2008年10月21日火曜日

チョロ

映画「要塞警察」に登場。

カリフォルニア州のとある町の凶悪なストリートギャングたち。
一切感情を表さず意思疎通もないが、そのメンバー構成は人種を問わず
固い結束力を持ちナイフで自らの体を傷つけ血を流し、血の誓いを立てるなど
カルト的一面を持つ。ある日、彼らはサイレンサー(消音銃)を手に入れ
何の目的もなく退屈を紛らわせるようにアイスクリーム屋とアイスクリームを
買いにきた少女を無言のまま射殺する。少女の父親は復讐するべく銃を持ち出し彼らを追う。
ようやく追い詰めたチョロの1人を射殺するが、大勢のチョロのメンバーが
少女の父親を追撃する。父親は“アンダーソン13区第19分署”に駆け込む。
しかしそこは移転のためほとんど無人であり闇を利用してチョロたちは瞬く間に
警察署を取り囲み、署内に残っていた警官たちはサイレンサーの無音の射撃で
次々と殺されていく。署内に生き残ったのは受け付け嬢の女性2人と
黒人警部補ビショップと上司護送途中だった伝説の凶悪犯罪者ナポレオン・ウィルソン
風邪気味の囚人のみ。電線を切断され、外部との連絡も取れず、
電気の消えた暗い署内。空っぽの署内で二度目の襲撃。
サイレンサーの銃撃におびえるビショップたち。異変に気付いたパトロール警官が
応援を呼び駆けつけてくれることにわずかな望みを託し篭城を余儀なくされる。
しかしチョロたちは大胆不敵にも署内に侵入していく。
受付嬢の1人も撃ち殺されて、警官と囚人は手を組み、次々と襲い掛かるチョロたちを迎え撃つ。
署内に残されたのはビショップ、ナポレオン、受付嬢のリー、風邪気味の囚人。
彼らの長い恐怖の夜が始まる… 
 
ジョン・カーペンター監督の恐怖!警察署襲撃アクション映画「要塞警察」。
襲撃者のストリートギャング・チョロの無言とサイレンサーの無音。
闇の中を幽霊のごとく現われ、いくら殺しても湧いて出る。
その演出の仕方は、まさにゾンビ!不気味!不気味!唯只管不気味!
リオ・ブラボー」に影響を受けたというが、チョロ自体のキャラクターは
インディアンというよりロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だろう。
どうでもいいことだが同監督作品「エスケープ・フロム・L.A」と共通してチェ・ゲバラ風な人物がいる。

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