2009年10月31日土曜日

インスルー&ゴマンダー

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPEΔ」「R-TYPES」 「R-TYPE FINAL
R-TYPE TACTICS」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

巨大な多間接機械化生物型バイド「インスルー」と
それを操る最大級の体積を有するバイド生命体「ゴマンダー」。
無防備なゴマンダーを防衛しているインスルー(またはアウトスルー)は
超硬質金属にバイド体が付着して活動しており、
事実上破壊は出来ず、胴体は無力化出来ても
ゴマンダーに入ると復活してしまう。
ゴマンダーは体内でインスルーを再生させることができ、
頭頂部のクリスタル状のコアが弱点。
インスルーに防衛させること以外、身を守る術を持たないが
各所の“口”から攻撃性の体液を飛ばすタイプもいる。
あらゆる物質を養分として吸収する能力があり、それを元に際限なく成長する。
調査では惑星大の個体も確認されている。しかし巨大化しすぎたゴマンダーは
その身体を維持できないため、死滅することになる。
ゴマンダー自身は成長を抑制することはできないが、
インスルーを寄生させることで余剰エネルギーを消費し、
適当な大きさを維持することができる。「第一次バイドミッション」にて
生体洞の最奥で遭遇し、R-9により殲滅される。
しかし「サタニック・ラプソディー」事件時、
謎の生体空間にてパイロットの精神に干渉してきた
バイドの影響により出現(幻覚か現実かは不明)。
生体洞の消滅で、浮遊しながら襲い掛かってくる。
再度、事件解決にあたっていたR戦闘機により殲滅される。
その後、バイドの完全な根絶を図る「ラスト・ダンス」作戦時に
宇宙空間のアステロイド帯の巨大隕石内に別個体が存在しているのがわかり、
出撃していたR戦闘機により内側から殲滅された。

クパァと開いたり閉じたりするコアと
硬くて太いモノズモモモモと出入りすることが
いやに記憶に残る敵インスルーゴマンダー
…いやなんていうか、もう色々とアレな造形だが
他にもバラカスやダストネイト・コクーン&ワームなど
淫猥なバイドがいっぱいいて楽しいぞ「R-TYPE」は!

リーチ・ウーマン(ディープ・スローター)

映画「パペット・マスター」シリーズに登場。

伝説の人形師アンドレ・トゥーロンが秘術を持って
作り出した命ある生きた人形(パペット)たちの一体。
唯一の女性型のパペットで、口から蛭を吐いて攻撃する他、ナイフ等も扱う。
トゥーロンの妻エルザの命が吹き込まれている。
エルザは本名をイルザというスイス人で、スイスの大使の父親を持つ。
1902年のある夜、彼女の父親がパリにいる間、
偶然にも彼女はマジック・ショーで将来の夫となるトゥーロンと出会う。
その後彼女は、誘拐されそうになったとき
トゥーロンと彼の引き連れる6体のパペットたちによって救われる。
これを機にイルザはトゥーロンを深く愛し、
彼の妻エルザとしての人生を歩み始める。
その後エルザとトゥーロンは、ベルリンを訪れる。
そこで彼女らはナチスの横暴に屈しない三人の友人を得るが
三人はナチスにより殺されてしまう。
トゥーロンは彼らを自身の秘術により、
トネラー、ジェスター、ピン・ヘッドとして蘇らせた。
さらにシックス・シューターも得ることとなる。
4体の人形を引き連れる彼女らの前に、その秘術を狙うナチスが立ちはだかった。
ナチスがトゥーロンとパペットたちの誘拐を止めようとしたエルザは
クラウス少佐によって殺害されてしまう。
トゥーロンは復讐を誓い、彼女をパペットとして蘇らせることとなった。

普通に考えて嫁さんを蛭吐き人形なんぞに作り出せんのか!?
そんなハイセンスでナンセンスなトゥーロン製作リーチ・ウーマン。
筆者としては、一体どこにたくさんの蛭が
格納されているのか知りたいところである。

ガイダッカー

ゲーム「R-TYPE Ⅱ」「SUPER R-TYPE
R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第二次バイドミッション」にて遭遇する
複数の兵器が組み合わさってできたバイド製の人型兵器。
本体が装備しているボルトブラスキャノン「粒子砲」は
長距離攻撃に適しているが、連射は出来ず、充填の際に隙が出来る。
しかし周りをとりまくアタックビットが攻撃を仕掛けてくるため
その隙も幾分緩和されている。

最近、筆者は人型兵器に興味が沸いてきたで候。
筆者が初めて「SUPER R-TYPE」をプレイし
余裕のよっちゃんで第一ステージを進めている時に現れたのがこいつだ。
いきなり画面上から現れた上に、何やらビーム砲撃ちかましてきて
慌てた筆者は訳が分からない状態で気づいたらビットの攻撃にやられていました。
にしてもこのガイダッカー、改めて見てみるとなんともカッコいい姿じゃないか!
こんなにカッコいい敵ながらチャージ一発で破壊できちゃうのが尚更良いのである!

ピン・ヘッド(ジャイアント・コテツ)

映画「パペット・マスター」シリーズに登場。

伝説の人形師アンドレ・トゥーロンが秘術を持って
作り出した命ある生きた人形(パペット)たちの一体。
もっとも大柄なパペットで、小さな頭が特徴。
怪力で、巨大な手で殴ったり物を投げて攻撃する。
体はとても丈夫だが、頭が捥げ易い。
人形になる前はハーマン・ストラウスという男で
秘かにユダヤ人のいるゲットーに食糧を運んでいたトラック・ドライバーだった。
しかしそのことがナチスにバレてしまい、反逆罪として殺された。

元の名が邦名に名前負けしている人形ピン・ヘッド。
何故だろう、彼が善の人形として戦うとき
一番無残な目に遭っているように感じるのは筆者だけだろうか?
まぁそれは単純に首が捥げ易いというウィークポイントがあるから
しかたないとしても、これでもシリーズでは欠かさず登場している
レギュラーパペットなのに、この扱いの酷さは一体?
まぁ単純にお約束ともとれるのだが。

2009年10月29日木曜日

ベルス

ゲーム「デモンズ・ブレイゾン」に登場。

白き魔物ファランクスが紋章の力で
魔物や人間の骨を組み合わせて作り出した魔物。
驚異的なスピードと右腕の大鎌を武器に、
敵の首を刈り取って、体内にコレクションしている。

デモンズ・ブレイゾン」最初の鬼門。
この魔物、途中で挑発するモーションがあり
これにうっかり乗せられて近くに寄ってしまうと
バッサリとやられるというわけ。しかも妙にリーチがあり、
紙一重で避けたつもりでも当たってたりする。

