性格は非常に凶暴であり、人間に興味を示さないゴジラとは対照的に、人間の存在を認識すると積極的な攻撃を仕掛ける。
またそれとは裏腹に同族に対する愛情や労り、悲しみといった感情を持っており、豊かな感情表現をする。
その性質上、ゴジラを倒しうる生物ではあるが、多くの卵を産んで繁殖することから、
ペルム紀に存在していた生物の中では、ゴジラにとって天敵と言えるものではないようだ。
1999年、フィリピンの炭鉱にて巨大生物の化石に付着していた二つの繭の一つからオスが出現。
海を越えて日本の雀路羅市の原子力発電所を破壊。雀路羅市は放射能で汚染され、
周辺一帯が立ち入り禁止区域となった。この事件は政府および特別研究機関MONARCH(モナーク)によって
地震による原発事故として隠蔽された。 原発崩壊後は流出した放射線を吸収しながら、繭の状態で休眠していた。
15年後、周辺の放射線を吸収しつくしたために繭から羽化、監視施設を破壊して脱走する。
餌となる放射線を求め、原子力潜水艦などを襲いながら東へ移動。
ハワイのオアフ島へと上陸し、潜水艦の救難信号を追跡していた米軍と交戦。
EMPにより人類側を圧倒するが、そこへゴジラが出現し戦うも決着はつかず、オアフ島から飛び去った。
同じ頃、ネバダ州の放射性廃棄物処理場に保管されていたメスの繭が羽化し、ラスベガスの街を蹂躙する。
メスは卵を抱えており、繁殖のためオスと合流すべく、北上する。
米軍はM.U.T.O二体とゴジラに対して、核兵器による殲滅を決断。
列車で2基の核弾頭をサンフランシスコ市街地へ輸送するが、1基はメスに、もう1基は起動後に海上でオスに奪われてしまう。
サンフランシスコで二体のM.U.T.Oは合流し、巨大な巣を作り、卵を産んだ。 そこへ上陸してきたゴジラと戦闘に入る。
一度はメスがゴジラの放射熱線により一時的に行動不能になるも、放射熱線の使用により弱体化したゴジラをオスが圧倒。
さらに復活したメスとの二体のコンビネーションにより、ゴジラを苦戦させる。
しかし人類側が巣を卵ごと爆破し、それに気づいたメスが巣へ駆けつけてしまい、連携が崩れてしまう。
オスは善戦するも、ゴジラの尾の一撃で即死。メスは卵を破壊されたことと、核弾頭が盗まれたことに気を取られ、
米軍との戦いに固執していたところをゴジラに急襲され、最後は口を無理矢理こじ開けられ、
そこへ体内に直接放射火炎を注ぎ込まれたことで死亡した。

ガッズィーラ、じゃなくてゴ・ジ・ラ!な2014年版のハリウッド映画「ゴジラ」。
なんと!初のハリウッドによるゴジラの敵(アニメ版を除く)、新怪獣ムートー。
ワタクシ、前評判もPVほとんど見ておらず、「ゴジラ単体」の映画だと思ってましたので
本編見て驚愕。なんじゃこりゃ!これタイトルはゴジラじゃなくて、VSムートーじゃねぇか!と。
この怪獣、種族的には何なんだろう?」とか色々考えながら映画館で堪能してきました。
で、映画内容はほっといてこのムートーさん。ええで!最高やん!キュートやん!カッコイイやん!
デザイン的にはハリウッドのクリーチャーっぽさは抜けきってないものの、動く分には「ああ、これ怪獣だ!」といえる。
オスの飛び方はラドンやギャオスっぽく、メスの歩く姿は重量感たっぷりというほどではないが、見た目はかなりガッシリ。
オスとメスの会合シーンではネコのように情感たっぷりと頭をこすり付けたり、
卵が破壊されりゃ大泣きしたり、破壊した当人に怒りの咆哮を浴びせたり、と
キャラクター描写はなかなかなもの。攻撃方法は近接攻撃オンリーというのも、シンプルでかつ夫婦連携プレー
ゴジラを追いつめていくのは目新しく感じた。如何ともしがたいのは、戦うシーンそのものがやや少ないこと。
映像ソフト化した暁には、その辺のシーンを追加してほしい!

