2008年12月28日日曜日

ジェダイア

映画「テキサス・チェーンソー」に登場。
 
ヒューイット一家で唯一、家族の凶行に真っ向から反対する少年。
レザーフェイスから被害者を助け、ヒューイット家から逃れさせようとする。

もはや惰性でテキサスのイカレ○ンチ一家を紹介しているような
してないような筆者。話が明後日の方向に逝きそうなので
ちゃんと紹介すると、ジェダイア君は異常性溢れる家族の中で
どういうわけか真っ直ぐで(家族から見れば歪な横に)優しく育った。
そんな彼は家族に謀反を起こし、被害者を助けようと奔走する。
やはり彼も拾われたか誘拐されたかして一家の仲間になったようだが
続編を観る限り、最近メンバー入りしたようで、
もしかしたら子どもだから殺されなかったのか?
囚われていた赤ん坊の件もあり、ヒューイット家は子どもには優しいのかもしれない。

2008年12月23日火曜日

スカー・プレデター

映画「エイリアンVSプレデター」に登場。
 
成人前の年若いプレデターの一体。
プレデターは成人儀式として一定周期(地球時間で100年)に
多数の惑星でエイリアン狩りを行なう。
それはあらかじめ目をつけた惑星の原住民(地球では古代アステカ文明人など)に
自分たちの技術を教え、エイリアンの繁殖施設を備え
内部が可変する迷宮を建造。周期ごとに原住民を媒体にした
エイリアンを繁殖させておき、一定の年齢に達したプレデター達は
そこでエイリアン狩りを行うのである。その際火器類は迷宮に置いてある物を
使用しなければならず、儀式に持っていけるのは
白兵戦用の武器に限定され、最終的にエイリアンを
すべて倒せば儀式終了となる。が、この儀式に参加したプレデターは
全ての困難を自分達で克服しなければならず
たとえエイリアンの異常繁殖、何者かが迷宮に進入して
火器を奪うなどが起きても戦いを最後まで続けなければならない。
もし手に負えない事態に発展した場合は、最終手段として小型核爆弾を
使用して施設ごと爆破し、エイリアンを全滅させるのである。
彼は地球の神殿で成人の儀式を受けるため、南極に二体の仲間とともに訪れる。
だが先に人間たちが迷宮へ足を踏み入れ、更には火器までも
奪われてしまい当初は火器を奪った人間たちを抹殺し、
火器を取り戻そうとするが女性冒険家レックスが
彼を襲おうとしたエイリアンを倒した事で彼女を戦士と認め、
行動を共にする事になる。三体のプレデターの中で
恐らく最も腕の立つプレデターであり、エイリアンクイーンにも立ち向かい、
勇敢な最期を遂げた。その遺体は仲間に回収され手厚く葬られる、
はずだったが、いつの間にか遺体はエイリアンに寄生されており、
プレデターの能力をもった新種のエイリアン「プレデリアン」の誕生のきっかけとなる。
(名前は、エイリアンの血で自らの顔に刻み込んだ傷(印)から由来する)
 
いやー、ますますヒーローチックになっていくプレデター。
今回のプレデターはなんとティーンエイジャー!?
真っ先に思い浮かんだイメージが某カメ忍者軍団であり、
筆者としては如何なものかと思ったが基本「成人」と「青年」の差なんて
一皮剥けているかいないかの差なんで、すぐにどうだってよくなりましたがね。
一作目、二作目とどんどん邁進していく(むしろ混迷していく?)プレデター。
さぁ、彼らの明日はどっちだ!以下スカーの装備品説明。
 
プラズマ・キャノン:エイリアンを一撃のもと、屠ることが可能。
ただし連射ができないので、物量戦に持ち込まれると厄介。

 
リスト・ブレイド:エイリアンを一刀両断できるが、エイリアンの酸性血液で
すぐに溶解してしまうため、使えるのはほとんど一回限りである。
 
ネット・ランチャー:左腕ガントレットの上に専用のランチャーを
追加装着するものでワイヤーはワイヤーソー等に見られる鋸歯を持ち、
壁面固定用のアンカーは巻き取り機構がついており、
拘束から逃れようとするほど拘束力が強まるもので軍用ナイフをも折る。
ただし、エイリアンの酸性血液の前には無力であり
エイリアンを捕獲するには向いていない(プレデターにその気はないだろうが)
 
スピア:これまでのプレデターが持っていた物とは違い
グリップの両端に小さな刃がついている。
 
レイザー・ディスク:「ハンター」の持っていたものとは違い
グリップの周りに六枚のブレードがついており、
このブレードはグリップ内に収納可能。
 
儀式用短剣:エイリアンの外殻を削り出したナイフ。
そのため酸性血液で溶けず、エイリアンの死体を解体などの多目的に使える。
 
ワイヤー:獲物を絞殺する、獲物を吊り下げるなどに使用。
 
コンピューター・ガントレット:迷宮の情報などを取得できる。

エルダー・プレデター

映画「プレデター2」「エイリアンVSプレデター」に登場。
 
長老と思わしきプレデター。
役職的な名称でもあるため、特定の個体を指すものではない。
他のプレデターと違い、髪が蒼いがこれが年齢によるものなのか、
族長の証であるのかは定かではない。
同族を倒したハリガン警部補に敬意を表して
1715年製造(地球製)のフリントロック式銃を渡した。
この銃の製造年から、プレデターが人間に接触し始めたのは
かなり昔だとわかる。また生き残った女性冒険家レックスに
エイリアンを倒した印を認め、自らのスピアを渡した。
ハリガンとレックスが会ったエルダーは、両者の姿や装備品の違いから
別人と思われる。レックスが出会ったエルダーは装備していた
リストブレイドが通常の物より長く、更には鎧やマントをつけていることから
かなり高位な存在かと思われる。
 
衝撃!プレデターの族長は青毛である!」なんて下らないことを考えながらも
その威風堂々たる姿はまさにリーダー!
彼の存在によりプレデターにも人間同様の階級があることがわかり
また一つプレデターの謎が解明(?)されたのである。

プレデター・ハンター

映画「プレデター2」に登場。
 
ロサンゼルスに現れた、ジャングルに現れた者の別個体。
ロス市警と麻薬シンジケートが銃撃戦を行なっているビルに
戦場の熱気に誘われ、シンジケートの構成員を惨殺後、姿を消した。
その後も麻薬王を襲撃したジャマイカ人らを殺害。
事件が混迷する中、遂には地下鉄内で事件を起こす。
その時、謎の殺戮者の正体を掴むべく独自に調査を行なっていた
ハリガン警部補と接触、その後プレデター対策部隊の陽動作戦にかかるも、
これを撃退する。ハリガンと死闘を繰り広げ、最期は自身の武器により
とどめを刺された。その遺体は彼の仲間たちとともに、
宇宙船へその姿を消した。武装はプラズマキャノン、
リストブレイド、スピアガン、スピア、レイザーディスク、
ネットランチャーと、ジャングルに現れた者よりも多彩であり
また体臭が強く、人間たちはフェロモンセンサーで
その存在を把握できた。ヘルメットを外すと赤外線ではなく
人間と同じ可視広域で見ることができる珍しい個体である。
 
ジャングル奥地で暴れまくった我らが「宇宙サムライ」は
遂にはアメリカに出現!今回のプレデターの存在により、
謎が多いプレデターの行動原理などがわかり
(妊婦は殺さない、武器を持ったものを優先的に襲うなど)
プレデターのキャラクター性を決定付けたといえる。
以下ハンターの装備品について。
 
ヘルメット:プレデター対策部隊が断熱素材の防護服を
着ていたことで、赤外線で相手を視認できなかったが
今回、可視光線のレンジを変える機能を持っていることがわかった。
また女性の体内の胎児をスキャンする能力も持つ。
今回の個体は地球の大気下ではあまり活動できず、
間隔を置いて緊急用マスクを口に当てて母性の大気を吸引している。
 
スピア・ガン:二股の槍に似た弾頭を射出し、対象を串刺しにする。
発射装置がどのような形状をしているのかは不明。
 
スピア:両側に鋭利な刃を持つ長さ約250cmの槍。
移動する際には50cmほどの長さに縮める事ができる。
プレデターの怪力もあって、壁を易々と貫くこともできる。
 
レイザー・ディスク:刃が付いた円盤状の武器で、投げると
相手を一定距離ホーミングし、ブーメランのように戻ってきて
回収することが出来る。(ただし、ディスクが反転するほどの
空間が必要)またそのまま手に持って使用することも可能。
不使用の際は腰に装備している。
 
ネット・ランチャー:相手を包み込んで拘束、壁面へ貼り付ける形で
拘束する際に手にはめて使用する発射機を用いる。
ネットを構成するワイヤーは非常に細い鉄線で
人の肌を簡単に切り裂く。不用時は左脛に装着する。

