2009年3月18日水曜日

ブルカの殺人鬼

映画「パキスタン・ゾンビ」に登場。
 
ブルカを被った殺人鬼。出刃包丁と棘付き鎖鉄球を振り回して襲い掛かってくる。
お嬢様なロキシー、苦学生のシモン、大人しく繊細なアイーシャ、
ホラー映画マニアのOJ、映画好きのヴィッキら五人の若者たちは
親に嘘をついてワゴン車でロックコンサートへ向う。
その地方では都会からの排水が原因で川の水が汚染され、
貧しい人々の間で奇妙な病気が蔓延していた。
途中で立ち寄った屋台の不気味な主人から、謎めいた警告を受けながらも
旅程は順調だった。しかし屋台で買ったお菓子を食べたOJが
体調不良を訴え、一行は道路わきに車を止めた。
近くの川で食べたものを吐き出していたOJは、草むらから
突然飛び出してきたゾンビに襲われる。足を噛まれたOJだったが、
なんとか逃げ切ってワゴン車へ飛び乗る。異常事態を察して
車を発車させようとした一行だったが、いつの間にか周囲を
ゾンビたちに囲まれて車内はパニックに陥るが、何とか振り切ることが出来た。
その夜、一行は道に迷ってしまった。近くにあばら家を発見したヴィッキは、
そこに住んでいる謎めいた男バレイに道を尋ね、男は親切に道案内をしてくれる。
男を車に乗せて出発した一行だが、次第に男の言動が不可解になっていく。
すると突然、バレイは持っていたカバンの中からミイラ化した
人間の首を取り出し、狂ったように暴れだした。
一行は、バレイを外へ突き落とした。それでもしがみつこうとする男を、
車は容赦なく轢いて去っていく。遂には車のガソリンが底を尽き、
近くに民家を発見したヴィッキは、助けを求めて中へ入る。
そこに待ち構えていたのはイスラムの民族衣装ブルカを被った巨体の殺人鬼で、
ヴィッキは無残にも殺される。その頃、ワゴン車では体に
異常の出始めたOJが失踪。さらに、恐怖に耐え切れなくなった
ロキシーまでもが、森の中へと逃げ出してしまった。
件の民家へたどりついたロキシーは、そこでバラバラにされた
ヴィッキの遺体と殺人鬼を見て、悲鳴をあげて逃げ出した。
殺人鬼に追い回されたロキシーは、森の奥で別の民家を発見する。
そこにはバリ・ブーアという老婆が一人で住んでいた。
親切にロキシーを介抱してくれる老婆。彼女には息子が2人いるが、
本当は娘が欲しかったのだと語る。近くに住む長男のところに
薬を取りに行くという老婆を、ロキシーはブルカを被った男が
徘徊しているからと引き止めようとする。
しかし、老婆は「男がブルカを被ることはない」と、外へと出て行った。
家の中を見回していたロキシーは、棚からアルバムを発見する。
そこには古い家族写真が収められていた。バリ・ブーアと夫、
そして2人の息子。古い順に綴じられた写真をめくっていくと、
突然ブルカを被った次男の姿がロキシーの目に飛び込んできた。
例の殺人鬼は老婆の次男だったのだ。娘の欲しかった老婆は、
次男を女として育てていたのだった。さらに写真をめくると、
車の中で暴れた男バレイが老婆の長男であった。
驚異に包まれたロキシーは、再び森の中へと逃げ出す。
その頃、ヴィッキやロキシーの行方を心配したアイーシャとシモンが
森へと足を踏み入れた。民家の傍でガソリンの入ったタンクを発見する二人。
すると、殺人鬼が襲い掛かってきた。アイーシャはなんとか逃げ切れたが、
シモンは殺人鬼の餌食となってしまう。ガソリンを車に補給し、
その場から逃げ出そうとするアイーシャ・・・
(名前は私がつけた仮称です)
 
俺は何を観ていた映画「パキスタン・ゾンビ」。
なんでも監督はアイスクリーム屋で儲けた金を使って、
自分の好きなホラー映画をリスペクトしまくったとか。
普通、こういう映画はとてつもなくツマラナイというのが相場だが、
これが意外と面白い。「サンゲリア」と「悪魔のいけにえ」をミックスし、
調味料にパキスタンな諸々を突っ込んでできた品ながらストーリーとか、
演出とかごちゃごちゃなんだけど、テンポ良く、グロもなかなか、
色々なんというかとにかく面白いのである。「マーダーライド・ショー」が
好きな人間ならわかるはずだ。この面白さ。
まぁなんといってもイスラム圏でこんな殺人鬼作っちゃった監督には脱帽である
個人的にオマー・カーン監督はエドガー・ライトに次ぐ、良い監督だと思う(笑)

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