ウルフラム＆ハート法律事務所

ドラマ「エンジェル」に登場。
　
大手複合法律事務所。表向きはかなりやり手の法律事務所だが、
その正体は「悪を蔓延らせる」ことを経済理念にする
悪魔や魔物、その他累々の仕事を請け負う会社。
容易く政治に影響を与えるほどの経済力を持ち、そのコネは悪魔だけではなく
各国の政治家も含まれる大規模な組織であり、戦争を起こすことさえできる。
世界各国に支部があるらしい。

悪を蔓延らせ懐を潤すためなら無差別大量殺戮、細菌兵器投下、武器の製造など
人間の命を省みない非情さを持つ死の商人でもある。
会社の内部構成は大体は人間と悪魔や魔物が半々であり、下部組織は傭兵など。
入社したものはある契約書に署名しなければならないが
それは永遠にウルフラム＆ハート(略してＷ＆Ｈ)社の奴隷として仕えなければいけないというもの。
契約したものは殺されてもまた復活する不死者となる。
一度ロス支店の全社員がある怪物に殺害されたときには
全員ゾンビになったこともある。しかしその後は普通の人間に復活。
契約書は一度署名したら誰にも契約を破棄することはできない。
破り捨てても燃やしても契約書は存在し続けるからである。
社員ではないが上層部及び本社へのパイプ役と云われる存在があり、
少女の姿になったり豹の姿になる。
Ｗ＆Ｈに経済的損害を与える者は悪魔だろうと人間だろうと容赦はない。
利用者はノーマルな人間から喰人愛好会、サイボーグ忍者、悪魔、ゾンビ、
魔法使い、怪物、狼人間、魔物、殺人鬼、ルチャレスラー、ヴァンパイア、
時空旅行者、宇宙人、異世界人など。
　
全シーズン中、主人公エンジェルの最大の敵である。
『世界が滅びない程度に悪を蔓延らせて、金儲けする』という
私の知っている限り、世界で一番あざとい商社。
劇中に本社はどこにあるのかという話があったんだが、
これを見た時は鳥肌が立ちましたね。これじゃぁ倒せるわけないや。
ちょっとしたものであれ人間誰もが持つ“悪意”が消えない限り、
悪もまた不滅である。そんなことを語りかけてくる話でした。

以下その本社についてのあらすじ。

老人に案内され、会社のエレベーターに乗るエンジェル。
エレベーターの特別なボタンを押すと、どこかへと到着した。
そこは会社近くの公園であり、人々が溢れていた。
「どこに本社がある？」エンジェルは男を問いただす。
「どこに？ここにあるじゃないですか？」老人は微笑しながら応える。
「なんだって？」エンジェルは周りを見渡す。
微笑む恋人たち、楽しく遊ぶ子供たち、談笑を交える人々。
エンジェルは悟った。いかに敵が大きなものかを。
「本社はいつだってどんなものにもある。私にもあなたにも。」老人はそう言うと去っていった。　
シーズン５最終話では正義と悪の全面対決、というところで終わる尻切れトンボ状態。
続編ができることを期待したい。

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