プレデター・ウォーリアー

映画「プレデター」に登場。
 
「プレデター」は宇宙の様々な星を渡り歩き、
その星に生息する猛獣・生物を獲物として狩猟することを趣味にもつ
人型知的生命体の種族であり、高度な科学技術を持つが、
彼らは何よりも戦いを好み、己の力のみで倒すことを誇りとしている。
それ故に自身の星の技術を極度に使わず、
驚異的な身体能力を生かしての肉弾戦を多く好む。
また狩猟の対象とする個体の中で、より強い個体を倒すことを好み
武器を持った獲物を集中的に狙い、仕留めることに大きな意義を感じている。
身体はヒトよりも一回り以上大きく、筋肉質。
耐久性に優れ、至近距離からの銃撃により傷を負うが、致命傷にならないことが多い。
体表は、爬虫類や水棲生物、昆虫類を思わせる模様が見受けられる。
顕著な身体的特徴として、口の部分が皮膜に覆われた4本の爪状の器官が、
正面から見て四角形を描くように配置されている。
これはそれぞれ独立して可動し、4本全てを大きく開くと、その奥に、
ヒトと同様の上下に開く顎が剥き出されるという二重構造となっている。
その爪状の器官の動きはカニ等の甲殻類を思わせる。
頭部には、一見ドレッドヘアーのように見える黒色で先細りの管が数十本生えている。
意識的に動かす事は出来ないようなので、恐らく頭髪に近い物と思われる。
血液は蛍光を発する緑色。ジャングル奥地に現れた個体の武装は
知られているプレデターの中で最もオーソドックスで、
肩にプラズマキャノン、腕にリストブレイドを装備している。
狩った相手の生皮を剥いで木に吊るす、一度に狩る相手は一人ずつなど、
プレデターの習性(流儀)を護っており、女性の捕虜も殺さなかった。
ゲリラに拉致されたCIAを救出しに派遣された特殊部隊を惨殺後、
更に派遣されたをもう一つの特殊部隊がゲリラを駆逐後、襲撃する。
光学迷彩により姿が見えない敵に圧倒される部隊員を次々と殺害。
唯一の生き残りダッチ・シェイファー少佐を追い詰めるも、
川に入ったことにより光学迷彩システムに不備が起き、
更には獲物を熱探知で視認していることを少佐に気づかれ
反撃されて逆に追い詰められる。最期は腕に装備しているガントレットに
収納されている小型核爆弾を起動させ、自爆した。
 
ジャングルの奥地で繰り広げられる驚くべき戦い。
一見ただの戦争映画のように見えたが姿が
見えない謎の人物の襲撃により一転、SFアクションへと変わる映画「プレデター」。
その第一作目のプレデターはまさに神出鬼没。
為すすべもなく倒される隊員たち。
その姿はまさにザンバラ髪の「サムライ」であり、
騎士道精神にも富んでいたことから人気が出て
今では一躍時の人ならぬ時の「宇宙サムライ」である。
後の設定上のミスから、このプレデターは成人か、若者かがわからないが
私個人の意見ではこのプレデターは密猟者のような者だと思う。
これは勝手な想像だが多分成人の儀式に失敗して、
勝手に人間を狩猟していたとかそんなような気がする。
以下、ウォーリアーの装備品の説明。
 
ヘルメット:最大の特徴とも言える装備品。
サーモグラフィー等の視覚補助装置と射撃武装用の
レーザーサイト・記憶媒体を取り付けられており、
様々な戦闘を経験するほど擬態能力は蓄積・強化されていく。
ヘルメットは可視光線をプレデターの視認しやすい赤外線に変換し、
彼らの視覚を強化するが、ヘルメットを外すとサーモグラフィー、
ズーム等の機能は失われてしまい、赤外線のみを可視領域とする
真っ赤な視界になる。温度差で生物と無機物を区別しているため、
攻撃目標が外気温と同じ温度のもので体を覆うと
視認できなくなるという弱点があった。
このため泥を体表に塗りつけた少佐を認識することが出来なかった。
またこの視覚システムに付随した機能として音声解析システムも有り
対象となる獲物の特定や録音した音声を利用した
かく乱などに使用する。流儀として特に強い獲物には敬意をはらい、
ヘルメットを外して挑む。ヘルメットを装着しなくても
地球の大気下で活動できるが、限界がある。
ヘルメットのデザインは各プレデターによって異なり、
一個体で複数のメットを持つ者もいる。
 
プラズマ・キャノン:左肩に装着している自動制御キャノン砲。
ヘルメットから照射される3本の赤いレーザーで狙いを定め、
発射されるプラズマ弾で対象を撃ち抜く。
砲身は背中のアームに接続されており、ヘルメットの視覚システムと
連動して照準の方向へ自動的に向きを変える。
弾数は無限だが撃った直後はエネルギーチャージの時間が
若干ながら必要なため、マシンガンのように間断なく連射することは不可能。
 
リスト・ブレイド:右腕ガントレットに装着している長さ約50cmの二枚の鍵爪状の刃物。
状況に応じて伸縮させることが可能。全プレデターの基本装備といえる。
 
コンピューター・ガントレット:左腕に装着しており、
このガントレットを操作することでヘルメットの視覚装置・光学迷彩装置の
調整が出来る。また三角形の装置もこのガントレットで操作する。
最終手段として自爆用の小型核爆弾も存在し、
使用時にはコンピュータのパネルを開き、特定のコードを入力する事で
自爆シークエンスが起動する。グレネードの弾頭の付いた弓矢で
少佐により光学迷彩装置の制御部が破壊された。
 
応急処置キット:戦闘で負傷した際に使用する。
内容物は外傷に対応する為の外科用品で構成されている。
プレデターの応急処置キットには鎮痛剤の類は入っておらず、
そのまま応急処置を行う。(かなりの激痛であり、大抵の場合叫び声を上げる)
これは主に止血と化膿防止のみを目的としたものと思われる。
 
メッシュ(または網状の服):地球で言う変温動物、
つまり爬虫類に近い存在であるためか温度調節機能のある
網状の服を着ている。編みタイツの様であり、機能的なものなのか、
ファッションであるのかは不明。コンピューターに繋がっており、
発生する特殊なフィールドによってカメレオンのように風景に溶け込み、
人間の目には見えないようにすることが出来る。
ただし条件によってその存在が人間に目視されてしまう、
基本的には周りの風景に同化させる光学迷彩装置である。
川の中に入ったときに操作不良を起こし、その姿を完全に現した。

ドクター・タン

映画「死霊のえじき」に登場。
 
下顎が完全になく、舌がだらりと垂れ下がっているゾンビ。
(名前はその舌が丸見えなところが由来し、撮影スタッフや映画ファンからの愛称)
 
映画「死霊のえじき」でほんの一瞬しか出ず、
彼は医師や博士だったのか?何故顎がないのか?
それで噛み付けるのか?といった謎(?)を残しながら
製作したトム・サビーニは「今までにないゾンビを出したかった」と言うとおり
圧倒的存在感を醸し出し、革新的な(?)技術によって生み出されたゾンビ。
今でも彼にはファンがおり、ガレージキットが売り出されるほどの人気者である。

2008年12月22日月曜日

リッチー・マダーノ

映画「アウト・フォー・ジャスティス」に登場。
 
麻薬課の刑事ジーノの幼馴染だったマフィア。
ジーノの同僚で友人のボビーを惨殺し、復讐を誓ったジーノに追われる。
重度の麻薬中毒であり、気に入らない者は躊躇なく殺すなど、
無意味な殺人を繰り返し、マフィア仲間からも厄介者扱いされていた。

個人的にウィリアム・フォーサイス悪人面してるので好きだ。
彼が演じたリッチーは麻薬中毒により凶暴化したマフィアであり
あまりに突拍子のない殺しを繰り返すので、異常性が高い。
例えば車がぶつかりそうになれば、ぶつかりそうになった相手を
その場で射殺。仲間ですら彼の犯行にはついてけず、
組織の面汚しなのでセガール扮するジーノ刑事に後始末を
まかせるなど、その恐ろしさは「仁義の墓場」のヤクザ並である。
だがセガール映画に出てしまったのは、出る映画を間違えたというしかない。
もう少し脚本を何とかすれば米製「仁義の墓場」になったかも知れないが
相手があのスティーヴン・セガールだったのが運の尽き。
セガール映画史上もっとも酷い殺され方をした悪人になってしまった。

フロスト

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
ナイトクラブ「ティティツイスター」にいた退役軍人の客。
ベトナム戦争に従軍していたことがあり、彼を除いて部隊は全滅。
仲間を殺されたことに我を忘れて怒り狂い、気づいたときには
敵部隊を壊滅させた過去を持つ。
襲い掛かる吸血鬼を怪力でねじ伏せるほどの実力を持つが、
彼も吸血鬼に・・・・・
 
セスリッチーのゲッコー兄弟、セックス・マシーンもさることながら
ほとんど武器を使わず怪力で戦う彼もまた素晴らしい。
そして彼以降だろうか、R・ロドリゲス監督作品では
何かと過去に伝説的な偉業を成し遂げた男が登場するようになる。

