2008年10月29日水曜日

黄金バット

黄金バット」に登場。
 
古代アトランティスの王家の墓に安置され、休眠状態にあったところを
世界有数の科学者ヤマトネ博士一行によって
一万年の時を超え、この世に蘇った金色の骸骨。
謎の少女マリーちゃんの呼びかけだけに応え、その危機を救う。
 
これほど怖いヒーローはいないはず。
黄金色の骸骨、黒いマント、そんな変質的な容姿でワハハハハッ、と
笑われた拍子には悪夢に出てきそうだ。
正義の味方、黄金バット!」と登場するたびに言うが、
どう見ても悪人しか見えない。劇中でさえも「バケモノ」呼ばわりされることしばしば。
なんてたって銃で撃たれようが笑い続け、怪物に喰われれば
腹を裂き、串刺しになっても「黄金バットは不死身だ」の一声で復活。
その能力は空中をマッハで飛行する、水中、地中も自由自在。
マントをはためかせれば、台風並みの突風が起こすとほぼ無敵の能力。
その手に持つシルバーバトンは地震や雷や嵐を操り、これを地面に突き立てれば
地割れが起き、バトンの丸い頭頂部分からは光線がほとばしり、
光線に当たったものはなんでも消滅させる。
先端の尖っている部分は、岩石でも大木でも叩き斬る。
ようするに怖いヒーローだけじゃなく、万能のヒーローでもあるのだ。
唯一、心を許しているらしい謎の少女マリーちゃんが
助けて、コウモリさん」と助けを乞うと金色のコウモリが金属音と共に出現、
無数のコウモリが集まり、あの笑い声「ワハハハハハハハハハ!!!!!」と共に現れる。
謎なのが黄金バットの正体であり、ただわかっているのは
アトランティスの棺の中にいた黄金の不死身の骸骨で、金色のコウモリと
共に現れるということだけ。何故マリーちゃんの呼びかけだけに応え、
何故金色のコウモリが現れるのか?もしかしたら黄金バットの正体は
金色コウモリなのかと思わなくもない。話は変わって何故か蘇らせてくれた
ヤマトネ博士たちに対して、ものすごく態度がでかい。
その態度を最後まで貫き通すが、マリーちゃんに対してだけは、
異様なほど優しくマリーちゃんが敵に拉致されれば、「マリーちゃんが危ない!」と、
かなりキレながら助けに向かう。それを見ている限り、彼女に何かネックがあり
彼の秘密にも関係があるかも。もしかしたら単純に彼女が好きなのか。
少女好きの髑髏。ただでさえ恐ろしいのに異常性癖者だったら余計に恐ろしい。
 
主題歌の歌詞も載せてみる。
 
どこ どこ どこから来るのか 黄金バット
 
輝くどくろは 正義の味方 ビュッと風切る シルバーバトン
 
宇宙の怪物やっつけろ
 
どこ どこ どこから来るのか 黄金バット コウモリだけが知っている
 
黄金バット ドコ ドコ ドコから来るのか 黄金バット
 
秘密のマントは 正義の印 さっと空飛ぶ マッハの力
 
地球の平和を頼のんだぞ どこ どこ どこから来るのか 黄金バット
 
コウモリだけが知っている ワハハハハハハハハハハ!!!!!!
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やっぱり今でも怖いです。

2008年10月28日火曜日

子ジャイガー

映画「ガメラ対大魔獣ジャイガー」に登場。
 
体長2メートル程のジャイガーの幼生。
ジャイガーの尻尾の先端には針が内蔵されており
これを対象に突き刺して卵を産み付ける。
宿主の体内から孵化した幼生は宿主の血液を吸って成長する。
寄生されたガメラは血液を吸われて、半透明化した。
 
何故だ!?何故ガメラが半透明になったんだ!?
そんな謎を残す怪獣、それが子ジャイガーだ。
その面は親そっくりの幸薄そうな老け顔という可愛げのないものであり
親みたいに苦労しそうだなと思った矢先に、人間のチビッ子どもに
殺されるのでやっぱり幸薄いのは親譲りだ(爆)
ついでにいうと「ガメラ」シリーズ中、唯一人間の手によって始末されたのは
こいつだけであり、その辺は希少な存在だともいえる。

