2009年3月28日土曜日

ドラキュラ(オールドマン)

映画「ドラキュラ」に登場。
 
神への復讐から、血を糧に生き続けたヴラド・ドラキュラ。
15世紀中頃、ワラキアの王ヴラド・ドラキュラ公は
トルコ軍との戦いで奇跡的な勝利をおさめるが
最愛の王妃エリザベータは、ヴラドが戦死したという
誤報を聞き、砦から身を投げた。
自殺した霊魂は神に救われないことに知ったヴラドは
絶望の末、神に背き、神への永世の復讐を誓った。
1897年、英国人の青年弁護士ジョナサン・ハーカーは、
トランシルヴァニア地方にある城へやって来る。彼の前任者の
同僚レンフィールドは、この城で発狂してしまった。
城で彼を待っていたのは、ドラキュラ伯爵という老人だった。
ハーカーが彼を不審に思った時には既に遅く、監禁され、
3人のドラキュラの花嫁たちに血を吸われるが、決死の逃亡を図り、
修道院に保護される。ロンドンでは、ハーカーの婚約者ミナが、
夢遊病を患う親友のルーシーの看護をしていたが、
街中で不思議な男に出会い、心を惹かれる。その男こそ、
エリザベータと生き写しのミナを我がものにしようとするドラキュラ伯爵であった。
ハーカーの無事がわかり、結婚のためヨーロッパに旅立つミナは、
ドラキュラに別れの手紙を書く。絶望した彼は、衰弱したルーシーの命を奪う。
奇怪な影に怯え続けていたルーシーを調べていたヘルシング教授は、
吸血鬼と化したルーシーを退治し、吸血鬼狩りを決行した。
ロンドンに帰ったハーカーは、若返ったドラキュラを見て衝撃を受け、
教授とともにドラキュラの眠る柩の探索を行う。緑の霧となり、
ミナのベッドに入り込んだドラキュラは自分の血を飲ませようとするがためらう。
彼の愛の深さを知ったミナは、自ら血を飲んでしまう。
ドラキュラを倒そうとする吸血鬼狩り一行は、ミナを連れ、
城へ逃げ帰ったドラキュラを追跡する。夜になり、城内で一行とドラキュラは戦い、
深手を負ったドラキュラは屋敷に逃げこみ、その後をミナが追う。
苦しむドラキュラの胸にミナが杭を打ちこむと、息絶えたドラキュラの顔が
平穏な表情に変わっていった。そしてミナは、ドラキュラの首を切り落とすのだった…
 
コッポラ監督、ゲイリー・オールドマン主演映画「ドラキュラ」。
今までのドラキュラ映画よりも原作重視であるが、
主軸は男女の悲しい恋愛劇であり、
こうして血みどろロマンティック・ゴシックホラーとして出来上がった。
魔性の存在となっても妻の影を追う男ドラキュラ。
それを哀れみ惹かれてしまう女ミナ。
筆者が思うのは、男女の仲は非常に難しいということだ。

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