2009年8月29日土曜日

アオザメたち

映画「ディープ・ブルー」に登場。

アルツハイマー病の治療薬開発のため飼育されていた3尾の鮫たち。
脳組織から治療薬を作るはずだったが
脳が小さすぎて取り出せなかったため、遺伝子改造を施し、
体長8メートル、高度な知能を持った巨大鮫となった。
それぞれGen1、Gen2、Gen3と名づけられ、
海洋医学研究施設アクアティカにて育てられる。
しかし高度な知能を持ったために脱走計画を練り始める。
太平洋上に建造された海洋医学研究施設アクアティカ。
スーザン・マカリスター博士は、サメ専門家のカーター、
学者のジャニスとジム、設備エンジニアのトムらを助手に、
マコシャーク(アオザメ)の脳組織を利用して、
脳の老化を防ぐ新薬開発の研究に邁進していた。
その研究に危惧の念を抱いた投資家グループの代表として
著名人でもあるラッセルがアクアティカにやってきた。
彼の見守る中、一番巨大なGen3から脳細胞を取り出す手術が始まる。
手術は成功するようにみえたが、鮫は突然、近くにいたジムの腕を食いちぎる。
襲来したハリケーンに乗じて、研究所から抜け出そうと襲いかかったのだ。
ジムを担架に載せ、救助ヘリに引き上げようとするが、
担架を吊り上げていたワイヤーが故障。海中に落とされた
ジムの担架をGen3がくわえ、海中の実験室の壁にたたきつけた。
ワイヤーで引きずられたヘリもまた制御室に激突、
アクアティカは機能が停止し、実験室に浸水が始まる。
閉じ込められた彼らは必死で脱出を図る。
堅牢なはずのアクアティカは徐々に浸水し、彼らは次々に
そこへ入り込んで来たサメの餌食となり、スーザン、カーター、
そしてコックのプリーチャーだけが海上に到達した。
だが、海へ逃れようとするサメを殺そうとしてスーザンは犠牲となり、
死闘の末にサメを倒したカーターとプリーチャーだけが生き残るのだった。

ジョーズ」の衝撃が再び映画「ディープ・ブルー
サミュエル・L・ジャクソンが混乱する一同を一喝、
場を落ち着かせた瞬間、サメに喰われるシーンはとても記憶に残る。
本作も「ジョーズ」よろしくバッタモンが多く作られたのはいうまでもない。

コックローチたち

アニメ「オギー&コックローチ」に登場。

猫のオギーを毎度困らせる、三匹のゴキブリたち。
ジョーイは三匹の中で一番背が低いが、
三匹の頭脳であり、リーダーを自称している。
ただし、他の二匹が彼の計画を愚策だと蔑ろにするため
(実際は最良の計画であることが多い)時々単独行動をする。
マーキーは三匹の中で一番が背が高く、口臭がとても臭い。
しばしば他の二匹が何をしていようと気にしてないときがあるが
他の二匹が起こす騒動を楽しんではいる。
趣味は少女や人形とデートすることと、本を読むこと。
ディーディーは三匹の中で一番太っており、大食漢。
絶えず空腹で、二匹を尻目に何もかもを貪る。
その食欲は狂的な部分があり、時に自身の体の何倍もの大きさのモノを食し
有機物、無機物を問わず、明らかに有毒なモノさえ平然と食す。
(画像左上から下へジョーイ、マーキー、ディーディーの順)

フランス産アニメ「オギー&コックローチ」。
筆者、このナンセンスなドタバタアニメが好きで
毎回楽しみにしていました。
トムとジェリー」の二番煎じというなかれ、
こちらのゴキブリたちはただのゴキブリであらず、
とてつもなく下品で悪辣である。
ゴキブリが下品であるのは当然であるが(世のGさん、すみません)
輪をかけて下品な上に、カートゥーンならではの苛烈で残虐な方法で
猫のオギーを廃人にまで追い詰めること多々あり、事実上の天敵。
この小さな悪魔相手にあらゆる手を尽くし対抗するオギー。
オギーが圧倒的被害を被ることが多いが、
ゴキブリたちも相当の痛手を追うこともあり、
こんな天敵同士ながら、ときに理解しあえることもあると、
まぁとても複雑な関係である。
ちなみにこのアニメ、台詞らしい台詞がなく
擬音と映像で楽しめるため、全世界でも通じる特質がある。

2009年8月28日金曜日

ゴルゴタン

映画「ドグマ」に登場。

ゴルゴタの丘で処刑された人々の
垂れ流した糞尿から生まれた怪物であり、糞の悪魔。
世界の滅亡を企む悪魔アズラエルが刺客として送り込み、
堕胎医ベサニー、ジェイ&サイレント・ボブの前に襲い掛かる。
凄まじい悪臭を放ち、糞の塊を投げつけてくる。
強力な力でベサニーたちを追い詰めるも、
ボブが持っていた消臭スプレーの前に敗れる。

東西南北、いたるところを探しても
これほど汚らしい怪物はいないだろう。
登場シーンにおける便器の中から溢れ出る様子は
ああ、世の中は混沌で満ち、溢れている」と感じるほど感慨深い(?)。
そしてこんな化物を相手にするには、いくつ勇気があっても足らないが
悪臭を我慢する精神と消臭スプレーがあれば勝てるのである。

テッドブロイラー

ゲーム「メタルマックス2」に登場。

極悪非道な武装組織「バイアス・グラップラー」のグラップラー四天王の一人。
炎を操る怪人で、主人公の育ての親の仇。主な任務は人間狩り。
主人公の育ての親であるマリアを殺害し、主人公に重傷を負わせた。
その後、バイアスシティにて主人公を待ち受けるも
打倒「グラップラー」に燃える主人公の前に敗れる。

ふしゅるるる・・・・邪魔するヤツは殺す!
このテッドブロイラー様が丸焼きにしてくれるわ!ガガガーっ!


がはは!逃げろ、逃げろ!早く逃げないと真っ黒こげだガガーっ!

某世紀末漫画のような役割を担うテッド様。
なんといっても再戦時の火力がもはや鬼畜のレベルであり
精神的に肉体的にここまで主人公(プレイヤーも)を痛めつける
悪役は少ないだろう。DQのゲマに通じる悪辣さが詰まっている。

2009年8月25日火曜日

死の王

映画「死の王」に登場。

少女が描いた絵。生きるのをやめさせる王様らしい。
ひたすら何かの絵を描き続ける少女。
どこかに男の死体が無造作に置かれている。
月曜日、手紙を書く男。手紙を書き終え、会社に辞表を伝える。
身辺整理をすると、睡眠薬を飲んだままバスタブで自殺する。
どこかに置かれている男の死体が徐々に腐っていく。
火曜日、ナチスの拷問ビデオを借りた男は
月曜日の男からの手紙を受け取る。借りたビデオを家で観る男。
同居する女から小言を言われ、女を射殺する。
男は血が飛び散った壁に額をかける、という映像が流れる首吊りした男の部屋。
水曜日、恋人と別れたのか、喪失感の漂う女性が雨の降る公園で一人の男と出会う。
男は妻とのセックスについて苦悩していた。
女性はピストルを取り出すと男に向け引き金を引く。
しかしピストルは装填されておらず弾は出ない。
男はピストルを受け取ると弾を装填し、自らの口内へ発砲する。
木曜日、峡谷にかかる鉄橋。そこは自殺の名所であり、
橋の全貌と自殺者たちの名前が映し出される。
どこかに置かれている男の死体がいよいよ腐敗が進み
皮膚が剥がれ、肉が落ち、内臓に蛆が沸いてくる。
金曜日、一人の夫人が向かいの窓から見える男女の情事を羨望の眼差しで見つめる。
再び男女の姿を間近に見ようとドアから覗こうとするが
部屋からは何の気配もない。ドアの下に挟まった手紙を読むと
それは件の男女の遺書だった。部屋の中、ベッドで血まみれになっている男女。
土曜日、刑事らしき男達がフィルムを検証する。
フィルムには拳銃を持った女が映し出されていた。
自らの体にカメラを取り付けると、ライブハウスに乱入。
女は無差別に客やバンドマン、ライブハウスにいる人間を射殺するが、
最期は女が射殺され、フィルムは終わる。
どこかに置かれている男の死体は白骨化していた。
日曜日、男が悲鳴を上げ、壁に頭を繰り返し繰り返し打ちつけて死ぬ。
絵を描き続けた少女が「死の王」について一言告げる。
描きあがった絵は王冠を被った髑髏のような姿をしていた…

死の王様は生きるのを止めさせる

衝撃的映画「ネクロマンティック」で
あまりにも過激すぎる」という理由でドイツ当局から
マークされている男、ユルグ・ブットゲライト監督。
死の王」は洒落た音楽と共にグロテスクな映像が
流れる本作の幕を閉じるときに現れるだけだが
それだけでも何故かかなーり記憶に残る。不思議な存在である。
ひたすら自殺に関連する登場人物と腐敗する死体がぶっ通しで流れる。
何故かとても芸術的と感じるとともにイヤーな気分になり
そこが面白いとも感じるが、別段映画の物語は面白くない。
そんなんだけど不思議な魅力に満ち、そして死ぬのが嫌になる。
筆者はこの映画と「イレイザーヘッド」「ネクロマンティック
シュラム」を観ると、何故か死にたいなんて思わなくなるんだよ。
登場する死が一様にグロテスクだからなのかは知らないが、
暗い気分のときは、これ一本。
憂鬱な気分を取り払ってくれて、ありがとうユルグ監督!

