2009年8月12日水曜日

アンソニー

映画「キンドレッド」に登場。

人間と海性軟体動物の遺伝子を融合させて作られた異形の生命体。
アマンダ・ホリンズ博士は、息子で医師のジョンに、
実は彼に「アンソニー」という弟がいること、
「ヘモシアニン」という物質に関する資料を全て焼き捨て
そして彼を始末してほしいと伝える。
困惑するジョンは、母の昔の同僚フィリップ・ロイド博士に相談するが、
彼は知らないと答えた。しかしロイド博士はアマンダの実験に関わっており、
用済みと判断すると、苦しみだしたアマンダを見殺しにした。
母の急死に不審を募らせるジョンは、恋人のシャロンを始めとする
5人の仲間達とさらにアマンダの信奉者というメリッサと共に研究の解明に挑む。
しかしその頃から次々と異様なことが起こり、
仲間が一人、また一人と姿を消してゆく。
メリッサはロイド博士が送り込んだスパイであり、
彼女は「アンソニー」を探し出す引き換えに
自身の病気の治療薬を譲る確約をしていた。
やがてジョンが、それらが「アンソニー」の仕業であることを知った頃、
ジョンは、自分の血液にヘモシアニンを加えて実験し、生物が発生することを知る。
母親はジョンの細胞を使ってアンソニーを作り出したのだ。
そしてジョンは「アンソニー」と対決する決意を抱き、
自宅の母親の研究室に向かうと、そこにメリッサが立ちはだかった。
だが彼女は異形となって死んだ。彼女もまた、ロイドの実験の犠牲者だったのた。
地下から現れる異形からジョンたちは逃がれようとするが、
腐った床が崩れ、シャノンが水のたまった地下室に落ちてしまう。
彼女に異形が襲い掛かるが、ロープで降りたジョンがなんとか救出した。
そこへ「アンソニー」を奪いにきたロイド博士が現れる。
しかしそれよりも早くジョンたちの作戦が成功した。
電線を巻きつかせた餌を「アンソニー」が飲み込み、そこへ電気を流したため
アンソニーはドロドロと崩れていく。
最後の力でロイドを道連れにして引きずり込み、水中へと消えていった。
爆薬を仕掛けたジョンたちが脱出すると同時に家は爆発、炎上するのだった…

A・ペイズがブッサイクなエラ人間になったり、
触手人間が触手乱舞したりする映画「キンドレッド」。
にしてもこの映画ゲテゲテしてて、暗い話だなぁ。
アンソニーくんの正体はとある人の兄弟にあたるとか
女スパイが自分の異形化を止めるために頑張ってたとか
本当に暗い話。しかも報われない。
その暗い話を彩るのがグロい特撮であり、
これがまた結構凝っている。
で、アンソニーくん。動物系ハートウォーミング映画よろしく
兄貴と心を通わせられるかというと断じてなく
結局兄弟として仲睦まじく暮らすことは出来ず
(嘘です。こんな映画がそんな感動的物語になるわけないじゃないか)
殺されてしまう。ただ彼のデザインに関しては素晴らしいといえる。

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