セックス・マシーン

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
ナイトクラブ「ティティツイスター」にいたバイカーの客。
店の人間が次々と吸血鬼へと変貌して襲い掛かる中、
それを華麗なるムチさばきで次々と倒す。
そのムチさばきもさることながら、彼の秘密兵器はその股間についたピストルである。
だが、彼もまた噛まれて・・・・
 
トム・サヴィーニ御大は何故こうもイカしてる(イカれてる)のだろう?
涙がチョチョぎれるぐらいカッコイイです。
画像は当初、秘密兵器こと伝家?の砲塔も載せる予定でしたが映画で見たほうがインパクトがある、画像を見るだけじゃ凄さがわからないのでカットしました。

2008年12月21日日曜日

リッチー・ゲッコー

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
本名リチャード・ゲッコー。凶悪な犯罪者兄弟「ゲッコー兄弟」の弟。
兄セスとは逆で、全てを滅茶苦茶にすることに無上の喜びを感じている。
婦女暴行、強盗、殺人など、悪行といえることは全てやっており
常に情け容赦が無く、病的なほど残忍であり、女と見ると犯すこと以外考えていない。
兄の言うことを聞けない、些細な事でキレる、常に落ち着きが無いなどトラブルメーカー。
兄を助けるためにわざと捕まり、兄がいる牢獄に入って二人で脱獄、
さらに銀行を襲撃し、人質を取ってメキシコへ逃亡を謀る。
だが兄が目を離した隙に、人質を強姦した上にに惨殺してしまう。
宿泊したモーテルにいたフラー一家を新たな人質にし、メキシコを越境した。
仲間との合流場所であるクラブ「ティティツイスター」に着いたが
そこは吸血鬼の棲み処で、彼は噛まれてしまう・・・・
 
この犯罪者、殺人鬼、強姦魔、キチガイ、鬼畜、と言う風に
その様は挙げるだけでキリがない。
そして犯罪においてヤることは全てヤッたというオールグッドな素晴らしい人。
その素晴らしい鬼畜を演じたタランティーノ。
彼が演じた役で一番の当たり役だと私は思う。

セス・ゲッコー

映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場。
 
凶悪な犯罪者兄弟「ゲッコー兄弟」の兄。
弟とは違い、常に冷静で無益な殺しはしない頭脳明晰、仁義を重んじるプロ。
だがその冷静さの所以は裏に冷徹さがあるからであり、
キレると何をしでかすかわからない。
刑務所に服役中だったが、弟のリッチーがわざと銀行強盗を起こして捕まり
同じ刑務所に入ることで脱獄に成功した。
その後はリッチーと共に銀行を再度襲撃、人質にとった中年女性を連れ
メキシコのエルレイを目指す。だが途中で酒を強奪しようと酒屋に寄ると
警官に出くわし、店員ともども殺害。酒屋を爆破した。
更にはモーテルで休憩途中にセスが目を離した隙に、
リッチーが人質をレイプした上に、殺してしまう。
メキシコ越境の手立てを失ったかのように見えたが、同じモーテルに
元牧師のフラー一家が宿泊していたので、彼らを拉致し、越境に成功する。
越境した先で、仲間のカルロスとの合流すべくナイトクラブ「ティティツイスター」を訪れる。
だがそこは吸血鬼の巣窟だった・・・・
 
弟が暴走してしまったときのキメ台詞「「You be cool !」 (クールになれ!)
カッコイイ・ピカロ(悪漢)。個人的にジョージー・クルーニーの役で
一番好きなのはセス役。ひたすらクールで、そしてカッコイイ。そこに惚れました。

2008年12月19日金曜日

ゾンビ-ブッチャー

映画「ランド・オブ・ザ・デッド」に登場。
 
生前は肉屋だったゾンビ。ビッグ・ダディに肉切り包丁の使い方を教えられ
ビッグダディに続いて二番目に武器の使い方を覚えたゾンビでもある。
 
個性的なゾンビが活躍する映画「ランド・オブ・ザ・デッド」。
彼を含め「ビッグ・ダディ」「ゾンビ-ブレイド」は「ゾンビ映画の新世紀アイドル3名」として
フィギュアでは名誉ある(?)紹介をされている。

ゾンビ-ナンバー9

映画「ランド・オブ・ザ・デッド」に登場。
 
生前は女子野球の選手だった女性ゾンビ。
最初はバットを手にしていたが、ビッグ・ダディによって銃の撃ち方を学ぶ。
 
映画「ランド・オブ・ザ・デッド」は珍しく、特徴的なゾンビが多く登場する。
(過去のロメロ作品において、 ありきたりなゾンビはあまりいなかったが)
彼女を含め他にも色濃いゾンビが登場し、
没個性な人間たち非凡なゾンビたち
蹂躙されていく様は実に痛快である。

2008年12月18日木曜日

ゾンビ-ブレイド

映画「ランド・オブ・ザ・デッド」に登場。
 
ナタを手に持つゾンビ。人を喰うよりも、切り裂くことの方が好き。
生前は暴走族だったらしい
(「暴走族-ブレイド」と同一人物らしい)

普通のゾンビはI want to eat !(食べたい)だが、
I want to kill cutting !(斬り殺したい)なゾンビは彼だけだ!

ポスタル・デュード

ゲーム「ポスタル」「ポスタル2」に登場。
 
どこかで郵便配達員をしていた、うだつの上がらない生活を送る
普通の男だったが突如として銃器を手に、町の住民を虐殺し始めた。
その殺害数は数えること自体が無謀というもの。
警官隊と暴漢たち、更に軍隊との激しい戦いを繰り広げた。
事件後アリゾナ州のどこかにある田舎町「パラダイスシティ」へと逃亡(?)、
残虐ゲーム製作会社RWSの社員になり、妻の尻に敷かれながら
キャンピングカーで生活していた。
だが、「パラダイスシティ」は犯罪組織や過激派団体、
ゾンビなどが潜む危険な町だったのだ。
そんなところで危険人物が普通に暮らせるわけがなく
ある日仕事場へ行くと社長からクビを宣告され、
直後「ゲーム反対団体」に襲撃をかけられる。またしても彼は事件を・・・・・・
ものすごい短気であり、常に銃を携帯している。偽札作りが得意らしい。
どういうわけか妻には頭が上がらず、いつも「おつかい」を頼まれている。
チャンプという犬を飼っているがいきなり小便を引っ掛けるなど、
躾ができておらず彼曰く「バカ犬」。ただし、主人思いな一面もある。
デイヴという資産家の伯父(?)がおり、カルト教団の教祖をしている。
(ここでは一作目と二作目の主人公を同一人物として扱っています)
 
PCゲーム界、史上最強の危険人物。
ゲームのシステム上、プレイヤーによっては
チョイ悪兄さんから凶悪大量殺人犯にまでなれるので
その性格は悪人を通り越して聖人の領域に達している。
黒人も白人も平等に殺してるんだぜ」の台詞通り、人種、老若男女、
宗教、その他諸々を平等に殺しており、「これはローマ法王の分だ
これが福祉の改革
これ以上なにか言うと俺はお前を打ち殺したいという
圧倒的な衝動を抑えられなくなるぞ
銃が人を殺すんじゃない、俺が殺すんだよ」 といった台詞からして
ある意味最高の平等主義、人格者といえる。
その戦闘力は常人の域を超えており、武器に至っては鉈、大鎌、大槌、
小銃、散弾銃、軽機関銃、重火器、火炎瓶、果ては可燃性の小便や
牛の頭までと幅広く活用しホラー映画の怪人以上に
殺人方法が豊富である。事件に巻き込まれる確立が
常人の倍以上にあるため敵が多く、ゲーム反対団体自然保護団体
イスラム過激派犯罪者肉屋レッドネック警察マスコットキャラ
ベジタリアン教会関係者有名人テロリストゾンビなどなど。
何故か奥さんがおり、いつも彼女の言うことを聞くあたり、
彼以上の危険人物なのではないかと推測されるが
これ以上説明しようがないor筆者の腕じゃ説明しきれません。

硫酸男(りゅうさんおとこ)

ゲーム「クロックタワー3」に登場。
 
本名ジョン・ヘイグ。一人暮らしの老人の家にお題目を着け侵入し
金目の物を奪ったら老人を殺害し、証拠隠滅に硫酸で溶かす
知能犯で殺人詐欺師。工場に硫酸を盗みに入った矢先に
警官に発見され銃撃戦の末、皮肉にも頭から硫酸を浴び死亡。
魔のモノの配下と化す。ランド親子のほか、証拠を押さえた記者を
殺害したと思われる。
ボス戦では硫酸をばら撒く為、遠距離戦が得意。
(イギリスに実在した殺人鬼、ジョン・ヘイグ-がモデルとなっている。)
 
色々な意味で方向性を間違えすぎた「クロックタワー3」で唯一好きなキャラクター。
見かけによらずお笑い芸人らしく、やたらとウケ狙いな行動が多い。
ゲーム内で流れるムービーの硫酸風呂の虐殺が大分まともだった分、
彼がいなかったら「クロックタワー3」は間違いなくクソゲーだった。
というか元々クソゲーか…