ジャンガ

ゲーム「風のクロノア」シリーズに登場。

猫のような姿の長身の人物。 年齢不詳。
右目が黄、左目が青のオッドアイで、「キキキキ」と笑うのが特徴。
毒の爪のジャンガの異名を持ち、「プワズンクロウ」と言う毒の爪を武器にしている。
その他に、毒の泡を飛ばす「ジャンガバブル」、カッターや分身攻撃を仕掛ける。
かつてガンツの父バッツと組み、最高のコンビと言われていた賞金稼ぎ。
しかし実際はバッツを利用していただけで、最後には彼を裏切り殺害している。
ガンツの執念の前に破れ、命乞いの末に見逃されるも
またも不意打ちでガンツを襲い、庇ったクロノアを負傷させた。
その後ガンツに撃たれて崖から落ちる。生死不明。

ファンシーなキャラクターが多く登場するゲーム「風のクロノア」。
ジャンガは姑息な敵ながら最後まで悪役らしい悪役だったのは
賞賛に値する。やはり悪役は最後まで
己の意志を曲げないところにこそ魅力があると思う。

消防士マヌー

映画「REC/レック」に登場。

とあるアパートで異常な事件に巻き込まれる消防士。
アパートから通報があり、夜の消防士達の密着取材しにきた
レポーターのアンヘラとカメラマンのパブロ、
マヌーと同僚のアレックスは一緒に出動した。
何事もなく終わるはずの仕事だったが、
老婦人の豹変、喉を噛み裂かれた警官、
上階から落ちてきた同僚アレックス、
向かった先のアパートは謎の感染症が蔓延していたのだ。
アパートは政府により封鎖され、襲い掛かる感染者を退き、
下水道に繋がっている通路から脱出を図ろうとするアンヘラ、パブロ、マヌー。
3階の部屋にある鍵を探すべく、マヌーは部屋の外で感染者の見張りを、
アンヘラ達は鍵を探す。なんとか鍵を見つけ出し、部屋の外へ出る二人。
マヌーの姿を探すと、階下に恐ろしい叫び声を上げている彼の姿が…

今回の惜しかった人は消防士のマヌーさん。
いつも通り、すぐに片付くはずの仕事が一転。
戦場顔負けの修羅場と化す。だが相棒が死のうが化物になろうが
ハンマー片手に頑張る凄い人。
けどやはりパニック映画の法則には逆らえず、
目を離した隙に感染者に!
残念ながら某カナテコおじさんみたいにはならなかった。

ワイルド・ドッグ

ゲーム「タイムクライシス」シリーズに登場。

“野良犬”という意味の暗号名を持つ、素性の一切が不明の伝説的殺し屋。
自身の暗号名と同じ「ワイルド・ドッグ」という傭兵部隊
(実際は国際的犯罪組織)の首領でもある。
中国系マフィア出身と噂され、アジア系とも西洋系ともいえる顔立ちをしている。
愛銃はモーゼルC96だが、様々な武器を併用する。
また格闘技術にも長けており、蹴り技を得意とする。
ガロ王家を滅ぼした共和政権への復讐を企てるシェルード・ガロに雇われ、
セルシア共和国大統領令嬢レイチェル・マクファーソンを誘拐。
孤島「王の島」の古城に立て篭もる。だが国際特殊諜報機関「VSSE」から
派遣された工作員リチャード・ミラーにより雇い主が射殺されると
令嬢を連れて逃げようとするも、古城に仕掛けた爆薬の爆発に巻き込まれる。
死亡したと思われたが、重傷を負い左腕を失いながらも生存。
その後、リチャードによく似た暗殺者リカルド・ブランコを雇い
小国「カルバ」の大統領ザビエル・セラノ暗殺の汚名をリチャードに着せ
武装グループ「カンタリス」と手を結び、カルバの領域にある
リオ・オロ島のチタン鉱脈を使いボディーアーマー生産計画、
通称「プロジェクトタイタン」を進める。
しかし真相を知ったリチャードと対決、
またも敗北しロボット兵を大量に嗾け、自身はヘリコプターで
逃亡を図るもリチャードの狙撃によって
ヘリコプターがコントロールを失い、ロボットの群れに突っ込んだ。
これにより犯罪組織「ワイルド・ドッグ」もほぼ壊滅したが
またしても生存しており、世界征服に燃える
NDI社社長アーネスト・ディアズに雇われる。
改造手術でサイボーグになり、左腕の義手に仕込まれている
ガトリングガンとモーゼルC96を併用し「VSSE」から派遣された
工作員キース・マーティンとロバート・バクスターのコンビに挑むも
結局は追い詰められて自爆した。
この件以降、彼は自爆することに拘ることとなり
また新たな改造手術を施して左腕が仕込み武器のポッドになり、
火炎放射器やロケットランチャーに換装して復活、
後継者であるワイルド・ファングを連れ
山頂にある古城を改築した軍事基地の資材置き場で、
「VSSE」工作員アラン・ダナウェイとウェズリー・ランバートのコンビと戦う。
目に見えて老いが目立つようになるも、身体能力は未だ高い。
ワイルド・ファング共々敗北を喫し、またしても自爆。
その後復活、「VSSE」のジョルジョ・ブルーノとエヴァン・ベルナールの乗る
ヘリコプターをフック付きワイヤーに監視塔に激突させようとするも失敗。
格納庫に逃げ込み、左腕の義手の武器と格納庫に仕掛けた罠で
「VSSE」を苦しめる。最後はトラクタービームで周囲の物体を操り攻撃するが、
銃撃を受けて昏倒、トラクタービームが暴走して
周りの物体を引き寄せ押し潰されたが、最後の力を振絞って自爆した。
ワイルド・ドッグを雇った組織の計画はことごとく失敗、
あるいはことごとく組織が壊滅していることから
「ワイルド・ドッグを雇った者は、必ず不幸な目に遭う。」という
ジンクス(不吉な噂)がある。現在のところ、生死は不明。

「VSSE」永遠のライバル(?)ワイルド・ドッグことお犬様。
シリーズ皆勤賞(?)且つ改造技術で肉体改造、
ある意味、もっともハイテク(ハイテクノロジー&ハイテクニック)なお人だが
何故か自爆に拘り続けるところから
よほど敗北がトラウマになっているか、ハイテクなマゾなんだろう。
いつか彼が主役のゲームができるんじゃない?

レッドピラミッドシング

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

アパートにて遭遇する「赤い三角頭」と呼ばれる存在。
赤い三角の兜の中身は異世界からきた罪人を裁く使者とも噂されている。
「赤の祭祀」というサイレントヒルの古の神について記された書物には
この「赤い三角頭」らしいものについての記述がある。
天使ヴァルティエルと何らかの関係があるらしい。
ジェイムスに襲い掛かるだけではなく、他の怪物を痛めつける時もある。
その正体はジェイムスの罪の意識とそんな自分を罰して欲しい
気持ちから生み出された、彼の分身であり自身を裁く死刑執行人。
手に持つ鉈で斬りつけられるのはかなりダメージを受けるが
鉈による振り下ろす攻撃は即死なので注意が必要。
攻撃するまでの動作は早くないので注意していれば心配はない。
あまり近づき過ぎても殴られたり首を締め上げられたりするので
長距離からハンドガンで撃つのが良い。
病院やホテルにも現れ、鋭い槍を突き刺す、または振り回して攻撃してくる。
病院地下や迷宮通廊では倒すことはできず、逃げることが先決である。
真実を悟ったジェイムスに最後の決着を着けるため
異界化したホテルのロビーに二体で現れる。
ある程度ダメージを与えると自害する。
名前の意味は「赤い三角錐のもの」。

「サイレントヒル」シリーズにおける
最も人気あるクリーチャー、三角頭。
当初登場するのは「サイレントヒル2」のみかと思いきや
最近は映画版、後期シリーズでも出るようになり
「サイレントヒル」シリーズの顔役になってきている。

