2009年8月20日木曜日

黒騎士マルナク

映画「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」に登場。

本名アラリク・デ・マルナク。
中世時代のフランスにて悪魔崇拝で悪名を轟かせていたが、
親族であるアルマンドに裏切られ、復讐を誓うも
愛人である魔女マビリェ共々処刑された。
その首と胴体は別々の場所へと埋められたが、
マルナクは死して尚、アルマンドとその友人アンドレ・ローランドを
子々孫々まで呪い続けていた。そして現代、魔の力をもって復活を遂げる。
道楽として降霊会に参加したマリウス、ヒューゴ、
ポーラ、シルビアはマルナクの声を聞く。
マルナクはヒューゴの先祖であり、
とある修道院の地下に彼の首が、山村近くに体が埋まっているという。
マリウスらは好奇心からマルナクの死体を確認に、早速現地へ向かい、
やがて木箱を発見し、それを掘り出してしまう。
だが全ては復活を遂げようとするマルナクの罠であり、
マルナクは邪悪な力で発掘の手伝いをやっていた
村人やマリウスを操って村人や修道院の管理人を殺し、
胴体を見つけ、遂に蘇った。こうして現代に蘇った悪魔の騎士は、
シルビアを生贄にして魔女マビリェを甦らせる。
さらにポーラを捕らえ、彼女を操る。
残ったのはヒューゴと修道院の管理人の娘エルビラだけだ。
二人はこの異常事態に対抗する術を探した結果、
邪悪なモノから身を守れる魔除けのペンダント「トールの槌」を見つけ出した。
その夜、死んだはずの管理人の声が聞こえ、
マルナクの力により蘇った亡者たちが二人を襲う。
なんとか火を使って亡者を撃退したヒューゴとエルビラ。
そこへマリウスが現れ、ポーラを救おうと二人に呼びかける。
ついでに動かなくなった亡者たちを今のうちに焼いてしまおうと
マリウスとヒューゴは出かけるが、マリウスはまだ操られており
ヒューゴの隙をついて、散弾銃でヒューゴを殺す。
エルビラも始末しようとするが、持っていた魔除けのペンダントにより
マリウスは正気に戻る。マリウスはヒューゴを殺したことを悔いると
エルビラと共にマルナクを倒すことを誓う。
二人は黒騎士と魔女を倒すにはペンダントか銀の針の力しかないとわかる。
その頃マルナクとマビリェは儀式を行うため村人たちを襲い、
その心臓を喰らい、そしてマリウスとエルビラを供物にしようと企む。
その夜、操られたポーラが現れ、マリウスはこれをペンダントの力で
黒騎士の呪縛から解き、エルビラを襲ったマルナクを追い詰める。
マビリェは用済みになったポーラを殺すと、エルビラに襲い掛かるが
銀の針を刺され、白骨化して絶えた。
マリウスはなんとかペンダントでマルナクを弱らせるも
マルナクが投げた斧で殺され、ペンダントは地面に落ちてしまう。
息絶え絶えなマルナクはさらにエルビラを襲おうとするが
なんとかペンダントを拾ったエルビラは、
マルナクの額にペンダントを触れさせる。
黒騎士は断末魔の声を上げると、繋がっていたはずの首が千切れ
分かれた首と胴体から炎が燃え上がる。
かくして、悪魔の騎士は滅びるのであった…

ポール・ナッシー主演作「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」。
なんでもナッシーが一日で脚本を書いたとかで
テンポよくストーリーは進む(説明不足ともいう)
で、今作目玉の黒騎士マルナク。
泣き別れた自分の生首と胴体をくっつけ、
心臓食ったり、ゾンビ作ったり、魔女蘇らせたりと悪行の限りを尽くす。
ダニンスキー伯爵は狼男だったが今回は雰囲気だけ吸血鬼ドラキュラに近い。
やはりポール・ナッシーらしいモダンの中で息づく
クラシックな怪奇映画の雰囲気が素晴らしい(時代遅れともいう)。

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