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2015年10月20日火曜日

ナース

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

病院で登場する人型の怪物。ボブカットの髪型をした看護婦の姿をしており、
常にうなだれているため顔が見えないが全員同じ顔をしており、終始目を瞑り、口を閉じている。
紫のアイシャドーと口紅、何故か口から両頬まで
正方形をした紅いメイクをしているとも、血塗れともいえるものがある。
動きはとてもぎこちなく、病院の廊下を不気味に徘徊する。
鉄パイプを持った個体の他に、拳銃を持ったタイプも登場する。
攻撃速度は速く、複数体で出現することが多い。
特に拳銃での攻撃はガードできず、ダメージが大きい。
名前の意味はそのまま「看護婦」。

2作目から装いを変えて、続投した看護婦姿の怪物、ナース。
今度は鉄パイプだけじゃなく、銃まで引っさげてきた。
幸いにも銃を持ったタイプが大勢出ることはないので
遠距離攻撃で体力削られ続けるような事態にはならない。
この怪物の象徴は、見たまんま一作目の不憫な看護婦リサだろう。
あとはアレッサの看護婦に対するイメージだろうか。
ちなみに何故かヘザーを監視しているヴァルティエルが
この看護婦らしきものを嬲っている様子がある。
おそらくリサそのものであり、彼女はあの世界から未だ抜け出せないのだろう。
その様子は前作の三角頭とマネキンの姿を髣髴とさせる。
DVD「ART OF SILENT HILL」に収録されている
映像作品「袋(hukuro)」にはこのナースと思しき存在が登場している。

2015年4月29日水曜日

グラトン

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

裏世界の雑居ビルで登場する怪物。絵本に登場する怪物が、裏世界の力を受けて実体化したもの。
絵本の中では人間を捕食する怪物として描写されているが、実際には攻撃を仕掛けてくることは無く
動き回ることもない。しかし一切の物理攻撃が通用せず、巨体ゆえに通路を塞いでしまっている。
その先の道へ行くには、この怪物が登場する絵本を全て見つけ出し、
絵本に書かれた呪文「トゥ・フィ・エゴ・エリス」を唱えなければならない。
名前は「飽食家」の意。

何かが語りかけてくる、思い出せと。
ゲーム「サイレントヒル3」に登場する敵は主人公ヘザーに対して
直接に語りかけることはないが、その姿を現すことで彼女の何かに語りかけてくる。
この怪物の存在も、おそらく一作目をプレイしたことあるものなら、既視感を覚えるかもしれない。
その姿に見覚えはないが怪物の登場する絵本の内容は、一作目を髣髴とさせる。
更に畳み掛けるように絵本に登場する呪文の意味。ラテン語で「私はあなたであった、あなたは私になるだろう」。
その意味すること、そしてこの怪物を通じて語りかけてくる者の正体は・・・・
この怪物もまた一つの体に二つの口があり、今度はそれ自体が体の一部なのかサークル状何かに囲われている。
ちなみに間近で見ると、口の部分が震えており、その場で立っているだけとはいえ
非常に不気味である。ヘザーの謎を内包したこいつは何を語りたいのか?
以下、絵本の内容。

童話、始まり
むかしむかし、ある町の門に怪物が住みつきました。
 とてもこわく、とても悪い怪物です。
 人をつかまえては、むしゃむしゃと食べてしまうのです。

 町に住んでいる人は怪物がこわくて、だれも町の門には近づけません。
 町の外に出られなくて、とてもこまりました。
 それを聞いた王さまは、きしたちに命令を出しました。
 きしたちは、はりきって怪物をたおしに行きました。

『えいっ、やぁっ』
 ところがたいへん、怪物はけんできっても、やりでついても死にません。
 そしてきしたちは馬ごと、怪物にぱくぱくと食べられてしまいました。

 王さまはとても困りました。
 こまってこまって、うーん、とうなり声をあげるけれど
 どうしたらいいかわかりません。

 そこへ神さまに仕える巫女さまがやってきました。
 とてもやさしく、とても良い人です。
 王さまは巫女さまに怪物を倒してくれるよう、たのみました。

童話、続き
巫女さまは王さまの願いを聞いて町の門へとむかいます。
 やさしい巫女さまは何とか怪物を死なせたくなかったので
 説得してみようと思いました。

『うるさい、だまれ。食ってしまうぞ』
 だけど怪物は巫女さまの話を聞こうとはしません。

 それでも巫女さまは怪物に話しかけるのをやめません。
『人を食べるのはいけないことです』

 それを聞いた怪物は怒って、巫女さまにおそいかかり、
 なんと、巫女さまを殺してしまいました。

童話、終わり
王さまも町の人もやさしい巫女さまの死んだことになみだをながしました。
 あんまりみんなが泣くのを、かわいそうに思った神さまは
 巫女さまを奇跡の力で助けました。