アブストラクトダディ

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

迷宮通廊やホテルに現れる、人間とベッドが融合したような怪物。
過去のアンジェラとその父親の関係、トラウマが具現化した存在。
二体の肉塊が覆いかぶさっているように見える。
その形状は、父親がベッドに横たわる少女を襲っている場面そのもの。
素早く突進し、抱きついて攻撃してくる。
攻撃方法は抱きついてくるしかないが、狭い所で避けるのは困難。
普通に攻撃したぐらいでは怯まないので、ショットガンかライフルで攻撃するのが良い。
迷宮通廊のみ一体だけ現れるが、体力が通常より非常に高い。
名前の意味は「抽象的な父親」。

「サイレントヒル2」の魅力はやはり醜悪の中にある艶かしさだろう。
ここまで醜悪さを感じるデザインを考え、さらに艶かしさを醸し出す辺り
製作者は良い根性をしている(褒め言葉)。

2009年8月23日日曜日

ディノクロコ

映画「ディノクロコ」に登場。

バイオテクノロジー企業ジェリコ社が
先史時代の巨大なクロコダイル「ディノクロコ」の化石を発見し
DNAを抽出、生物の巨大化実験に利用した結果、先祖返りしたクロコダイル。
だが加速度的に成長したため、研究施設から逃走。
山林や湖に潜み、やがて湖周辺で次々と人間を襲い始める。
ハーパー保安官と娘のダイアン、その恋人トムら3人は人々を避難させ、
ついに軍隊までも出動し、なんとか捕らえることに成功した。
だがまたも逃走し、ダイアンに襲い掛かるディノクロコ。
しかしダイアンの咄嗟の判断により、ディノクロコは列車に撥ねられ、
事件は幕を閉じるのであった…

B級映画の王者」ことロジャー・コーマン製作総指揮あって
かなり無難な映画である「ディノクロコ」。
けどけどけど、子どもが頭残して喰われちゃったりするあたり
鑑賞者の予想斜め上をゆく展開が素晴らしい。
しかも何故か犬は無傷、終始ヒロインは犬を大切にし
犬が囮になっても喰われない、どういうこったい?
そしてこのディノクロコくん、二足歩行になり、運動力アップ、
巨大化のおかげ(?)で陸水共に推進力アップなど
そのステータスは素晴らしいのだが、何故か犬を喰わない…
この愛犬団体の犬…じゃなかった鰐が!と罵って〆。

沙耶(さや)

ゲーム「沙耶の唄」に登場。

事故の後遺症による知覚障害で、風景や人物が肉塊や臓物のように
「世界が狂って見える」ようになった郁紀が「唯一正常に見える」少女。
失踪した父親の奥涯教授を捜しているらしい。
狂って見える世界で郁紀の精神的な支えになる。
正体は他種の文化や知識を乗っ取る異次元から来た知的生命体であり
目標に接触することでその組織を解析し、改造、増殖するという能力を持っており、
その能力を行使することで侵略していく種族。
郁紀以外から見た姿は、正気でいられなくなるほどおぞましい姿をしているらしい。
知能は非常に高く、奥涯教授の下で人類の文化について学習を重ねていたのだが、
知識を吸収する過程で自分の性別が人類における「女性」であると認識し、
本来とは違う、「女性」としての自我を形成してしまった沙耶は
人間として「愛」を求めるようになったのだった。

グロゲー?純愛ゲームです「沙耶の唄」。
種族を超えた愛」を体現している彼女、
本来の目的を考えると「」は邪魔でしかないが
その「」を目的に変えようとする姿は
筆者、泪溢れる思いである。

2009年8月22日土曜日

マンダリン

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

市街、迷宮通廊やホテルの床下の金網にぶら下がって移動する怪物。
ジェイムスの妄想から生み出された存在であり、
理解されない、苦悩に打ちひしがれた思いの象徴。
腕の両端には口に似た形状のものがあり、ここから触手を出して攻撃してくる。
床下にいるので打撃系武器は通用せず、銃器のみで倒すことができる。
走っていればほとんど攻撃は受けないので、走ってやり過ごすのが良い。
倒すと金網の下へ、どこまでも落ちていく。
これが地上に降り立つと「クローサー」となる。
名前の意味は「官吏」。

まさか一切の打撃攻撃が通用しない
足下から攻撃してくるなんて、予想外!
にしても金網の下はいったいどうなっているんだろう。

バブルヘッドナース

ゲーム「サイレントヒル2」に登場。

病院や市街で徘徊する看護婦の姿をした怪物。
ジェイムスの歪んだ心が具現化した存在。
病床のメアリーをとりまく環境を連想させる。
異様に膨れ上がった顔を上下左右に振りながら鉄パイプを持って移動する。
ジェイムスが近づくと鉄パイプで突き刺したり、鉄パイプを振り下ろして攻撃してくる。
白衣のナースより薄汚れた白衣のナースのほうが少し体力が高い。
複数で出てくるときが多く、銃器で早めに倒すのが良い。
名前の意味は「風船頭の看護婦」。

シリーズ皆勤賞、とまではいかないが
ほとんどの作品に登場してくる看護婦の敵。
醜悪だが艶かしい姿はとても印象に残る。

ポイント・デューンの人々

映画「メサイア・オブ・デッド」に登場。

カリフォルニア州の海辺の町ポイント・デューンの住人。
過去に“闇の旅人”と呼ばれる存在に関わってしまい
月が血の様に赤くなると、人を襲う存在へと変貌するようになった。
一人の男が何かから逃げていた。
男はとある家の中に入ると疲労困憊から倒れ伏した。
そこへ微笑を浮かべる少女が現れ、男も微笑み返すと
女はゆっくりと男に近寄ると、手に持った剃刀で男の喉を切り裂いた。
薄暗い建物の中、一人の女がよろめき歩き、自身の身の上を語る。
「私のことは忘れろ」と手紙を残して消息を絶った
芸術家である父親のアトリエがあるポイント・デューンの町へ
向かった娘オーレッティ。途中ガソリンスタンドに寄ると、
死体を運送している不気味な男に出会う。
父親のアトリエは壁中に黒服で白い顔の不気味な男の絵が描かれていた。
町の不気味な雰囲気を感じつつも父の消息を訪ねるが、
一向に成果が上がらない。だが父の絵を欲しがっているという
旅行者の話を聞いたオーレッティは、モーテルに泊まるトムという男を尋ねる。
トムはこの町に伝わる奇妙な伝説、死者が蘇り、人を襲う話に興味を持っていた。
その後、アトリエで意味不明な文章が綴られた日記を見つける。
やがて、アトリエにトムと恋人のローラ、トニが押しかけてきた。
4人は共同生活を始めるが、露骨にオーレッテイへの想いを募らせる
トムの姿に嫉妬したローラは、耐え切れずに町へと飛び出す。
そこで彼女が見たものは、生きたままの鼠を食べる男、
死人のような顔をした住人、そしてマーケットの肉売り場に群がる住人たち。
町の住人の狂態を見てしまったために、ローラは住人たちに喰われた。
トニも退屈感からアトリエを去り、映画館で暇を潰していると
いつのまにか映画館は不気味な顔をした町の住人が集っていた。
その異様な場から逃げ出そうとするも、彼女もまた貪り食われる。
トニを探しに来たトムも住人達の不審な動きに警戒感を強める。
住人たちに頼ることも、警察を頼ることも出来ず
あわや住人たちに襲われそうになりながら、
オーレッティのところへ戻ろうとする。
その頃、父の残した日記に書かれている不思議な症状が
自分にも出ていることに気付き苦悩するオーレッティの前に、父が姿を見せる。
言うことを聞かなかった娘を責め、自分はもう手遅れだと語る父。
いつしか目が虚ろになり、娘に襲い掛かってくる。
パニックに陥ったオーレッティは日記に書いてあったように父を焼き殺す。
放心状態のオーレッティと家に戻ったトムは不安な夜を過ごし
その次の日の朝、夜でなければ襲ってこないと考えを裏切るように
町の住人たちが次々に襲い掛かる。なんとか家を脱出して海岸を逃げるが、
ついに追いつかれ2人は海へと泳ぎだす。
トムが溺れ、オーレッティもまた意識を失う。
オーレッティは病院にいた。溺れた後、彼女だけ住人たちにより助けられ
“闇の旅人”の生贄にされたのだという。
しかし彼女がいる場所は精神病院の庭であり、
全ては病んだ彼女が生み出した幻覚や悪夢だったのか。
脳裏をよぎる悪夢のような光景に絶叫するオーレッティ。
そして薄暗い建物の中、女がよろめき歩く…

死者の足跡」+「呪われたジェシカ」。
そして「ゾンビ」な映画「メサイア・オブ・デッド」。
夜中に荷台に死体を積んで走る男がおもむろにネズミを齧る、
寡黙な住人たちが夜になると死人のようになる、
アトリエの壁に何人もの男の全身像がこちらを向いているように描かれている、
主人公の女性の口から蟲が溢れ出る、なんの脈絡もなく男の喉を切り裂く女、
マーケットの肉売り場で群がる住人たち、無表情でこちら走る住人、
映画館で気付いたら観客全員が住人たち、目から溢れる血、
もう何がなんだかさっぱりだが、ひたすら不気味である。

