2008年12月7日日曜日

パトリック・ベイトマン

映画「アメリカン・サイコ」に登場。
 
ウォール街の一流企業で働くエリート・ビジネスマン。
高級マンションに住み、エクササイズに励み、ブランド物を買い求め、
婚約者、愛人、ガールフレンド、娼婦にも事欠かない完璧な男であり、
常に完璧な生活を求める。だが、その心は空虚であり、満たされない。
常に無関心で自分の名前を間違える同僚たち、仕事のストレス、
ライバルの存在、遂に抑えきれなくなった感情をライバルにぶつけ、
殺害してしまう。それ以来殺人衝動に駆られ、見境なく殺人を犯す。
殺人衝動の暴走、記憶の錯綜、妄想、後悔。
あらゆる重圧から解放されたはずが新たな心への重圧により、苦しめられる。
彼は自分の犯行を弁護士に告白するも弁護士すら彼に無関心で、
記憶の錯綜と妄想により彼自身、自分の犯行を説明できず、
誰にも信用されず彼はより深い虚無感に襲われるのだった。

良いこと尽くめなのに、更に何かを求めるのが人間というものであり
その道を歩んでいるパトリックくん。現在の状況に満足できない彼。
その状況は凄く羨ましい限りだが、本人は身が入ってないため、
何もかもどうでもよくなっている。
彼は富裕層特有の退屈をなくすべく、脱・退屈を目指し
適当に殺しまくるが、結局嫌になってきた。
もうイヤだイヤだとばかりに、泥沼化していき、もっと酷い状態になる彼の姿は
完璧人間が何やっても完璧なのは当たり前であり
彼の虚無感もまた完璧だという証明であった。

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