どこにでもいる極々普通の男だった。しかし妻を殺され、
娘を廃人にされたことから復讐の鬼と化しヴィジランテ活動をするようになった。
妻と娘が入院したと娘婿からの連絡があり、とるものも
とりあえず病院に駆けつけたポール。そして告げられたのは
妻のジョアンナが何者かに襲われて殺されたこと、
キャロルが暴行され廃人同然になったことだ。彼は建築家で、
ハドソン河を見おろすアパートに住んでいた。
彼の豊かな生活が、今何者かの手によって根底から破壊されたのだ。
辛い現実から目を逸らそうとするように仕事に打ち込む
ポールを見た社長は、彼をテキサスへ出張させる。ニューヨークから
テキサスに着くと、現地の開発会社のエイムズに温かく迎えられる。
しかし彼の仕事の打ち込みようは変わらなかった。
ある夜、エイムズは息抜きにと自宅の射撃場へ案内した。
銃を手にしながら、ポールは過去を語る。父が狩猟家で、
鹿と間違われて仲間に射殺されたこと、彼自身は朝鮮戦争に従軍したが、
良心的参戦者として銃はとらなかったことを。エイムズに銃を贈られ、
ニューヨークに帰ってきたポール。やり場のない怒りが彼を
ある欲望に掻き立てる。夜のリバーサイド公園で、拳銃を持った若者から
金を出せと脅される。次の瞬間にはポールの拳銃が火を噴き、若者は倒れた。
彼はその日から、チンピラを殺すために夜の街を彷徨するようになった。
マスコミや民衆はこの正体不明の殺人者を歓迎し、いつしか彼は
全米の期待を一身に集める現代のヒーローとなる。
しかし犯罪者であることに違いはなく、警察は入念な捜査はする。
現場で発見された紙袋や被疑者の血痕、捜査を指揮するオコア警部により
犯人はポールと断定されるが自分たちがやり遂げたいことをする
ポールを捕らえようとは思わない。そして重傷を負ったポールを
見舞いに来たオコア警部は彼の罪を不問にする数週間後、
ポールは足が多少不自由になったが、ヴィジランテ活動をし続けるのであった。
その後、ニューヨークからロサンゼルスに移り住んだポールは
KABCのキャスターで恋人のジェリと共に病院へ行く。
ニューヨークの事件以来、療養生活を続けていた娘のキャロルが
退院するのだ。2人を連れて街をぶらついていたポールは、
5人のチンピラに襲われ財布を奪われる。5人はそのあとも
ポールの家に侵入して、家政婦のロザリオを輪姦し殺害。
家にもどって来たキャロルを誘拐する。彼女は廃屋で犯され、
逃走しようとして窓から転落死した。マンキウィッツ警部の尋問されながら、
彼の頭はチンピラをどうやって殺すかを考えていた。
銃を持つと、下町のホテルを借り、夜の街へと出かけていく。
ある夜、犯人の1人を見かけて尾行、胸に十字架をさげているのを見ると、
「キリストに会いに行け」と言うなり射殺した。昼はKABC新社屋の設計をし、
夜は犯人探しの日々が続く。1人、また1人、犯人は血祭りにあげる。
自衛市民出現と世間の評判が高まり、警察は苦慮する。
そしてポールと面識があるオコア警部が、ロサンゼルスにやってくる。
今回もポールだと確信していたオコアはポールを尾行する。
尾行した先の公園で銃撃戦が始まり、オコアは流れ弾に当たってしまう。
1人逃がしたと聞いたオコアは、ポールに「必ず殺れ」と言い残して息絶えた。
残る1人は警察に逮捕され、裁判の結果、精神病院に収容されてしまうが
医者に変装して病院に入り込んだポールによって始末された。
だが彼の恋人ジェリは、彼の復讐殺人を知って婚約指輪を
置いて去ってしまうのであった。しかし彼はそんなことを気にすることはなく、
チンピラたちを殺すことに純粋な喜びを感じるようになる。
さらにロサンゼルスから、懐かしのニューヨークに引っ越すことに。
