2009年9月1日火曜日

アリゲーター

映画「アリゲーター」に登場。

下水道に捨てられたペットのワニが、研究所から不法投棄された
実験動物の死骸を食べて巨大化した。
少女マリサは、小さなワニをペットとして可愛がっていたが、
それを良しとしない父親がトイレに流してしまい、
その小さなハチュウ類はそのまま下水溝へと姿を消した。
それから12年。アメリカの中西部の小さな町で
恐ろしいバラバラ事件が発生した。何かに喰いちぎられたような
無残な死体の数々が地下溝で発見されたのだ。
やがて市警の腕利き警部デイビッドが動き出し、
レポーターが襲われながらもフィルムに残した証拠写真をもとに、
下水溝一掃の大作戦を実行に移す。そして美しく成長し、
ハチュウ類学者となったマリサに協力を求める。
町中を恐怖の底に落とし入れたその怪物こそ、
12年前に自分が失ったペットであることを、マリサは知るよしもなかった。
とうとう地上にもその姿を現わした怪物を、
市の権力者スレイドが、デイビッドを無視した無謀な作戦で捕えようとし、
圧力を使ってデイビッドを警察組織からはずした。
そのスレイドはガーデン・パーティの会場で怪物に襲われ、息絶える。
マリサと共に自力で捜査を続けるデイビッドは、
再び下水溝にもぐり、時限爆破装置を仕掛けた。
そして、爆発の火柱と共に怪物は息絶えた…

下水道で光る、汚水と共に流れる不気味な丸太状の物体
アメリカの都市伝説ではこの手の話は有名だが
それを実際に映画化したのが本作「アリゲーター」。
ジョーズの二番煎じのようだが、登場人物のドラマがしっかりしてるため
それを感じさせないしっかりした脚本のおかげで、
現時点でも楽しめる映画であり、筆者の個人的ベスト映画の一つ。
「ジョーズ」は港町を突如襲うという話だが
こっちは因果があり、応報として人間に牙をむく。
この物語のおかげか、幾分ワニに対して同情的な面のおかげか
「ジョーズ」のようにワニが乱獲されることはなかった。

なんにしてもCGなしでここまでワニを暴れさせることができたのだから
ルイス・ティーグ監督は凄い。
ちなみにこの映画をマイベストにしているS・キング
オマージュを捧げて書いた小説「クジョー」は
後に映画化され、同じティーグ監督が監督している。

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