 朝起きるように、巫女さまは目をさましたのです。
 巫女さまはもう一度、怪物のところへ行きました。

『ばかな奴だ、また死にたいのか』
『いいえ、死ぬのはあなたです』
 巫女さまは今度は怪物を殺すためにやってきたのです。

 やさしいやさしい巫女さまにとって、
 それはかなしいことです。でも仕方ありません。

『けんもやりもやくたたずだ。
 ゆみやもてっぽうもはねかえすぞ』
 おれは殺されないぞと、怪物は
 わらいます。でも巫女さまはけんもゆみやも使いません。
 ただ一言、じゅもんをとなえました。

『トゥ・フィ・エゴ・エリス』
 すると何ということでしょう。
 怪物は大きな、くるしそうなひめいをあげると死んで、消えてしまいました。

 おかげで町の人たちは、また門を使えるようになりました。
 だれもが、その巫女さまにたいそうかんしゃしたということです。
 めでたしめでたし。

2014年10月2日木曜日

スラーパー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

雑居ビル以降から現れる、床を這いずり回る怪物。
腕は肥大化し、革の袋で覆われている。
物音に敏感に反応する性質を持ち、集団で出現することが多い。
銃器で戦う場合は囲まれやすく、攻撃が早いため袋叩きにされることもある。
また常に床を這っているので攻撃がヒットしにくい。
死んだふりや閉所に潜むなど、狡猾な面を持つ。
尖った嘴で血や肉片を啜る習性を持ち、ダブルヘッドと同様に
肉に対して強い執着を持つため、ビーフジャーキーで陽動することが可能である。
名前の意味は「啜る者」。

主人公ヘザーの悪夢「サイレントヒル3」。
このスラーパーという敵は、おそらく本作随一の嫌らしい敵だろう。
なんといっても床に這いつくばってるため、まともに攻撃するには
武器を振り下ろす攻撃か、銃器による射撃が必要であり、
コイツに構うと一々面倒なことこの上ない。
しかも大抵こいつのいる場所は広い場所ではないため
必然的に相手をせざる負えなくなるため、全く始末におけない。
この怪物の象徴するものはやや不透明だが、見てくれは男なため
それに関連していることは確かだろう。這いずりまわる姿は幼児を想起させ、
神が誕生することへの恐怖と関連しているかもしれない。
一方でヘザーにのしかかって襲い掛かる姿は、暴漢染みている。
ヘザーとハリーのメイソン親子は教団から必要な追跡を受けている設定なため、
こいつのねちっこさは追跡者からの脅威が反映しているのかもしれない。

2014年2月25日火曜日

インセインキャンサー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

地下鉄以降から現れる、肉塊のような醜悪な姿の人型の怪物。
顔面らしい部分はひび割れとも、肉の谷間とも取れるようになっており、
そこから腐汁のような汚物が滲み出ている。頭部として機能しているかどうかは不明。
普段は地面に寝転がっているか、うずくまっており、ヘザーと隣接したり、攻撃を受けると襲い掛かってくる。
ある程度逃げ回ると疲弊したのか、最初にいた場所に戻って座り込んでしまう。
通常は鈍重な動きだが、ヘザーが逃げようとすると驚異的な速度で追跡してくる。
ぶよぶした外見とは裏腹であり、攻撃の速度も早い。
攻撃方法は両腕で殴る攻撃しかしないが、一発のダメージが高く、
殴られてしまうとヘザーが倒れこんでしまう場合がある。
さらに体力が極めて高いため、近接戦闘は非常に危険である。
ショットガンなどで攻撃すると倒れこみ、鼾のような音を立てながら、自己回復を行う。
倒すと何故か、風船のように死体が縮んで平べったくなる。名前の意味は「暴走する癌」。