かつての友チャーリーに会いにアパートへ出かけるが、
旧友はストリート・ギャングの一団に惨殺されていた。
その場でポールは逮捕され、74分署へ連行される。
署の主任シュライカーは、ポールが10年前、この街の殺人鬼や
レイプ魔を一掃した男であることを知っており、釈放する代わりに
ギャングたちを始末しろと持ちかける。そんないきさつを知らない
官選弁護士のキャサリン・デービスは、警察の不当逮捕に抗議し
人権を主張するようポールに勧めた。しかし彼はそんな二人の対応に
どこ吹く風でチンピラたちをどのように一掃するかを考え始めていた。
ギャングたちは、ニューヨークの一角を完全に支配しており、
レイプ、殺人、強盗と善良な市民を徹底的にいたぶり尽くしていた。
ポールは、チャーリーの親友だったベネットに街の状況を聞き、宣戦布告する。
スーパーマグナム(475口径のウィルディ・45マグナム)を手に、
罠を仕掛けてはギャングどもを有無を言わさず撃ち倒す。
その後、この町を出ようとポールを誘い、一夜を共にしたキャサリンが
ギャングの襲撃を受け死ぬ。激しい抗争のあまり一度は署に保護された
ポールだったが、そこを抜け出しギャングとの闘いに挑んでいく。
最初は温厚で被害者に甘んじていた住民たちも、ついに銃を持って立ち上がる。
ポール、住人、警察が協力してギャングの大群と闘う白昼の市街戦の末、
街は平和を取り戻すのであった。その後、自警団を引退したポールだったが、
親しくしていた新聞記者カレンの娘エリカが麻薬中毒で死に、
その恋人が売人に刺殺されたことで、再び銃を取ることとなる。
売人を射殺、組織に戦いを挑む。そこへ新聞社の主ホワイトから
協力の申し出があり、ポールは街を牛耳る二大組織ザカイラスと
ロメロ兄弟のパーティに忍び込み、両者の動きを探って対立させ、
ついには共倒れに追い込むことに成功する。一方ロス市警のライナーと
ノザキもボールの動きを嗅ぎつけ動き始めるが、その頃ポールは
今まで会っていたホワイトが実は偽者で、全てはポールを使って
組織のつぶし合いを図り、麻薬市場の独占を図るための罠であったことを知り、
誘拐されたカレンを追い巨悪と対決する。しかし非情にもカレンは
ポールの身替わりとなって倒れ、怒りに燃えたポールの銃弾が
偽ホワイトを貫いた。深い絶望に堕ちたポールだったが、数年立つと
その傷も癒え、新しい町で建築学を教える教授になり
ポール・スチュワートと名前も変え、五人目の恋人である
ファッションデザイナーのオリビア・リージェントとささやかだが、
幸せな生活を送っていた。しかし、オリビアの元夫トミー・オシュエが
現れたことからその幸せもすぐに失うこととなる。
トミーは元妻の事業を食い物にするマフィアのボスであり、
過去の罪を暴こうとするオリビアを顔を潰して脅した後、殺してしまう。
そして邪魔になる人物を次々と殺していくトミーの組織的な暴力は
とどまる所を知らず、法の無力さに、再び深い絶望感を覚えるポール。
それがかつての自身の本能を刺激しまたしても銃をとり悪へと立ち向かう。
自警団としてのカンを徐々に取り戻しながら、一人、また一人と
トミーの手下を殺していくポール。しかしトミーがポールに疑いを持ち、
ついにはポールに預けられたオリビアの一人娘チェルシーがさらわれる。
工場に誘き寄せられたポールは卑怯なトミーにより悪戦苦闘する。
だが彼を追っていたキング警部が着いたころには決着がつき、
ポールは勝っていた。「必要なときはよんでくれ」とだけ言い、
ポールはその場を去るのであった…
町に住み着くゴミどもを根こそぎぶち殺してゆく男、
それがポール・カージー。普通の男が自警団になり、
使い勝手の悪そうな銃を手に取りながらヴィジランテとして
活躍していく男を演じたのはチャールズ・ブロンソン。
