
第10話「怪人トンカラトン」に登場。
トンカラトンは体中をグルグルと包帯で巻いた化け物で、
自転車に乗って現れては刀で人を切り殺すという。
トンカラトンの噂を聞いた一人の少年の前になんとトンカラトンが現れた。
それは刀を振りかざすと、「トンカラトンと言え」と脅す。
少年が言われたと通りに言うとトンカラトンは満足したように笑い
自転車で何処かへ去っていった。彼はその話を親や同級生に必死に話すが、誰も信じない。
彼は証拠の写真を撮るためと再びトンカラトンに遭遇した場所へ向かい、
「おーい、トンカラトーン」と呼びかける。
彼の背後に突如現れたトンカラトンは刀で少年を背後から斬った。
「トンカラトンというのは"言え"と言ったら口に出すんだ、勝手に口にする奴は皆敵だ」
そう言うとトンカラトンは去っていった。青年は自分の死を覚悟する。
すると何処からか包帯が現れて、彼の身体をグルグルと巻いていく。
商店のガラスに映った彼の姿はトンカラトンになっていた…
小さい頃アニメ「学校のコワイうわさ トイレの花子さんがきた!!」で唯一怖かったモノがこれ。
その通り魔的ルックスと、不条理な物言いが当時の自分にはとても恐ろしく感じ
「トン トン トンカラトン トトン トン トン」の唄(?)が印象に残っていた。
且つ今ではそのルックスと不条理な物言いに感銘を受けている。
多分、恐ろしく感じたのは花子さんに登場するモノが悪霊なら悪霊、
お化けならお化け、地獄の使者ならと大抵一言で割り切れるものだったからなんだろう。
更に言えばその他のモノは明確な目的のようなものが存在していた。
だがこの怪人にはそれがない。『彼ら』が『自分たち』を増やしていることに
具体的な理由はないらしく、ただ通りすがりにお決まりなことをし、
お決まりのようにそれを同じものへと変える。故に『彼』は怪人なのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