2014年7月29日火曜日

ナーメ

ゲーム「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」に登場。

有名な生物学者であり遺伝学者のロイ・キュリアンが
生物の生と死の研究で作り出したゾンビの一匹。
ナメクジ型ゾンビ。元がナメクジだけあって、暗いジメジメした場所を好み、
地下道で大量に現れる。体液を飛ばして攻撃してくる。

影が薄い敵、第3弾!その影の薄さは同作品の敵ブルボン、ギルモア以上である。
このナーメくんは一番最初のステージのみ出現し、以降全く登場しない。
しかもルート次第によっては、出会うことすらない。
他の非人間型のゾンビ同様、一発撃てば死ぬ程度の体力ながら、
地味に体液飛ばすという、意外な戦法を持つ。
塩振り掛ければ一発で死ぬナメクジをゾンビにしようとする
キュリアン博士の発想はどこからきたのだろうか?
しかしまぁ、ナメクジを基にしたのに素早さと動き方(見た目も)はゴキブリのそれだったり、
体液飛ばしたりすることから、やっぱり普通のナメクジよりは凄い。
どうせなら塩に対する耐久性を上げたり、乾燥に強くしてやればいいのにな。
何にしても、博士は何を思ってコイツを作ったんだろうか?気になります。

2014年7月25日金曜日

月光蝶

ゲーム「DARK SOULS」に登場。

黒い森の庭を舞う蝶のような神秘の大型生物。
ガーゴイル同様に正確には生物ではなく、人工的に作られた魔法生物。
黒い森の庭の古びた石造りの建物の頂上に留まっている。
常に青白い燐光を放っており、舞うように飛ぶ姿は非常に幻想的である。
建物の頂上にたどり着いた者に対して、強力な光のような魔法で攻撃してくる。
追尾する3つの光弾、針のような無数の光、さらに衝撃波のような魔法を使う。
この見た目は優雅な魔法生物を生み出したのは、古竜を裏切った白竜シースである。
このことから月光蝶の内には結晶の魔力が詰まっており、放つ魔法は結晶の力を帯びているのがわかる。
シースの被造物だけあって、シースの息がかかった結晶洞窟には無数の月光蝶が生息している。
創造主であるシースがどのような思惑でこの魔法生物を生み出したのか、
本来は結晶洞窟にいるはずの一体が黒い森の庭にいたのかは不明。
この魔法生物から得られる「月光蝶のソウル」からは二つの武器を生み出すことが出来、
内一つの「月光蝶の角」は純粋な魔法の力を帯びた月光蝶の角そのものであり、槍として扱う。
もう一つの「結晶輪の盾」は強い結晶の魔力を帯びており、結晶の光輪を放つことができる。

黒歴史の遺産というわけではないゲーム「ダークソウル」。
美麗なBGMとそのビジュアルもあって、ゲーム中最も華麗な姿をしたボス、月光蝶。
一目見ただけじゃ、超デカい蝶にしか見えないが、よく見ると針金細工がくっ付いた陶器のような体に
蝶の翅が生えたような異様な風体をしており、明らかに普通の生物ではないのが分かる。
(しかも針金細工のような部分はどういう原理か、クルクルと風車のように回っている)
さらに他のボスが基本的に物理攻撃をメインに使ってくるのに対して、この月光蝶のみ物理攻撃は一切なし。
ビームのような魔法攻撃オンリーという、異色な敵であります。
ほとんど空を飛びながら襲ってくるため、遠距離攻撃が必要ではあるが、
しかしたまに地上へ降りてくるため、近接攻撃でも倒すことはできる。
後に訪れる結晶洞窟内に通常の敵として三匹おり、攻撃しなければ襲ってくることはない。
白竜シースが何故この月光蝶を生み出したのか、何故黒い森の庭に一匹だけいるのか、
結晶洞窟の月光蝶は襲ってこないのに、何故黒い森の庭のみ積極的に襲ってくるのか、
とにもかくにも謎が多い敵である。