立ちふさがる悪夢、ゲーム「サイレントヒル3」。
インセイン・キャンサーはその見た目通りパワー系の敵であり、
体力が高く、攻撃力も高いという厄介な敵である。
体力の高さと自己回復能力から、ハリー直伝の踏みつけ攻撃があまり効かない珍しい敵でもある。
しぶとい敵ではあるが、わざわざ戦う必要性のないため、無視するのが一番である。
無謀にも近接戦闘で喧嘩を売ろうものなら、貴重な回復アイテムを浪費する羽目になるだろう。
そのデザインのテーマはナムボディ同様「病」「死」なのだろうか。ナムボディ同様、テーマが曖昧である。
しかし名前に「癌」とあるように、確実に「病」をテーマにしているのだろう。
しかもコイツは本作唯一の自己回復能力持ちであり、もしかしたら入院時のアレッサの死んだような状態を象徴しているのかもしれない。
もしくは死んだと思っていた「神」の再来を意味しているのか、はたまた蘇った記憶そのものか。
望まぬ「神」を宿したアレッサにとって、「神」=「癌」のような気がする。
余談だが、コイツは見た目によらず、かなり移動速度が速いため一度見つかると逃げ切るのは至難の業。
しかしその巨体が動く様はなかなかの見物であり、軽快なフットワークを見せてくれる彼を一度はじっくり見てみるのも楽しいものである。

2013年10月24日木曜日

ナムボディ

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

凍えたような白い皮膚、鈍重な動きをする死人を想起させる怪物。
地下道で大量に現れる。常に不気味な鳴き声を発しており、
大型、中型、小型の3種類が存在している。
頭部のような部分には、目とも口とも思わせる穴が一つだけ空いている。
基本的に動きは遅いが、攻撃と回避のときは俊敏な動作を取る。
攻撃方法は体当たりのみだが、集団で攻撃してくることが多いため危険な場合がある。
ある程度の知能が備わっていると思われ、攻撃をバックステップで避けることがある。
名前の意味は「麻痺した身体」。

忌まわしき過去の記憶ゲーム「サイレントヒル3」。
地下道以降に現れる敵、ナムボディ。こいつ単体では何と言うこともないが、
集団に引っ付かれると、文字通り死ぬまで体当たりを食らわされる羽目になる。
ただしこいつ自体は動きが鈍い上に、索敵範囲が低いのかかなり近づかなければ
追いかけてくることもないため、実は積極的に襲ってくる奴らの中では一番無害でもある。
そのデザインのテーマはおそらく「」「」なのだろうが、
他のクリーチャーが明確にテーマがあるのに対して曖昧な部分が多い。
アレッサの身体状態含め、不完全な神の状態を示唆しているのではないかと思われる。
また穴のような部分はラスボス戦の穴のことを考えると、子宮を指しているのではないかとも考えられるが
それにしてもメッセージ性が低いため、あくまで憶測に過ぎない。

2013年8月26日月曜日

ペンデュラム

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

刃を生やした二つの頭部を持ち、剣のような手足を持つ奇妙な怪物。
遊園地、ショッピングモール、地下道などに大量に現れる。
金属的な体が特徴的で、金切り音を出しながら身体を回転させて移動する。
翼があるわけではないのに常に空中に浮いており、全身の刃で斬りつけてくる。
攻撃に対して反撃する性質があり、高速で突進してくるため回避は困難である。
空中に浮いているため攻撃が当たり難く、攻撃するなら打撃系武器よりも銃器が望ましい。
名前の意味は「振り子」。

甦る悪夢、ゲーム「サイレントヒル3」。
このペンデュラムが厄介なのは、狭い道で遭遇したときは為すすべもなく
一発ダメージを喰らう羽目になることだ。しゃがめばコイツの攻撃を避けれそうに思えるが
ゲームシステムの都合上、しゃがむことなど出来はしないため、なるべくライトを消して、
距離を取って逃げるか、近距離で威力のある武器で攻撃するのがいいだろう。
見ての通り、そのデザインはやはり「一つの体」に「二つの何か」をテーマにしている。
一つの体に二つの頭、それが上下逆転し続ける。これの意味する所はヘザーの過去に深く関係している。

2013年8月9日金曜日

ダブルヘッド

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

頭が左右に割れている、全身に包帯を巻いた犬型の怪物。
ショッピングモールなどで大量に現れる。
全身に火傷を負ったアレッサのイメージが具現化したもの。
攻撃方法は噛みつきのみ、しかし遠吠えで辺りにいる仲間を呼ぶことがある。
動きが非常に素早いため、打撃系武器では倒すことは難しい。
早めに倒したいなら銃器が一番だろう。
肉が好物であるので、ビーフジャーキーで多少の陽動が可能である。
名前の意味は「割れた頭」。

