2009年8月22日土曜日

ポイント・デューンの人々

映画「メサイア・オブ・デッド」に登場。

カリフォルニア州の海辺の町ポイント・デューンの住人。
過去に“闇の旅人”と呼ばれる存在に関わってしまい
月が血の様に赤くなると、人を襲う存在へと変貌するようになった。
一人の男が何かから逃げていた。
男はとある家の中に入ると疲労困憊から倒れ伏した。
そこへ微笑を浮かべる少女が現れ、男も微笑み返すと
女はゆっくりと男に近寄ると、手に持った剃刀で男の喉を切り裂いた。
薄暗い建物の中、一人の女がよろめき歩き、自身の身の上を語る。
「私のことは忘れろ」と手紙を残して消息を絶った
芸術家である父親のアトリエがあるポイント・デューンの町へ
向かった娘オーレッティ。途中ガソリンスタンドに寄ると、
死体を運送している不気味な男に出会う。
父親のアトリエは壁中に黒服で白い顔の不気味な男の絵が描かれていた。
町の不気味な雰囲気を感じつつも父の消息を訪ねるが、
一向に成果が上がらない。だが父の絵を欲しがっているという
旅行者の話を聞いたオーレッティは、モーテルに泊まるトムという男を尋ねる。
トムはこの町に伝わる奇妙な伝説、死者が蘇り、人を襲う話に興味を持っていた。
その後、アトリエで意味不明な文章が綴られた日記を見つける。
やがて、アトリエにトムと恋人のローラ、トニが押しかけてきた。
4人は共同生活を始めるが、露骨にオーレッテイへの想いを募らせる
トムの姿に嫉妬したローラは、耐え切れずに町へと飛び出す。
そこで彼女が見たものは、生きたままの鼠を食べる男、
死人のような顔をした住人、そしてマーケットの肉売り場に群がる住人たち。
町の住人の狂態を見てしまったために、ローラは住人たちに喰われた。
トニも退屈感からアトリエを去り、映画館で暇を潰していると
いつのまにか映画館は不気味な顔をした町の住人が集っていた。
その異様な場から逃げ出そうとするも、彼女もまた貪り食われる。
トニを探しに来たトムも住人達の不審な動きに警戒感を強める。
住人たちに頼ることも、警察を頼ることも出来ず
あわや住人たちに襲われそうになりながら、
オーレッティのところへ戻ろうとする。
その頃、父の残した日記に書かれている不思議な症状が
自分にも出ていることに気付き苦悩するオーレッティの前に、父が姿を見せる。
言うことを聞かなかった娘を責め、自分はもう手遅れだと語る父。
いつしか目が虚ろになり、娘に襲い掛かってくる。
パニックに陥ったオーレッティは日記に書いてあったように父を焼き殺す。
放心状態のオーレッティと家に戻ったトムは不安な夜を過ごし
その次の日の朝、夜でなければ襲ってこないと考えを裏切るように
町の住人たちが次々に襲い掛かる。なんとか家を脱出して海岸を逃げるが、
ついに追いつかれ2人は海へと泳ぎだす。
トムが溺れ、オーレッティもまた意識を失う。
オーレッティは病院にいた。溺れた後、彼女だけ住人たちにより助けられ
“闇の旅人”の生贄にされたのだという。
しかし彼女がいる場所は精神病院の庭であり、
全ては病んだ彼女が生み出した幻覚や悪夢だったのか。
脳裏をよぎる悪夢のような光景に絶叫するオーレッティ。
そして薄暗い建物の中、女がよろめき歩く…

死者の足跡」+「呪われたジェシカ」。
そして「ゾンビ」な映画「メサイア・オブ・デッド」。
夜中に荷台に死体を積んで走る男がおもむろにネズミを齧る、
寡黙な住人たちが夜になると死人のようになる、
アトリエの壁に何人もの男の全身像がこちらを向いているように描かれている、
主人公の女性の口から蟲が溢れ出る、なんの脈絡もなく男の喉を切り裂く女、
マーケットの肉売り場で群がる住人たち、無表情でこちら走る住人、
映画館で気付いたら観客全員が住人たち、目から溢れる血、
もう何がなんだかさっぱりだが、ひたすら不気味である。

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