ジェスター(ピエロ・ザ・キッド)

映画「パペット・マスター」シリーズに登場。

伝説の人形師アンドレ・トゥーロンが秘術を持って
作り出した命ある生きた人形(パペット)たちの一体。
顔が三つに分割されており、それを回転させることで
表情を変えることが出来る。それ以外はこれといったものがなく、
笏やナイフを時々武器として使っていた。
しかし後に腕にトゲつきの鉄球を装備し、強力なパンチ力を得た。
人形になる前はトゥーロンの友人の一人で、
ハンス・サイダーマンという冗談や悪戯が好きな会計士の男。
その冗談好きなのが祟って、ナチスに殺されてしまった過去を持つ。

喜怒哀楽をクルクル変える人形ジェスター。
実は彼には悲しい過去が…というほど悲しいわけではなく
むしろ人形になってからの人生が輝きすぎてそうは思えない。
彼は突然現れると、そのなんともいえない表情を
クルクル変えて不気味さを醸し出す。
彼は殺人人形たちがやってくる一種の合図、
不幸のメッセンジャー」ともいえる。
実は彼が殺人における活躍が少ないのは致し方ないとも見える。
彼の姿からもわかるように彼は「道化師」であり、
道化はしばしば進行役として表現されており、
彼は殺人人形としては多少難があっても
良くも悪くも狂言回し、進行役としては最適な人形である。
ちなみに「パペットマスター」のパペットたちは
海外で大変人気であり、漫画やフィギュアなんか結構出てたりする。

2009年10月27日火曜日

ドブケラドプス

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPEⅡ」「R-TYPEⅢ」「R-TYPES」「R-TYPEΔ
R-TYPE TACTICS」「R-TYPE DIMENSIONS」「R-TYPE TACTICSⅡ」に登場。

電子機器とバイド体が強い力で融合した
巨大なバイドの複合生命体の総称。腹部を構成する生命体が弱点。
「第一次バイドミッション」で初めて確認され、
破壊されたスペースコロニーに開いた異層次元への
入り口に立ち塞がっていたが、R-9によって破壊された。
その後、「サタニック・ラプソディー」事件で
バイドに強襲されたR戦闘機開発プロジェクトの中心基地にて
復活を遂げようとしていたが、R戦闘機により破壊された。
しかし「第二次バイドミッション」にて寄せ集めた残骸から
ザブトムとして復活を遂げた。だが、またしてもR-9改によって破壊された。
同じような個体が何体もおり、他種と区別するためそれぞれ名前が違う。

R-TYPE」名物バイド、ドブケラドプス。
亜種や改良型を含めると事実上、シリーズ皆勤賞のボス。
筆者は腹部のアレが弱点だと分からず、無駄に残機を減らした。
これからもR-TYPEシリーズで活躍してほしい次第である。

ブレード(ガリガリ博士)

映画「パペット・マスター」シリーズに登場。

伝説の人形師アンドレ・トゥーロンが秘術を持って
作り出した命ある生きた人形(パペット)たちの一体。
パペット達のリーダー格であり、右手にナイフ、左手にフックを備える。
両目から弾丸が飛び出るようになっている。
トゥーロンがナチスのクラウス少佐に似せて製作したパペット。
またトゥーロンの友人であり、ナチスの下、死者蘇生実験を行っていた
ドイツ人科学者で医師であるヘス博士の魂が込められている。
後に両手がナイフとなり、回転しながら相手を切り裂く攻撃を身に着けた。
パペットたちは意思を持ち、自分達の判断で行動できるものの、
基本的には持ち主である人間に従っている。
そのため、持ち主の意思により、残忍な殺人人形とも、
悪魔や悪人と戦う正義の人形ともなりうる。

邦名も環にかけて個性豊かな人形たちが襲い掛かる映画「パペットマスター」。
その人形たちの中でも、最も出番が多いのがブレイドだ。
俺ジナル極まりない人形たちの中でも存在感はバッチリ。
黒服で顔面蒼白な上に凶悪な容貌、ナイフと手鉤で武装した姿は
パペットたちが「戦い」や「殺す」ための人形だということを
我々に分からせてくれるのである。
ちなみに邦名は「カリガリ博士」のもじりだと思われる。

2009年10月26日月曜日

プリミティベビー

ゲーム「メダロット2」に登場。

ゴッドエンペラーの開発に携わった白衣の研究員が作り上げた赤ちゃん型メダロット。
攻撃パーツを一切持たないかわりに強力な補助行動で構成されている。
こちらにダメージを与えながら回復するメダフォースを使い、
さらに二体のゴッドエンペラーを連れている。
スピードを犠牲にしてはいるものの装甲・威力・成功は
軒並み異常な数値をほこり、また脚部も浮遊タイプでありながら
戦車並の装甲と高い機動力を持つ。

鬼畜赤ん坊メダロット「プリミティベビー」。
筆者は必ずといって良いほどゴッドエンペラー戦後に
セーブし忘れるので、この赤ん坊によって泣きを見た。
ちなみに培養槽を調べなければ
こいつと戦うことはないことを最近になって知った。

レナード・ローレンス

映画「フルメタル・ジャケット」に登場。

ノロマで不器用なデブの新兵。
靴紐を結べないなど生活力に欠ける面があり、
ヘマを繰り返して、他の新兵がとばっちりを受けてしまうほど。
その度にハートマンから厳しい指導を受ける。
どうしても顔が「微笑んでいる」ように見えてしまうため
「ゴーマー・パイル(微笑みデブ)」と渾名をつけられた。
訓練中に射撃の腕を開花させ入隊時とは別人の様に成長して行く。
しかし苛烈な訓練と同じ新兵らのイジメから精神を病んでいく。
遂には訓練所の卒業となるが、トイレの中で精神崩壊。
ハートマンを撃ち殺し、自らも銃をくわえて絶命する…
(渾名の由来は軍隊ドラマ『ゴーマー・パイル』の間抜けな主人公より)

エスキモーの○○○は冷凍○○○~」でも有名な映画「フルメタル・ジャケット」。
本来はイジメたクズ新兵どもを八つ裂きにすれば良いものを
何を間違えたか、蛆虫以下の存在として扱いながらも
戦場で死なないように親切丁寧に死ぬほど
キツイ訓練をしてくれた恩師ハートマンを殺害。
自身も自殺するなど、狂った人間の末路ほど不可解なモノはない。
哀れ、ゴーマー・パイルは本当の意味で愚か者になってしまった。