竜王(りゅうおう)

ゲーム「ドラゴンクエスト」に登場。

精霊ルビスの作った世界「アレフガルド」の地に現れた
「王の中の王」を自称する、魔物の首領。
青い肌をした紫のローブを着た魔法使いのような外見だが
これは仮の姿であり、その名が示すように正体は巨大な紫のドラゴンである。
ラダトーム城から川を隔てた先にある大魔王ゾーマの城があった場所に
自身の城「竜王の城」を建立し、そこに居を構える。
突如として「光の玉」を奪い、アレフガルドを闇で覆い尽くそうとした。
ラダトーム王国を部下に襲わせてローラ姫を誘拐、ドムドーラの町を滅ぼすなど、
魔物たちを率いて世界を恐怖に陥れる。世界を混沌に導き、
アレフガルドの征服を目論むがロトの血を引く若き勇者により、その野望を阻止された。

よくきた勇者よ。わしが王の中の王、竜王だ。
わしは待っておった。そなたのような若者が現れることを・・・・
もしわしの味方になれば、世界の半分を勇者にやろう。
どうじゃ?わしの味方になるか?


世界の半分を譲渡」に関する会話が有名な竜王。
ドラゴンクエスト」シリーズにおける最初のラスボスであり
その尊大なラスボスの風格は、後のラスボスたちの黎明であり
現在においても延々と語り継がれている。

2009年8月20日木曜日

黒騎士マルナク

映画「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」に登場。

本名アラリク・デ・マルナク。
中世時代のフランスにて悪魔崇拝で悪名を轟かせていたが、
親族であるアルマンドに裏切られ、復讐を誓うも
愛人である魔女マビリェ共々処刑された。
その首と胴体は別々の場所へと埋められたが、
マルナクは死して尚、アルマンドとその友人アンドレ・ローランドを
子々孫々まで呪い続けていた。そして現代、魔の力をもって復活を遂げる。
道楽として降霊会に参加したマリウス、ヒューゴ、
ポーラ、シルビアはマルナクの声を聞く。
マルナクはヒューゴの先祖であり、
とある修道院の地下に彼の首が、山村近くに体が埋まっているという。
マリウスらは好奇心からマルナクの死体を確認に、早速現地へ向かい、
やがて木箱を発見し、それを掘り出してしまう。
だが全ては復活を遂げようとするマルナクの罠であり、
マルナクは邪悪な力で発掘の手伝いをやっていた
村人やマリウスを操って村人や修道院の管理人を殺し、
胴体を見つけ、遂に蘇った。こうして現代に蘇った悪魔の騎士は、
シルビアを生贄にして魔女マビリェを甦らせる。
さらにポーラを捕らえ、彼女を操る。
残ったのはヒューゴと修道院の管理人の娘エルビラだけだ。
二人はこの異常事態に対抗する術を探した結果、
邪悪なモノから身を守れる魔除けのペンダント「トールの槌」を見つけ出した。
その夜、死んだはずの管理人の声が聞こえ、
マルナクの力により蘇った亡者たちが二人を襲う。
なんとか火を使って亡者を撃退したヒューゴとエルビラ。
そこへマリウスが現れ、ポーラを救おうと二人に呼びかける。
ついでに動かなくなった亡者たちを今のうちに焼いてしまおうと
マリウスとヒューゴは出かけるが、マリウスはまだ操られており
ヒューゴの隙をついて、散弾銃でヒューゴを殺す。
エルビラも始末しようとするが、持っていた魔除けのペンダントにより
マリウスは正気に戻る。マリウスはヒューゴを殺したことを悔いると
エルビラと共にマルナクを倒すことを誓う。
二人は黒騎士と魔女を倒すにはペンダントか銀の針の力しかないとわかる。
その頃マルナクとマビリェは儀式を行うため村人たちを襲い、
その心臓を喰らい、そしてマリウスとエルビラを供物にしようと企む。
その夜、操られたポーラが現れ、マリウスはこれをペンダントの力で
黒騎士の呪縛から解き、エルビラを襲ったマルナクを追い詰める。
マビリェは用済みになったポーラを殺すと、エルビラに襲い掛かるが
銀の針を刺され、白骨化して絶えた。
マリウスはなんとかペンダントでマルナクを弱らせるも
マルナクが投げた斧で殺され、ペンダントは地面に落ちてしまう。
息絶え絶えなマルナクはさらにエルビラを襲おうとするが
なんとかペンダントを拾ったエルビラは、
マルナクの額にペンダントを触れさせる。
黒騎士は断末魔の声を上げると、繋がっていたはずの首が千切れ
分かれた首と胴体から炎が燃え上がる。
かくして、悪魔の騎士は滅びるのであった…

ポール・ナッシー主演作「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」。
なんでもナッシーが一日で脚本を書いたとかで
テンポよくストーリーは進む(説明不足ともいう)
で、今作目玉の黒騎士マルナク。
泣き別れた自分の生首と胴体をくっつけ、
心臓食ったり、ゾンビ作ったり、魔女蘇らせたりと悪行の限りを尽くす。
ダニンスキー伯爵は狼男だったが今回は雰囲気だけ吸血鬼ドラキュラに近い。
やはりポール・ナッシーらしいモダンの中で息づく
クラシックな怪奇映画の雰囲気が素晴らしい(時代遅れともいう)。

ラギュ・オ・ラギュラ

ゲーム「ワイルドアームズ」シリーズに登場。

「百魔獣の王」の異名を持つ、魔獣達の頂点に立つ強大な存在。
圧倒的な力と一兆度の炎で全てを焼き尽くす。
当初は体色は白く、金色の角を持つ姿だったが
後に頭から生えた二本の鉤状の角、顔の中央に縦に走るオレンジ色の発光体、
ゴツゴツとした黒いボディ、白く節くれだった両腕両足が特徴となる。
また従来の一兆度の炎と共に、-一兆度という物理法則を超越した能力を持つに至る。
概ね「ABYSS」と呼ばれる特異な地に封印されているが、
時に「決意の塔」や「灼熱の心臓」と、場所が変わるときがある。
あるときは始まりと終わりを司るとされ、
古の昔に幾多の守護獣を血祭りに上げた守護獣さえも手に負えない存在、
またあるときは這い寄る混沌の蟲毒により作り出された存在、
またまたあるときは他次元のファルガイアで封印された
ラギュ・オ・ラギュラの破壊衝動から生み出された質量を持たない精神体など
その存在がただの魔獣の王ではない、特殊な時がある。

これなんてゼットン、そのまんまじゃん、なんて野暮な突っ込みはなし。
モデルがモデルだけあって「ワイルドアームズ」シリーズ中
最強(時に最強ではないときも)であり
最も製作スタッフに愛されている敵。
何が凄いって、友人からプレイさせてもらったときに
うおー、ゼットンだ!」と喜んでいるところを
分けも分からぬ内に瞬殺されたのが初めての出会い。
さすがモデルが初代ウルトラを苦しめただけある。
とてもユニークな魔獣である。