もう、ひたすらカッコいいオヤジだよ、この人は。
久々に「狼よさらば」を観て以来、近々「デス・ウィッシュ」シリーズを見直したくなった。
ついでにいうと筆者、チャールズ・ブロンソンを知ったのは
そんなに昔ではない。知ったときにはもう、お亡くなりになっており、
もっと早めに彼のことを知りたかったと後悔したことをよく覚えている。
鹿と間違われて仲間に射殺されたこと、彼自身は朝鮮戦争に従軍したが、
良心的参戦者として銃はとらなかったことを。エイムズに銃を贈られ、
ニューヨークに帰ってきたポール。やり場のない怒りが彼を
ある欲望に掻き立てる。夜のリバーサイド公園で、拳銃を持った若者から
金を出せと脅される。次の瞬間にはポールの拳銃が火を噴き、若者は倒れた。
彼はその日から、チンピラを殺すために夜の街を彷徨するようになった。
マスコミや民衆はこの正体不明の殺人者を歓迎し、いつしか彼は
全米の期待を一身に集める現代のヒーローとなる。
しかし犯罪者であることに違いはなく、警察は入念な捜査はする。
現場で発見された紙袋や被疑者の血痕、捜査を指揮するオコア警部により
犯人はポールと断定されるが自分たちがやり遂げたいことをする
ポールを捕らえようとは思わない。そして重傷を負ったポールを
見舞いに来たオコア警部は彼の罪を不問にする数週間後、
ポールは足が多少不自由になったが、ヴィジランテ活動をし続けるのであった。
その後、ニューヨークからロサンゼルスに移り住んだポールは
KABCのキャスターで恋人のジェリと共に病院へ行く。
ニューヨークの事件以来、療養生活を続けていた娘のキャロルが
退院するのだ。2人を連れて街をぶらついていたポールは、
5人のチンピラに襲われ財布を奪われる。5人はそのあとも
ポールの家に侵入して、家政婦のロザリオを輪姦し殺害。
家にもどって来たキャロルを誘拐する。彼女は廃屋で犯され、
逃走しようとして窓から転落死した。マンキウィッツ警部の尋問されながら、
彼の頭はチンピラをどうやって殺すかを考えていた。
銃を持つと、下町のホテルを借り、夜の街へと出かけていく。
ある夜、犯人の1人を見かけて尾行、胸に十字架をさげているのを見ると、
「キリストに会いに行け」と言うなり射殺した。昼はKABC新社屋の設計をし、
夜は犯人探しの日々が続く。1人、また1人、犯人は血祭りにあげる。
自衛市民出現と世間の評判が高まり、警察は苦慮する。
そしてポールと面識があるオコア警部が、ロサンゼルスにやってくる。
今回もポールだと確信していたオコアはポールを尾行する。
尾行した先の公園で銃撃戦が始まり、オコアは流れ弾に当たってしまう。
1人逃がしたと聞いたオコアは、ポールに「必ず殺れ」と言い残して息絶えた。
残る1人は警察に逮捕され、裁判の結果、精神病院に収容されてしまうが
医者に変装して病院に入り込んだポールによって始末された。
だが彼の恋人ジェリは、彼の復讐殺人を知って婚約指輪を
置いて去ってしまうのであった。しかし彼はそんなことを気にすることはなく、
チンピラたちを殺すことに純粋な喜びを感じるようになる。
さらにロサンゼルスから、懐かしのニューヨークに引っ越すことに。
かつての友チャーリーに会いにアパートへ出かけるが、
旧友はストリート・ギャングの一団に惨殺されていた。
その場でポールは逮捕され、74分署へ連行される。
署の主任シュライカーは、ポールが10年前、この街の殺人鬼や
レイプ魔を一掃した男であることを知っており、釈放する代わりに
ギャングたちを始末しろと持ちかける。そんないきさつを知らない
官選弁護士のキャサリン・デービスは、警察の不当逮捕に抗議し
人権を主張するようポールに勧めた。しかし彼はそんな二人の対応に
