突如として何の罪のない人々を16人も惨殺した元俳優の殺人鬼。
16人目の最後の犠牲者である少女は、床に釘づけにされてバラバラにされたという。裁判が始まるまで精神病院に収容される予定だったが、偶然病院を訪れた女優に
目を付け病院の職員を殺害後、脱走。彼女が出演する劇の練習が行なわれている劇場に現れ
フクロウの面を被って、新たな惨劇を繰り広げる…
フクロウの面をした殺人鬼は静かに舞台へ上り、静かに自分だけの劇を催す。
怖い、怖いです猛禽類。これほどまでに静かで恐ろしい殺人鬼がいただろうか?
ウォレス氏は人殺しなところ以外はただの人間である。
しかしただの人間、なのに非人間的且つ人外の存在を異常に醸し出す恐ろしい人物だ。
映画「アクエリアス」屈指の名場面である「手に入れた死体を芸術作品に仕上げて舞台に飾る」シーンは
監督ミケーレ・ソアヴィの才能というかもう「神の声」が聞こえちゃったぐらいキてるシーンであり
恐怖と美しさの調和が実に素晴らしい。
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