2009年2月5日木曜日

T-800

映画「ターミネーター」「ターミネーター2」に登場。
 
正式名称「サイバーダイン・システムズ・モデル101シリーズ800」。
人類に反旗を翻した軍事コンピューター「スカイネット」が作った
人間抹殺用アンドロイド「ターミネーター」である。
以前のターミネーター「T-600シリーズ」はゴム製の外見であったため
よく見ると識別可能であるのに対し、本機体は培養された
人間と同様の細胞組織(筋肉、皮膚、髪の毛、血液)が
チタン合金の金属骨格を覆っているため犬の嗅覚を持ってしても
人間と区別するのが難しい。しかし、犬は嗅覚で分からなくとも
動作音ないし皮膚分泌物など何らかの「不自然さ」を察知しているのか
このアンドロイドが通り掛かると激しく吠える。
金属骨格を覆う細胞は専用の機械に掛けられて覆われるが、
中でどのようにして細胞を覆っているかは定かではない。
また、外側の細胞をはがしたり、はがれても
動作には特に影響している様子はなく、あくまでロボットと分からせない為だけに
覆っているに過ぎない。基本ソフトウェアのイメージ処理機能は、
赤の濃淡によって行われる。また、一度聴いた声や音などを
完全に模倣する声帯模写能力も備えている。
しかし、これは「T-1000」以降のモーフィングによる完全な模写とは異なり
やや機械的なものとなる。また、戦場と化している未来世界で
声帯模写機能がどの程度役に立つのかはよくわかっていない。
現代世界においてその性能は脅威的なオーバーテクノロジーであり
非常に強度の高い金属のボディは銃や金属棒による打撃などの
並大抵の武器ではダメージを与えることすら難しい。
破壊するには対人でなく対物を想定したような強力な武器が必要である。
冷酷無比で感情は全くなく、もちろん自身が破壊される可能性などに
対する恐怖心もなく、取引や理屈の通じるような相手ではない。
課されたミッションは何があろうと、またどんな命令であろうと
必ず遂行するようにプログラムされているため、命令に基づく行動を
途中で中止することはまずない。特定の人物を殺せと命令されれば、
ターゲットが死ぬまで狙い続け、特定の人物を守れと命令されれば、
死の危険が無くなるまで守り続ける。それが成功したり、失敗したりすると
存在する理由が無くなり、自爆をする。学習能力は高く、
様々な抽象的概念までもを理解出来る能力がありながら、
基本的な人格は初期状態では極めて未発達であるため、
人間と比較して表情が乏しかったり常識的な行動が取れないなど、
行動面でかなり「ロボット臭い」という問題がある。
思考様式は極めて論理的で、視覚を含む五感によって
周囲の状況を適切に判断する能力を持つ。
またその高い学習能力のため、人間の中で生活する事で
「どんどん人間臭い行動を取る事が出来る」ようになる。
笑いを機械的に分析したり、ジョークも理解出来るようになることから
戦闘用アンドロイドの思考能力としては、かなり無駄な
冗長性(過剰性能的)があると言える。その思考回路を支える知能回路は
極めてコンパクトなモジュールに収められており、並列処理によって
高い処理能力を備えた電子回路として描かれている。
プログラムを書き換える事で、人間の味方にする事も可能であり
未来世界ではT-800(やT-850)が既に旧型である事や、
スカイネットがT-Xの様な対ターミネーター専用機を開発している事から、
人類側に捕獲されプログラムを書き換えられたターミネーターは、
かなりの数にのぼるものと推測される。動力源は「パワーセル」であり、
寿命は約120年である。「スカイネット」は人類最後の希望である
レジスタンス軍の指導者ジョン・コナーを歴史改変により消滅させようと画策、
ジョンの母サラ・コナーを抹殺すべく、この機体を1984年の
アメリカ・ロサンゼルスに送り込んだ。同じくレジスタンス軍は
サラの命を守るべく男性兵士カイル・リースを送り込みこれを撃破し、
結果的にジョン・コナー誕生の切欠を作った。だが「スカイネット」は
次に「T-1000」を送り込み、子ども時代のジョンの命を狙う。
しかし、レジスタン軍はプログラムを書き換えた「T-800」を送り込み
またもこれを退いた。改変失敗後、未来世界では旧式化してきているが
その戦闘能力は未だに主戦力を担える存在である。
 
記念すべき第一作目では、二作目ではの側のロボット。
筆者、初めて一作目のシュワちゃんを見たときは半泣きでしたね。
無言で目標まっしぐら、機械だけに機械的に人間を処理していく姿、
幼少期の悪夢だったなぁ。二作目のシュワちゃんに関しては
前作により多少の苦手意識はあったものの、コナー少年との交流とか観て
それ以来、シュワちゃんは私のヒーローでした。
(多感なお年頃だったために、彼一人がヒーローではありませんが)

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