2008年12月14日日曜日

チョップ・トップ

映画「悪魔のいけにえ」「悪魔のいけにえ2」に登場。
 
本名不明。ヒッチハイカーとは双子である。
「テキサス州電動ノコギリ虐殺」事件当時は、ベトナム戦争に従軍したときに
ベトコンに鉈で頭をかち割られ、軍事病院に入院していた。
それが原因で脳が露出してしまい、頭に金属プレートを嵌めることとなった。
ヒッピーのような格好をしており、髪が少ないことを気にして
最初はカツラを被っていた。針金をライターで炙ってプレートを弄ることや、
その周りの肉を食べるが好きで「音楽こそが我が人生」とのたまうほどの音楽狂い。
双子のヒッチハイカーの死体を剥製にし、まだ生きているように扱っている。
戦争で怪我をしたお陰で軍から援助金をもらっており、
その金は一家のアジト「バトルランド遊園地」を買う資金にしたりと
家族の主な収入源となった。
(名前は頭をかち割られたことに由来する)
 
ソーヤー家」の中で一番の喧しさを誇る人物、それがチョップ・トップだ!
始終頭のプレートを弄くり、喧しい笑い声を上げ、わけの分からんことを叫ぶ。
そこが彼の魅力であり、筆者はその喧しい狂気に魅了された。
トビー・フーパー監督の息子ウィリアム・フーパーが監督し
現在製作中止になっている映画「オール・アメリカン・マサカー」では
生存しており、精神病院に入院しており、映画は如何に彼が病院に
入院したのかを彼本人の口から述べられる形で展開していくらしい。

フランシーヌ・パーカー

映画「ゾンビ」に登場。
 
TV局員で愛称は「フラン」。
件のゾンビ騒動により、TV局もまともな放送ができなくなり
恋人のスティーヴの提案により、スティーヴの友人ロジャー
ピーターとともにヘリで脱出を図る。 ヘリで放浪した先には

ショッピングモールがあり、そこで一旦休憩を取ることに。
だが、彼女以外の三人はここを占拠して悠々自適な生活をすることを強く薦め、
四人でモール内で暮らすことに。しかし恵まれた生活はロジャーの死と
相変わらずモールの外でうろついているゾンビたちにより
四人の精神を荒ませる。そして彼女はスティーヴの子を宿し、
周りから変に気を使われることに飽き飽きしていた。
そこで彼女はお荷物にならないため、皆のためにと
スティーヴからヘリの操縦や銃の撃ち方を学んでいく。
その後、暴走族の襲撃による、スティーヴの死に絶望しながらも
生きていこうと決心し、ピーターとともにヘリでモールを後にした。
 
70年代以降だろうか、少しずつだが芯の強い女性が映画に出てきたのは。
そんな女性の一人であるフランさんは最初はナヨナヨした、か弱い女性だが
子を身ごもるとあら不思議!俄然やる気が出て、ゾンビどもなんてなんのその。
しかし、ピーターとともにヘリで脱出するときに待っていたのは燃料不足。
脱出した彼らの運命や如何に!という希望とも絶望ともとれるラスト。
果たして某世紀末漫画のように生き残ることはできたのだろうか?

オールドモンティ

映画「テキサス・チェーンソー」シリーズに登場。
 
トーマスホイト(?)の父親。
助平で、若い女の尻を撫で回したりするのが好き。
家族からはそれほど重要視されていなく、本人は家族がやることに
口出しせず流されるままに生活をしている。
被害者の仲間に反撃されて足を撃たれて怪我をしたときに
ホイトの「手術」という荒治療を命令されたトーマスに右足を切断され、
ホイトに「バランスが大切だ」という理由だけで
もう片方の無傷の足も切断されてしまった。
以後車椅子生活をしており、ほとんど食わしてもらっている状態である。
(ホイトからは伯父さんと呼ばれているのでルダ・メイの兄弟の
可能性があり、詳細は不明)
 
こいつは特に異常かなという感じはしないが、俺は怖い。
なんてたって映画のモデルになったエド・ゲインにそっくりだから。
コミック版では少女をレイプして殺そうとしたりなど、
映画よりも目立つ活躍(?)をしており
その後のヒューイット家はトラビス郡の下水道を拠点としている。
見た目がかなり体調悪そうなのに、そんな小汚いところいかんでも…

2008年12月13日土曜日

スティーヴン・アンドリュース

映画「ゾンビ」に登場。
 
TV局で天気予報を担当していたヘリの操縦士。
フランロジャーからは「スティーヴ」と愛称で呼ばれるが、
ピーターからはヘリを操縦できることから「フライボーイ」と呼ばれた。
混乱が混乱を呼ぶ混沌とした状況から脱するべく、
恋人フラン、友人ロジャー、その友人ピーターとともに
ヘリで安全な場所へ逃げようとする。
途中ショッピングモールへ立ち寄り、必要な物資だけを積もうとするも
ピーターとロジャーがモール内を占拠することを考え、それに同調し
ゾンビたちを一斉掃討する作戦を展開する。
ゾンビ掃討後、贅沢な暮らしをしていくうちに物に対する欲望が強くなってゆき
これが彼自身の破滅を招くことになる。モール内の商品を略奪しにきた
暴走族が現れると、自分たちの物を奪われてなるものかと
先制攻撃をしかけるも、エレベーターに追い詰められ、腕を負傷し
更にエレベーターに流れ込んできたゾンビに噛まれてしまい、
自身もゾンビになってしまう。ゾンビは死ぬ前のことを覚えていることから、
四人で巧妙に隠していた秘密の通路を破壊して
ピーターとフランに襲い掛かるも、ピーターによって射殺される。
 
哀れなフライボーイ。もう少し欲を抑えればフランと幸せな生活が出来たろうに。
ゾンビになったスティーヴくんは筆者の心をグワシッ!と掴む
斜め45度の傾きのまま歩く。ここで明らかになることは
ゾンビは生前の記憶を保有していることであり、その証拠に彼は
皆で居住していた部屋への通路を隠していた壁を打ち壊した。
本編に登場するゾンビたちも“本能”(?)に従い、ショッピングモールへと集まっており、
頭ではアレは人ではないと考えても、やはりゾンビもまた人間なのであった。

ルダ・メイ・ヒューイット

映画「テキサス・チェーンソー」シリーズに登場。
 
トーマスホイトの母親。元々ホームレスのような生活をしており
その頃にゴミ捨て場に捨てられていた赤ん坊のトーマスを拾ったのが彼女だった。
異様なほどトーマスを溺愛しており、子どものときにトーマスが苛められて以来
ティーンエイジャーを憎んでおり、家族を馬鹿にするものを誰一人許さない。
肉屋を経営しており、自分の店にやって来た者がいると
家族へ連絡する役割を担っている。
 
ときたまにやたらと偏屈なおばちゃんはいるもんだ。それの恐怖版ともいえるルダ・メイ。
なおコミック版ではホイトが死んでから、その役割を補うように
リーダーセンスを発揮し、腕を切断されたトーマスに代わりの鉤爪を作った。

ロジャー・デマルコ

映画「ゾンビ」に登場。
 
フィラデルフィア市警のSWAT隊員。
死体の引渡しを拒否したプエルトリコ人たちがアパートに篭城し、
そのときの突入部隊の一人として加わっていた。
狂った同僚、生者が死者に喰われる、アパート内の凄惨な状況下のなか
彼は自分の仕事の終わり時を感じ、プエルトリコ人を見境なく殺していた
同僚ウーリーを射殺したピーターと出会い、TV局員のフラン
友人のスティーヴとともにヘリで脱出を図る。
ショッピングモールを見つけ、そこで物資を得ることになり
モール内のゾンビを蹴散らし、最上階のフロアの一部だけ占拠して
一応の安全を得るが、余裕を感じた四人はモール全体を占拠しようと、
トラックでモールの出入り口を塞ぐ作戦を実行する。
このとき警察の仕事から解放されたと感じていたロジャーは
いつにない開放感とともに、蘇った死者たちという新しい心への重圧、
戦い戦いまた戦いという状況の中、徐々に正気を失っていく。
結果、ロジャーは作業の途中にゾンビに噛まれてしまう。
その後4人でモール内の全ゾンビを皆殺しにし、モールは彼らのものとなる。
ありあまる物資を手に入れ、贅沢三昧の限りを尽くす数日間。
だがそれも長くは続かず、ゾンビに噛まれたことによる
発熱と苦痛にのたうちながらピーターに、自分が死んだら殺してくれと頼み、
息を引き取った。ピーターは彼の願い通りに、ゾンビとなって蘇った彼を射殺した。
 
SWAT隊員カッコイイ!私が一番最初に感じたことはそれだった。
ロジャーは淡々と仕事をこなすようにゾンビを排除していく。
しかし彼も少しずつ冷静さをかいていき、ゾンビに噛まれ、そしてゾンビへと変わる。
今まで「仲間」だった相手を殺す事ができるのか?
また自分がそうなったら…。っと考えさせられる人物である。

