2009年3月19日木曜日

ハーバート・ウェスト

映画「死霊のしたたり」シリーズに登場。
 
完璧な「死者蘇生」を目指す医学生。
スイスの某大学の研究室でグルーバー博士が変死した。
同室の彼に容疑がかかるが「生命を与えようとしたのだ」と不思議なことを口にした。
この事件が彼の人生最大の転機であり、死者を蘇らせる
蛍光色の「蘇生薬」を発見につながる。 しかし薬には副作用があり、
蘇った死者は皆恐ろしく凶暴な野獣のような存在になってしまう。
後に彼はアメリカ、マサチューセッツ州ミスカトニック大学付属病院へ現れ
大学の学部長ホルジーの娘メグの恋人であるダン・ケインを口車に乗せ、
彼の死者蘇生実験の手伝いをさせる。しかし実験の最中に現れた
ホルジーを蘇った死体が殺してしまい、証拠隠滅と「新しい実験」のために
ホルジーを蘇らせるが、手に負えず病院へ隔離する。
そこへ彼の天敵であるヒル教授がホルジーのことで脅して、
研究を盗もうとしたのでヒル教授の頭を切断して殺害、
切り離された頭と胴体が別々に蘇るか実験する。
結果は成功だが、ヒル教授は隙を見て薬を盗み出し、ダンの恋人メグを誘拐した。
恋人を助けたいダンと共にヒル教授を倒しに行くが、
あらかじめ用意していた死体たちと戦うことに。死体たちとの格闘の中、
ヒル教授の頭を潰すが、残った胴体から弾け出た腸に絡まれ捕らわれてしまう…
惨劇から8ヶ月のときが過ぎ、ペルー内戦で軍医の経験を積んだ
彼とダンは再びミスカトニック大学に舞い戻った。
新しい蘇生薬は接着剤のように別のモノをくっつけることで
新しい生命を創造するというもの。またしても彼はケインを説き伏せ、
死を弄ぶ危険な実験に着手するのだった。
すなわち、様々な肉体のパーツを繋ぎ合わせ、死んだメグの代わりの
「理想の恋人」を作り出そうというのである。
混迷極まり、潰されたはずのヒル教授の生首の襲撃もあったが
無事に「理想の恋人」ができた。しかしダンに拒絶され、「理想の恋人」は崩壊してしまう。
そして彼はヒル教授の手下である自身が作り出した奇妙奇天烈な生物たちに捕まってしまう…
その後、彼は生存していたが刑務所に服役していた。
そこの刑務所の独裁者のような監守は彼の薬品を使って悪事を…
 
ラヴクラフトの原作が多いスチュワート・ゴードン監督作品「死霊のしたたり」。
原作ではブロンドの髪に、色白で青目の美男子だったウェストさんだが
映画ではなんというか本当にマッドな科学者であり鬼畜である
その悪行は原作を超え、2作目に至ってはアロン・アルファも
びっくりな「別のモノくっつけて蘇生しちゃうんです」薬品で
珍妙奇天烈な生物やらダンくんのために死んじゃった恋人メグの代わりの
新しい恋人を作ってあげたりする。(ダンくんの“ため”にとあるが、
新しい実験の一環としてやりたいだけである)
毎度毎度、天敵ヒル教授との戦いもあってハチャメチャグチャグチャな
展開になるがなんといっても“死んだはず”なのに
ちゃっかり続編で生きているあたり自分を解剖した方が
死者蘇生」の道に繋がるのではないだろうか?

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