2009年8月17日月曜日

人喰いネズミ

映画「人喰いネズミの島」に登場。

遺伝子学者たちが生物の縮小の実験の結果、
誤って産み出された貪欲な巨大ネズミ。
非常に凶暴で、牙には猛毒を持つ。
船長のスローン・シャーマンと黒人の乗組員グリズウォルドは
船でとある島へと物資を運んでいた。
何かの研究をしているミロ・クレイグス博士に
生活物資を運ぶのが今日の仕事だった。
島に到着した二人はさっそく物資を運び込もうとする。
その二人の前に現れたのは、クレイグス博士とその娘のアン、
そしてなぜかライフルを持つ助手のジェリー・ファレルだった。
クレイグス博士は二人に物資の搬入が終ったらアンを連れて行ってくれと頼む。
しかしシャーマンは天候が悪くなっているので、船を出すわけには行かないという。
とりあえずシャーマンは博士たちの研究所へ行くことになった。
その間、グリズウォルドは船の見張りに。
研究所への道すがら、一行の不穏な空気にシャーマンは戸惑いを感じる。
研究所に着くとクレイグスと同じ科学者のラダフォード・バイネス博士、
そして下男のマリオが待っていた。
客をもてなし、楽しげに酒宴を挙げる一行。
この間にもハリケーンは勢力を増していく中、
船に残っていたグリズウォルドは船体をロープで固定していた。
そこへ巨大ネズミが現れた。巨大ネズミから逃れようとするが、
あえなく喰われてしまうグリズウォルド。
一方、船の様子を確かめに戻ると言い出すシャーマン。
するとアンが拳銃を突きつけ、彼をその場に留めさせる。
アン曰く、博士たちの研究の過程で生まれた夥しい巨大ネズミが
島中に蔓延っているという。しかし巨大ネズミは泳げないので
他の島に行く危険はなく、しかも数日すれば共食いを始めるという。
研究の秘密が漏れないことで楽観的になる博士たちの考えとは裏腹に、
研究所へ押し寄せてきていた巨大ネズミ。
研究所で篭城することになり、見張りをたてて、夜を過ごすことになる。
しかし油断していた隙に侵入してきた一匹のネズミ。
ネズミは射殺されるが、マリオの足に噛み付き、
マリオは牙の猛毒から口から泡を吐いて死んだ。
ようやく夜が明け、ネズミたちの姿が見えないので
シャーマンとジェリーが船に戻って安全を確かめてから、
残る人々に合図することとなった。
ライフル抱えてシャーマンの後を歩くジェリー。
研究所から見えないところに来たと分かるやいなや、
ライフルをシャーマンに突きつけるジェリー。
ジェリーはアンを愛していたが、アンがシャーマンに傾いているのが
気に喰わなかったのだ。シャーマンはなんとかライフルを奪い、
ジェリーにライフルつきつけて、船着場までやってきた。
グリズウォルドを探すが見当たらず、そこには無残に噛み裂かれた
グリズウォルドの衣服だけが残っていた。
研究所へ戻った二人。一行は今後の対策を練ることに。
しかし、ネズミたちが研究所に穴を開け侵入してくる。
ソファーや机で穴を塞ぐが、ついにラドフォードがやられ
さらに続く巨大ネズミの侵入。生き残った四人は外に逃げ出す。
庭に研究で使ったドラム缶があり、四人はこれを被って
ネズミたちの驚異から逃れようとする。
だがジェリーだけ怖気づいて、三人が逃げ出しても研究所に残ろうとする。
しかし恐怖に耐え切れず研究所から飛び出す。
しかし、あっという間に巨大ネズミに襲われてしまう
一方、ひたすらに海を目指す三人はネズミたちの執拗な襲撃から逃れ、
無事、船に乗ることに成功する。
三人はあとはネズミたちが共食いするだけだろうと安堵するのだった…

どうみても犬に被り物させただけ…映画「人喰いネズミの島」。
これほどビジュアルショックな巨大ネズミはいないだろう。
犬にネズミ様の耳と尻尾を付け、毛皮を被せて
「人喰いネズミ」…う~ん、素晴らしい(笑)。
監督はモノホンの蜥蜴を使ったことで有名な「黒蜥蜴の怪」のレイ・ケロッグ
さすがモノホン志向の監督だ。
、じゃなくて巨大ネズミと人間を同一ショットで撮るとは
その辺の監督はやはり一味違うぜ!

外道高校監督(げどうこうこうかんとく)

漫画「地獄甲子園」に登場。

本名不明。外道ナインの司令塔。頑健な蓬髪の大男。
ビーンボール、殺人スライディングといったラフプレーは勿論、
殴る蹴るの暴行、殺人まで行う外道高校野球部「外道ナイン」を統べる。
審判を懐柔しているため試合場の中ではやりたい放題で、
反則揉み消しはおろか、スコアボードすらも意のままに動かせる。
一方、試合場の外では殺すなと部員に厳命しており
(試合中でないと事故として揉み消すことが難しいため)、
違反者には耳を食いちぎる等の厳罰を与える。
酒をあおりクールなイメージを心がけているが、
泰造パンチには恐怖して小便をもらしていた。

てめーらには教えてやんねー!!!!!くそしてねろ!!!!!
(まさに外道!!!)

悪餓鬼、不良は世に有り触れているが
それを上回るほどの外道たちがいた。
彼らは「合法的」に暴れられることを理由に
集った極悪人たち。それが「外道ナイン」であり、
そんなルール無用の殺人野球集団を纏めるのが、この監督。
極悪ド外道集団の長あって、まともな人間ではなく
容姿、言動からも分かるように素敵にイカれており
まさに外道の元凶、根幹、総本山、外道の権化etc.な男。
こんなどうあっても出会いたくない男とその野球部の
対戦相手は星道高校野球部「星道ナイン」。
三年前の試合の星道側の被害は「死者五名、重体三名、重軽傷者八名」であり
後の再戦時には皆殺しの体にあっており、
肛門にバットが刺さってる者、全身に針が突き刺さってる者、
槍に生首が刺してあったりと、どう見ても屠殺場、否、虐殺現場。
そのまんま一方的な殺し合いの場となった。
そして「普通に野球してて、こんなになるか!」と言われれば
なります」と一言で済ましてしまう監督の外道ぶり。
そして上記の台詞など、ここまでの外道もなかなかいないだろう。

2009年8月14日金曜日

謎の男女(亡霊、グール、ゾンビ、死神)

映画「恐怖の足跡」に登場。

正体不明の謎の怪人物たち。
事故から生還したメリーを執拗に狙う。
フルスピードで走る2台の車があった。
そして3人の娘たちを乗せた車は運転を誤って
川に転落、捜索隊の捜査も空しく車体すら発見されなかった。
が、メリーだけは数時間の後、陸地に這いあがり、応急手当をうけた。
彼女は恐ろしい記憶から逃れるために他州で
オルガン奏者として身を立てようと、町をでていく途中、
海辺にある荒れ果てた遊園地の前を通りかけたとき、
道の前方に「男」がいた。不気味な顔をした、亡霊のような男だった。
不安が募る中、教会に職を得た彼女は同宿のジョンに言いよられたが拒絶した。
ある日、町へ買物に出かけた彼女は、白昼夢のような奇妙な経験をした。
他人が彼女の存在を全く見咎めないのだ。
その後、幻影のごとく例の「男」が現われるたびに、
彼女は夢遊しているかのように自分を認めない世界をさまようようになった。
いつしか「男」は一人だけではなく、男女を問わず数を増やし、
現実にも侵食し始めたこの現象に対する恐怖から、
ジョンにもすがりたい気持ちになるのだが、
彼すらもメリーの狂態に逃げだしてしまった。
次の日、メリーはこの奇妙な出来事から逃げだそうと努めたが、
またも例の遊園地にフラフラと行ってしまう。
ここで、彼女は“霊魂の祭典”を見た。
亡霊のような男女の顔が海から現れ、
荒廃した遊園地で踊る不気味な男女たち。
そして「男」と一緒に踊っていたのは不気味な顔をしたメリーだった。
廃墟となった遊園地での奇怪な宴に耐え切れず、メリーは逃げ出した。
彼女を捕らえようと死者を狩る死神のように
躍りかかる男女からメリーは懸命に逃げた。
浜辺に出るが、結局彼女は捕らえられた。
神父と医師を連れた警察が調査に来ると、
遊園地から浜辺まで続くメリーの足跡が、途中で消えているのに首をかしげる。
その後、川に沈んでいた車が見つかった。
しかしそこには三人の遺体、つまりメリーの死体もあったのだ。
あのメリーの姿は自分が死んだことに気づかない彼女の亡霊だったのか…
(名前は私がつけた仮称です)

不気味、不気味すぎる!映画「恐怖の足跡」。
事故から生還した女性に降りかかる怪奇、
突如現れ、不気味に彼女を見つめ、微笑み、
彼女の前に執拗に現れる謎の男。
このなんともいえない不気味な存在感を醸し出す男と
映画のストーリー、幻想的で不安感を煽る描写などは
後のホラー映画に強く影響を与えている。
(ジョージ・A・ロメロ監督もこの映画からインスピレーションを受けており、
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の製作に繋がる。
さらに『ランド・オブ・ザ・デッド』にて本作のとあるシーンを再現している)
現代にも通じる恐怖は、まさに傑作である。
にしてもこの怪人たちは一体なんだったのだろう?

ワグナス

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄のリーダーで、従兄弟にスービエがいる。
親友のノエルと共に同化の法を改良した。
空を飛ぶ要塞「浮遊城」を所有。
男性であるが、同化の法により性別を超越したのか女性的な姿をしている。
この世界に残った古代人が居ると知って、探し出すためにヤウダを支配しようとする。
(名前の由来はJR山手線の品川駅)

わが浮遊城へようこそ!
 ここまでは楽しんでいただけたかな?


それは良かった。短い命の最後の想い出にするがよい。
 さらばだ、皇帝


それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。
 君の短い人生もタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝


それは残念。しかし帰る者を無理に引き止めるのも気が引ける。
 では、地上までお送りしよう!」


七英雄のリーダー、ワグナス。
なんとも変態チックな姿をしているが、
話す限りでは普通の人。
ちなみに浮遊城にて彼との対話で「帰りたい」を選択すると
本当に地上まで送ってくれる。
なんだかんだで、さすがリーダー。度量が大きい。
結局のところ、邪魔しなけりゃ良いんだよ!ってことなんだろな
マイペースというか、優しいというのか…
しかし七英雄の人選は酷いとしかいえない。
何を考えたら嫌われ者、乱暴者、狡猾な奴、
リーダーの近親者や友人を選ぶんだよ!
明らかに面子が揃わんときの構成じゃないか!