悪夢を忘れた親子にまた現れる悪夢「サイレントヒル3」。
本作のクリーチャーの大体は、アレッサとシェリル、そしてヘザーに関係する
ある共通点から生まれてきた存在である。
その意図するものは、ゲームのストーリーに大きく関わっており、
そこを自分なりに考えるのも、一つの楽しみかもしれない。
このダブルヘッドは1作目のグローナーを思い出す敵で、
対して強くないが群れたり、動きが素早いので、迅速な対応が必要となる。

2012年2月12日日曜日

クローサー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

遊園地、ショッピングモールなどに大量に現れる、主人公へザーが初めて遭う人型の巨大な怪物。
かつてジェイムス・サンダーランドの前に現れた怪物「マンダリン」が地上に降り立った姿。
その長く袋状になった太い腕で殴りつけ、腕の先端から刃を出して攻撃したり、
腕を振り回して攻撃する。攻撃するまでの動きは遅いがリーチと攻撃力は非常に高い。
たまに普通の攻撃と見せかけてフェイントを掛け、もう一方の腕で攻撃することもある。
攻撃してもひるむことがなく、打撃系武器で攻撃するのは少しつらい。
銃器で遠くから狙い撃つのが良い。名前の意味は「塞がる者」。

普段見える日常の世界から悪夢への転換「サイレントヒル3」。
その悪夢の最初の敵がこのクローサー。名前の通りヘザーの行く先を塞ぐように
立ちはだかり、倒した後も行く先々で出くわす。動きは遅いので脅威にはなりにくいが
残すと害になるので優先的に倒すことを心掛けた方がいいと思われる。
ちなみに「マンダリン」と同様の存在のためか、下半身をよく見るとスカートがあり、
どうやら女性らしい。さらに両腕の先が口のようになっており、
二つの口に、一つの体という、何か意味有り気である。

2011年9月19日月曜日

メアリー/マリア

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

水没したホテルの最上階で、ジェイムスを待ち受ける。
ジェイムスが求め続けたものであり、同時に認めたくなかった真実。
現実を直視したジェイムスの前に最後に出現する。
激しく罵りながら詰め寄り、怒りが頂点に達した時、
異形の姿へと変貌し、ジェイムスに襲い掛かる。
その姿はジェイムスの記憶の中のベットで寝ている
彼女の姿が具現化したものと思われる。
空中を浮遊しながら追跡し、接近すると首締めや触手で突き刺して攻撃してくる。
また中距離以上だと大量の虫による攻撃を仕掛けてくる。
銃器で攻撃するのが良いが、長期戦になる。
弾がなくなった場合、しばらくすれば自壊する。
ジェイムス・サンダーランドは三年前に病死したと思われた妻メアリーから
「思い出の場所で待っている」という手紙を受け取った。
半信半疑のジェイムスだが、誘われるままに思い出の場所「サイレントヒル」へと向かった。
そこで妻に容姿が似ているが、性格が全く違う女性マリアに出会う。
住人が誰一人としていないサイレントヒルの街を巡っていくうちに、
謎の怪物たちとの遭遇や襲い来る三角頭の存在、
内に闇を抱える人々との出会い、同じくメアリーを探す少女ローラ、
徐々に消えていく手紙の文面、三角頭に殺されては生き返るマリア、
そして穴を潜り抜け、落とされ、自ら落ち、通り抜けていくうちに、
サイレントヒルでの異常な出来事を重ねていった結果、
ジェイムスは自分が忘却した過去へと直面し、それを認めた。
妻からの手紙や妻の病死に関する一連の出来事はすべてジェイムスの妄想であり、
実際には病に侵され、肉体が衰え、精神も荒んでいくメアリーを
見るに見かね、ジェイムス自身が殺害していた。
だがメアリーが残した実際の手紙を読んだジェイムスは
彼女が精神を病んでも自分を愛していたことを知り、
殺したことを後悔、それを認めたくないために
3年前に病死したという偽りの記憶を作り出したのだった。
最期は自分自身と向き合ったジェイムスにより倒され、
ジェイムスは自分自身の妄想の世界に終止符を打った。そして・・・・