アルマ

ゲーム「デモンズ・ブレイゾン

漆黒の翼を持つ悪魔の将軍。
若くして頭角を現し、白き魔物ファランクスの下で数々の武功をあげ
ファランクスに「地」「気」「時」の紋章を譲り受けた。
復活したレッドアリーマーに興味を持ち、
レッドアリーマーをライバル視するようになり、何度と無く挑戦してくる。
竜巻を起こして相手の動きを封じるワールウインドを使う。

いやぁ、ライバルって本当にいいもんですね~
一方的または双方でライバルとして認め
目的も忘れて己の強さの証明のために戦う。
熱いねぇ。熱いよ。敵としてのライバルってのは本当に熱い設定だ。
ゲーム中、数多くの独創的クリーチャーがいたが
このアルマはシンプルながらどこか武人のようなところがあり
筆者のお気に入りである。

キラースノーマン

映画「キラースノーマン」に登場。

本名ジャック・フロスト。35人も殺した連続猟奇殺人犯。
警察により逮捕・死刑を宣告され、処刑場へと護送される。
しかし護送途中に化学薬品を積んだトラックと衝突、
化学薬品を被って溶けたジャックは死んだかと思われた。
だが雪と混ざったことで、猛烈な化学変化を起こし
ジャックは雪だるまとして復活したのだ。
スノーマウンテンという町で保安官のサムは
ジャック死亡のニュースを聞く。ジャックを逮捕したのはサムであり
しかしジャックの復讐を誓う姿を忘れることができないサムは
その幻影に苛まれることもあった。
そんな中、老人が凍死している事件が起き、
さらにサムの息子の目の前でサムの息子を苛めていた男の子が
他の男の子の橇で首を刎ねられる事故も発生する。
サムの息子は「雪だるまがやった」と主張するが、誰にも信じてもらえない。
そのすぐ後ではある老夫婦が惨殺される事件が発生。
連続する事件に不安が募る町。さらにFBIが町民に聴取をすることになる。
そして24時間外出禁止にし、町民を集めることにする。
しかしジャックの悪行は止まることを知らず、
車で轢き殺し、氷柱を胸に一刺し、ニンジンを使ったレイプ殺人まで
町を震え上がらせる。何故ジャックが雪だるまとなって復活したのか。
FBIが語るには「地球的規模の大災害に備えるため
極秘裡に進められていた研究の試薬をジャックが浴びてしまい
不活性物質と人間の染色体を結合させてしまった」らしい。
遂に警察は雪だるま殺人鬼との全面対決を迎えたが、銃が効かない相手に苦戦する。
だがヘアドライヤーでジャックをボイラー室に追いつめ、
溶かしつくしたように思えたが、水蒸気から復活してしまう。
しぶとい殺人鬼はサムと息子に襲い掛かる。
その時に息子が投げつけた不凍液がジャックに当たった。苦しみだすジャック。
不凍液が弱点と分かり、トラック一杯に積まれた不凍液に落とすことで
やっとのことでジャックを完全に溶かしてしまいこの事件は収束した・・・

世界一凶暴なスノーマンさ」で有名な映画「キラースノーマン」。
このジャック・フロスト、あの某映画のお父さん雪だるまと名前が似ているが
元々が凶悪な連続殺人犯のだけあって、やることなすこと残虐である。
しかしなにをどうやっても失笑が出てしまうのはやはり雪だるまといったところ。
ちなみにジャックが雪だるまになる過程が
「スワンプシング」と同じだというのは意外である。

2009年10月22日木曜日

ギムレット

アニメ「勇者王ガオガイガーFINAL」に登場。

国際シンジゲート、バイオネットの幹部。口癖は「いけませんねぇ」。
また、ファッションデザイナーを志し挫折したという過去をもち、
今でもその未練はある。過去にGGGと戦った際に瀕死の重傷を負い、
バイオネットの技術でメタルサイボーグとして生まれ変わった。
Qパーツを強奪し、その力を利用して巨大ロボ「ギムレット・アンプルーレ」に合体するが、
ガオファイガーによりアンプルーレは消滅。
最後には命乞いもむなしくルネによって止めを刺される。

いけませんねぇ」の口癖が頭に残る敵、ギムレット。
青野武の名演が極まり、そのねちっこい喋り方には
悪の灰汁がぎっしり詰まっている。
全く持って素晴らしい悪党だ。

ジョン・ドゥ

映画「セブン」に登場。

キリスト教の七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件の犯人。
本名、経歴、動機、全てが不明。得体の知れない男。
新たな殺人事件が発生し、退職まで あと1週間のベテラン刑事サマセットと
血気盛んな新人ミルズの両刑事が現場に急行した。
被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、
食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。
死因は食物の大量摂取による内蔵破裂。
男の後頭部に付けられた銃口の痕から、何者かに、死ぬまで食べ続けるよう
強制させられていたことが判明した。
そして現場には、犯人が残したものと思われる
〈GLUTTONY=大食〉と書かれた文字が残されていた。
まもなく次の死体が発見される。凄腕で名高い弁護士グールドが、
高級オフィスビルの一室で、血まみれになって殺されていた。
そして現場には血で書かれた〈GREED=強欲〉の文字が。
サマセットは、犯人がキリスト教における
「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」に基づいて
殺人を続けていることを確信、ミルズにあと5人殺されるだろうと告げる。
「強欲」殺人の現場を再検証した2人は、壁の絵画の裏に
指紋で書かれた「HELP ME」の文字を発見。
その指紋は前科者の通称ヴィクターのものだった。
ヴィクターの部屋に急行した捜査陣は、舌と右腕を切られた上、
ベッドに縛りつけられて廃人同様となったヴィクターを発見。
部屋には彼が衰弱していく様を撮影した写真と〈SLOTH=怠惰〉と
書かれた紙が残されていた。グールドの部屋の指紋は、
ヴィクターの切り取られた右腕で付けられたものだった。
捜査は振出しに戻り、サマセットはFBIの友人の協力を得て、
犯罪者に利用される恐れのある″要注意図書″リストの
「七つの大罪」に関する図書館の貸出記録から、容疑者を割り出そうとした。
ほどなくある男が該当者に挙がった。
半信半疑のまま、2人は男のアパートを訪ねるが、
その時、帰ってきた男がいきなり拳銃を発射して逃げた。
どしゃ降りの中を追跡したミルズを、男は待ち受けて打ち倒し、
頭に銃口を突きつけるが、なぜかとどめは刺さずに去った。
男の部屋からは、今までの被害者を撮影した無数の写真が発見された。
大胆不敵にも、男は報道カメラマンのふりをして、
ヴィクターの殺害現場に現れていた。男から挑戦の電話が入る。
やがて、第4の殺人〈LUST=肉欲〉として娼婦が殺され、
第5の殺人〈PRIDE=高慢〉として顔を切り裂かれて
悲観した美人モデルが自ら命を絶った。
そんな時、意外にも残る2件を残して、ジョン・ドゥと名乗る男が
警察に自首して来た。拘置された男の過去や身元は全く不明だった。
男は自分は選ばれた人間で、誰もなし遂げなかった偉大なことを行ったと言う。
ドゥは、ミルズとサマセットを伴ってある場所に車を向かわせた。
とある荒野で止まった一行の前に、宅配便の車が現れ、小さな箱を置いて去った。
ドゥはその箱の中に、ミルズの新婚の妻トレイシーの生首が入っていると言い、
これは彼を羨んで彼女を殺した〈ENVY=嫉妬〉の罪だとも語った。
逆上するミルズは怒りにかられ、ドゥに銃口を向けた。
サマセットは必死で止めるが、ミルズは相手の挑発に乗り、ドゥを射殺してしまう。
男の目論見どおり、〈WRATH=憤怒〉の殺人をもって7つの殺人は完結した。
ドゥと名乗る男の正体も動機も闇へと消えた。
サマセットは絶望感に包まれ、再び雨降りしきる町に戻った…
(名前の意味は名無しを指す)

