2009年8月14日金曜日

謎の男女(亡霊、グール、ゾンビ、死神)

映画「恐怖の足跡」に登場。

正体不明の謎の怪人物たち。
事故から生還したメリーを執拗に狙う。
フルスピードで走る2台の車があった。
そして3人の娘たちを乗せた車は運転を誤って
川に転落、捜索隊の捜査も空しく車体すら発見されなかった。
が、メリーだけは数時間の後、陸地に這いあがり、応急手当をうけた。
彼女は恐ろしい記憶から逃れるために他州で
オルガン奏者として身を立てようと、町をでていく途中、
海辺にある荒れ果てた遊園地の前を通りかけたとき、
道の前方に「男」がいた。不気味な顔をした、亡霊のような男だった。
不安が募る中、教会に職を得た彼女は同宿のジョンに言いよられたが拒絶した。
ある日、町へ買物に出かけた彼女は、白昼夢のような奇妙な経験をした。
他人が彼女の存在を全く見咎めないのだ。
その後、幻影のごとく例の「男」が現われるたびに、
彼女は夢遊しているかのように自分を認めない世界をさまようようになった。
いつしか「男」は一人だけではなく、男女を問わず数を増やし、
現実にも侵食し始めたこの現象に対する恐怖から、
ジョンにもすがりたい気持ちになるのだが、
彼すらもメリーの狂態に逃げだしてしまった。
次の日、メリーはこの奇妙な出来事から逃げだそうと努めたが、
またも例の遊園地にフラフラと行ってしまう。
ここで、彼女は“霊魂の祭典”を見た。
亡霊のような男女の顔が海から現れ、
荒廃した遊園地で踊る不気味な男女たち。
そして「男」と一緒に踊っていたのは不気味な顔をしたメリーだった。
廃墟となった遊園地での奇怪な宴に耐え切れず、メリーは逃げ出した。
彼女を捕らえようと死者を狩る死神のように
躍りかかる男女からメリーは懸命に逃げた。
浜辺に出るが、結局彼女は捕らえられた。
神父と医師を連れた警察が調査に来ると、
遊園地から浜辺まで続くメリーの足跡が、途中で消えているのに首をかしげる。
その後、川に沈んでいた車が見つかった。
しかしそこには三人の遺体、つまりメリーの死体もあったのだ。
あのメリーの姿は自分が死んだことに気づかない彼女の亡霊だったのか…
(名前は私がつけた仮称です)

不気味、不気味すぎる!映画「恐怖の足跡」。
事故から生還した女性に降りかかる怪奇、
突如現れ、不気味に彼女を見つめ、微笑み、
彼女の前に執拗に現れる謎の男。
このなんともいえない不気味な存在感を醸し出す男と
映画のストーリー、幻想的で不安感を煽る描写などは
後のホラー映画に強く影響を与えている。
(ジョージ・A・ロメロ監督もこの映画からインスピレーションを受けており、
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の製作に繋がる。
さらに『ランド・オブ・ザ・デッド』にて本作のとあるシーンを再現している)
現代にも通じる恐怖は、まさに傑作である。
にしてもこの怪人たちは一体なんだったのだろう?

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