2014年7月15日火曜日

タコ頭の看守

ゲーム「Demon's Souls」に登場。

塔のラトリアの監獄の看守。頭部はタコであるが、身体は人間であり、
手に持った鈴を鳴らしながら、監獄内を徘徊している。
かつて女王が治めた象牙の塔の国であったラトリアだが、国を追放された一人の老人の復讐により
象牙の塔の国は一転、異形が跋扈し、拷問と狂気に溢れる地獄と化した。
狂った老人により多くの者が捕えられ、囚人となった者たちも同様の狂気に陥った。
老人によって配されたこの異形の看守は、監獄内をうろつく者に対して容赦ない攻撃を仕掛ける。
手に持った鈴は不気味に淡く光っており、ここから魔法を放つ。
使える魔法は一直線上に放たれるソウルの光、
名称不明の相手の動きを麻痺させるものと広範囲の衝撃波と、どれも強力な魔法である。
更にその特徴的なタコ頭の嘴状の口には鋭い大きなトゲが収まっており、
このトゲは相手の動きを麻痺させた後、頭の触手で相手を押さえつけた後に貫くためのものである。

チリンチリーン・・・という鈴の音が恐怖を誘う。ゲーム「デモンズソウル」の敵、タコ頭の看守。
暗闇に包まれた監獄内を徘徊し、手に持った淡く光る鈴とその音が恐怖をもたらす。
一見してタコ頭、ボロい服、光る鈴が合わさって、かなり見た目が不気味な敵であり、
その不気味さに劣らない難敵であり、ボーレタリア城の騎士たち同様に、多くのプレイヤーたちのソウルを奪った敵だろう。
おそらく初見でコイツの行動全体を読み取るのは難しく、筆者も最初は麻痺攻撃からの致命の一撃をよくやられていました。
ちなみにその見た目と脳みそ啜ってるような行動に見えることから、海外での通称は「マインドフレア(Mind flayer)」と呼ばれる。
最後に、これは筆者の勝手な想像だが黄衣の翁によって人間を基に生み出された存在かもしれない。

