2009年3月4日水曜日

エドワード・シザーハンズ

映画「シザーハンズ」に登場。
 
とある発明家によって作られた人造人間。
手のハサミを残して、ほとんど人間と同じになったが
発明家は完成させることなくこの世を去り、両手がハサミのまま
発明家の山の上の屋敷に一人残された。
しかし、麓の町から化粧品を売りにやってきたペグにより
彼女の家へ招待される。そして家の中に飾ってあった写真に写る
ペグの娘キムに心奪われ、彼女に恋してしまう。
かくして彼はボッグス一家と町で暮らし始める。
両手のハサミを最初は持て余していたが、ある時ハサミで
庭木を美しく動物の形に刈り取る。続いて近所の犬の毛や、
奥さん方の髪もカットし近所の人気者になる。
一方、キャンプに行って不在だったキムが家に帰って来るが、
最初はエドワードを毛嫌いする。キムのボーイフレンドのジムは
彼女をダシに使って彼に父親の金を盗ませようとするが、
金庫の警報装置が働き、エドワードは警官に取り押えられる。
彼はキムのことを気遣って一切弁明しない。それ以来、周囲の人は彼を避け始める。
クリスマスが近づいた夜、彼は氷で天使の彫刻をしていると、
削った氷が雪のように舞う。その雪の中、キムは踊るが、
彼に近づいた時にジムが声をかけ、キムは手をハサミで傷つけられる。
心配する彼をジムは脅し、追い出してしまう。
ジムが許せなくなったキムは絶交を言い渡し、彼を探す。
エドワードは町を彷徨いながら、怒りのあまり辺りの物に八つ当たりをし
町は大騒ぎになり、警察も出動する。再びキムの家に帰ってきた彼に、
キムは「抱いて」と言うが、彼にはできない。腹いせに飲酒運転するジムの車が
ケヴィンを轢きそうになり、彼はケヴィンを助けようとするが、
逆に傷つけてしまう。町の人々の非難の中、彼は山の上の屋敷に逃げ込む。
心配になったキムは彼を追うが、ジムまでもが追い、
いさかいの末、エドワードはジムを殺してしまう。屋敷まで押し寄せてきた人々に、
キムはエトワードは死んだと告げる。その後数十年たった現在、
雪が降らないはずの町ではあの事件以来、雪が降り続けている。
彼はキムのために氷の雪を降らし続けているのだった…
 
筆者が大好きな映画。しかし同じくらい大嫌いな映画である「シザーハンズ」。
彼の生い立ち、町での出来事、そして叶わぬ恋、涙腺が崩壊し、
始終涙で溢れでる彼の存在は私にとって心地よいとも
忌わしいとも感じるからだ。ついでにいうと演じたJ・デップは
刃物に縁があるのかデビュー作「エルム街の悪夢」ではナイフ爪の男に殺され
後の「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」ではカミソリを持つ殺人鬼を演じている。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自分もこの映画大好きです。
「抱きしめて」と言われた時に悲しげに断るエドワードが印象的です。

後はキムを殴ったジムを勢いで殺してしまったエドワードを、警官のおっちゃんが庇って逃がしてくれるのが嬉しかったですね。

ただ、いつも思います。あの結末は幸せだったのか不幸だったのか。

あのまま一緒にいられたとしても、いつしか愛するキムは年老いて永遠に一緒にはいられない・・・しかも人造人間であるエドワードは老いも死もやってこない。

でも、愛する人を心の中でだけ思い続けて終わらない永遠の人生を孤独に続けることはそれよりも辛いのでは無いでしょうか。

キムを想って氷象を作り続けるラストシーンのエドワードは幸せそうでもあり、悲しそうでもあり、愛する人と永遠に会えない辛さに必死に耐えているようにも見えます。

腐肉喰らい さんのコメント...

半分幸せ、半分不幸ってのはよくある話ですが
永遠を生きる彼にもいつか終わりが来るでしょう。
それが天災であれ、自らの命を絶つにしろ
彼が思っているほどキムが死んだ後、
長く生きられるとは思えなかった。