2010年2月20日土曜日

ゾイド&バルドル

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES」 「R-TYPE TACTICS
R-TYPE DIMENSIONS」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」の生体洞にて遭遇する
クラゲのような兵器生物「ゾイド」と
地球の植物に似た組織構成を持つ大型のバイド「バルドル」。
ゾイドはバルドルを住処とする単純な機構で構成された原住生物であり、
接近物に敏感に反応し、体当たりしてくる。
バルドル内から飛び出すと、ゲル状の物体に包まれた状態で浮遊し
これを攻撃するとゲルが弾け、ゾイド本体が現れる。
また「サタニック・ラプソディー」事件時、
謎の生体空間にてパイロットの精神に干渉してきた
バイドの影響により、ゲル状の物体として出現している(幻覚か現実かは不明)。
バルドルはバイドによって奇形進化させられた植物で
短期間で成長、ほかのバイドの宿木となる一種の生命要塞である兵器生物。
元々は植物なため、ゾイドと違い移動できない。
両者とも目立った攻撃方法を持たないが、バルドルの中には
同じバイドであるウッキーを弾として使うタイプがいる。

不気味な生体洞の中、花開くは異形の植物。
花弁から溢れるは異様な浮遊生物。
R-TYPE名物の生命(奇形だが)溢れる第二ステージ。
その彩りを添えるのが、ゾイドとバルドル。
バルドルを即座に破壊できれば、ゾイドは出てこなくなるが
逆にゾイドを出させて得点稼ぎするのも一つの手である。
ちなみにゾイドとバルドル共に結構硬かったりする。

ウッキー

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES
R-TYPE TACTICS」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」にて生体洞で遭遇する
バイドによる奇形進化の過程で体の一部分が意志を持ったモノ。
空を飛ぶ目玉状の物体であり、群れをなして移動する習性がある。
同じバイドであるバルドルの武器として使われているタイプもいる。

最初、この敵を見たときはオタマジャクシかなんかだと思ったら
敵の説明とDinmensionsの映像で確認すると
どうもなんらかの生物の目玉のようだ(視神経つき)。
特にこれといった攻撃をしないが、
たまに自機に向かって飛んでくるやつがいる辺り、
R-TYPEは雑魚でも嫌らしい敵だらけだ。

2010年2月19日金曜日

チャタラー

映画「ヘルレイザー」シリーズに登場。

パズルボックスを解いた者に究極の苦痛と快楽、
そして壮大なる力を与えるセノバイトたちの一人。
顔が潰れていて、矯正器具のようなもので歯が剥き出しになっている。
歯を高速で打ち鳴らす癖がある。一度だけ顔を変えたことがあり、
それは地獄の美容院で整形手術を受けたことによるもの。
どのようにしてセノバイトになったかは不明だが、元々は少年である。
(名前の由来は歯を鳴らす癖から)

究極の苦痛と快楽を与え、忘れ難いビジュアルを持つセノバイト。
そんなセノバイトたちの中でカチカチカチカチカチカチカチカチ、と
歯を鳴らす最年少のチャタラーは他のセノバイトたちが
人間の頃と顔が変わっていないのに対し
一体何がこの少年をここまで変えてしまったのかと思うぐらい
全く原型留めていないんだよなぁ。
ちなみに「地獄の美容院」シーンは当初撮影予定だったが
なんらかの都合上、撮影されなかった。
(ちなみにピンヘッドとフィメールが手術してくれたらしい)
そのため本編ではいきなりチャタラーが前作と違う顔になって
登場するためファンを戸惑わせた。
そのときのチャタラーがあまりにも前作とかけ離れた顔をしていたため、
ファンからは豚チャタラーと揶揄されている。

スキャント

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」にて遭遇する
制御系をバイド体に乗っ取られた、地球型生物の機動兵器。
R-9とは原理が違うが、右腕に同等の凝縮波動体を撃ち出す機関がある。
しかし撃ち出す時は姿勢制御により動きが止まり、隙が出来る。
さらに耐久度もそれほど高くなく、マイナス面が多い。

ガイダッカー、ゲインズの元祖にあたる(?)機動兵器。
にしてもゲインズ以外の機動兵器が
後期シリーズに全く登場しないのはどういうこと?

