2009年3月11日水曜日

ペーターとパウル

映画「ファニーゲーム」に登場。
 
穏やかな夏の午後。バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。
車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。
別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。
そこにペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。
はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、友人のパウルが
姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。
ゲオルグが彼らを追い払おうとするが、2人はゲオルグの膝を
ゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、
一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。
最初のゲームはアナにロルフィーを探させることだった。
息絶えたロルフィーを見つけた直後、隣人のゲルダとロバートが訪ねてくる。
パウルは二人の住まいを尋ね、何も知らない二人はそのまま帰ってしまう。
夜、お互いをもっと知り合おうと、パウルとペーターは居間に一家を集める。
一家が二人の目的を聞くが、屁理屈ではぐらかされてしまう。
またパウルは「明日の朝九時までに殺せるか?」という賭けをし、
一家は無理やり賭けさせられる。隙を狙ってショルシは逃げ出し
パウルに追い回される。ショルシは隠れるために空き家に忍び込み、
そこで銃を見つける。銃を手に外へ出ようとするが、待ち伏せていたパウルに遭遇し、
思わず撃とうとするが銃に弾が入ってなかったためパウルに捕まってしまう。
彼らは「そろそろ誰かを消すべきだ」と言いはじめ、ショルシが射殺される。
何故かパウルとペーターはいなくなり、ゲオルグは助けを求めるようアナに言う。
外に出たアナは途中、車を見かけるが彼らかも知れないと思い隠れてしまうが
思い直したころには車が去っていた。別の車が現れるが
これこそがパウルとペーターの乗る車だった。ゲオルグが
息子の遺体にシーツを被せていると、口を塞がれ手足を縛られたアナと
彼らが帰ってくる。次を殺す時間になり、また銃に弾を込めながら、
二人はアナに選択を迫る。銃殺か刺殺かの殺し方を選ぶか、
自分が身代わりになるかを。パウルはこれを「愛しの妻」と名づけ、嬉々と楽しむ。
しかしアナは突如、銃を奪いペーターを殺す。驚愕するパウルだが、
手に持ったTVのリモコンを弄り巻き戻しボタンを押すと、アナが銃を奪う場面に戻る。
アナが銃を手にしようとするが、パウルが奪いゲオルグを殺す。
翌朝、パウル、ペーター、アナの三人は湖でボートに乗る。
アナは空しい抵抗をするが、湖へと落とされる。
これでショーバー一家とのゲームは終わる。二人は次に隣人のゲルダの元へと向かう…
(左がペーター、右がパウル)
 
謎、そして不条理!映画「ファニーゲーム」。
彼らの登場する作品は「サスペンス映画のパロディー」として
撮ったと監督は語るが本当に「ええー!!!!」という
小賢しいとも卑怯ともいえるラスト近く。
果たして彼らは何者なのか、目的はなんなのか、色々謎を残しながら
不快感を与え、映画は終わる。リメイク版はオリジナルと
クリソツ(同じ監督がやってる)であの不快感をまた感じられると思うと、
なかなか楽しみである。

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