2009年8月12日水曜日

クリプトキーパー

ドラマ、映画「テイルズ・フロム・ザ・クリプト」に登場。

毎夜毎夜、薄気味悪い物語を語る
骸骨やミイラのようにも見える怪人物。
古ぼけた屋敷の地下聖堂の住人であり、番人であり、主人で
陳腐で下品なジョークを多用する。

それでは悪い子のみんな、ゲロ袋の用意はできたかな?

昔、TVドラマで好きだったのは「世にも奇妙な物語」などの
一話完結の怖い話などをメインにした番組だった。
改めて考えると、やっぱり小さい頃から
ホラー好きだったんだなと感慨深い。
そんな中でも珍しい海外ドラマだったのが「テイルズ・フロム・ザ・クリプト」。
(日本ではタイトルに一貫性がなく、私が初めて見たときも
『新ハリウッド・ナイトメア』というタイトルだった
)
大抵、語り部にはあまり重要性を感じないが
このクリプトキーパーは見た目や喋り方が目立ち
とても印象に残る、灰汁の強いキャラクターだった。
ちなみに『やあ、坊ちゃんに嬢ちゃん』と
毎度声をかけてくるのだが
原語だとHello,boys and girlsのはずだが
実際はHello, Boils and Ghouls
訳すと『やあ、おできと食屍鬼
つまりボーイ&ガールをかけたジョークである。

ノエル

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の一人で、ロックブーケの兄であり、ワグナスの親友。
ワグナスと共に同化の法を改良した。
幻の移動湖を調査しており、部下のモンスターには
テレルテバの古代の塔を調査させている。
常に敬語で冷静沈着、そして紳士的であるため話し合いで解決できることもある。
妹であるロックブーケを大切に思っており、彼女を倒してから彼に会うと
話し合いをせず、問答無用で襲い掛かってくる。
色黒で、非常に引き締まった筋肉の鎧を持ち、体術と剣技に非常に秀でている。
(名前の由来はJR山手線の上野駅)

あの塔は我々の時代の建物です。
 少々調べたいことがありまして、見張りをおいてあるのです。
 やはり、モンスターを使ったのはまずかったようですね。
 どんなに賢くてもモンスターはモンスター。
 テレルテバの人を苦しめるつもりは無かったのですが・・・・。
 わかりました。モンスターどもは私の手で処分します。
 それでどうかお許し願いたい。テレルテバからも引き上げます。
 それでよろしいでしょうか?


では、私の命でもご所望ですか?
 ずいぶん乱暴な方ですね。
 では、降りかかる火の粉ははらわねばなるますまい!


皇帝ですね?妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます

七英雄の中でも一番の常識人ともいえるノエル。
しかし筆者はどうにも上記の台詞から人間を見下しているように感じ、
典型的な良い人だとは思えないんだよな。
妹を倒してからの態度から考えても、
やはり七英雄は異端的集団なのだろう。

アンソニー

映画「キンドレッド」に登場。

人間と海性軟体動物の遺伝子を融合させて作られた異形の生命体。
アマンダ・ホリンズ博士は、息子で医師のジョンに、
実は彼に「アンソニー」という弟がいること、
「ヘモシアニン」という物質に関する資料を全て焼き捨て
そして彼を始末してほしいと伝える。
困惑するジョンは、母の昔の同僚フィリップ・ロイド博士に相談するが、
彼は知らないと答えた。しかしロイド博士はアマンダの実験に関わっており、
用済みと判断すると、苦しみだしたアマンダを見殺しにした。
母の急死に不審を募らせるジョンは、恋人のシャロンを始めとする
5人の仲間達とさらにアマンダの信奉者というメリッサと共に研究の解明に挑む。
しかしその頃から次々と異様なことが起こり、
仲間が一人、また一人と姿を消してゆく。
メリッサはロイド博士が送り込んだスパイであり、
彼女は「アンソニー」を探し出す引き換えに
自身の病気の治療薬を譲る確約をしていた。
やがてジョンが、それらが「アンソニー」の仕業であることを知った頃、
ジョンは、自分の血液にヘモシアニンを加えて実験し、生物が発生することを知る。
母親はジョンの細胞を使ってアンソニーを作り出したのだ。
そしてジョンは「アンソニー」と対決する決意を抱き、
自宅の母親の研究室に向かうと、そこにメリッサが立ちはだかった。
だが彼女は異形となって死んだ。彼女もまた、ロイドの実験の犠牲者だったのた。
地下から現れる異形からジョンたちは逃がれようとするが、
腐った床が崩れ、シャノンが水のたまった地下室に落ちてしまう。
彼女に異形が襲い掛かるが、ロープで降りたジョンがなんとか救出した。
そこへ「アンソニー」を奪いにきたロイド博士が現れる。
しかしそれよりも早くジョンたちの作戦が成功した。
電線を巻きつかせた餌を「アンソニー」が飲み込み、そこへ電気を流したため
アンソニーはドロドロと崩れていく。
最後の力でロイドを道連れにして引きずり込み、水中へと消えていった。
爆薬を仕掛けたジョンたちが脱出すると同時に家は爆発、炎上するのだった…

A・ペイズがブッサイクなエラ人間になったり、
触手人間が触手乱舞したりする映画「キンドレッド」。
にしてもこの映画ゲテゲテしてて、暗い話だなぁ。
アンソニーくんの正体はとある人の兄弟にあたるとか
女スパイが自分の異形化を止めるために頑張ってたとか
本当に暗い話。しかも報われない。
その暗い話を彩るのがグロい特撮であり、
これがまた結構凝っている。
で、アンソニーくん。動物系ハートウォーミング映画よろしく
兄貴と心を通わせられるかというと断じてなく
結局兄弟として仲睦まじく暮らすことは出来ず
(嘘です。こんな映画がそんな感動的物語になるわけないじゃないか)
殺されてしまう。ただ彼のデザインに関しては素晴らしいといえる。

ロックブーケ

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の紅一点で、ノエルの妹。
兄であるノエルと兄の親友であるワグナスを尊敬している。
サラマットの男たちを「テンプテーション」で誘惑するなど
男を手玉に取る術を知り尽くした魔性の女。
他人の力を利用して敵を倒す能力に長けている。
異次元への転移装置があった塔を探すために神殿を調査している。
(名前の由来はJR山手線の池袋駅)

私を助けに来てくださったのね!
 ここのモンスター達を物ともせずに
 ここまでたどり着くなんて、とってもお強いのね。
 とっても強いあなたを見こんで、お願いがあるの。
 神殿につよ~いモンスターがいて奥へ行けないの
 何とかしていただけない?


スゴイ、スゴ~イ!! あなたの事。一生忘れませんわ!

皇帝・・・・ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!

悔しいわ、やっと塔の秘密をつかんだのに。

ああ、ノエル兄様、秘密は・・・・ここに・・・・

男どもを意のままにする七英雄ロックブーケ。
兄思いだが、上記の台詞のようにそれ以外のモノに対しては
都合のいい道具程度にしか思っていない。げに恐ろしきは女人か…。
ちなみに彼女を倒した後、兄ノエルと出会うと凄まじいことになる。

2009年8月11日火曜日

オルカ

映画「オルカ」に登場。

妻子を殺され、復讐に燃えるシャチ。
アメリカとの国境に近いカナダ東海岸沖で、
海底調査を続けている海洋学者のレイチェルは
潜水中、ホワイト・シャークに襲われそうになる。
だが、それを救ったのは、近くを通りかかった
バンポ号のエンジン音だった。100トンたらずのバンポ号は、
マイアミより日本のマリン・ワールドからの
注文のホワイト・シャークを生け捕るためだ。
船長はノラン、他にノバック老人、ポール、
そして彼の恋人アニーの3人が乗り組んでいる
バンポ号の目前に、ホワイト・シャークが現われた。
しかしその直後ホワイト・シャークは何かにより殺されてしまった。
殺したのは海の野獣といわれるオルカだった。
ノランはオルカの生け捕りを思いつき、新たな捕鯨用具を積み、船出する。
レイチェルの反対も押し、彼らは間もなく、1匹のオルカを捕らえた。
そのメスのオルカは身篭っており、死産すると死んでしまった。
もう1匹のオスのオルカはノランを憤怒の目でみつめ、去って行った。
これが海産哺乳動物と人間の戦いの始まりであった。
やがて先ほどオルカに食われたノバックの葬式を済ませた
ノランに対して、オルカの復讐が始まった。
修理のため港に碇泊中のバンポ号をねらうかのように、
港内の漁船はオルカによって沈められ、港のパイプラインは切られて火災が起こる。
追い立てられるようにバンポ号は間もなく出航した。
ノランと同乗するのは、彼を愛し始めたレイチェル、
ポール、ケン、そしてエスキモーのウミラクの4人。
ある日、オルカはバンポ号の前に姿を現わし、北氷洋へと誘いこむ。
大きな氷山が行く手をさえぎり、燃料は底をついた。
そしてやがて襲っているオルカ。戦うノラン。ウミラクも倒れた。
死にもの狂いでやってくるオルカの前にノランは間もなく息絶えた。
立ちつくすレイチェル。そして傷ついたオルカは流氷に囲まれ、
海の底へ消えるように姿を消した…