2010年2月16日火曜日

バグ

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」にて遭遇する自動迎撃機。
バイド体がとりこんだ兵器工場が、生産を続ける無人攻撃ポッド。
隊列を組んで飛行し、個体としての耐久度は低いが
次々と現れ、数で攻めてくる。

物量戦が如何に効果的なのか証明してくれる敵。
後半に掛けて途切れることなく、
また他の敵と合わせて現れるため、
馬鹿馬鹿しいほど敵と弾で画面が埋め尽くされる。

ピンク

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」にて遭遇する二足歩行型輸送機。
兵員輸送機だったが、今、内にいるのは、胎動する肉塊だけである。
移動手段は歩行のみで飛行能力はなく、
高所から落下するとバーニアで落下速度を減速し、着地する。
バイド側の哨戒機と言え、武装は最低限のものしか装備していない。
名前は地球側のあだ名である。

こりゃまた可愛らしい名前だが、中身を考えると凄まじい限り。
二足歩行兵器なので地面にしか現れないかと思いきや
どこから湧いてくるのか、いきなり頭上から降ってくるときもある。
バイド側の雑魚はとにかく物量戦で攻めてくるため、侮りがたい。

2010年2月15日月曜日

パタパタ

ゲーム「R-TYPE」「R-TYPES」「R-TYPE DIMENSIONS」に登場。

「第一次バイドミッション」にて遭遇する、集団で攻撃してくる迎撃機。
パタパタと翼を動かして飛んでいるように見えるが、
実際はクルクルときりもみ回転しながら飛行している。
個体としての耐久度は低いが、飽和攻撃や要撃において真価を発揮する。

なんとも可愛らしい名前の戦闘機。
序盤はなんてことのない雑魚で
ときたまパラパラと弾を撃ってくるだけだが
中盤から群れを成して周囲を囲まれることが多くなり
洒落にならない状況に陥る羽目になる。

アイアン・ジャイアント

映画「アイアン・ジャイアント」に登場。

心優しい謎のロボット。どこから何をしに来たのか、自身もわかっていない。
自己再生機能を有しており、バラバラになっても修復が可能。鉄が好物。
1957年10月、ソ連の人工衛星スプートニクに全米が揺れた頃のこと。
嵐の夜、宇宙から巨大なロボットが落下した。
メイン州で未亡人の母アニーとふたり暮らしの9歳の少年ホーガースは、
森の中でそのロボットと出会う。金属が大好物のロボットは、
落下の際に受けた衝撃で記憶を失っており、自分が何者か分からない。
ホーガースはロボットが知りたがるままに言葉や世間の慣習を教え、
良い友達となった。近所に住む廃品アートをたしなむ芸術家ディーンを
仲間に引き入れ、彼の廃車置き場を隠れ場にして楽しいひとときが過ぎる。
つかの間心を通わせるホガース少年とロボット。
森の中で出会った鹿の死を目の当たりにして命とは何か、
ホーガースが耽溺していたコミックブックで
「ヒーローとは何か」について学び、感化されていくロボット。
ところが、ロボットが起こした事件の調査のため
町を訪れたエージェントのケントが、ロボットが米国の敵の秘密兵器だと
思い込んで軍隊を呼ばれてしまった。実はロボットは攻撃を受けると
自動的に殺人ロボットに変貌する、恐るべき破壊兵器だったのだ。
ホーガースの命が危機にさらされたため殺戮マシーンと化したロボットは
軍隊の攻撃をものともせず、破壊を繰り返す。
だがホーガースの説得に心動かされたロボットは、元の心優しいロボットに戻った。
しかしロボットが危険だと思い込んでいるケントは
独断で核ミサイル発射命令を下してしまう。
命令は受理され、田舎町に向けて発射される核ミサイル。
その場の全員が死を覚悟した。その時、ロボットは意を決して
ホーガースに別れを告げ、突如ミサイルに向かって飛翔する。
「…スーパーマン」の一言と共にロボットはミサイルに衝突。
宇宙空間で爆発が起き、ロボットの犠牲により町は救われた。
侵略兵器として生まれたロボットは自らの意思で
自分がなりたいもの、“本物のヒーロー”になったのだ。
半年後、すっかり平穏を取り戻した町。
ホーガースの下に唯一発見されたロボットのネジが届けられる。
その夜、部屋のデスクに置いておいたロボットのネジが突如動き出し、
部屋の外に転がり出て行く。合点したホーガースはネジを見送る。
北極にて、バラバラになっても自己修復機能により
自らの体を修復していくロボットの姿があった…

