内向的で胃腸が弱い大学生。ピエロ恐怖症。
自分自身に32のルールを課すことで、ゾンビから身を守ってきた。
名乗る際に咄嗟に自分の出身地である州都コロンバスを名乗っており、本名は不明。
謎の新型ウィルスに感染した者がゾンビとなり、猛烈な勢いで全世界へと広まっていった。
それから2か月、地球上は人食いゾンビで埋め尽くされ、人類はほぼ絶滅状態となった。
アメリカも例外ではなく、アメリカはまさに「ゾンビランド」となった。
テキサス州ガーランドでも数少ない生き残りの1人の“ボク”は臆病で胃腸が弱く、
世界が平和だった時は引きこもりで、友達もいなければ彼女もいないゲームオタクだった。
初めて自分の家にやってきた隣人の女性は数時間も立たないうちにゾンビとなり、
身を持って「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」の最初の一つを作ることとなった。
慎重にルールを実践して生き延びてきた“ボク”は両親の住むオハイオ州コロンバスへと向かう。
旅の途中、自分以外の生き残りと出会い、お互いに銃を向けるが、相手の車に同乗させてもらうことに。
相手の男はゾンビ殺しを心底楽しんでいる手合いのようだ。名前を聞かれたので“ボク”は
咄嗟に“コロンバス”と名乗る。相手も倣ってか“タラハシー”と名乗る。
タラハシーは過去の辛い経験からゾンビを心底憎み、ゾンビを退治することを楽しんでいた。
タラハシーが好物の菓子トゥインキーを探している最中、2人は廃墟と化した大型スーパーで、
迫りくるゾンビ軍団を倒しながら、ウィチタとリトル・ロックと名乗る姉妹と出会う。
詐欺師の常習犯だった彼女たちは、妹のリトル・ロックがゾンビに噛まれたと偽って、
一度はコロンバスとタラハシーの武器と車を奪い逃亡するが、
やがて安全のためにお互いの必要性を感じ、行動を共にすることになる。
コロンバスは、ウィチタからオハイオがすでに壊滅状態であることを知らされ、
実家に戻ることをあきらめ、3人と旅を続ける。
4人の目的地はロサンゼルス郊外にある遊園地パシフィック・プレイランド。
そこにはゾンビがいないと噂されており、彼らはその噂にかすかな望みをかけたのだった。
途中、彼らはビバリーヒルズの高級住宅街にあるハリウッド・スターであるビル・マーレイの豪邸を物色し、
ゾンビのフリをした本人と出会い、ちょっとした間違いで撃ち殺してしまったりと、楽しい数日を過ごした。
4人の友好関係は深まり、特にコロンバスのウィチタへの想いは強くなるが、
ウィチタとリトルロックはある朝、男たちを残して消えてしまう。
彼女たちはまだ新天地、パシフィック・プレイランドを諦めていなかったのだ。
しかしコロンバスのウィチタへの想いは変わらず、一人で追おうとするが、
その頼りない姿にメキシコへ行くつもりだったタラハシーも協力するのだった。
一方、ウィチタとリトル・ロックは無事パシフィック・プレイランドに辿り着き、
園内の電源を復活させ、稼働したアトラクションを楽しんでいた。
二人が楽しい一時を過ごす間、遊園地の音と光に気がついたゾンビたちが続々と集まってきていた。
コロンバスとタラハシーが着いた頃には、遊園地はゾンビだらけになっていた。
ウィチタとリトル・ロックはフリーウォールに乗って難を逃れたが、
周りにゾンビが集まってしまい、降りられなくなってしまう。
タラハシーがゾンビのを気引いている内に、二人を助けようとするコロンバス。
しかし彼の前に現れたのはピエロのゾンビ。コロンバスはピエロ恐怖症なのだ。
彼はルール17「英雄になるな」そのままに、思わず逃げ出そうとする。
だが、助けを求める愛する女性のために彼は自分のルールを変える。ルール17「英雄になれ」へと。
手近にあったアトラクションのハンマーで見事ゾンビを倒すコロンバス。
ウィチタとリトル・ロックを救い出し、ウィチタは感謝のキスをコロンバスにする。
そこで初めてウィチタは本名のクリスタを名乗る。三人はタラハシーの下へ戻る。
大勢いたゾンビを皆殺しにしたタラハシーは売店でトゥインキーが見つからず、怒り狂っていた。
コロンバスと共に残された他の売店を探ると、お目当てのトゥインキーは流れ弾でハチの巣になっていた。
項垂れるタラハシーと慰めの言葉もないコロンバス。車の発進する音に驚き、飛び出す二人。
またしても姉妹に車を盗られたと思った二人の前で車が止まる。
二人は無事に車に乗り、4人でフロリダに向かうのだった…