第一弾スパック・ロマン映画「オルカ」。
(第二弾は一生来なかった)
復讐者であるシャチとその声、モリコーネの音楽、
復讐される側の葛藤といった三粒が上手く、
ジョーズの亜流にしては
ただのモンスター映画で終わらせず、
怪物側からの視点で描いた、圭作。
シャチに同情しちゃう人の多い事多い事。
とにかく色々ドギツく、シャチの復讐を描く。
ちなみにスパック・ロマン(SPAC Roman)とは
サイエンティフィック(Scientific)」「パニック(Panic)
アドヴェンチャー(Adventure)」「シネマ(Cinema)」の
頭文字で略したものであり、東宝東和のお約束の造語である。
つまりこれを訳すと「科学的恐慌冒険映画」となる。
…だからどうした?、とは言わないで。

ダンターグ

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の一人で、古代から暴れ者として知られていた。
復讐にはまるで興味がなく、ナゼール地方で
1000年以上に渡って強力なモンスターを吸収し続けるなど、
ただ強さにのみ異常な執着を示す猛者。肉弾戦を得意とする。
彼だけ四形態の姿がある。
(名前の由来はJR山手線の五反田駅)

ふっ、オレの目的は強くなること
 それだけだ。ワグナスやらノエルやらは、
 復讐を考えているようだが、そんなことはオレには関係ない。
 強いモンスターの多いこの地方で奴らと同化して、
 自らの力をアップしているのだ。
 キサマらのような虫けらでは戦っても成長せんわ!


なに?今のはオレの聞き違いか?
 見逃してやろうだと?100年早いわー!!


ちょっと待て!オレを無視していくとはどういう了見だ!?
 キサマら虫けらの分際でなぜオレを無視した?
 弱者は強者にひれ伏すものだぞ!


四パターンもの姿を持つ辺り、
非常に優遇されている乱暴者のダンターグ。
さらに強力な技を繰り出してくるのだが、
やはりどこか小者っぽい。そしてやはり古代人は人選に難あり。
乱暴者を英雄なんぞに祭り上げるな。

2009年8月7日金曜日

ドア・ガンナー

映画「フルメタル・ジャケット」に登場。

ジョーカーたちがフバイへ向かうために乗ったヘリの搭乗員。
ヘリからベトナム人を片っ端から撃ち殺すなど
殺人に対する抵抗がなく、非常に過激な人物。

いいぞ、ベイべー!逃げるやつはベトコンだ!
 逃げないやつは訓練されたベトコンだ!
 ホント、ベトナムは地獄だぜ!
 フゥーハハァーハァーーー!!!


簡単さ、動きがのろいからな!
よく女子供が殺せますね、という質問の答え)

映画「フルメタル・ジャケット」といえば
泣く子を震え上がらせる鬼畜教官ハートマン軍曹で有名だが
もう一人の代表格はこのヘリで乱射しまくる、この男だ。
この一言が彼が何者かを証明しており、とても印象に残る。
ちなみに彼を演じた役者はハートマン軍曹を演じるつもりだったらしいが
役を降ろされたため、そのため目立とうとした結果、
このような見事な怪演となったわけである。

スービエ

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の一人で、ワグナスの従兄弟。
氷海・ロンギット海を支配し、「海の主」の娘との融合を目論む。
また、手先のギャロンを使い、武装商船団に介入しようとする。
条件によって、海の主と融合した姿で現れることもある。
(名前の由来はJR山手線の恵比寿駅)

我々は世界を救った。だが救われた連中は、
 強くなり過ぎた我々を恐れて、別の世界へ追放したのだ!
 数千年後、苦労して帰ってきてみると、奴らも違う世界へ行ったようだ。
 奴らはどこへ行ったのか…探しているのさ、復讐のために!


お前のような下等生物にこの気持はわかるまいよ」
 では行くぞ、海の主と合体した力を見よ!


ふふっ、海の中には手出しが出来なかったようだな。
 このスービエの攻撃は他の奴らとは一味違うぞ!


がはっ、ワグナスがやられるわけだ・・
だが、ワグナスが禁じた最後の手を使って・・


リーダーを除いて、氷塊の中に篭ってまで頑張るほどの
責任感が強いヤツだが今一影が薄い、スービエ。
彼の台詞から七英雄の目的が「復讐」とわかるのだが
それ以外どうともいえない。気楽になりましょうよぉ

2009年8月6日木曜日

マタンゴ

映画「マタンゴ」に登場。

とある島に群生している謎のキノコ。
これを食べた者は、体がキノコとなり、
最終的に異形のキノコ人間と化す。
それ以外は普通のキノコと変わらず、薬品や火、光に弱い。
太西洋のヨット旅行に出た一行。城東大の助教授である村井、
その教え子で恋人の明子、笠井産業社長の笠井、
その社員でヨットのベテラン佐田、笠井の愛人で歌手の麻美、
若い推理作家の吉田、漁師の息子で臨時雇いの仙造らは、
航海中猛烈な暴風雨に遭遇した。マストは折れ、舵ははずれ、
無電も使用不能となり、暴風雨がやんでも
ただ南へ南へと流されるばかり、水も食糧もなくなった。
七人はぐったりとなったまま死を待つほかはない。
そのとき、深い霧の中に島影が見えた。
一同は狂喜して上陸したが、絶えず白い霧が流れる不気味な無人島だ。
人間の足跡らしいものを辿って、一行がキノコだらけの密林を抜けると、
そこの海岸に一隻の難波船があった。人間はおらず死体もない。
わずかながらカン詰が残っていた。核実験の海洋調査船らしい。
航海日誌には、MATANGOと謎めいた横文字が記されていた。
やがてカン詰も食いつくし、一同は食物を求めて奔走した。
そんな彼らの前に謎の怪人物が襲い掛かり、何とか撃退する一行。
翌朝、昨晩のことは全て幻覚だと思い込もうとした。
しかし船の外には、森から続く足跡が残っていた。
食糧のない状況と謎の怪人の出現により不穏な空気に包まれる船。
それに呼応するように一行の人間関係は悪くなり、いがみ合うようになる。
仙造は砂浜で海亀の卵を見つけて、それを独り占めにして笠井に売りつける。
遂には吉田が密林のキノコに手を出し、自棄になって仲間の皆殺しを企てる。
そして佐田は仲間を放って、修理したヨットで島を去る。
なんとか吉田と、彼と共謀した麻美を船から追い出す三人。
笠井は神経衰弱し、村井と明子は食糧を探そうと出かける。
そこへ追い出された麻美が現れ、キノコは安全だと密林へと笠井を誘う。
笠井もついにキノコを口にし、気持ちの良い幻覚を見る。
「このキノコを食べると、いつかキノコになる」ことを告げる麻美。
半分キノコ化した吉田がそれを証明していた。
笠井は逃げ出そうとするがキノコたちに囲まれてしまう。
その頃、船に戻ってきた村井と明子の前に、
逃げた佐田が乗っていたヨットが戻ってくる。
結局、佐田は日本に戻ることができず身を投げたようだ。
二人だけになってしまった村井と明子はお互いを励まし合う。
そこへキノコ人間が現れ、明子がさらわれてしまう。
村井は一人、キノコにより魔境と化した密林へと向かう。
だが彼の懸命の努力の甲斐なく、すでに明子はキノコを口にしていた。
キノコになりかけている仲間を尻目に、逃げ出した村井は
なんとかヨットに乗ると、島を脱出することに成功した。
ここまでのことを精神病院に収容された村井は医師たちに語る。
「自分はキノコを食べていない」と言う村井。
しかし、その顔にはなんともいえない不気味な出来物が…