ボク、“銃”ナラナイ。“スーパーマン”ナル

大人も子どもにも伝わるメッセージが込められた映画「アイアン・ジャイアント」。
地球を侵略しに来た大量殺戮兵器であるロボは
頭を打ったために何もかもを忘れ、少年ホーガースとの出会いを通じて
自らの宿命に抗い、本物のヒーローとなる。
「なりたい自分になればいい」というシンプル且つ力強いメッセージを
示してくれる愛すべきロボであり、ほろほろ泣かしてくれる。

2010年2月2日火曜日

オードリー2

映画「リトルショップ・オブ・ホラーズ」に登場。

宇宙からやってきた人喰い植物。
スキッド・ロウの花屋の店員シーモア・クレルボーンは、
小さい頃に拾われた主人のマシュニクに、まるで奴隷のようにこき使われている。
孤独なシーモア青年のたったひとつの心のよりどころは
同僚の女店員オードリーである。彼女はグラマーな金髪娘だが
ちょっとオツムが弱く、暴君の歯科医の
愛人オリン・スクリヴェロに痛めつけられていた。
シーモアの唯一の趣味はいろいろな花を可愛がることだが、
ある皆既日食の日、不思議な鉢植えに出合った。
彼は名前も知らないその鉢植えの植物を「オードリー2」と名づけて、
地下室で育てることにした。ある日、シーモアがそのつぼみを
何気なくつついたところ、何とそのつぼみは彼の指先に喰いつくではないか。
それだけではなく血をピチャピチャ吸いはじめたのだ。
オードリー2は毎日血を求め、次第に大きくなっていった。
オードリー2をウィンドーに飾ったところ、カンコ鳥が鳴いていた花屋は
連日押すな押すなの大盛況で店主のマシュニクは、
オードリー2の面倒をちゃんとみるように厳命した。
そのためシーモアの体内からは血が減っていき、顔色が悪くなっていった。
今やシーモアはマスコミの寵児になったが、店の存亡は
彼がオードリー2にどれだけエサを与えるかにかかっていた。
シーモアはある決断を下した。自分の身体とオードリーの愛を
獲得するために--。それは歯科医のオリンを殺害して
その死体をオードリー2のエサにすることだった。
計画は成功したものの、死体を運んでいるところを主人に目撃され、
彼をも殺害してオードリー2に食べさせてしまう。
オードリー2の欲望は際限がなくなりシーモアは
ついに彼女を連れて逃げだそうとする。それを察知した
オードリー2は怒り出し、ついには自らの身体を膨れあがらせて自爆、
崩れ落ちてきた建物の下敷きになってしまう…

ミュージカルになった映画を再映画化という
ややこしい本作。今回は予算アップしたことで
オードリー2はリアリティな怪物然とした姿となっている
(映画の中身は気にするな。気にするなったら、気にするな)
宇宙からやってきた怪奇植物という設定ながら
その姿はまんまマリオの○ックンフラワーやFFのモル○ルである。

オードリーJr.

映画「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」に登場。

何をやってもダメな男シーモアに飼われている人喰い植物。
名前はシーモアが思いを寄せる同僚オードリーに因んでいる。
花屋の店員シーモアは店長のマシュニクにこき使われていた。
シーモアは同僚のオードリーに恋心をいだいていたが、
オードリーにはサディスティックな歯医者の恋人がいた。
ある日シーモアは見たこともない植物を手に入れる。
彼はその植物にオードリー・ジュニアと名付け育て始めた。
その後、ジュニアの好物が人の血である事が分かり、
シーモアは自分の血を与え、ジュニアは次第に成長していった。
シーモアはある程度育ったジュニアをウィンドウに飾った。
すると全く客の来なかった店に客が押し寄せたではないか。
その後も自分の血を与えていたシーモアだがついには体が持たなくなる。
成長したジュニアは喋ることができるようになり
次第に人を食べたいと要求し始めた。これを拒否したシーモアだが、
イライラした拍子に投げた石が通行人に当たり、
倒れた通行人は電車に轢かれてしまう。
慌てたシーモアは死体をジュニアに食べさせることにした。
しかしそれをマシュニクに見られてしまう。
警察に連絡するつもりだったマシュニクだが、
店の売り上げのことを考えて黙認することにした。
次の日、歯の痛みに苦しむシーモアはマシュニクの勧めで
オードリーの恋人の歯医者に治療してもらうことになったが
彼のサディスティックな行動に怒ったシーモアは彼を殺してしまう。
日に日に成長していくジュニアは人を丸呑みにするほどの大きさになり、
シーモアも済し崩しにジュニアに餌を提供していく。
警察が連続する失踪者に頭を悩める中、成長したジュニアの花が開花するため
特別に祝賀会が開かれることになった。シーモア、マシュニク、オードリー、
警察、出席者が見つめる中、花は開いた。店は驚愕に包まれた。
花にはジュニアがこれまで食べた人物の顔が生えていたのだ。
警察はシーモアを取り押さえようとするが、逃げられてしまう。
追跡を振り切ったシーモアは店に戻ると、ジュニアが自分の人生を
台無しにしたことを責め、ナイフでジュニアを処分しようとする。
シーモアの足取りが掴めず、店に戻ってきた警察。
そこには萎びて死にかけているジュニアの姿があり、
最後の花が開くと、そこにはシーモアの顔があった。
「殺す気はなかったんだ」とシーモアの顔をした花は語り、
人喰い植物が死ぬとともに、奇怪な花は萎れるのであった…