2008年12月12日金曜日

ホイト保安官

映画「テキサス・チェーンソー」シリーズに登場。
 
本名チャーリー。過去に朝鮮戦争に従軍したときに捕虜になり、
弱った仲間を食ったことが彼を喰人に走らせた。
ヒューイット一家を喰人にした張本人。
精肉工場の主任を殺害した甥のトーマスを捕まえようとした
ウィンストン・ホイト保安官を殺害。
ホイト保安官はヒューイット一家の住んでいる地域に残っていた
最後の保安官だったこともあり、その制服を奪ってホイト保安官になりすましている。
縄張り意識が強く、自分の縄張りに入った旅行者を狙っており
主に地域の農道あたりを巡回して獲物を探している。
意外なことにトーマスのことを家族としてちゃんと愛し
子どもたちに苛められていたトーマスを助けたことがある。
被害者に反撃され、車に轢かれて死んだ。
 
ホイホイと田舎にやってくる若者たちが大ッ嫌い鬼畜警官
生きるのも死ぬのも嫌になるほど拷問or罵声を加え
家族の絆とバランスを大事にする変人。
彼はなんといっても「テキサス・チェーンソー」シリーズ最大の見所であり、
毎度毎度彼が登場するたびに私がニヤニヤしてしまうのはそのためです。
けど決して「テキサス~」はホイトさんのPVなんて言っちゃ駄目だ。
余談だが漫画版では生き残っているようだが、実際は双子のハンクというらしく
一説によればホイトの偽名だともいわれている。しかしやっぱり死んじゃった合掌。

2008年12月11日木曜日

ヒッチハイカー(チャーリー)

映画「悪魔のいけにえ」「悪魔のいけにえ2」(死体として)に登場。

本名チャーリー(?)。精神的に不安定で自分を傷つける自傷癖がある。
墓荒らしをするのが日課であり、自分で作った死体できたオブジェを
記念撮影するのが趣味。ヒッチハイクしては不注意な旅行者を
彼の家族が住む家に引き込もうとする。
常時携帯している剃刀で襲い掛かってくる。
しかし犠牲者を襲っている最中にトラックに轢かれて死んだ。
その後双子のチョップ・トップが彼の死体を剥製にし、人形のようにしていた。
その死体には家族がもしものときのためにと、手榴弾を身につけさせている。
(公式上ではただヒッチハイカーと呼ばれ、本名は不明)
 
私が初めて「悪魔のいけにえ」を観たとき、演じていたエドウィン・ニール
「本当のキチガイ」かと見紛うばかりの演技をしていた。
彼曰く親族の真似をしていたというが、あそこまで鬼気迫ったモノを感じさせるとは
素晴らしいの一言である。

ドレイトン・ソーヤー

映画「悪魔のいけにえ」「悪魔のいけにえ2」に登場。
 
ソーヤー家の長男。テキサス州有数の料理人であり
チリコンテストで優勝もしている。
彼自身は殺しをあまり楽しんでおらず、本人は殺しに参加することはなく
料理に専念している。いつもはガソリンスタンドを経営しており、
獲物が来るのを待ち受けている。事件発覚後は各地を転々とし
料理コンテストに出て、懸賞を狙っていた。
職に炙れていることを気にしており、金に関してうるさい。
しかしチョップ・トップの支援金もあって、家族への権威を失いつつある。
レフティの襲撃により一族の最期を感じ、手榴弾を起動させ自爆した。
 
事実上、ソーヤー家の司令塔。彼がいなければソーヤー一族は
間違いなく初犯で御用になった筈だ。
しかし悲しき哉。彼の行為を家族は全くありがたみを感じず、省みないのであった。

ピーター・ワシントン

映画「ゾンビ」に登場。
 
フィラデルフィア市警のSWAT隊員。混乱した状況下の中、
冷静な判断力で仲間をまとめる。
錯乱して無差別殺人をするウーリーを止めようとするロジャーと出会い
ウーリーを射殺後、ロジャーに誘われフランスティーヴの四人でヘリで脱出を図る。
ヘリでの放浪の果てに、ショッピングモールを見つけ、
モール内にいたゾンビを掃討。その後はモールに住み着き、
食品や生活必需品にも困らない贅沢な暮らしをしていた。
全ては順風満帆だったが、友人であるロジャーはゾンビとなり
更にモールの商品を略奪しにきた暴走族により何もかも無茶苦茶にされ
閉め出したゾンビもまたモール内へと大量に入ってゆき、
今度はスティーヴもゾンビに。フランと二人だけになってしまった彼は、
彼女にヘリで脱出を促し一人モールに残って自殺を図ろうとするも、
思いとどまり、フランとともにモールを後にした。
 
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画では黒人が大活躍することが多く
その中で一番有名なのがピーターである。
そのカッコ良さというのは、もう筆舌できないほどで、
映像を見たほうがわかりやすい。今でもピーター役のケン・フォーリー
ファンの間で【ゾンビキラー】と呼ばれ、親しまれている。
そして映画「ゾンビ」を印象付けさせたあの名言
地獄が一杯となった時、死者が地上を歩きだす」 を言ったのは彼である。

2008年12月10日水曜日

暴走族-ブレイド

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモールの商品を略奪しにきた暴走族のメンバー。
鉈やナイフといった刃物を手に、襲い掛かる。
ピーターに狙撃され、モール内の二階から落下して死亡した。

感情移入不能!欲しい物は全て盗む!邪魔する奴は八つ裂きだ!
後のゾンビ映画にこんな凶暴な暴走族は登場したか?
いいえ。もし登場しても彼ほどの印象が残る暴走族はなかなかいません。
演じたのは特殊メイク担当兼スタント兼暴走族役という
偉業をなしとげたトム・サビーニ。「鉈でゾンビの頭をかち割る」シーンを
嬉々と演じていた姿は職人の鏡といえるだろう。

ウーリー

映画「ゾンビ」に登場。
 
フィラデルフィア市警のSWAT隊員。
好戦的な男で、アパートに立て篭もった
プエルトリコ人たちを見境なく射殺していた。
ロジャーがその凶行をやめさせようとするも止められず、
ピーターによって射殺された。
 
ゾンビ映画になくてはならないもの。それはキチガイである。
その記念すべき人物である彼は、日常の不満を
常に溜め込んでいた男であり、その溜まりに溜まった感情が
ゾンビ騒動により、一気にはじけて凶行に至るという
パニック映画に出てくる暴徒に近いものである。

2008年12月9日火曜日

グランパ

映画「悪魔のいけにえ」「悪魔のいけにえ2」に登場。
 
本名不明。ソーヤー一家の長であり、四人の息子たちと
死体の妻と一緒にテキサスの田舎のどこかに住んでいる。
息子のヒッチハイカー・チャーリーが言うには屠殺の名人で
昔は屠殺用ハンマーで腕を鳴らしていたらしい。
しかし彼の仕事場で新しく屠殺銃を使いはじめ、職を失ったという。
今ではほとんど死んだような状態であり、いつも安楽椅子に座っている。
筋力もあまりなく、屠殺用ハンマーを振るのも一苦労である。血を吸うのが好き。
 
生きてんのか死んでんのか(生きてます)不明なおじいちゃん。
シリーズ一作目の指から血を吸うシーンはいつ見ても鳥肌が立ち
レザーフェイス並みにバケモノじみた姿もさることながら
一体何考えてんのか全く不明であり、ボケ老人の恐怖版というべき存在だ。

パイケーキフェイス

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモール内でうろついていたところを、
暴走族によってパイをぶつけられたゾンビ。
パイをぶつけられたことに対して、戸惑いを隠せないでいる。
(名前は仮称です)
 
なんともまぁ、見事なほどコケにされているゾンビくん。
彼以外にも同じようにパイをぶつけられた者、炭酸水をぶっ掛けられる者、
皆が皆、暴走族に戸惑いを浮かべるのは、なかなかユニークな光景である。

2008年12月8日月曜日

M-16ライフルゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモールにいたゾンビ。
ロジャーと争い、そのときにロジャーの持っていたライフルを奪う。
生前は銃マニアだったのか最後までロジャーのライフルを持ち続けたが
ピーターが脱出する際にピーターのライフルを奪うと、
そっちの方が気に入ったらしくロジャーのライフルを捨てた。
(名前は仮称です)
 
変り種といえばそうだが、やたらと銃に固執するゾンビというのは確かに珍しい。
彼はちょくちょく登場し、何故かずっとライフルを所持して
どことなくその姿はユーモアが溢れているような感じがする。
もしかしたらロメロ監督とスタッフがジョークのつもりで
彼を登場させたのかもしれない。

ナースゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモールにいた看護服を着ている女性のゾンビ。
度々出てくる。
(名前は仮称です)
 
治療をするはずの看護婦が、逆に治療の原因を作る側に
回ったギャップが面白い彼女。
痛い注射よりも、もっと痛いことをしてくれそうだが
劇中では特に活躍がないのであった。

野球ゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモールでへたり込んでいたゾンビ。
ガラス越しから見ていたフランが、首をかしげると同じ真似をしていた。
(名前がないので、ここでは仮称として“野球ゾンビ”と表記してます)
 