アメリカ版「ショーン・オブ・ザ・デッド」とは、はっきりと言えない映画「ゾンビランド」。
どうしても後発なため比べられがちだが、「ショーン~」が駄目な主人公を主軸にしているの対し、
本作は他人と接点を持たない登場人物たちが、如何に成長するかが主軸である。
主人公であるコロンバスは賢く、自分で作ったルールを従うことで生き残れてきた。
けどせっかく作った32のルールの欠点は、他人との接触を図らない事を推奨していること。
一部例外もあるが、全体を見れば自分の生存を第一に考えているため、
他人をどうするか、どうしてやるかなど、具体的には「自分が他人にすべきこと」は何も考えていない。
あくまで他人は二の次、悪く言うと独り善がりだ。
まぁそれもゾンビから生き残るためには、致し方ないこととも言える。
だがクソったれな相棒と異性との出会い、ビル・マーレイや人の死を通じて、
自分が生きるためのルールを敢えて変え、他者と生きるためのルールを敷く。
そして最終的には自分の中の恐怖にすら打ち勝つのだ。
内向的な青年が、人との出会いを通じて、大きく変わろうとする。
王道ながら、主人公以外も成長するのは目新しく感じた。
以下、32のルールの内容。
ルール1「有酸素運動」ルール2「二度撃ちして止めを刺せ」
ルール3「トイレに用心」ルール4「シートベルトをしろ」
ルール5「ゾンビを発見したらまず逃げろ」
ルール6「フライパンでぶっ叩け」ルール7「旅行は身軽であれ」
ルール8「クソったれな相棒を見つけろ」
ルール9「家族・友人でも容赦しない」ルール10「素早く振り向け」
ルール11「静かに行動すべし」ルール12「バウンティ・ペーパータオルは必需品」
ルール13「異性の誘惑には注意」ルール14「ショッピングモールは補給基地」
ルール15「ボウリングの球をぶん投げろ」ルール16「人の集まる場所は避けろ」
ルール17「英雄になるな」ルール18「準備体操を怠るな」
ルール19「葬儀・埋葬の必要はない」ルール20「人を見たらゾンビと思え」
ルール21「ストリップクラブは避けろ」ルール22「逃げ道を確保しろ」
ルール23「金品よりも食料確保」ルール24「生き残るためには犯罪も」
ルール25「火の用心」ルール26「肌の露出は最小限に」
ルール27「就寝前には安全確認」ルール28「食事と風呂は短時間で」
ルール29「二人組で行動しろ」ルール30「予備の武器を持て」
ルール31「後部座席を確認しろ」ルール32「小さいことを楽しめ」
世界が平和だった時は引きこもりで、友達もいなければ彼女もいないゲームオタクだった。
初めて自分の家にやってきた隣人の女性は数時間も立たないうちにゾンビとなり、
身を持って「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」の最初の一つを作ることとなった。
慎重にルールを実践して生き延びてきた“ボク”は両親の住むオハイオ州コロンバスへと向かう。
旅の途中、自分以外の生き残りと出会い、お互いに銃を向けるが、相手の車に同乗させてもらうことに。
相手の男はゾンビ殺しを心底楽しんでいる手合いのようだ。名前を聞かれたので“ボク”は
咄嗟に“コロンバス”と名乗る。相手も倣ってか“タラハシー”と名乗る。
タラハシーは過去の辛い経験からゾンビを心底憎み、ゾンビを退治することを楽しんでいた。
タラハシーが好物の菓子トゥインキーを探している最中、2人は廃墟と化した大型スーパーで、
迫りくるゾンビ軍団を倒しながら、ウィチタとリトル・ロックと名乗る姉妹と出会う。
詐欺師の常習犯だった彼女たちは、妹のリトル・ロックがゾンビに噛まれたと偽って、
一度はコロンバスとタラハシーの武器と車を奪い逃亡するが、
やがて安全のためにお互いの必要性を感じ、行動を共にすることになる。
コロンバスは、ウィチタからオハイオがすでに壊滅状態であることを知らされ、
実家に戻ることをあきらめ、3人と旅を続ける。
4人の目的地はロサンゼルス郊外にある遊園地パシフィック・プレイランド。
そこにはゾンビがいないと噂されており、彼らはその噂にかすかな望みをかけたのだった。
途中、彼らはビバリーヒルズの高級住宅街にあるハリウッド・スターであるビル・マーレイの豪邸を物色し、
ゾンビのフリをした本人と出会い、ちょっとした間違いで撃ち殺してしまったりと、楽しい数日を過ごした。
4人の友好関係は深まり、特にコロンバスのウィチタへの想いは強くなるが、
ウィチタとリトルロックはある朝、男たちを残して消えてしまう。