不気味で得たいの知れない男の映画「セブン」。
ジョン・ドゥの目的は一応「罪を罰する」ということなんだが
人間の「」に関する根深い問題がここにはある。
彼が「七つの大罪」をモチーフにした理由もこれにあり、
はっきりいってしまえば人間は「罪深き生き物」だということ。
キリスト教圏において人間は生まれながらに原罪を持っており
ジョン・ドゥは「誰もこれを裁こうとしない」現状を脱するために
自ら裁きを下す。しかも容赦なく老若男女を問わず、
自身をも裁く姿は清いほど「悪」と「善」が両立しており、
名も過去も持たない彼は何物にも属さない。
ただただ純粋な何か、それが恐ろしいのだ。

2009年10月21日水曜日

極殺兵器「緋蜂」(ごくさつへいき「ひばち」)

ゲーム「怒首領蜂 大往生」に登場。

最終鬼畜兵器「黄流」を破壊すると現れる、小型の蜂型兵器。
炎を纏っているが、意に介していないようだ。
避けることが困難なほど高速且つ桁外れの弾幕を繰り出し、
ボムもバリアで防ぐなど、極殺兵器の名に恥じない実力を持つ。
また他にも緋蜂が2匹の「緋蜂・改」や「真緋蜂・改」がいる。

通常でさえおぞましい弾幕が「まだまだ序の口」だと気づいたとき、
果たして正気でいられるだろうか?
洗濯機」と呼ばれる弾幕でも有名な緋蜂は
製作側に対して「ゲームをクリアさせる気があるのか?」と
疑問をぶつけたくなるほど異常である。
これが二匹に増える上に、さらにもう一段階があると思うと鳥肌が立つ。
筆者は一生このゲームに触れることはないだろう。

コワルスキー

映画「バニシング・ポイント」に登場。

元海兵隊員、元警察官、元レーサー、
現在は陸送と、複雑な人生を送った男。
盲目のDJスーパー・ソウル曰く「アメリカ最後の英雄」。
車の陸送をやっているコワルスキーは、デンバーから
サンフランシスコまでの70年代型ダッジ・チャレンジャーの陸送を引受ける。
バーに立ち寄った彼は、店の主人とサンフランシスコまで
15時間で行くという賭けをした。全速力で飛ばすコワルスキーの
車を発見したオートバイ警官が追跡しだした。
彼がとっさに車を悪路に乗り入れると、オートバイクはひとたまりもなく転倒した。
警察は面子をかけて、コワルスキーを捕らえようとする。
彼がユタ州に入ろうとすると、国境にバリケードが張られていた。
バリケードを突破し、警察は遂に全勢力を上げて確保に向かう。
このニュースを聞いた盲目のDJ、スーパー・ソウルはコワルスキーに共感し、
警察の通信を盗み取りして、情報をラジオでコワルスキーに流し始めた。
彼は国境を越えネバダ州に入ると、今度はネバダ州の警官が追跡してきた。
彼は自分が警察署に勤めていたときのことを思い出した。
上官が少女を麻薬所持の疑いで取調べ中に、弱みにつけこんで
彼女を手篭めにしようとしたのをとめ、クビになってしまったことを。
彼がさらに走っていると、スーパー・ソウルが情報を流してきた。
警告通り追跡してきた数台のパトカーに追い詰められ、やむなく彼は車を砂漠に向けた。
コワルスキーは警官時代、雪国で恋人のベラと遊んだり
口論したりしたことを思い出した。
また海兵隊員のころ、負傷兵を野戦病院へ運ぶ途中、
ジープに砲弾が命中し、負傷したこと。そのとき大きな爆発音で回想が破られた。
タイヤがパンクしたのだ。タイヤの交換中、彼はガラガラ蛇に襲われそうになるが、
老人に助けられる。老人は、砂漠を脱出する道を教えてくれ、
ガソリンのある集落に案内してくれた。
老人と別れて逃走を続けるコワルスキーに、スーパー・ソウルの情報が入った。
彼のニュースはいまや全世界に広がり、大変な話題となっていて、
彼の向かう道という道には、警察当局の網が張られているらしい。
途中彼はバイクに乗った男エンジェルと出会い、荒野の中にある彼の家に連れていかれた。
そこには全裸でバイクに乗った娘がいて、彼に強壮剤や煙草をくれた。
エンジェルのアイディアで車をパトカーに偽装して
非常線を突破したコワルスキーのゆくてに、巨大なブルドーザーが立ちふさがった。
だが、コワルスキーの顔に笑みが浮かぶと、彼はアクセルを踏み込んだ。
猛然と突っ走るコワルスキーの車はブルドーザーに激突し、火柱をふき上げた…

アメリカン・ニューシネマの虚しい男の挽歌、映画「バニシング・ポイント」。
物語はただ主人公が車を突っ走らせ、警察に追われる。
それだけなのだが、そんなことも忘れてしまうほど
主人公コワルスキーの存在感が強い。
複雑な人生を送り、何を求めているのかわからない男は
無謀な賭けをし、警察との猛烈な逃走劇を繰り返す。
ただただ男は真っ直ぐに、速く、走り続ける。
何がなんだか分からんが、すごく惹かれてしまう。

2009年10月19日月曜日

最終鬼畜兵器「黄流」(さいしゅうきちくへいき「こうりゅう」)

ゲーム「怒首領蜂 大往生」に登場。

最終鬼畜兵器の名を冠す、巨大な蜂型兵器。
まるで来訪者を歓迎するかのように、怒涛の弾幕を繰り出す。
武装は足の6門の砲と口部、及び触角。
これを倒すと高速飛行しながら苛烈な弾幕をばら撒く
第二形態となって襲い掛かってくる。
さらにこれを倒すと…

もう一つの最終鬼畜兵器こと「黄流」。
やはりこれの後にも恐るべき
トンデモ鬼畜蜂型兵器が待っている。
筆者はここまで到達するのに半年かかり、
ゲーム本来の目的、「クリアする」ことを忘れるほどだった。
にしても「怒首領蜂」の良いところは
プレイすると一週間はゲームをやりたくなくなることだな。
ちなみに筆者は二週目はしない。
というかできませんし、やりたくありません!