あいまいな 眠りの中で
夢見るのはあの町


サイレントヒル


いつかまた 二人で行こうと
約束しておきながら
私のせいでかなわなかった


私は一人でそこにいる


あの思い出の場所で
あなたを待っている




いつかあなたが来てくれるのを
待っている


だけど あなたは来てくれない


寂しさと哀しみの中で
いつまでも待ち続ける


私の許されない罪
あなたを傷つけてしまった私の罰


現実も夢と変わらない


私はいつもあなたを待っている
会いに来てくれることを祈っている


ベッドへ横たわり
変わらない天井を眺めながら
いつもそんなことを思っている




今朝 先生がやってきて
家に帰ることを許してくれた


今は少し落ち着いているけれど
良くなったわけではない


つまりそういうこと


それでも家に帰れることは
素直に嬉しい
それは変わらない


でも 私が家に帰ることを
あなたは喜んでくれるのだろうか?




病室に来るあなたは
いつもどこか苛ついている


私が嫌いなのだろうか
私が疎ましいのだろうか
私が憎いのだろうか


それも仕方ない


自分の未来がないと知ったとき
死にたくない生きたいとあがいた


どうして死ななくちゃ
いけないのかと泣き叫び
自分の焦りのままに
あなたを傷つけた




だから 私を嫌い疎み憎んでも
当たり前だと思う




それでも私は最期だから
ここに書き留めておきたい




私はあなたを愛している




私がこんなになりながらも
何年も側にいてくれたこと
本当に嬉しかった




ただ思いつくままに
言葉にするせいで
とりとめのない手紙に
なってしまってご免なさい


私が死んだら
この手紙をあなたに
渡してくれるように頼んでおいた


だから あなたがこの手紙を
読むときには
もう私はいない


忘れてとは言わない
忘れないでとも言えない


私が倒れ
そして死ぬまでの この数年間
あなたに枷をはめてしまったことが
私はとても哀しかった


あなたには たくさんのものを
もらっておきながら
何一つ返すことができなかった


だからもう あなたはあなたの
生きたいように生きて欲しい
ジェイムス




私は幸せでした」-メアリーからの手紙-

辛い現実を直視し、何度も繰り返すことで
自分自身と向き直り、本当の真実と対決する「サイレントヒル2」。
だが、彼女を再度殺してまで勝ち取る本当の真実は
果たしてそこまでの価値があったのか。
むしろこのまま妄想の世界へ落ちていくべきだったのか。
妻の屍を超えて、ジェイムスは何を想うのだろう。

2011年9月11日日曜日

エディー・ドンブラウスキー

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

サイレントヒルのアパートでジェイムスが出会った青年。
気弱な性格で、自らの肥満体系にコンプレックスを持っている。
そのため精神的に不安定な部分があり、被害妄想気味。
外見からして行動が鈍く、優しいお人好しのように見えるが
基本的に憶病なため、自分に関係の無い事には無関心であり、
自分より弱いものには大らかだが、相手が強気だと卑屈になる。
サイレントヒルに来る前はガソリンスタンドでアルバイトをしていた。
自分を虐めていた隣人の男の飼い犬を銃殺、さらに男の足を撃って逃亡。
その事件が引き金となり、サイレントヒルに呼ばれたと考えている。
サイレントヒルに来てからは、自分を蔑む人々や自分が殺した犬が見えたらしく、
異常な状況に置かれるうち抑圧されていた感情が徐々に露になる。
その末に狂気に陥り、ジェイムスを殺そうとする。
迷宮通廊奥の冷凍庫にて襲い掛かってくる。
手に持った六連発式リボルバーでの銃撃や殴打で攻撃してくる。
銃器で倒す場合、離れていると連続でリボルバーを使うので接近して撃ち込むのが良い。
打撃系武器の場合、こちらが先攻して体勢を崩すと反撃してくるので
攻撃したあとはなるべく離れた方が良い。

ピザでも食ってろデブ」と言ったら、すでに食っていた人、エディー。
設定上ただの人間のはずなのだが、戦闘になると近距離からのショットガンや
強力なライフルによる射撃を受けても、へっちゃらな武闘派(?)デブと化す。
ちなみに小説版では自分が殺した犬に追われていたようだ。