周りにかなりヴィジュアル的に濃いメンツ揃っている中
彼は自分の行動で他と一線を駕している。
その絵になるような行動は、後の映画において「死者」の悲哀を感じさせる。

水着ゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
ショッピングモールの外で中に入ろうとガラスを押していた太ったゾンビ。
暴走族たちがモール内に侵入した際に、同じように中に入ってきたが
結局暴走族によって射殺された。
(名前は仮称です)
 
「太ったゾンビ」の元祖とまではいかないが、
やっぱり周りのゾンビが痩せた(?)ゾンビだけに結構目立つ。

ヘリコプターゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
民間の飛行場にいたゾンビ。
ロジャーに襲い掛かろうとするも、ヘリコプターのプロペラが
頭頂部を切断してしまい、絶命した。
(名前は仮称です)
 
大分前ですが「ゾンビ」の3バージョンを一気に買い集めたせいか、
こんなちょっとしか出ないゾンビも何度も観てると
愛着が湧いたというかなんというか。で、彼自身の魅力は
やはり「自滅する」ところである。他のゾンビはこれでもこれでもかと
人間に襲い掛かる中、彼だけ特に活躍もなしに死んでしまう。
これは彼だけにしかないアイデンティティといえるだろう。

ハレ・クリシュナ・ゾンビ

映画「ゾンビ」に登場。
 
ピーター、スティーヴ、ロジャー、フランの四人が見つけた
ショッピング・モールにいたゾンビ。知能は高く、フランが隠れている通路を
逸早く見つけ、フランに襲い掛かる。
駆けつけたピーターたちに殴り殺される。
 
ハレ・クリシュナ」とはヒンドゥー教の宗派の一つであるが
んなこたーどーでもいい。
やはりその真っ青な面ツルッ禿げ黄色い僧衣という変わった格好は
なかなか印象に残りやすい姿であり、それだからか最近フィギュア化された。

マチェットヘッド

映画「ゾンビ」に登場。
 
暴走族によってナタで頭をかち割られたゾンビ。
(名前はフィギュア化されたときの後付で、意味は鉈頭)
 
特殊メイク担当兼暴走族役のトム・サヴィーニによって頭をかち割られた彼。
彼もまたちょっとしか登場しないが、やはり頭をかち割られることもあってか
初登場時のその衝撃度はとてもすごい。
後にフィギュアにもなってることからかなりの人気者(?)のはずだ。

2008年12月7日日曜日

ボールドヘッド

映画「ゾンビ」に登場。
 
ヘリの給油所にてピーターに襲い掛かったゾンビ。
スティーヴがピーターを助けようとするも、あまりにも銃の腕が下手で
危なくピーターを撃ち殺しかねた。見かねたロジャーによって射殺される。
(名前はフィギュア化されたとき後付されたもので、意味は禿げ頭)
 
映画「ゾンビ」のビデオジャケットなどに頻繁に出てくる彼ですが
登場シーンはほんのわずか。だが、その姿はあまりにも有名である。
なんといってもほかのゾンビは無個性なものが多い中、
ビジュアル面において一歩秀でていたのもあって、
印象が強く残ったのでしょう。
なんといってもその爛れ顔が人気(?)の秘密である。

パトリック・ベイトマン

映画「アメリカン・サイコ」に登場。
 
ウォール街の一流企業で働くエリート・ビジネスマン。
高級マンションに住み、エクササイズに励み、ブランド物を買い求め、
婚約者、愛人、ガールフレンド、娼婦にも事欠かない完璧な男であり、
常に完璧な生活を求める。だが、その心は空虚であり、満たされない。
常に無関心で自分の名前を間違える同僚たち、仕事のストレス、
ライバルの存在、遂に抑えきれなくなった感情をライバルにぶつけ、
殺害してしまう。それ以来殺人衝動に駆られ、見境なく殺人を犯す。
殺人衝動の暴走、記憶の錯綜、妄想、後悔。
あらゆる重圧から解放されたはずが新たな心への重圧により、苦しめられる。
彼は自分の犯行を弁護士に告白するも弁護士すら彼に無関心で、
記憶の錯綜と妄想により彼自身、自分の犯行を説明できず、
誰にも信用されず彼はより深い虚無感に襲われるのだった。

良いこと尽くめなのに、更に何かを求めるのが人間というものであり
その道を歩んでいるパトリックくん。現在の状況に満足できない彼。
その状況は凄く羨ましい限りだが、本人は身が入ってないため、
何もかもどうでもよくなっている。
彼は富裕層特有の退屈をなくすべく、脱・退屈を目指し
適当に殺しまくるが、結局嫌になってきた。
もうイヤだイヤだとばかりに、泥沼化していき、もっと酷い状態になる彼の姿は
完璧人間が何やっても完璧なのは当たり前であり
彼の虚無感もまた完璧だという証明であった。

ジャド

映画「悪魔の沼」に登場。
 
木造のモーテル「スターライトホテル」の主人。
しかし、その正体は訪れた人間を大鎌で殺そうとする殺人鬼である。
帰還兵で戦争で足を負傷したため、片足が義足になっており
何か心に傷を負っているようで、行動に一貫性がなく感情の起伏が激しく
独り言が多く、いきなり黙り込んだり、饒舌になったり、怒り出したり、
悲しんだり、笑い出したりと得体が知れず、人を殺すときも突拍子ない。
殺害後はモーテルの横にある沼に飼っているワニに遺体や証拠を喰わせていた。
本人はワニを気に入ってる素振りをするが、突如悪態をついたりと、
ワニのことはそれほど好きではないのかもしれない。
被害者に反撃され、沼に落ちてワニに喰われた。
 
ブツブツ独り言を言っていると思ったら、いきなり大鎌持って襲い掛かってくる
ジャドのおじ貴。やることなすこと予想外の上を越えてゆく行動、
ワニを愛してるんだか愛してないんだか。とにかくわけわからん。
トビー・フーパー監督は「悪魔のいけにえ」以降は話題性乏しく
大抵駄作といわれるが敢えて私は言おう。
悪魔の沼」は「悪魔のいけにえ」がなければカルト作になっていたと。
ジャドさんの情緒不安定な魅力も然ることながら、
まるでラリッたような映像と音が、脳髄に直接叩き込まれるように映し出される
そんな映画、過大評価もしれないが私は好きである。

2008年12月6日土曜日

オバンバ

映画「バタリアン」に登場。
 
半ば白骨化した女の死体が蘇生したもの。
墓場から蘇った後、他の蘇生した死体たちとともに近くの葬儀場を襲撃する。
若者一人の頭に噛り付いたところを、スコップで背骨を切断され、
上半身だけ捕獲される。
常に「脳みそをくれ」と叫び、 何故脳みそが欲しいのかと聞かれると
「脳みそを食べると頭の痛みが和らぐ」と言い、 蘇った死体は
飢餓で襲っているのではなく頭痛から逃れるために人を襲っていることが分かる。
(名前は日本の配給会社である東宝東和が勝手に命名したもので、劇中では名前はない)
 
一大ブームメントを起こした(?)漫画「オバタリアン」は
彼女がいなければ描かれることはなかった。
そしてバタリアンが何故「脳みそ」を欲しがるのかという疑問に
悲しい答えをくれる。だからどうしたというわけではないが。

レザーフェイス(リメイク版)

映画「テキサス・チェーンソー」シリーズに登場。
 
本名トーマス・ブラウン・ヒューイット。
テキサスの精肉工場の女従業員スローンとその工場の主任との
不倫によって生まれる。1939年8月に精肉工場で作業中スローンは
男の子を出産するも、彼女は息を引き取り主任は奇形で生まれた息子を
不気味がり、赤ん坊は実の父親の手によって包装紙に包まれゴミ箱に捨てられた。
そこへゴミ捨て場を漁っていたルダ・メイ・ヒューイットが赤ん坊を拾い、
その赤ん坊をトーマスと名付け育てることにした。
6歳の時、自傷性の変性顔面異常症と診断される。
それ以降クラスメイトからイジメを受け、動物を切り刻むと言う異常性を持つようになった。
また、ヒューイット家特有の『異常なまでの縄張り意識』も持ち始めていく事になる。
イジメにより不登校になったトーマスは9歳の頃自分の生誕の場所、
精肉工場で働き始める。そこでの仕事は実の父親である主任によるイジメがあり、
決して楽なものではなかったが職場の同僚ラッキーと出会い、
初めて家族ではない他人の理解者を得た。だが友人であるラッキーは
ルダ・メイのお茶友達の親戚からトーマス誕生の秘密を聞いていた。
1969年、トーマスは21歳。精肉工場へ仕事に向かうと、ラッキーがいた。
ラッキーは主任にトーマスを説き伏せるように頼まれていたのだ。
主任が工場を閉鎖することを伝えるが、トーマスは聞き入れない。
そこでラッキーは彼の父親について言及する。そして激昂するトーマス。
それが初めて殺意を抱いた切っ掛けだった。
ハンマーとチェーンソーを手に入れたトーマスはその顔にラッキーの
顔の皮膚を被り主任をハンマーで殴った。
主任はなんとか保安官に電話するがチェーンソーで殺された。
探索に来た地元の保安官ホイトは帰宅途中のトーマスを引き止めるが
そこへ農作業車で通りかかったオールドモンティによって轢き殺された。
家族はその人肉を食卓に並べた。この時に殺した保安官の服を用いて、
ホイト・ヒューイットは保安官になりすまし、理不尽な理由で拘束しては、
拘束した者達を自宅に連れ帰ってトーマスに殺させ、
更にはその顔面の皮膚をトーマスのマスクにしている。
1973年に、叔父・ホイトが被害者の反撃により、
被害者の運転するパトカーによって轢死。
また、この時にトーマス自身も被害者の反撃により、肉切り出刃包丁で
右腕を切断されている。その後事件は露見し、その捜査にきた警官二名を殺害。
以後ヒューイット一家の足取りは不明。
 