2014年2月27日木曜日

スーパーミュータント

ゲーム「Fallout」シリーズに登場。

スーパーミュータント(以下SMと表記)またはメタヒューマンはFEVの産物であり、人間の変異種でもある。
彼らは人間よりずっと体格が良く、肌は緑、灰、黄からなり、病、放射能に対して免疫を持ち、
そして超人に相応しい怪力と頑丈さを兼ね備えている。またFEVにより細胞が絶えず再生しているため
生物学的に死ぬ事はない、不老不死の体を有する(外傷によるものはその限りに在らず)。
SMの出生はコア・レギオン(西海岸)のマリポサ軍事基地、キャピタルウェイストランド(東海岸)のVault87の二つの場所が確認されている。
二つの母集団はそれぞれの歴史があり、そしてこの二つに接点があった記録は確認されていない。
SMの平均身長は約3.2m(猫背のように背中を丸くしているため、約2.43mほどに見えるが)、体重は約360kgにも及ぶ。
肌の色は主に灰色で緑の体毛を持ち、他にも様々な色をしたSMが存在する。
尚且つ肌はとんでもなく頑丈で、筋肉、骨格も同様に強化されている。
SMは純正であろうが変異であろうが、いずれにせよ人間以外の他の生物では再現できない。
その細胞は高い増加率の細胞分裂をうけている。有糸分裂(染色体、紡錘体などの形成を伴う核分裂)は
通常の人間の+15%のスピードで終了するものの、細胞構造はとても良く似ていると言える。
DNA鎖はほぼ完全で、病に対する劣性遺伝子は組織から除去されている。
この劣性遺伝子は通常の人間から見つけられる“それ”であり、細胞分裂で常に最適な結合になるよう操作されている。
RNAもまた、より最適な情報伝達を行うよう操作されている。しかし突然変異は副作用ももたらし、
第一に生殖が行えない。これは生殖系の配偶子が元々割けたDNAを使用、"半分の細胞"で成り立っており、
これはFEVによる損傷だと考えられ、ミュータントは不妊症であると解釈される。さらに肌の色素の変異も含まれる。
マリポサで生み出されたSMは不妊症ではあるが、生殖器官までは失っていない。
逆に、Vault87のそれはFEVの影響で全くと言っていいほど欠落している。彼らは細胞の老化による死は無いが、ボケに似た症状に罹り易い。
主な死の原因となるのは、人や他種との交戦である。SMは進化実験プログラムの一環であった改良されたFEVにより生み出され、
より強大な存在となり、二通りの結果が出来上がった。西海岸はザ・マスターによって、東海岸はVault87の科学者たちによって生み出された。
西海岸のミュータントはザ・マスターの忠実な下僕であり、マリポサ基地に存在したFEVを利用して生み出された。
西海岸と中西部に生息しており、一部は野蛮かつ原始的であるが、遠縁ともいえるVault87の彼らと比べ、多くは遥かに知性溢れかつ文明的である。
マスターズ・アーミーと呼ばれたこれらのSMは、マスターと共にSMによって統一された世界の実現を目論んだ。
またSMの中でもマスターの近衛兵を務めたものはナイトキンと呼ばれていた。
東海岸のミュータントは進化実験プログラムをテーマにしたVault87で極秘研究から生まれた。
改良したFEVによって歳を取ると共に巨大化し、より凶悪な怪物へ成長する新しいSMが誕生することとなった。
西海岸と違い、性別に関するあらゆる特性は消去され、無性別の状態へ変えられてしまう。
彼らは研究者たちが死亡した後も、仲間を増やすために定期的にウェイストランド人を捕えている。
西海岸のSMに比べ知性に劣り、非常に好戦的な存在であるが、極稀に理性的な者がいることが確認されている。
彼らの行動目的は戦うことに尽き、特に人間を殺すことに終始している。
そのためにより多くの仲間を生み出すべく、領土を増やし、戦前に保管されていたFEVの確保を目指している。
西海岸と東海岸に共通するのは、同じFEVから生まれたケンタウロスという従僕をしたがえていることだ。
彼らはこれを番犬代わりにしており、ペットとして飼っていることが多い。

核戦争により全てが終わった・・・・かのようなゲーム「Fallout」。
スーパーミュータント(以下SMと表記)はかつて人間だったものであり、同時に次世代の新人類でもある。
ザ・マスターと呼ばれるイカれた存在に生み出されたものもあれば、Vaultの実験で生まれたものもおり、
とにかくその存在を一言で言えば、マッチョで危険な生き物である。
マスターが倒されて以降の西海岸のSMたちは散り散りになり、一部は人間との共存を目指している者もいる。
ただし基本的に変わりなく人間を襲っている者が大半のようだ。
一方西海岸はVault101のアイツがどう転ぼうと未だ脅威として残っている。
マスターは自分が生み出したSMに対して、究極的な生物だと自負していた。
しかし、自身の作り出した知性溢れるSMが衰退し、愚鈍なSMが増えているのは運命の皮肉だろう。
両海岸共に生き残っている大半のSMは明らかに知的とは言い難いのだ。
ただ一方で、マーカス、フォークス、アンクル・レオといった理性的なSMも確かに存在しており、
彼らの隆盛はまだまだこれからかもしれない。

2014年2月25日火曜日

インセインキャンサー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

地下鉄以降から現れる、肉塊のような醜悪な姿の人型の怪物。
顔面らしい部分はひび割れとも、肉の谷間とも取れるようになっており、
そこから腐汁のような汚物が滲み出ている。頭部として機能しているかどうかは不明。
普段は地面に寝転がっているか、うずくまっており、ヘザーと隣接したり、攻撃を受けると襲い掛かってくる。
ある程度逃げ回ると疲弊したのか、最初にいた場所に戻って座り込んでしまう。
通常は鈍重な動きだが、ヘザーが逃げようとすると驚異的な速度で追跡してくる。
ぶよぶした外見とは裏腹であり、攻撃の速度も早い。
攻撃方法は両腕で殴る攻撃しかしないが、一発のダメージが高く、
殴られてしまうとヘザーが倒れこんでしまう場合がある。
さらに体力が極めて高いため、近接戦闘は非常に危険である。
ショットガンなどで攻撃すると倒れこみ、鼾のような音を立てながら、自己回復を行う。
倒すと何故か、風船のように死体が縮んで平べったくなる。名前の意味は「暴走する癌」。