彼女たちはまだ新天地、パシフィック・プレイランドを諦めていなかったのだ。
しかしコロンバスのウィチタへの想いは変わらず、一人で追おうとするが、
その頼りない姿にメキシコへ行くつもりだったタラハシーも協力するのだった。
一方、ウィチタとリトル・ロックは無事パシフィック・プレイランドに辿り着き、
園内の電源を復活させ、稼働したアトラクションを楽しんでいた。
二人が楽しい一時を過ごす間、遊園地の音と光に気がついたゾンビたちが続々と集まってきていた。
コロンバスとタラハシーが着いた頃には、遊園地はゾンビだらけになっていた。
ウィチタとリトル・ロックはフリーウォールに乗って難を逃れたが、
周りにゾンビが集まってしまい、降りられなくなってしまう。
タラハシーがゾンビのを気引いている内に、二人を助けようとするコロンバス。
しかし彼の前に現れたのはピエロのゾンビ。コロンバスはピエロ恐怖症なのだ。
彼はルール17「英雄になるな」そのままに、思わず逃げ出そうとする。
だが、助けを求める愛する女性のために彼は自分のルールを変える。ルール17「英雄になれ」へと。
手近にあったアトラクションのハンマーで見事ゾンビを倒すコロンバス。
ウィチタとリトル・ロックを救い出し、ウィチタは感謝のキスをコロンバスにする。
そこで初めてウィチタは本名のクリスタを名乗る。三人はタラハシーの下へ戻る。
大勢いたゾンビを皆殺しにしたタラハシーは売店でトゥインキーが見つからず、怒り狂っていた。
コロンバスと共に残された他の売店を探ると、お目当てのトゥインキーは流れ弾でハチの巣になっていた。
項垂れるタラハシーと慰めの言葉もないコロンバス。車の発進する音に驚き、飛び出す二人。
またしても姉妹に車を盗られたと思った二人の前で車が止まる。
二人は無事に車に乗り、4人でフロリダに向かうのだった…
アメリカ版「ショーン・オブ・ザ・デッド」とは、はっきりと言えない映画「ゾンビランド」。
どうしても後発なため比べられがちだが、「ショーン~」が駄目な主人公を主軸にしているの対し、
本作は他人と接点を持たない登場人物たちが、如何に成長するかが主軸である。
主人公であるコロンバスは賢く、自分で作ったルールを従うことで生き残れてきた。
けどせっかく作った32のルールの欠点は、他人との接触を図らない事を推奨していること。
一部例外もあるが、全体を見れば自分の生存を第一に考えているため、
他人をどうするか、どうしてやるかなど、具体的には「自分が他人にすべきこと」は何も考えていない。
あくまで他人は二の次、悪く言うと独り善がりだ。
まぁそれもゾンビから生き残るためには、致し方ないこととも言える。
だがクソったれな相棒と異性との出会い、ビル・マーレイや人の死を通じて、
自分が生きるためのルールを敢えて変え、他者と生きるためのルールを敷く。
そして最終的には自分の中の恐怖にすら打ち勝つのだ。
内向的な青年が、人との出会いを通じて、大きく変わろうとする。
王道ながら、主人公以外も成長するのは目新しく感じた。
以下、32のルールの内容。
ルール1「有酸素運動」ルール2「二度撃ちして止めを刺せ」
ルール3「トイレに用心」ルール4「シートベルトをしろ」
ルール5「ゾンビを発見したらまず逃げろ」
ルール6「フライパンでぶっ叩け」ルール7「旅行は身軽であれ」
ルール8「クソったれな相棒を見つけろ」
ルール9「家族・友人でも容赦しない」ルール10「素早く振り向け」
ルール11「静かに行動すべし」ルール12「バウンティ・ペーパータオルは必需品」
ルール13「異性の誘惑には注意」ルール14「ショッピングモールは補給基地」
ルール15「ボウリングの球をぶん投げろ」ルール16「人の集まる場所は避けろ」
ルール17「英雄になるな」ルール18「準備体操を怠るな」
ルール19「葬儀・埋葬の必要はない」ルール20「人を見たらゾンビと思え」
ルール21「ストリップクラブは避けろ」ルール22「逃げ道を確保しろ」
ルール23「金品よりも食料確保」ルール24「生き残るためには犯罪も」
ルール25「火の用心」ルール26「肌の露出は最小限に」
ルール27「就寝前には安全確認」ルール28「食事と風呂は短時間で」
ルール29「二人組で行動しろ」ルール30「予備の武器を持て」
ルール31「後部座席を確認しろ」ルール32「小さいことを楽しめ」
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