リメイク版は虐められっ子で常にアングリーハートなレザーフェイスくん。
オリジナルはまだ茶目っ気があり、なかなか個性的だった彼だが
こちらのトーマスくんは「シンプル・イズ・ザ・ベスト!」の名の下
没個性だが凶暴性はそれなりにアップしている。
しかしそれ以上に凶暴で恐ろしい鬼畜叔父ホイトの登場により
影に隠れてしまった感も強いが、それにしても恐ろしい殺人鬼である。
ついでに家族構成について
 
被害者の仲間に反撃され、車椅子生活になった父親オールドモンティ
いつも豚肉などを売りさばいている母親ルダ・メイ
赤ん坊好きな痩せた女ヘンリエッタ
お茶好きな太った女ティー・レディ(本名不明)
保安官と偽っている伯父のホイト(本名はチャーリー)
家族の凶行を止めようとする歯並びの悪い弟ジェダイヤ
(彼らに本当に血縁関係があるか不明。
ルダ・メイがトーマスを拾ったように他の兄弟も拾われた者の可能性がある)
 
尚この設定はオリジナル脚本に準ずるものであり、本編ではラッキーの存在や一部の設定が異なる。

レザーフェイス(オリジナル版)

映画「悪魔のいけにえ」シリーズに登場。
 
エプロンにネクタイ姿でチェーンソーを振り回す、人肉マスクを被った殺人鬼。
本名ババ・ソーヤー。テキサス州にある田舎の一軒家に家族と住んでいる。
人肉を売りさばく肉屋のソーヤー家の四人兄弟の四男として産まれる。
人の顔を剥いで作った仮面をいつもかぶっている。
チェーンソーを片手に、近辺を訪れる若者達を追って
それを斬り殺し解剖して家具にしたり、売りさばいたりする。
巨漢であるがその足は驚く程速い。動物の骨をコレクションして
自分の部屋や台所に飾るのが趣味。家族には至って柔順であり
女装を趣味とし化粧をしたりドレスで着飾ったりもする。
 
チェーンソーでぶった切る殺人鬼レザーフェイス。
映画で一番の見物の殺人鬼なんだが、家族の中では
一番肩身の狭い思いをしている日陰者である。
家族がいないときに人を殺してしまったときのテンパり方が半端ではなく、
殺人鬼には珍しい「人を超越した」感じをあまり感じさせず
どちらかという親しみの湧きやすい、一風変わった人物でもある。
ついでに家族構成についても紹介。
 
屠殺の名人である137歳の父グランパ 
ミイラと化した母グランマ 
金の亡者となって人肉を売りさばく長男ドレイトン 
自傷行為が好きなヒッチハイカーの次男チャーリー 
音楽狂いで戦時中に頭に怪我をした三男チョップ・トップ 
チャーリーとチョップ・トップは双子である。
現在ソーヤー一家は行方不明。
 
追記:ここでは一作目と二作目の彼を紹介しています。
三作目や四作目は筆者にとって黒歴史なため、なかったことにしています。

ルーミス医師

映画「ハロウィン」シリーズ第1作~6作(第3作を除く)に登場。
 
本名サミュエル・ルーミス。
ハドンフィールドの殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズを
執念で追い続けた精神科医。マイケルとは、彼が6歳の時、
姉ジュディスを殺害して精神病院に搬送された際に担当医師として出会う。
8年もの月日を掛けてマイケルを研究し、彼が理性や善悪の判別が
出来ない危険な存在である事を悟った。7年間彼を監禁し続けるよう
病院側に警告し続けるも移送命令による移送途中に車を奪われ、
脱走されてしまう。それ以降マイケルが殺人を起こす度に現場に現れ、
様々な手でマイケルを追い詰める。しかし、謎のドルイド教団の司祭と
関わった際にマイケルの手首にあった「棘(とげ)」を意味する
ルーン文字の痣(それはドルイド教団が仕掛けた呪印であり、
肉親への殺意を駆り立てる「イバラの呪い」というものである)と同じものが
自らの手の甲に現れ、それから数年後にその影響によるものなのか
病によってこの世を他界している。
 
殺人鬼追いかける刑事ならぬ精神科医のルーミス医師。
よくぞ8年もの間、辛抱強く、化け物と睨み合いできたと
そこに関心がいってしまいそうだ。ただ事務処理してるだけが
医者じゃないとばかりにマイケルを追いかける追いかけるどこまでも!
な姿勢はもはやルパン三世と銭形警部といっても過言ではなく
彼の急死(演じたドナルド・プレザンスが死去したため)が悔やまれる。

チェザーレ

映画「カリガリ博士」に登場。
 
カリガリ博士の忠実な下僕。博士が勤める病院の夢遊病患者。
ハレシュテンバルの祭りで見世物「眠り男チェザーレ」として現れた。
見世物の内容は生まれてから23年も箱の中で眠りつづけていながら
あらゆる事を知っており、客の未来も判るというものだが
本当に彼にそんな能力があるか不明。博士に利用され、死を予言された人々を次々と殺していた。
主人公フランシスの恋人ジェーンが博士のことを調べていることがわかり
命令されて殺害しようとするも、彼女の美貌に心奪われ、彼女を誘拐する。
だが村人たちに追い回され、心臓発作でその奇異な人生に終止符を打たれた。

これほど面白い人相をした人間はなかなかいないだろう。
彼の不安を煽るようなメイクや顔の仕草は後の映画に影響をあたえ
また障害者の恐怖や障害者の悲劇といった物語にも影響を与えた。
また「実は主人公の妄想でした」という内容における映画においては
狂言回し」「その主人公のもうひとつの人格」「妄想のなかの真実」といった
役柄に影響を与えている。

ハーゲンタフ

映画「バタリアン」に登場。
 
「トライオキシン245」の効力によって蘇生した死体。
ユニーダ医療会社が医学用に保管していた死体であり、冷凍室で蘇生。
冷凍室の中で暴れていたので、社員であるフランクとフレディ、
バート社長が始末しようとするも、ゾンビ映画の定説である「脳を破壊」しても
死なず手足をバラバラにしても切断された各部位が勝手に動き続ける。
秘密裏に処分すべく、バラバラになっても生きている体を
葬儀場の主人アーニーに頼み焼却する。
だが、葬儀場の煙突から昇る煙の灰には「トライオキシン」が含まれており
それは空高く舞い上がると雨雲に混じり、雨となって地表に降り注ぎ
汚染された雨により近くの墓場に埋葬された死者たちが蘇ってしまい
焼却したことが裏目に出てしまう。
(名前は日本の配給会社である東宝東和が勝手に命名したものであり、劇中では呼称されていない。名前の由来はハゲでタフだから)
 
「バタリアン」ではタールマンやオバンバばかり目立っているが
彼のことも忘れてはいけないと思う。
なんといっても彼の存在は「バタリアン」が他のゾンビとは違うということを
文字通り体で証明してくれており、とても作品に貢献(?)しているのである。

2008年12月5日金曜日

柿崎 憲(かきざき けん)

漫画「野望の王国」に登場。
 
川崎中央警察署長。30歳、東大法学部卒。
性格は冷酷残忍であり、自分を邪魔するものは誰であろうと
持ち前の権力と実践力で抹殺する。国家公務員上級試験をパスした後、
警察庁に入ったエリート官僚である。大蔵省に入らなかったのは、
「警察こそは日本最大の暴力機構」という国家権力をより直接的に
利用できると考えたためであり、日本最大の暴力機構である警察を掌握し、
日本を支配する野望に取り憑かれている。
射撃の腕前は抜群、射撃の優秀な警察官を集めて
「柿崎親衛隊」を組織する等、人心掌握術に長けており、
車の運転技術にいたっては国際A級ライセンス保持者と互角以上である。
あくまでもエリートコースの腰掛として川崎中央署の署長に就任、
単なる点数稼ぎで橘征二郎を逮捕したものの、
橘征二郎の圧倒的な力の前に敗北。
この一件でプライドをズタズタにされた為に、橘征二郎邸の家宅捜索で
覚せい剤を発見(実際は柿崎が持ち込んだもの)して逮捕した。
しかし赤寺十朗の仕組んだ「川崎大騒乱」と言う策略の前に敗北。
征二郎の命令に従った赤寺に強姦される破目となる。
その後、貞操を失った恨みも加わり征二郎を心底憎むようになった。
そのため、「征二郎を倒す」と言う征五郎・片岡との共通の目的から、
二人と裏で手を握った。しかし最後の土壇場で征五郎の仕掛けた罠にはまり、
橘征二郎を公衆の面前で銃撃してしまう。
エリート警察署長から一転して凶悪犯となってしまうが、
重症の征二郎の息の根を止めるため銃撃事件をはじめとする
さまざまな凶悪事件を引き起こした。一旦は逮捕されるものの、
警察病院から拘置所に移送中に起きた事故(実際は過去の関係を話されることを
恐れた征五郎が実行した暗殺作戦)を利用して脱走。
日本最大の黒幕、大神楽了造に気に入られ、その側近となってからは、橘組壊滅に突き進む。
 
