2011年10月25日火曜日

オキシジェン・デストロイヤー

映画「ゴジラ」に登場。

ゴジラを完全に殺すことができた唯一の手段であり、
核兵器を上回る、大量殺戮兵器になったかもしれない物質。
またの名を「水中酸素破壊剤」ともいい、発明者の芹沢大助博士が
酸素の研究中に偶然発見したもので、特殊な物質を電磁的に反応させることにより
水中の酸素を破壊、その場にいる生物を一瞬のうちに死に至らしめ、
さらに完全に液化してしまう。これを大量殺戮兵器として悪用されることを
恐れた芹沢はゴジラに対して使用する分だけを作り、
一切の資料を焼却処分した上で自らもゴジラと運命を共にし、その存在と製法を闇に葬った。
しかしこれが後の怪獣「デストロイア」誕生のきっかけとなった。
またデストロイアの体内には似たような物質「ミクロオキシゲン」というものがあり、
これは酸素原子が微小化したもので、酸素の性質と生物の成長促進効果性質を有するが、
その分子の細かさから、物体を形作る原子の隙間に侵入し破壊する作用がある。
また零下183.2度では液化し、ミクロオキシゲンとしての性質を喪失することがわかっている。
この物質はオキシジェン・デストロイヤーに必要な技術であり、
伊集院研作博士の発明となっているが、おそらく芹沢もこの技術を発明していると思われる。
伊集院自身もオキシジェン・デストロイヤーを意識した発明であると明言している。
デストロイアの攻撃方法として、様々な使われ方をされており、
芹沢が危惧したように、兵器としての汎用性の高さも窺える。

ゴジラを初めて滅ぼした存在である「オキシジェン・デストロイヤー(略称OD)」。
第一作目「ゴジラ」における、もう一人の主役であり、
核兵器そのものといってもいいゴジラをして、
その核を上回る存在、それ以上の脅威と目され、
目には目を、歯には歯を」を象徴するように
ある意味では「第三の兵器」、「第二のゴジラ」とも呼べる。
この新たな兵器の開発による相手よりも強大な力を手に入れるという発想は
公開当時のことを考えると、軍備力の拡大が続いた
ソ連とアメリカの冷戦の象徴ともいえるかもしれない。
余談として、山根博士が最後につぶやいた一言は
その後何度も現れるゴジラ自体だけではなく、
後の「抗核バクテリア」というODと同等の世界の均衡を崩す兵器や、
ODの再来といえる「デストロイア」の存在、
これらの新造される兵器群をも指していたのかもしれない。

1 件のコメント:

H.N総統閣下 さんのコメント...

デストロイヤー!!!!ゴジラを見てて・・・・、ドテン!てびっくりしてひっくり返りました(笑)