2009年1月19日月曜日

ワームヘッド

映画「サンゲリア」に登場。
 
ウジやミミズが集ったゾンビ。カリブ海に浮かぶ小島、
マトゥール島は過去にスペイン征服軍が訪れており
その共同墓地から何かの疫病なのか
それともブードゥー教の呪いのためなのか、死者が蘇り、
生者を貪り喰うべく襲い掛かってくるのである。
(名前は私がつけた仮称です。
日本のファンからは映画に因んで、サングとも呼ぶ)
 
昔、とある男が「ZOMBI 2」と銘打って公開した本作。
中身は名作「ゾンビ」以上に腐りきった死体が人を嬲り殺して喰う映画だった。
この映画を作った男はルチオ・フルチという。
だがあの名作「ゾンビ」の続編ではなく、勝手に名前を使ったことに
怒った製作のダリオ・アルジェントは抗議したが、
フルチは「ゾンビはブードゥ教のものだ」と一蹴、
以降アルジェントとフルチの確執が始まる。が、後に和解し、
映画を共同で作ろうとしたがフルチは糖尿病で亡くなってしまいました。
鬼才の惜しい死である。それはさておき、にしても映画の内容は凄まじく、
サングのインパクトはまさに名作の部類に入る出来である。
このサングは映画のなかでもっともインパクトあるサングであり
度々「サンゲリア」といえばこのサング!と言わしめたものである。
ついでにいうとこの映画以降、フルチ監督には様々な諸説が出回り
役者を追い詰めるサディストとも温厚なインテリだともいわれ
挙句の果ては糖尿病で死んだのではなく、自殺説や生存説まで
囁かれる違う意味で伝説化している人物である。

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