2010年2月15日月曜日

アイアン・ジャイアント

映画「アイアン・ジャイアント」に登場。

心優しい謎のロボット。どこから何をしに来たのか、自身もわかっていない。
自己再生機能を有しており、バラバラになっても修復が可能。鉄が好物。
1957年10月、ソ連の人工衛星スプートニクに全米が揺れた頃のこと。
嵐の夜、宇宙から巨大なロボットが落下した。
メイン州で未亡人の母アニーとふたり暮らしの9歳の少年ホーガースは、
森の中でそのロボットと出会う。金属が大好物のロボットは、
落下の際に受けた衝撃で記憶を失っており、自分が何者か分からない。
ホーガースはロボットが知りたがるままに言葉や世間の慣習を教え、
良い友達となった。近所に住む廃品アートをたしなむ芸術家ディーンを
仲間に引き入れ、彼の廃車置き場を隠れ場にして楽しいひとときが過ぎる。
つかの間心を通わせるホガース少年とロボット。
森の中で出会った鹿の死を目の当たりにして命とは何か、
ホーガースが耽溺していたコミックブックで
「ヒーローとは何か」について学び、感化されていくロボット。
ところが、ロボットが起こした事件の調査のため
町を訪れたエージェントのケントが、ロボットが米国の敵の秘密兵器だと
思い込んで軍隊を呼ばれてしまった。実はロボットは攻撃を受けると
自動的に殺人ロボットに変貌する、恐るべき破壊兵器だったのだ。
ホーガースの命が危機にさらされたため殺戮マシーンと化したロボットは
軍隊の攻撃をものともせず、破壊を繰り返す。
だがホーガースの説得に心動かされたロボットは、元の心優しいロボットに戻った。
しかしロボットが危険だと思い込んでいるケントは
独断で核ミサイル発射命令を下してしまう。
命令は受理され、田舎町に向けて発射される核ミサイル。
その場の全員が死を覚悟した。その時、ロボットは意を決して
ホーガースに別れを告げ、突如ミサイルに向かって飛翔する。
「…スーパーマン」の一言と共にロボットはミサイルに衝突。
宇宙空間で爆発が起き、ロボットの犠牲により町は救われた。
侵略兵器として生まれたロボットは自らの意思で
自分がなりたいもの、“本物のヒーロー”になったのだ。
半年後、すっかり平穏を取り戻した町。
ホーガースの下に唯一発見されたロボットのネジが届けられる。
その夜、部屋のデスクに置いておいたロボットのネジが突如動き出し、
部屋の外に転がり出て行く。合点したホーガースはネジを見送る。
北極にて、バラバラになっても自己修復機能により
自らの体を修復していくロボットの姿があった…

ボク、“銃”ナラナイ。“スーパーマン”ナル

大人も子どもにも伝わるメッセージが込められた映画「アイアン・ジャイアント」。
地球を侵略しに来た大量殺戮兵器であるロボは
頭を打ったために何もかもを忘れ、少年ホーガースとの出会いを通じて
自らの宿命に抗い、本物のヒーローとなる。
「なりたい自分になればいい」というシンプル且つ力強いメッセージを
示してくれる愛すべきロボであり、ほろほろ泣かしてくれる。

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