レプティリカス

映画「原始獣レプティリカス 冷凍凶獣の惨殺」に登場。

竜によく似た古代の生物。口から緑色の溶解液を吐き出す。
堅固な鱗に覆われており、通常兵器は役に立たない。
翼があるが飛べない。再生能力が高く、一塊の細胞があれば復活できる。
ある日、鉱山で鉱夫達が謎の肉片を掘り出した。
すぐさまコペンハーゲン大学から派遣されてきた
マーティン教授とダルビー博士とともに生物の尻尾のようなものを発掘した。
それは生物の尻尾らしく、爬虫類、哺乳類双方の性質をもつことから
「レプティリカス」と名付け、冷凍保存して調査を開始する。
だが、不幸な偶然から解凍されてしまう。
貴重な生物の標本が無駄になってしまったことを嘆く教授たち。
驚くべきことにレプティリカスの細胞は再生を開始していた。
このことに気づいた教授たちは、
レプティリカスを培養液に漬けて再生を促進させようとする。
ある嵐の夜、成長を遂げたレプティリカスは遂に逃げ出した。
すぐさま軍隊が出動するも、海へと逃れてしまう。
数日後、駆逐艦に発見され、激しい爆雷攻撃を受け
千切れ落ちるレプティリカスの前足。それを聞いたマーティン教授は
細胞がばら撒かれて、無数のレプティリカスが発生することを危惧する。
教授たちは帰巣本能に従って、レプティリカスがコペンハーゲンに戻ってくると予測する。
予測通り現れたレプティリカスに、コペンハーゲンは大パニックに。
市民たちが逃げる中、軍隊の総攻撃を受けてもビクともしないレプティリカス。
最早打つ手無しと思われたが、レプティリカスの弱点が口と考え、
麻酔薬を口に打ち込み、強制的に眠らす作戦を実行。
作戦は成功し、レプティリカスは眠りについた。
だが海中に沈んだレプティリカスの足が再生を始め・・・

東宝のマンダに似ている怪物が大暴れ。
デンマーク唯一の怪獣映画という珍しい映画「レプティリカス」。
実際のコペンハーゲンの市民がエキストラとして街を逃げ惑うシーンは
日本の特撮映画のようで、なかなか豪華。
レプティリカスはストップモーションでも着ぐるみでもなく
糸で吊って動かしており、多少動きがショボい(見た目も)が許容できる範囲。
(あくまで筆者の許容できる範囲であり、
毒液やミニチュアの建物や演出のショボさ、
パニック状態な市民が跳ね橋から落ちていくシーンの派手さ、
これらを考慮してクズと観るか、王道と観るかは鑑賞者次第だ
)
ちなみにDVDのパッケージの「東洋の竜」のようなレプティリカスと
実際のレプティリカスの落差にガッカリ。
あとレプティリカスが空を飛ぶシーンもあったらしいが
非現実的」といわれカットされたらしい。

2009年10月16日金曜日

火蜂(ひばち)

ゲーム「怒首領蜂」に登場。

最終鬼畜兵器「蜂」を破壊すると、
爆発と共にその内部から現れる、小型の蜂型兵器。
爆風を浴びたためか機体の放熱からか、炎を纏っている。
その見かけからは想像できないほどの弾幕を誇り、
自機が放つボムをバリアで防ぐなど「蜂」以上に凶悪な鬼畜兵器。

製作側に「気合で避けてください」と言わしめる
真の最終鬼畜兵器(公式上では最終鬼畜兵器ではない)
その凄まじさは圧倒的であり、弾幕が「ふぐ刺し」に似ていることでも有名。
さらになんでも一度に画面に最高256発まで弾が表示されているらしく
しかし「火蜂」は画面に256発の弾が表示されていても、
プログラム上ではまだそれ以上の弾を撃とうとしているらしい。
筆者にしても二度めはご勘弁願いたい相手である

暗黒魔王(あんこくまおう)

映画「ハワード・ザ・ダック」に登場。

アヒルのハワードを元の世界に返そうと
レーザー・スペクトラム・スコープの実験を再度行ったが失敗、
そのとき地球へと呼び出された宇宙の魔王。超常的能力を操る。
ジェニング博士の体を乗っ取り、スコープを利用して
他の魔王たちを地球へ呼び出し地球征服を企む。
しかしハワードの活躍により魔王は倒され、
スコープが破壊されたため、他の魔王たちも宇宙へと姿を消した…

アヒル人間が大活躍映画「ハワード・ザ・ダック」。
この魔王はストップモーションで描写されており
映画の内容は「酷い」とあちこちで言われているが
ジェニング博士とこの魔王の存在に関しては面白いと私は感じた。
サソリのような体型もさることながら、
生理的嫌悪感を煽る造形は素晴らしいといえるだろう。
筆者の幼少の頃の悪夢の一つである。

最終鬼畜兵器「蜂」(さいしゅうきちくへいき「はち」)

ゲーム「怒首領蜂」に登場。

黒幕であるロンゲーナ大佐が繰り出した巨大な蜂型兵器。
最終鬼畜兵器の名は伊達ではなく、情け容赦ない弾幕を張り巡らし
新型超最強撲滅戦闘機(DO-N82)を追い詰める。
なんとかこれを撃滅すると…

死ぬがよい」で有名な「怒首領蜂」の最終ボス。
にしても見事なまでに「蜂」だ。間違うことなき「蜂」だ。
見た目もさることながら、目まぐるしくて気持ち悪い
凄まじい弾幕を大量にばら撒くのだが
実はこいつの後にとんでもないヤツが待っているので
過小評価されがちなところがある。
そちらも紹介したいがここでは敢えてセオリー通り、先にこちらを紹介。
にしてもこの後のアレも酷いが、コイツも二度と相手にしたくない相手だ。