立ちふさがる悪夢、ゲーム「サイレントヒル3」。
インセイン・キャンサーはその見た目通りパワー系の敵であり、
体力が高く、攻撃力も高いという厄介な敵である。
体力の高さと自己回復能力から、ハリー直伝の踏みつけ攻撃があまり効かない珍しい敵でもある。
しぶとい敵ではあるが、わざわざ戦う必要性のないため、無視するのが一番である。
無謀にも近接戦闘で喧嘩を売ろうものなら、貴重な回復アイテムを浪費する羽目になるだろう。
そのデザインのテーマはナムボディ同様「病」「死」なのだろうか。ナムボディ同様、テーマが曖昧である。
しかし名前に「癌」とあるように、確実に「病」をテーマにしているのだろう。
しかもコイツは本作唯一の自己回復能力持ちであり、もしかしたら入院時のアレッサの死んだような状態を象徴しているのかもしれない。
もしくは死んだと思っていた「神」の再来を意味しているのか、はたまた蘇った記憶そのものか。
望まぬ「神」を宿したアレッサにとって、「神」=「癌」のような気がする。
余談だが、コイツは見た目によらず、かなり移動速度が速いため一度見つかると逃げ切るのは至難の業。
しかしその巨体が動く様はなかなかの見物であり、軽快なフットワークを見せてくれる彼を一度はじっくり見てみるのも楽しいものである。

2014年2月24日月曜日

要塞ゼロス

ゲーム「グラディウス」に登場。

バクテリアン軍の拠点。惑星グラディウスを侵略すべく、
破壊兵器や生物兵器を続々と送り出している。
超時空戦闘機ビックバイパーの使命はこの要塞を破壊することである。
内部は非常に入り組んでおり、ビックバイパーはその狭い通路を通り抜け、
閉じ行くシャッターや迫りくる敵をかわして、中枢を叩かなければならない。
激戦を制したビックバイパーによりマザーコンピューターが破壊され、その後爆散した。

バクテリアン軍の要塞を破壊せよ!ゲーム「グラディウス」。
これでもかとばかりに迫ってくる敵の猛攻を潜り抜け、狭い通路を抜けた先に待つ
マザーコンピューターを破壊すれば、一応のクリアであり、その後更なる地獄の2週目が待っている
グラディウスはその後シリーズ化する為、おそらくこの要塞はバクテリアンの前線基地みたいなものだったと思われる。
これは筆者の勝手な想像だが、画像左中央のパッケージに描いてある戦艦みたいなのが、要塞ゼロスだと思われる。
一応MSXやPCエンジンのタイトル画面にも登場しているので、多分きっとそう。
パッケージのアレ、特に言及されてないけど本当のところ何なんだろう?

2013年12月2日月曜日

ゼイラム

映画「ゼイラム」、「ゼイラム2
アニメ「I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION」に登場。