2011年9月7日水曜日

フレッシュリップ

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

病院に現れる、天井にぶら下がっているベッドに似た格子を付けた肉塊状の怪物。
下腹部に位置する器官には人の口に似た形状の物が確認でき、
ジェイムスを捕まえようとする、その姿は何かを訴えかけているように見える。
その正体はジェイムスが彼を罵る病床のメアリーに対するイメージが具現化されたもの。
三体で現れ、下についた足でジェイムスの首をつかんで締めつけや蹴りで攻撃してくる。
打撃系武器はあまり通用せず、銃器で狙うのが妥当。
名前の意味は「肉欲的な唇」。

主人公のジェイムスって人のことをどんなふうに見ているのだろう?
「サイレントヒル2」の敵は多かれ少なかれ、人に近い姿をしているが
この敵は他の敵と比べても、人間らしさがほとんどなく肉塊同然。
他の敵が人間じみてて不快感を感じたが、これはこれで不快である。
ちなみに筆者は打撃系武器が当たらなくて、詰みそうになった。

2009年8月25日火曜日

レッドピラミッドシング

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

アパートにて遭遇する「赤い三角頭」と呼ばれる存在。
赤い三角の兜の中身は異世界からきた罪人を裁く使者とも噂されている。
「赤の祭祀」というサイレントヒルの古の神について記された書物には
この「赤い三角頭」らしいものについての記述がある。
天使ヴァルティエルと何らかの関係があるらしい。
ジェイムスに襲い掛かるだけではなく、他の怪物を痛めつける時もある。
その正体はジェイムスの罪の意識とそんな自分を罰して欲しい
気持ちから生み出された、彼の分身であり自身を裁く死刑執行人。
手に持つ鉈で斬りつけられるのはかなりダメージを受けるが
鉈による振り下ろす攻撃は即死なので注意が必要。
攻撃するまでの動作は早くないので注意していれば心配はない。
あまり近づき過ぎても殴られたり首を締め上げられたりするので
長距離からハンドガンで撃つのが良い。
病院やホテルにも現れ、鋭い槍を突き刺す、または振り回して攻撃してくる。
病院地下や迷宮通廊では倒すことはできず、逃げることが先決である。
真実を悟ったジェイムスに最後の決着を着けるため
異界化したホテルのロビーに二体で現れる。
ある程度ダメージを与えると自害する。
名前の意味は「赤い三角錐のもの」。

「サイレントヒル」シリーズにおける
最も人気あるクリーチャー、三角頭。
当初登場するのは「サイレントヒル2」のみかと思いきや
最近は映画版、後期シリーズでも出るようになり
「サイレントヒル」シリーズの顔役になってきている。

アブストラクトダディ

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

迷宮通廊やホテルに現れる、人間とベッドが融合したような怪物。
過去のアンジェラとその父親の関係、トラウマが具現化した存在。
二体の肉塊が覆いかぶさっているように見える。
その形状は、父親がベッドに横たわる少女を襲っている場面そのもの。
素早く突進し、抱きついて攻撃してくる。
攻撃方法は抱きついてくるしかないが、狭い所で避けるのは困難。
普通に攻撃したぐらいでは怯まないので、ショットガンかライフルで攻撃するのが良い。
迷宮通廊のみ一体だけ現れるが、体力が通常より非常に高い。
名前の意味は「抽象的な父親」。

「サイレントヒル2」の魅力はやはり醜悪の中にある艶かしさだろう。
ここまで醜悪さを感じるデザインを考え、さらに艶かしさを醸し出す辺り
製作者は良い根性をしている(褒め言葉)。

2009年8月22日土曜日

マンダリン

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

市街、迷宮通廊やホテルの床下の金網にぶら下がって移動する怪物。
ジェイムスの妄想から生み出された存在であり、
理解されない、苦悩に打ちひしがれた思いの象徴。
腕の両端には口に似た形状のものがあり、ここから触手を出して攻撃してくる。
床下にいるので打撃系武器は通用せず、銃器のみで倒すことができる。
走っていればほとんど攻撃は受けないので、走ってやり過ごすのが良い。
倒すと金網の下へ、どこまでも落ちていく。
これが地上に降り立つと「クローサー」となる。
名前の意味は「官吏」。

