2014年2月25日火曜日

インセインキャンサー

ゲーム「サイレントヒル3」に登場。

地下鉄以降から現れる、肉塊のような醜悪な姿の人型の怪物。
顔面らしい部分はひび割れとも、肉の谷間とも取れるようになっており、
そこから腐汁のような汚物が滲み出ている。頭部として機能しているかどうかは不明。
普段は地面に寝転がっているか、うずくまっており、ヘザーと隣接したり、攻撃を受けると襲い掛かってくる。
ある程度逃げ回ると疲弊したのか、最初にいた場所に戻って座り込んでしまう。
通常は鈍重な動きだが、ヘザーが逃げようとすると驚異的な速度で追跡してくる。
ぶよぶした外見とは裏腹であり、攻撃の速度も早い。
攻撃方法は両腕で殴る攻撃しかしないが、一発のダメージが高く、
殴られてしまうとヘザーが倒れこんでしまう場合がある。
さらに体力が極めて高いため、近接戦闘は非常に危険である。
ショットガンなどで攻撃すると倒れこみ、鼾のような音を立てながら、自己回復を行う。
倒すと何故か、風船のように死体が縮んで平べったくなる。名前の意味は「暴走する癌」。

立ちふさがる悪夢、ゲーム「サイレントヒル3」。
インセイン・キャンサーはその見た目通りパワー系の敵であり、
体力が高く、攻撃力も高いという厄介な敵である。
体力の高さと自己回復能力から、ハリー直伝の踏みつけ攻撃があまり効かない珍しい敵でもある。
しぶとい敵ではあるが、わざわざ戦う必要性のないため、無視するのが一番である。
無謀にも近接戦闘で喧嘩を売ろうものなら、貴重な回復アイテムを浪費する羽目になるだろう。
そのデザインのテーマはナムボディ同様「病」「死」なのだろうか。ナムボディ同様、テーマが曖昧である。
しかし名前に「癌」とあるように、確実に「病」をテーマにしているのだろう。
しかもコイツは本作唯一の自己回復能力持ちであり、もしかしたら入院時のアレッサの死んだような状態を象徴しているのかもしれない。
もしくは死んだと思っていた「神」の再来を意味しているのか、はたまた蘇った記憶そのものか。
望まぬ「神」を宿したアレッサにとって、「神」=「癌」のような気がする。
余談だが、コイツは見た目によらず、かなり移動速度が速いため一度見つかると逃げ切るのは至難の業。
しかしその巨体が動く様はなかなかの見物であり、軽快なフットワークを見せてくれる彼を一度はじっくり見てみるのも楽しいものである。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

イノセインキャンサーはアレッサの大人に対する恐怖心の表れだったはずですよ

腐肉喰らい さんのコメント...

>匿名さん
よろしければ情報元を教えてくれませんか?
私の記憶にはそういうものがなくて…

匿名 さんのコメント...

制作陣が影響を受けたと思われるゲイ術家のフランシスベーコンのデザイン性と雰囲気が似ています。アブストラクトダディーなんかは特に合致していますね。

腐肉喰らい さんのコメント...

3のクリーチャーデザインはどうかは知りませんが
2のクリーチャーデザインはまさにそうですね