ロジャー・コーマン監督製作ブラックコメディ「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」。
(本作、怖いんだか笑えるんだかよくわからないため
B級ホラーか、ブラックコメディと断じるべきか賛否両論である
)
オードリー・ジュニアはなんとも可愛らしい姿だが
野太いオッサンの声で「腹ヘッタ~」というので、少しも可愛らしくない。
コーマン作品でも二転三転した作品であり、
後にブロードウェイとなって、再映画化されている。

2010年2月1日月曜日

フェイスレス

漫画「からくりサーカス」に登場。

昔、中国に二人の兄弟がいた。兄の白銀(バイイン)と弟の白金(バイジン)。
二人は有名な人形遣いの一族で、子供の頃から人間に限りなく近い
からくり人形を作ることを目的としていた。
二人はその手段を錬金術に見出し、錬金術を学ぶために
百塔の町プラハへと向かい、錬金術を学んだ。
ある日、二人はリンゴ売りの女性フランシーヌと偶然出会う。
朗らかで活発な彼女に惹かれていく白金。
次第に3人で行動を共にするようになるが、真面目な白銀は、
女性は学問の邪魔になるとしてフランシーヌをよく思わなかったが、
彼女のつらい過去を知り、自らが不幸でありながら他人を思いやる
彼女の心に打たれ、彼女に惹かれていった。
その後フランシーヌにプロポーズし結婚することになったが、
その光景を白金は偶然目撃してしまった。自分の恋心を知りながら
フランシーヌを妻に娶った兄への嫉妬に狂い、彼女を無理やり連れ去ってしまう。
9年後、弟への恨みと執念で、白銀はようやく白金の居場所を見つけだした。
そこはフランシーヌの生まれ故郷クローグ村であり、
クローグ村で悠々と錬金術の研究をしていた白金に対し
積年の恨みをぶつけようとするが、そこでフランシーヌが原因不明の病にかかり、
感染を恐れた村人から監禁されていることを知る。
彼女を救うため必死に研究を行った結果、錬金術の集大成であり
鉛を金に変え、人間に永遠の命を与える「命の水」を作り出す
「柔らかい石」の精製を成し遂げるも、フランシーヌはその直後に、
銀へのせいいっぱいの感謝を述べた後、自害してしまう。
そこへ同じく「柔らかい石」の精製に成功した白金が現れる。
白金は「フランシーヌに一度も愛されなかった」というが
白銀は「フランシーヌはお前も愛していた」ことを告げ、去っていった。
その後、白金は幽閉した村人達が彼女を死に追いやったと誤解し、復讐を誓い
生命の水を使い、唯一の生きた人形であるフランシーヌ人形を造り出す。
しかしフランシーヌ人形は笑うことができず、彼女を笑わせるために
自動人形を生み出し、クローグ村への復讐と惨劇を兼ねて
ゾナハ病を撒き散らし滅ぼすが、何をやっても決して笑うことはなかったため、
フランシーヌ人形を捨て、絶望して一人去っていく。
白金は故郷である中国へと戻り、小さな泉に持っていた柔らかい石をいれて
生命の水の泉を作り出し、そこに身を投げることで自殺をしようとしていた。
だが、死の間際に彼はフランシーヌ人形に使ったフランシーヌの髪を使った
記憶の転送「ダウンロード」を思いつき、クローグ村へ戻ろうとしたが
年老いた体には到底不可能と感じ、そこで彼は自分の生まれ変わりを作ることにした。
まず実験として、自分の髪を溶かした生命の水を彼になついていた犬に飲まし、
犬を白金の代弁者にすることに成功すると、自ら生命の泉に身を投げ、
その犬を使って生家・白家からさらった子どもに自らを溶かした「生命の水」を飲ませた。
子どもに転生した白金はクローグ村へと向かう。
しかしクローグ村は自動人形破壊者「しろがね」の本拠地となっており、
そこで彼はフランシーヌに生き写しの少女アンジェリーナと出会い、
彼女に恋した白金はフランシーヌを蘇らせることを諦め、
自らを「ディーン・メーストル」と名乗り、「しろがね」の仲間として
アンジェリーナに近付いていった。だが母ルシールによって
アンジェリーナはクローグ村から追い出されてしまい、
流浪の果て日本へ行き、運命の悪戯か兄・白銀と関係を持つ正二郎と結婚。
またしても失恋したディーンはアンジェリーナと正二郎を二人を怨み、
表面上は彼等の良き友人、理解者として振る舞い、
復讐の準備をするため一旦、日本を去る。
そして自動人形を差し向け、間接的にアンジェリーナを殺害、
アンジェリーナの持つ柔らかい石で永遠の命を手に入れようとするが
アンジェリーナの娘エレオノールに柔らかい石が転移してしまったため失敗。
以後、正二郎改め才賀正二の息子「才賀貞義」として正二を支えるフリをする。
後に母と同じようにフランシーヌに似たエレオノールに目をつけ、
自身の息子・才賀勝に自分をダウンロードし、彼女と結ばれようと画策するが、
正二により妨げられる。重傷を負ったが機械の体を手に入れ、
改造人間「しろがね-O」のリーダー「フェイスレス」となった。
その後、自動人形との最終決戦にて「しろがね-O」を率いて参加する。
決戦に参加していた鳴海の危機を救うために死亡したと思われたが、
決戦後自動人形とOの一団「新・真夜中のサーカス」を結成する。
紆余曲折の果てに勝との自分の記憶のダウンロードを賭けた「ゲェム」を行う。
勝と戦ううちにきまぐれに世界中の人間を「ゾナハ病」に
感染させ、世界を滅ぼそうとする。勝にダウンロードしようとするが
またしても失敗に終わり、エレオノールの愛も得られなかった。
宇宙ステーションへと逃げ延びる際に体を損傷したため、
以前の体を捨て自身のクローン(生前の白金の姿)に移った。
その後宇宙ステーションで勝と対峙。勝との戦いの中、
勝の心を感じ取り、「最後の四人」ディアマンティーナの乱入、
「相手のことを考えずに自分へ愛を強要する姿勢」に、
自身の愛が如何に醜いものであるかを自覚する。
最後は勝にゾナハ病の治し方と地球へ帰還する方法を教えて脱出させる。
最後の最後に兄に謝罪の言葉を口にし、
地球に落ち行く宇宙ステーションと運命を共にした。

