2009年7月15日水曜日

オルステッド

ゲーム「ライブ・ア・ライブ」に登場。

ルクレチア王国に属する屈強な剣士。
魔王とそれを倒した勇者の伝説が残るルクレチア王国。
そこで武術大会が開催された。オルステッドも出場し、
彼のライバルであり親友である魔道士ストレイボウと
決勝戦で戦い、彼が勝利した。王女アリシアに求婚する権利を得て、
アリシアと共に愛を誓うものの、アリシアは蘇った魔王に攫われ、
東にある魔王山に連れ去られてしまう。
そこでオルステッドはストレイボウ、魔王を倒した伝説の勇者ハッシュと
ハッシュの仲間、僧侶ウラヌスと共に、魔王山にいた魔王と対決する。
だが、患っていた病に倒れたハッシュの言により「本当の魔王ではない」と判明。
ハッシュはその直後病で死亡、アリシアは見つからず、
ストレイボウは落盤に巻き込まれて死亡する。
オルステッドは王宮に戻るがその日の晩、王の間にいた魔王を見つけ、
それを倒した。しかし魔王の姿は幻影であり、そこには国王が倒れていた。
何者かの罠によりオルステッドはウラヌスと共に
王殺しの罪を着せられ、投獄される。
ルクレチアの人々はオルステッドを魔王と疑うようになった。
ウラヌスは最後まで「人間を信じ続けろ」と言い残して尽き果てる。
ウラヌスの最期の力により地下牢から脱出したオルステッドは、
アリシアを救うため、真実を知るために再び魔王山に登る。
魔王像には通路が隠されており、通路の先は真の魔王像がある山頂だった。
そこにいたのは死んだはずのストレイボウだった。
魔王を倒したあの時、ハッシュの魔王が本物ではないと言う言葉に
ストレイボウは焦燥感に駆られ、魔王像を調べていた。
そして魔王像の隠し通路を開く仕掛けに気が付く。
その時、ストレイボウの中で今まで抑えていた気持ちが爆発した。
オルステッドを出し抜いて自分が先にアリシアを救おうと。
魔術によって、あたかも魔王山の罠の様に見せ掛けて
落盤を引き起こす。三人で脱出する振りをして
二人が出口の向こうに行った事を確認したストレイボウは
出口を落盤で塞ぎ、オルステッドとウラヌスには
自分が逃げ遅れて落盤に巻き込まれて死んだと思わせる事に成功した。
だが、それでも気が収まらなかったストレイボウは、
オルステッドを絶望のどん底に突き落とすべく、
ルクレチアに帰って城の客室で眠っていた彼に幻覚の術をかけ、
ルクレチア王を魔王に見せて殺させる事で
王殺しの罪と魔王の汚名を着せる事にも成功。
しかし、オルステッドは魔王山の山頂に来てしまった。
ストレイボウは冥土の土産とばかりに事の顛末をオルステッドに明かす。
そして、自分がいくら努力しても、何においても
自分を上回るオルステッドに対してどれだけ劣等感を抱いていたか、
苦しい思いをしたかを憎悪を込めて告白したストレイボウは
オルステッドに敵意をむき出しにし、襲い掛かる。
オルステッドがストレイボウを倒すと、そこへアリシアが現れた。
彼女に駆け寄ろうとすると、拒絶される。
ストレイボウに先に助けられた事で、ストレイボウの胸の内を聞いて
ストレイボウに心変わりしていたアリシア。
「あなたにはこの人の…負ける者の悲しみなんて分からないのよ!」と
オルステッドを罵り、ストレイボウの後を追って自害する。
魔王などどこにもいなかった。全てを失ったオルステッドは
自らが魔王になり人間達に復讐することを決意する…

私には‥‥もう何も残されてはいない‥‥
 帰る所も‥‥愛する人も‥‥信じるものさえも‥‥
 魔王など‥‥どこにもいはしなかった‥‥
 ならば‥‥この私が魔王となり‥‥
 自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやる‥‥
 私は今より‥‥オルステッドなどではない‥‥
 わが名は‥‥魔王‥‥オディオ‥‥!


LIVE A LIVE」の「中世編」の主人公であり
最終編」の敵である魔王。
人間に絶望し、魔王オディオとなったオルステッド。
もし「LIVE A LIVE」のリメイクが出るなら
彼のハッピーエンドが見たいと思う筆者。
憎しみのあまり人間をやめた彼だが、
その動機は非常に人間的であり、
結局最後まで人間を捨てきれず、
魔王になり損ねた悲劇的な男であった。

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