2008年10月27日月曜日

宇宙ギャオス

映画「ガメラ対大悪獣ギロン」に登場。
 
第十惑星に生息していたギャオス
体色が銀色な事以外、基本的に地球のものと同じ種族である。
地球のギャオスが一個体だったのに対し、こちらはかなり生息数が多い。
フローベラとバーベラの基地を破壊しに現れ、迎撃にきたギロンと対決する。
が、ギロンによって弾き返された自身の超音波メスによって右足を切断され
空から攻撃を仕掛けるも右翼を切断されて地上に落下。
身動き出来ないように左翼も切断されるという、見るも無残な姿となり
最期は首を切断され死亡した。ギャオスの死体はその後、ギロンが食すためによって
バラバラにされるもあまりの悪臭のため、ギロンは食べるのをやめた。
 
「ガメラ」シリーズ1、死後の扱いが最も酷い宇宙ギャオス。
ギロンの強さと凶悪さを際立たせるための所謂噛ませ犬であり
一矢報いることもできず、ものの数分で“虐殺”される彼を見ていると
ますます哀れに思う。しかしそんな悲運な彼(?)の眠たげ(?)な眼差しは
どこか名脇役の俳優のようだった(だからどうしたということではないが)

2008年10月26日日曜日

深海怪獣ジグラ

映画「ガメラ対深海怪獣ジグラ」に登場。
 
天体ナンバー105系宇宙の第4惑星ジグラ星から来た海中に住む知的生命体。
ジグラ星の海を汚染してしまったので、地球の海に移り住もうとたくらむ。
陸上生物を喰らい、武器は単眼から放射する細胞組織を停止させるオレンジ光線(仮死光線)。
宇宙船に乗って地球に現れ、世界各地に大地震を引き起こさせ壊滅に追い込んで行った。
ガメラに宇宙船を破壊されてしまい、地球とジグラ星とは気圧が違うため巨大化した。
最期はガメラに鉄琴代わりにされガメラマーチを弾かされたあと、火炎放射で焼き殺された。
 
「ガメラ」シリーズのなかで最も哀れな怪獣(宇宙人?)。
自分自身を美しいとのたまい、彼にとって家畜に過ぎない人間
美しい海を汚すのを良しとせず、相手が無抵抗になるまで地震を起こし、
地球を征服しようとする。ここまでは良い。確固たる信念を持つ正しい悪役だ。
しかし、このあとが酷い。居眠りこいてる間に人質の人間に逃げられ
ガメラによって自身の美しい体を使ってガメラマーチを弾かされる。
そしてシリーズ中、どうてっこともないインパクト皆無な焼死
屈辱!屈辱の極み、その果ての死!せめて無残な死に方をすれば
彼の面目は少しは立ったであろうがそれさえも許されぬ無様な死。
悪は栄えたことはないが、その散り際はあんまりだ。合掌。

フットマン

ドラマ「バフィー/恋する十字架」シーズン4 第66話「静けさ」に登場。

ジェントルマンの助手、下僕、使い魔のような魔物たち。
顔面に包帯を巻いて精神病院の患者のような拘束着を着ている。
ジェントルマンと共に常に行動し、犠牲者を押さえつけるなどの
力仕事を担当している。最期はバフィーの“乙女の叫び”により
ジェントルマンと同じように苦しんでいたが、いつの間にか姿を消していた。

ジェントルマン初登場シーンでジェントルマンの周りを犬のごとく駆け回り
ジェントルマン並みのインパクトの強さを誇示する。
ドラマのラスト、ジェントルマン一同頭が吹っ飛び彼らは死んだがフットマンたちは
どこかへと消えていた。故にこれは何かの伏線かと思ったが、
結局ジェントルマンも従者たちも後のシーズンには登場せず、
謎が残る彼らの失踪。ぜひ、「バフィー2」が出来るなら
ジェントルマンと共に復活させてもらいたい。
(画像はあまり映りの良い画像がないため、フィギュアを代用してます)

2008年10月25日土曜日

ジェントルマン

ドラマ「バフィー/恋する十字架」シーズン4 第66話「静けさ」に登場。

ごく普通の田舎町のようで本当は地獄と隣り合わせの町“サニーデール”に現れた怪人たち。
彼らが現れたと同時に町の人々の声が出なくなり、精神病者のようなお供のフットマンたちを
引き連れて人々の心臓を求める。その正体は童謡に出てくる魔物で、
各地を転々としながら人が住むところに現れ、持っている小箱から出る霧を使って
人々の声を奪い、7人の犠牲者を選び、彼らの心臓を抉り取る。
彼らが声を奪うのは弱点であるうら若き“乙女の叫び”を出させないためであり
最期は小箱を壊されて、バフィーの叫び声により頭が弾けて死亡した。