怪獣ウラン

映画「怪獣ウラン」に登場。

放射能を吸収して成長する、太古の昔に地中に閉じ込められた不定形生命体。
スコットランドの荒地で軍隊がガイガー計数管の使用訓練を受けていると、
不思議な爆発によって荒地に裂け目が出来、
そこに一番近い兵隊が放射能火傷を受けるという事件がおこった。
依頼を受けて原子力研究所のアダム・ロイストン博士と、
ピーターが調査したが原因は判らなかった。
その夜も、不思議な現象をみた少年のうちの一人が、放射能火傷で死亡した。
事の重大さに、特別警察のマッギイル警部もやって来たが、
怪物は今度は病院の放射能室を襲い、医師を殺し、ラジウム貯蔵庫も荒して行った。
アダムは、その怪物とは或る放射能が形をとっているのでないかと考え、
ピーターが正体を見極めに裂け目に降りて危く殺されかかった。
その怪物とは放射能を吸収するもので、ウランを吸収するため
地上に出て来る事が判明した。アダムは研究所のコバルト壜を
安全に処置しようとしたが、怪物はいち早くコバルトを吸収して引上げて行った。
こうして放射能を次々と吸収し巨大となり怪物は危険この上ない状態となった。
そうした時、アダム博士苦心の研究になる放射能破壊装置が漸く完成した。
かくて一行は荒地に赴き先ずピーターがコバルト壜を持って裂け目に近づいた。
怪物はウランを吸収しようと地上に姿を現わす。
ピーターが危くジープで逃れた瞬間、アダム博士の命令で機械は活動を開始した。
かくて、人々を恐怖させた怪物は倒された…

ハマー・プロ製作のモノクロ・モンスター映画「怪獣ウラン」。
放射能を吸収し、巨大化するトンデモ生物相手に
研究者たちが放射能除去装置(?)で対抗する。
何より驚いたのはこの映画は「SF人喰いアメーバの恐怖」よりも
先に公開されていたことだ。つまりこっちが不定形生物の元祖だったんだよ!

2009年10月11日日曜日

タガ・ヨシミツ

映画「SFソードキル」に登場。

1552年の日本人であり、マカベ一族の武士。
日本の武将ヨシミツは敵に捕われた妻チドリを救出しようとするが、
乱戦の中、チドリは殺され、自身も矢を受け湖に転落する。
400年後の現代、2人の男女が洞窟で氷漬けになっているヨシミツを発見。
彼の身体はL.A.のカリフォルニア低温外科医療法研究所に運ばれ、
リチャーズ博士によって蘇生実験が行なわれた。
見事実験は成功し、蘇ったヨシミツ。
そんな奇妙な武士に興味を持った女性記者クリスは彼に惹かれていく。
実験材料としかみないリチャーズと違って、
彼を人間としてみるクリスにヨシミツは心を許す。
しかし値打ちのモノの刀だと思い込んだ所員が刀を盗もうとしたので
これを斬り捨てたヨシミツは時代の違う異国の街L.A.を彷徨う。
たまたまチンピラに襲われていた退役軍人の老人を助け、
老人は彼をスシ・バーに連れていく。
そこへヨシミツはお札参りにきたチンピラを斬殺。
殺人犯として警察に追われる身に。
クリスは彼を日本人の古美術商の店にかくまうが、
殺人事件の責任逃れと人体実験の証拠隠滅を図るリチャーズ博士らが来て、
ヨシミツを捕縛する。彼を闇に葬り去ろうとするリチャーズと
クリスが争い車は横転。ヨシミツとクリスは牧場で白馬を盗み、森の中を逃走する。
警察はヘリをとばして二人の後を追跡する。
やがて警察の銃弾を浴びたヨシミツは、
「武士の道は死じゃ」とつぶやき、再び湖に転落していった…

サムラァァァァイ!!!!ブシドォォォォォ!!!!  
映画「SFソードキル」。
藤岡弘が現代に蘇ったサムライを演じ、
フロム・ビヨンド」「パペット・マスター」の
エンパイア・ピクチャーズにより製作されたこの映画。
普通なら馬鹿馬鹿しく、毒にも薬にもならない
極平凡な映画になるはずが、藤岡弘の熱き魂が伝染したのか
時代も言語も文化も一切が違う国に現れたサムライが
如何に「サムライはどういったものか?」を魅せる
サムライの生き様を熱く描いたモノになっている。
ちなみに筆者は彼の名前が「多賀義光」でいいのか未だに分からない。

魔像ゴーレム

映画「魔像ゴーレム・呪いの影」に登場。

たんなる彫像にしか見えないが、意思を持っている。
古代の魔術により作り出され、関わる者に死を与える。
つま先の中に隠されている秘法が書かれた羊皮紙を
口の中に入れることで、初めて操ることが出来る。
古美術商で働くアーサー・ピムは
ミイラ化した母親と同居する奇妙な男だった。
ある日、古美術店の一店舗が火災により焼失してしまい、
そこに駆けつけた博物館長ハロルドとアーサーは
火災から奇跡的に免れた一体の彫像を発見する。
二人はその彫像の破損状況を調べるのだが、
アーサーが目を離している間にハロルドは死んでいた。
この奇妙な出来事が起きたにも関わらず、
彫像はアーサーの勤務先の博物館に陳列されることに。
しかしその彫像に触れる者や関わる者たちは謎の死を遂げた。
アーサーは彫像に何か秘密があると見て、調査の結果、
この彫像がユダヤ教の秘術によって作り出されたゴーレムだと知る。
さらにゴーレムを操る術を見つけたアーサーは、
歪んだ欲望を満たすために次々とゴーレムを使って殺人を行っていく。
何者にも破壊できないゴーレムはまさに無敵だった。
事態を重く見た当局は、軍隊を出動させるが
どんな兵器を使ってもゴーレムを倒すことは出来ない。
遂には原爆を使って、アーサーもろとも吹っ飛ばすことに。
アーサーは死ぬが、原爆を持ってしてもゴーレムは倒れない。
神のみがゴーレムを破壊することが出来るのだ。
しかし命令を下す主人を失ったゴーレムは海へと消えていった…

まんま「サイコ」な主人公が悪事のために
彫像を操る映画「魔像ゴーレム・呪いの影」。
主人公がガイのキチなのも色々とアレだが、
原爆落としても破壊できないゴーレムの存在が凄い。
神のみぞ滅ぼすことが出来るゴーレム、恐るべし。