通称「どす黒い太陽」ことフェイスレスであり才賀貞義であり
ディーン・メーストルであり白金。失恋、横恋慕を何百年も繰り返すが
傲慢と強欲と狂気が混合した自己中心的なポジティブ思考ゆえに挫けない。
これほど「しつこく夢を追い続ける」悪党はそうはいないだろう。

兵藤 和尊(ひょうどう かずたか)

漫画「賭博黙示録カイジ」、アニメ「逆境無頼カイジ」に登場。

消費者金融を主体とする日本最大規模のコンツェルン
「帝愛グループ」の総帥である老人。部下からは「会長」と呼ばれている。
莫大な資産と鉄壁の運用管理術を誇りながらも、
まだまだ足りないと世界中の金をかき集め帝愛による
「王国」を築こうとする金の亡者。嗜虐癖を持つサディストでもあり、
暴利によって弱者から搾取し、博奕で負けた者や借金を返せない者、
失態を演じた部下に「器官破壊」「指切断」「焼き土下座」
「地下強制労働」といった懲罰を強制し、命を奪うことすら全く厭わない。
人が苦しむ姿を見る事と、常軌を逸したギャンブルを
何よりの愉悦とする残虐非道かつ醜悪な狂人で、
カイジにとっては最も忌むべき相手だが、自らを「王」と称するだけあり
単純に「強運の持ち主」というだけには留まらず、
あらゆる面において常人を遥かに凌駕する力を持つ。
また、世の中の真理を突いた発言も多く、どこかフェアな一面もある。
ティッシュ箱くじ引きでカイジと直接対決をする。
だがカイジが仕掛けておいた作戦を看破、力の差を見せ付ける形で勝利する。
カイジは自らの不注意を呪い、失った指で兵藤へのリベンジを誓った。
その後、兵藤と帝愛の存在はカイジの運命に立ちはだかり続ける。息子に和也がいる。

若者には大きな可能性がある・・・・・・・・
 早稲田の創立者大隈重信はそれを「開かざる扉」と表現し
 若者を賛美したがわしからすれば愚かしい
 扉になんの意味がある。問題はその中身だ。
 最近は・・・・・・・・開けてみたら空っぽ・・・・・・
 あるいはガラクタ・・・・そんな若者(クズ)ばかりではないか・・・・!


