2013年12月2日月曜日

ゼイラム

映画「ゼイラム」、「ゼイラム2
アニメ「I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION」に登場。

太古の生物兵器。三度笠に似た特徴的な頭とスリットのような赤く光る目が特徴。
通常火器程度では通用しない強靭な肉体と小面のような不気味な本体で形成されている。
三度笠の中央のゼイラムの本体であるコアの特性は寄生生物に近く、肉体そのものはゼイラム固有のものではない。
三度笠はそれ単体で飛行が可能であり、また内側には細長い触手があり、
見た目によらず非常に強靭であり、易々と金属を貫くことが出来る。
この触手を対象に突き刺すことで攻撃するだけではなく、生命体に同化し操ることもできる。
小面のようなコアは動きがないように見えるが、表情を変えることがあり、
攻撃を受けると怒りを表し、威嚇するように唸るなど、豊かな感情表現をする。
また異様なほど首が長く、普段は亀のように首を縮めており、伸ばすことで強靭な顎と鋭い牙で相手に噛みつくことがある。
その肉体は生体ユニットとして、有機生命体と同化して支配した肉体ではあるが、
本体と同様の細胞に覆われており、元の肉体よりも強靭かつ頑丈なものへと強化されている。
さらに肉体を支配する際、宿主の技術や記憶を一部受け継いでおり、
複雑な機械の操作技術や格闘術などを戦闘に活用することがわかっている。
また本体自体も決して脆弱な存在ではなく、あくまで肉体は道具でしかなく、効率的に目的を遂げるための手段でしかない。
生物以外にも無機物も支配することができ、その場合は有機的な動きをする、形状を変化させるなど、
無機物本来には不可能な動作を加えられ、電子機器の場合でもそれは変わらず、同様に手足のように動かすことが出来る。
また肉体を得た後も同化能力は健在であり、生物だけではなく機械をも取り込む。
特に武器を積極的に取り込み、必要な場合は体の中から出し入れが可能となっている。
これは肉体を得ると顕著になり、より効率的に目的を果たすために自身を強化していると思われる。
ゼイラムと通常の寄生生物の差は、寄生することで身を守るためではなく他の生物を攻撃することであり、
その目的は無差別に周辺の生物を抹殺することである。何故そのような行動を取るのか具体的な理由は不明であり、
わかっているのはゼイラムが太古の生物兵器であり、おそらく兵器としての役割を果たそうとしていると考えられる。
同時にゼイラムはただ殺害するだけではなく、活動するためのエネルギー源として有機体を摂取する必要があり、
必然的により多くの生物がいる場所へ移動するとされる。また活動のために生物を摂取するだけではなく、
摂取した生物の遺伝子と自身の遺伝子を融合させ、「リリパット」と呼ばれるクローン生物を産み出すことが出来る。
リリパットは生みの親であるゼイラムに忠実であり、ゼイラム同様に見境なく生物を襲う性質を持つ。
これらの行動は閉鎖的な空間内では活発に行われず、その条件下でない場合は以下のように活発に行う。
ゼイラムは生命体が多く存在する惑星に襲来すると、現地の生物を多数殺害後、それを摂取し多数のリリパットを産み出す。
その惑星にゼイラムとリリパットに対抗できる戦力がない場合、リリパットを率いて惑星の全生命体を抹殺する。
そうでない場合はゼイラムは有機体で出来た特殊な通信装置を作り出し、宇宙に存在する同族を呼び出す。
その後、大挙してやってきたゼイラムの集団により惑星の生命体は殲滅されることとなる。
電子機器や兵器の操作技術、格闘技術を会得するだけではなく、
単体で圧倒的な戦力を持ちつつも、リリパットを使った人海戦術を繰り出す、
通信装置を作り出す、仲間を呼ぶなど、このことからゼイラムがただ本能的に行動しているのではなく、
明確な目的を持って知性的な活動を取っていることが分かる。
(上記は全て私の独断と偏見に基づいて書きました。誤りがありましたら、ご意見ください)

雨宮慶太氏の秀逸なデザインのクリーチャーが光る、「ゼイラム」シリーズ。
ゼイラムの起源は生物兵器であり、その行動原理は近くにいる生物は皆殺しという実にシンプルなもの。
一体宇宙の何処で、誰が作ったのかはわかっていない。
その存在自体を知らない地球以外では、宇宙一凶悪な殺戮生物とされている。
探索者(賞金稼ぎ)の間では、不死身の笠野郎として名が知られている。
勿論輸出輸入は禁じられ、もし文明圏内で暴れ出してしまったら、
倒す方法がわからないため転送機を使って、強制テレポートで宇宙の彼方へポイッ、するしかない。
ただしゼイラム自体がとても知能が高く、生物が多くいる場所へ行きたがるため
その場しのぎにしかならないようだ。で、雨宮氏の描くゼイラムの姿は
SFらしい有機的かつ機械的な部分が目立つが、一番はなんといっても和風テイストも持ち込んでいるところ。
遠目から見たら、時代劇に出てきても違和感がないそのシルエット。
ある意味、和洋折衷の究極系といえるかもしれない。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

雨宮慶太氏の手掛けるキャラクターやクリーチャーはどれも独特且つ個性的なデザインですが、その原点がこのゼイラム…

今思えば、ゼイラムの意匠や存在は後の鉄甲機ミカヅキの『イドム』や牙狼の『ホラー』に影響を与えたのかも知れませんね

因みに、ゼイラムⅡは以前テレビで観たことがあります。

腐肉喰らい さんのコメント...

雨宮慶太氏の独特なデザインの源流がどういうものかは
私にはわかりませんが、どうなんでしょうね?

私は『牙狼』の魔戒騎士がそうだと思いますね
あの姿、そして名前、まさに和洋折衷


ゼイラムロボットはまたいつか紹介します

畑内 さんのコメント...

こんにちは初めまして畑内です。
ゼイラムはユーチューブで
1と2を見ましたが面白かったです。
あの黒傘の姿をした最強の殺戮兵器。
実は牙狼GAROのスペシャル
(TV版の後日談です)
に登場するレギュレイス
という魔獣ホラーがいます。
その魔獣ホラーはゼイラムを
元にデザインされています。

黒傘を被り、白面の茶色のボロ布を着た男。
しかも魔戒騎士が束になっても
勝てない程メチャクチャ強いです。
さらに周囲の人間を殺戮して命を捕食し、
人間に仮面をかぶせて先兵を作り出す能力
も共通しています。

そんな奴がいますが今度、
ブログに紹介してみてはいかがでしよう。
長くなりましたが。
では。