筆者が「バフィー」の中で一番印象に残った魔物。
町中の人間の声を奪うことも凄いが、彼らの目的も凄い。
バフィーに登場する悪魔や魔物、怪物や吸血鬼は地獄の門を開くとか
世界征服だとかかなりデカイことを考えるヤツラもいれば
日常の些細なことを改善したいがために他人を痛めつけるやつまで幅広い。
彼らは何故七つの心臓を欲しがるのか。別に大したことない。
ただなんとなく。ようするに通り魔と同じである。そこに私は魅力を感じたわけである。
解剖道具の入った鞄を手に、宙を浮き、お供を引き連れゆっくりと町を巡回する姿は
幻想的なBGMとマッチし、エミー賞にノミネートされるという偉業を成し遂げる。
ジェントルマンの名に恥じぬ、その行動にも目を見張る。
犠牲者の家のドアを丁寧にノックし、相手がドアを開けたが最後
フットマンがセールスマンのごとく割り込み、犠牲者を押さえつける。
このとき犠牲者は叫び声を上げようとするが小箱に声を奪われてしまっているので
叫んでも意味が無い。ゆっくりと鞄から心臓を入れるビンと抉り出すためのメスを取り出す。
しかもそのひとつひとつの指の動きが繊細で、無駄がない(ようするにお上品)
そして犠牲者の胸部を開きにする。このときあっさりと心臓を抜き取るのではなく
ゆっくりとご丁寧にじわじわと抉り取る。そしてビンに入れて撤収。
肝心要以外の荒事はお供に任せきりでありバフィーとの戦闘においても
本人たちは遠めに見ているだけ。戦いは全てフットマンたちがやる。
しかも、バフィーに惜しみの無い拍手まで送る余裕ぶり。
戦闘に参加しないのかと思いきや、バフィーが倒れればこれ幸いに
近寄ってメスで心臓抜き取ろうとする。
結局は倒されてしまう彼らだが、ここで不思議なことが。
さっきまで大立ち回りをしていたフットマンたちが皆消えているのである。
これはもしかして・・・・・と思い、ジェントルマンの再登場を待ったが結局出てこなかった。
もし「バフィー」の新シーズンがやるなら、ぜひともジェントルマンが再登場して欲しいものである。

処刑軍団ザップ

映画「処刑軍団ザップ」に登場。

6~8人で構成されていた「サタンの息子たち」を自称する
ヒッピー集団は森の中でニワトリからしたたり落ちる血を代る代る
飲むという野蛮そのものの行動をする連中であった。
彼らはわずか人口40人の町“バレーヒル”に訪れ、恐ろしい儀式を始める。
それを覗いてしまった町娘を全員でレイプし、孫娘がレイプされて
仕返しに来た祖父は麻薬を過剰摂取させ、リンチして返り討ちにした。
それを一部始終見ていた町娘の弟は、姉と祖父の仇を取るべく
近くにいた狂犬病に罹っている野犬の血を採取し、その血をヒッピーたちが
食べるパイに混ぜてヒッピー達に食べさせた。
するとヒッピー達は狂犬病になり、狂って、水を恐れるようになり、
人肉を食べたくなり、口から泡を出しながら人を殺す狂人となってしまった。
仲間同士で殺し合いが始まり、これを鎮めようとする工事現場の人夫たちは
ヒッピーたちに噛まれると、また同じ狂人へと変貌してしまう。
そして、彼らはそれぞれに武器をもち町をさまよい人々を襲い出す。
その後警官たちの到着により、狂人たち全員は銃殺された。
(名前は仮称です

当時マンソン・ファミリーが起こした事件もあって、今作は生まれた。
ヒッピーや狂犬病患者に対しての配慮など微塵もない作品だが
下らない故に面白い!彼らの暴れっぷりは「暴獣のいけにえ」のソレであり
もはや頭がクルッパーだからこんな暴れるぜ!とばかりな本作。
病んだアメリカだからこそ、こんな素晴らしい映画ができたんだぜ!