ノーコメント。敢えて言うなら、この男冷酷、凶暴、残虐、凶悪、残忍etc.につき
ただただ、強い。あらゆる面において。ムスカは確かに有能な策士だったが、
この男はそれに悪という悪を捻じ込んでできあがっている。
策士」の定説をあらゆる面で逸脱、超越、破壊しており
その圧倒的な存在と力は、バケモノを超越したバケモノ級という
半端な段階ではなくホラー映画や初代ゴジラ、GMKゴジラが与える
恐怖と同じものを出している。

カリガリ博士

映画「カリガリ博士」に登場。

主人公の青年フランシスの村で行なわれたハレシュテンバル祭に現れた興行士。
その目はどこか視線が定まらず、怪しげな雰囲気を醸し出している。
彼の見世物は「眠り男チェザーレ」で、彼は23年間箱の中で眠り続けており、
またどんなことを尋ねられても質問に答えられるという。
フランシスと一緒に見ていた友人アランは、自分がいつ死ぬか尋ねると、
明日死ぬという。そして次の朝に彼は何者かに殺された。
そして村では同じような殺人が多発しこれを怪しんだフランシスは
恋人ジェーンに香具師の身辺調査を頼む。
実は彼は博士であり、付近の精神病院の院長を務めており、
チェザーレはそこの患者である。また博士は狂っており、自分と同じ名前を持つ
見世物士が夢遊病者を操り殺人を行った本を所持しており、
彼もまたその見世物士と同じようにチェザーレを操り、殺人を犯させていたのだ。
そしてジェーンが自分のことを調査していることを知った博士は
チェザーレを彼女へと向かわせる。だがチェザーレが彼女に恋してしまい
彼女を誘拐するも、チェザーレは心臓発作で死んでしまう。
その死に取り乱した博士を皆で取り囲み、拘束着を着せ、独房へ。
全ては解決したかのようだが、これは全てフランシスの妄想であり
実際はカリガリ博士はフランシスが入院している精神病院の院長で
妄想を語りながら拘束衣を着せられ、取り乱すフランシスを見て
彼は「自分なら治療することが可能だ」と語るのだった。
 
全ての「実は主人公の妄想でした」ネタの原点である「カリガリ博士」。
映画の内容もさることながら、カリガリ博士の人物描写は
情緒不安定さを体中から発散しており、尚も怪しげな雰囲気を醸し出す
とても印象に残る人物として映った。彼そしてこの作品が
後の映画に与えた影響は、ジャンル問わずである。

ムスカ大佐

アニメ「天空の城のラピュタ」に登場。
 
本名ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。
政府の情報機関(通称「特務」)に属しており、階級は大佐。
常に背広を着ており、度の入ったサングラスをかけている。
その正体はシータと同じラピュタ王家の末裔である。
政府の密命を受けて謎の城ラピュタの調査をしていた。
暗号解読の天才であり、一瞬にして相手の暗号を解読する能力を持つ。
また旧約聖書やラーマヤナなどの古代文献を調査したり、
ラピュタ文字を解読するなど高い教養も併せ持っている知識人。
拳銃の射撃技術も相当な腕前で、離れた位置からシータの左右のおさげ髪を撃ち抜き、
中折れ式リボルバー(エンフィールドNo.2)の再装填を3秒で完了させている。
軍のラピュタ探索隊の指揮官であるモウロ将軍とは異なり
基本的には手荒な行為を好まない紳士的態度を見せるが、
ラピュタへと近づくにつれて冷酷且つ利己的な本性を露にする。
将軍を閣下と呼び、下手に出ているが内心では軽蔑しきっている。
王家の末裔としてラピュタによる世界統治のために
軍に協力する素振りを見せながら機会を伺っており、
偏執的な上昇志向を胸の内に秘めている。
遂には飛行石を入手、飛行石が示す光を手掛かりに、
ラピュタが存在する「竜の巣」へ向かう。ラピュタに到着したムスカは、
古文書に記された通路を抜けて中心部に辿り着くとラピュタの復活、
ラピュタ王への即位、全地上の征服を宣言する。
ラピュタの兵器とロボットによる軍への攻撃を急ぐが、
シータに隙を衝かれて飛行石を奪われ滅びの言葉「バルス」の発動で
発生した強烈な閃光により目を潰され
崩壊するラピュタの瓦礫と共に海へ転落した。
 
世界広といえど、彼ほど知られている悪役はなかなかいない。
その能力、狡賢さ、身分は後に「策士」とよばれる人物たちの描写に
多大な影響を与え「眼鏡かけると頭良くて、悪人っぽく見えるよね」という
定説のようなものさえ生み出した。
だが、それと同時に「策士は肝心なときに打たれ弱い」の定説も作られた。
その名言「事を急ぐと元も子も無くしますよ、閣下」
これは私の機関の仕事です。閣下は兵隊を必要な時に
動かして下さればよい。もちろん、私が政府の密命を受けていることもお忘れなく
これは僅かだが心ばかりのお礼だ、とっておきたまえ
言葉をつつしみたまえ!!君はラピュタ王の前にいるのだ!!
見せてあげよう、ラピュタの雷を!!!!
全世界は再びラピュタの元にひれ伏すことになるだろう!!
君のアホ面には、心底うんざりさせられる
素晴らしい!最高のショーだとは思わんかね?
あっはっは、見ろ人がゴミのようだ!!はっはっはっは・・・
ラピュタは滅びぬ、何度でもよみがえるさ!
次は耳だ!!ひざまずけ!!命乞いをしろ!!
3分間待ってやる!!
あ〜あ〜目がぁ〜目がぁ〜!!!あ〜あ〜目がぁ〜あ〜あ〜!!!!
は悪役らしく、また情けない素晴らしい台詞が多い。

2008年12月4日木曜日

ラスティ・ネイル

映画「ロードキラー」に登場。

本名不明。大型トラックに乗っている不気味な男。
フラーとルイスの兄弟はルイスが好意を抱く女性ヴェナを迎えに車で
コロラドへ向かってる途中無線を使って女性に成りすます悪戯を思いつき、
その悪戯相手がラスティ・ネイルと名乗る男だった。
弟のルイスは女と偽り「キャンディ・ケーン」と名乗り、彼を騙し続けた。
更に兄弟は自分たちが宿泊したモーテルの隣の部屋にいる
暴力的な男に出くあわせて恥をかかせてやろうと考えた。
「あなたに会いたいわ・・・・・12時に来て。おみやげにピンクシャンパン持って来てね」。
その夜、ラスティは男の部屋に現れ、騒がしい音を立てながら出て行った。
次の日、男は道路の真ん中に顎が欠如した状態で放置されていた。
男は一命を取り留めたものの、瀕死の状態だった。
その後兄弟は無線でラスティを聞きつけるも、驚くべきことに
自分たちの乗っている車の欠陥している部位を答えたのだ。
ラスティはなんと彼らを尾行していたのだ。ラスティのトラックは
彼らの車を追い詰め、押しつぶそうとした。
命乞いをしてなんとか見逃してもらった兄弟。ヴェナを乗せ、ネブラスカ州へ向かう。
しかしまたラスティ・ネイルの執拗な攻撃が始まり、やがて3人の車は炎上。
車を失った彼らを執拗に狙うラスティ。さらにヴェナや彼女の友人を誘拐、
紆余曲折の果て、間一髪で彼らは助かり、ラスティはトラックとともに死んだ。
と、思いきやトラックに乗っていたのは別の男だった。
そして救急車に積んであった無線から、またもやラスティ・ネイルの声が聞こえる。
その後の彼を知るものはいない。

錆びた釘の意味を持つ男「ラスティ・ネイル」。
たった一つの悪戯から、どこまでもどこまでも追い詰める!
映画「ロードキラー」は映画「激突!」の再来と謳われていましたが
トラックの運転手の姿は見えちゃうし、主人公の兄弟の馬鹿さ加減が鼻につき、
そういう意味ではあまり嬉しくない再来ともいえますが、
ただし展開は非常に早く、畳み掛けるように迫る狂人ラスティの恐怖が伝わり
飽きない良い意味でのジェットコースタームービーです。
最近続編が出来たらしく、そちらの方も観てみようかと思います。