2009年10月8日木曜日

マウス

映画「マウス・ハント」に登場。

古い屋敷に棲みついていた、賢いネズミ。
屋敷を相続した兄弟と容赦ない攻防を繰り広げる。
おんぼろ製糸工場とおんぼろ屋敷を相続した
アーニーとラーズの兄弟は、この屋敷が著名な建築家の
幻の遺作であることを知る。さっそく競売に掛けようと画策するが、
それを一匹のマウスが邪魔する。
ネズミ獲り機もネコも最新のハイテク機材で
身を固めたマウスハンターも、まったく歯が立たない。
ところが偶然放り投げたオレンジが当たり、
気絶したマウスを小包で送ることに成功する。
競売にのぞんだ兄弟の元へ小包が送り返されてきた。
マウスで会場は大混乱。工場に戻った兄弟についてきたマウスが
チーズを糸巻き機械に放り込んだ。
出来上がった毛糸玉状のチーズは大ヒット商品となった。
マウスはちゃっかり新製品の品質管理係として新鮮なチーズにありついていた。

実写版「トムとジェリー」のようだが、
実際は「ホーム・アローン」と足して2で割ったような映画「マウス・ハント」。
たかが1匹のネズミと、侮った兄弟が次第に我を忘れて
激情の赴くままにネズミを追い回す様子が、定石ともいえるが
なかなかどうして上手いドタバタが描かれている。
ネズミも愛くるしい上に、非常に小賢しく、とても愛着が沸いてくる。

バイド

ゲーム「R-TYPE」シリーズに登場。

バイド(Bydo)とは超束積高エネルギー生命体の総称であり、
皮肉にも人類と同様の2重螺旋構造の塩基配列を持った、
自己増殖機能を備えた粒子で構成されている。
波動としての性質も備えており、物質存在でありながら
あらゆる存在に伝播し、侵食する。
バイドそのものに対しては等質の波動を持ったものでないと
干渉できない性質を持つ。戦力としては、様々な物質を取り込み
融合しているからか、機械的なものから異形生物的なものまで様々。
このように有機物、無機物に関係ないばかりか、
さらには人の精神すら融合捕食して己の一部としてしまう。
バイドの影響によって変異してしまう事を「バイド化」と言う。
またバイド化した人間は自身がバイドになったことに
気づいていない節があり、地球へ進行してきた理由は
ただ故郷へ戻ろうとしただけらしい。
元々は26世紀の未来の人類が敵対する外宇宙生命体に備えて
あらゆる科学(生体物理学、遺伝子工学、魔道力学etc.)を
応用し合成し作り出した、局地限定兵器として効果範囲における
生態系を完全に破壊する惑星大ほどの生物兵器(星系級破壊兵器)であった。
これをバイパスパイルを通じて空間跳躍(D-wape)させ
敵の母星の存在する星域に送り込み全滅させる計画は
完璧に進んでいるように見えた。だが、敵の星系で発動するはずの
その兵器、ささいなトラブルによって太陽系で
発動、暴走・制御不能に陥った後に次元ごと消去する兵器の使用によって
異次元に吹き飛ばすことで一応の決着を見た。
しかし、異次元の中で全てを飲み込みながら進化を続けていった結果、
それは22世紀の太陽系に姿を現した。22世紀の人類はこれをバイド(Bydo)と呼称した。
星系内生態系破壊用兵器のなれの果てであるバイドは
異次元空間の環境に適応し、人類に報復を開始したそれは、
他のあらゆる存在を食いつくし吸収、増殖し、
伝播し増え続ける「波動存在」、完全無欠の究極生命体として人類の敵となった。
本体は異相次元に存在しているため、物理および相対論的に
殲滅することは極めて困難であり、さらに極めて強い排他的攻撃衝動を持ち、
その特性は次元の壁を越えても普遍的である。
人類はバイドを駆逐可能な攻撃手段として同じバイドを兵器転用した
フォースおよび波動兵器を開発し、バイドに対抗している。
(画像はイメージとしてドブケラドプスを使用しています)

アイレムの名作STG「R-TYPE」シリーズ。
本作の敵であるバイドは身勝手な人間により生を受け
その創造主により異次元へ放逐され、過去の人間たちに牙を向く。
有機物と無機物が融合した生物とも機械ともいえない造形は
H・R・ギーガーの絵のようで、とてもユニークである。
さらに自機がバイド化し、かつての仲間と戦うことになり
そのときのエンディングが、とても物悲しく
ぜひとも次回作がやりたいところである。

2009年10月5日月曜日

ブロブ(オリジナル)

映画「SF人喰いアメーバの恐怖」に登場。

アメリカの田舎町に落ちた隕石に付着していた粘菌状の宇宙生物。
あたりの生物を捕食して増殖し、巨大化する。
名前のブロブ(blob)は小塊を指す。
スティーブが恋人のジェーンと星空を仰ぎながら歩いている時、
大きな流星が森の中に落ちた。隕石が落ちた地点の近くに
住んでいた老人が、その隕石を棒切れでつつくと
中から半固形状の液体が出てきた。その液体は老人の手を覆い、
激しい苦痛で彼は病院に行ったが、
医者も看護婦も、その怪液体にのみ込まれてしまった。
それを知ったスティーブたちは警察に告げたが
誰も信用してくれないばかりか、2人を不良扱いする始末。
夜の町で2人はまた怪液体をみたが、こんどは彼らが襲撃を受け、
冷蔵庫の中に逃げこみ難をのがれた。警察が信用してくれないので
スティーブは若い友人達を動員して町民に危機を告げた。
デイヴ警部だけが事態に気づき行動を共にしてくれたが、
怪液体は町中に出没し、町は恐怖状態に陥った。
ピストルも高圧線も怪液体の前では無力に等しい。
またもや怪液体に追われたスティーブたちは地下室に逃げこみ、
最後の望みを託して消火剤をかけてみた。
意外なことに怪液体は次第に退却していくのである。
スティーブは冷蔵庫、消火剤など冷たいものに怪液体が弱いのに気がついた。
町中の消火剤を集め、一斉にあびせると怪液体は
次第に収縮し行動力を失い、小さく固まってしまった。
スティーブとジェーンは両親やデイヴ警部と喜びあった。
正体不明の生命体は冷却されたまま北極海に運ばれた…

若い頃のスティーヴ・マックィーン
不定形生命体と対峙する映画「マックィーンの絶対の危機」。
もとい「SF人喰いアメーバの恐怖」。
スライムのような生命体ブロブは不定形生命体のはしりである。
続編が普通にコメディ映画として面白いこともあって
とてもその道の元祖とは思えない(大抵続編は大きく転ぶ)。
後のリメイク版でもSFXによってリアルになったブロブが大暴れ。
ちなみに続編では冷凍されたブロブが復活、
一暴れした後、結局氷漬けになる。
しかし最後にお決まりのオチで〆てくれるのは実に嬉しい限り。
やっぱモンスター映画たるもの、復活はお決まりだよね。