2008年10月24日金曜日

イルザ

映画「イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験」に登場。
 
第9医療収容所”の女所長であり医師の資格、豊満な胸と冷たい微笑みを持つナチ士官。 
嗜虐嗜好を持ち、女性の方が男性に比べて苦痛に耐えることができるという理論を証明すべく 
日夜選りすぐりの女性を凄まじい耐苦痛実験にかける。 
収容された女性の多くは梅毒やチフスといった病原菌を植え付けられたうえでの延命実験、 
高圧下における耐久実験、熱湯内での生存実験などの実験動物的な扱いを受ける。  
男性は性欲のはけ口として夜な夜な寝室に呼ばれるが、彼女を満足させられない場合は 
去勢されてきつい労働を課せられる。また男女で会話しただけでも死刑、病気の女性は 
肉体が崩れるほどの損傷があっても延命させられる。 
このような異常性欲の持ち主であるが、それ故過剰な性欲を持て余しぎみで 性的には満たされていない。
 
女囚映画のはしりであり、後に女囚映画という一ジャンルを築きSM映画やバイオレンス映画にも 
影響与えた「イルザ」シリーズ。実在した女性ナチ士官をモデルにしているらしいが、 
こんな女が本当にいたら間違いなく出会いたくない女性ベスト5に入るだろう。

2008年10月22日水曜日

大魔獣ジャイガー

映画「ガメラ対大魔獣ジャイガー」に登場。
 
ウエスター島にて眠っていたムー帝国の怪獣と言われる古代の水陸両棲怪獣。
“悪魔の笛”と呼ばれる石像の下に封じ込められていた。
3本の角と1対の牙を持ち、左右のエラから海水をジェット噴射することで
海上を時速300キロで走れる。武器は頭部から人間くらいの生物を
一瞬で白骨化させる程の威力を持つマグネチューム光線(高熱光線)と
鼻の先から特殊な粘液を固めた針を発射する唾液固定型ミサイル。
尾の先端にも針が内蔵されており、その針で他の生物に卵を産み付け
通称“子ジャイガー”と呼ばれる、体長2m程度の幼生が生まれて寄生し
幼生は宿主の血を吸って成長する。実は高周波が弱点であり、
悪魔の笛は眠るジャイガーを静める為に生贄の血を注ぐよう造られた
筒状の遺跡であったが、その内部で共鳴する高周波が結果的にジャイガーの動きを封じていた。
卵を産み付けられたガメラは幼生に血を吸われ半透明になり苦戦する。
最期は悪魔の笛を耳に突き刺され死亡した。
 
「怪獣」といえば不思議な生物であることが多いが、筆者が今も疑問に思うことは 
何故ガメラが透明になったのかが理解できない。
それはジャイガーが魔獣だからさ」なんて答えは欲しくはないが
誰か知っている方が居られたら、ぜひぜひ下記アドレスに連絡してしてください(嘘)
にしても昭和ガメラは痛々しい死に方が多いなぁ。

2008年10月21日火曜日

チョロ

映画「要塞警察」に登場。

カリフォルニア州のとある町の凶悪なストリートギャングたち。
一切感情を表さず意思疎通もないが、そのメンバー構成は人種を問わず
固い結束力を持ちナイフで自らの体を傷つけ血を流し、血の誓いを立てるなど
カルト的一面を持つ。ある日、彼らはサイレンサー(消音銃)を手に入れ
何の目的もなく退屈を紛らわせるようにアイスクリーム屋とアイスクリームを
買いにきた少女を無言のまま射殺する。少女の父親は復讐するべく銃を持ち出し彼らを追う。
ようやく追い詰めたチョロの1人を射殺するが、大勢のチョロのメンバーが
少女の父親を追撃する。父親は“アンダーソン13区第19分署”に駆け込む。
しかしそこは移転のためほとんど無人であり闇を利用してチョロたちは瞬く間に
警察署を取り囲み、署内に残っていた警官たちはサイレンサーの無音の射撃で
次々と殺されていく。署内に生き残ったのは受け付け嬢の女性2人と
黒人警部補ビショップと上司護送途中だった伝説の凶悪犯罪者ナポレオン・ウィルソン
風邪気味の囚人のみ。電線を切断され、外部との連絡も取れず、
電気の消えた暗い署内。空っぽの署内で二度目の襲撃。
サイレンサーの銃撃におびえるビショップたち。異変に気付いたパトロール警官が
応援を呼び駆けつけてくれることにわずかな望みを託し篭城を余儀なくされる。
しかしチョロたちは大胆不敵にも署内に侵入していく。
受付嬢の1人も撃ち殺されて、警官と囚人は手を組み、次々と襲い掛かるチョロたちを迎え撃つ。
署内に残されたのはビショップ、ナポレオン、受付嬢のリー、風邪気味の囚人。
彼らの長い恐怖の夜が始まる… 
 