どこ吹く風でチンピラたちをどのように一掃するかを考え始めていた。
ギャングたちは、ニューヨークの一角を完全に支配しており、
レイプ、殺人、強盗と善良な市民を徹底的にいたぶり尽くしていた。
ポールは、チャーリーの親友だったベネットに街の状況を聞き、宣戦布告する。
スーパーマグナム(475口径のウィルディ・45マグナム)を手に、
罠を仕掛けてはギャングどもを有無を言わさず撃ち倒す。
その後、この町を出ようとポールを誘い、一夜を共にしたキャサリンが
ギャングの襲撃を受け死ぬ。激しい抗争のあまり一度は署に保護された
ポールだったが、そこを抜け出しギャングとの闘いに挑んでいく。
最初は温厚で被害者に甘んじていた住民たちも、ついに銃を持って立ち上がる。
ポール、住人、警察が協力してギャングの大群と闘う白昼の市街戦の末、
街は平和を取り戻すのであった。その後、自警団を引退したポールだったが、
親しくしていた新聞記者カレンの娘エリカが麻薬中毒で死に、
その恋人が売人に刺殺されたことで、再び銃を取ることとなる。
売人を射殺、組織に戦いを挑む。そこへ新聞社の主ホワイトから
協力の申し出があり、ポールは街を牛耳る二大組織ザカイラスと
ロメロ兄弟のパーティに忍び込み、両者の動きを探って対立させ、
ついには共倒れに追い込むことに成功する。一方ロス市警のライナーと
ノザキもボールの動きを嗅ぎつけ動き始めるが、その頃ポールは
今まで会っていたホワイトが実は偽者で、全てはポールを使って
組織のつぶし合いを図り、麻薬市場の独占を図るための罠であったことを知り、
誘拐されたカレンを追い巨悪と対決する。しかし非情にもカレンは
ポールの身替わりとなって倒れ、怒りに燃えたポールの銃弾が
偽ホワイトを貫いた。深い絶望に堕ちたポールだったが、数年立つと
その傷も癒え、新しい町で建築学を教える教授になり
ポール・スチュワートと名前も変え、五人目の恋人である
ファッションデザイナーのオリビア・リージェントとささやかだが、
幸せな生活を送っていた。しかし、オリビアの元夫トミー・オシュエが
現れたことからその幸せもすぐに失うこととなる。
トミーは元妻の事業を食い物にするマフィアのボスであり、
過去の罪を暴こうとするオリビアを顔を潰して脅した後、殺してしまう。
そして邪魔になる人物を次々と殺していくトミーの組織的な暴力は
とどまる所を知らず、法の無力さに、再び深い絶望感を覚えるポール。
それがかつての自身の本能を刺激しまたしても銃をとり悪へと立ち向かう。
自警団としてのカンを徐々に取り戻しながら、一人、また一人と
トミーの手下を殺していくポール。しかしトミーがポールに疑いを持ち、
ついにはポールに預けられたオリビアの一人娘チェルシーがさらわれる。
工場に誘き寄せられたポールは卑怯なトミーにより悪戦苦闘する。
だが彼を追っていたキング警部が着いたころには決着がつき、
ポールは勝っていた。「必要なときはよんでくれ」とだけ言い、
ポールはその場を去るのであった…
町に住み着くゴミどもを根こそぎぶち殺してゆく男、
それがポール・カージー。普通の男が自警団になり、
使い勝手の悪そうな銃を手に取りながらヴィジランテとして
活躍していく男を演じたのはチャールズ・ブロンソン。
もう、ひたすらカッコいいオヤジだよ、この人は。
久々に「狼よさらば」を観て以来、近々「デス・ウィッシュ」シリーズを見直したくなった。
ついでにいうと筆者、チャールズ・ブロンソンを知ったのは
そんなに昔ではない。知ったときにはもう、お亡くなりになっており、
もっと早めに彼のことを知りたかったと後悔したことをよく覚えている。
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