オクティ族

ゲーム「バラデューク」に登場。

地下要塞「バラデューク」を支配する邪悪な生命体。
不気味な青色の鱗とも皮膚ともいえる肌をしており、
一様にグロテスクな姿をしている。
オクティ族の王オクティ・キングを筆頭に
突如としてパケット星に襲来、地下要塞を建立し
平和種族である「パケット族」を迫害する。
その生態は謎に満ちており、オクティから放出される
クラゲのような姿のブラヌラとスキフラが彼らの幼生だと思われ、
またファイターのなれの果てであるブルー・スナイパーのように
別の生命体を捕獲し、洗脳または何かを寄生させることで
自らの手駒にすることが出来る。
さらにバガンやポリケーター、ヤマモといった
オクティとは全く別のような生物もおり、
その相互関係もわかっておらず、謎の多い生体群である。

ほとんど無音な上に、ときたま出る大きな音に
こちらの心拍数を無駄に上げるゲーム「バラデューク」。
筆者、最近こういうレトロなシューティングにハマッており、
近いうちにはグラディウスも紹介したいところ。
話を戻して、このオクティ族。
筆者はこのなんともユニークな造形が大変気に入っております。
願わくば、リメイクが出て欲しい所存である。
あと、画像では少し分かりにくいが各オクティ(となんか分からん生物)たちも紹介。

「ブラヌラ」
黄土色のクラゲのような外観をもつ。
オクティから放出され、フラフラと漂う。攻撃は体当たりのみ。

「スキフラ」
朱色のクラゲのような外観をもつ。
オクティから放出され、フラフラと漂う。
ブラヌラと異なり、弾を1発吐いてくる。

「エフィラ」
第1幼生が天井に付着して成長した、第2幼生。
薄紫色で、目と口が発生している。
真横を向いており、視界側にファイターを察知すると、口から弾を吐いてくる。
本体に触れてもダメージを受けないので、背後から近づいて倒すのが安全。

「ギリィ・オクティ」
一般のオクティとしては最も多く見られる種である。
直接的な攻撃力は無く、口からブラヌラ・スキフラを放出するのみ。

「ウインキー・オクティ」
真横を向いている一ツ目のオクティ。
エフィラと同じく、視界側にファイターを捉えると1発ずつ弾を吐いてくる。

「チューイング・オクティ」
正面を向いた一ツ目のオクティ。
一般のオクティとしては最大の攻撃力を誇り、1度に3発の弾を吐いてくる。

「ドロッピング・オクティ」
1発ずつ弾を出すほか、伸び縮みして波動ガンを回避する能力を持つオクティ。

「シェル・オクティ」
ウインキー・オクティに似ているが、強固な外甲殻を背負っており、
背後側からの波動ガンを完全に防いでしまう。

「フィニー・オクティ」
オクティの中では最も出現頻度が少ない。
1発ずつ弾を撃ってくるが、他に特徴的な能力は無い。

「ブルー・ウォーム」
巨大なイモムシ型のグレート・オクティ。
4つある目(これが弱点でもある)から
無数の弾をバラ撒きつつ、ゆっくりと進撃してくる。

「ターニング・アイ」
巨大な球形のグレート・オクティ。
身体の中心を真横に貫く眼窩を、
巨大な単眼(これが弱点)が往復しており、
その度に「毒素」と呼ばれる大型の高速弾を真横に射出。
さらに身体の上端と下端からは、通常弾も1発ずつ撃ってくる。

「オクティ・キング」
巨大なオクティ族の王。口から3発ずつ弾を吐いてくる。
目玉に波動ガンを撃ち込むことで一時的に攻撃を封じることは出来るが、
それだけでは決して倒せない。 弱点は体内であり
攻撃を封じた後に口の中に入れば、倒すことが出来る。

「バガン」
薄紫色のパックマンのような外観で、カプセルの中から出現する。
攻撃は体当たりのみ。重力の影響を受けて斜め下に落下していく。

「モラモラ」
青い魚のような外観をしており、画面を真横に突っ切っていく。
攻撃は体当たりのみ。速度は高速と低速の2種類がある。

「ポリケーター」
灰色の毛虫のような外観をしており、とつぜん天井に出現。
ファイターが近づくのを察知すると、落下して体当たりを行なう。

「スクイド」
黄緑色のイカのような外観で、
横から飛来し、ファイターに近づくと弾を吐いて高速で逃げ去る。

「リープ・バガン」
薄紫色の卵のような外観で、名前の通りバガンの卵と言われている。
攻撃は体当たりのみだが、動きが高速かつトリッキーである。

「テレポ」
生物ではなく、オクティのサイコキネシス攻撃の産物。
前兆として青色の小さな発光体が出現、
しばらくすると弾を転送射出して消え去る。

「マッスル・ブレイン」
浮遊するピンク色の肉塊のような外観で、
敵キャラの中では最大級の耐久力を誇る。
動きは非常に遅く、体当たり以外の攻撃は行なわない。

「ケルカリア」
動きはモラモラと同じだが、
頭部(胴体?)が強固な外甲殻に覆われており、波動ガンを受け付けない。
倒すには背後に回りこんで、胴体(尻尾?)を狙い撃つ必要がある。

「キョーター」
大小2つの薄紫色の球体がつながった、ダンベルのような外観をしている。
緩やかな弧を描きながら飛び回り、断続的に弾を吐き出す。

「バガン・スポアー」
上から斜め下に向けて高速で飛んでゆく、薄紫色の小さな物体。
名前からするとバガンの胞子(spore)のようだが、
宇宙から飛来した粒子らしい。
高速かつ当たり判定が小さいので、なかなか波動ガンが命中しない。

「ブルー・スパーク」
大小2つの球体がつながったような外観をし、
入り口が開いてしばらくするか、長時間おなじフロアで粘っていると現れる。
1発撃ち込むと赤色に変わり、2発撃ち込めば消滅するが、
非常に高速かつトリッキーな動きをする。

「ブルー・スナイパー」
オクティに捕らわれ、洗脳されたファイターのなれの果てであり、
主人公と同じ波動ガンとシールドで武装している。
そのため、2発当てないと倒せない。
単なる精神的な洗脳ではなく、何らかの生物に寄生された状態と推測される。
3種類おり、ヘルメットのフェイス部分と体格が大きいものほど強力。

「ヤマモ」
幽霊のようにおぼろげな、白い顔のような外観をしており、
フロア31にのみ現れる。攻撃は体当たりのみだが、
リープ・バガンをさらに激しくしたような動きをする。