ジョン・カーペンター監督の恐怖!警察署襲撃アクション映画「要塞警察」。
襲撃者のストリートギャング・チョロの無言とサイレンサーの無音。
闇の中を幽霊のごとく現われ、いくら殺しても湧いて出る。
その演出の仕方は、まさにゾンビ!不気味!不気味!唯只管不気味!
リオ・ブラボー」に影響を受けたというが、チョロ自体のキャラクターは
インディアンというよりロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だろう。
どうでもいいことだが同監督作品「エスケープ・フロム・L.A」と共通してチェ・ゲバラ風な人物がいる。

アーヴィング・ウォレス

映画「アクエリアス」に登場。

突如として何の罪のない人々を16人も惨殺した元俳優の殺人鬼。
16人目の最後の犠牲者である少女は、床に釘づけにされてバラバラにされたという。裁判が始まるまで精神病院に収容される予定だったが、偶然病院を訪れた女優に
目を付け病院の職員を殺害後、脱走。彼女が出演する劇の練習が行なわれている劇場に現れ
フクロウの面を被って、新たな惨劇を繰り広げる…
            
フクロウの面をした殺人鬼は静かに舞台へ上り、静かに自分だけの劇を催す。
怖い、怖いです猛禽類。これほどまでに静かで恐ろしい殺人鬼がいただろうか?
ウォレス氏は人殺しなところ以外はただの人間である。
しかしただの人間、なのに非人間的且つ人外の存在を異常に醸し出す恐ろしい人物だ。
映画「アクエリアス」屈指の名場面である「手に入れた死体を芸術作品に仕上げて舞台に飾る」シーンは
監督ミケーレ・ソアヴィの才能というかもう「神の声」が聞こえちゃったぐらいキてるシーンであり
恐怖と美しさの調和が実に素晴らしい。

2008年10月8日水曜日

大悪獣ギロン


映画「ガメラ対大悪獣ギロン」に登場

第10惑星人バーベラとフローベラに飼われていた包丁のような頭の怪獣。
その性格は残忍にして凶暴。ダイヤモンドの100倍の固さをもつ頭で敵を八つ裂きにする。
十字手裏剣を頭から飛ばすことができ、その頭部は宇宙ギャオスの超音波メスを
跳ね返す硬度を持ち、ガメラの甲羅を傷つけるほどの鋭さを誇る。
襲ってきた宇宙ギャオスをズタズタに切り裂くが、肉が臭いので食べなかった。
ガメラと対決し手裏剣でガメラを苦しめたが、ガメラによって頭から地面に突き刺さり
手裏剣発射口にミサイルが刺さり、火炎放射を受けて爆死した。
 
まんまイカなバイラスに続いて、頭がそのまんま包丁という無茶苦茶な怪獣。
昭和ガメラシリーズにおいて、最も戦闘能力の高い怪獣であり
私の知人の指摘によれば「子供にしてみれば刃物は怖いと教育される。
それが怪獣になるんだからたまったもんじゃ無いにきまってる。
怖いものと怖いものが合体して本当に怖くなってよい例である。」とのことである。
そう考えると当時の子どもたちにどれ程の衝撃とトラウマを植え付けたか気になるところである。
そんな恐ろしいギロンだが、ガメラ映画のお約束である無残な死に方は免れなかった。

2008年10月3日金曜日

水中怪獣バイラス

映画「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」に登場。
 
バイラス星から地球を征服するためにやって来たイカのような宇宙人。
生命維持に窒素が必要で、そのため大気に窒素が豊富に含まれる地球に目をつけた。
高度な機械文明を持ち、自らを宇宙で最も優秀な生物とし、他の生物は不要とさえ
言い切る程の自信家である。頭が三つの花弁状に分かれており、一つにあわせると硬化し槍状になる。
水中および空中を、イカの様に水平に滑空して槍状の頭部で攻撃する。
人間などの他の知的生命体に「着ぐるみのように」寄生し、行動を支配することが出来る。
寄生された人間は暗闇で目が光り、腕がちぎれてもすぐに元に戻る。
バイラス星人として活動している際にはほぼ等身大だが、複数の個体が合体して巨大化することが出来る。
ガメラの腹部をその頭で突き刺したが、ガメラはバイラスが刺さったまま大気圏外に上昇。
成層圏で凍りついて氷の塊になって海上に墜落して砕け散り、海の藻屑となる。
 
筆者が思うに、宇宙一ヘタレな宇宙人はバイラスだといえる。
誘拐した子供に宇宙船いじられて簡単に逃げ出されたあげく、初歩的な子供の策略に
ハマってしまうなど
「天才と馬鹿は紙一重」とはよくいったものである。
しかしイカ然としたこの姿と、その鋭い頭でガメラを突き刺すシーンを見ていると
そんなことを忘れてしまうぐらいカッコイイのである。