人間の性である欲望、映画「マタンゴ」は
それを浮き彫りにし、さらに鑑賞者をキノコ恐怖症に陥らせる。
ブツブツとした外観奇声雨の中成長する姿
非常にグロテスクである。
今観ると、このマタンゴ自体はこれといって怖くはないが
強欲身勝手現実逃避といったエゴが剥き出しになる
サバイバル映画ならではの人間の業、
そんな最悪な人間の一部どころかキノコになって全てを奪われる、
人間としての自己を失う恐怖がある。
これが現代でも通じる故に、名作の一つとして数えられるのだろう。
村井の顔に出来物が出来ていたのは、彼も密かにキノコを食べていたとも
キノコの胞子の所為でああなったとも、ただの出来物とも言われているが
製作者側によれば「やはり彼も食べてしまっていたのだろう」らしい…
ちなみにこの映画は海外にも影響を与えており、
幼少時に観たスティーヴン・ソダーバーグ監督はキノコ嫌いになり、
ボンクラ映画監督ジョン・デ・ベロはTVでこれを観ており、
(果たしてそれがTV用にカットされまくったため
超ド級駄作に成り下がったためなのかどうかはわからない
)
これ以上のバカらしい映画を作ろうと
アタック・オブ・ザ・キラートマト」を作った。
(マタンゴの英題は『THE ATTACK OF THE MUSHROOM PEOPLE
原語のかけらもない、なんとも酷いタイトルである)
何にしても、これを元に世にもあんまりなクズ映画(褒め言葉)を
作ったデ・ベロ監督の異才には驚きである。

ボクオーン

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の一人。古代からズル賢いことで知られていた。
人間を操り人形のように操作するマリオネットが得意技。
草原のステップを走る船、地上戦艦を所有する。
皇帝に許しを乞うフリをして背後から襲う卑怯者。
非常に狡猾な人物で復讐よりも、麻薬などを用いた金儲けを目的とする。
(名前の由来はJR山手線の新大久保駅)

す、すまん。私はボクオーンでもなんでもないんだ。
 七英雄を名乗ってみたかっただけなんだ。
 麻薬作りもやめる。この戦艦も破壊する。
 だから頼む、許してくれ!


バカめ、甘いわ!!

このボクオーンを最後に残したのは作戦ですかな?
 それとも地上戦艦に恐れをなしたから?
 どちらにしろ大きな間違いを犯したようだな。
 互いに傷つけあって死ね!


ほびー。私の作戦が間違っていたのか!

典型的なひ弱な策士である卑怯者のボクオーン。
普通に考えて「卑怯者」なんぞを英雄にした古代人に落ち度がある。
どう考えても自分の力を悪用するに決まってるじゃないか
挙句、尻拭いを皇帝にやらせるとは古代人は一体何を考えているんだ!?

2009年8月5日水曜日

火星人

映画「マーズアタック!」に登場。

脳髄が肥大化した頭部に大きな目、骸骨のような口元の奇怪な緑色の知的生命体。
狡猾で残忍であり、円盤型飛行物体で地球に飛来し、各地で様々な事件を巻き起こす。
見栄えばかりを気にするアメリカ大統領デイルは、火星人の来訪に悩んでいた。
政権内が平和の使者である異星人を温かく迎える穏健派と
地球を侵略にしにきたと考える過激派に分かれる中、
デイルは異星人を「友好的」と判断し、大々的なセレモニーで歓迎することにする。
大統領の周囲は、ヒステリーな妻マーシャにお調子者の広報官ジェリー、
能天気なケスラー教授、ベトナム以来の鬼将軍デッカーと
頼りにならない面々だった。冷静なのはシニカルな大統領の娘タフィだけ。
人類史上初の異星人とのコンタクトに世界中が沸き立った。
ラスベガスでカジノを経営する不動産王ランドは
投機のチャンスと大喜び、家庭の不和から酒びたりだった
妻のバーバラは異星人を崇拝する怪しげなセミナーに通い始める。
カジノで働く元チャンピオンボクサーのバイロンは、
離婚した妻と子供達と久々に会えるのを楽しみにしていた。
トレーラーハウスに住む貧乏なノリス家では長男が兵役に付き、
異星人を倒すと吼えている。穏やかな次男リッチーは
家族からつまはじきにされていた。TVキャスターのナタリーは、
インタビュー相手のケスラー教授といい感じになり、
恋人のジェイソンは気が気ではない。
そして迎えたセレモニー当日。大観衆が詰めかかる中、
もしものことはあってはと軍隊を派遣し、
大統領の代わりにデッカー将軍が挨拶に向かった。
火星人と友好的関係が築かれると思いきや、
火星人大使とのコンタクトは鳩が飛んできたことでぶち壊しになる(?)。
鳩を武器と勘違いしたのか、火星人はその場のほぼ全員を光線銃で殺してしまう。
その後改めて和睦会を開くも、火星人は嘲笑うかのように大虐殺を繰り返す。
それぞれが勝手に右往左往、大混乱の中で
ほとんどの人々が無残に滑稽な最期を遂げていく。
火星人の猛攻はとどまる所を知らず、
被害は世界各地に広がり、人々は次々に殺されていく。
子供の遊びのような残虐行為を繰り返す火星人たち。
ホワイトハウスにまで妖艶な美女に化けた
火星人のスパイが潜入し、大暴れする始末。
人類の抵抗は無力で、核攻撃も全く効果がない。
ラスベガスも襲われた。トム・ジョーンズとバーバラ達は
セスナで何とか逃げ出すが、彼らが地上に見たものは、
離陸を助けるために素手で立ち向かったバイロンの倒れた姿だった。
同じ頃、アメリカの火星人対策本部は火星人たちの襲撃により壊滅された。
一人生き残った大統領は火星人の代表と講和を申し込み、
感動的な演説で彼らの目にも涙を浮かべさせるが、あっけなく殺されてしまう。
だが、事態は急変する。火星人の魔手がついにリッチーの祖母にまで迫った。
それを阻止しようとするリッチーの努力の甲斐なく、祖母が殺されようとしたとき。
祖母はレコードで音楽を聴いており、イヤホンのジャックがたまたま外れた。
すると火星人たちが激しく身悶えして苦しみだし、頭が破裂して死んでしまった。
スリム・ホイットマンの曲「インディアン・ラブ・コール」が
火星人の弱点に気づいたリッチーの呼びかけで、
レコードの音を大音声で宇宙船に浴びせると次々と墜落。
各地で反旗が上がり、ついに火星人は撃退された。
人類は救われ、リッチーと祖母は生き残ったタフィから勲章を贈られる。
瓦礫や宇宙人の死体を片付けるアパートの前に一人の男が現れた。
それは満身創痍のバイロンであり、彼は家族の待つ家の前に生還した。
セスナで人里はなれたところに逃げたトム・ジョーンズ一行は
ヒット曲『よくあることサ』を熱唱するのであった…

地・球・ヲ・イ・タ・ダ・キ」にきた火星人。
光線銃で大虐殺原爆は謎の物体で吸収
人間の女に化けたりイチャついてるアベックに興奮したり
モアイ像をボーリングのピンにしたり
人間をモルモットにして、人間犬や犬人間作ったり
大統領の演説に感動しながら殺したり
汚い緑の汁を撒き散らす、まさに下劣で愉快な宇宙人。
T・バートン監督らしい、他映画のオマージュやパロディがあったり
(空飛ぶ円盤地球を襲撃す、ゴジラ、キラートマトetc)
今観ると非常に楽しい映画だ。
ちなみに筆者は、この映画を初めて観た幼少の頃。
ケラケラ笑いながら殺しまくる火星人が
夢に出るくらい怖がった記憶がある。

クジンシー

ゲーム「ロマンシング サ・ガ2」に登場。

七英雄の一人。古代では嫌われ者として知られていた。
初代皇帝レオンと第一皇子ヴィクトールを殺し、
ソーモンの町を占拠して帝国と七英雄の対立の歴史を作った張本人。
二代目皇帝ジェラールに討たれる。
しかし最終皇帝の代で復讐すべく、復活する。
古代人への復讐よりも世界征服を目的とする。
(名前の由来はJR山手線の新宿駅)

わざわざ出向いて来たか。頭を下げてアバロンを差し出せば、
 我が重臣に取り立ててやってもいいぞ。


むむっ、これはたまらん。
本気を出さねばなるまい

ちっ、また来たのか。私の技は見切ることは不可能。
 なぜなら、受けた者は必ず死ぬのだからな。親父と兄貴のあとを追え!


くそー、この俺がやられるとは!
 パワーをたくわえるためにまた長い間眠らねばならぬのか!
 だが、まだ死んだわけではないぞ。復讐してやるぞ、必ずな!


ま、また~~。なんでオレだけが2回も~~

嫌われ者のレッテルを貼られた、七英雄の汚れ役クジンシー。
LPを全て奪うソウルスティールの凶悪さと、
見切りがあれば怖くないのが記憶に残る。
こいつ、復讐なんて興味なくて「目指すは世界征服!」という
なんとも浅ましく、子どもっぽい野望を抱いており、
言動も上記の台詞からもわかるように
当初は貫禄ある物言いだが、負けると近所のガキンチョみたいな台詞をいう。
こんなんが何故に英雄なんぞになれたのか、わからん。
というか嫌われ者にモンスター退治なんぞやらせるな古代人。