2009年2月5日木曜日

T-X

映画「ターミネーター3」に登場。
 
「スカイネット」が捕獲されてCPUを人間の味方をするよう書き換えられた
裏切り者のターミネーターを破壊する目的で、2032年に開発された
初の対ターミネーター用機種である。「T-シリーズ」の中でも最強の性能を誇る。
変身可能という特徴は「T-1000」から引き継いでいるが、
「T-1000」に骨格というものが存在しなかったのに対し、
こちらは存在するので、顔や容姿を変更するなどの擬態はできるものの
骨格の形を逸脱して他の形態に変形はできず、そのため多少の差であれば
背丈や体格に関係なく変身でき、または平面状になることができた
「T-1000」と違い、自分の背丈と同じ人間しかコピーできないため、
隠密性は「T-1000」に遠く及ばない。「スカイネット」が、
「T-1000」の弱点のように極端な温度変化に弱かった事を考慮した可能性もある。
その反面、骨格内部に中枢コンピュータが存在するため、
「T-1000」よりもはるかに高度な判断力を有している。
「T-1000」と同じく触れてデータを読み取った人物になら変身出来る。
本機体は、「T-800」シリーズと「T-1000」で得た骨格と液体金属のデータを下に
改良された、今までの技術の結晶ともいえる最新鋭のマシーンであり
プラズマ砲や火炎放射器、エンジンカッターなど実に億単位以上の武器が
内蔵された金属骨格を持ち、その上を液体金属が覆っている。
プラズマ砲や火炎放射器などの重火器は右腕を変形させ、
エンジンカッターなどは左腕を変形させて使っている。
ただしプラズマ砲は、発射まで数秒の時間が必要で連射もできず、
発射された弾は目視できるほど速度が遅いため、回避することも可能。
液体金属は「T-1000」のものよりいくつかの改良が加えられ、
「T-1000」のように衝撃によって変身機能に一時的な混乱を
起こすことは無くなったが極端な低温や高温の環境にさらされていないため、
これらの耐環境性能については未知数である。また、血液などのDNA情報を
舌で読み取ることも可能で特定の人物の抹殺にも威力を発揮する。
また、基本ソフトウェアが新しく、「T-800」シリーズの赤色ベースから
青色ベースとなっており色の認識や内蔵するCPUに対する
GUI画面でも強調の意味で赤文字を使うことがある。
さらに、右人差し指から出した針を電気系統にアクセスして
コンピュータのプログラムを自在に書き換え、他のターミネーターを含む
機械を遠隔操作したり(無線機などの電波受信機が必要と思われる)
自分の望む行動をとるように仕向ける「ナノテクノロジー・トランスジェクター」が
搭載されている。骨格がある分、「T-800」系列や「T-1000」よりも
耐久性や運動能力、攻撃力も増しており相当な威力を持つ重火器でも
破壊は望めない(RPG-7の直撃を受けて内蔵武器のプラズマ砲が
破壊されたが、骨格自体は全くの無傷だった)。ただし、関節部分は
若干強度は低い。また全体的にコンパクトで高性能化が計られているが、
金属骨格の上に生体細胞で覆われていた「T-800」シリーズと比較して
金属の塊となってしまった事による重量増加は否めない。
また、耐久力を重視しており、内蔵武器のパーツに鋼鉄を使用している為、
電子加速器にくっ付くという問題も抱えている。「スカイネット」が
レジスタンス軍の主要メンバーを抹殺すべく過去へ送り込まれた本機体は
同じく護衛すべく送り込まれた「T-850」と戦い、初戦では圧倒的な力を見せ
「T-850」を活動不能にまで陥らせ、「ナノテクノロジー・トランスジェクター」を使い
ジョンとその未来の妻であるケイト・ブリュ―スターを襲わせる。
が、自らの機能を強制的に停止させた「T-850」に阻まれる。
その後クリスタルピークの核シェルターにてヘリで突っ込み、
ケイトとジョンを追い詰めようとした直後、「T-850」の乗るヘリで押しつぶされて
表面の液体金属が剥がれてしまった上に、瓦礫に足が下敷きになる。
自らの任務続行の為に両足を切り離し、ジョンやケイトに襲いかかろうとするが
「T-850」に食い止められ、口に水素電池を突っ込まれて爆散した。
 
最強(?)のターミネーターにしては結構弱そうなT-X。
オーバーテクノロジーの粋を集めたモノだが、ありすぎた結果惨敗するあたり
世の中、詰め込みすぎはイケないもんですね。

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