2013年4月21日日曜日

リングル・フィンチ

映画「トロール・ハンター」に登場。

熊の密猟事件を調査する3人の学生トマス、ヨハンナ、カッレたちが
密猟者と思しきハンスを追跡している最中に森の中で襲ってきた、左腕が欠損しているトロール。
トマスを一度捕え、食べようとしたが、ハンスによって阻止された。
その時はカメラに捕らえることができず、3人は襲撃者の正体とハンスがそれに関わっていると思い、
事件究明のためにカメラを回し続けることとなる。
初遭遇からしばらく姿を消したが、後に家畜のヤギを襲っていることがわかり、
橋の下に獲物を蓄え、棲家としていた。ハンスはトロール保安機関(TST)から
一連の事件で共通して、トロールが何らかの病気を患っており、その病原を特定するため
採血するよう命令を受けた。しかしトッサーラッドの時は道具がなく諦め、
リングル・フィンチをその対象とすることにした。
ハンスは橋の上に山羊を囮にし、リングル・フィンチを油断させ、採血を図ろうとした。
しかしリングル・フィンチは片腕を伸ばして、器用に山羊を捕まえるため、姿を見せない。
作戦を変更し、特製の鎧を着たハンスが山羊の血を橋の上にばら撒き、ベルを鳴らして
囮になった。リングル・フィンチが山羊に気を良くし、もう一匹頂こうと腕を伸ばすが空をかく。
山羊を探そうと橋の上に姿を現したところを、背後からハンスは採血する。
しかし山羊がいないこと、背後の気配に激昂したリングル・フィンチがハンスを痛打する。
強烈な一撃に気絶するハンス。そのハンスを頭から丸かじりにするが、鎧が功を奏し、
食べれないとわかると放り捨てて、棲家へ戻るリングル・フィンチ。
採血が済んだため、意識を取り戻したハンスは強烈な紫外線を照射した。
リングル・フィンチは血管にガスがたまり、大爆発して死んだ。
その死に様から、この個体は若いトロールだと推測される。

不快で汚らしくて低能、肉食な野獣トロールの映画「トロール・ハンター」。
片腕だけという、ビュジュアル的に記憶に残りやすいこのトロール。
怪我をしているから弱いかというと、そうではない。
凄まじい勢いで山羊を捕まえる、自身の巨体を片腕だけで橋の上に持ち上げる、
振り向きざまの一撃でハンター・ハンスをノックダウンなど、手負いといえどさすがはトロールだ。
ちなみにこいつが山羊を殺して食べるシーンは結構エグい。
生きたまま齧りついたため山羊が悲鳴を上げ、それを「うるせぇな」と言わんばかりに
岩に叩きつけて、静かになると、死体から迸る血を飲む
見た目がしょぼくれたおっさんような姿とのギャップもあって、
筆者は何か見てはいけないものを見てしまったような気分になった。
余談だが、囮作戦のシチュエーションは絵本「三びきのやぎのがらがらどん」をモチーフにしていると思しい。

2 件のコメント:

セイ さんのコメント...

個人的に、終盤のデカイやつよりも印象的なトロールですね。最初のトッサーラッドはただただ「デカい猿」みたいな感じでしたがコイツは大きさも車ぐらいでちょうど怖いサイズ。
モンスター映画で一番いい大きさは僕はこれぐらいのサイズだと思ってます。これよりデカいとでか過ぎて怪獣寄りになってきますし小さいと人間に近くて簡単に倒せそうな感じになってくるので。(人間に近いサイズで物量で攻めてくるのも好きですけど)

腐肉喰らい さんのコメント...

>セイさん
僕としては「野生の生物」として生物感あふれてて好きです。
個性豊かではあると思います
私がトッサーラッドに最初に感じたのは
ハリーハウゼンのクリーチャーですね

確かにデカけりゃ良いってもんじゃないってのはありますね
その辺怪獣と怪物の線引きってとても難しいと思います
「クローバーフィールド」のモンスターは
製作側は「怪獣」を意識したと言ってましたが
結局ハリウッドモンスターの枠を崩すことは出来ませんでした