まさか一切の打撃攻撃が通用しない
足下から攻撃してくるなんて、予想外!
にしても金網の下はいったいどうなっているんだろう。

バブルヘッドナース

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

病院や市街で徘徊する看護婦の姿をした怪物。
ジェイムスの歪んだ心が具現化した存在。
病床のメアリーをとりまく環境を連想させる。
異様に膨れ上がった顔を上下左右に振りながら鉄パイプを持って移動する。
ジェイムスが近づくと鉄パイプで突き刺したり、鉄パイプを振り下ろして攻撃してくる。
白衣のナースより薄汚れた白衣のナースのほうが少し体力が高い。
複数で出てくるときが多く、銃器で早めに倒すのが良い。
名前の意味は「風船頭の看護婦」。

シリーズ皆勤賞、とまではいかないが
ほとんどの作品に登場してくる看護婦の敵。
醜悪だが艶かしい姿はとても印象に残る。

2009年7月8日水曜日

クリーパー(サイレントヒル2)

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

市街、アパート、刑務所で出没する昆虫の姿をした怪物。
普段は直線的に移動しているだけだが、ジェイムスが近くにいると
突如方向転換して噛み付き攻撃を仕掛ける。
噛み付いた後は逃げていくことが多く、あまり深追いすると他の怪物とも
戦うはめになるので注意が必要。ラジオにはあまり反応しないが、簡単に見つけられる。
明るい場所あるいはライトが点いていれば、武器を使わず蹴り殺すことができる。
名前の意味は「這い回る者」。

今回も登場する嫌らしいヤツ。
ある場所では部屋一杯に群がっているときが
鳥肌モノである。

マネキン

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

アパート、市街、病院、ホテルに大量に出没する
下半身が上下についているような怪物。
その正体はジェイムスの性衝動がサイレントヒルによって具現化された存在。
最初は静止状態で身動き一つしないが、ジェイムスが近づくか攻撃すると動き出す。
下半身のような腕で殴りかかってくる。
倒す場合、銃器だと遠くから簡単に倒せる。
打撃系武器だと相手が間合いに近づいてから一気に叩けば良し。
名前の意味は「モデル人形」。

初遭遇時、闇の中でテラテラとテカる姿は
まるでゴキブリのようだ。

2009年7月3日金曜日

ライイングフィギュア

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

主人公ジェイムスが最初に出会った、
腕を拘束されているような姿をした人型の怪物。
その姿は何かに苦しんでいるように見える。
遭遇後、市街、アパート、刑務所、
迷宮通廊、ホテルといった所に大量に現れる。
その正体はジェイムスの苦悩がサイレントヒルによって具現化された存在。
体にある裂け目からガスのようなものを噴出してくる攻撃する。
普段は身悶えなながら移動し、倒れると高速で這いずり回る。
倒す場合、銃器だと楽に倒せる。
打撃系武器だと慎重に間合いとタイミングを計れば、容易に倒せる。
名前の意味は「横たわる形」。

初見で高速移動を見てしまうと
あまりの気色悪さにゲームを放り出しそうになったのは
良い思い出である。

インキュバス

ゲーム「サイレントヒル」に登場。

「神」の力により覚醒したアレッサに
『アグラオフォティス(赤い液体)』をかけたことにより
肉体を手に入れられず、中途半端に堕落した「神」と呼ばれる存在。
禍々しい姿だが、不完全な状態である。
一説には「神」の名を語る悪魔とも、邪神とも言われている。
稲妻で攻撃してくるのはインキュベーターと変わりはない。
こちらは宙に浮いているのでやはり銃器で攻撃するのが望ましい。
銃器の弾が全てなくなった場合、しばらく逃げていれば自壊していく。
名前の意味は「夢魔」。

インキュバスなのにバフォメット
なんて突っ込みはなしだ。

2009年6月30日火曜日

インキュベーター

ゲーム「サイレントヒル」に登場。

魂の片割れであるシェリルがアレッサと融合したことにより
「神」をこの世に産み出せる状態になり、
その内に宿る「神」の力と融合し、覚醒した姿。
アレッサの持つ神に対するイメージが投影されており、白い衣を身に纏っている。
結界のようなものを張っていて、打撃系武器では攻撃できない。
稲妻で攻撃してくるので周りをグルグル回りながら避けると良い。
稲妻を溜めている時に銃器で攻撃すれば、倍のダメージを受ける。
銃の弾が全て尽きた場合、逃げ続ければ勝手に自壊していく。
名前の意味は「未熟児の保育器」。

一撃一撃が必殺の一撃という
なかなかやり辛い相手だった。