2013年7月14日日曜日

タッカーとデイル

映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」に登場。

不気味で偏屈な二人組の田舎者。
バカンスに来た大学生たちに早々と難癖をつけ、
明らかに怪しげな行動に、森に棲む異常殺人鬼かと思われる。
実際は長年の夢だった別荘を手に入れて、浮かれている
気の良い田舎者であり、ようするにただの中年二人組。
太っちょのデイルは自分自身の体型を含めて劣等感の塊。
しかし誰にでも礼儀正しく、気は優しい力持ち。根本的に無害なデブ。
タッカーは極々平凡な中年であり、デイルの古くからの親友。
劣等感に苛まれるデイルをいつも励ます。友達思いで、時にはお互いを支え合う関係。
気のいい2人の田舎者タッカーとデイルは幼なじみの親友同士。
こつこつ貯めた金でやっと手に入れた別荘(古びた山小屋)に休暇を過ごしにやって来る。
見た目と行動、出会いが悪かったために近くにキャンプをしに来た大学生グループから、
殺人鬼だと勘違いされてしまう。実はこの場所は20年前にスプラッター映画のような
惨殺事件が起きた曰くつきの場所だったのだ。一日目の夜、湖でタッカーたちが夜釣りを楽しんでいると、
大学生たちが近くで泳いでいるのを目撃する。デイルが思わず発した言葉に驚いて
湖に落ちた女子大生アリソンが気を失って溺れかかっているのをデイルが救い出すが、
その様子を遠くから見ていた仲間たちはアリソンが殺人鬼にさらわれたと思い込んでしまう。
翌朝、意識を取り戻したアリソンは、デイルが見た目とは違って心優しい親切な男だと知り、自然に打ち解ける。
一方、リーダー格のチャド率いる大学生グループはアリソンを「殺人鬼」たちから救い出そうとするが、
不幸な偶然が重なり、大学生たちは次々と惨たらしい形で事故死してしまう。
その様子にタッカーたちは自分たちが殺したと疑われてしまうと慌てるが、
運悪くそこに生き残った大学生らが保安官を連れて来る。ところが、その保安官までもが勝手に事故死してしまう。
この事態に大学生グループはタッカーたちに全面対決を挑む。
デイルの愛犬を「犬質」にとってタッカーを捕らえたチャドは、タッカーの指を切断してデイルに送りつけるなど、
徐々に常軌を逸して行く。タッカーたちと親しくなったアリソンは仲間たちの誤解を解こうと話し合いの場を設ける。
チャドは殺人鬼に対する憎しみの感情を露にする。自分の母親が20年前の惨殺事件の唯一の生き残りで、
その事件で父親が死んでいると語ったのだ。ここでも不幸な偶然が重なり、大学生らが次々と死んでしまった上、
タッカーらの山小屋が爆発して燃え落ちてしまう。辛うじて逃げ出し、九死に一生を得たタッカーとデイル、
そしてアリソンだったが、そこに全身に大やけどを追いながらも唯一生き残ったチャドが襲いかかり、
アリソンをさらって行く。怪我をしているタッカーに励まされ、デイルはアリソンを救い出しに向かう。
一方、狂ったチャドはアリソンを縛り付け、意のままにしようとしていた。
そこにデイルが現れ、チャドと格闘の末、何とかアリソンを連れて逃げ出す。
逃げ隠れた場所で見つけた古い新聞記事からアリソンは20年前の惨殺事件の犯人がチャドの父親であることに気付く。
そこに現れたチャドにその事実を告げると、チャドは激しいショックを受けるが、
それでも襲いかかってくるチャドに、デイルはチャドがアレルギーだというカモミール・ティーの茶葉を投げかける。
するとチャドはアレルギーの発作を起こして勝手に窓から落ちて死んでしまう。
事件は、精神的に不安定な大学生らによる異常な「集団自殺」と「殺人」として処理される。
入院したタッカーが切断された指(本人のものではない可能性が高い)を繋ぐ手術に成功する一方、
デイルはアリソンをデートに誘い、想いを伝えると、アリソンもそれを受け入れるのだった…
(画像左がタッカー、右がデイル)

辺鄙な田舎に住む不気味な地元住民=キ○ガイ殺人鬼
この図式を笑いに変えたのが映画「タッカーとデイル~」。
極普通の田舎者の二人、デイルとタッカーはひょんなことから
都会から来た若者たちにサイコ野郎orイカれた殺人鬼扱いにされてしまうという内容。
原題は[Tucker and Dale VS Evil]となっており、Evilの部分が若者たちというわけなのだが、
実は後々に本当のEvilPsychoサイコパスな野郎が混ざっているのだ!
デイルは熊のような体に純朴な精神が宿った、子どもまま大人になったような人柄で
怪我をしたヒロイン(内心ちょっと好みなタイプ)を丁重に持て成そうと、
朝にパンケーキを用意したり、暇つぶしに子ども時代に遊んだボードゲームをしようと誘ったりと、
彼なりに彼女の気を引こうと頑張る姿は、超が付くほどの誠実orお人よし。
本作では彼の行動や葛藤にスポットを当てており、事実上の主役。
タッカーはデイルの兄貴分のような友人。デイルが尻込みしそうな度にここぞと励まし、
喝を入れたり、友人としてアドバイスしたりと、まさにサポート役。
それ故に本作では事実上、一番酷い目に遭う役柄。けどそれすらもデイルのなけなしの勇気や
大胆な行動への起爆剤になり、支える友人の鑑のような人物。
彼自身が何か行動に移すことは少なく、終盤でフェードアウトしてしまう。
しかし別に影が薄いわけではなく、劇中空気にならない辺り、彼の存在は思っている以上に大きい。
そんな彼らのちょっとした行動が、若者たちに勘違いされ、二人を倒そうとする若者たちは
面白可笑しくorグロテスクに死ぬのが本作の笑いである。
ちなみに冒頭は最近流行のPOVを取り入れており、この部分だけホラーな内容になっている。

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