太古の生物兵器。三度笠に似た特徴的な頭とスリットのような赤く光る目が特徴。
通常火器程度では通用しない強靭な肉体と小面のような不気味な本体で形成されている。
三度笠の中央のゼイラムの本体であるコアの特性は寄生生物に近く、肉体そのものはゼイラム固有のものではない。
三度笠はそれ単体で飛行が可能であり、また内側には細長い触手があり、
見た目によらず非常に強靭であり、易々と金属を貫くことが出来る。
この触手を対象に突き刺すことで攻撃するだけではなく、生命体に同化し操ることもできる。
小面のようなコアは動きがないように見えるが、表情を変えることがあり、
攻撃を受けると怒りを表し、威嚇するように唸るなど、豊かな感情表現をする。
また異様なほど首が長く、普段は亀のように首を縮めており、伸ばすことで強靭な顎と鋭い牙で相手に噛みつくことがある。
その肉体は生体ユニットとして、有機生命体と同化して支配した肉体ではあるが、
本体と同様の細胞に覆われており、元の肉体よりも強靭かつ頑丈なものへと強化されている。
さらに肉体を支配する際、宿主の技術や記憶を一部受け継いでおり、
複雑な機械の操作技術や格闘術などを戦闘に活用することがわかっている。
また本体自体も決して脆弱な存在ではなく、あくまで肉体は道具でしかなく、効率的に目的を遂げるための手段でしかない。
生物以外にも無機物も支配することができ、その場合は有機的な動きをする、形状を変化させるなど、
無機物本来には不可能な動作を加えられ、電子機器の場合でもそれは変わらず、同様に手足のように動かすことが出来る。
また肉体を得た後も同化能力は健在であり、生物だけではなく機械をも取り込む。
特に武器を積極的に取り込み、必要な場合は体の中から出し入れが可能となっている。
これは肉体を得ると顕著になり、より効率的に目的を果たすために自身を強化していると思われる。
ゼイラムと通常の寄生生物の差は、寄生することで身を守るためではなく他の生物を攻撃することであり、
その目的は無差別に周辺の生物を抹殺することである。何故そのような行動を取るのか具体的な理由は不明であり、
わかっているのはゼイラムが太古の生物兵器であり、おそらく兵器としての役割を果たそうとしていると考えられる。
同時にゼイラムはただ殺害するだけではなく、活動するためのエネルギー源として有機体を摂取する必要があり、
必然的により多くの生物がいる場所へ移動するとされる。また活動のために生物を摂取するだけではなく、
摂取した生物の遺伝子と自身の遺伝子を融合させ、「リリパット」と呼ばれるクローン生物を産み出すことが出来る。
リリパットは生みの親であるゼイラムに忠実であり、ゼイラム同様に見境なく生物を襲う性質を持つ。
これらの行動は閉鎖的な空間内では活発に行われず、その条件下でない場合は以下のように活発に行う。
ゼイラムは生命体が多く存在する惑星に襲来すると、現地の生物を多数殺害後、それを摂取し多数のリリパットを産み出す。
その惑星にゼイラムとリリパットに対抗できる戦力がない場合、リリパットを率いて惑星の全生命体を抹殺する。
そうでない場合はゼイラムは有機体で出来た特殊な通信装置を作り出し、宇宙に存在する同族を呼び出す。
その後、大挙してやってきたゼイラムの集団により惑星の生命体は殲滅されることとなる。
電子機器や兵器の操作技術、格闘技術を会得するだけではなく、
単体で圧倒的な戦力を持ちつつも、リリパットを使った人海戦術を繰り出す、
通信装置を作り出す、仲間を呼ぶなど、このことからゼイラムがただ本能的に行動しているのではなく、
明確な目的を持って知性的な活動を取っていることが分かる。
(上記は全て私の独断と偏見に基づいて書きました。誤りがありましたら、ご意見ください)

雨宮慶太氏の秀逸なデザインのクリーチャーが光る、「ゼイラム」シリーズ。
ゼイラムの起源は生物兵器であり、その行動原理は近くにいる生物は皆殺しという実にシンプルなもの。
一体宇宙の何処で、誰が作ったのかはわかっていない。
その存在自体を知らない地球以外では、宇宙一凶悪な殺戮生物とされている。
探索者(賞金稼ぎ)の間では、不死身の笠野郎として名が知られている。
勿論輸出輸入は禁じられ、もし文明圏内で暴れ出してしまったら、
倒す方法がわからないため転送機を使って、強制テレポートで宇宙の彼方へポイッ、するしかない。
ただしゼイラム自体がとても知能が高く、生物が多くいる場所へ行きたがるため
その場しのぎにしかならないようだ。で、雨宮氏の描くゼイラムの姿は
SFらしい有機的かつ機械的な部分が目立つが、一番はなんといっても和風テイストも持ち込んでいるところ。
遠目から見たら、時代劇に出てきても違和感がないそのシルエット。
ある意味、和洋折衷の究極系といえるかもしれない。