世の中にはそれでは いかん助けなければなどと・・・
 言い出す輩もおって・・・・・わしは実に・・・・・
 こういう連中が嫌いでの・・・・もし本気でそう思っておるのなら
 さっさと金を送ればいいのだ
 グズグズ言わずに・・・・・・・・ピシピシ送るべしっ・・・・・・!


折れた足をいじられると彼は痛いが・・・・・・・・・・
 わしは痛まない・・・!カイジくんも痛くはなかろう


素晴らしい・・・・・・・・実に素晴らしい・・・・・・・・・・
 初めての体験だ・・・・・・利根川・・・・・・
 言うまでもなく勝ちなさい・・・・・・!
 わしは・・・・・・・・実にいろいろな死に様を見てきたが
 耳から針を差し込みその針で鼓膜から脳を破り
 死んでもらう死に方は初めて・・・・正直想像もつかぬ・・・・
 どうのたうつか・・・・!?ククク・・・・・・苦しみは一瞬か・・・・?
 それとも数時間に及ぶのか・・・
 嘔吐か失禁か・・・・痙攣か・・・・・・・・発狂か・・・・?


命は・・・・・命は一つしかないから・・・・・・・・・・
 大切にせよ・・・・・・・・と人は言う・・・・・・・・!
 親も教師も牧師も・・・・・・・・・・TV(テレビ)の見識者・・・・・・
 果てはミュージシャンまであらゆる人間がそう言う・・・・・・
 のうっ・・・・!ククク・・・・・だから・・・ダメなのだっ・・・・・・!
 命はもっと・・・粗末に扱うべきなのだっ・・・・・・!


ククク・・・・・・むろん・・・と言うか・・・・・・・・
 言うまでもなく・・・・・・わしは持っておるっ・・・・!
 このパーティー会場の誰よりも・・・・・・・・
 持っておるっ・・・・・・・・!金をっ・・・・・・!円で・・・
 ドルで・・・・・・!ユーロで・・・・・・・・元で・・・・!
 持っておるっ・・・・!ククク・・・・・・どこに鼠・・・・・・
 税務署の輩が潜んでおるか知れんから大きな声では言えんが
 それぞれ・・・・・・・・100億をくだらぬ預金を
 持っておるっ・・・・・・・・・・!最近では・・・・・・・・
 北半球にばかり金を集中させるのもどうかと思い・・・・・・
 オーストラリア・ドルも手にした・・・・・・
 ほんの50億ほどだが・・・・・・・・・・・・
 転ばぬ先のなんとやらだ・・・・・・・・・・!
 常にリスク分散は怠らないっ・・・・・・・・!
 バカがっ・・・・・・!足らんわっ・・・まるで・・・・!!
 わしは・・・・もっともっと・・・・・欲しいんじゃっ・・・・・・・・!
 円を・・・!ドルを・・・!ユーロを・・・・・・!邁進せよっ・・・・・!
 掻き集めるんじゃ・・・・!世界中の金をっ・・・・!
 人間の欲望はつまるところ金につきる・・・・・・・・・・!
 それを牛耳る金貸し(われら)こそ・・・・・・・・・・王っ・・・・!
 築くんだっ・・・・・・・・!王国をっ・・・・・・!容赦なく勝てっ・・・!
 王国実現のためにっ・・・・・・・・・・!


制裁っ・・・!今やる気なく「はあ・・・・」と言った
 おまえ・・・・・・・・・・制裁・・・・!


壊れてる・・・・・・!壊れてる・・・・・・!
 なぜするかの・・・・・・・・・・?破滅死滅
 自滅覚悟の愚行・・・・・・・・・・!ギャンブルを・・・・・・・・・・!


会長っ・・・・!会長っ・・・・!会長っ・・・・!
利根川先生ですら恐れる嗜虐性、金に対する執念、
そんじゅそこらのヤツは妄執に囚われ落ちる、
しかしこの男、正気ではなく狂気。自分は帝王の星の下、
生まれたがために頂点、故に妄執はない!
恐るべし帝愛会長!